JP3081400U - 自動車の空調空気吹出し開口部の構造並びにそのアダプタ装置 - Google Patents

自動車の空調空気吹出し開口部の構造並びにそのアダプタ装置

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JP3081400U JP2001002547U JP2001002547U JP3081400U JP 3081400 U JP3081400 U JP 3081400U JP 2001002547 U JP2001002547 U JP 2001002547U JP 2001002547 U JP2001002547 U JP 2001002547U JP 3081400 U JP3081400 U JP 3081400U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡易に脱着可能で必要に応じて任意に取り付
け、取り外しが可能な自動車の空調空気吹出し開口部の
構造並びにそのアダプタ装置を提供する。 【解決手段】 自動車の内装パネル内に設けられた空気
ダクト14と、内装パネルの表面に面を揃えるように配
置される吹出しパネル部42と、の中間にアダプタ装置
18を設ける。アダプタ装置18は、空気ダクト14の
接続口15に差し込み状に連結される広口開口と、メー
タパネル部36に取り付けられた計器用メータ34を上
面に載置状に配置し得る前面凹部を形成するように該広
口開口の上面側から段下がり状に設けられたベッド部3
0と、を有し、広口開口の他端側において広口開口に連
通し吹出しパネル部42に連通状に配置される横長のス
リット状開口を有する変形中空筒体として構成され、外
付け機器を配置してかつ標準仕様体裁が保持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自動車の内装パネルの空調空気吹出し開口部に吹出し開口機能を維 持させながら他のメータ機器類を装備させる自動車の空調空気吹出し開口部の構 造並びにそのアダプタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、わが国の飛躍的な経済発展に伴い、自動車は各世帯が複数台を所有して 通勤、通学、レジャー、商用などに用いて生活に欠かせない移動手段となってい る。このように、毎日の生活で使用する場合が多く、自所有の自動車に愛着をも って手入れするなかで、自動車製造会社が市場提供時に標準に装備する仕様や部 品以外の装備を施して愛用者が独自のスタイルに自動車を改造して用いたい場合 が多い。特に、自動車のエンジンの出力、駆動機構、サスペンション、タイヤ部 分、潤滑、ボディのスタイルなどについてきめ細かに整備を行なっている利用者 ほど、その内装についても独自の観点で独自の装備としたい場合が多い。
【0003】 図9は、一般的な自動車の運転席側から見た内装部分を示したものであり、フ ロントガラス100の前方側には内装パネル102が架設され、運転席の前には 先端側を図示しないステアリングギア部に接続させたハンドル軸に連結された操 作ハンドル104が設けられている。操作ハンドルの奥行き側となる内装パネル の正面側には、例えばタコメータ、距離メータ、燃料メータ等の計器盤が運転者 が見えるように配置されるとともに、運転席の直左部には、変速用シフトレバー 106が配置され、さらにそれから上方に立ち上がる左立上がりパネル部分10 2Aには、ラジオ、カセットテープ再生機、電源操作摘み、表示パネル等を含む 第1オーディオ部108と、コンパクトディク等の再生装置やその表示部を含む 第2オーディオ部110とが配置され、さらに、その立上がりパネル部102A の上端部には、車内空調用の空気の吹き出し方向を可変とするルーバ112を有 する空調空気吹出し開口部114が配置されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような場合に、さらに、自動車エンジン内の油温や油圧、ターボメータ等 を装置させて自動車の走行状態を確認しながらより専門化したドライビングを楽 しみたいと思う場合において、それらのメータ類を装備する際には第1オーディ オ部108や第2オーディオ部110を取り外してこれらのメータ表示部を設置 するほかなく、この場合、走行時の運転者や同乗者に心理的なリラックス感を与 えて安全な運転や正しい運転を行なわせるに重要な役割をもつオーディオ機器類 を取り除けない場合が多いものであった。したがって、このようなオーディオ機 器類を取り外すことなく、油温、油圧、ターボメータ等の装備を行なえる構造の 要望が多く、そのような構造の出現が待望されていた。また、一般に、そのよう なオーディオ機器が立上がりパネル部102Aに装備されない場合においても簡 単にルーバ112の脱着ができる自動車の空気吹出し開口部114を利用してこ れらのメータ類を設置できれば市場提供時の標準仕様の自動車内の内装備品の配 置バランスを崩すことなく、また必要に応じて簡易に取り付け取り外しが可能な 内装を得ることができ、そのような構造の出現が望まれていた。
【0005】 本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、特に、 自動車の空調空気の吹出し開口部について、その空調空気吹出し機能を維持しつ つ、標準仕様の内装バランスを崩さず、しかも簡易に脱着可能で必要に応じて任 意に取り付け、取り外しが可能な自動車の空調空気吹出し開口部の構造並びにそ のアダプタ装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案に係る自動車の空調空気吹出し開口部の アダプタ装置は、自動車の内装パネル102に設けられた空気吹出し開口部10 近傍であって内装パネルの内部に配置され該空気吹出し開口部10の空気吹出し 開口10aの背面側において自動車の室内側に接続口15を向けて設けられた空 気ダクト14と、 内装パネル102の表面に面を揃えるように配置され計器用 メータ34を取り付けた状態で同計器用メータの表示部35が自動車室内側に露 出するように空気吹出し開口10aに嵌着されるメータパネル部36及びメータ パネル部と一体または別体で空気吹出し開口に嵌着され内装パネルの表面に面を 揃えるように配置される吹出しパネル部42と、の中間に設けられるアダプタ装 置18であり、該アダプタ装置18は、空気ダクト14の接続口15に差し込み 状に連結される広口開口22と、メータパネル部36に取り付けられた計器用メ ータ34を上面に載置状に配置し得る前面凹部を形成するように該広口開口22 の上面側から段下がり状に設けられたベッド部30と、を有し、広口開口22の 他端側において広口開口に連通し吹出しパネル部42に連通状に配置される横長 のスリット状開口26を有する変形中空筒体として構成される。
【0007】 また、本考案の自動車の空調空気吹出し開口部の構造は、自動車の内装パネル 102に設けられた空気吹出し開口部10と、この空気吹出し開口部の空気吹出 し開口10a近傍であって内装パネル102の内部に配置され該空気吹出し開口 の背面側において自動車の室内側に接続口15を向けて設けられた空気ダクト1 4と、空気ダクト14の接続口15に差し込み状に連結される広口開口22と、 該広口開口22の上面側から傾斜下がり状に形成され計器用メータ34をその上 面に載置状に配置させるベッド部30と、を有し、広口開口22の他端に該広口 開口と連通して横長のスリット状開口26を備えた変形中空筒状のアダプタ装置 18と、内装パネル102の表面に面を揃えるように配置されアダプタ装置18 のベッド部30の上部に配置される計器用メータ34を取り付けた状態で同計器 用メータの表示部35が自動車室内側に露出するように空気吹出し開口10aに 嵌着されるメータパネル部36と、メータパネル部36と一体あるいは別体とし て空気吹出し開口10aに嵌着されアダプタ装置18のスリット状開口26に連 通するようにその前面側に配置され内装パネル102の表面に面を揃えるように 配置される吹出しパネル部42と、を備えて構成される。
【0008】
【考案の実施の形態】
次に、添付図面に基づいて本考案に係る自動車の空調空気吹出し開口部の構造 並びにそのアダプタ装置を説明するが、従来の技術において説明した部材と同一 の部材には同一の符号を付して説明する。
【0009】 図1ないし図8には、本考案の実施の形態に係る自動車の空調空気吹出し開口 部の構造10を示しており、この実施の形態において前記した図9と同様に 自 動車の運転席の前方に自動車内装パネル102が配置され、そのパネルの前にフ ロントガラス100が室内前方側を気密的に外気と遮蔽している。また、運転席 の前には自動車のシャーシを介して支持されたステアリングギア部に接続させた ハンドル軸が突出状に配置され、その先端に操作ハンドル104が取り付けられ ている。そして、操作ハンドルの奥行き側の内装パネルにはタコメータ、距離メ ータ、燃料メータ等の計器盤116が運転者が見えるように配置され、運転席の 直左部には、変速用シフトレバー106が、また、立上がりパネル部分102A には、ラジオ、カセットテープ再生機等を含む第1オーディオ部108と、他の オーディオ機器を装置した第2オーディオ部110とが配置されている。そして 、立上がりパネル部102Aの上端部に自動車の空調用空気吹き出し用の空気吹 出し用開口部10の空気吹出し開口10a(以下「空気吹出し開口」という)が 配置されている。
【0010】 図1、4、5に示すように、この実施形態において、空気吹出し用開口部10 は、立ち上がりパネル部102Aの上部位置、詳細にはフロントガラス100の 基部側から立ち上がりパネル部102Aに渡って略平坦状に設けられた天面パネ ル部12と、第2オーディオ部110と、の間に設けられ、図6にも示すように 、室内正面側から見て横長矩形形状の特に空気吹出し通路を確保するための開口 部である。図1において、第1、第2オーディオ部108、110などの標準装 備部の背面側には図示しない冷房あるいは暖房用の空調空気の供給路に接続され た空気ダクト14が下部から立ち上がってその上端部寄り位置を室内側、すなわ ち横方向に曲折させ、その接続開口15を室内側に向けて開口させて設けられて いる。つまり、空気ダクト14は空気吹出し開口の背面側において自動車の室内 側にその接続開口15を向けて設置されている。実施形態において、空気ダクト 14は、正面側に向けて2個の接続開口15を横並びに開口形成させるように立 ち上がり部から分岐して配置されている。この空気ダクト14の接続開口15は その開口縁15aがラッパ状に拡大しており、後述するように該空気ダクト14 にアダプタを接続させる際にこのラッパ状開口縁の内部に挿入させて簡易に接続 状態を確保し得るようになっている。
【0011】 図1において、空気ダクト14の接続開口15と空気吹出し開口10aとの間 はもともと例えば自動車の市場提供時の標準仕様の直筒状の空調接続ダクトが配 置されていた空間Sが空けられている。また、この空間Sの接続開口15寄り位 置であって、正面視の両端側には保持孔16aを有する保持杆16が内装パネル 本体に接続されて縦に固定されている。
【0012】 そして、空気ダクト14の接続開口15と空気吹出し開口10aとの間の空間 S内において、アダプタ装置18が設置されている。アダプタ装置18は、空気 吹出し開口10aと空気ダクト14の空間内に配置され新たに装着される計器用 メータのメータパネル表面側を室内側に面した状態に設置させつつ空気ダクト1 4と接続されて標準装備時の空調空気吹出し機能を維持させる計器用メータ並設 型中間ダクト手段であり、この実施形態においては、アダプタ装置18は、例え ば合成樹脂を型成型して製作され内部にアダプタ空気流路20を有し、一端側に アダプタ本体から分岐した2個の広口開口22を有するとともに他端側に両広口 開口に共通に連通する1個の横長スリット状開口26を有する変形中空筒体から 構成されている。
【0013】 実施形態のアダプタ装置18は、空気吹出し開口部10の底部を構成する標準 仕様内部パネル19に全体が載着されるように配置されており、空気ダクト14 の接続開口15に一端側が接続される広口開口22と、アダプタ空気流路20を 内包するアダプタ本体24と、アダプタ空気流路20を介して広口開口22と連 通し該広口開口22の他端側に設けられた横長スリット状開口26と、を備えて 、全体として広口胴部24aと、細口胴部24bと、の2個の部分から構成され ている。そして、広口開口22は、図2、図3、図4に示すように、空気ダクト 14の正面側に向けて開口された2個の接続開口15に対応して横並びに2個配 置されたそれぞれが横長矩形形状の開口であり、接続開口15と略相似形でかつ 接続開口15よりも小さな開口形状で構成されている。それぞれの広口開口22 の開口縁には、気密部材としての例えばスポンジパッキン28が開口縁を周回す るようにその縁部に貼着固定されている。そして、これらの広口開口22を空調 ダクト14の接続開口15のラッパ状開口縁15aの内側にあてがって強圧で押 し込むことにより、該広口開口22と空気ダクトの接続開口15とを差し込み状 に連結して気密状に接続させ、空気ダクト14とアダプタ装置18とのそれぞれ の空気流路を連通させる。図において、細口胴部24bは標準仕様内部パネル1 9の上面側を延長して端部の横長スリット状開口26を空気吹出し開口10aに 近接する位置に配置させている。
【0014】 図2、図4において、アダプタ装置18は、広口開口22の上面側から下がり 状に設けられたベッド部30を備えている。実施形態において、詳細にはアダプ タ本体24の広口胴部24aと細口胴部24bは傾斜状に段下がりした段下がり 部32を介して接続されており、実施形態では上面が段下がり状に凹陥してアダ プタ本体の広口胴部24aと細口胴部24bを接続して急傾斜面が形成され、こ の急傾斜面から接続して室内側に延長した細口胴部24bの上面部分がベッド部 30とされる。このように、ベッド部30の上面側は、後述する計器用メータを 上部に載着させ得る空間を形成する前面凹部が形成され、図1に示すように、こ のベッド部30の上面側の前面凹部により形成される空間が計器用メータ34を 埋め込み状に設置する埋め込み設置空間EBとされる。
【0015】 さらに、図1、図5において、内装パネルの立ち上がりパネル部102Aの表 面に面を揃えるように空気吹出し開口10aにはメータパネル部36が設置され ている。メータパネル部36は、例えば図8に示すような計器用メータ34の表 示部35が自動車室内側に露出するように空気吹出し開口10aに嵌着されて取 り付けられるものであり、実施形態において、このメータパネル部36には、予 め3個の嵌着孔38が横並び等間隔で穿孔されており、これらの嵌着孔に計器用 メータの指針などが目盛り盤上を指し示しながら移動するメータ表示部35が嵌 着されて横並び等間隔でメータ表示部35が室内側に露出配置される。このとき 、計器用メータ34は、メータパネル部36の正面室内側から埋め込み設置空間 EB側に向けて嵌着孔38から挿入され、同嵌着孔38の奥行き端部に設けたメ ータパネル36の狭小部により挿入端位置が規定されるとともに、同計器用メー タ34の埋め込み設置空間EB側に突出した本体部分の外周には、スポンジパッ キン40が捲回され、これによって、メータパネル部36から計器用メータ34 は室内側には抜脱できないようになっている。そして、この計器用メータ34の 空間EB側に突出した本体部分は、アダプタ装置18のベッド部30の上部に安 定的に載置されて配置される。
【0016】 また、このメータパネル部36と一体あるいは別体として空気吹出し開口10 aには、吹出しパネル部42が嵌着して設置されている。吹出しパネル部42は 、空気吹出し開口10aにおける空気吹出し部分の室内側露出部分の化粧面を形 成する部分であり、本実施形態においてはこの吹出しパネル部42は、メータパ ネル部36と一体としてプラスチック型成型等により構成されており、アダプタ 装置18の細口胴部24bの横長スリット状開口26の前面側に配置され、内装 パネルすなわち実施形態では立ち上がりパネル部102Aの表面に面を揃えるよ うに配置されている。そして、該吹出しパネル部42は、図8に示すように中央 にルーバ羽根44を取り付けた横長の細口吹出し開口46を有しており、この細 口吹出し開口46がアダプタ装置18の細口胴部24bの横長スリット状開口2 6に芯を揃えて連通するように設置されている。
【0017】 さらに、図1、図5において、メータパネル部36の正面両端側から背面方向 に向けて連結杆48が例えばアダプタ本体の合成樹脂と同じ素材で形成されて突 出固定されている。連結杆48の先端は戻りをもったやじり状に先鋭しており、 その先端が前述した空間Sに縦に取り付けられた保持杆16の保持孔16aに挿 脱可能に挿入され、挿入された状態で計器用メータ34を保持したメータパネル 部36は、その下面をアダプタ本体の細口胴部24b上面に支持されながら連結 されて取り付けられる。この実施形態では、メータパネル部36と吹出しパネル 部42は、一体に形成しているがこれらは別体として空気吹出し開口10aに嵌 着させるようにしてもよい。なお、図中、50は、計器用メータと電源とを接続 させるリード線である。
【0018】 次に、本考案の実施形態に係る空気吹出し開口部の構造の組付操作について説 明すると、例えば図9の自動車の空気吹出し開口部10に取り付けられていたパ ネル部分を強制的に引き出して、直状の空気接続ダクトを取り外すと図6に示す ように、空間Sを空けてその奥行き側に空気ダクト14の接続開口15が自動車 室内側に開口を向けて配置されている。この状態から、図2のアダプタ装置18 を空間S内にその広口開口22側を奥行き側に向けた状態で挿入し、同広口開口 22を接続開口15の内壁面側にそれぞれあてがって、図4に示すように接続開 口15に向けて押し入れて挿入させると、スポンジパッキンを押しつぶしてアダ プタ装置18の内部流路と空気ダクト14の内部流路が気密的に連結され、かつ 、アダプタ装置18と空気ダクトが連結され、そのアダプタ装置の底面は標準仕 様内部パネル19の上面に載着されて安定する。この状態では、図7に示すよう に室内正面側に向けてアダプタ装置18の細口胴部の先端にある横長スリット状 開口26が口を開けた状態で設置されている。
【0019】 次に、メータパネル部36の嵌着孔38に計器用メータ34を前面側から挿入 嵌合させ、通電用リード線50を計器用メータ34に接続させ、その状態で計器 用メータ本体部分を奥行き側に配置して空気吹出し開口10aから内部に挿入す る。このとき、メータパネル部36の両端の連結杆48の先端を接続開口15の 近傍に取り付けられた保持杆の保持孔16aに位置合わせするように挿入し、こ の保持孔16a内に連結杆48のやじり状先端部を貫通させると計器用メータを 保持したメータパネル部36全体がその鏡面を立ち上がりパネル部102Aに面 一状に合わせた形態で、連結保持される。このとき、計器用メータ34の本体部 分はアダプタ装置18の細口胴部24bの上面の埋め込み設置空間EBに配置さ れ、アダプタ装置の下面側はこの細口胴部24b上に安定的に載置される。これ によって、図8に示すように室内側に例えば油温計34A、油圧計34B、ター ボメータ34Cが室内側に立ち上がりパネル部102Aのパネル面と面一状に装 着され、あたかもその自動車の標準の仕様においてこれら油温計、油圧計、ター ボメータ等が設置されているかのごとき意匠感を呈し、その充足感を享受しなが ら、快適に運転できる。また、同乗者や他者に対してもそれらの仕様を誇ること ができる。なお、計器用メータとしては、その他に例えばラジエータ液の水温計 、バッテリー用のボルトゲージその他任意の計器を装着させてもよい。
【0020】 本考案に係る自動車の空調空気吹出し開口部の構造並びにそのアダプタ装置は 、上記した実施の形態にのみ限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲 に記載した考案の本質を逸脱しない範囲における任意の改変についても本考案に 含まれる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る自動車の空調空気吹出し開口部のアダプタ装 置によれば、自動車の内装パネルに設けられた空気吹出し開口部近傍であって内 装パネルの内部に配置され該空気吹出し開口の背面側において自動車の室内側に 接続口を向けて設けられた空気ダクトと、内装パネルの表面に面を揃えるように 配置され計器用メータを取り付けた状態で同計器用メータの表示部が自動車室内 側に露出するように空気吹出し開口に嵌着されるメータパネル部及びメータパネ ル部と一体または別体で空気吹出し開口に嵌着され内装パネルの表面に面を揃え るように配置される吹出しパネル部と、の中間に設けられるアダプタ装置であり 、該アダプタ装置は、空気ダクトの接続口に差し込み状に連結される広口開口と 、メータパネル部に取り付けられた計器用メータを上面に載置状に配置し得る前 面凹部を形成するように該広口開口の上面側から段下がり状に設けられたベッド 部と、を有し、広口開口の他端側において広口開口に連通し吹出しパネル部に連 通状に配置される横長のスリット状開口を有する変形中空筒体として構成されて いるので、パネルの取り付け取り外しの自由度が高い空気吹出し開口部を利用し ながら、既設置のパネルと内蔵品を取り外し、室内化粧面に表面を面一状にさせ つつ計器用メータの本体部分をアダプタ装置のベッド部とその上面側に形成され る埋め込み設置空間としての前面凹部に収納載置させながら、あたかもその自動 車の標準の仕様においてこれら油温計、油圧計、ターボメータ等が設置されてい るかのような意匠感を生じさせ、その充足感を享受しながら、快適に運転できる 。また、同乗者や他者に対してもそれらの仕様を誇ることができる。
【0022】 また、本考案の自動車の空調空気吹出し開口部の構造によれば、自動車の内装 パネルに設けられた空気吹出し開口部と、この空気吹出し開口部の空気吹出し開 口近傍であって内装パネルの内部に配置され該空気吹出し開口の背面側において 自動車の室内側に接続口を向けて設けられた空気ダクトと、空気ダクトの接続口 に差し込み状に連結される広口開口と、該広口開口の上面側から段下がり状に凹 陥して形成され計器用メータをその上面に載置状に配置させるベッド部と、を有 し、広口開口の他端に該広口開口と連通して横長のスリット状開口を備えた変形 中空筒状のアダプタ装置と、内装パネルの表面に面を揃えるように配置されアダ プタ装置のベッド部の上部に配置される計器用メータを取り付けた状態で同計器 用メータの表示部が自動車室内側に露出するように空気吹出し開口に嵌着される メータパネル部と、メータパネル部と一体あるいは別体として空気吹出し開口に 嵌着されアダプタ装置のスリット状開口に連通するようにその前面側に配置され 内装パネルの表面に面を揃えるように配置される吹出しパネル部と、を備えてい るので、パネルの取り付け取り外しの自由度が高い空気吹出し開口部を利用しな がら、既設置のパネルと内蔵品を取り外し、室内化粧面に表面を面一状にさせつ つ計器用メータの本体部分をアダプタ装置のベッド部とその上面側に形成される 埋め込み設置空間としての前面凹部に収納載置させながら、あたかもその自動車 の標準の仕様においてこれら油温計、油圧計、ターボメータ等が設置されている かのような意匠感を生じさせ、その充足感を享受しながら、快適に運転できる。 また、同乗者や他者に対してもそれらの仕様を誇ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係る自動車の空調空気吹出
し開口部の構造の要部縦断面説明図である。
【図2】図1のアダプタ装置の斜視説明図である。
【図3】図2のアダプタ装置の広口開口側から見た説明
図である。
【図4】図1のアダプタ装置と空気ダクトの接続開口と
の接続状態を示す要部拡大断面説明図である。
【図5】図1の計器用メータ並びにアダプタ装置の取り
付け部分を水平断面して平面から見た一部断面説明図で
ある。
【図6】既設の自動車の空気吹出し開口部からパネル部
分及び内蔵部品等を除去した状態の自動車の立ち上がり
パネル部の正面説明図である。
【図7】図6の状態の空気ダクトの接続開口に本考案の
アダプタ装置を装着した状態の正面説明図である。
【図8】自動車の空調空気吹出し開口部に本考案の自動
車の空調空気吹出し開口部構造並びにそのアダプタ装置
を実施させた状態を自動車室内側から見た正面説明図で
ある。
【図9】一般的な自動車の車内内装パネル部分を含むキ
ャビネット回りを正面側から見た説明図である。
【符号の説明】
10 空気吹出し開口部 10a 空気吹出し開口 14 空気ダクト 15 接続開口 18 アダプタ装置 22 広口開口 24 アダプタ本体 24a 広口胴部 24b 細口胴部 26 横長スリット状開口 30 ベッド部 34 計器用メータ 36 メータパネル部 42 吹出しパネル部 102A 立ち上がりパネル部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の内装パネルに設けられた空気吹
    出し開口部近傍であって内装パネルの内部に配置され該
    空気吹出し開口部の空気吹出し開口の背面側において自
    動車の室内側に接続口を向けて設けられた空気ダクト
    と、 内装パネルの表面に面を揃えるように配置され計器用メ
    ータを取り付けた状態で同計器用メータの表示部が自動
    車室内側に露出するように空気吹出し開口に嵌着される
    メータパネル部及びメータパネル部と一体または別体で
    空気吹出し開口に嵌着され内装パネルの表面に面を揃え
    るように配置される吹出しパネル部と、の中間に設けら
    れるアダプタ装置であり、 該アダプタ装置は、空気ダクトの接続口に差し込み状に
    連結される広口開口と、 メータパネル部に取り付けられた計器用メータを上面に
    載置状に配置し得る前面凹部を形成するように該広口開
    口の上面側から段下がり状に設けられたベッド部と、を
    有し、 広口開口の他端側において広口開口に連通し吹出しパネ
    ル部に連通状に配置される横長のスリット状開口を有す
    る変形中空筒体として構成されたことを特徴とする自動
    車の空調空気吹出し開口部のアダプタ装置。
  2. 【請求項2】 自動車の内装パネルに設けられた空気吹
    出し開口部と、 この空気吹出し開口部の空気吹出し開口近傍であって内
    装パネルの内部に配置され該空気吹出し開口の背面側に
    おいて自動車の室内側に接続口を向けて設けられた空気
    ダクトと、 空気ダクトの接続口に差し込み状に連結される広口開口
    と、該広口開口の上面側から段下がり状に凹陥して形成
    され計器用メータをその上面に載置状に配置させるベッ
    ド部と、を有し、広口開口の他端に該広口開口と連通し
    て横長のスリット状開口を備えた変形中空筒状のアダプ
    タ装置と、 内装パネルの表面に面を揃えるように配置されアダプタ
    装置のベッド部の上部に配置される計器用メータを取り
    付けた状態で同計器用メータの表示部が自動車室内側に
    露出するように空気吹出し開口に嵌着されるメータパネ
    ル部と、 メータパネル部と一体あるいは別体として空気吹出し開
    口に嵌着されアダプタ装置のスリット状開口に連通する
    ようにその前面側に配置され内装パネルの表面に面を揃
    えるように配置される吹出しパネル部と、を備えたこと
    を特徴とする自動車の空調空気吹出し開口部の構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020152228A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 豊田合成株式会社 空調用薄型レジスタ

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