JP3081374B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

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JP3081374B2
JP3081374B2 JP04187444A JP18744492A JP3081374B2 JP 3081374 B2 JP3081374 B2 JP 3081374B2 JP 04187444 A JP04187444 A JP 04187444A JP 18744492 A JP18744492 A JP 18744492A JP 3081374 B2 JP3081374 B2 JP 3081374B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機及びレーザビー
ムプリンタ等の電子写真方式における画像形成装置の定
着装置に関するもので、特に離型剤を塗布する部材を具
備するものに関する。
【0002】また、本発明は、複写機及びレーザビーム
プリンタ等の電子写真方式におけるフルカラーの画像形
成装置の定着装置に関する。
【0003】さらに、本発明は、電子写真複写装置、静
電情報記録装置などの画像形成装置に関し、特に、定着
用回転体に離型剤が塗布される画像形成装置に関する。
【0004】また、本発明は、電子写真複写装置、静電
情報記録装置などの画像形成装置に用いられる定着装置
に関する。
【0005】
【従来の技術】従来、一対の定着用回転体からなる定着
装置に離型剤を塗布する手段には、フェルトあるいはウ
ェブ等を定着用回転体に当接するものや、離型剤塗布用
回転体を定着用回転体に当接するものが提案されてお
り、特に離型剤塗布用回転体を用いたものに関しては、
該離型剤塗布用回転体にブレードを当接して塗布量を制
御したものや、汲み上げ用のローラの周速を変化させて
塗布量を制御したものが提案されている。
【0006】また、従来、一対の定着用回転体から構成
される定着装置の分離部材として分離爪を用いて記録材
を分離する方法が多く用いられている。この分離爪は、
一対の回転体の一方もしくは両方に数個接触あるいは非
接触に配設され、記録材はこの分離爪に接触しながら回
転体から分離される。特に、フルカラー画像形成装置の
場合、未定着画像と直接接する回転体に分離爪を配設す
ると、画像上に分離爪による汚れが発生してしまうた
め、水平方向に排出したり未定着画像と直接接しない回
転体側に分離爪を配設し、その方向に記録材が排出され
るように回転体を構成している。
【0007】さらに、一般に電子写真複写装置などの画
像形成装置には、熱ローラ方式による定着装置が用いら
れているが、この定着装置として、定着ローラと、該定
着ローラに回転可能に圧接されている加圧ローラと、定
着ローラ表面を所定の温度にまで加熱するためのヒータ
とを備え、定着ローラと加圧ローラとは互いに協働して
転写材を挟圧搬送するためのニップ部を形成するものが
ある。
【0008】このような装置では、転写材上に画像を形
成するとき、まず転写材上に原稿画像に対応する未定着
トナー像が形成され、未定着トナー像が形成されている
転写材は定着装置に向けて送られる。送られてきた転写
材はニップ部に導かれる。転写材のニップ部通過によっ
て転写材上の未定着トナー像は加熱、加圧され、転写材
上に永久画像として定着される。転写材のニップ部の通
過中、オフセット現象によって転写材上の未定着トナー
像を形成するトナーが定着ローラ表面に転移し、定着ロ
ーラ表面に転移したトナー(オフセットトナー)で転写
材が汚染されることがある。
【0009】よって、上述のオフセット現象の発生を防
止するために、離型剤塗布手段で転写材のトナー像形成
面に対向する定着ローラ表面に多量の離型剤が塗布さ
れ、トナーが定着ローラへ転移することが防止されてい
る。
【0010】上記離型剤塗布手段としては、シリコーン
オイルなどの離型剤が収容されている容器と、該容器内
の離型剤を汲み上げる汲み上げ部と、汲み上げられた離
型剤を定着ローラ表面に接触しながら塗布する塗布部材
とを備えたものがあり、このような離型剤塗布手段に
は、上記容器内の離型剤の残量を検知する離型剤残量検
知手段を備えて上記容器内の離型剤の残量が上記汲み上
げ部で汲み上げ不可能な量に到達すると、上記容器内に
離型剤を補給することを知らせるための検知信号を出力
していた。
【0011】また、現像剤の一部が加熱ローラ表面に付
着することを防止するために、加熱ローラ表面に離型剤
を塗布する装置としては、離型剤であるシリコンオイル
が含浸されている塗布部材を加熱ローラ表面に当接さ
せ、加熱ローラ表面にシリコンオイルを塗布するものが
ある。このような装置では、塗布部材として、フェルト
材が用いられ、また、加熱ローラのクリーニング用ウェ
ブに離型剤を含浸させ、該ウェブを塗布部材として用い
るものがある。
【0012】さらに他の離型剤塗布装置として、加熱ロ
ーラに対して相対的に移動する保持部材で塗布部材を保
持し、転写材が加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ
部に進入してから進出するまでの期間中、保持部材を塗
布部材が加熱ローラに当接可能な位置まで移動させ、待
機時などの他の期間中、保持部材を塗布部材が加熱ロー
ラから離隔可能な位置まで移動させるものがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
従来例によれば、いずれも以下に記載するような問題点
があった。
【0014】先ず、離型剤を塗布する手段としてフェル
トあるいはウェブ等を用いた従来例の場合には、画像上
に離型剤の塗布ムラによる筋が発生してしまい、画像を
汚してしまうという問題点があった。また、回転体によ
り塗布する場合は、画像上の汚れは軽減されるが、それ
でも塗布ムラが発生している。特に、両面コピー等を行
う際に塗布ムラがあり、画像上の一部に多量の離型剤が
付着してしまうと、その離型剤により、感光ドラム、ク
リーニングブレード等画像形成装置を構成している他部
材に悪影響を及ぼし画像劣化につながるといった問題点
を有していた。
【0015】また、分離爪を用いた従来例の場合は、ニ
ップを広く形成しようとした場合には、回転体の表層に
硬度の低い弾性体を厚く形成しなくてはならず、このた
め熱伝導率が悪くなり高速での定着性が満足できないと
いう問題点があった。また、弾性体を可能な限り薄くす
ると、加圧力を強くしなければならず、回転体の変形、
劣化等の問題点を生じることになる。さらに、未定着画
像と直接接触しない回転体側に分離爪を配設した場合に
は、両面画像の場合に裏側の画像に汚れを生じてしまう
という問題点があった。このため、水平排出の形状をと
るのが望ましいが、熱による膨張等の影響により初期の
形状を長期に亘り保証するのは困難であった。
【0016】さらに、上記離型剤残量検知手段からの検
知信号を出力する従来例では、該検知信号によって上記
容器内に離型剤を補給する時期は分かるが、上記離型剤
塗布手段の上記汲み上げ部材、上記塗布部材が故障し、
損傷を受けているとき、実際の転写材1枚当たりの離型
剤の消費量が予め設定されている量より大きく変動する
ことがあり、該離型剤の消費量の変動を利用者に知らす
ことができないという問題点があった。
【0017】また、この従来例では、上記離型剤の消費
量の変動に伴い定着ローラに塗布される離型剤量は変動
する。離型剤の定着ローラに対する塗布量が多いとき、
転写材がニップ部を通過するときに定着ローラ表面の離
型剤が転写材に多量に付着し、定着ローラに対する離型
剤の塗布むらが発生するという問題点があった。その結
果、定着装置をオフセット現象が発生し易い状態に放置
することになっていた。
【0018】さらに、この従来例では、離型剤が多量に
付着している転写材の他の面に画像を形成するとき、転
写材が再び感光ドラムなどで構成される画像形成部に送
られるから、転写材に付着している離型剤が感光ドラム
などに付着し、感光ドラムなどの損傷を招くという問題
点があった。
【0019】また、離型剤塗布装置として上記のフェル
ト材からなる塗布部材、あるいは、ウェブを用いている
従来例では、離型剤が塗布部材の加熱ローラとの接触面
に均一に滲み出ず、加熱ローラ表面に離型剤を均一に塗
布することができないという問題点があった。
【0020】これに対し、塗布部材が加熱ローラに対し
て相対的に移動する離型剤塗布装置では、塗布部材が加
熱ローラから離隔するとき(塗布部材が塗布状態から待
機状態へ移行するとき)、または塗布部材が加熱ローラ
に当接されるとき(塗布部材が待機状態から塗布状態へ
移行するとき)、加熱ローラに掛かる負荷が変動し、該
負荷変動によって加熱ローラの回転速度が変動するとい
う問題点があった。
【0021】本発明の第一の目的は、塗布ムラがなく、
両面コピーの場合でもが劣化を生ずることのない離型剤
塗布手段を備えた定着装置を提供することにある。
【0022】
【0023】さらに、本発明の第の目的は、離型剤塗
布手段の故障などによって回転体に対する離型剤の塗布
量が所定の量より増加してしていること、容器の損傷な
どによって離型剤が外部に漏出していることなどを想定
することができ、各機器の点検、修理などの適切な処理
を迅速にすることができる画像形成装置を提供すること
にある。
【0024】本発明の第の目的は、離型剤を加熱ロー
ラ、加圧ローラなどの回転体に均一に塗布することがで
き、離型剤の塗布時と待機時との間の移行時に上記回転
体の回転速度の変動を軽減することができる定着装置を
提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本願第一発明によれば、
上記第一の目的は、第一の回転体及び第二の回転体の一
対の回転体と、少なくともどちらか一方の回転体を加熱
する加熱手段と、少なくともどちらか一方の回転体に離
型剤を塗布せしめる離型剤塗布手段とが具備され、該離
型剤塗布手段は上記第一もしくは第二の回転体と当接す
る離型剤塗布用回転体を有する定着装置において、上記
離型剤塗布手段の離型剤塗布用回転体に、該回転体表面
上の離型剤を均す離型剤均し用回転体を当接するように
配設し、上記離型剤塗布用回転体と上記離型剤均し用回
転体に周速差を設けたことにより達成される。
【0026】また、本願第二発明によれば、上記第一の
目的は、第一の回転体及び第二の回転体の一対の回転体
と、少なくともどちらか一方の回転体を加熱する加熱手
段と、少なくともどちらか一方の回転体に離型剤を塗布
せしめる離型剤塗布手段とが具備され、該離型剤塗布手
段は上記第一もしくは第二の回転体と当接する離型剤塗
布用回転体を有する定着装置において、上記離型剤塗布
手段の離型剤塗布用回転体に、該回転体表面上の離型剤
を均す離型剤均し用回転体を、該離型剤均し用回転体の
軸が上記離型剤塗布用回転体の軸に対して捩じれた位置
関係を有するように配設したことにより達成される。
【0027】
【0028】また、本願第発明によれば、上記第
目的は、内部に加熱源が設けられている定着回転体と、
該定着回転体に圧接しながら回転され、該定着回転体と
協働して転写材を挟圧搬送するためのニップ部を形成す
る加圧回転体と、容器に収容されている離型剤を上記定
着回転体および上記加圧回転体の内のいずれか一方の回
転体に塗布し、上記定着回転体および上記加圧回転体と
協働して定着装置を構成する離型剤塗布手段とを備える
画像形成装置において、上記容器内の離型剤の消費量を
検知し、該離型剤の消費量が設定時間内または転写材の
設定枚数内で所定の量を超えるときに警告信号を出力す
る検知手段を有することにより達成される。
【0029】本願第発明によれば、上記第の目的
は、互いに圧接しながら回転する一対の定着用回転体
と、上記回転体の少なくとも一方に離型剤を塗布する離
型剤が含浸され塗布部材とを備える定着装置におい
て、離型剤の塗布時、上記塗布部材は上記回転体に接触
し、振動することにより達成される。
【0030】
【作用】先ず、本願第一発明によれば、離型剤は、離型
剤塗布手段の離型剤塗布用回転体によって第一もしくは
第二の回転体に塗布されるが、上記離型塗布用回転体上
の離型剤は、該回転体上に当接するように配設され該回
転体と周速差を有する離型均し用回転体によって十分に
均される。従って、離型剤の塗布ムラが防止される。
【0031】次に、本願第二発明によれば、上記離型剤
均し用回転体を、該離型剤均し用回転体の軸が上記離型
剤塗布用回転体の軸に対して捩じれた位置関係を有する
ように配設したので、この場合にも十分に離型剤塗布用
回転体上の離型剤が均される。
【0032】
【0033】さらに、本願第の発明の画像形成装置で
は、上記容器内の離型剤の消費量を検知し、該離型剤の
消費量が設定時間内または転写材の設定枚数内で所定の
量を超えるときに警告信号を出力する検知手段が設けら
れている。
【0034】上記警告信号によって、上記回転体に塗布
するための離型剤が過剰に消費されていることが分か
り、離型剤塗布手段の故障などによって定着ローラに対
する離型剤の塗布量が所定の量より増加してしているこ
と、上記容器の損傷などによって上記離型剤が外部に漏
出していることなどが上記離型剤の過剰消費の原因とし
て予想される。
【0035】また、本願第発明の定着装置では、上記
離型剤塗布手段の塗布部材が上記離型剤の塗布時に振動
される。上記塗布部材に含浸されている離型剤の流動性
が振動によって促進され、離型剤は塗布部材の表面に均
一に滲みだす。上記塗布部材表面に滲み出た離型剤は上
記回転体に均一に塗布される。また、離型剤の塗布時、
上記塗布部材を上記回転体に押し付ける必要がない。
【0036】
【実施例】本発明の実施例1ないし実施例8を図面に基
づいて説明する。
【0037】〈実施例1〉先ず、本発明の実施例1を図
1に基づいて説明する。図1は本発明に係る定着装置の
概略構成を示す図であり、図1において1は定着ローラ
である。該定着ローラ1はアルミニウム製の芯金5の外
層に本発明に係る付加型シリコーンゴム6を2mmの厚
さに被覆して形成されている。該定着ローラ1の下側に
は加圧ローラ2が設けられており、該加圧ローラ2はア
ルミニウム製の芯金7の外層に本発明に係る付加型シリ
コーンゴム9を被覆して1mmの層を形成している。こ
れら二つのローラは互いに圧接するように配設されてお
り、駆動手段(図示せず)により図1の矢印bの方向に
ニップ部で120mm/secの速度で回転駆動される
ようになっている。また、上記定着ローラ1及び加圧ロ
ーラ2内には加熱源であるハロゲンヒータ10,24が
配設されており、制御手段(図示せず)は加圧ローラ2
に当接させたサーミスタ16により温度を検知しながら
該ハロゲンヒータ10,24への通電を断続的に制御し
ている。このようにして、定着ローラ1の温度は記録材
14上の未定着トナー像13を該記録材14上に定着さ
せるのに適切な所定温度(170℃)に保たれるように
なっている。
【0038】一方、定着ローラ1からのトナーの離型性
を向上させるため、定着装置の所定箇所には離型剤塗布
装置3が設けられている。この離型剤塗布装置3はオイ
ルタンク内のシリコーンオイル12を汲み上げローラ2
1及び22を介して離型剤塗布ローラ11に汲み上げ、
ブレード20により塗布量を制御されて定着ローラ1に
塗布するように構成されている。
【0039】本実施例では離型剤塗布ローラ11はアル
ミニウム芯金上にLTVシリコーンゴムが被覆されてお
り、さらに本発明にかかる塗布ローラ用当接ローラ25
が図1のように配設されている。離型剤塗布ローラ11
は定着ローラ1とのニップ部で120mm/secの速
度で矢印cの方向に回転し、塗布ローラ用当接ローラ2
5は離型剤塗布ローラ11とのニップ部で130mm/
secの速度となるように矢印dの方向に回転させてい
る。なお、上記塗布ローラ用当接ローラ25もアルミニ
ウム芯金上にLTVシリコーンゴムが被覆されているも
のである。また、シリコーンオイル12はジメチルシリ
コーンオイルで粘度が300csのものを用い記録材1
4には0.03g/A4の塗布量となる構成となってい
る。
【0040】また、この離型塗布装置3は定着ローラ1
に対して接離可能となっており、本実施例では記録材1
4がニップへ進入する1cm手前から離型剤塗布を開始
し、記録材14の後端がニップより1cm離れるまで離
型剤を塗布する構成となっている。
【0041】さらに、定着ローラ1の上方には該定着ロ
ーラ1の表面上にオフセットしたトナーをクリーニング
するためのクリーニング装置4が設けられており、押圧
ローラ18により不繊布19を上記定着ローラ1の表面
に接触させる構成となっている。
【0042】以上のような本実施例装置において、未定
着トナー像13を担持した記録材14は図1中の矢印a
の方向へ搬送手段(図示せず)により搬送されると、駆
動手段(図示せず)により図1中矢印b方向に回転駆動
される定着ローラ1と加圧ローラ2とのニップ部間に通
され、ハロゲンヒータ10によって所定の温度に制御さ
れた定着ローラ1により記録材14上に担持された未定
着トナー像13が加熱されて記録材14上に定着され
る。なお、本実施例装置は公知のフルカラー両面画像形
成プロセスによりフルカラー両面画像を形成する装置に
用いられるもので、多層に形成されたトナー像を定着す
るようになっている。
【0043】本実施例で用いたトナーの構成は以下の通
りである。 1.マゼンタトナー ポリエステル系のメインバインダー100重量部に対し
て、 顔料C.I.ソルベントレッド49 4重量部 染料C.I.ピグメントレッド122 0.7重量部 荷電制御剤 4重量部 外添剤 2.シアントナー ポリエステル系のメインバインダー100重量部に対し
て、 フタロシアニン顔料 5重量部 荷電制御剤 4重量部 外添剤 3.イエロートナー ポリエステル系のメインバインダー100重量部に対し
て、 C.I.ピグメントイエロー17 5重量部 荷電制御剤 4重量部 外添剤 4.ブラックトナー ポリエステル系のメインバインダー100重量部に対し
て、 カーボンブラック 5重量部 荷電制御剤 4重量部 外添剤 本実施例では、以上のようなトナーを混色することによ
りフルカラー画像を形成している。
【0044】本実施例による構成の定着装置と従来のロ
ーラによる離型塗布装置、即ちローラ25を省いたもの
と、フェルトによる離型剤塗布装置とを用いて実験を行
い、すべて0.03g/A4の塗布量とし両面コピーを
行ったところ、以下のような結果となった。 1.従来のフェルトによるもの……初期より画像上に塗
布ムラが発生。3000枚で感光ドラム上に離型剤が付
着し、クリーニング不良発生 2.従来のローラによるもの……2000枚で感光ドラ
ム上に離型剤が付着し、クリーニング不良発生。 3.本実施例……50000枚で良好。
【0045】上記のように本実施例を用いると、画像上
に塗布ムラの発生もなく長期の両面コピーを行っても、
他構成部材に悪影響を及ぼさない定着装置が提供できる
ものである。本実施例では、当接したローラを速くした
が、逆の場合でも同様の効果があることが確認されてい
る。
【0046】〈実施例2〉次に、本発明の実施例2を図
2及び図3に基づいて説明する。図2は本発明に係る定
着装置の概略構成を示す図であり、図2において1は定
着ローラである。該定着ローラ1はアルミニウム製の芯
金5の外層に本発明に係る付加型シリコーンゴム6を2
mmの厚さに被覆して形成されている。該定着ローラ1
の下側には加圧ローラ2が設けられており、該加圧ロー
ラ2はアルミニウム製の芯金7の外層に本発明に係る付
加型シリコーンゴム9を被覆して1mmの層を形成して
いる。これら二つのローラは互いに圧接するように配設
されており、駆動手段(図示せず)により図1の矢印b
の方向にニップ部で120mm/secの速度で回転駆
動されるようになっている。また、上記定着ローラ1及
び加圧ローラ2内には加熱源であるハロゲンヒータ1
0,24が配設されており、制御手段(図示せず)は加
圧ローラ2に当接させたサーミスタ16により温度を検
知しながら該ハロゲンヒータ10,24への通電を断続
的に制御している。このようにして、定着ローラ1の温
度は記録材14上の未定着トナー像13を該記録材14
上に定着させるのに適切な所定温度(170℃)に保た
れるようになっている。
【0047】一方、定着ローラ1からのトナーの離型性
を向上させるため、定着装置の所定箇所には離型剤塗布
装置3が設けられている。この離型剤塗布装置3はオイ
ルタンク内のシリコーンオイル12を汲み上げローラ2
1及び22を介して離型剤塗布ローラ11に汲み上げ、
ブレード20により塗布量を制御されて定着ローラ1に
塗布するように構成されている。
【0048】本実施例では離型剤塗布ローラ11はアル
ミニウム芯金上にLTVシリコーンゴムが被覆されてお
り、さらに本発明にかかる塗布ローラ用当接ローラ25
が図3のように捩じれの位置に配設されている。離型剤
塗布ローラ11は定着ローラ1とのニップ部で120m
m/secの速度で矢印cの方向に回転し、塗布ローラ
用当接ローラ25は離型剤塗布ローラ11とのニップ部
で120mm/secの速度となるように矢印dの方向
に回転させている。なお、上記塗布ローラ用当接ローラ
25もアルミニウム芯金上にLTVシリコーンゴムが被
覆されているものである。また、シリコーンオイル12
はジメチルシリコーンオイルで粘度が300csのもの
を用い記録材14には0.03g/A4の塗布量となる
構成となっている。
【0049】また、この離型塗布装置3は定着ローラ1
に対して接離可能となっており、本実施例では記録材1
4がニップへ進入する1cm手前から離型剤塗布を開始
し、記録材14の後端がニップより1cm離れるまで離
型剤を塗布する構成となっている。
【0050】さらに、定着ローラ1の上方には該定着ロ
ーラ1の表面上にオフセットしたトナーをクリーニング
するためのクリーニング装置4が設けられており、押圧
ローラ18により不繊布19を上記定着ローラ1の表面
に接触させる構成となっている。
【0051】以上のような本実施例装置において、未定
着トナー像13を担持した記録材14は図2中の矢印a
の方向へ搬送手段(図示せず)により搬送されると、駆
動手段(図示せず)により図2中矢印b方向に回転駆動
される定着ローラ1と加圧ローラ2とのニップ部間に通
され、ハロゲンヒータ10によって所定の温度に制御さ
れた定着ローラ1により記録材14上に担持された未定
着トナー像13が加熱されて記録材14上に定着され
る。なお、本実施例装置は公知のフルカラー両面画像形
成プロセスによりフルカラー両面画像を形成する装置に
用いられるもので、多層に形成されたトナー像を定着す
るようになっている。
【0052】本実施例で用いたトナーの構成は以下の通
りである。 1.マゼンタトナー ポリエステル系のメインバインダー100重量部に対し
て、 顔料C.I.ソルベントレッド49 4重量部 染料C.I.ピグメントレッド122 0.7重量部 荷電制御剤 4重量部 外添剤 2.シアントナー ポリエステル系のメインバインダー100重量部に対し
て、 フタロシアニン顔料 5重量部 荷電制御剤 4重量部 外添剤 3.イエロートナー ポリエステル系のメインバインダー100重量部に対し
て、 C.I.ピグメントイエロー17 5重量部 荷電制御剤 4重量部 外添剤 4.ブラックトナー ポリエステル系のメインバインダー100重量部に対し
て、 カーボンブラック 5重量部 荷電制御剤 4重量部 外添剤 本実施例では、以上のようなトナーを混色することによ
りフルカラー画像を形成している。
【0053】本実施例による構成の定着装置と従来のロ
ーラによる離型塗布装置、即ちローラ25を省いたもの
と、フェルトによる離型剤塗布装置とを用いて実験を行
い、すべて0.03g/A4の塗布量とし両面コピーを
行ったところ、以下のような結果となった。 1.従来のフェルトによるもの……初期より画像上に塗
布ムラが発生。3000枚で感光ドラム上に離型剤が付
着し、クリーニング不良発生 2.従来のローラによるもの……2000枚で感光ドラ
ム上に離型剤が付着し、クリーニング不良発生 3.本実施例……50000枚で良好 上記のように本実施例を用いると、画像上に塗布ムラの
発生もなく長期の両面コピーを行っても、他構成部材に
悪影響を及ぼさない定着装置が提供できるものである。
【0054】〈実施例3〉次に、本発明の実施例3を図
4及び図5に基づいて説明する。図4は本発明に係る定
着装置の概略構成を示す図であり、図4において1は定
着ローラである。該定着ローラ1はアルミニウム製の芯
金5の外層に本発明に係る付加型シリコーンゴム6を2
mmの厚さに被覆して形成されている。該定着ローラ1
の下側には加圧ローラ2が設けられており、該加圧ロー
ラ2はアルミニウム製の芯金7の外層に本発明に係る付
加型シリコーンゴム9を被覆して1mmの層を形成して
いる。これら二つのローラは互いに圧接するように配設
されており、駆動手段(図示せず)により図1の矢印b
の方向にニップ部で120mm/secの速度で回転駆
動されるようになっている。また、上記定着ローラ1及
び加圧ローラ2内には加熱源であるハロゲンヒータ1
0,24が配設されており、制御手段(図示せず)は加
圧ローラ2に当接させたサーミスタ16により温度を検
知しながら該ハロゲンヒータ10,24への通電を断続
的に制御している。このようにして、定着ローラ1の温
度は記録材14上の未定着トナー像13を該記録材14
上に定着させるのに適切な所定温度(170℃)に保た
れるようになっている。
【0055】一方、定着ローラ1からのトナーの離型性
を向上させるため、定着装置の所定箇所には離型剤塗布
装置3が設けられている。この離型剤塗布装置3はオイ
ルタンク内のシリコーンオイル12を汲み上げローラ2
1及び22を介して離型剤塗布ローラ11に汲み上げ、
ブレード20により塗布量を制御されて定着ローラ1に
塗布するように構成されている。
【0056】本実施例では離型剤塗布ローラ11はアル
ミニウム芯金上にLTVシリコーンゴムが被覆されてお
り、さらに本発明にかかる塗布ローラ用当接ローラ25
が図5のように捩じれの位置に配設されている。離型剤
塗布ローラ11は定着ローラ1とのニップ部で120m
m/secの速度で矢印cの方向に回転し、塗布ローラ
用当接ローラ25は離型剤塗布ローラ11とのニップ部
で130mm/secの速度となるように矢印dの方向
に回転させている。なお、上記塗布ローラ用当接ローラ
25もアルミニウム芯金上にLTVシリコーンゴムが被
覆されているものである。さらに、シリコーンオイル1
2はジメチルシリコーンオイルで粘度が300csのも
のを用い記録材14には0.03g/A4の塗布量とな
る構成となっている。
【0057】また、この離型塗布装置3は定着ローラ1
に対して接離可能となっており、本実施例では記録材1
4がニップへ進入する1cm手前から離型剤塗布を開始
し、記録材14の後端がニップより1cm離れるまで離
型剤を塗布する構成となっている。
【0058】さらに、定着ローラ1の上方には該定着ロ
ーラ1の表面上にオフセットしたトナーをクリーニング
するためのクリーニング装置4が設けられており、押圧
ローラ18により不繊布19を上記定着ローラ1の表面
に接触させる構成となっている。
【0059】以上のような本実施例装置において、未定
着トナー像13を担持した記録材14は図4中の矢印a
の方向へ搬送手段(図示せず)により搬送されると、駆
動手段(図示せず)により図4中矢印b方向に回転駆動
される定着ローラ1と加圧ローラ2とのニップ部間に通
され、ハロゲンヒータ10によって所定の温度に制御さ
れた定着ローラ1により加熱されて記録材14上に担持
された未定着トナー像13が記録材14上に定着され
る。なお、本実施例装置は公知のフルカラー両面画像形
成プロセスによりフルカラー両面画像を形成する装置に
用いられるもので、多層に形成されたトナー像を定着す
るようになっている。
【0060】本実施例で用いたトナーの構成は以下の通
りである。 1.マゼンタトナー ポリエステル系のメインバインダー100重量部に対し
て、 顔料C.I.ソルベントレッド49 4重量部 染料C.I.ピグメントレッド122 0.7重量部 荷電制御剤 4重量部 外添剤 2.シアントナー ポリエステル系のメインバインダー100重量部に対し
て、 フタロシアニン顔料 5重量部 荷電制御剤 4重量部 外添剤 3.イエロートナー ポリエステル系のメインバインダー100重量部に対し
て、 C.I.ピグメントイエロー17 5重量部 荷電制御剤 4重量部 外添剤 4.ブラックトナー ポリエステル系のメインバインダー100重量部に対し
て、 カーボンブラック 5重量部 荷電制御剤 4重量部 外添剤 本実施例では、以上のようなトナーを混色することによ
りフルカラー画像を形成している。
【0061】本実施例による構成の定着装置と従来のロ
ーラによる離型塗布装置、即ちローラ25を省いたもの
と、フェルトによる離型剤塗布装置とを用いて実験を行
い、すべて0.03g/A4の塗布量とし両面コピーを
行ったところ、以下のような結果となった。 1.従来のフェルトによるもの……初期より画像上に塗
布ムラが発生。3000枚で感光ドラム上に離型剤が付
着し、クリーニング不良発生 2.従来のローラによるもの……2000枚で感光ドラ
ム上に離型剤が付着し、クリーニング不良発生 3.本実施例……50000枚で良好 上記のように本実施例を用いると、画像上に塗布ムラの
発生もなく長期の両面コピーを行っても、他構成部材に
悪影響を及ぼさない定着装置が提供できるものである。
【0062】本実施例では、当接したローラを速くした
が、逆の場合でも同様の効果があることが確認されてい
る。
【0063】〈参考〉 次に、本発明に関する参考を図6及び図7に基づい
て説明する。図6は本参考例に係る定着装置の概略構成
を示す図であり、図6において1は定着ローラである。
該定着ローラ1はアルミニウム製の芯金5の外層に付加
型シリコーンゴム6を0.5mmの厚さに被覆して形成
されている。該定着ローラ1の下側には加圧ローラ2が
設けられており、該加圧ローラ2はアルミニウム製の芯
金7の外層にHTVシリコーンゴム8を3mmの厚さに
被覆し、さらにその表面層に樹脂被膜9を形成してい
る。これら二つのローラは互いに圧接するように配設さ
れており、駆動手段(図示せず)により図1の矢印bの
方向に回転駆動されるようになっている。また、上記定
着ローラ1及び加圧ローラ2内には加熱源であるハロゲ
ンヒータ10,24が配設されており、制御手段(図示
せず)は加圧ローラ2に当接させたサーミスタ16によ
り温度を検知しながら該ハロゲンヒータ10,24への
通電を断続的に制御している。このようにして、定着ロ
ーラ1の温度は記録材14上の未定着トナー像13を該
記録材14上に定着させるのに適切な所定温度(170
℃)に保たれるようになっている。
【0064】一方、定着ローラ1からのトナーの離型性
を向上させるため、定着装置の所定箇所には離型剤塗布
装置3が設けられている。この離型剤塗布装置3はオイ
ルタンク内のシリコーンオイル12を汲み上げローラ2
1及び22を介して離型剤塗布ローラ11に汲み上げら
れ、ブレード20により塗布量を制御され定着ローラ1
に塗布するように構成されている。
【0065】さらに、この離型塗布装置3は定着ローラ
1に対して接離可能となっており、本参考例では記録材
14がニップへ進入する1cm手前から離型剤塗布を開
始し、記録材14の後端がニップより1cm離れるまで
離型剤を塗布する構成となっている。
【0066】また、定着ローラ1の上方には該定着ロー
ラ1の表面上にオフセットしたトナーをクリーニングす
るためのクリーニング装置4が設けられており、押圧ロ
ーラ18により不繊布19を上記定着ローラ1の表面に
接触させる構成となっている。
【0067】以上のような本参考例装置において、未定
着トナー像13を担持した記録材14は図6中の矢印a
の方向へ搬送手段(図示せず)により搬送されると、駆
動手段(図示せず)により図6中矢印b方向に回転駆動
される定着ローラ1と加圧ローラ2とのニップ部間に通
され、ハロゲンヒータ10から定着ローラ1を介して供
給される所定の温度に制御された熱により記録材14上
に担持された未定着トナー像13が記録材14上に定着
される。なお、本参考例装置は公知のフルカラー両面画
像形成プロセスによりフルカラー両面画像を形成する装
置に用いられるもので、多層に形成されたトナー像を定
着するようになっている。
【0068】本参考例では、図7のように、ポリイミド
上のLTVシリコーンゴムを配設した分離ベルト26
a,26bを画像域に配設している。進入ガイド15通
って回転体ニップに進入した記録材14は、分離ベルト
26a,26bに沿って分離される。この分離ベルトは
回転体により従動されているが、駆動源を用いて駆動し
ても構わない。
【0069】本構成を用いることにより回転体の熱伝導
を損なうことなしに十分なニップを形成できるため、高
速のフルカラー画像形成装置に適している。
【0070】〈参考〉 次に、本発明に関する参考を図8及び図9に基づい
て説明する。図8は本参考例に係る定着装置の概略構成
を示す図であり、図8において1は定着ローラである。
該定着ローラ1はアルミニウム製の芯金5の外層に付加
型シリコーンゴム6を0.5mmの厚さに被覆して形成
されている。該定着ローラ1の下側には加圧ローラ2が
設けられており、該加圧ローラ2はアルミニウム製の芯
金7の外層にHTVシリコーンゴム8を被覆して3mm
の厚さとし、さらにその表面層に樹脂被膜9を形成して
いる。これら二つのローラは互いに圧接するように配設
されており、駆動手段(図示せず)により図8の矢印b
の方向に回転駆動されるようになっている。また、上記
定着ローラ1内には加熱源であるハロゲンヒータ10が
配設されており、制御手段(図示せず)は定着ローラ1
に当接させたサーミスタ16により温度を検知しながら
該ハロゲンヒータ10への通電を断続的に制御してい
る。このようにして、定着ローラ1の温度は記録材14
上の未定着トナー像13を該記録材14上に定着させる
のに適切な所定温度(170℃)に保たれるようになっ
ている。
【0071】一方、定着ローラ1からのトナーの離型性
を向上させるため、定着装置の所定箇所には離型剤塗布
装置3が設けられている。この離型剤塗布装置3はオイ
ルタンク内のシリコーンオイル12を汲み上げローラ2
1及び22を介して離型剤塗布ローラ11に汲み上げら
れ、ブレード20により塗布量を制御され定着ローラ1
に塗布するように構成されている。
【0072】また、この離型塗布装置3は定着ローラ1
に対して接離可能となっており、本実施例では記録材1
4がニップへ進入する1cm手前から離型剤塗布を開始
し、記録材14の後端がニップより1cm離れるまで離
型剤を塗布する構成となっている。
【0073】さらに、定着ローラ1の上方には該定着ロ
ーラ1の表面上にオフセットしたトナーをクリーニング
するためのクリーニング装置4が設けられており、押圧
ローラ18により不繊布19を上記定着ローラ1の表面
に接触させる構成となっている。
【0074】以上のような本参考例装置において、未定
着トナー像13を担持した記録材14は図8中の矢印a
の方向へ搬送手段(図示せず)により搬送されると、駆
動手段(図示せず)により図8中矢印b方向に回転駆動
される定着ローラ1と加圧ローラ2とのニップ部間に通
され、ハロゲンヒータ10から定着ローラ1を介して供
給される所定の温度に制御された熱により記録材14上
に担持された未定着トナー像13が記録材14上に定着
される。なお、本参考例装置は公知のフルカラー両面画
像形成プロセスによりフルカラー両面画像を形成する装
置に用いられるもので、多層に形成されたトナー像を定
着するようになっている。
【0075】本参考例では、図9のように、ポリイミド
上のLTVシリコーンゴムを配設した分離ベルト26
a,26bを非画像域に配設している。進入ガイド15
通って回転体ニップに進入した記録材14は、分離ベル
ト26a,26bに沿って分離される。この分離ベルト
は回転体により従動されているが、駆動源を用いて駆動
しても構わない。
【0076】本構成を用いることにより回転体の熱伝導
を損なうことなしに十分なニップを形成できるため、高
速のフルカラー画像形成装置に適している。
【0077】〈参考〉 次に、本発明に係る参考を図10及び図11に基づ
いて説明する。図10は本参考例に係る定着装置の概略
構成を示す図であり、図10において1は定着ローラで
ある。該定着ローラ1はアルミニウム製の芯金5の外層
に付加型シリコーンゴム6を1.5mmの厚さに被覆し
て形成されている。該定着ローラ1の下側には加圧ロー
ラ2が設けられており、該加圧ローラ2はアルミニウム
製の芯金7の外層にLTVシリコーンゴム8を被覆して
1.5mmの層を形成している。これら二つのローラは
互いに圧接するように配設されており、駆動手段(図示
せず)により図10の矢印bの方向に回転駆動されるよ
うになっている。また、上記定着ローラ1内には加熱源
であるハロゲンヒータ10が配設されており、制御手段
(図示せず)は定着ローラ1に当接させたサーミスタ1
6により温度を検知しながら該ハロゲンヒータ10への
通電を断続的に制御している。このようにして、定着ロ
ーラ1の温度は記録材14上の未定着トナー像13を該
記録材14上に定着させるのに適切な所定温度(170
℃)に保たれるようになっている。
【0078】一方、定着ローラ1からのトナーの離型性
を向上させるため、定着装置の所定箇所には離型剤塗布
装置3が設けられている。この離型剤塗布装置3はオイ
ルタンク内のシリコーンオイル12を汲み上げローラ2
1及び22を介して離型剤塗布ローラ11に汲み上げら
れ、ブレード20により塗布量を制御され定着ローラ1
に塗布するように構成されている。
【0079】さらに、この離型塗布装置3は定着ローラ
1に対して接離可能となっており、本参考例では記録材
14がニップへ進入する1cm手前から離型剤塗布を開
始し、記録材14の後端がニップより1cm離れるまで
離型剤を塗布する構成となっている。
【0080】さらに、定着ローラ1の上方には該定着ロ
ーラ1の表面上にオフセットしたトナーをクリーニング
するためのクリーニング装置4が設けられており、押圧
ローラ18により不繊布19を上記定着ローラ1の表面
に接触させる構成となっている。
【0081】以上のような本参考例装置において、未定
着トナー像13を担持した記録材14は図10中の矢印
aの方向へ搬送手段(図示せず)により搬送されると、
駆動手段(図示せず)により図10中矢印b方向に回転
駆動される定着ローラ1と加圧ローラ2との圧接部(以
下、ニップ部とする)間に通され、ハロゲンヒータ10
から定着ローラ1を介して供給される所定の温度に制御
された熱により記録材14上に担持された未定着トナー
像13が記録材14上に定着される。なお、本参考例装
置は公知のフルカラー両面画像形成プロセスによりフル
カラー両面画像を形成する装置に用いられるもので、多
層に形成されたトナー像を定着するようになっている。
【0082】本参考例では、図11のように、ポリイミ
ド上のLTVシリコーンゴムを配設した分離ベルト26
a,26b及び29a,29bを画像域に配設してい
る。進入ガイド15通って回転体ニップに進入した記録
材14は、分離ベルト26a,26b及び29a,29
bに沿って分離される。この分離ベルトは回転体により
従動されているが、駆動源を用いて駆動しても構わな
い。
【0083】本構成を用いることにより回転体の熱伝導
を損なうことなしに十分なニップを形成できるため、高
速のフルカラー画像形成装置に適している。
【0084】〈実施例〉 以下に、本発明の実施例について図面を参照しながら
説明する。図12は本発明の画像形成装置の実施例
用いられている定着装置を示す構成図、図13は図12
の定着装置に用いられている離型剤塗布手段を示す構成
図である。画像形成装置は、図12に示すように、定着
装置を備える。定着装置は、内部にヒータ106を有
し、所定の方向に回転する定着ローラ101と、定着ロ
ーラ101に圧接しながら回転し、定着ローラ101と
協働して転写材Pを挟圧搬送するためのニップ部を形成
する加圧ローラ102と、定着ローラ101表面にシリ
コーンオイル116を塗布する離型剤塗布手段103
と、定着ローラ101表面を清掃するクリーニング手段
104と、ヒータ106の加熱動作制御に用いられ、定
着ローラ101表面を検知する温度検知素子105と、
上記ニップ部の入口に転写材Pを案内する入口ガイド1
09と、転写材Pを上記ニップ部出口から外部に案内す
る出口ガイド110とを有する。
【0085】離型剤塗布手段109は、シリコーンオイ
ル116を収容する容器117を有する。容器117内
のシリコーンオイル116の量は検知手段108で検知
される。検知手段108は、容器117内のシリコーン
オイル116の液位に連動して上下運動する浮き115
と、2点A,Bで浮き115を検知するフォトカプラセ
ンサー114とからなる。
【0086】フォトカプラセンサ114がB点で浮き1
15を検知するとき、シリコーンオイル116の液位は
低く、シリコーンオイル116の補給を指示する検知信
号が出力される。フォトカプラセンサ114がA点で浮
き115を検知するとき、シリコーンオイル116の液
位は高く、シリコーンオイル116の補給停止を指示す
る検知信号が出力される。
【0087】フォトカプラセンサ114がA点で浮き1
15を検知してからB点で浮き115を検知するまでの
期間内に消費される離型剤量はA4サイズの転写材10
0枚分に相当するように設定され、該期間内に処理され
た転写材の枚数が50枚以下であるとき、警告信号が出
力される。
【0088】検知手段108は、フォトカプラセンサ1
14が2点A,Bで浮き115を検知することによって
容器117のシリコーンオイル116の消費量を検知す
る。
【0089】容器117内のシリコーンオイル116
は、互いに圧接しながら回転する一対の汲み上げローラ
112,113で汲み上げられ、汲み上げられたシリコ
ーンオイル116は、汲み上げローラ111に回転可能
に圧接されている塗布ローラ111表面に層状に塗布さ
れる。
【0090】離型剤塗布手段109は、定着時に塗布ロ
ーラ111が定着ローラ101表面に接触する第一の位
置に保持され、待機時に塗布ローラ11が定着ローラ1
01表面と離隔する第二の位置に保持される。離型剤塗
布手段109が第一の位置に保持されているとき、塗布
ローラ111は定着ローラ101に圧接しながら回転さ
れ、塗布ローラ111に層状に塗布されているオイル1
16は、ブレード118で所定の層厚に規制された後に
定着ローラ101表面に塗布される。
【0091】離型剤塗布手段109によるシリコーンオ
イル116の塗布量は、A4サイズの転写材一枚当たり
の換算値で0.001gから0.2gまでの範囲内の量
である。
【0092】転写材107に画像を形成するとき、ま
ず、転写材107上には、原稿画像に対応する未定着ト
ナー像が形成され、未定着トナー像が形成されている転
写材107は定着装置に向けて送られる。転写材107
が入口ガイド109に案内されながらニップ部に導入さ
れる直前に、離型剤塗布手段103は塗布ローラ111
が定着ローラ101表面に接触する位置まで移動され、
定着ローラ101表面へのシリコーンオイル116の塗
布が開始される。転写材107は定着ローラ101と加
圧ローラ102との間のニップ部に導入される。ニップ
部において、転写材107上のトナー像は加熱、加圧さ
れる。転写材107のニップ部の通過後、トナー像は永
久画像として転写材107の表面に定着される。
【0093】転写材107のニップ部通過中、定着ロー
ラ101表面に塗布されているシリコーンオイル116
によってオフセット現象の発生が抑制され、オフセット
トナーによる転写材の汚染は防止される。
【0094】定着処理に伴い容器117内のシリコーン
オイル116の液位は低下する。フォトカプラセンサ1
14がB点で浮き115を検知すると、シリコーンオイ
ル116の補給を指示する信号が出力され、該信号の出
力によってシリコーンオイル116が容器117内に補
給される。
【0095】シリコーンオイル116の補給に伴い容器
117内のシリコーンオイル116の液位は上昇する。
フォトカプラセンサ114がA点で浮き115を検知す
ると、シリコーンオイル116の補給停止を指示する信
号が出力され、該信号の出力によってシリコーンオイル
116の容器117への補給が停止される。
【0096】フォトカプラセンサ114がA点で浮き1
15を検知してからB点で浮き115を検知するまでの
期間内に処理された転写材の枚数が50枚以下であると
き、警告信号が出力される。
【0097】上記警告信号によって、定着ローラ101
に塗布するための離型剤が過剰に消費されていることが
分かるから、離型剤塗布手段103のブレード118、
塗布ローラ111などの故障などによって定着ローラ1
01に対するシリコーンオイル116の塗布量が所定の
量より増加してしていること、容器117の損傷などに
よってシリコーンオイル116が外部に漏出しているこ
となどがシリコーンオイル116の過剰消費の原因とし
て想定され、各機器に対する点検、修理などの適切な処
理を行うことができる。その結果、定着ローラ101に
対するシリコーンオイル116の塗布むらを迅速に解消
することができる。また、両面画像形成時における多量
のシリコーンオイル116の転写材107への付着をな
くすことができ、転写材107から感光ドラムなどの機
器へのシリコーンオイル116の付着をなくすことがで
きる。
【0098】なお、本実施例では、2点A,Bで浮き1
15を検知することによって容器117のシリコーンオ
イル116の消費量を検知する検知手段108が用いら
れているが、検知手段108に代えて他の検知手段を用
いることもできる。
【0099】他の検知手段を図14に基づき説明する。
図14は本発明の画像形成装置に用いられる他の検知手
段を示す構成図である。
【0100】他の検知手段は、図14に示すように、2
つの光学式センサ119,120を有する。光学式セン
サ119は、シリコーンオイル116の液面が第一の高
さに到達するときに、シリコーンオイル116の液面を
検知し、検知信号を出力する。光学式センサ120は、
シリコーンオイル116の液面が第二の高さに到達する
ときに、シリコーンオイル116の液面を検知し、検知
信号を出力する。なお、上記第一の高さは上記第二の高
さより高い。各光学式線さ119,120でそれぞれに
対応するシリコーンオイル116の液面高さを検知する
ことによって容器117のシリコーンオイル116の消
費量が監視される。
【0101】光学式センサ119が第一の高さに到達し
ているシリコンーンオイル116の液面を検知してから
光学式センサ120が第二の高さに到達しているシリコ
ーンオイル116の液面を検知するまでの期間内に消費
されるシリコーンオイル量116はA4サイズの転写材
100枚分に相当し、該期間内に処理された転写材の枚
数が50枚以下であるとき、警告信号が出力される。
【0102】上記警告信号によって、定着ローラに塗布
するための離型剤が過剰に消費されていることが分かる
から、離型剤塗布手段のブレード、塗布ローラなどの故
障などによって定着ローラに対するシリコーンオイル1
16の塗布量が所定の量より増加してしていること、容
器117の損傷などによってシリコーンオイル116が
外部に漏出していることなどがシリコーンオイル116
の過剰消費の原因として想定され、各機器に対する点
検、修理などの適切な処理を行うことができる。
【0103】次に、他の画像形成装置について説明す
る。図15は本発明の画像形成装置の他の実施例に用い
られている離型剤塗布手段と検知手段とを示す構成図で
ある。
【0104】他の画像形成装置は、図15に示すよう
に、定着ローラなどと協働して定着装置を構成する離型
剤塗布手段を備える。離型剤塗布手段は、シリコーンオ
イル116を収容する容器117と、容器117内のシ
リコーンオイル116の消費量を検知する検知手段14
0と、容器117へシリコーンオイル116を補給する
ためのポンプ122とを有する。
【0105】検知手段140は、光学式センサ121で
容器117内のシリコーンオイル116液面が予め設定
されている補給開始位置に到達することを検知し、該液
面の検知によってポンプ122の動作を指示する信号を
出力する。ポンプ122の動作を指示する信号の出力と
同時に、時間の計測が開始され、次のポンプ122に対
する動作指示信号が出力されるまでの時間が計測され
る。
【0106】ポンプ122は検知手段140からの信号
に基づき動作し、シリコーンオイル116が容器117
内に補給される。容器117内のシリコーンオイル11
6の液面が予め設定されている補給完了位置に到達する
と、ポンプ122の動作は停止される。
【0107】ポンプ122に対する動作指示信号の出力
からポンプ122に対する次の動作指示信号の出力まで
の時間内に消費されされるシリコーンオイル116の量
は、例えば、A4サイズの転写材100枚分に相当し、
上記時間内に処理された転写材の枚数が50枚以下であ
るとき、警告信号が出力される。
【0108】上記警告信号によって、定着ローラに塗布
するための離型剤が過剰に消費されていることが分かる
から、離型剤塗布手段のブレード、塗布ローラなどの故
障などによって定着ローラに対するシリコーンオイル1
16の塗布量が所定の量より増加してしていること、容
器117の損傷などによってシリコーンオイル116が
外部に漏出していることなどがシリコーンオイル116
の過剰消費の原因として想定され、各機器に対する点
検、修理などの適切な処理を行うことができる。
【0109】〈実施例〉 以下に、本発明の実施例について図面を参照しながら
説明する。図16は本発明の定着装置の実施例を示す
構成図である。
【0110】多色画像形成装置に用いられている定着装
置は、図16に示すように、加熱ローラ201を備え
る。加熱ローラ201は、外周面が離型層などで被覆さ
れている中空の芯金からなり、該芯金の内部にはヒータ
202が配置されている。
【0111】加熱ローラ201には加圧ローラ203が
回転可能に圧接されている。加圧ローラ203は中空の
芯金からなり、該芯金の内部にはヒータ204が配置さ
れている。加圧ローラ203は加熱ローラ201と互い
に協働して転写材を挟圧搬送するためのニップ部を形成
する。
【0112】加熱ローラ201の周囲には、加熱ローラ
201に付着したトナーなどを除去するためのクリーニ
ング装置205および離型剤塗布装置206が配置され
ている。
【0113】離型剤塗布装置206は、板状の塗布部材
207を有する。塗布部材207は、一方の面が加熱ロ
ーラ201に対向する平板状の接触部208と、接触部
208の長手方向に沿う一方の縁部に一体的に連なり、
接触部208に対してほぼ直角にかつ接触部208の他
方の面に向けて折り曲げられている折曲部209と、接
触部208の長手方向に沿う他方の縁部に一体的に連な
り、接触部208の他方の面に向けて折り曲げられてい
る折曲部210とからなる。塗布部材207は、離型剤
であるシリコンオイルが含浸されているフェルト材から
なる。
【0114】塗布部材207には、該塗布部材207を
振動させるための超音波発振器211が取り付けられて
いる。超音波発振器211は、その超音波放射面が折曲
部209に対向するように折曲部209上に配置されて
いる。
【0115】塗布部材207は、移動機構によって第一
の位置と第二の位置との間を移動される。塗布部材20
7が第一の位置にあるとき、塗布部材207は加熱ロー
ラ201に押し当てられ、接触部208の一方の面は加
熱ローラ201の外周面に接触する。塗布部材207が
第二の位置にあるとき、塗布部材207は、その接触部
208が加熱ローラ201の外周面と非接触となるよう
に加熱ローラ201から離隔される。
【0116】加圧ローラ203の周囲には、加圧ローラ
203の表面温度を検知するための温度検知素子212
と、加圧ローラ203に転写材が巻き付くことを防止す
るための分離爪213と、加圧ローラ203の表面に付
着したトナーなどを除去するためのクリーニングブレー
ド214とが配置されている。
【0117】加熱ローラ201と加圧ローラ203との
間のニップ部の出口側には、分離ガイド215が配置さ
れている。
【0118】転写材上に画像を形成するとき、原稿の画
像に対応する潜像が感光ドラム(図示せず)に形成さ
れ、該潜像は現像剤像に変換される。感光ドラム上の現
像剤像は転写機によって転写材上に転写され、転写材上
には未定着現像剤像が形成される。
【0119】感光ドラムに潜像に形成を開始すると同時
に、加熱ローラ201および加圧ローラ203は回転さ
れ、塗布部材207は移動機構によって第一の位置に移
動される。第一の位置において塗布部材207の接触部
208の一方の面は加熱ローラ201の外周面に接触さ
れ、超音波発振器211は駆動される。超音波発振器2
11の駆動によって塗布部材207は加振されることに
より、塗布部材207に含浸されているシリコンオイル
の流動性は促進されるから、塗布部材207に含浸され
ているシリコンオイルは接触部208の一方の面に均一
に滲み出す。よって、シリコンオイルは加熱ローラ20
1の表面に均一に塗布される。また、塗布部材207の
加熱ローラ201に対する押圧力を小さくすることがで
きる。
【0120】次いで、未定着現像剤像が形成されている
転写材は加熱ローラ201と加圧ローラ203との間の
ニップ部に差し込まれる。転写材のニップ部の通過中、
転写材上の未定着現像剤像は熱および圧力によって転写
材上に融着され、転写材には永久画像が形成される。
【0121】転写材がニップ部を通過した後、塗布部材
207は移動機構によって第一の位置から第二の位置に
向けて移動される。第二の位置において、塗布部材20
7は加熱ローラ201から離隔し、超音波発振器211
の駆動は停止される。
【0122】塗布部材202の接触部208の加熱ロー
ラ201に対する押圧力が小さいから、塗布部材207
が加熱ローラ201に接触するとき、または塗布部材2
07が加熱ローラ201から離隔するときに生じる加熱
ローラ一の負荷変動は軽減され、該負荷変動に起因する
加熱ローラー201の速度変化は軽減され、またはなく
なる。
【0123】なお、本実施例では、シリコンオイルの塗
布時に塗布部材207の接触部208と加熱ローラ20
1とを接触させているが、シリコンオイルの塗布時に塗
布部材207を接触部208と加熱ローラ201の表面
との間の間隔が所定の値になるまで加熱ローラ201に
接近させ、この非接触状態で塗布部材207を加振させ
ても良い。シリコンオイルを加熱ローラ1に均一に塗布
することができる。また、塗布部材207が加熱ローラ
1に接触しないから、塗布部材207によって加熱ロー
ラ201に掛かる負荷の変動はなくなり、該負荷変動に
起因する加熱ローラ201の回転速度の変動を確実にな
くすことができる。
【0124】これに対し、塗布部材207の接触部20
8と加熱ローラ201とを常時接触させ、シリコンオイ
ルの塗布時に塗布部材7を振動させても良い。
【0125】また、本実施例では、超音波発振器211
を塗布部材207に直接に取り付けているが、塗布部材
207を保持する保持部材に超音波発振器を取り付け、
保持部材を加振することによって塗布部材を加振するこ
ともできる。
【0126】次に、他の定着装置について説明する。図
17は本発明の定着装置の他の実施例を示す構成図であ
る。
【0127】定着装置は、図17に示すように、内部に
ヒータ2を有する加熱ローラ201と、内部にヒータ2
03を有し、加熱ローラ201に回転可能に圧接されて
いる加圧ローラ203とを備える。加圧ローラ203は
加熱ローラ201と互いに協働して転写材を挟圧搬送す
るためのニップ部を形成する。
【0128】加熱ローラ201の周囲には、クリーニン
グ装置205および離型剤塗布装置216が配置されて
いる。
【0129】離型剤塗布装置216は、板状の塗布部材
207を有する。塗布部材207は、一方の面が加熱ロ
ーラ201に対向する平板状の接触部208と、接触部
208の長手方向に沿う一方の縁部に一体的に連なる折
曲部209と、接触部208の長手方向に沿う他方の縁
部に一体的に連なる折曲部210とからなる。塗布部材
207は、離型剤であるシリコンオイルが含浸されてい
るフェルト材からなる。
【0130】塗布部材207には、超音波発振器217
からの超音波が照射される。超音波発振器217は、そ
の超音波放射面が接触部209に対向するように配置さ
れている。
【0131】塗布部材207は、移動機構によって第一
の位置と第二の位置との間を移動される。塗布部材20
7が第一の位置にあるとき、塗布部材207は加熱ロー
ラ1に押し当てられ、接触部208の一方の面は加熱ロ
ーラ1の外周面に接触する。塗布部材207が第二の位
置にあるとき、塗布部材207は、その接触部208が
加熱ローラ201の外周面と非接触となるように加熱ロ
ーラ1から離隔される。
【0132】感光ドラムに潜像に形成を開始すると同時
に、加熱ローラ201および加圧ローラ203は回転さ
れ、塗布部材207は移動機構によって第一の位置に移
動される。第一の位置において塗布部材207の接触部
208の一方の面は加熱ローラ201の外周面に接触さ
れ、超音波発振器217は駆動される。超音波発振器2
17はその放射面から塗布部材207の接触部208に
向けて超音波を放射する。超音波発振器217からの超
音波によって塗布部材207の接触部208は加振され
ることにより、塗布部材207に含浸されているシリコ
ンオイルの流動性が促進されるから、塗布部材207に
含浸されているシリコンオイルは接触部208の一方の
面に均一に滲み出す。よって、シリコンオイルは加熱ロ
ーラ201の表面に均一に塗布される。また、塗布部材
207の接触部208と加熱ローラ201に対する押圧
力を小さくすることができる。
【0133】次いで、未定着現像剤像が形成されている
転写材は加熱ローラ201と加圧ローラ203との間の
ニップ部に差し込まれる。転写材のニップ部の通過中、
転写材上の未定着現像剤像は熱および圧力によって転写
材上に融着され、転写材には永久画像が形成される。
【0134】転写材がニップ部を通過した後、塗布部材
207は移動機構によって第一の位置から第二の位置に
向けて移動される。第二の位置において、塗布部材20
7は加熱ローラ201から離隔し、超音波発振器217
の駆動は停止される。
【0135】塗布部材207の加熱ローラ1に対する押
圧力が小さいから、塗布部材207が加熱ローラ201
に接触するとき、または塗布部材207が加熱ローラ2
01から離隔するときに生じる加熱ローラ一の負荷変動
は軽減され、該負荷変動に起因する加熱ローラ201の
速度変化は軽減され、またはなくなる。
【0136】
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本願第一発明によ
れば、離型剤塗布用回転体に離型剤均し用回転体を当接
するように配設し、かつ、該離型剤塗布用回転体と離型
剤均し用回転体に周速差を設けたので、離型剤の塗布ム
ラの発生を防止でき、特に、両面コピーの際にも塗布ム
ラによって他の構成部材に悪影響を及ぼすことのない定
着装置が提供できる。
【0138】また、本願第二発明によれば、上記離型剤
塗布用回転体に離型剤均し用回転体を互いの軸が捩じれ
の位置にあるように配設したので、離型剤の塗布ムラを
防止でき、特に、両面コピーの際にも塗布ムラによって
他の構成部材に悪影響を及ぼすことのない定着装置が提
供できる。
【0139】
【0140】また、本願第発明によれば、上記離型剤
塗布手段の故障などによって上記回転体に対する離型剤
の塗布量が所定の量より増加してしていること、上記容
器の損傷などによって上記離型剤が外部に漏出している
ことなどを上記警告信号から想定することができ、各機
器の点検、修理などの適切な処理を迅速にすることがで
きる。
【0141】さらに、本願第発明の定着装置によれ
ば、離型剤の塗布時に塗布部材に振動を加えることによ
って該塗布部材に含浸されている離型剤の流動性が促進
されるから、塗布部材の表面に離型剤が均一に滲みだ
し、上記回転体に離型剤を均一に塗布することができ
る。また、上記塗布部材を上記回転体に押し付ける必要
がないから、上記シリコンオイルの塗布時とその待機時
との間に生じる上記回転体の負荷変動を軽減することが
でき、該負荷変動に起因する上記回転体の速度変化を軽
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1装置の概略構成を示す断面図
である。
【図2】本発明の実施例2装置の概略構成を示す断面図
である。
【図3】実施例2装置における塗布ローラ用当接ローラ
の配設位置を示す図である。
【図4】本発明の実施例3装置の概略構成を示す断面図
である。
【図5】実施例3装置における塗布ローラ用当接ローラ
の配設位置を示す図である。
【図6】参考装置の概略構成を示す断面図である。
【図7】図6装置における定着ローラと分離部材の位置
関係を示す図である。
【図8】 参考装置の概略構成を示す断面図である。
【図9】図8装置における定着ローラと分離部材の位置
関係を示す図である。
【図10】参考装置の概略構成を示す断面図であ
る。
【図11】図10装置における定着ローラと分離部材の
位置関係を示す図である。
【図12】本発明の画像形成装置の実施例に用いられ
ている定着装置を示す構成図である。
【図13】図12の定着装置に用いられている離型剤塗
布手段を示す構成図である。
【図14】本発明の画像形成装置に用いられる他の検知
手段を示す構成図である。
【図15】本発明の画像形成装置に用いられるさらに他
の検知手段を示す構成図である。
【図16】本発明の定着装置の実施例を示す構成図で
ある。
【図17】本発明の定着装置の他の実施例を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 定着ローラ(第一の回転体) 2 加圧ローラ(第二の回転体) 3 離型剤塗布装置(離型剤塗布部材) 11 離型剤塗布ローラ(離型剤塗布用回転体) 25 塗布ローラ用当接ローラ(離型剤均し用回転体) 101 定着ローラ 102 加熱ローラ 103 離型剤塗布手段 104 クリーニング手段 107 転写材 108 検知手段 111 塗布ローラ 112,113 汲み上げローラ 114 フォトカプラセンサ 115 浮き 116 シリコーンオイル 117 容器 119,120,121 光学式センサ 122 ポンプ 201 加熱ローラ 203 加圧ローラ 206,216 離型剤塗布装置 207 塗布部材 211,217 超音波発振器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の回転体及び第二の回転体の一対の
    回転体と、少なくともどちらか一方の回転体を加熱する
    加熱手段と、少なくともどちらか一方の回転体に離型剤
    を塗布せしめる離型剤塗布手段とが具備され、該離型剤
    塗布手段は上記第一もしくは第二の回転体と当接する離
    型剤塗布用回転体を有する定着装置において、上記離型
    剤塗布手段の離型剤塗布用回転体に、該回転体表面上の
    離型剤を均す離型剤均し用回転体を当接するように配設
    し、上記離型剤塗布用回転体と上記離型剤均し用回転体
    に周速差を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 第一の回転体及び第二の回転体の一対の
    回転体と、少なくともどちらか一方の回転体を加熱する
    加熱手段と、少なくともどちらか一方の回転体に離型剤
    を塗布せしめる離型剤塗布手段とが具備され、該離型剤
    塗布手段は上記第一もしくは第二の回転体と当接する離
    型剤塗布用回転体を有する定着装置において、上記離型
    剤塗布手段の離型剤塗布用回転体に、該回転体表面上の
    離型剤を均す離型剤均し用回転体を、該離型剤均し用回
    転体の軸が上記離型剤塗布用回転体の軸に対して捩じれ
    た位置関係を有するように配設したことを特徴とする定
    着装置。
  3. 【請求項3】 内部に加熱源が設けられている定着回転
    体と、該定着回転体に圧接しながら回転され、該定着回
    転体と協働して転写材を挟圧搬送するためのニップ部を
    形成する加圧回転体と、容器に収容されている離型剤を
    上記定着回転体および上記加圧回転体の内のいずれか一
    方の回転体に塗布し、上記定着回転体および上記加圧回
    転体と協働して定着装置を構成する離型剤塗布手段とを
    備える画像形成装置において、上記容器内の離型剤の消
    費量を検知し、該離型剤の消費量が設定時間内または転
    写材の設定枚数内で所定の量を超えるときに警告信号を
    出力する検知手段を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 警告信号は、離型剤の補給を停止するた
    めの信号であることとする請求項に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 検知手段は、容器内に残存している離型
    剤の第一の残量と、該第一の残量と異なる第二の残量と
    を検知し、上記第一の残量と上記第二の残量とから上記
    容器内の離型剤の消費量を算出することとする請求項
    または請求項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 離型剤塗布手段は、容器内へシリコーン
    オイルを補給するポンプを有し、検知手段は、上記容器
    内の離型剤が所定の量まで低下すると、上記ポンプによ
    る上記離型剤補給動作を指示するための信号を出力し、
    該信号の出力から次の信号の出力までの時間を計測し、
    該計測時間および該計測時間内に処理された転写材の枚
    数に基づき上記離型剤の消費量を検知することとする請
    求項または請求項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 離型剤塗布手段による離型剤の塗布量
    は、A4サイズの転写材一枚当たりの換算値で0.00
    1gから0.2gまでの範囲内の量であることとする請
    求項ないし請求項の内の一に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 互いに圧接しながら回転する一対の定着
    用回転体と、上記回転体の少なくとも一方に離型剤を塗
    布する離型剤が含浸され塗布部材とを備える定着装置
    において、離型剤の塗布時、上記塗布部材は上記回転体
    に接触し、振動することを特徴とする定着装置。
  9. 【請求項9】 上記塗布部材に接触する加振器を有する
    こととする請求項に記載の定着装置。
  10. 【請求項10】 上記塗布部材に向けて超音波を放射す
    る超音波発振器を有することとする請求項に記載の定
    着装置。
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