JP3080435U - ジオラマ玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】男の子が楽しむことができるとともに、空想の
世界を広げることのできるジオラマ玩具を提供するこ
と。 【解決手段】玩具体１とジオラマステージ２との組合せ
からなるジオラマ玩具であって、上記ジオラマステージ
２には上記玩具体１を載置する載置部６、７、８を設け
るとともに、該載置部６、７、８にはそれぞれ玩具体１
の載置を感知する感知手段Ａを設け、該感知手段Ａが玩
具体１に設けられた機能部２４によって機能し、玩具体
１の載置を感知したときに作動する作動部Ｂを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ジオラマ玩具、詳しくはジオラマステージに設けられた載置部に玩 具体を載置することによりジオラマステージに設けられた作動部が作動するジオ ラマ玩具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、人形などの玩具体をハウス玩具などのジオラマステージに置いて遊ぶジ オラマ玩具遊びが一般に普及し、様々なジオラマステージが提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のジオラマステージは女の子が遊ぶことができるように開 発されているものが多く、男の子が遊べるジオラマステージはあまり開発されて いなかった。男の子用のジオラマステージとしては走行路のようなものが一般的 であり、そのようなジオラマスペースは走行玩具を走行させることが目的で、ジ オラマスペースによって空想の世界に入り込んで遊ぶものとしての効果を期待す ることはできなかった。

【０００４】 本考案は上記問題点を解消し、男の子が楽しむことができるとともに、空想の 世界を広げることのできるジオラマ玩具を提供することをその課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案に係るジオラマ玩具は、玩具体とジオラマス テージとの組合せからなる以下の要件を備えることを特徴とする。 （イ）上記ジオラマステージには上記玩具体を載置する載置部が複数設けられ、 該載置部にはそれぞれ玩具体の載置を感知する感知手段が設けられていること （ロ）上記玩具体には上記感知手段を機能させる機能部が設けられていること （ハ）上記ジオラマステージには上記感知手段が上記機能部によって機能し、玩 具体の載置を感知したときに作動する作動部が設けられていること

【０００６】 なお、前記作動部は音声発生手段で構成され、載置部ごとに異なる音声を出力 するようにしてもよい。

【０００７】 また、前記ジオラマステージには赤外線受光部が設けられ、前記載置部のうち 特定の載置部の感知手段が玩具体の載置を感知しているとき、上記該赤外線受光 部が赤外線を発信する玩具や、テレビ等のリモコンから発信される赤外線を受光 すると前記作動部が作動するようにしてもよい。

【０００８】 そして、前記玩具体は該玩具体を前記載置部に載置したときに作動する作動部 が設けられ、ジオラマステージの作動部が作動するとともに、玩具体の作動部が 作動するようにしてもよい。

【０００９】 さらに、前記ジオラマステージは中央から折畳み可能に形成され、折畳み時に は所定の形状に変化するようにしても構わない。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１（ａ）（ｂ）は本考案に係るジオラマ玩具の一例を示し、このジオラマ玩 具はロボットを模した玩具体１と基地を模したジオラマステージ２との組合せか らなるもので、ジオラマステージ２は中央から折りたたみ可能に形成され、展開 時には基地の形態をなし、折りたたみ時にはノートブックパソコンの形態になる ように可逆的に形態が変化するように形成されているものである。

【００１１】 ジオラマステージ２は３つのステージ３、４、５から構成され、各ステージ３ 、４、５には玩具体（以下、ロボットという）１を載置する載置部６、７、８が それぞれ配置されている。これらの載置部６、７、８にはロボット１の足部を前 後から挟むようにして支持する１対の支持体１０、１１が突出して形成されると ともに、ロボット１を載置したことを感知する感知手段Ａが設けられている（図 ２参照）。

【００１２】 この感知手段Ａは一方の支持体１１の内側面に設けられた２つの電極１２、１ ３で構成され、この二つの電極１２、１３が導通することにより後述する制御部 ３０は載置部６、７、８の何れかにロボット１が載置されたことを認識し、作動 部Ｂを作動させるようになっている。本発明では、作動部Ｂはスピーカ３２で構 成されており、予めメモリ３１に記憶されている音声データの中から載置部に対 応した音声データが読み出され、メッセージや効果音として出力されるようにな っている。

【００１３】 一方、図３に示すように、ロボット１の二つの足部２０には踵に位置する部分 にそれぞれ電極２１、２２が露出して取り付けられ、ロボット１を載置部６、７ 、８に載置した時には足部の電極２１、２２と載置部６、７、８の電極１２、１ ３とが接触するようになっている。そして、ロボット１の顔面は透光性を有する 不透明な樹脂性のカバー２３で覆われ、頭部内には機能部であるＬＥＤ２４が配 置され、ＬＥＤ２４の点灯時にはカバー２３を透してＬＥＤ２４の赤い光が見え るようになっている、このＬＥＤ２４は足部の二つの電極２１、２２間に直列に 接続されている（図９参照）。

【００１４】 第１のステージ３には、ロボット１の収納部２６が形成されている。この収納 部２６は開閉可能な蓋体２７で塞がれ、第１のステージ３の側面に設けられたハ ンドル２８を回転させることにより、図示しない伝達歯車を介して開閉できるよ うになっている。この蓋体２７の内側面にはロボット１の支持板２９が直交して 形成され、蓋体２７が閉じた状態でハンドル２８を右回転させると蓋体２７は上 方に回動し、図４に示すようにロボット１が登場するようになっている。

【００１５】 そして、収納部２６の前方には第１の載置部６が配置されている。この第１の 載置部６は第１のステージ３上に水平方向に回動するように取り付けられるとと もにリモコンアームを模したアーム部材３３が設けられ、第１の載置部６に載置 したロボット１が遠隔操作で作業をしているような遊びをすることができるよう になっているものである（図５参照）。

【００１６】 第１の載置部６の支持部１０、１１にロボット１の足部２０を嵌め合わせるこ とにより第１の載置部６にロボット１を起立した状態で固定することができる。 このとき、ロボット１の２つの電極２１、２２が載置部６の一方の支持体１１に 設けられた電極１２ａ、１３ａに接触するのでロボット１の内部に配置されたＬ ＥＤ２４を介して第１の載置部６の電極１２ａ、１３ａは導通するようになって いる（図９参照）。

【００１７】 制御部３０は第１の載置部６にロボット１が載置されて電極１２ａ、１３ａが ロボット１の内部に配置されたＬＥＤ２４を介して導通したことにより、メモリ ３１から適宜の音声データを読み出してロボット１が第１のステージ３にセット されたことを知らせるメッセージ（例えば「ウェブナイト、インストール」）を スピーカ３２から出力するようになっている。

【００１８】 第２のステージ４には、壁体３５が上下に回動可能に配置されている、壁体３ ５を持ち上げるようにして開くと、内部に配置されたドーム３６が露出するよう になっている。このドーム３６は透光性を有する樹脂で中空に形成され内部には ＬＥＤ３７が配置されている。そして、第２のステージ４に配置された第２の載 置部７は、ロボット１を載置したときに開けた状態の壁体３５にロボット１が向 き合うように第２のステージ４上に後ろ向きに配置されている（図６参照）。

【００１９】 上記壁体３５にはフォトダイオードからなる赤外線受光部３８が設けられ、外 部から照射した赤外線を感知し、感知信号は制御部３０に入力されるようになっ ている。制御部３０は第２の載置部７にロボット１が載置されて電極１２ｂ、１ ３ｂがロボット１の内部に配置されたＬＥＤ２４を介して導通したことにより、 メモリ３１から適宜の音声データを読み出してロボット１が第２のステージ４に セットされたことを知らせるメッセージをスピーカ３２から出力するようになっ ている。

【００２０】 そして、制御部３０は第２の載置部７にロボット１が載置された状態で、赤外 線受光部３８の感知信号が入力されると、メモリ３１から適宜の音声データを読 み出してメッセージ（例えば「敵ウェブソルジャー、接近」）をスピーカ３２か ら出力するとともに、ＬＥＤ３７を点滅させて外部から何者かが接近したことを 知らせるようになっている。制御部３０は第２の載置部７にロボット１が載置さ れていることを条件に赤外線受光部３８をイネーブルにするので、第２の載置部 ７にロボット１が載置されていなければ、赤外線受光部３８が赤外線を受光して も音声が出力されることはない。

【００２１】 第３のステージ５に配置された第３の載置部８は、第３のステージ５に上下動 可能に配置されるとともに、第３のステージ５の外側面に上下に回動可能に軸支 されたゲート板４０に連係している。このゲート板４０は４つに折畳まれた状態 で第３のステージ５の側面に軸支され（図４参照）、伸ばすとステージの前方の サービスエリアを模したスペース４１を閉鎖できる程度の長さになるように形成 されている。このゲート板４０は第３の載置部８を押し下げると連係歯車（図示 せず）を介して上方に回動してゲートを開き、押し下げを解除すると自重で復帰 回動してゲートが閉じるようになっている。

【００２２】 そして第３の載置部８の後方には、蓋部４２が開閉可能に配置されている。こ の蓋部４２を開くと、ロボット１を保護する保護カバー４３が収容されている収 納部４４が開放される。この保護カバー４３は樹脂製で下端が第３の載置部８に 回動可能に軸支されるとともに図示しないスプリングで常に上方に回動するよう に付勢され、収納部４４内に収納されているときにはステージ５の外側から係止 操作可能な係止部材（図示せず）で係止されて回動が阻止されている。

【００２３】 係止部材を操作して保護カバー４３の係止を解除すると、保護カバー４３はス プリングに付勢されて上方に回動し、収納部４４内から起き上がるように第３の ステージ５上に現われ、第３の載置部８に載置されたロボット１を後から抱える ようにしてカバーするようになっている（図７参照）。

【００２４】 なお、第３の載置部８の支持体１１にロボット１の足部２０を嵌め合わせるこ とにより第３の載置部８にロボット１を起立した状態で固定することができるが 、このとき、ロボット１の２つの電極２１、２２が載置部６の一方の支持体１１ に設けられた電極１２ｃ、１３ｃに接触するので第３の載置部８の電極１２ｃ、 １３ｃはロボット１の内部に配置されたＬＥＤ２４を介して導通するので制御部 ３０は第３の載置部８にロボット１が載置されて電極１２ｃ、１３ｃがロボット １の内部に配置されたＬＥＤ２４を介して導通したことによりメモリ３１からゲ ート板４０の操作を指示するメッセージ（例えば「ウェブナイト！、シュート！ 」）がスピーカ３２から出力される。

【００２５】 メッセージにしたがって、プレイヤーは係止部材を操作して保護カバー４３の 係止を解除すると、保護カバー４３はスプリングに付勢されて上方に回動し、収 納部４４内から起き上がってロボット１を後から抱えるようにカバーする。

【００２６】 起き上がった保護カバー４３を上から押し込むように押し操作すると、第３の 載置部８が下動し、第３の載置部８とともにロボット１も第３のステージ５内に 沈み込む。このとき第３の載置部８の下動に連係してゲート板４０が上方に回動 し、ゲートを開くことができる（図８参照）。

【００２７】 なお、図９は、ジオラマ玩具のブロック図を示し、玩具体であるロボット１に は電極２１、２２が露出して配置されこの二つの電極２１、２２間にはＬＥＤ２ ４が直列に接続されている。符号１２、１３は載置部に配置された感知手段Ａで ある電極を示し、載置部にロボット１を載置すると、電極１２、１３がＬＥＤ２ ４で短絡されるので、ＬＥＤ２４が点灯するとともに、その状態が制御部３０で 認識され、ロボット１が載置された載置部が何処であるかが認識され、載置部に 対応した音声データがメモリ３１から読み出され、音声信号に変換され、アンプ ４０で増幅されスピーカ３２からメッセージや効果音として出力される。

【００２８】 一方、赤外線受光部３８が赤外線を感知するとそのアナログ信号はＡＤ変換部 ４１でデジタル信号に変換され制御部３０に入力されるが、制御部３０では赤外 線を受光したときに第２の載置部７にロボット１が載置されていれば作動部Ｂを 作動させて、恰もロボットに応答するように音声を出力するとともに、ドライバ ４２を介してＬＥＤ３７を点灯するようになっている。

【００２９】 上述のように、基地を模したジオラマスペース上で玩具体を載置部に載置する ことにより、作動部Ｂである音声出力部３２が載置部ごとに異なる音声を出力す る。しかも、ジオラマスペースに設けられた作動部のみが作動する従来のジオラ マ玩具と異なって玩具体１に設けられた作動部も併せて作動するので、遊びをよ り楽しいものにすることができる。

【００３０】 そして、赤外線受光部３８を設け、特定の載置部に玩具体を載置したときに赤 外線を受光することによりジオラマスペース内の作動部が作動するようにしたの で、赤外線を発信するものであれば他の玩具であってもよいし、テレビ等のリモ コン装置であってもよいので、ジオラマ玩具固有の発信装置を用意する必要がな く、ジオラマ玩具のコストの低減化を図ることができるとともに、他の玩具等と 連携して新しい遊びを創造することができる。

【００３１】

【考案の効果】

本考案によれば、ジオラマステージの載置部に感知手段を設け、玩具体に感知 手段を機能させる機能部を設けたので載置部に玩具体を載置すると感知手段が機 能してジオラマステージ内に設けられた作動部が作動するので、ジオラマ玩具遊 びをより楽しいものにすることができる。

【００３２】 また、載置部に玩具体を載置すると、載置部ごとに異なる音声を出力するよう にしたので、載置部が設けられたステージの雰囲気に合わせた音声を出力するこ とができる。

【００３３】 そして、ジオラマステージに赤外線を受光する赤外線受光部を設けるとともに 、特定の載置部に玩具体を載置することを条件に赤外線受光部をイネーブルにし たので、赤外線を感知しても無闇に音声を出力することがなく、特定の載置部に 載置された玩具体にのみ語りかけるような効果が期待される。

【００３４】 さらに、玩具体に設けた機能部が作動するようにしたので、載置部に載置する ことによりジオラマステージの作動部とともに、玩具体の機能部も作動するので 、より楽しいジオラマ玩具を実現することができる。

【００３５】 さらにまた、ジオラマステージを折畳み可能に形成し、折畳み時には所定の形 状（ノート型パソコン）にすることができ、片付けを容易にするとともに、その 形態の変化を楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）（ｂ）は本考案に係るジオラマ玩具の形
態の変化を説明する斜視図

【図２】ジオラマステージの３つのステージを説明する
斜視図

【図３】（ａ）（ｂ）は玩具体の正面側斜視図及び背面
側斜視図

【図４】上記ジオラマステージの３つのステージを説明
する斜視図

【図５】第１の載置部に玩具体を載置した状態の斜視図

【図６】第２の載置部に玩具体を載置した状態の斜視図

【図７】第３の載置部に玩具体を載置した状態の斜視図

【図８】第３の載置部に玩具体を載置し、第３の載置部
を玩具体とともに押し込んだ状態を説明する斜視図

【図９】ジオラマ玩具のブロック図

【符号の説明】

１ 玩具体 ２ ジオラマステージ ６、７、８ 載置部 ２４ ＬＥＤ（機能部） Ａ 感知手段 Ｂ 作動部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 玩具体とジオラマステージとの組合せか
   らなる以下の要件を備えることを特徴とするジオラマ玩
   具。 （イ）上記ジオラマステージには上記玩具体を載置する
   載置部が複数設けられ、該載置部にはそれぞれ玩具体の
   載置を感知する感知手段が設けられていること （ロ）上記玩具体には上記感知手段を機能させる機能部
   が設けられていること （ハ）上記ジオラマステージには上記感知手段が上記機
   能部によって機能し、玩具体の載置を感知したときに作
   動する作動部が設けられていること
2. 【請求項２】 前記作動部は音声発生手段で構成され、
   載置部ごとに異なる音声を出力する、請求項１記載のジ
   オラマ玩具。
3. 【請求項３】 前記ジオラマステージには赤外線受光部
   が設けられ、前記載置部のうち特定の載置部の感知手段
   が玩具体の載置を感知しているとき、上記該赤外線受光
   部が赤外線を受光すると前記作動部が作動する、請求項
   １又は２記載のジオラマ玩具
4. 【請求項４】 前記玩具体の機能部は、玩具体を前記載
   置部に載置したときに作動する、請求項１、２又は３記
   載のジオラマ玩具。
5. 【請求項５】 前記ジオラマステージは中央から折畳み
   可能に形成され、折畳み時には所定の形状に変化する、
   請求項１、２、３又は４記載のジオラマ玩具。