JP3080425B2 - 現像装置 - Google Patents
現像装置Info
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- JP3080425B2 JP3080425B2 JP03080115A JP8011591A JP3080425B2 JP 3080425 B2 JP3080425 B2 JP 3080425B2 JP 03080115 A JP03080115 A JP 03080115A JP 8011591 A JP8011591 A JP 8011591A JP 3080425 B2 JP3080425 B2 JP 3080425B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機、プリ
ンタあるいはファクシミリ等の画像形成装置に採用され
る現像装置に係り、詳しくは現像剤を現像剤担持体上に
担持し、静電潜像担持体と対向する現像領域に搬送して
現像を行う現像装置に関するものである。
ンタあるいはファクシミリ等の画像形成装置に採用され
る現像装置に係り、詳しくは現像剤を現像剤担持体上に
担持し、静電潜像担持体と対向する現像領域に搬送して
現像を行う現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の現像装置として、必要に応じて
補助剤を外添したトナー、すなわち一成分系現像剤を用
いる装置は既に周知である。この種の現像装置におい
て、所定濃度の高品質な可視像を形成するには、充分に
帯電したトナーを必要量現像領域へ搬送し、かかるトナ
ーによって潜像を可視像化する必要がある。
補助剤を外添したトナー、すなわち一成分系現像剤を用
いる装置は既に周知である。この種の現像装置におい
て、所定濃度の高品質な可視像を形成するには、充分に
帯電したトナーを必要量現像領域へ搬送し、かかるトナ
ーによって潜像を可視像化する必要がある。
【0003】ところが従来のこの種の現像装置によって
は、この要求を満足させることが容易でなく、この改善
が望まれていた。すなわち従来の一成分系現像剤を用い
た現像装置においては、現像剤担持体上に担持されて現
像領域へ搬送されるトナーの量は、通常0.1ないし
0.3mg/cm2程度であるのに対し、黒トナーの場
合、転写紙上に例えば0.4ないし0.5mg/cm2
程度のトナーを付着させる必要があるためトナー量が不
足する。またカラートナーを用いた場合には、トナー担
持体上に例えば0.6ないし1.2mg/cm2程度の
トナーを付着させる必要があり、トナー量不足は一層著
しくなる。そこで従来は現像剤担持体の速度を高め、そ
の周速を潜像担持体の表面の周速担持体の表面の周速の
3乃至4倍程度に設定し、現像領域へ搬送されるトナー
量を増大させ、可視像の濃度低下を防止していた。
は、この要求を満足させることが容易でなく、この改善
が望まれていた。すなわち従来の一成分系現像剤を用い
た現像装置においては、現像剤担持体上に担持されて現
像領域へ搬送されるトナーの量は、通常0.1ないし
0.3mg/cm2程度であるのに対し、黒トナーの場
合、転写紙上に例えば0.4ないし0.5mg/cm2
程度のトナーを付着させる必要があるためトナー量が不
足する。またカラートナーを用いた場合には、トナー担
持体上に例えば0.6ないし1.2mg/cm2程度の
トナーを付着させる必要があり、トナー量不足は一層著
しくなる。そこで従来は現像剤担持体の速度を高め、そ
の周速を潜像担持体の表面の周速担持体の表面の周速の
3乃至4倍程度に設定し、現像領域へ搬送されるトナー
量を増大させ、可視像の濃度低下を防止していた。
【0004】ところがこの構成によると、潜像担持体に
形成されたベタ画像の該担持体移動方向の後端側だけ
が、他の部分に比べて濃度が異常に高くなる「後端トナ
ー寄り」と称せられている現象が発生し、その画質が低
下する。この後端トナー寄り現像は、カラー画像の場
合、画像濃度が異常に高くなった部分と他の部分と色違
いとなって現れるため、カラー現像の場合は特に大きな
問題となる。そこで、上述の現象を防止すべく、現像剤
担持体表面の周速を潜像担持体表面の周速を潜像担持体
表面の周速に近付けなければ、前述のようにトナー量不
足を招き、所定濃度の可視像を得ることができない。
形成されたベタ画像の該担持体移動方向の後端側だけ
が、他の部分に比べて濃度が異常に高くなる「後端トナ
ー寄り」と称せられている現象が発生し、その画質が低
下する。この後端トナー寄り現像は、カラー画像の場
合、画像濃度が異常に高くなった部分と他の部分と色違
いとなって現れるため、カラー現像の場合は特に大きな
問題となる。そこで、上述の現象を防止すべく、現像剤
担持体表面の周速を潜像担持体表面の周速を潜像担持体
表面の周速に近付けなければ、前述のようにトナー量不
足を招き、所定濃度の可視像を得ることができない。
【0005】現像剤担持体の表面に凹凸を形成し、これ
らの凹凸にトナーを充填させて担持し、現像領域へ搬送
されるトナーの量を増大させた現像装置も提案されてい
るが、この構成によると、搬送できるトナー量は増大す
るものの、搬送されるトナー中には帯電不足のトナーが
多量に含まれているため、これによって形成された可視
像の画質が低下する恐れがある。
らの凹凸にトナーを充填させて担持し、現像領域へ搬送
されるトナーの量を増大させた現像装置も提案されてい
るが、この構成によると、搬送できるトナー量は増大す
るものの、搬送されるトナー中には帯電不足のトナーが
多量に含まれているため、これによって形成された可視
像の画質が低下する恐れがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の有
するこのような問題点に鑑みなされたのであり、その目
的とするところは、階調性を維持しつつ現像剤量を増大
して画像濃度を向上させ、これにより、高画質の画像を
得ることを可能とするその装置を提供することである。
するこのような問題点に鑑みなされたのであり、その目
的とするところは、階調性を維持しつつ現像剤量を増大
して画像濃度を向上させ、これにより、高画質の画像を
得ることを可能とするその装置を提供することである。
【0007】
【問題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、静電潜像を担持する静電潜像担持体と現
像剤を担持した現像剤担持体とを現像部において対向さ
せ、現像部においてバイアスを印加して現像を行う現像
装置において、表面に抵抗または誘電率の異なる2種類
の部分が規則的または不規則に混在露出したものを用い
ると共に表面に多数の微小閉電界を形成する現像剤担持
体と、該現像剤担持体に0.5倍以上の線速で当接しな
がら逆方向に回転して摩擦帯電を与え、且つ現像剤を現
像剤担持体に供給する供給部材と、第1交互電界と第1
交互電界よりも高周波の第2交互電界とを重畳してなる
重畳交互電界を形成し、前記現像剤担持体と現像剤供給
部材とにバイアスを印加するバイアス印加手段とを有
し、前記現像部にて、前記静電潜像担持体上の電位と前
記バイアスによる電界と前記現像剤担持体上の微小閉電
界とにより決定される電界により、前記現像剤担持体に
保持された前記現像剤の前記静電潜像担持体への転移、
逆転移を行って現像することを特徴とする。
め、本発明は、静電潜像を担持する静電潜像担持体と現
像剤を担持した現像剤担持体とを現像部において対向さ
せ、現像部においてバイアスを印加して現像を行う現像
装置において、表面に抵抗または誘電率の異なる2種類
の部分が規則的または不規則に混在露出したものを用い
ると共に表面に多数の微小閉電界を形成する現像剤担持
体と、該現像剤担持体に0.5倍以上の線速で当接しな
がら逆方向に回転して摩擦帯電を与え、且つ現像剤を現
像剤担持体に供給する供給部材と、第1交互電界と第1
交互電界よりも高周波の第2交互電界とを重畳してなる
重畳交互電界を形成し、前記現像剤担持体と現像剤供給
部材とにバイアスを印加するバイアス印加手段とを有
し、前記現像部にて、前記静電潜像担持体上の電位と前
記バイアスによる電界と前記現像剤担持体上の微小閉電
界とにより決定される電界により、前記現像剤担持体に
保持された前記現像剤の前記静電潜像担持体への転移、
逆転移を行って現像することを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成によれば、現像剤担持体が表面に多数
の微小電界を形成するので多量の現像剤を現像領域に搬
送でき、また現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供
給部材を現像剤担持体の0.5倍以上の線速で当接しな
がら逆方向に回転して現像剤を摩擦帯電するので、バイ
アス印加手段によって第1交互電界と第1交互電界より
も高周波の第2交互電界とを重畳してなる重畳交互電界
を形成して現像剤担持体にバイアスを印加してもこれを
除電し、さらに現像剤供給部材にも同様のバイアスを印
加するので電気的にも現像剤担持体を除電できる。
の微小電界を形成するので多量の現像剤を現像領域に搬
送でき、また現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供
給部材を現像剤担持体の0.5倍以上の線速で当接しな
がら逆方向に回転して現像剤を摩擦帯電するので、バイ
アス印加手段によって第1交互電界と第1交互電界より
も高周波の第2交互電界とを重畳してなる重畳交互電界
を形成して現像剤担持体にバイアスを印加してもこれを
除電し、さらに現像剤供給部材にも同様のバイアスを印
加するので電気的にも現像剤担持体を除電できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1は本発明に係る現像装置の一例を示す概略図で
あり、先ずその全体構成と作用を明らかにする。図1に
おいて静電潜像担持体の一例であるローラ状の感光体1
は矢印A方向に駆動され、これに対向して現像装置2が
設けられている。現像装置2のトナー容器3内には、必
要に応じて補助剤が混合された非磁性トナー4、即ち非
磁性の一成分系現像剤が収容されている。トナーの体積
固有抵抗率は例えば101〜101 2Ω程度である。トナ
ー容器3の前後の側板には、該容器の開口から一部を露
出した状態で現像ローラ5が支持され、該ローラ5は感
光体1に対向して、図における反時計に回転駆動され
る。現像ローラ5は現像剤担持体の一構成例をなすもの
であるが、かかるローラ5の代りにベルト状の現像剤担
持体を用いることもできる。また、トナー容器3の前後
の側板には現像剤供給部材の一例であるトナー供給ロー
ラ6が支持され、該ローラ6は現像ローラ5に当接しな
がら回転駆動される。ローラ6に代え、現像ローラ5に
当接しながら回転する無端ベルトにより構成された現像
剤供給部材を用いることが出来る。
る。図1は本発明に係る現像装置の一例を示す概略図で
あり、先ずその全体構成と作用を明らかにする。図1に
おいて静電潜像担持体の一例であるローラ状の感光体1
は矢印A方向に駆動され、これに対向して現像装置2が
設けられている。現像装置2のトナー容器3内には、必
要に応じて補助剤が混合された非磁性トナー4、即ち非
磁性の一成分系現像剤が収容されている。トナーの体積
固有抵抗率は例えば101〜101 2Ω程度である。トナ
ー容器3の前後の側板には、該容器の開口から一部を露
出した状態で現像ローラ5が支持され、該ローラ5は感
光体1に対向して、図における反時計に回転駆動され
る。現像ローラ5は現像剤担持体の一構成例をなすもの
であるが、かかるローラ5の代りにベルト状の現像剤担
持体を用いることもできる。また、トナー容器3の前後
の側板には現像剤供給部材の一例であるトナー供給ロー
ラ6が支持され、該ローラ6は現像ローラ5に当接しな
がら回転駆動される。ローラ6に代え、現像ローラ5に
当接しながら回転する無端ベルトにより構成された現像
剤供給部材を用いることが出来る。
【0010】トナー容器3内のトナー4は、時計方向に
回転するアジテータ7により撹拌されつつ、トナー供給
ローラ6に運ばれ、ついでこのローラ6によって現像ロ
ーラ5に供給されるこの供給時にトナーは所定の極性、
本例では感光体1の静電潜像と逆極性の正極性に摩擦帯
電され、現像ローラ5の周面に静電的に付着し、現像ロ
ーラ5に担持される。これに関連する構成と作用につい
ては後に詳しく説明する。
回転するアジテータ7により撹拌されつつ、トナー供給
ローラ6に運ばれ、ついでこのローラ6によって現像ロ
ーラ5に供給されるこの供給時にトナーは所定の極性、
本例では感光体1の静電潜像と逆極性の正極性に摩擦帯
電され、現像ローラ5の周面に静電的に付着し、現像ロ
ーラ5に担持される。これに関連する構成と作用につい
ては後に詳しく説明する。
【0011】上述のように現像ローラ5の周面に供給担
持されたトナーは、該ローラ5の回転によって搬送さ
れ、層厚規制部材の一例であるドクターブレード8によ
ってならされ、厚さ規制をされると共に、トナーの帯電
状態が安定化される。次いでこのトナーは感光体1と現
像ローラ5の対向した現像領域9へ搬送され、ここで、
感光体1に形成された静電潜像に静電的に移行し、該潜
像を可視像化する。ブレード8に代え、回転する規制ロ
ーラよりなる層厚規制部材を用いることも出来る。 現
像に供されずに現像領域9を通過したトナーは、現像ロ
ーラ5に担持されたままトナー供給ローラ6のところに
戻される。また感光体1上に形成された可視像は図示し
ていない転写紙に転写され、定着装置によって転写紙上
に定着される。
持されたトナーは、該ローラ5の回転によって搬送さ
れ、層厚規制部材の一例であるドクターブレード8によ
ってならされ、厚さ規制をされると共に、トナーの帯電
状態が安定化される。次いでこのトナーは感光体1と現
像ローラ5の対向した現像領域9へ搬送され、ここで、
感光体1に形成された静電潜像に静電的に移行し、該潜
像を可視像化する。ブレード8に代え、回転する規制ロ
ーラよりなる層厚規制部材を用いることも出来る。 現
像に供されずに現像領域9を通過したトナーは、現像ロ
ーラ5に担持されたままトナー供給ローラ6のところに
戻される。また感光体1上に形成された可視像は図示し
ていない転写紙に転写され、定着装置によって転写紙上
に定着される。
【0012】上述した構成自体は従来の現像装置と変わ
りなく、かかる従来の現像装置においては、充分に帯電
したトナーを必要量現像領域へ搬送することが難しく、
このため、現像ローラの表面の線速を感光体の表面の線
速の3ないし4倍に設定していたが、これにより先に示
した不具合が発生していた。
りなく、かかる従来の現像装置においては、充分に帯電
したトナーを必要量現像領域へ搬送することが難しく、
このため、現像ローラの表面の線速を感光体の表面の線
速の3ないし4倍に設定していたが、これにより先に示
した不具合が発生していた。
【0013】そこで図示した現像装置においては、その
現像ローラ5が図2ないし図4に摸式的に拡大して示し
たように、例えばアルミニュム等の導電性ローラ10よ
りなる導電性の基体と、該ローラ10の表面に形成され
た溝(または多数の凹部などでも良い)20に埋設固定
された誘電体11を具備し、現像ローラ5の表面には導
電性ローラの表面には導電性ローラ表面の導電面12
と。溝20に埋設された誘電体11の表面11aが図3
に示すように規則的に(または不規則的に)露出し、そ
の表面が平滑に形成されている。溝20の平面形状、即
ち外部に露出した誘電体11の面形状は適宜設定できる
が、図3及び図4の例では、誘電体11が現像ローラ5
の表面に格子状をなして延びている。このような誘電体
11、即ち溝20のピッチPは、例えば0.1ないし
1.0mm、好ましくは0.2ないし0.4mm程度に
設定され、現像ローラ5の全体面積に対する、導電面1
2の全面積の比率は、例えば20ないし80%、好まし
くは30ないし60%程度である。あるいは、各導電部
の部分の表面積を30ないし500μmほどに設定す
る。このように、現像ローラ5の表面には誘電体11の
表面と導電面12が微小面積で混在している。上に例示
した各数値は、後述する閉電界の電界強度を高め、現像
ローラ5上に最適な量のトナーを付着させることが出来
るようにその都度適宜選択される。本例では、誘電体1
1としてトナーの帯電極性と反対の極性、即ち、負極性
に摩擦帯電される材質のものが選択されている。
現像ローラ5が図2ないし図4に摸式的に拡大して示し
たように、例えばアルミニュム等の導電性ローラ10よ
りなる導電性の基体と、該ローラ10の表面に形成され
た溝(または多数の凹部などでも良い)20に埋設固定
された誘電体11を具備し、現像ローラ5の表面には導
電性ローラの表面には導電性ローラ表面の導電面12
と。溝20に埋設された誘電体11の表面11aが図3
に示すように規則的に(または不規則的に)露出し、そ
の表面が平滑に形成されている。溝20の平面形状、即
ち外部に露出した誘電体11の面形状は適宜設定できる
が、図3及び図4の例では、誘電体11が現像ローラ5
の表面に格子状をなして延びている。このような誘電体
11、即ち溝20のピッチPは、例えば0.1ないし
1.0mm、好ましくは0.2ないし0.4mm程度に
設定され、現像ローラ5の全体面積に対する、導電面1
2の全面積の比率は、例えば20ないし80%、好まし
くは30ないし60%程度である。あるいは、各導電部
の部分の表面積を30ないし500μmほどに設定す
る。このように、現像ローラ5の表面には誘電体11の
表面と導電面12が微小面積で混在している。上に例示
した各数値は、後述する閉電界の電界強度を高め、現像
ローラ5上に最適な量のトナーを付着させることが出来
るようにその都度適宜選択される。本例では、誘電体1
1としてトナーの帯電極性と反対の極性、即ち、負極性
に摩擦帯電される材質のものが選択されている。
【0014】また、現像ローラ5の導電性ローラ10及
びトナー供給ローラ6に対しては、電源16として構成
されたバイアス印加手段によってバイアス電圧を印加さ
れている。この電源16は、本実施例の場合、第1交互
電界としての低周波交番電界に第2交互電界としての高
周波交番電界を重畳して成る重畳交番電界を形成し、現
像ローラ5及びトナー供給ローラ6に印加している。こ
の場合、低周波交互電界の周波数は300Hz〜200
0Hzが好ましく、高周波交互電界の周波数としては低
周波の周波数に準じて1000Hz〜6000Hzが好
ましい。このバイアス印加により、階調整の良い現像画
像が得られる。
びトナー供給ローラ6に対しては、電源16として構成
されたバイアス印加手段によってバイアス電圧を印加さ
れている。この電源16は、本実施例の場合、第1交互
電界としての低周波交番電界に第2交互電界としての高
周波交番電界を重畳して成る重畳交番電界を形成し、現
像ローラ5及びトナー供給ローラ6に印加している。こ
の場合、低周波交互電界の周波数は300Hz〜200
0Hzが好ましく、高周波交互電界の周波数としては低
周波の周波数に準じて1000Hz〜6000Hzが好
ましい。このバイアス印加により、階調整の良い現像画
像が得られる。
【0015】一方、現像ローラ5に接するトナー供給ロ
ーラ6は、現像ローラ5の誘電体11に接触して、これ
をトナーの体電極性と反対の極性(負極性)に摩擦帯電
させ、且つトナーを正極性に摩擦帯電させる材料から構
成されている。図1及び図2に示した例では、トナー供
給ローラ6が。導体の芯部材14とその周りに積層され
た円筒状の発泡体15より成り、この発泡体15が弾性
変形しながら現像ローラ5に圧接している。このような
トナー供給ローラ6を用いた場合、発泡体15を上述の
ように誘電体11を負極性に、トナー4を正極性に摩擦
帯電させる材料によって構成すれば良い。
ーラ6は、現像ローラ5の誘電体11に接触して、これ
をトナーの体電極性と反対の極性(負極性)に摩擦帯電
させ、且つトナーを正極性に摩擦帯電させる材料から構
成されている。図1及び図2に示した例では、トナー供
給ローラ6が。導体の芯部材14とその周りに積層され
た円筒状の発泡体15より成り、この発泡体15が弾性
変形しながら現像ローラ5に圧接している。このような
トナー供給ローラ6を用いた場合、発泡体15を上述の
ように誘電体11を負極性に、トナー4を正極性に摩擦
帯電させる材料によって構成すれば良い。
【0016】上記構成により詳細な説明をすると以下の
とおりである。図1を参照して先に説明したように、現
像領域9を通過した現像ローラ部分はトナー供給ローラ
6とところに移動して該ローラ6に接触する。ここで現
像ローラ5上に担持されている。現像に供されなかった
トナーはトナー供給ローラ6により機械的、電気的に掻
き落される。同時に、現像ローラ5の誘電体11が、ト
ナー供給ローラ6と接触し、その摩擦によってトナーの
帯電極性と反対の負極性に帯電される。その際、現像領
域9を通過した現像ローラ周面の誘電体11に、感光体
1の静電潜像の影響による静電的な残像が残っていて
も、トナー供給ローラ6との摩擦により、誘電体11を
ほぼ飽和状態まで帯電させ、その電荷量を均一にし、残
像をなくして、現像ローラ5を初期化することが出来
る。
とおりである。図1を参照して先に説明したように、現
像領域9を通過した現像ローラ部分はトナー供給ローラ
6とところに移動して該ローラ6に接触する。ここで現
像ローラ5上に担持されている。現像に供されなかった
トナーはトナー供給ローラ6により機械的、電気的に掻
き落される。同時に、現像ローラ5の誘電体11が、ト
ナー供給ローラ6と接触し、その摩擦によってトナーの
帯電極性と反対の負極性に帯電される。その際、現像領
域9を通過した現像ローラ周面の誘電体11に、感光体
1の静電潜像の影響による静電的な残像が残っていて
も、トナー供給ローラ6との摩擦により、誘電体11を
ほぼ飽和状態まで帯電させ、その電荷量を均一にし、残
像をなくして、現像ローラ5を初期化することが出来
る。
【0017】一方、トナー供給ローラの周面に接触しな
がら現像ローラ5に運ばれるトナー4は、図2に摸式的
に示すように、トナー供給ローラ6との摩擦によって正
極性に摩擦帯電され、現像ローラ5に供給されるが、こ
の時現像ローラ5の誘電体11との摩擦により更に正極
性に強く摩擦帯電され、現像ローラ5の周面に静電的に
付着する。
がら現像ローラ5に運ばれるトナー4は、図2に摸式的
に示すように、トナー供給ローラ6との摩擦によって正
極性に摩擦帯電され、現像ローラ5に供給されるが、こ
の時現像ローラ5の誘電体11との摩擦により更に正極
性に強く摩擦帯電され、現像ローラ5の周面に静電的に
付着する。
【0018】この時、現像ローラ5の誘電体11は、ト
ナー供給ローラ6との摩擦によって負極性に帯電してい
て、この誘電体11に隣接して微小面積の多数の導電面
12が存在し、該導電面12と誘電体11の表面11a
が混在している。このような状態で、現像ローラの表面
の誘電体11のところに選択的に負極性の電荷が保持さ
れた状態となっている。このため、図5に示すように各
導電面12と誘電体11の表面の間に大きな電位差が出
来、これらの間に閉電界Eが形成される。即ち、現像ロ
ーラ5の表面近傍には電界頻度の大なる無数の微小閉電
界(マイクロフィールド)が形成されるのである。
ナー供給ローラ6との摩擦によって負極性に帯電してい
て、この誘電体11に隣接して微小面積の多数の導電面
12が存在し、該導電面12と誘電体11の表面11a
が混在している。このような状態で、現像ローラの表面
の誘電体11のところに選択的に負極性の電荷が保持さ
れた状態となっている。このため、図5に示すように各
導電面12と誘電体11の表面の間に大きな電位差が出
来、これらの間に閉電界Eが形成される。即ち、現像ロ
ーラ5の表面近傍には電界頻度の大なる無数の微小閉電
界(マイクロフィールド)が形成されるのである。
【0019】誘電体11の表面と導電面12は微小面積
で隣接しているので、各微小閉電界はいわゆるエッジ効
果乃至はフリンジング効果によってその強度が大変強く
なる。かかる閉電界によって、正に帯電したトナーは、
誘電体11の表面11aに強く引かれ現像ローラ5上に
多量に離れがたい状態で保持される。この時トナーはト
ナー供給ローラ6と現像ローラ5との摩擦によって強く
摩擦帯電しており、しかも現像ローラ5の表面に強い微
小閉電界の作用で保持されるので、現像ローラ5上には
高い電荷を持った多量のトナーが担持される。しかも、
現像ローラ5に保持されたトナーがドクターブレード8
によって層厚を規制され、トナーの帯電状態が安定化さ
れるとき、帯電の充分なトナーは微小閉電界によって現
像ローラ5の表面に保持されるが、かかるトナーに帯電
量の小なるトナーが混在していても、これはドクターブ
レード8との接触圧によって除去され、結局、帯電量の
大なるトナーだけが従来よりも多量に現像領域9へ搬送
され、前述のごとく静電潜像を可視像化する。この場
合、現像ローラ5の導電性ローラ10には電源16によ
り低周波交番電界に高周波交番電界を重畳させたバイア
スが印加されているので、各導電面と誘電体11の表面
の間の電位差が増幅されることにより、多量のトナーを
安定して現像領域に搬送できる。
で隣接しているので、各微小閉電界はいわゆるエッジ効
果乃至はフリンジング効果によってその強度が大変強く
なる。かかる閉電界によって、正に帯電したトナーは、
誘電体11の表面11aに強く引かれ現像ローラ5上に
多量に離れがたい状態で保持される。この時トナーはト
ナー供給ローラ6と現像ローラ5との摩擦によって強く
摩擦帯電しており、しかも現像ローラ5の表面に強い微
小閉電界の作用で保持されるので、現像ローラ5上には
高い電荷を持った多量のトナーが担持される。しかも、
現像ローラ5に保持されたトナーがドクターブレード8
によって層厚を規制され、トナーの帯電状態が安定化さ
れるとき、帯電の充分なトナーは微小閉電界によって現
像ローラ5の表面に保持されるが、かかるトナーに帯電
量の小なるトナーが混在していても、これはドクターブ
レード8との接触圧によって除去され、結局、帯電量の
大なるトナーだけが従来よりも多量に現像領域9へ搬送
され、前述のごとく静電潜像を可視像化する。この場
合、現像ローラ5の導電性ローラ10には電源16によ
り低周波交番電界に高周波交番電界を重畳させたバイア
スが印加されているので、各導電面と誘電体11の表面
の間の電位差が増幅されることにより、多量のトナーを
安定して現像領域に搬送できる。
【0020】トナー供給ローラ6を通過した現像ローラ
5の表面近傍には、図5に摸式的に示したようにその全
体にわたって微小閉電界だけが形成される場合と、閉電
界でない電界が閉電界に混在する場合とが考えられる
が、何れにしても閉電界が存在するので、その強度が高
められ、トナーを多量に担持することが出来る。例え
ば、可視像の地汚れを防止且つシヤープネスを高めるべ
く、8ないし20μc/g、特に10ないし15μc/
cほどに帯電した0.4ないし2.0mg/cm2の必
要とされる量のトナーを現像領域9に搬送できる。
5の表面近傍には、図5に摸式的に示したようにその全
体にわたって微小閉電界だけが形成される場合と、閉電
界でない電界が閉電界に混在する場合とが考えられる
が、何れにしても閉電界が存在するので、その強度が高
められ、トナーを多量に担持することが出来る。例え
ば、可視像の地汚れを防止且つシヤープネスを高めるべ
く、8ないし20μc/g、特に10ないし15μc/
cほどに帯電した0.4ないし2.0mg/cm2の必
要とされる量のトナーを現像領域9に搬送できる。
【0021】なお、上述した例では、誘電体11をトナ
ーと逆極性に帯電させたが、トナーの帯電極性と同極性
に誘電体11の表面11aを帯電させ、特に導電面12
上に多量のトナーを付着させることもできる。
ーと逆極性に帯電させたが、トナーの帯電極性と同極性
に誘電体11の表面11aを帯電させ、特に導電面12
上に多量のトナーを付着させることもできる。
【0022】上述のように、現像ローラ5上に充分に帯
電した多量のトナーを担持して現像領域9へ搬送できる
ので、従来のように現像ローラの線速を速める必要がな
くなる。即ち、現像ローラ5の表面の線速(周速)V
2、感光体1の表面の線速(周速)をV1としたとき、
その比V2/V1を1.5以下に設定しても、現像領域
9へ搬送されるトナーの量が不足せず、可視像の濃度不
足を阻止できる。例えば、図1に示した装置において
は、感光体1の周速を120mm/secとしたとき、
現像ローラ5の周速を約150ないし170mm/se
cほどに設定し、地汚れの少ない高品質な可視像を形成
できる。
電した多量のトナーを担持して現像領域9へ搬送できる
ので、従来のように現像ローラの線速を速める必要がな
くなる。即ち、現像ローラ5の表面の線速(周速)V
2、感光体1の表面の線速(周速)をV1としたとき、
その比V2/V1を1.5以下に設定しても、現像領域
9へ搬送されるトナーの量が不足せず、可視像の濃度不
足を阻止できる。例えば、図1に示した装置において
は、感光体1の周速を120mm/secとしたとき、
現像ローラ5の周速を約150ないし170mm/se
cほどに設定し、地汚れの少ない高品質な可視像を形成
できる。
【0023】ところで現像領域9において、感光体1の
静電潜像に対向した現像ローラ5の部分では多量のトナ
ーが潜像に持って行かれ、他の現像ローラ部分ではトナ
ーは実質的に感光体1に移行することはない。このため
現像領域9を通過した現像ローラ5の表面は、トナーが
殆どの残っていない部分とトナーが多量に残って付着し
ている部分とが出来、トナーの付着状態は大変不均一と
なっている。従ってこれを放置したまま、その上からト
ナーを再び供給したとすると、そのトナーの層厚をドク
ターブレード8によって規制しても、現像領域9へ搬送
されたトナー層の厚みが不均一と成り、可視像に濃度む
らを生ぜしめる恐れがある。
静電潜像に対向した現像ローラ5の部分では多量のトナ
ーが潜像に持って行かれ、他の現像ローラ部分ではトナ
ーは実質的に感光体1に移行することはない。このため
現像領域9を通過した現像ローラ5の表面は、トナーが
殆どの残っていない部分とトナーが多量に残って付着し
ている部分とが出来、トナーの付着状態は大変不均一と
なっている。従ってこれを放置したまま、その上からト
ナーを再び供給したとすると、そのトナーの層厚をドク
ターブレード8によって規制しても、現像領域9へ搬送
されたトナー層の厚みが不均一と成り、可視像に濃度む
らを生ぜしめる恐れがある。
【0024】そこで、図1の例では、先に説明したよう
に回転するトナー供給ローラ6を現像ローラ5の表面に
当接させ、現像領域9を通過した現像ローラ部分に請っ
たトナーをトナー供給ローラ6によって除去して現像ロ
ーラ5の表面を初期化し、かつ該ローラ5の誘電体11
をトナー供給ローラ6との摩擦により所定極性に強く帯
電させ、誘電部の電荷を均一化させて該ローラ表面に多
量のトナーを供給担持させているのである。ところが、
この時トナー供給ローラ6の回転数が低く、また該ロー
ラ6と現像ローラ5との摩擦接触が不足すると。現像ロ
ーラ5に対して運ばれるトナー量が少なくなり、あるい
は現像ローラ5の誘電体11に対する帯電作用が不足す
るなどして、現像ローラ5に多量にトナーを供給出来
ず、トナー供給ローラ6へ至る前の現像ローラ上のトナ
ー付着量の不均一さの影響が、トナー供給ローラ6を通
過した後の現像ローラ5上にも残り、ドクターブレード
8によるトナー層厚規制後にもトナー付着量が不均一と
成る恐れがある。
に回転するトナー供給ローラ6を現像ローラ5の表面に
当接させ、現像領域9を通過した現像ローラ部分に請っ
たトナーをトナー供給ローラ6によって除去して現像ロ
ーラ5の表面を初期化し、かつ該ローラ5の誘電体11
をトナー供給ローラ6との摩擦により所定極性に強く帯
電させ、誘電部の電荷を均一化させて該ローラ表面に多
量のトナーを供給担持させているのである。ところが、
この時トナー供給ローラ6の回転数が低く、また該ロー
ラ6と現像ローラ5との摩擦接触が不足すると。現像ロ
ーラ5に対して運ばれるトナー量が少なくなり、あるい
は現像ローラ5の誘電体11に対する帯電作用が不足す
るなどして、現像ローラ5に多量にトナーを供給出来
ず、トナー供給ローラ6へ至る前の現像ローラ上のトナ
ー付着量の不均一さの影響が、トナー供給ローラ6を通
過した後の現像ローラ5上にも残り、ドクターブレード
8によるトナー層厚規制後にもトナー付着量が不均一と
成る恐れがある。
【0025】そこで本例においては、トナー供給ローラ
6の回転方向を、図1及び図2に示すように、該ローラ
6と現像ローラ5との接触部において両者が逆向きに移
動する方向に設定した。即ち現像ローラ5とトナー供給
ローラ6を、共に図における反時計方向に回転させ、両
者の摩擦接触を強めたのである。更に、現像ローラ5と
トナー供給ローラ6の当接部におけるトナー供給部材の
周速(表面線速)Vを、現像ローラ5の周速(表面線
速)V2の0.5倍以上に設定し、両者の摩擦接触状態
を一層高めた。
6の回転方向を、図1及び図2に示すように、該ローラ
6と現像ローラ5との接触部において両者が逆向きに移
動する方向に設定した。即ち現像ローラ5とトナー供給
ローラ6を、共に図における反時計方向に回転させ、両
者の摩擦接触を強めたのである。更に、現像ローラ5と
トナー供給ローラ6の当接部におけるトナー供給部材の
周速(表面線速)Vを、現像ローラ5の周速(表面線
速)V2の0.5倍以上に設定し、両者の摩擦接触状態
を一層高めた。
【0026】上述の構成により、トナー供給ローラ6に
よって誘電体11を飽和状態まで均一に帯電させ、トナ
ー供給ローラ6へ至る前の現像ローラ上のトナー付着の
不均一さの影響をなくし、該ローラ6によって多量のト
ナーを均一に現像ローラ5に付着させ、ドクターブレー
ド8を通過した後のトナー層の均一性を高め、可視像の
濃度むらを防止することが出来るのである。即ち、現像
ローラ5上にほぼ等量のトナーを担持し、かかるトナー
で潜像を可視像化し、その濃度むらをの除去することが
出来るのである。トナー供給部材が回転するベルトより
なるときも、同様に構成することにより、上述したとこ
ろと同じ作用効果が得られる。
よって誘電体11を飽和状態まで均一に帯電させ、トナ
ー供給ローラ6へ至る前の現像ローラ上のトナー付着の
不均一さの影響をなくし、該ローラ6によって多量のト
ナーを均一に現像ローラ5に付着させ、ドクターブレー
ド8を通過した後のトナー層の均一性を高め、可視像の
濃度むらを防止することが出来るのである。即ち、現像
ローラ5上にほぼ等量のトナーを担持し、かかるトナー
で潜像を可視像化し、その濃度むらをの除去することが
出来るのである。トナー供給部材が回転するベルトより
なるときも、同様に構成することにより、上述したとこ
ろと同じ作用効果が得られる。
【0027】本発明の理解のため、上述した現像装置の
より具体的な例を以下に示す。 (1)現像ローラ 図6に示した現像ローラ5の径D1は25.4μmで、
その表面にローレット加工により溝20(図4)が形成
され、該溝20のピッチは0.4mm、深さD2(図
4)は0.1mm溝幅W1は0.1mm、溝幅W1(図
3)は0.15mmである。格子状に延びる溝20の現
像ローラ回転方向Y(図2、図3)に対する角度θは4
5゜である。なお、図3及び図4,5における符号Xは
現像ローラ5の軸線方向を示している。現像ローラ表面
に露出した誘電体11の面積比率は61%、導電面39
%であり、導電面12の幅は0.15μmである。
より具体的な例を以下に示す。 (1)現像ローラ 図6に示した現像ローラ5の径D1は25.4μmで、
その表面にローレット加工により溝20(図4)が形成
され、該溝20のピッチは0.4mm、深さD2(図
4)は0.1mm溝幅W1は0.1mm、溝幅W1(図
3)は0.15mmである。格子状に延びる溝20の現
像ローラ回転方向Y(図2、図3)に対する角度θは4
5゜である。なお、図3及び図4,5における符号Xは
現像ローラ5の軸線方向を示している。現像ローラ表面
に露出した誘電体11の面積比率は61%、導電面39
%であり、導電面12の幅は0.15μmである。
【0028】(2)トナー供給ローラの発泡体 材料は発泡ポリウレタンカーボン処理したもので、その
外径は14μmであり、感光体1に対する食い込み量は
1μmである。また発泡体15の表面抵抗は107Ωで
ある。
外径は14μmであり、感光体1に対する食い込み量は
1μmである。また発泡体15の表面抵抗は107Ωで
ある。
【0029】(3)ドクターブレード 厚さ0.1μmの燐青銅よりなる弾性部材に、2弗ッ素
系樹脂PTFEシート(PTFE樹脂テープ200μ:
ニチヤス(株)製)を固定。
系樹脂PTFEシート(PTFE樹脂テープ200μ:
ニチヤス(株)製)を固定。
【0030】(4)現像ローラへAC500V(P/
P)、250Hz、DC−250V重畳の電圧を印加、
トナー供給部材へDCー250Vの電圧を印加。
P)、250Hz、DC−250V重畳の電圧を印加、
トナー供給部材へDCー250Vの電圧を印加。
【0031】(5)感光体 OPC感光体 (6)トナー 非磁性スチレンアクリル系、プラス帯電トナー、極性制
御:ニグロシン、外添剤:Sio2微粉末0.5t%。
御:ニグロシン、外添剤:Sio2微粉末0.5t%。
【0032】つぎに現像ローラ2の作成方法の一例を簡
単に説明する。 (1)先ず図7(a)に示すように表面に角溝加工した
金属ローラ(導電性ローラ10)を作る。格子上の角溝
20は角溝ローレット加工で形成し、例えばそのピッチ
を0.2ないし1.0μm、深さDを0.1ないし0.
5μmとし、現像ローラの周方向に対して30°ないし
60°、特に45°の角度で延ばす。
単に説明する。 (1)先ず図7(a)に示すように表面に角溝加工した
金属ローラ(導電性ローラ10)を作る。格子上の角溝
20は角溝ローレット加工で形成し、例えばそのピッチ
を0.2ないし1.0μm、深さDを0.1ないし0.
5μmとし、現像ローラの周方向に対して30°ないし
60°、特に45°の角度で延ばす。
【0033】(2)次に図7(b)に示すごとく、例え
ば弗ッ素系樹脂(旭硝子製ルミフロントLF200な
ど)の誘電体11を、角溝20を形成したローラ10の
表面にコーテイングシ、100℃で約30分乾燥する。
塗布厚みは角溝20が完全に埋まる状態にする。
ば弗ッ素系樹脂(旭硝子製ルミフロントLF200な
ど)の誘電体11を、角溝20を形成したローラ10の
表面にコーテイングシ、100℃で約30分乾燥する。
塗布厚みは角溝20が完全に埋まる状態にする。
【0034】(3)更に図7(c)に示すごとくローラ
の表面を切削または研磨加工して、導電面12と誘電体
11の表面を混在状態で露出させ、導電面12の面積が
例えば20ないし80%となるようにする。このように
して表面がほぼ平滑な現像ローラ5が完成する。他の各
種の方法によっても、誘電体と導電面が表面に露出した
各種形態のトナー担持体を構成できることは明らかであ
る。
の表面を切削または研磨加工して、導電面12と誘電体
11の表面を混在状態で露出させ、導電面12の面積が
例えば20ないし80%となるようにする。このように
して表面がほぼ平滑な現像ローラ5が完成する。他の各
種の方法によっても、誘電体と導電面が表面に露出した
各種形態のトナー担持体を構成できることは明らかであ
る。
【0035】なお図7(c)に示したごとく製作した現
像ローラ5の表面に更に所定厚みの誘電層を積層しても
良い。このような現像ローラを用いたときも、誘電体1
1とその上の誘電層の厚みが、現像ローラの溝20に対
応して相違し、その静電容量が異なることになる。従っ
てトナー供給ローラ6によって表面の誘電層を帯電させ
れば、上記静電容量の相違に応じて現像ローラ表面に電
位差が出来、その表面近傍に多数の微小閉電界を形成で
きる。この構成によると、現像ローラに交流または交流
に直流を重畳したバイアス電圧を印加したときも、現像
ローラ5と感光体1との間の電荷のリークを防止出来、
リークによる静電潜像のみだれを防止できるベルト状の
トナー担持体についても同様に構成できる。
像ローラ5の表面に更に所定厚みの誘電層を積層しても
良い。このような現像ローラを用いたときも、誘電体1
1とその上の誘電層の厚みが、現像ローラの溝20に対
応して相違し、その静電容量が異なることになる。従っ
てトナー供給ローラ6によって表面の誘電層を帯電させ
れば、上記静電容量の相違に応じて現像ローラ表面に電
位差が出来、その表面近傍に多数の微小閉電界を形成で
きる。この構成によると、現像ローラに交流または交流
に直流を重畳したバイアス電圧を印加したときも、現像
ローラ5と感光体1との間の電荷のリークを防止出来、
リークによる静電潜像のみだれを防止できるベルト状の
トナー担持体についても同様に構成できる。
【0036】また図1及び図2に示した実施例では、誘
電体11またはその上に積層された誘電層を所定の極性
に帯電させることにより、トナー担持体表面の近傍に微
小閉電界を形成し、潜像の可視像化に用いられるトナー
を閉電界によってトナー担持体に付着させる帯電や、手
段として、トナー供給ローラ6を用いたが、これ以外の
独立した摩擦帯電部材や、コロナ放電機や、トナー担持
体に接して電荷を注入する部材など、それ自体公知な適
宜な帯電手段を用いても良く、この場合もトナー供給ロ
ーラ6の回転方向と、その周速を前述のように設定する
ことによって、ほぼ等量のトナーを現像領域9へ搬送で
きる。
電体11またはその上に積層された誘電層を所定の極性
に帯電させることにより、トナー担持体表面の近傍に微
小閉電界を形成し、潜像の可視像化に用いられるトナー
を閉電界によってトナー担持体に付着させる帯電や、手
段として、トナー供給ローラ6を用いたが、これ以外の
独立した摩擦帯電部材や、コロナ放電機や、トナー担持
体に接して電荷を注入する部材など、それ自体公知な適
宜な帯電手段を用いても良く、この場合もトナー供給ロ
ーラ6の回転方向と、その周速を前述のように設定する
ことによって、ほぼ等量のトナーを現像領域9へ搬送で
きる。
【0037】次に、参考としてトナーと現像装置の主部
材の材質を更に追加的に例示する。トナーとしては、一
般にポリエステル、BMA、ポリスチレン、エポキシ、
フェノールなどの樹脂が基本となり、トナーに内添また
は外添する極性制御剤によりその帯電極性及び帯電量を
制御できる。なお、外添とは極性制御剤などの補助剤を
トナー粒子と混合することであり、内添とは各トナー粒
子自体に練りこんだ状態で一体化することである。ま
た、現像装置の各部材も、トナーの帯電極性、トナーと
の離型性、耐久性などを考慮して、例えば表1に例示す
るものが適宜使用できる。
材の材質を更に追加的に例示する。トナーとしては、一
般にポリエステル、BMA、ポリスチレン、エポキシ、
フェノールなどの樹脂が基本となり、トナーに内添また
は外添する極性制御剤によりその帯電極性及び帯電量を
制御できる。なお、外添とは極性制御剤などの補助剤を
トナー粒子と混合することであり、内添とは各トナー粒
子自体に練りこんだ状態で一体化することである。ま
た、現像装置の各部材も、トナーの帯電極性、トナーと
の離型性、耐久性などを考慮して、例えば表1に例示す
るものが適宜使用できる。
【0038】
【表1】
【0039】以上、特にカラー現像に最適な非磁性トナ
ーの一成分系現像剤を用いた現像装置を例示したが、本
発明は必要に応じて補助剤を外添した磁性トナーよりな
る一成分系現像剤を用いる現像装置にも適用できるもの
である。
ーの一成分系現像剤を用いた現像装置を例示したが、本
発明は必要に応じて補助剤を外添した磁性トナーよりな
る一成分系現像剤を用いる現像装置にも適用できるもの
である。
【0040】地かぶりの発生を防ぎ、階調性に富む画像
が得られるようにするために、現像領域9において感光
体1と現像ローラとの間に交互電界を形成して現像す
る。即ち現像ローラ5に図8に示すような波形の現像バ
イアスをバイアス電源16として構成されたバイアス印
加手段により印加する。この現像バイアスは画像部の電
位(暗部表面電位)をE2、非画像部の電位(明部表面
電位)をE1として、最大電圧E2´が画像部の電位をE
2より大であり、最小電圧E1´が非画像部の電位をE1
より小であるような交互波形に形成される。
が得られるようにするために、現像領域9において感光
体1と現像ローラとの間に交互電界を形成して現像す
る。即ち現像ローラ5に図8に示すような波形の現像バ
イアスをバイアス電源16として構成されたバイアス印
加手段により印加する。この現像バイアスは画像部の電
位(暗部表面電位)をE2、非画像部の電位(明部表面
電位)をE1として、最大電圧E2´が画像部の電位をE
2より大であり、最小電圧E1´が非画像部の電位をE1
より小であるような交互波形に形成される。
【0041】現像バイアスの最小電圧E1′の時間間隔
t1ではトナーを感光体1に転移させ、現像を促進し、
最大電圧E2′の時間間隔t2では感光体1のトナーを現
像ローラ5に逆に戻す逆転移の作用をする。そこで時間
間隔t1を転移段階、時間間隔t2を逆転移段階と称す
る。
t1ではトナーを感光体1に転移させ、現像を促進し、
最大電圧E2′の時間間隔t2では感光体1のトナーを現
像ローラ5に逆に戻す逆転移の作用をする。そこで時間
間隔t1を転移段階、時間間隔t2を逆転移段階と称す
る。
【0042】転移段階と、逆転移段階が交互に繰り返さ
れ、しかも感光体1における画像部においても、非画像
部においても繰り返される。感光体1の画像部において
は、図8の左側の1周期の交互波形の矢印で示すよう
に、転移段階の電位差が大きく、逆転移段階の電位差が
小さいが、逆に非画像部では、右側の1周期の交互波形
の矢印で示すように、転移段階の電位差が小さく、逆転
移段階の電位差が大きい。従ってγ特性(静電像電位に
対する画像濃度の特性曲線の勾配)が立って階調性が悪
くなる傾向がある。
れ、しかも感光体1における画像部においても、非画像
部においても繰り返される。感光体1の画像部において
は、図8の左側の1周期の交互波形の矢印で示すよう
に、転移段階の電位差が大きく、逆転移段階の電位差が
小さいが、逆に非画像部では、右側の1周期の交互波形
の矢印で示すように、転移段階の電位差が小さく、逆転
移段階の電位差が大きい。従ってγ特性(静電像電位に
対する画像濃度の特性曲線の勾配)が立って階調性が悪
くなる傾向がある。
【0043】そこで、γ特性の立ち上がりが大きく傾
き、画像部電位E2から非画像部電位E1にかけてほぼ一
様なトナー転移量変化を示すように、然も最終的に非画
像部にはトナー付着がないように現像バイアス電圧を制
御する。即ち、図9に示すように、最大電圧E2′、最
小電圧E1′の低周波数の第1交互電界F1に、この第1
交互電界より高周波数の第2交互電界F2を重畳したバ
イアス重畳交互電界をバイアス電源16において形成す
る。
き、画像部電位E2から非画像部電位E1にかけてほぼ一
様なトナー転移量変化を示すように、然も最終的に非画
像部にはトナー付着がないように現像バイアス電圧を制
御する。即ち、図9に示すように、最大電圧E2′、最
小電圧E1′の低周波数の第1交互電界F1に、この第1
交互電界より高周波数の第2交互電界F2を重畳したバ
イアス重畳交互電界をバイアス電源16において形成す
る。
【0044】第1交互電界の周波数が高くなると、γ値
が大きくなり、階調性が低くなり、周波数が低くなる
と、γ値が小さくなり、階調性が高くなる。然し、周波
数があまり低すぎると、画像に交互電圧による現像むら
生じ易くなるので、300〜2000Hzの低周波数を
選定する。
が大きくなり、階調性が低くなり、周波数が低くなる
と、γ値が小さくなり、階調性が高くなる。然し、周波
数があまり低すぎると、画像に交互電圧による現像むら
生じ易くなるので、300〜2000Hzの低周波数を
選定する。
【0045】交互電界を低周波数の電界にすることによ
り、階調性が改善されるが、交互電界によりトナーが往
復動され、感光体1の非画像部にも付着し地かぶりを生
じる。この低周波数の第1交互電界F1に高周波数の第
2交互電界F2を重畳すると、第2交互電界F2の作用に
より、現像段階においてトナーは常に揺動状態になる。
第2交互電界F2又は現像ローラ5による強い拘束状態
にあるトナーが開放されることになり、感光体の非画像
部に転移しているトナーは現像バイアスの第1交互電界
F1による逆転移段階にはトナーは容易に現像ローラ5
の方へ戻されることになる。従って、トナーが感光体1
の非画像部に付着したままになることが回避され、地か
ぶりが防止される。
り、階調性が改善されるが、交互電界によりトナーが往
復動され、感光体1の非画像部にも付着し地かぶりを生
じる。この低周波数の第1交互電界F1に高周波数の第
2交互電界F2を重畳すると、第2交互電界F2の作用に
より、現像段階においてトナーは常に揺動状態になる。
第2交互電界F2又は現像ローラ5による強い拘束状態
にあるトナーが開放されることになり、感光体の非画像
部に転移しているトナーは現像バイアスの第1交互電界
F1による逆転移段階にはトナーは容易に現像ローラ5
の方へ戻されることになる。従って、トナーが感光体1
の非画像部に付着したままになることが回避され、地か
ぶりが防止される。
【0046】一例として、感光体1の画像部の電位E2
が−900v、非画像部の電位E1が−100v、現像
バイアスの最大電位E2′が−1000v、最小電圧
E1′が0vの場合、交互電界として形成される現像バ
イアスは周波数500Hz、振幅(ピーク・ツー・ピー
ク値)1000vの低周波数の短形波を第1交互電界と
し、周波数5KHz、振幅600vの短形波の第2交互
電界を第1交互電界に重畳する。なお、高周波数の第2
交互電界の振幅は、トナーの揺動効果が十分に得られる
ようにするために、現像ローラ5又は感光体1よりトナ
ーが離脱し得る電界閾値を考慮して選定する。
が−900v、非画像部の電位E1が−100v、現像
バイアスの最大電位E2′が−1000v、最小電圧
E1′が0vの場合、交互電界として形成される現像バ
イアスは周波数500Hz、振幅(ピーク・ツー・ピー
ク値)1000vの低周波数の短形波を第1交互電界と
し、周波数5KHz、振幅600vの短形波の第2交互
電界を第1交互電界に重畳する。なお、高周波数の第2
交互電界の振幅は、トナーの揺動効果が十分に得られる
ようにするために、現像ローラ5又は感光体1よりトナ
ーが離脱し得る電界閾値を考慮して選定する。
【0047】ところで、現像ローラ5に電源16により
重畳交番電界バイアス印加することにより、現像部電界
に寄因する電荷が現像ローラ5に残留することが避けら
れない。そこで、この残留電荷は、トナー供給ローラ6
を現像ローラ5と逆方向に0.5倍速以上で回転するこ
とにより、摩擦帯電によって除電できる。更に本発明で
は、トナー供給ローラ6にも現像ローラと同様のバイア
スを印加して電気的にも除電している。従って、残留電
荷による可視像の濃度むらを確実に防止することが出来
る。
重畳交番電界バイアス印加することにより、現像部電界
に寄因する電荷が現像ローラ5に残留することが避けら
れない。そこで、この残留電荷は、トナー供給ローラ6
を現像ローラ5と逆方向に0.5倍速以上で回転するこ
とにより、摩擦帯電によって除電できる。更に本発明で
は、トナー供給ローラ6にも現像ローラと同様のバイア
スを印加して電気的にも除電している。従って、残留電
荷による可視像の濃度むらを確実に防止することが出来
る。
【0048】また別の実施例として、地かぶりの発生を
防ぎ、階調性に富む画像が得られるようにするために、
現像領域9において感光体1と現像ローラとの間に断続
的な交互電界を形成して現像する。即ち現像ローラ5に
図10に示すような波形の現像バイアスをバイアス電源
16として構成されたバイアス印加手段により印加す
る。このバイアス電源16には正弦波の交流を発生する
装置と間欠的にパルスを発生させる装置と、振幅を増大
する増幅器と、直流発生器とが設けられ、間欠交流電界
と直流電界とを重畳する。交互電界としては周波数50
0KHz、最大電圧と最小電圧との差(ピークツーピー
ク値)1000V、に直流分ー500Vを重畳したもの
を、2msecの休止間隔を持って1波長ずつ印加す
る。この場合、感光体の画像部の電位(暗部表面電位)
E2はー900V、非画像部の電位(明部表面電位)E1
はー100Vとする。現像剤としては負極性に帯電した
トナーを用いる。
防ぎ、階調性に富む画像が得られるようにするために、
現像領域9において感光体1と現像ローラとの間に断続
的な交互電界を形成して現像する。即ち現像ローラ5に
図10に示すような波形の現像バイアスをバイアス電源
16として構成されたバイアス印加手段により印加す
る。このバイアス電源16には正弦波の交流を発生する
装置と間欠的にパルスを発生させる装置と、振幅を増大
する増幅器と、直流発生器とが設けられ、間欠交流電界
と直流電界とを重畳する。交互電界としては周波数50
0KHz、最大電圧と最小電圧との差(ピークツーピー
ク値)1000V、に直流分ー500Vを重畳したもの
を、2msecの休止間隔を持って1波長ずつ印加す
る。この場合、感光体の画像部の電位(暗部表面電位)
E2はー900V、非画像部の電位(明部表面電位)E1
はー100Vとする。現像剤としては負極性に帯電した
トナーを用いる。
【0049】上記の1波長ずつ印加するのに対して2波
長ずつ印加し1波長分休止することも可能である。パル
ス波形としては矩形波を利用することも三角波その他を
利用することも可能である。一般にバイアス印加時間と
休止時間は1:1/2〜1:10の比に選択するのが好
ましい。この例においても現像部電界に寄因する電荷が
現像ローラ5に残留することが避けられないが、この残
留電荷は、トナー供給ローラ6を現像ローラ5と逆方向
に0.5倍速以上で回転することにより、摩擦帯電によ
って除電できる。更に、トナー供給ローラ6にも現像ロ
ーラと同様のバイアスを印加して電気的にも除電してい
る。従って、残留電荷による可視像の濃度むらを確実に
防止することが出来る。
長ずつ印加し1波長分休止することも可能である。パル
ス波形としては矩形波を利用することも三角波その他を
利用することも可能である。一般にバイアス印加時間と
休止時間は1:1/2〜1:10の比に選択するのが好
ましい。この例においても現像部電界に寄因する電荷が
現像ローラ5に残留することが避けられないが、この残
留電荷は、トナー供給ローラ6を現像ローラ5と逆方向
に0.5倍速以上で回転することにより、摩擦帯電によ
って除電できる。更に、トナー供給ローラ6にも現像ロ
ーラと同様のバイアスを印加して電気的にも除電してい
る。従って、残留電荷による可視像の濃度むらを確実に
防止することが出来る。
【0050】さらにまた別の実施例として、現像ローラ
5に図11に示すような波形の現像バイアスをバイアス
電源16として構成されたバイアス印加手段により印加
する。現像剤担持体5と潜像担持体1との間にバイアス
電圧を印加するバイアス電源16は、交互バイアスを印
加可能に形成され、その際交互バイアスは図11に示す
ように現像剤、例えばトナーを現像剤担持体である現像
ローラ5から潜像担持体である感光体1に飛ばす力を生
ずる極性を持つ促進極性領域R1と、その促進極性領域
R1とは逆極性である離脱極性領域とに寄り1周期を形
成する。離脱領域は感光体1に付着した既現像トナーを
潜像面により離脱させる強さの電界を離脱したトナーが
現像ローラ5に到達するには至らない短時間t1例えば
0.1〜1msecだけ印加する第1領域R2と、この
第1領域R2に続く第2領域R3とより成り、第2領域R
3では感光体1の静電潜像電位と感光体1の地肌電位の
中間の電位を持ち、感光体1に付着した既現像トナーを
潜像面より離脱させて現像ローラに到達させるに充分な
強さの電界をトナヘが現像ローラ5に到達するに充分な
時間t2例えば0.15〜1.0msecだけ印加す
る。
5に図11に示すような波形の現像バイアスをバイアス
電源16として構成されたバイアス印加手段により印加
する。現像剤担持体5と潜像担持体1との間にバイアス
電圧を印加するバイアス電源16は、交互バイアスを印
加可能に形成され、その際交互バイアスは図11に示す
ように現像剤、例えばトナーを現像剤担持体である現像
ローラ5から潜像担持体である感光体1に飛ばす力を生
ずる極性を持つ促進極性領域R1と、その促進極性領域
R1とは逆極性である離脱極性領域とに寄り1周期を形
成する。離脱領域は感光体1に付着した既現像トナーを
潜像面により離脱させる強さの電界を離脱したトナーが
現像ローラ5に到達するには至らない短時間t1例えば
0.1〜1msecだけ印加する第1領域R2と、この
第1領域R2に続く第2領域R3とより成り、第2領域R
3では感光体1の静電潜像電位と感光体1の地肌電位の
中間の電位を持ち、感光体1に付着した既現像トナーを
潜像面より離脱させて現像ローラに到達させるに充分な
強さの電界をトナヘが現像ローラ5に到達するに充分な
時間t2例えば0.15〜1.0msecだけ印加す
る。
【0051】交互バイアスの促進極性領域R1では現像
ローラ5から感光体1に向かってトナーが飛び、画像領
域にも地肌領域にもトナーが付着され。その後バイアス
極性が反転され、離脱極性領域になると、第1領域R2
で感光体1から現像ローラに向かって離脱する力がトナ
ーに作用し、時間t1の経過で第2領域R3に変わる。画
像領域では感光体1から離脱したトナーが静電潜像の電
界作用から離れない間に第2領域R3に変わり、静電潜
像による電界の方がバイアス電界より強くなるため、ト
ナーは再び静電潜像の電界の引力を受けて感光体1に移
動し付着する。画像領域でない地肌領域では静電潜像が
ないため、第1領域R2のバイアスにより、トナーはは
強い力で感光体1から現像ローラ5にに向けて離脱さ
れ、バイアスが第2領域R3に変わったとき、トナーは
バイアスの電界引力により現像ローラ5に引き戻され
る。このようにトナーの動きを促進極性領域R1と逆極
性領域の第1領域R2及び第2領域R3の3つの領域を有
する交互バイアスの一周期後とに制御し、その繰返しに
より現像を行う。
ローラ5から感光体1に向かってトナーが飛び、画像領
域にも地肌領域にもトナーが付着され。その後バイアス
極性が反転され、離脱極性領域になると、第1領域R2
で感光体1から現像ローラに向かって離脱する力がトナ
ーに作用し、時間t1の経過で第2領域R3に変わる。画
像領域では感光体1から離脱したトナーが静電潜像の電
界作用から離れない間に第2領域R3に変わり、静電潜
像による電界の方がバイアス電界より強くなるため、ト
ナーは再び静電潜像の電界の引力を受けて感光体1に移
動し付着する。画像領域でない地肌領域では静電潜像が
ないため、第1領域R2のバイアスにより、トナーはは
強い力で感光体1から現像ローラ5にに向けて離脱さ
れ、バイアスが第2領域R3に変わったとき、トナーは
バイアスの電界引力により現像ローラ5に引き戻され
る。このようにトナーの動きを促進極性領域R1と逆極
性領域の第1領域R2及び第2領域R3の3つの領域を有
する交互バイアスの一周期後とに制御し、その繰返しに
より現像を行う。
【0052】斯るトナー制御により感光体1の画像領域
に一旦付着したトナーは実質的に剥ぎとられることがな
く地肌領域に付着したトナーは強力に剥ぎ取りを行うの
で、得られるトナー増は再現性が優れ、階調性に富んだ
像と成る。
に一旦付着したトナーは実質的に剥ぎとられることがな
く地肌領域に付着したトナーは強力に剥ぎ取りを行うの
で、得られるトナー増は再現性が優れ、階調性に富んだ
像と成る。
【0053】現像過程がバイアスの促進極性領域におい
て終わると、地肌部に汚れを残すことになるため、離脱
極性が終ったあとに現像を終了するか、促進極性領域の
電界の力を弱めるようにして停止する。
て終わると、地肌部に汚れを残すことになるため、離脱
極性が終ったあとに現像を終了するか、促進極性領域の
電界の力を弱めるようにして停止する。
【0054】この実施例においても現像部電界に寄因す
る電荷が現像ローラ5に残留することが避けられない
が、この残留電荷は、トナー供給ローラ6を現像ローラ
5と逆方向に0.5倍速以上で回転することにより、摩
擦帯電によって除電できる。更に、トナー供給ローラ6
にも現像ローラと同様のバイアスを印加して電気的にも
除電している。
る電荷が現像ローラ5に残留することが避けられない
が、この残留電荷は、トナー供給ローラ6を現像ローラ
5と逆方向に0.5倍速以上で回転することにより、摩
擦帯電によって除電できる。更に、トナー供給ローラ6
にも現像ローラと同様のバイアスを印加して電気的にも
除電している。
【0055】
【発明の効果】上記構成によれば、本発明は現像剤担持
体が表面に多数の微小閉電界を形成するので多量の現像
剤を現像領域に搬送でき、また現像剤担持体に現像剤を
供給する現像剤供給部材を現像剤担持体の0.5倍以上
の線速で当接しながら逆方向に回転して現像剤を摩擦帯
電するので、バイアス印加手段によって第1交互電界と
第1交互電界よりも高周波の第2交互電界とを重畳して
なる重畳交互電界を形成して現像剤担持体にバイアスを
印加してもこれを除電し、さらに現像剤供給部材にも同
様のバイアスを印加するので電気的にも現像剤担持体を
除電できる。
体が表面に多数の微小閉電界を形成するので多量の現像
剤を現像領域に搬送でき、また現像剤担持体に現像剤を
供給する現像剤供給部材を現像剤担持体の0.5倍以上
の線速で当接しながら逆方向に回転して現像剤を摩擦帯
電するので、バイアス印加手段によって第1交互電界と
第1交互電界よりも高周波の第2交互電界とを重畳して
なる重畳交互電界を形成して現像剤担持体にバイアスを
印加してもこれを除電し、さらに現像剤供給部材にも同
様のバイアスを印加するので電気的にも現像剤担持体を
除電できる。
【図1】図1は本発明に係る現像装置の一実施例の全体
概略を示す側断面図である。
概略を示す側断面図である。
【図2】図2はその現像ローラとトナー補給ローラの部
分拡大図である。
分拡大図である。
【図3】図3は現像ローラの拡大平面図である。
【図4】図4は図3のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】図5は現像ローラ
【図6】現像ローラの斜視図である。
【図7】現像ローラの製造過程を示す模式図であり、
A,B,Cは夫々製造過程順の変化を示したものであ
る。
A,B,Cは夫々製造過程順の変化を示したものであ
る。
【図8】現像バイアスの交互電界波形図である。
【図9】本発明に係る現像バイアスの交互電界波形の一
例の説明図である。
例の説明図である。
【図10】本発明に係る現像バイアスの交互電界波形の
別の一例の説明図である。
別の一例の説明図である。
【図11】本発明に係る現像バイアスの交互電界波形の
更に別の一例の説明図である。
更に別の一例の説明図である。
1 静電潜像担持体 5 現像剤担持体 6 現像剤供給部材 9 現像領域 11 誘電体 11a 誘電面部分 12 導電面部分 16 バイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎木 繁和 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 冨田 潤子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/06 G03G 15/08
Claims (3)
- 【請求項1】静電潜像を担持する静電潜像担持体と現像
剤を担持した現像剤担持体とを現像部において対向さ
せ、現像部においてバイアスを印加して現像を行う現像
装置において、 表面に抵抗または誘電率の異なる2種類の部分が規則的
または不規則に混在露出したものを用いると共に表面に
多数の微小閉電界を形成する現像剤担持体と、該現像剤
担持体に0.5倍以上の線速で当接しながら逆方向に回
転して摩擦帯電を与え、且つ現像剤を現像剤担持体に供
給する供給部材と、第1交互電界と第1交互電界よりも
高周波の第2交互電界とを重畳してなる重畳交互電界を
形成し、前記現像剤担持体と現像剤供給部材とにバイア
スを印加するバイアス印加手段とを有し、前記現像部に
て、前記静電潜像担持体上の電位と前記バイアスによる
電界と前記現像剤担持体上の微小閉電界とにより決定さ
れる電界により、前記現像剤担持体に保持された前記現
像剤の前記静電潜像担持体への転移、逆転移を行って現
像することを特徴とする現像装置。 - 【請求項2】静電潜像を担持する静電潜像担持体と現像
剤を担持した現像剤担持体とを現像部において対向さ
せ、現像部においてバイアスを印加して現像を行う現像
装置において、 表面に抵抗または誘電率の異なる2種類の部分が規則的
または不規則に混在露出したものを用いると共に表面に
多数の微小閉電界を形成する現像剤担持体と、該現像剤
担持体に0.5倍以上の線速で当接しながら逆方向に回
転して摩擦帯電を与え、且つ現像剤を現像剤担持体に供
給する供給部材と、断続的な交互電界を形成し、前記現
像剤担持体と現像剤供給部材とにバイアスを印加するバ
イアス印加手段とを有し、前記現像部にて、前記静電潜
像担持体上の電位と前記バイアスによる電界と前記現像
剤担持体上の微小閉電界とにより決定される電界によ
り、前記現像剤担持体に保持された前記現像剤の前記静
電潜像担持体への転移、逆転移を行って現像することを
特徴とする現像装置。 - 【請求項3】静電潜像を担持する静電潜像担持体と現像
剤を担持した現像剤担持体とを現像部において対向さ
せ、現像部においてバイアスを印加して現像を行う現像
装置において、 表面に抵抗または誘電率の異なる2種類の部分が規則的
または不規則に混在露出したものを用いると共に表面に
多数の微小閉電界を形成する現像剤担持体と、該現像剤
担持体に0.5倍以上の線速で当接しながら逆方向に回
転して摩擦帯電を与え、且つ現像剤を現像剤担持体に供
給する供給部材と、1周期が促進極性とこれとは逆極性
の離脱極性とからなり、該離脱極性は画像領域の既に現
像した現像剤を静電潜像担持体より脱離させる強さをも
ちこの脱離した現像剤を現像剤担持体に到着させない第
1領域とこれに続き非画像領域に付着した現像剤を現像
剤担持体に到着させるのに充分な強さと時間を有する第
2領域とで構成されるバイアスを印加するバイアス印加
手段とを有し、前記現像部にて、前記静電潜像担持体上
の電位と前記バイアスによる電界と前記現像剤担持体上
の微小閉電界とにより決定される電界により、前記現像
剤担持体に保持された前記現像剤の前記静電潜像担持体
への転移、逆転移を行って現像することを特徴とする現
像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03080115A JP3080425B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03080115A JP3080425B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 現像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04314067A JPH04314067A (ja) | 1992-11-05 |
JP3080425B2 true JP3080425B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=13709193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03080115A Expired - Fee Related JP3080425B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-04-12 | 現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3080425B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7798352B2 (en) | 2005-02-07 | 2010-09-21 | Ricoh Company, Ltd. | Packaging device and buffer |
KR101910955B1 (ko) * | 2018-04-27 | 2018-10-23 | 주식회사 대한폴리머 | 고무튜브와 스폰지볼을 이용한 완충형 파렛트 |
-
1991
- 1991-04-12 JP JP03080115A patent/JP3080425B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7798352B2 (en) | 2005-02-07 | 2010-09-21 | Ricoh Company, Ltd. | Packaging device and buffer |
KR101910955B1 (ko) * | 2018-04-27 | 2018-10-23 | 주식회사 대한폴리머 | 고무튜브와 스폰지볼을 이용한 완충형 파렛트 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04314067A (ja) | 1992-11-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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