JP2938928B2 - 現像装置 - Google Patents
現像装置Info
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- JP2938928B2 JP2938928B2 JP2116617A JP11661790A JP2938928B2 JP 2938928 B2 JP2938928 B2 JP 2938928B2 JP 2116617 A JP2116617 A JP 2116617A JP 11661790 A JP11661790 A JP 11661790A JP 2938928 B2 JP2938928 B2 JP 2938928B2
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- toner
- carrier
- developing roller
- developing
- toner carrier
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転駆動されるトナー担持体にトナーを供
給し、該トナー担持体の表面に前記トナーを担持して搬
送し、潜像担持体と前記トナー担持体が互いに対向した
現像領域にて、潜像担持体に形成された静電潜像を、ト
ナー担持体に担持したトナーによって可視像化する現像
装置に関する。
給し、該トナー担持体の表面に前記トナーを担持して搬
送し、潜像担持体と前記トナー担持体が互いに対向した
現像領域にて、潜像担持体に形成された静電潜像を、ト
ナー担持体に担持したトナーによって可視像化する現像
装置に関する。
潜像担持体に形成された静電潜像を可視像化して記録
画像を得る電子複写機、レーザプリンタ或いはファクシ
ミリ等の画像形成装置において、必要に応じて補助剤を
外添したトナー、すなわち一成分系現像剤を用いる上記
形式の現像装置を採用することは従来より周知である。
画像を得る電子複写機、レーザプリンタ或いはファクシ
ミリ等の画像形成装置において、必要に応じて補助剤を
外添したトナー、すなわち一成分系現像剤を用いる上記
形式の現像装置を採用することは従来より周知である。
この形式の現像装置は、キャリアを含む二成分系現像
剤を用いた現像装置に比べ、装置の維持管理を簡素化で
き、装置の構造を小型化できる利点が得られる。
剤を用いた現像装置に比べ、装置の維持管理を簡素化で
き、装置の構造を小型化できる利点が得られる。
ところで、一成分系現像剤を用いる現像装置におい
て、所定濃度の高品質な可視像を形成するには、充分に
帯電した多量のトナーを現像領域へ搬送し、かかるトナ
ーによって潜像を可視像化する必要がある。
て、所定濃度の高品質な可視像を形成するには、充分に
帯電した多量のトナーを現像領域へ搬送し、かかるトナ
ーによって潜像を可視像化する必要がある。
ところが従来のこの種の現像装置によっては、この要
求を満足させることが容易でなかった。すなわち従来の
一成分系現像剤を用いた現像装置においては、トナー担
持体上に付着させることのできるトナーの量は、通常0.
1乃至0.3mg/cm2程度であるのに対し、黒トナーの場合、
転写紙上に0.4乃至0.5mg/cm2程度のトナーを付着させる
必要があるため、トナー量が不足する。またカラートナ
ーを用いた場合には、トナー担持体上に0.6乃至1.2mg/c
m2程度のトナーを付着させる必要があり、トナー量不足
は一層著しくなる。
求を満足させることが容易でなかった。すなわち従来の
一成分系現像剤を用いた現像装置においては、トナー担
持体上に付着させることのできるトナーの量は、通常0.
1乃至0.3mg/cm2程度であるのに対し、黒トナーの場合、
転写紙上に0.4乃至0.5mg/cm2程度のトナーを付着させる
必要があるため、トナー量が不足する。またカラートナ
ーを用いた場合には、トナー担持体上に0.6乃至1.2mg/c
m2程度のトナーを付着させる必要があり、トナー量不足
は一層著しくなる。
そこで従来はトナー担持体の速度を高め、その表面の
線速を潜像担持体の表面の線速の3乃至4倍程度に設定
し、現像領域へ搬送されるトナー量を増大させ、可視像
の濃度低下を防止していた。
線速を潜像担持体の表面の線速の3乃至4倍程度に設定
し、現像領域へ搬送されるトナー量を増大させ、可視像
の濃度低下を防止していた。
ところがこの構成によると、潜像担持体に形成された
ベタ画像の該担持体移動方向の後端側だけが、他の部分
に比べて濃度が異常に高くなる「後端トナー寄り」と称
せられている現象が発生し、その画質が低下する。この
後端トナー寄り現象は、カラー画像の場合、画像濃度が
異常に高くなった部分と他の部分とが色違いとなって現
われるため、カラー現像の場合は特に大きな問題とな
る。
ベタ画像の該担持体移動方向の後端側だけが、他の部分
に比べて濃度が異常に高くなる「後端トナー寄り」と称
せられている現象が発生し、その画質が低下する。この
後端トナー寄り現象は、カラー画像の場合、画像濃度が
異常に高くなった部分と他の部分とが色違いとなって現
われるため、カラー現像の場合は特に大きな問題とな
る。
トナー担持体の表面に凹凸を形成し、これらの凹凸に
トナーを充填させて担持し、現像領域へ搬送されるトナ
ーの量を増大させた現像装置も提案されているが、この
構成によると、搬送できるトナー量は増大するものの、
搬送されるトナー中には帯電不足のトナーが多量に含ま
れているため、これによって形成された可視像の画質が
低下する恐れがある。
トナーを充填させて担持し、現像領域へ搬送されるトナ
ーの量を増大させた現像装置も提案されているが、この
構成によると、搬送できるトナー量は増大するものの、
搬送されるトナー中には帯電不足のトナーが多量に含ま
れているため、これによって形成された可視像の画質が
低下する恐れがある。
本発明の目的は、上述した従来の欠点を除去し、しか
も中間調画像の再現性に優れた現像装置を提供すること
である。
も中間調画像の再現性に優れた現像装置を提供すること
である。
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した
形式の現像装置において、トナー担持体として、その表
面に選択的に電荷を保持せしめることにより該担持体表
面の近傍に微小閉電界を形成し、この閉電界により帯電
トナーを吸引して担持するトナー担持体を用い、 トナー担持体に交流バイアス電圧を印加し、その周波
数を200Hz以上で500Hz以下、その最大電圧値から最小電
圧値を引いたピーク トゥ ピーク値を200V以上で500V
以下に設定した構成を提案する。
形式の現像装置において、トナー担持体として、その表
面に選択的に電荷を保持せしめることにより該担持体表
面の近傍に微小閉電界を形成し、この閉電界により帯電
トナーを吸引して担持するトナー担持体を用い、 トナー担持体に交流バイアス電圧を印加し、その周波
数を200Hz以上で500Hz以下、その最大電圧値から最小電
圧値を引いたピーク トゥ ピーク値を200V以上で500V
以下に設定した構成を提案する。
同じく、本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に
記載した形式の現像装置において、トナー担持体とし
て、その表面が選択的に帯電されて第1の極性の電荷を
保持すると共に、当該電荷による静電誘導によって他の
表面部分が第1の極性と逆極性の第2の極性に帯電さ
れ、第1の極性の負荷と第2の極性の電荷の間に形成さ
れた微小閉電界により、表面に帯電トナーを保持するト
ナー担持体を用い、 トナー担持体に交流バイアス電圧を印加し、その周波
数を200Hz以上で500Hz以下、その最大電圧値から最小電
圧値を引いたピーク トゥ ピーク値を200V以上で500V
以下に設定したことを特徴とする現像装置を提案する。
記載した形式の現像装置において、トナー担持体とし
て、その表面が選択的に帯電されて第1の極性の電荷を
保持すると共に、当該電荷による静電誘導によって他の
表面部分が第1の極性と逆極性の第2の極性に帯電さ
れ、第1の極性の負荷と第2の極性の電荷の間に形成さ
れた微小閉電界により、表面に帯電トナーを保持するト
ナー担持体を用い、 トナー担持体に交流バイアス電圧を印加し、その周波
数を200Hz以上で500Hz以下、その最大電圧値から最小電
圧値を引いたピーク トゥ ピーク値を200V以上で500V
以下に設定したことを特徴とする現像装置を提案する。
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明す
る。
る。
第1図は本発明に係る現像装置の一例を示す概略図で
あり、先ずその全体構成と作用を明らかにする。
あり、先ずその全体構成と作用を明らかにする。
第1図において、潜像担持体の一例であるベルト状の
感光体1は矢印A方向に駆動され、これに対向して現像
装置2が設けられている。現像装置2のトナー容器3内
には、必要に応じて補助剤が外添された非磁性トナー
4、すなわち非磁性の一成分系現像剤が収容されてい
る。トナーの体積固有抵抗率は例えば107〜1012Ωcm程
度である。トナー容器3の前後の側板には、該容器の開
口から一部を露出した状態で現像ローラ5(第7図も参
照)が支持され、該ローラ5は感光体1に対向して第1
図における反時計方向に回転駆動される。現像ローラ5
はトナー担持体の一構成例をなすものであるが、かかる
ローラ5の代りにベルト状のトナー担持体を用いること
もできる。またトナー容器3の前後の側板にはトナー供
給部材の一例であるトナー供給ローラ6が支持され、該
ローラ6は現像ローラ5に接触しながら、例えば約100m
m/secの表面線速で反時計方向に回転駆動される。
感光体1は矢印A方向に駆動され、これに対向して現像
装置2が設けられている。現像装置2のトナー容器3内
には、必要に応じて補助剤が外添された非磁性トナー
4、すなわち非磁性の一成分系現像剤が収容されてい
る。トナーの体積固有抵抗率は例えば107〜1012Ωcm程
度である。トナー容器3の前後の側板には、該容器の開
口から一部を露出した状態で現像ローラ5(第7図も参
照)が支持され、該ローラ5は感光体1に対向して第1
図における反時計方向に回転駆動される。現像ローラ5
はトナー担持体の一構成例をなすものであるが、かかる
ローラ5の代りにベルト状のトナー担持体を用いること
もできる。またトナー容器3の前後の側板にはトナー供
給部材の一例であるトナー供給ローラ6が支持され、該
ローラ6は現像ローラ5に接触しながら、例えば約100m
m/secの表面線速で反時計方向に回転駆動される。
トナー容器3内のトナー4は、時計方向に回転するア
ジテータ7により撹拌されつつ、トナー供給ローラ6に
運ばれ、次いでこのローラ6によって現像ローラ5に供
給される。この供給時にトナーは所定の極性、本例では
感光体1の静電潜像と逆極性の正極性に摩擦帯電され、
現像ローラ5の周面に静電的に付着し、現像ローラ5に
担持される。これに関連する構成と作用については後に
詳しく説明する。
ジテータ7により撹拌されつつ、トナー供給ローラ6に
運ばれ、次いでこのローラ6によって現像ローラ5に供
給される。この供給時にトナーは所定の極性、本例では
感光体1の静電潜像と逆極性の正極性に摩擦帯電され、
現像ローラ5の周面に静電的に付着し、現像ローラ5に
担持される。これに関連する構成と作用については後に
詳しく説明する。
上述のように現像ローラ5の周面に供給担持されたト
ナーは、該ローラ5の回転によって搬送され、層厚規制
部材の一例であるドクターブレート8によってならさ
れ、厚さを規制される。次いでこのトナーは感光体1と
現像ローラ5の対向した現像領域9へ搬送され、ここ
で、感光体1に形成された静電潜像に静電的に移行し、
該潜像を可視像化する。
ナーは、該ローラ5の回転によって搬送され、層厚規制
部材の一例であるドクターブレート8によってならさ
れ、厚さを規制される。次いでこのトナーは感光体1と
現像ローラ5の対向した現像領域9へ搬送され、ここ
で、感光体1に形成された静電潜像に静電的に移行し、
該潜像を可視像化する。
現像に供されずに現像領域9を通過したトナーは、現
像ローラ5に担持されたままトナー供給ローラ6のとこ
ろに戻される。また感光体1上に形成された可視像は図
示していない転写紙に転写され、定着装置によって転写
紙上に定着される。
像ローラ5に担持されたままトナー供給ローラ6のとこ
ろに戻される。また感光体1上に形成された可視像は図
示していない転写紙に転写され、定着装置によって転写
紙上に定着される。
以上のように、図示した現像装置は、回転駆動される
トナー担持体の一例である現像ローラ5にトナーを供給
し、該トナー担持体の表面にトナーを担持して搬送し、
潜像担持体とトナー担持体が互いに対向した現像領域9
にて、潜像担持体に形成された静電潜像を、トナー担持
体に担持したトナーによって可視像化するように構成さ
れている。
トナー担持体の一例である現像ローラ5にトナーを供給
し、該トナー担持体の表面にトナーを担持して搬送し、
潜像担持体とトナー担持体が互いに対向した現像領域9
にて、潜像担持体に形成された静電潜像を、トナー担持
体に担持したトナーによって可視像化するように構成さ
れている。
上述した構成自体は従来の現像装置と変りはなく、か
かる従来の現像装置においては、充分に帯電した多量の
トナーを現像領域へ搬送することが難しく、このため、
現像ローラの表面の線速を感光体の表面の線速の3乃至
4倍に設定していたが、これにより先に示した不具合が
発生していた。
かる従来の現像装置においては、充分に帯電した多量の
トナーを現像領域へ搬送することが難しく、このため、
現像ローラの表面の線速を感光体の表面の線速の3乃至
4倍に設定していたが、これにより先に示した不具合が
発生していた。
そこで図示した現像装置においては、その現像ローラ
5が第2図乃至第4図に模式的に拡大して示したよう
に、例えばアルミニウム等の導電性ローラ10より成る導
電性の基体と、該ローラ10の表面に形成された溝100に
埋設固定された誘電体11を具備し、現像ローラ5の表面
には導電性ローラ表面の導電面12と、溝100に埋設され
た誘電体11の表面が第3図に示すように規則的に(又は
不規則に)露出し、その表面が平滑に形成されている。
溝100の平面形状、すなわち外部に露出した誘電体11の
面形状と導電面12の表面形状は適宜設定できるが、第3
図及び第4図の例では、誘電体11が現像ローラ5の表面
に格子状をなして延びている。このような誘電体11、す
なわち溝100のピッチPは、例えば0.1乃至1.0mm、好ま
しくは0.2乃至0.4mm程度に設定され、現像ローラ5の全
表面積に対する、導電面12の全面積の比率は、例えば20
乃至80%、好ましくは30乃至60%程度である。
5が第2図乃至第4図に模式的に拡大して示したよう
に、例えばアルミニウム等の導電性ローラ10より成る導
電性の基体と、該ローラ10の表面に形成された溝100に
埋設固定された誘電体11を具備し、現像ローラ5の表面
には導電性ローラ表面の導電面12と、溝100に埋設され
た誘電体11の表面が第3図に示すように規則的に(又は
不規則に)露出し、その表面が平滑に形成されている。
溝100の平面形状、すなわち外部に露出した誘電体11の
面形状と導電面12の表面形状は適宜設定できるが、第3
図及び第4図の例では、誘電体11が現像ローラ5の表面
に格子状をなして延びている。このような誘電体11、す
なわち溝100のピッチPは、例えば0.1乃至1.0mm、好ま
しくは0.2乃至0.4mm程度に設定され、現像ローラ5の全
表面積に対する、導電面12の全面積の比率は、例えば20
乃至80%、好ましくは30乃至60%程度である。
上に例示した各数値は、後述する閉電界の電界強度を
高め、現像ローラ5上に最適な量のトナーを付着させる
ことができるようにその都度適宜選択される。
高め、現像ローラ5上に最適な量のトナーを付着させる
ことができるようにその都度適宜選択される。
導電性ローラ10の表面に、該ローラ10に電気的に接続
された多数の微小導体粒子を分散させて固定することに
より、該粒子を導電性ローラ10の一部とし、これら粒子
のまわりに誘電体を設け、該誘電体の表面と導電性粒子
表面の導電面を外部に露出させた現像ローラなどを用い
ることもできる。いずれにしても現像ローラ5の表面に
は誘電体11の表面と導電面12が微小面積で隣接して混在
している。
された多数の微小導体粒子を分散させて固定することに
より、該粒子を導電性ローラ10の一部とし、これら粒子
のまわりに誘電体を設け、該誘電体の表面と導電性粒子
表面の導電面を外部に露出させた現像ローラなどを用い
ることもできる。いずれにしても現像ローラ5の表面に
は誘電体11の表面と導電面12が微小面積で隣接して混在
している。
また、現像ローラ5の導電性ローラ10に対しては、後
述するように交流、又は直流を重畳した交流のバイアス
電圧が印加されている。
述するように交流、又は直流を重畳した交流のバイアス
電圧が印加されている。
本例では、誘電体11としてトナーの帯電極性と反対の
極性、すなわち負極性に摩擦帯電される材質のものが選
択されている。しかも、現像ローラ5に接するトナー供
給ローラ6は、現像ローラ5の誘電体11に接触して、こ
れをトナーの帯電極性と反対の極性(負極性)に摩擦帯
電させ、かつトナーを正極性に摩擦帯電させる材料から
構成されている。第1図及び第2図に示した例では、ト
ナー供給ローラ6が、導体の芯部材14とそのまわりに積
層された円筒状の発泡体15より成り、この発泡体15が弾
性変形しながら現像ローラ5に圧接している。このよう
なトナー供給ローラ6を用いた場合、発泡体15を、上述
のように誘電体11を負極性に摩擦帯電させる材料によっ
て構成すればよい。発泡体15の代りに、例えばファーブ
ラシ等、それ自体公知のものを用いることもできる。
極性、すなわち負極性に摩擦帯電される材質のものが選
択されている。しかも、現像ローラ5に接するトナー供
給ローラ6は、現像ローラ5の誘電体11に接触して、こ
れをトナーの帯電極性と反対の極性(負極性)に摩擦帯
電させ、かつトナーを正極性に摩擦帯電させる材料から
構成されている。第1図及び第2図に示した例では、ト
ナー供給ローラ6が、導体の芯部材14とそのまわりに積
層された円筒状の発泡体15より成り、この発泡体15が弾
性変形しながら現像ローラ5に圧接している。このよう
なトナー供給ローラ6を用いた場合、発泡体15を、上述
のように誘電体11を負極性に摩擦帯電させる材料によっ
て構成すればよい。発泡体15の代りに、例えばファーブ
ラシ等、それ自体公知のものを用いることもできる。
上記構成のより詳細な作用を説明すると以下の通りで
ある。
ある。
第1図を参照して先に説明したように、現像領域9を
通過した現像ローラ部分はトナー供給ローラ6のところ
に移動して該ローラ6に接触する。ここで現像ローラ5
上に担持されている、現像に供されなかったトナーはト
ナー供給ローラ6により機械的、電気的に掻き落され
る。同時に、現像ローラ5の誘電体11が、トナー供給ロ
ーラ6と接触し、その摩擦によってトナーの帯電極性と
反対の負極性に帯電される。その際、現像領域9を通過
した現像ローラ周面の誘電体11に、感光体1の静電潜像
の影響による静電的な残像が残っていても、トナー供給
ローラ6との摩擦により、誘電体11がほぼ飽和状態まで
帯電し、その電荷量が均一となるため、残像はなくな
り、現像ローラ5が初期化される。
通過した現像ローラ部分はトナー供給ローラ6のところ
に移動して該ローラ6に接触する。ここで現像ローラ5
上に担持されている、現像に供されなかったトナーはト
ナー供給ローラ6により機械的、電気的に掻き落され
る。同時に、現像ローラ5の誘電体11が、トナー供給ロ
ーラ6と接触し、その摩擦によってトナーの帯電極性と
反対の負極性に帯電される。その際、現像領域9を通過
した現像ローラ周面の誘電体11に、感光体1の静電潜像
の影響による静電的な残像が残っていても、トナー供給
ローラ6との摩擦により、誘電体11がほぼ飽和状態まで
帯電し、その電荷量が均一となるため、残像はなくな
り、現像ローラ5が初期化される。
一方、トナー供給ローラ6の周面に接触しながら現像
ローラ5に運ばれるトナー4は、第2図に模式的に示す
ように、トナー供給ローラ6との摩擦によって正極性に
摩擦帯電され、現像ローラ5に供給されるが、このとき
この現像ローラ5の誘電体11との摩擦によりさらに正極
性に強く摩擦帯電され、現像ローラ5の周面に静電的に
付着する。
ローラ5に運ばれるトナー4は、第2図に模式的に示す
ように、トナー供給ローラ6との摩擦によって正極性に
摩擦帯電され、現像ローラ5に供給されるが、このとき
この現像ローラ5の誘電体11との摩擦によりさらに正極
性に強く摩擦帯電され、現像ローラ5の周面に静電的に
付着する。
このとき、現像ローラ5の誘電体11はトナー供給ロー
ラ6との摩擦によって負極性に帯電していて、この誘電
体11に隣接して微小面積の多数の導電面12が存在し、該
導電面12と誘電体11の表面が混在している。このような
状態で、現像ローラ5の表面の誘電体11のところに選択
的に負極性の電荷が保持された状態となっていて、その
電荷による静電誘導によって現像ローラ5の他の表面部
分、すなわち導電面12が正極性に帯電される。
ラ6との摩擦によって負極性に帯電していて、この誘電
体11に隣接して微小面積の多数の導電面12が存在し、該
導電面12と誘電体11の表面が混在している。このような
状態で、現像ローラ5の表面の誘電体11のところに選択
的に負極性の電荷が保持された状態となっていて、その
電荷による静電誘導によって現像ローラ5の他の表面部
分、すなわち導電面12が正極性に帯電される。
このため、第5図に示すように各導電面12と誘電体11
の表面の間に大きな電位差ができ、これらの間に閉電界
が形成される。すなわち、現像ローラ5の表面近傍に微
小閉電界(マイクロフィールド)が形成されるのであ
る。より詳しく説明すると、電界の状態を表わす電気力
線を考えた場合、現像ローラ5の表面近傍の空間には、
第5図に円弧状の多数の線で表わしたように電気力線E
が形成され、その電気力線は現像ローラ5から出て同一
の現像ローラ5に戻り、該ローラ5の表面の近傍に閉電
界が形成されるのである。このように電界傾度の大なる
電界が現像ローラの表面近傍に形成される。
の表面の間に大きな電位差ができ、これらの間に閉電界
が形成される。すなわち、現像ローラ5の表面近傍に微
小閉電界(マイクロフィールド)が形成されるのであ
る。より詳しく説明すると、電界の状態を表わす電気力
線を考えた場合、現像ローラ5の表面近傍の空間には、
第5図に円弧状の多数の線で表わしたように電気力線E
が形成され、その電気力線は現像ローラ5から出て同一
の現像ローラ5に戻り、該ローラ5の表面の近傍に閉電
界が形成されるのである。このように電界傾度の大なる
電界が現像ローラの表面近傍に形成される。
誘電体11の表面と導電面12は微小面積で隣接している
ので、各微小閉電界は所謂エッジ効果ないしはフリンジ
ング効果(周辺電場効果)によってその強度が大変強く
なる。かかる閉電界によって、正に帯電したトナーは、
誘電体11の表面に強く引かれ現像ローラ5上に多量に離
れ難い状態で保持される。このときトナーはトナー供給
ローラ6と現像ローラ5との摩擦によって強く摩擦帯電
しており、しかも現像ローラ5の表面に強い微小閉電界
の作用で保持されるので、現像ローラ5上には高い電荷
を持った多量のトナーが担持される。
ので、各微小閉電界は所謂エッジ効果ないしはフリンジ
ング効果(周辺電場効果)によってその強度が大変強く
なる。かかる閉電界によって、正に帯電したトナーは、
誘電体11の表面に強く引かれ現像ローラ5上に多量に離
れ難い状態で保持される。このときトナーはトナー供給
ローラ6と現像ローラ5との摩擦によって強く摩擦帯電
しており、しかも現像ローラ5の表面に強い微小閉電界
の作用で保持されるので、現像ローラ5上には高い電荷
を持った多量のトナーが担持される。
しかも、現像ローラ5に担持されたトナーが例えばウ
レタンよりなるドクターブレード8によって層厚を規制
されるとき、帯電の充分なトナーは微小閉電界によって
現像ローラ5の表面に強く保持されるが、かかるトナー
に帯電量の小なるトナーが混在していても、これはドク
ターブレード8との接触圧によって除去され、結局、帯
電量の大なるトナーだけが、従来よりも多量に現像領域
9へ搬送され、前述の如く静電潜像を可視像化する。現
像領域9での現像ローラ5と感光体1との間の電界は、
電極効果が大きくなり、現像ローラ5上のトナーが感光
体1に付着しやすい状態となり、効率的に現像動作が行
われる。
レタンよりなるドクターブレード8によって層厚を規制
されるとき、帯電の充分なトナーは微小閉電界によって
現像ローラ5の表面に強く保持されるが、かかるトナー
に帯電量の小なるトナーが混在していても、これはドク
ターブレード8との接触圧によって除去され、結局、帯
電量の大なるトナーだけが、従来よりも多量に現像領域
9へ搬送され、前述の如く静電潜像を可視像化する。現
像領域9での現像ローラ5と感光体1との間の電界は、
電極効果が大きくなり、現像ローラ5上のトナーが感光
体1に付着しやすい状態となり、効率的に現像動作が行
われる。
トナー供給ローラ6を通過した現像ローラ5の表面近
傍には、第5図に模式的に示したようにその全体に亘っ
て微小閉電界だけが形成される場合と、閉電界でない電
界が閉電界に混在する場合とが考えられるが、いずれに
しても多数の微小閉電界が存在するので、その強度が高
められ、トナーを多量に担持することができる。例え
ば、可視像の地汚れを防止しかつそのシャープネスを高
めるべく、8乃至15μc/g程に帯電した0.6乃至2.0mg/cm
2、好ましくは0.8乃至1.2mg/cm2の多量のトナーを現像
領域9に搬送できる。
傍には、第5図に模式的に示したようにその全体に亘っ
て微小閉電界だけが形成される場合と、閉電界でない電
界が閉電界に混在する場合とが考えられるが、いずれに
しても多数の微小閉電界が存在するので、その強度が高
められ、トナーを多量に担持することができる。例え
ば、可視像の地汚れを防止しかつそのシャープネスを高
めるべく、8乃至15μc/g程に帯電した0.6乃至2.0mg/cm
2、好ましくは0.8乃至1.2mg/cm2の多量のトナーを現像
領域9に搬送できる。
なお、第1図の例では現像領域9において接触現像を
行っているが、非接触現像方式により潜像を可視像化し
てもよい。また上述した例では、誘電体11をトナーと逆
極性に帯電させたが、トナーの帯電極性と同極性に誘電
体11を帯電させ、特に導電面12上に多量のトナーを付着
させることもできる。
行っているが、非接触現像方式により潜像を可視像化し
てもよい。また上述した例では、誘電体11をトナーと逆
極性に帯電させたが、トナーの帯電極性と同極性に誘電
体11を帯電させ、特に導電面12上に多量のトナーを付着
させることもできる。
上述のように、本例の現像装置においては、トナー担
持体として、その表面が選択的に帯電されて第1の極性
の電荷を保持すると共に、当該電荷による静電誘導によ
って他の表面部分が第1の極性と逆極性の第2の極性に
帯電され、第1の極性の電荷と第2の極性の電荷の間に
形成された微小閉電界により、表面に帯電トナーを保持
するトナー担持体が用いられている。より一般的に示す
と、トナー担持体として、その表面に選択的に電荷を保
持せしめることにより該担持体表面の近傍に微小閉電界
を形成し、この閉電界により帯電トナーを吸引して担持
するトナー担持体が用いられている。
持体として、その表面が選択的に帯電されて第1の極性
の電荷を保持すると共に、当該電荷による静電誘導によ
って他の表面部分が第1の極性と逆極性の第2の極性に
帯電され、第1の極性の電荷と第2の極性の電荷の間に
形成された微小閉電界により、表面に帯電トナーを保持
するトナー担持体が用いられている。より一般的に示す
と、トナー担持体として、その表面に選択的に電荷を保
持せしめることにより該担持体表面の近傍に微小閉電界
を形成し、この閉電界により帯電トナーを吸引して担持
するトナー担持体が用いられている。
上述のように現像ローラ5上に充分に帯電した多量の
トナーを担持して現像領域9へ搬送できるので、現像ロ
ーラの表面線速を従来のように速めなくとも現像領域9
におけるトナー量不足を防止でき、前述の後端トナー寄
り現象の発生も実質的に阻止できる。
トナーを担持して現像領域9へ搬送できるので、現像ロ
ーラの表面線速を従来のように速めなくとも現像領域9
におけるトナー量不足を防止でき、前述の後端トナー寄
り現象の発生も実質的に阻止できる。
上述の如く現像ローラ表面近傍に微小閉電界を形成
し、その作用によりトナーを現像ローラ上に担持するこ
とによって従来の欠点を防止できるのであるが、現像ロ
ーラ5の表面に導電面12が露出していると、以下に説明
するように中間調画像の再現性が低下する恐れがある。
し、その作用によりトナーを現像ローラ上に担持するこ
とによって従来の欠点を防止できるのであるが、現像ロ
ーラ5の表面に導電面12が露出していると、以下に説明
するように中間調画像の再現性が低下する恐れがある。
第1図に示した感光体1には図示していない原稿画像
の光像が照射され、或いは現像画像を読取って得た画信
号に対応するレーザ光が照射されて該感光体1の表面に
静電潜像が形成され、これが前述のように可視像化され
るのであるが、前者の光像照射は一般にアナログ方式、
後者のレーザ光照射はデジタル方式と呼ばれている。
の光像が照射され、或いは現像画像を読取って得た画信
号に対応するレーザ光が照射されて該感光体1の表面に
静電潜像が形成され、これが前述のように可視像化され
るのであるが、前者の光像照射は一般にアナログ方式、
後者のレーザ光照射はデジタル方式と呼ばれている。
第6図はアナログ方式を採用したときの原稿画像濃度
と、これにより得られた複写画像濃度の関係の一例を示
し、これらの関係を表わす曲線γ1,γ2は一般にγ曲線
と称せられている。ここで中間的画像濃度の原稿画像、
すなわち中間調画像を忠実に複写画像として再現するに
は、γ曲線の角度αが45゜、すなわち実線で示した曲線
γ1又はこれに近い曲線となるようにすることが望まし
い。ところが、第1図に示した現像ローラ5のように表
面に導電面12が露出していると、γ曲線が破線の曲線γ
2で示すように立上った状態となり、中間調画像の再現
性が低下する恐れがある。このようなことは、デジタル
方式の画像形成装置においては、画信号を電気的に処理
できるので、一般に大きな問題とならないが、アナログ
方式では、複写画像の画質低下を招き、これを無視する
ことはできない。
と、これにより得られた複写画像濃度の関係の一例を示
し、これらの関係を表わす曲線γ1,γ2は一般にγ曲線
と称せられている。ここで中間的画像濃度の原稿画像、
すなわち中間調画像を忠実に複写画像として再現するに
は、γ曲線の角度αが45゜、すなわち実線で示した曲線
γ1又はこれに近い曲線となるようにすることが望まし
い。ところが、第1図に示した現像ローラ5のように表
面に導電面12が露出していると、γ曲線が破線の曲線γ
2で示すように立上った状態となり、中間調画像の再現
性が低下する恐れがある。このようなことは、デジタル
方式の画像形成装置においては、画信号を電気的に処理
できるので、一般に大きな問題とならないが、アナログ
方式では、複写画像の画質低下を招き、これを無視する
ことはできない。
そこで、第1図に示した現像装置2においては、現像
ローラ5の導電性ローラ10に対して交流電源101によっ
て交流バイアス電圧を印加している。このように現像ロ
ーラ5に交流電圧を印加すると、これを印加しないとき
に比べ、γ曲線をねかし、γ1で示した特性、又はこれ
に近い特性で現像を行うことが可能となり、中間調画像
の再現性を高めることができる。
ローラ5の導電性ローラ10に対して交流電源101によっ
て交流バイアス電圧を印加している。このように現像ロ
ーラ5に交流電圧を印加すると、これを印加しないとき
に比べ、γ曲線をねかし、γ1で示した特性、又はこれ
に近い特性で現像を行うことが可能となり、中間調画像
の再現性を高めることができる。
上述のように、微小閉電界の形成された現像ローラ5
に交流バイアス電圧を印加することによって、可視像の
濃度低下を阻止し、かつ中間調画像の再現性を向上させ
ることができるが、交流バイアス電圧の印加に伴って、
新たな問題が発生する。すなわち、表面に導電面12が露
出した現像ローラ5に交流バイアス電圧を印加すると、
現像領域9において、現像ローラ5と感光体1との間で
電荷のリークが発生し、これによって感光体1上の静電
潜像が乱され、可視像の画質が劣化する恐れを生じるの
である。
に交流バイアス電圧を印加することによって、可視像の
濃度低下を阻止し、かつ中間調画像の再現性を向上させ
ることができるが、交流バイアス電圧の印加に伴って、
新たな問題が発生する。すなわち、表面に導電面12が露
出した現像ローラ5に交流バイアス電圧を印加すると、
現像領域9において、現像ローラ5と感光体1との間で
電荷のリークが発生し、これによって感光体1上の静電
潜像が乱され、可視像の画質が劣化する恐れを生じるの
である。
そこで、本例の現像装置においては、このリーク現象
の発生も阻止すべく、現像ローラ5の導電性ローラ10に
印加する交流バイアス電圧の周波数を200Hz以上で500Hz
以下の範囲の値とし、かつ交流電圧の最大電圧値から最
小電圧値を引いた値、すなわちピーク トゥ ピーク値
(以下P−P値と記す)を200V以上で500V以下の範囲の
値に設定した。トナー担持体に交流バイアス電圧を印加
し、その周波数を200Hz以上で500Hz以下、その最大電圧
値から最小電圧値を引いたピーク トゥ ピーク値を20
0V以上で500V以下に設定するのである。周波数とP−P
値をこのような範囲の値にすることにより、感光体1と
現像ローラ5との間に、感光体1上の静電潜像が乱され
るような電荷のリークが発生することを阻止でき、所定
濃度で中間調を正しく再現した高品質な可視像を形成で
きる。これらの事実は多数の実験によって確認されてい
る。
の発生も阻止すべく、現像ローラ5の導電性ローラ10に
印加する交流バイアス電圧の周波数を200Hz以上で500Hz
以下の範囲の値とし、かつ交流電圧の最大電圧値から最
小電圧値を引いた値、すなわちピーク トゥ ピーク値
(以下P−P値と記す)を200V以上で500V以下の範囲の
値に設定した。トナー担持体に交流バイアス電圧を印加
し、その周波数を200Hz以上で500Hz以下、その最大電圧
値から最小電圧値を引いたピーク トゥ ピーク値を20
0V以上で500V以下に設定するのである。周波数とP−P
値をこのような範囲の値にすることにより、感光体1と
現像ローラ5との間に、感光体1上の静電潜像が乱され
るような電荷のリークが発生することを阻止でき、所定
濃度で中間調を正しく再現した高品質な可視像を形成で
きる。これらの事実は多数の実験によって確認されてい
る。
なお、第1図に示した例では、現像ローラ5の導電性
ローラ10に対して、交流バイアス電圧だけでなく、直流
電源102によって静電潜像と同極性の直流バイアス電圧
も印加され、可視像の地汚れ発生を抑制している。同様
にトナー供給ローラ6にも、電源103によって直流電圧
が印加されている。
ローラ10に対して、交流バイアス電圧だけでなく、直流
電源102によって静電潜像と同極性の直流バイアス電圧
も印加され、可視像の地汚れ発生を抑制している。同様
にトナー供給ローラ6にも、電源103によって直流電圧
が印加されている。
ところで先にも説明したように、現像ローラ5上に多
量のトナーを担持できるので、該ローラの表面線速を下
げることができるのであるが、ここで現像ローラ5の表
面線速をvd、感光体1の表面線速をvpとしたとき、 特に、 に設定し、例えば現像ローラ5の表面線速を170mm/se
c、感光体1のそれを120mm/secに定めると、次のような
利点が得られる。
量のトナーを担持できるので、該ローラの表面線速を下
げることができるのであるが、ここで現像ローラ5の表
面線速をvd、感光体1の表面線速をvpとしたとき、 特に、 に設定し、例えば現像ローラ5の表面線速を170mm/se
c、感光体1のそれを120mm/secに定めると、次のような
利点が得られる。
すなわち、vd/vpを1.5以下に抑えると、前述の後端ト
ナー寄りがほとんど目立たず、実質的にこの現象の発生
を阻止できるだけでなく、トナー飛散、トナーの早期疲
労、現像ローラ上へのトナーフィルミングの発生なども
効果的に抑制することができる。
ナー寄りがほとんど目立たず、実質的にこの現象の発生
を阻止できるだけでなく、トナー飛散、トナーの早期疲
労、現像ローラ上へのトナーフィルミングの発生なども
効果的に抑制することができる。
またvd/vpを1.2、特に1.3以上に設定すると、導電面1
2よりも多量のトナーが付着する誘電体11が、第3図に
示したように現像ローラ5の表面にパターンをなして規
則的に現われているときも、このパターンが可視像の画
像面上に「あと」として現われず、その画質を高めるこ
とができる。またvd/vpを1.2ないしは1.3以上に設定す
ると、現像領域9において、現像ローラ5上のトナー
が、感光体1の地肌部に対してスキャベンジング作用を
及ぼし、地汚れの発生を低減できる利点も得られる。
2よりも多量のトナーが付着する誘電体11が、第3図に
示したように現像ローラ5の表面にパターンをなして規
則的に現われているときも、このパターンが可視像の画
像面上に「あと」として現われず、その画質を高めるこ
とができる。またvd/vpを1.2ないしは1.3以上に設定す
ると、現像領域9において、現像ローラ5上のトナー
が、感光体1の地肌部に対してスキャベンジング作用を
及ぼし、地汚れの発生を低減できる利点も得られる。
次に本発明の理解のため、前述のような現像ローラ5
を含む現像装置のより具体的な例を以下に示す。
を含む現像装置のより具体的な例を以下に示す。
(I)現像ローラ 第7図に示した現像ローラ5の径D1は25.4mmで、その
表面にローレット加工により溝100が形成され、該溝100
のピッチは0.4mm、深さD2(第4図)は0.1mm、溝幅W1
(第3図)は0.15mmで、格子状に延びる溝100、ないし
は誘電体11の現像ローラ移動方向Yに対する角度θは45
゜である。なお、第3図及び第7図における符号Xは現
像ローラ5の軸線方向を示している。
表面にローレット加工により溝100が形成され、該溝100
のピッチは0.4mm、深さD2(第4図)は0.1mm、溝幅W1
(第3図)は0.15mmで、格子状に延びる溝100、ないし
は誘電体11の現像ローラ移動方向Yに対する角度θは45
゜である。なお、第3図及び第7図における符号Xは現
像ローラ5の軸線方向を示している。
現像ローラ表面に露出した誘電体11の面積比率は61
%、導電面は39%。導電面12の幅は0.15mmである。
%、導電面は39%。導電面12の幅は0.15mmである。
(II)トナー供給ローラの発泡体 材料は発泡ポリウレタンカーボン処理したもので、そ
の外径は14mmであり、感光体1に対する食い込み量は1m
m、そして発泡体15の表面抵抗は107Ωである。
の外径は14mmであり、感光体1に対する食い込み量は1m
m、そして発泡体15の表面抵抗は107Ωである。
(III)ドクターブレード 厚さ0.1mmの燐青銅より成る弾性部材に、弗素系樹脂P
TFEシート(PTFE樹脂テープ200μ:ニチヤス(株)製)
を固定。
TFEシート(PTFE樹脂テープ200μ:ニチヤス(株)製)
を固定。
(IV)現像ローラへAC500V(P−P値)、250Hz、DC−2
50V重畳の電圧を印加。トナー供給部材へDC−250Vの電
圧印加。
50V重畳の電圧を印加。トナー供給部材へDC−250Vの電
圧印加。
(V)感光体 OPC感光体。
(VI)トナー 非磁性スチレンアクリル系プラス帯電トナー。極性制
御剤:ニグロシン、外添剤:SiO2微粉末0.5wt%。
御剤:ニグロシン、外添剤:SiO2微粉末0.5wt%。
次に現像ローラ5の作製方法について簡単に説明す
る。
る。
(I)先ず第8図(a)に示すように表面に角溝加工し
た金属ローラ(導電性ローラ10)を作る。格子状の角溝
100は角溝ローレット加工で形成し、例えばそのピッチ
を0.2乃至1.0mm、深さDを0.1乃至0.5mmとし、現像ロー
ラの周方向に対して30゜乃至60゜、特に45゜の角度で延
ばす。このようなローレット加工法を採用すると、コス
トを低減でき、かつ部品精度を高めることが可能であ
る。
た金属ローラ(導電性ローラ10)を作る。格子状の角溝
100は角溝ローレット加工で形成し、例えばそのピッチ
を0.2乃至1.0mm、深さDを0.1乃至0.5mmとし、現像ロー
ラの周方向に対して30゜乃至60゜、特に45゜の角度で延
ばす。このようなローレット加工法を採用すると、コス
トを低減でき、かつ部品精度を高めることが可能であ
る。
(II)次に第8図(b)に示す如く、例えば弗素系樹脂
(旭硝子製ルミフロンLF200など)の誘電体11を、角溝1
00を形成したローラ10の表面にコーティングし、100℃
で約30分乾燥する。塗布厚みは溝100が完全に埋まる状
態にする。
(旭硝子製ルミフロンLF200など)の誘電体11を、角溝1
00を形成したローラ10の表面にコーティングし、100℃
で約30分乾燥する。塗布厚みは溝100が完全に埋まる状
態にする。
(III)さらに第8図(c)に示す如くローラの表面を
切削又は研磨加工して、導電面12と誘電体11の表面を混
在状態で露出させ、導電面12の面積が例えば20乃至80%
となるようにする。このようにして表面がほぼ平滑な現
像ローラ5が完成する。
切削又は研磨加工して、導電面12と誘電体11の表面を混
在状態で露出させ、導電面12の面積が例えば20乃至80%
となるようにする。このようにして表面がほぼ平滑な現
像ローラ5が完成する。
なお、ベルト状のトナー担持体の場合には、第8図
(a),(b),(c)に示した導電性ローラ10の代り
に導電性のシートよりなる基体を用い、その表面に溝を
形成し、ここに誘電体を埋設固定すればよく、その製造
方法は第8図に示したところと実質的に異なるところは
ない。
(a),(b),(c)に示した導電性ローラ10の代り
に導電性のシートよりなる基体を用い、その表面に溝を
形成し、ここに誘電体を埋設固定すればよく、その製造
方法は第8図に示したところと実質的に異なるところは
ない。
他の各種の方法によっても、誘電体と導電面が表面に
露出した各種形態のトナー担持体を構成できることは明
らかである。
露出した各種形態のトナー担持体を構成できることは明
らかである。
なお第1図および第2図に示した実施例では、誘電体
11を所定の極性に帯電させることにより、トナー担持体
表面の近傍に微小電界を形成し、潜像の可視像化に用い
られるトナーを閉電界によってトナー担持体に付着させ
る帯電手段として、トナー供給ローラ6を用いたが、こ
れ以外の独立した摩擦帯電部材や、コロナ放電器や、ト
ナー担持体に接して電荷を注入する部材など、それ自体
公知な適宜な帯電手段を用いてもよい。
11を所定の極性に帯電させることにより、トナー担持体
表面の近傍に微小電界を形成し、潜像の可視像化に用い
られるトナーを閉電界によってトナー担持体に付着させ
る帯電手段として、トナー供給ローラ6を用いたが、こ
れ以外の独立した摩擦帯電部材や、コロナ放電器や、ト
ナー担持体に接して電荷を注入する部材など、それ自体
公知な適宜な帯電手段を用いてもよい。
次に、参考としてトナーと現像装置の主要部材の材質
をさらに追加的に例示する。
をさらに追加的に例示する。
トナーとしては、一般にポリエステル、BMA、ポリス
チレン、エポキシ、フェノールなどの樹脂が基本とな
り、トナーに内添又は外添する極性制御剤によりその帯
電極性及び帯電量を制御できる。なお、外添とは極性制
御剤などの補助剤をトナー粒子と混合することであり、
内添とは各トナー粒子自体に練り込んだ状態で一体化す
ることである。
チレン、エポキシ、フェノールなどの樹脂が基本とな
り、トナーに内添又は外添する極性制御剤によりその帯
電極性及び帯電量を制御できる。なお、外添とは極性制
御剤などの補助剤をトナー粒子と混合することであり、
内添とは各トナー粒子自体に練り込んだ状態で一体化す
ることである。
また現像装置の各部材も、トナーの帯電極性、トナー
との離型性、耐久性などを考慮して、例えば次に例示す
る如きものが適宜使用される。
との離型性、耐久性などを考慮して、例えば次に例示す
る如きものが適宜使用される。
以上、特にカラー現像に最適な非磁性トナーの一成分
系現像剤を用いた現像装置を例示したが、本発明は必要
に応じて補助剤を外添した磁性トナーより成る一成分系
現像剤を用いる現像装置にも適用できるものである。
系現像剤を用いた現像装置を例示したが、本発明は必要
に応じて補助剤を外添した磁性トナーより成る一成分系
現像剤を用いる現像装置にも適用できるものである。
本発明によれば、従来のようにトナー担持体を高速で
回転させることなく、充分に帯電した多量のトナーを現
像領域へ搬送でき、所望する濃度の可視像を形成できる
と共に、中間調画像の再現性を高め、かつトナー担持体
と潜像担持体との間の電荷のリークに基づく静電潜像の
乱れを防止し、高品質な可視像を形成できる。
回転させることなく、充分に帯電した多量のトナーを現
像領域へ搬送でき、所望する濃度の可視像を形成できる
と共に、中間調画像の再現性を高め、かつトナー担持体
と潜像担持体との間の電荷のリークに基づく静電潜像の
乱れを防止し、高品質な可視像を形成できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は現像装置の一例を示す概略断面図、第2図は現
像ローラの誘電体と、トナー粒子を模式的に拡大して示
した説明図、第3図は現像ローラ表面の拡大平面図、第
4図は第3図のIV−IV線拡大断面図、第5図は現像ロー
ラ表面の近傍に形成される微小閉電界の電気力線を示し
た説明図、第6図はγ曲線を示したグラフ、第7図は現
像ローラの斜視図であって、その溝の一部を拡大して模
式的に示した図、第8図(a),(b),(c)は現像
ローラの製造方法の一例を示す模式拡大断面図である。 2……現像装置、4……トナー、9……現像領域 11……誘電体、12……導電面
像ローラの誘電体と、トナー粒子を模式的に拡大して示
した説明図、第3図は現像ローラ表面の拡大平面図、第
4図は第3図のIV−IV線拡大断面図、第5図は現像ロー
ラ表面の近傍に形成される微小閉電界の電気力線を示し
た説明図、第6図はγ曲線を示したグラフ、第7図は現
像ローラの斜視図であって、その溝の一部を拡大して模
式的に示した図、第8図(a),(b),(c)は現像
ローラの製造方法の一例を示す模式拡大断面図である。 2……現像装置、4……トナー、9……現像領域 11……誘電体、12……導電面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 尚貴 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 上野 祐一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭55−133059(JP,A) 特開 昭61−190361(JP,A) 実開 平3−122451(JP,U) 実開 平3−125363(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/08
Claims (2)
- 【請求項1】回転駆動されるトナー担持体にトナーを供
給し、該トナー担持体の表面に前記トナーを担持して搬
送し、潜像担持体と前記トナー担持体が互いに対向した
現像領域にて、潜像担持体に形成された静電潜像を、ト
ナー担持体に担持したトナーによって可視像化する現像
装置において、 前記トナー担持体として、その表面に選択的に電荷を保
持せしめることにより該担持体表面の近傍に微小閉電界
を形成し、この閉電界により帯電トナーを吸引して担持
するトナー担持体を用い、 トナー担持体に交流バイアス電圧を印加し、その周波数
を200Hz以上で500Hz以下、その最大電圧値から最小電圧
値を引いたピーク トゥ ピーク値を200V以上で500V以
下に設定したことを特徴とする現像装置。 - 【請求項2】回転駆動されるトナー担持体にトナーを供
給し、該トナー担持体の表面に前記トナーを担持して搬
送し、潜像担持体と前記トナー担持体が互いに対向した
現像領域にて、潜像担持体に形成された静電潜像を、ト
ナー担持体に担持したトナーによって可視像化する現像
装置において、 前記トナー担持体として、その表面が選択的に帯電され
て第1の極性の電荷を保持すると共に、当該電荷による
静電誘導によって他の表面部分が第1の極性と逆極性の
第2の極性に帯電され、第1の極性の電荷と第2の極性
の電荷の間に形成された微小閉電界により、表面に帯電
トナーを保持するトナー担持体を用い、 トナー担持体に交流バイアス電圧を印加し、その周波数
を200Hz以上で500Hz以下、その最大電圧値から最小電圧
値を引いたピーク トゥ ピーク値を200V以上で500V以
下に設定したことを特徴とする現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2116617A JP2938928B2 (ja) | 1990-05-02 | 1990-05-02 | 現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2116617A JP2938928B2 (ja) | 1990-05-02 | 1990-05-02 | 現像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0413165A JPH0413165A (ja) | 1992-01-17 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1990
- 1990-05-02 JP JP2116617A patent/JP2938928B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH0413165A (ja) | 1992-01-17 |
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