JP3080322U - 物干し具 - Google Patents

物干し具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 干した一対の袋状物をそのまま折り畳むこと
が可能で、しかも、型くずれを防止する。 【解決手段】 一対の靴下5A,5Bの袋部分を通す一
対のフレーム2A,2Bと、この一対のフレーム2A,
2Bを連結すると共に左右対称に折り畳む連結部3とを
備え、一対のフレームフレーム2A,2Bは5A,5B
の袋部分を通したまま上記連結部3を介して左右対称に
折り畳まれる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、洗濯した靴下、ソックス、足袋や手袋等の一対の袋状物を乾燥さ せるために使用される物干し具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般の物干し具は、所定形状の大きさのフレームに洗濯ばさみのような 狭持手段やハンガー型の吊り下げ器具が多数吊り下げられ、これに下着や靴下等 の洗濯物を吊り下げて乾燥させるために(干すために)使用している。
【0003】 しかし、靴下やソックスのような一対の袋状物は、干すときに任意に物干し具 に吊り下げて、乾燥させた後は、物干し具から取り外して一対の靴下等を選別し て揃えて、所定形状に折り畳んで所定箇所に収納するが、これでは、揃えるため に時間がかかったり、型くずれが生じる。このため、例えば、実開平2−781 93号公報に示すような靴下型の靴下乾燥用ハンガーや、特開平7−30849 2号公報に示すような袋状着用物の物干ハンガーが既に開示されている。実開平 2−78193号公報は、靴下を型取ったフレームを一対有するもので、特開平 7−308492号公報は、一対の袋状物の袋部分を通すフレームを多数揃えて 、これを傘を開閉するように使用するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、靴下等は一対の袋状物は、一対のものを揃えて所定形状に折り畳ん で所定箇所に収納する。しかしながら、上記従来公報では、物干し具から一つず つ取り外して揃えて折り畳むために、特に、洗濯物が多い場合には、その収納作 業に多大な労力がかかる問題を有していた。また、上記実開平2−78193号 公報では、靴下を型取ったフレームを一対有するものであるが、折り畳み構造を 有しないために、一対のフレームから一対の靴下を取り外して、その靴下を所定 形状に折り畳んで収納する必要があり、その収納状態で靴下の型くずれを防止す ることは不可能であった。
【0005】 さらに、上記従来の物干し具は、大型のもので、旅行やキャンプ(アウトドア )等に持参することができないものであった。すなわち、旅行やキャンプでは、 その日に使用した靴下等を洗濯することがあるが、それを干す場合には、ホテル や旅館のハンガーや衣紋掛けを使用したりするしかなく、上記従来の物干し具を 持参することは不可能であった。
【0006】 そこで、本考案は、干した一対の袋状物をそのまま折り畳むことが可能で、し かも、型くずれを防止するとともに携帯にも便利な物干し具を提供することを目 的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の請求項1の物干し具は、一対の袋状物の 袋部分を通す一対のフレームが左右対称に折り畳まれることを特徴とする。
【0008】 本考案の請求項2の物干し具は、一対の袋状物の袋部分を通す一対のフレー ムと、この一対のフレームを連結すると共に左右対称に折り畳む連結部とを備え ることを特徴とする。
【0009】 また、本考案の請求項3の物干し具は、一対の袋状物の袋部分を通す一対のフ レームと、この一対のフレームを連結すると共に左右対称に折り畳む連結部とを 備え、一対のフレームは一対の袋状物の袋部分を通したまま上記連結部を介して 左右対称に折り畳まれることを特徴とする。
【0010】 この請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の考案によれば、上記連結部を介 して一対のフレームを所定角度に拡開させると、洗濯が終了した靴下、ソックス 等の一対の袋状物を乾燥させることができ、他方、乾燥が終了した場合は、前記 連結部を介して左右対称に折り畳むことができる。そして、洗濯が終了した靴下 、ソックス、足袋や手袋等の一対の袋状物を上記一対のフレームに通して乾燥さ せるので、従来のように一対の袋状物がバラバラになってしまったものを後で選 別しなくてもよくなる。また、上記連結部を介して左右対称に折り畳むことで、 一対の袋状物を左右対称に揃えてそのまま収納することで型くずれも防止される 。また、上記折り畳みによる小型化と型くずれ防止効果により、旅行やキャンプ 等に持参して使用することができる携帯性にも優れたものになる。
【0011】 本考案の請求項4の物干し具は、前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載 の考案を前提として、前記一対のフレーム、又は、前記連結部に、折り畳んだ一 対のフレームの拡開を防止する係止手段が設けられていることを特徴とする。
【0012】 この考案によれば、上記係止手段により、一対のフレームを折り畳んだ状態で 不用意に拡開するすることがなく、携帯時等に誤って拡開して一対の袋状物の型 くずれが生じる事態が防止される。
【0013】 本考案の請求項5記載の物干し具は、前記請求項1乃至請求項3のいずれかに 記載の考案を前提として、前記一対のフレーム、又は、前記連結部に、拡開した 一対のフレームの折り畳みを防止するロック手段が設けられていることを特徴と する。
【0014】 この考案によれば、上記ロック手段をロックすると、一対のフレームが左右に 開いたままの状態になり、外で使用するとき(干すとき)に風等の外力により折 り畳まれることがなくなる。なお、上記ロック手段を解除すると、一対のフレー ムは左右対象に折り畳まれる。
【0015】 本考案の請求項6の物干し具は、前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載 の考案を前提として、前記一対のフレームを通す貫通孔が形成された連結用部材 により各々フレームが回転可能に支持されて折り畳まれることを特徴とする。
【0016】 この考案によれば、上記連結部にヒンジ等の他の部材を設けなくとも、上記一 対のフレームを軸として左右対称に折り畳まれることとなる。
【0017】 本考案の請求項7の物干し具は、前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載 の考案を前提として、前記一対のフレームに、一対の袋状物を各々その外側と内 側から狭持する狭持部が設けられていることを特徴とする。
【0018】 この考案によれば、上記一対のフレームの狭持部に一対の靴下等の一対の袋状 物をその外側と内側から狭持することにより、靴下の落下や型くずれ防止に利用 することができる。
【0019】 本考案の請求項8の物干し具は、前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載 の考案を前提として、前記一対のフレームの各々に一対の袋状物の落下を防止す る切り込みが形成されていることを特徴とする。
【0020】 この考案によれば、一対のフレームに切り込みを形成するだけで、干された一 対の袋状物の落下が防止されることとなる。
【0021】 本考案の請求項9の物干し具は、前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載 の考案を前提として、前記一対のフレームの各々に、干す際の各袋状物の重なり 合いを防止する横フレームが回動自在に設けられていることを特徴とする。
【0022】 この考案によれば、洗濯により濡れた状態の一対の袋状物を干す際に、各々の 重なり合いを防止して、早く乾燥させることができる。そして、一対のフレーム の折り畳みの際には、上記横フレームを回動させることにより、折り畳みの邪魔 になることがない。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。なお、本明細書 中において、一対の袋状物とは靴下、ソックス、ストッキング、足袋や手袋等を 含むものである。
【0024】 (第1の実施の形態) 本実施の形態の物干し具1は、図1乃至図3に示すように、代表的な紳士用の 靴下5A,5Bを乾燥させるために使用される物干し具1であり、一対のフレー ム2A,2Bと、この一対のフレーム2A,2Bを連結する連結部3とを備える 。この物干し具1は、所定大きさの吊り下げ器具Sに吊り下げられるリング10 に多数吊り下げられているが(図2)、その一つ一つは折り畳み可能な物干し具 1である。なお、一般の洗濯ばさみが多数吊り下げられたり、上記リング10が 吊り下げられているような吊り下げ器具S等に、本実施の形態の物干し具1を吊 り下げるためのフック7が設けられている。
【0025】 一対のフレーム2A,2Bは、紳士用の靴下5A,5Bを乾燥させるために、 左右対称のフレーム2A,2Bであり、両者を中央の連結部3が連結している。 一対のフレーム2A,2Bは、合成樹脂製のもので、中央よりの接触狭持部2c ,2cと四角形状の枠体2d,2dとから構成されている。上記接触狭持部2c ,2cは、上方が連結部3により連結され、下方が四角形状の枠体2d,2dと 連結されている。上記四角形状の枠体2d,2dの内側側部と接触狭持部2c, 2cとの間隙2eは、一対の袋状物を各々その外側と内側から接触して狭持する 間隙である。なお、一対のフレーム2A,2Bは、弾性力を有する線状部材を屈 曲させて形成しても良い。
【0026】 一対のフレーム2A,2Bは、中央の連結部3により連結されるとともに左右 対称に折り畳み可能になっている。すなわち、本実施の形態の連結部3は、ヒン ジにより構成され、左右対称に折り畳まれるようになっている。このような連結 部3としては、一対のフレーム2A,2Bを拡開させることができれば、上記構 成に限定されるもではない。また、上記連結部3は、所定角度に拡開するが、そ れ以上に拡開しないように構成されるものでも良い。なお、各実施の形態の連結 部3としては、第2の実施の形態のように、二カ所で一対のフレーム12A,1 2Bを各々折り畳むものでも良く、輪ゴムのような伸縮性の部材や、鎖(チェー ン)や紐等を一対のフレーム2A,2B(の接触狭持部2c,2c)に巻き回す ような簡易なものに構成することが可能であり、上記各実施の形態のものではな い。
【0027】 フック7は、一般の吊り下げ具Sに吊り下げたり、又、旅行の際には、カー テンレールや鴨居等の屋内の所定箇所に引っかける等して使用されるが、更に、 本実施の形態では、上記フック7の基端側9の中央の突出部(凸部)8aを有す る軸として設けられ、上記フック7の突出部(凸部)8aには、折り畳んだとき の対応する位置に形成される係止孔(凹部)8bとからなる係止手段8により、 互いに係止されて、折り畳んだ一対のフレーム2A,2Bの拡開を防止する。上 記係止手段8としては、嵌め合わせ型のボタンのようなものでも良い。なお、上 記係止孔8bは、貫通穴として形成し、吊り下げ器具S等に物干し具1を吊り下 げるために使用することも可能である。また、フック7は、上記軸を中心に回転 するような構成とすることも可能である。
【0028】 一対のフレーム2A,2B(の接触狭持部2c,2c)には、一対のフレーム 2A,2Bの所定箇所に折り畳みを防止するロック手段6が設けられている。こ のロック手段6は、基端側6bが一方のフレーム2B(図中右側)に連結されて おり、先端側6aが他方のフレーム2A(図中左側)に設けられる引っかけ部6 cに対して引っかけられるフック状に形成されて固定されるようになっている。 このロック手段6としては、上記軸を中心に回転するフック7の基端側9を他方 のフレーム側2Aに延設されるようにして形成したり(図3(b)参照)、H型 の弾性変形可能な一対の部材で一対のフレーム2A,2Bを弾性力をもって狭持 するような構成とすることも可能である。
【0029】 したがって、本実施の形態の物干し具1を実際に使用する場合には、次のよう に使用する。まず、多数の洗濯物を乾燥させる一般的な物干し器具Sとして使用 するときは、図2に示すように、上記フック7を介して取り付ける。そして、連 結部3を介して一対のフレーム2A,2Bを拡開させた一対のフレーム2A,2 Bを所定角度(本例では180度)に拡開させて、上記ロック手段6によりロッ クする(図1)。そして、洗濯した靴下5A,5Bを逆さ状態にした袋状部分( 足のすねの部分に当たる部分)を一対のフレーム2A,2Bの四角形状の枠体2 d,2dに通し、接触狭持部2c,2cとの間隙2eに一対の靴下5A,5Bを 各々その外側と内側から接触して狭持する。このように一対の靴下5A,5Bを 装着させて、風が吹いても抜け落ちることがないようにするとともに、乾燥効果 を高める。
【0030】 このようにして、洗濯が終了した一対の靴下5A,5Bを乾燥させると、一 対の靴下5A,5Bは互いに触れることがないので、乾燥が良好に行える。乾燥 が終了した場合は、物干し具1をフック7を介して吊り下げ器具Sから取り外し て、ロック手段6を解除すると共に、上記連結部3を介して一対のフレーム2A ,2Bを左右対称に折り畳む(閉塞する)(図3)。一対の靴下5A,5Bは、 その大きさの約半分の一対のフレーム2A,2Bに通されているために、そのほ ぼ中央部分5Aa,5Baから二つ折りに折り畳まれるので、そのまま所定箇所 に収納すれば良い。このように、本実施の形態によれば、従来のように一対の袋 状物がバラバラになってしまった一対の靴下5A,5Bを後で一対に揃えるため に選別しなくてもよくなる。そして、洗濯が終了し濡れた状態から収納されるま での間、同じ形が維持されるために型くずれが防止され、しかも一対の靴下5A ,5Bを使用する(履く)ときまで、その形が維持される。
【0031】 一方、本実施の形態の物干し具1を旅行やキャンプ等に持参する場合は、上記 フック7であるリングをホテルや旅館等のカーテンレールや鴨居等に引っかける 等して使用する。すなわち、旅行等で履いた一対の靴下5A,5Bを洗濯したな らば、上記連結部3を介して拡開させた一対のフレーム2A,2Bに一対の靴下 5A,5Bを上記方法で通して乾燥させるが、乾燥したならば、上記カーテンレ ール等からフック7を外して、一対のフレーム2A,2Bを折り畳むと、左右対 称に折り畳まれ(重ね合わされ)小型になるので、本実施の形態の物干し具1に 一対の靴下5A,5Bを通したまま(装着したまま)、かばんやバックに収納す ることで、一対の靴下5A,5Bの一方と他方を一緒に綺麗に収納するとともに 、型くずれも防止される。
【0032】 (第1の実施の形態の応用例) 次に第1の実施の形態の応用例を2つ説明する。第1の応用例の物干し具1は 、図4(a)(b)に示すように、第1の実施の形態の物干し具1において、一 対のフレーム2A,2Bの中央よりの接触狭持部2c,2cが上方に長く設けら れ、この接触狭持部2c,2cに回動可能な横フレーム2f,2fが各々軸G, Gを介して設けられている。この横フレーム2f,2fは、洗濯により濡れた状 態の一対の靴下5A,5Bを干す(乾燥する)際に、各々の重なり合いを防止し て、早く乾燥させるために設けられている。そして、一対のフレーム2A,2B の折り畳みの際に上記横フレーム2f,2fが邪魔にならないように、各々軸G ,Gを介して設けられている。一対の靴下5A,5Bを干す(乾燥する)際には 、十字状に広げられるが、一対のフレーム2A,2Bの折り畳みの際には、接触 狭持部2c,2cに沿って下方に回動され、接触狭持部2c,2c沿うようにな り邪魔にならない(図4(b))。また、上記横フレーム2f,2fの先端部2 g,2gは折り曲げられて、落下を防止している。
【0033】 第2の応用例の物干し具1は、図5及び図6に示すように、上記横フレーム 2f,2fを第1の実施の形態で説明した吊り下げ器具に吊り下げるリング10 に一体に設たものである。この第2の応用例での横フレーム2f,2fも、一対 の靴下5A,5Bを干す(乾燥する)際に各々の重なり合いを防止して、早く乾 燥させるために設けられている。しかし、第1の応用例とは、上記物干し具1と は、別体の構成とされている点と、第1応用例のように回動しない点が異なる。
【0034】 (第2の実施の形態) 本実施の形態の物干し具11は、図7乃至図9に示すように、一対のフレーム 12A,12Bを柔軟性を有する部材により構成したもので、第1の実施の形態 とは異なり、紳士用の靴下5A,5Bの形状に形成されておらず、一対のフレー ム12A,12Bは各々三角形形状に形成されている。本実施の形態の一対のフ レーム12A,12Bは、その大きさ(高さ寸法)も第1の実施の形態の半分程 度であり、側辺垂直部11aと底側水平部11bと傾斜部11cとにより三角形 形状に形成されている。傾斜部11cの先端は、螺旋状R,Rに巻き回されて形 成されるとともに、側辺垂直部11aの上方に弾性力をもって接触するようにな っている(図4(a))。
【0035】 連結部13は、図7(a)(b)と図8に示すように、二つの両端がC字状 の貫通孔14a,14aが各々形成される連結用部材15と上記一対のフレーム 12A,12Bの側辺垂直部11aとで構成され、上下二カ所に設けられている 。すなわち、連結用部材15は、柔軟性を有する部材により両端のC字状の部分 が折り曲げ形成されている。また、上方と下方の各連結部13は、上記貫通孔1 4a,14aに外周が六角の金属製カバー14b,14bが装着された側辺垂直 部11a,11aが通されて、各側辺垂直部11a,11aを軸として一対のフ レーム12A,12Bが二カ所で左右対称に折り畳まれるようになっている。外 周が六角の金属製カバー14b,14bは、断面が六角であるから、各側辺垂直 部11a,11aを軸として回転させると、六角の所定角度(60度)毎に一旦 回転が停止し、この回転と停止を繰り返すことで、一対のフレーム2A,2Bが 序々に拡開し、又、折り畳まれるようになっている。上方の連結部13の柔軟性 を有する連結用部材15は、フック7が設けられる固定板16に取り付けられて いるが、下方の連結部13には連結板16は取り付けられていない。したがって 、本実施の形態では、第1の実施の形態のように、ロック手段6や係止手段8が なくとも、不用意に折り畳まれたり拡開したりすることがないとともに、ヒンジ も設けられていない。なお、フック7を直接上方の連結部13に取り付けたり、 連結部3に穴を開けて、吊り下げ具Sに吊り下げる方法もある。
【0036】 次に、本実施の形態の物干し具11の使用の仕方は、手で一対のフレーム12 A,12Bの傾斜部11cの上方を側辺垂直部11aから離す(開く)ようにし て、洗濯した靴下5A,5Bを袋状部分(足のすねの部分に当たる部分)を傾斜 部11cに通す。本実施の形態は、このように正状態(逆さ状態ではなく)に通 した後、手を離すと、傾斜部11cの弾性力で元の状態に戻るために、靴下5A ,5Bの片側を傾斜部11cの内側からと側辺垂直部11aにより狭持するため に、風が吹いても抜け落ちることがない。本実施の形態の一対のフレーム12A ,12Bは、その大きさも第1の実施の形態の半分程度であることから、一対の 靴下5A,5Bを乾燥させた後において折り畳む場合は、図5(a)(b)に示 すように、一対の靴下5A,5Bのほぼ中央5Aa,5Baから折り畳むことが でき、さらにその半分にも折り畳んで小型にでき(四つ折り状態)、一対の靴下 5A,5Bの型くずれを防止しつつ更に小型に収納することができる。本実施の 形態の物干し具11は、針金等の容易な折り曲げが可能な柔軟性のある部材(線 状部材)により構成されているので、製造することが容易である。
【0037】 (第3の実施の形態) 本実施の形態の物干し具21は、図10(a)(b)及び図11(a)(b )に示すように、一対のフレーム22A,22Bがアルミニウム製等の合成樹脂 製の板材により構成したものである。すなわち、一対のフレーム22A,22B は、各々がほぼ斜めの楕円形状で、中央23で左右対称に連結されている。この 一対のフレーム22A,22Bは、ヒンジ等は設けられておらず、合成樹脂製の 1枚の板材が中央で左右対称に折り畳み可能になっている。なお、このような折 り畳みを考慮して、中央にセンター溝23が設けられている。そして、楕円形状 の各フレーム22A,22Bの上側には、一対の靴下5A,5Bの落下を防止す る切り込み20が形成されるとともに、互いの最も内側にも、やや大きめの内側 切り込み21が形成されている。内側切り込み21は、靴下5A,5Bの袋状部 分の入り口を引っかけるために設けられている。この一対のフレーム22A,2 2Bの板厚は、約10mm程度である。なお、ロック手段6は設けられていない が設けても良い。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0038】 したがって、本実施の形態の物干し具21を実際に使用する場合には、左右一 対のフレーム22A,22Bの各々に一対の靴下5A,5Bの袋部分に横方向か ら通して干すが、上記切り込み20により、一対の靴下5A,5Bの落下が防止 される。そして、乾燥したならば、上記連結部3を介して左右対称に折り畳むこ とで、一対の袋状物(靴下5A,5B)を左右対称に揃えてそのまま収納するこ とで型くずれも防止される。また、本実施の形態では、小型で製造が容易である と共に、携帯にも便利である。さらに、本実施の形態では、セーターやワイシャ ツ等の他のものを干すために使用することも可能である。
【0039】 以上、各実施の形態では、一対の靴下5A,5Bを例に挙げて説明したが、ス トッキング、足袋や手袋等の一対の袋状物を干すために使用することも可能であ る。また、各実施の形態の物干し具1,11,21の所定箇所に、吊り下げ器具 S等に吊り下げるための係止孔をいくつも設けることも可能である。
【0040】
【考案の効果】
本考案の物干し具は、洗濯が終了した靴下、ソックス、足袋や手袋等の一対の 袋状物を上記一対のフレームに通して乾燥させるので、従来のように一対の袋状 物がバラバラになってしまったものを後で選別しなくてもよくなる。また、上記 連結部を介して左右対称に折り畳むことで、一対の袋状物を左右対称に揃えてそ のまま収納することで型くずれも防止される。また、上記折り畳みによる小型化 と型くずれが防止効果により、旅行やキャンプ等に持参して使用することができ る携帯性にも優れたものになる。
【0041】
【提出日】平成13年5月2日(2001.5.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、洗濯した靴下、ソックス、足袋や手袋等の一対の袋状物を乾燥さ せるために使用される物干し具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般の物干し具は、所定形状の大きさのフレームに洗濯ばさみのような 狭持手段やハンガー型の吊り下げ器具が多数吊り下げられ、これに下着や靴下等 の洗濯物を吊り下げて乾燥させるために(干すために)使用している。
【0003】 しかし、靴下やソックスのような一対の袋状物は、干すときに任意に物干し具 に吊り下げて、乾燥させた後は、物干し具から取り外して一対の靴下等を選別し て揃えて、所定形状に折り畳んで所定箇所に収納するが、これでは、揃えるため に時間がかかったり、型くずれが生じる。このため、例えば、実開平2−781 93号公報に示すような靴下型の靴下乾燥用ハンガーや、特開平7−30849 2号公報に示すような袋状着用物の物干ハンガーが既に開示されている。実開平 2−78193号公報は、靴下を型取ったフレームを一対有するもので、特開平 7−308492号公報は、一対の袋状物の袋部分を通すフレームを多数揃えて 、これを傘を開閉するように使用するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、靴下等は一対の袋状物は、一対のものを揃えて所定形状に折り畳ん で所定箇所に収納する。しかしながら、上記従来公報では、物干し具から一つず つ取り外して揃えて折り畳むために、特に、洗濯物が多い場合には、その収納作 業に多大な労力がかかる問題を有していた。また、上記実開平2−78193号 公報では、靴下を型取ったフレームを一対有するものであるが、折り畳み構造を 有しないために、一対のフレームから一対の靴下を取り外して、その靴下を所定 形状に折り畳んで収納する必要があり、その収納状態で靴下の型くずれを防止す ることは不可能であった。
【0005】 さらに、上記従来の物干し具は、大型のもので、旅行やキャンプ(アウトドア )等に持参することができないものであった。すなわち、旅行やキャンプでは、 その日に使用した靴下等を洗濯することがあるが、それを干す場合には、ホテル や旅館のハンガーや衣紋掛けを使用したりするしかなく、上記従来の物干し具を 持参することは不可能であった。
【0006】 そこで、本考案は、干した一対の袋状物をそのまま折り畳むことが可能で、し かも、型くずれを防止するとともに携帯にも便利な物干し具を提供することを目 的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の請求項1の物干し具は、一対の袋状物の 袋部分を通す一対のフレームと、この一対のフレームを連結すると共に左右対称 に折り畳む連結部とを備えることを特徴とする。
【0008】 また、本考案の請求項2の物干し具は、一対の袋状物の袋部分を通す一対のフ レームと、この一対のフレームを連結すると共に左右対称に折り畳む連結部とを 備え、一対のフレームは一対の袋状物の袋部分を通したまま上記連結部を介して 左右対称に折り畳まれることを特徴とする。
【0009】 この請求項1又は請求項2のいずれかに記載の考案によれば、上記連結部を介 して一対のフレームを所定角度に拡開させると、洗濯が終了した靴下、ソックス 等の一対の袋状物を乾燥させることができ、他方、乾燥が終了した場合は、前記 連結部を介して左右対称に折り畳むことができる。そして、洗濯が終了した靴下 、ソックス、足袋や手袋等の一対の袋状物を上記一対のフレームに通して乾燥さ せるので、従来のように一対の袋状物がバラバラになってしまったものを後で選 別しなくてもよくなる。また、上記連結部を介して左右対称に折り畳むことで、 一対の袋状物を左右対称に揃えてそのまま収納することで型くずれも防止される 。また、上記折り畳みによる小型化と型くずれ防止効果により、旅行やキャンプ 等に持参して使用することができる携帯性にも優れたものになる。
【0010】 本考案の請求項3の物干し具は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載 の考案を前提として、前記一対のフレーム、又は、前記連結部に、折り畳んだ一 対のフレームの拡開を防止する係止手段が設けられていることを特徴とする。
【0011】 この考案によれば、上記係止手段により、一対のフレームを折り畳んだ状態で 不用意に拡開するすることがなく、携帯時等に誤って拡開して一対の袋状物の型 くずれが生じる事態が防止される。
【0012】 本考案の請求項4記載の物干し具は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに 記載の考案を前提として、前記一対のフレーム、又は、前記連結部に、拡開した 一対のフレームの折り畳みを防止するロック手段が設けられていることを特徴と する。
【0013】 この考案によれば、上記ロック手段をロックすると、一対のフレームが左右に 開いたままの状態になり、外で使用するとき(干すとき)に風等の外力により折 り畳まれることがなくなる。なお、上記ロック手段を解除すると、一対のフレー ムは左右対象に折り畳まれる。
【0014】 本考案の請求項5の物干し具は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載 の考案を前提として、前記一対のフレームを通す貫通孔が形成された連結用部材 により各々フレームが回転可能に支持されて折り畳まれることを特徴とする。
【0015】 この考案によれば、上記連結部にヒンジ等の他の部材を設けなくとも、上記一 対のフレームを軸として左右対称に折り畳まれることとなる。
【0016】 本考案の請求項6の物干し具は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載 の考案を前提として、前記一対のフレームに、一対の袋状物を各々その外側と内 側から狭持する狭持部が設けられていることを特徴とする。
【0017】 この考案によれば、上記一対のフレームの狭持部に一対の靴下等の一対の袋状 物をその外側と内側から狭持することにより、靴下の落下や型くずれ防止に利用 することができる。
【0018】 本考案の請求項7の物干し具は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載 の考案を前提として、前記一対のフレームの各々に一対の袋状物の落下を防止す る切り込みが形成されていることを特徴とする。
【0019】 この考案によれば、一対のフレームに切り込みを形成するだけで、干された一 対の袋状物の落下が防止されることとなる。
【0020】 本考案の請求項8の物干し具は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載 の考案を前提として、前記一対のフレームの各々に、干す際の各袋状物の重なり 合いを防止する横フレームが回動自在に設けられていることを特徴とする。
【0021】 この考案によれば、洗濯により濡れた状態の一対の袋状物を干す際に、各々の 重なり合いを防止して、早く乾燥させることができる。そして、一対のフレーム の折り畳みの際には、上記横フレームを回動させることにより、折り畳みの邪魔 になることがない。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。なお、本明細書 中において、一対の袋状物とは靴下、ソックス、ストッキング、足袋や手袋等を 含むものである。
【0023】 (第1の実施の形態) 本実施の形態の物干し具1は、図1乃至図3に示すように、代表的な紳士用の 靴下5A,5Bを乾燥させるために使用される物干し具1であり、一対のフレー ム2A,2Bと、この一対のフレーム2A,2Bを連結する連結部3とを備える 。この物干し具1は、所定大きさの吊り下げ器具Sに吊り下げられるリング10 に多数吊り下げられているが(図2)、その一つ一つは折り畳み可能な物干し具 1である。なお、一般の洗濯ばさみが多数吊り下げられたり、上記リング10が 吊り下げられているような吊り下げ器具S等に、本実施の形態の物干し具1を吊 り下げるためのフック7が設けられている。
【0024】 一対のフレーム2A,2Bは、紳士用の靴下5A,5Bを乾燥させるために、 左右対称のフレーム2A,2Bであり、両者を中央の連結部3が連結している。 一対のフレーム2A,2Bは、合成樹脂製のもので、中央よりの接触狭持部2c ,2cと四角形状の枠体2d,2dとから構成されている。上記接触狭持部2c ,2cは、上方が連結部3により連結され、下方が四角形状の枠体2d,2dと 連結されている。上記四角形状の枠体2d,2dの内側側部と接触狭持部2c, 2cとの間隙2eは、一対の袋状物を各々その外側と内側から接触して狭持する 間隙である。なお、一対のフレーム2A,2Bは、弾性力を有する線状部材を屈 曲させて形成しても良い。
【0025】 一対のフレーム2A,2Bは、中央の連結部3により連結されるとともに左右 対称に折り畳み可能になっている。すなわち、本実施の形態の連結部3は、ヒン ジにより構成され、左右対称に折り畳まれるようになっている。このような連結 部3としては、一対のフレーム2A,2Bを拡開させることができれば、上記構 成に限定されるもではない。また、上記連結部3は、所定角度に拡開するが、そ れ以上に拡開しないように構成されるものでも良い。なお、各実施の形態の連結 部3としては、第2の実施の形態のように、二カ所で一対のフレーム12A,1 2Bを各々折り畳むものでも良く、輪ゴムのような伸縮性の部材や、鎖(チェー ン)や紐等を一対のフレーム2A,2B(の接触狭持部2c,2c)に巻き回す ような簡易なものに構成することが可能であり、上記各実施の形態のものではな い。
【0026】 フック7は、一般の吊り下げ具Sに吊り下げたり、又、旅行の際には、カーテ ンレールや鴨居等の屋内の所定箇所に引っかける等して使用されるが、更に、本 実施の形態では、上記フック7の基端側9の中央の突出部(凸部)8aを有する 軸として設けられ、上記フック7の突出部(凸部)8aには、折り畳んだときの 対応する位置に形成される係止孔(凹部)8bとからなる係止手段8により、互 いに係止されて、折り畳んだ一対のフレーム2A,2Bの拡開を防止する。上記 係止手段8としては、嵌め合わせ型のボタンのようなものでも良い。なお、上記 係止孔8bは、貫通穴として形成し、吊り下げ器具S等に物干し具1を吊り下げ るために使用することも可能である。また、フック7は、上記軸を中心に回転す るような構成とすることも可能である。
【0027】 一対のフレーム2A,2B(の接触狭持部2c,2c)には、一対のフレーム 2A,2Bの所定箇所に折り畳みを防止するロック手段6が設けられている。こ のロック手段6は、基端側6bが一方のフレーム2B(図中右側)に連結されて おり、先端側6aが他方のフレーム2A(図中左側)に設けられる引っかけ部6 cに対して引っかけられるフック状に形成されて固定されるようになっている。 このロック手段6としては、上記軸を中心に回転するフック7の基端側9を他方 のフレーム側2Aに延設されるようにして形成したり(図3(b)参照)、H型 の弾性変形可能な一対の部材で一対のフレーム2A,2Bを弾性力をもって狭持 するような構成とすることも可能である。
【0028】 したがって、本実施の形態の物干し具1を実際に使用する場合には、次のよう に使用する。まず、多数の洗濯物を乾燥させる一般的な物干し器具Sとして使用 するときは、図2に示すように、上記フック7を介して取り付ける。そして、連 結部3を介して一対のフレーム2A,2Bを拡開させた一対のフレーム2A,2 Bを所定角度(本例では180度)に拡開させて、上記ロック手段6によりロッ クする(図1)。そして、洗濯した靴下5A,5Bを逆さ状態にした袋状部分( 足のすねの部分に当たる部分)を一対のフレーム2A,2Bの四角形状の枠体2 d,2dに通し、接触狭持部2c,2cとの間隙2eに一対の靴下5A,5Bを 各々その外側と内側から接触して狭持する。このように一対の靴下5A,5Bを 装着させて、風が吹いても抜け落ちることがないようにするとともに、乾燥効果 を高める。
【0029】 このようにして、洗濯が終了した一対の靴下5A,5Bを乾燥させると、一対 の靴下5A,5Bは互いに触れることがないので、乾燥が良好に行える。乾燥が 終了した場合は、物干し具1をフック7を介して吊り下げ器具Sから取り外して 、ロック手段6を解除すると共に、上記連結部3を介して一対のフレーム2A, 2Bを左右対称に折り畳む(閉塞する)(図3)。一対の靴下5A,5Bは、そ の大きさの約半分の一対のフレーム2A,2Bに通されているために、そのほぼ 中央部分5Aa,5Baから二つ折りに折り畳まれるので、そのまま所定箇所に 収納すれば良い。このように、本実施の形態によれば、従来のように一対の袋状 物がバラバラになってしまった一対の靴下5A,5Bを後で一対に揃えるために 選別しなくてもよくなる。そして、洗濯が終了し濡れた状態から収納されるまで の間、同じ形が維持されるために型くずれが防止され、しかも一対の靴下5A, 5Bを使用する(履く)ときまで、その形が維持される。
【0030】 一方、本実施の形態の物干し具1を旅行やキャンプ等に持参する場合は、上記 フック7であるリングをホテルや旅館等のカーテンレールや鴨居等に引っかける 等して使用する。すなわち、旅行等で履いた一対の靴下5A,5Bを洗濯したな らば、上記連結部3を介して拡開させた一対のフレーム2A,2Bに一対の靴下 5A,5Bを上記方法で通して乾燥させるが、乾燥したならば、上記カーテンレ ール等からフック7を外して、一対のフレーム2A,2Bを折り畳むと、左右対 称に折り畳まれ(重ね合わされ)小型になるので、本実施の形態の物干し具1に 一対の靴下5A,5Bを通したまま(装着したまま)、かばんやバックに収納す ることで、一対の靴下5A,5Bの一方と他方を一緒に綺麗に収納するとともに 、型くずれも防止される。
【0031】 (第1の実施の形態の応用例) 次に第1の実施の形態の応用例を2つ説明する。第1の応用例の物干し具1は 、図4(a)(b)に示すように、第1の実施の形態の物干し具1において、一 対のフレーム2A,2Bの中央よりの接触狭持部2c,2cが上方に長く設けら れ、この接触狭持部2c,2cに回動可能な横フレーム2f,2fが各々軸G, Gを介して設けられている。この横フレーム2f,2fは、洗濯により濡れた状 態の一対の靴下5A,5Bを干す(乾燥する)際に、各々の重なり合いを防止し て、早く乾燥させるために設けられている。そして、一対のフレーム2A,2B の折り畳みの際に上記横フレーム2f,2fが邪魔にならないように、各々軸G ,Gを介して設けられている。一対の靴下5A,5Bを干す(乾燥する)際には 、十字状に広げられるが、一対のフレーム2A,2Bの折り畳みの際には、接触 狭持部2c,2cに沿って下方に回動され、接触狭持部2c,2c沿うようにな り邪魔にならない(図4(b))。また、上記横フレーム2f,2fの先端部2 g,2gは折り曲げられて、落下を防止している。
【0032】 第2の応用例の物干し具1は、図5及び図6に示すように、上記横フレーム2 f,2fを第1の実施の形態で説明した吊り下げ器具に吊り下げるリング10に 一体に設たものである。この第2の応用例での横フレーム2f,2fも、一対の 靴下5A,5Bを干す(乾燥する)際に各々の重なり合いを防止して、早く乾燥 させるために設けられている。しかし、第1の応用例とは、上記物干し具1とは 、別体の構成とされている点と、第1応用例のように回動しない点が異なる。
【0033】 (第2の実施の形態) 本実施の形態の物干し具11は、図7乃至図9に示すように、一対のフレーム 12A,12Bを柔軟性を有する部材により構成したもので、第1の実施の形態 とは異なり、紳士用の靴下5A,5Bの形状に形成されておらず、一対のフレー ム12A,12Bは各々三角形形状に形成されている。本実施の形態の一対のフ レーム12A,12Bは、その大きさ(高さ寸法)も第1の実施の形態の半分程 度であり、側辺垂直部11aと底側水平部11bと傾斜部11cとにより三角形 形状に形成されている。傾斜部11cの先端は、螺旋状R,Rに巻き回されて形 成されるとともに、側辺垂直部11aの上方に弾性力をもって接触するようにな っている(図4(a))。
【0034】 連結部13は、図7(a)(b)と図8に示すように、二つの両端がC字状の 貫通孔14a,14aが各々形成される連結用部材15と上記一対のフレーム1 2A,12Bの側辺垂直部11aとで構成され、上下二カ所に設けられている。 すなわち、連結用部材15は、柔軟性を有する部材により両端のC字状の部分が 折り曲げ形成されている。また、上方と下方の各連結部13は、上記貫通孔14 a,14aに外周が六角の金属製カバー14b,14bが装着された側辺垂直部 11a,11aが通されて、各側辺垂直部11a,11aを軸として一対のフレ ーム12A,12Bが二カ所で左右対称に折り畳まれるようになっている。外周 が六角の金属製カバー14b,14bは、断面が六角であるから、各側辺垂直部 11a,11aを軸として回転させると、六角の所定角度(60度)毎に一旦回 転が停止し、この回転と停止を繰り返すことで、一対のフレーム2A,2Bが序 々に拡開し、又、折り畳まれるようになっている。上方の連結部13の柔軟性を 有する連結用部材15は、フック7が設けられる固定板16に取り付けられてい るが、下方の連結部13には連結板16は取り付けられていない。したがって、 本実施の形態では、第1の実施の形態のように、ロック手段6や係止手段8がな くとも、不用意に折り畳まれたり拡開したりすることがないとともに、ヒンジも 設けられていない。なお、フック7を直接上方の連結部13に取り付けたり、連 結部3に穴を開けて、吊り下げ具Sに吊り下げる方法もある。
【0035】 次に、本実施の形態の物干し具11の使用の仕方は、手で一対のフレーム12 A,12Bの傾斜部11cの上方を側辺垂直部11aから離す(開く)ようにし て、洗濯した靴下5A,5Bを袋状部分(足のすねの部分に当たる部分)を傾斜 部11cに通す。本実施の形態は、このように正状態(逆さ状態ではなく)に通 した後、手を離すと、傾斜部11cの弾性力で元の状態に戻るために、靴下5A ,5Bの片側を傾斜部11cの内側からと側辺垂直部11aにより狭持するため に、風が吹いても抜け落ちることがない。本実施の形態の一対のフレーム12A ,12Bは、その大きさも第1の実施の形態の半分程度であることから、一対の 靴下5A,5Bを乾燥させた後において折り畳む場合は、図5(a)(b)に示 すように、一対の靴下5A,5Bのほぼ中央5Aa,5Baから折り畳むことが でき、さらにその半分にも折り畳んで小型にでき(四つ折り状態)、一対の靴下 5A,5Bの型くずれを防止しつつ更に小型に収納することができる。本実施の 形態の物干し具11は、針金等の容易な折り曲げが可能な柔軟性のある部材(線 状部材)により構成されているので、製造することが容易である。
【0036】 (第3の実施の形態) 本実施の形態の物干し具21は、図10(a)(b)及び図11(a)(b) に示すように、一対のフレーム22A,22Bがアルミニウム製等の合成樹脂製 の板材により構成したものである。すなわち、一対のフレーム22A,22Bは 、各々がほぼ斜めの楕円形状で、中央23で左右対称に連結されている。この一 対のフレーム22A,22Bは、ヒンジ等は設けられておらず、合成樹脂製の1 枚の板材が中央で左右対称に折り畳み可能になっている。なお、このような折り 畳みを考慮して、中央にセンター溝23が設けられている。そして、楕円形状の 各フレーム22A,22Bの上側には、一対の靴下5A,5Bの落下を防止する 切り込み20が形成されるとともに、互いの最も内側にも、やや大きめの内側切 り込み21が形成されている。内側切り込み21は、靴下5A,5Bの袋状部分 の入り口を引っかけるために設けられている。この一対のフレーム22A,22 Bの板厚は、約10mm程度である。なお、ロック手段6は設けられていないが 設けても良い。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0037】 したがって、本実施の形態の物干し具21を実際に使用する場合には、左右一 対のフレーム22A,22Bの各々に一対の靴下5A,5Bの袋部分に横方向か ら通して干すが、上記切り込み20により、一対の靴下5A,5Bの落下が防止 される。そして、乾燥したならば、上記連結部3を介して左右対称に折り畳むこ とで、一対の袋状物(靴下5A,5B)を左右対称に揃えてそのまま収納するこ とで型くずれも防止される。また、本実施の形態では、小型で製造が容易である と共に、携帯にも便利である。さらに、本実施の形態では、セーターやワイシャ ツ等の他のものを干すために使用することも可能である。
【0038】 以上、各実施の形態では、一対の靴下5A,5Bを例に挙げて説明したが、ス トッキング、足袋や手袋等の一対の袋状物を干すために使用することも可能であ る。また、各実施の形態の物干し具1,11,21の所定箇所に、吊り下げ器具 S等に吊り下げるための係止孔をいくつも設けることも可能である。
【0039】
【考案の効果】
本考案の物干し具は、洗濯が終了した靴下、ソックス、足袋や手袋等の一対の 袋状物を上記一対のフレームに通して乾燥させるので、従来のように一対の袋状 物がバラバラになってしまったものを後で選別しなくてもよくなる。また、上記 連結部を介して左右対称に折り畳むことで、一対の袋状物を左右対称に揃えてそ のまま収納することで型くずれも防止される。また、上記折り畳みによる小型化 と型くずれが防止効果により、旅行やキャンプ等に持参して使用することができ る携帯性にも優れたものになる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態の物干し具を示す斜
視図である。
【図2】上記第1の実施の形態を使用して吊り下げ具多
数吊り下げた状態の斜視図である。
【図3】上記第1の実施の形態を使用して靴下を折り畳
む状態を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)
は正面図である。
【図4】上記第1の実施の形態の第1の応用例を示す図
であり、(a)は斜視図であり、(b)は正面図であ
る。
【図5】上記第1の実施の形態の第2の応用例を示す斜
視図である。
【図6】上記第2の応用例の使用状態を説明する斜視図
である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の物干し具を示す図
であり、(a)は平面図であり、(b)は正面図であ
る。
【図8】上記第2の実施の形態を使用して靴下を折り畳
む状態を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)
は正面図である。
【図9】上記第2の実施の形態の連結部を示す部分拡大
図である。
【図10】本考案の第3の実施の形態の物干し具を示す
図であり、(a)は平面図であり、(b)は正面図であ
る。
【図11】上記第3の実施の形態を使用して靴下を折り
畳む状態を示す図であり、(a)は平面図であり、
(b)は正面図である。
【符号の説明】
1,11,21 物干し具、2A,2B,12A,12
B,22A,22B 一対のフレーム、2c 接触狭持
部、2d 四角形状の枠体、3,13,23 連結
部、5A,5B 一対の靴下(一対の袋状物)、6
ロック手段、6a 先端側、6b 基端側、7
フック、8 係止手段、8a 突出部(凸部)、8
b 係止孔、11a 側辺垂直部、11b 底側水平
部、11c 傾斜部、14a 貫通孔、14b 六角の
金属製カバー、15 連結用部材、20,21 切り
込み、S 吊り下げ器具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月2日(2001.5.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 物干し具
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態の物干し具を示す斜
視図である。
【図2】上記第1の実施の形態を使用して吊り下げ具多
数吊り下げた状態の斜視図である。
【図3】上記第1の実施の形態を使用して靴下を折り畳
む状態を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)
は正面図である。
【図4】上記第1の実施の形態の第1の応用例を示す図
であり、(a)は斜視図であり、(b)は正面図であ
る。
【図5】上記第1の実施の形態の第2の応用例を示す斜
視図である。
【図6】上記第2の応用例の使用状態を説明する斜視図
である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の物干し具を示す図
であり、(a)は平面図であり、(b)は正面図であ
る。
【図8】上記第2の実施の形態を使用して靴下を折り畳
む状態を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)
は正面図である。
【図9】上記第2の実施の形態の連結部を示す部分拡大
図である。
【図10】本考案の第3の実施の形態の物干し具を示す
図であり、(a)は平面図であり、(b)は正面図であ
る。
【図11】上記第3の実施の形態を使用して靴下を折り
畳む状態を示す図であり、(a)は平面図であり、
(b)は正面図である。
【符号の説明】 1,11,21 物干し具、 2A,2B,12A,12B,22A,22B 一対の
フレーム、 2c 接触狭持部、2d 四角形状の枠体、 3,13,23 連結部、 5A,5B 一対の靴下(一対の袋状物)、 6 ロック手段、6a 先端側、6b 基端側、 7 フック、 8 係止手段、8a 突出部(凸部)、8b 係止
孔、 11a 側辺垂直部、11b 底側水平部、11c 傾
斜部、 14a 貫通孔、14b 六角の金属製カバー、 15 連結用部材、 20,21 切り込み、 S 吊り下げ器具

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の袋状物の袋部分を通す一対のフレ
    ームが左右対称に折り畳まれることを特徴とする物干し
    具。
  2. 【請求項2】 一対の袋状物の袋部分を通す一対のフレ
    ームと、この一対のフレームを連結すると共に左右対称
    に折り畳む連結部とを備えることを特徴とする物干し
    具。
  3. 【請求項3】 一対の袋状物の袋部分を通す一対のフレ
    ームと、この一対のフレームを連結すると共に左右対称
    に折り畳む連結部とを備え、一対のフレームは一対の袋
    状物の袋部分を通したまま上記連結部を介して左右対称
    に折り畳まれることを特徴とする物干し具。
  4. 【請求項4】 前記一対のフレーム、又は、前記連結部
    に、折り畳んだ一対のフレームの拡開を防止する係止手
    段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の物干し具。
  5. 【請求項5】 前記一対のフレーム、又は、前記連結部
    に、拡開した一対のフレームの折り畳みを防止するロッ
    ク手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載の物干し具。
  6. 【請求項6】 前記連結部は、前記一対のフレームを通
    す貫通孔が形成された連結用部材により各々フレームが
    回転可能に支持されて折り畳まれることを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれかに記載の物干し具。
  7. 【請求項7】 前記一対のフレームに、一対の袋状物を
    各々その外側と内側から接触して狭持する接触狭持部が
    設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載の物干し具。
  8. 【請求項8】 前記一対のフレームの各々に一対の袋状
    物の落下を防止する切り込みが形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の物干
    し具。
  9. 【請求項9】 前記一対のフレームの各々に、干す際の
    各袋状物の重なり合いを防止する横フレームが回動自在
    に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載の物干し具。
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JP2020108720A (ja) * 2019-01-03 2020-07-16 涼子 坂場 ソックスハンガー

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