JP3080071U - 遺影写真用額縁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 故人の遺影写真のほか、年忌表や故人を偲ぶ
文言、家紋等を同時に額縁に納め、見やすくする。 【解決手段】 台紙に遺影写真４、年忌表示板５及び故
人を偲ぶ文言表示板６を嵌め込むようにしてより深く故
人を偲ぶことができるようにするとともに年忌を常に確
認して、年忌を忘れたり間違ったりしないようにすると
ともに、押花を貼付けたり、遺影写真の背景を適宜交換
することで情趣に富む遺影写真を提供することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は故人の遺影写真を納める額縁に関するものでありより詳しくは、遺影 写真と同時に年忌表や故人を偲ぶ分言等も一体化して表示するようにした遺影写 真用額縁に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

先祖や故人の遺影を額縁に入れて仏壇の側や部屋に飾り、先祖や故人を偲ぶこ とは従来から広く行われてきた。また遺影写真のほか、故人の戒名、俗名、誕生 日、死亡日、享年を表示する表示部を設けた遺影写真用額縁が提案されている（ 実開平２−７１３６４号）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

遺影と同時に故人に関する事項、例えば死亡日を表示する額は提案されている が、故人の年忌については死亡日からその都度計算する必要があり、うっかりす ると年忌の年月日を間違ったり忘れたりするおそれがあった。 また単に遺影だけではなく、故人を偲ぶ文言や家紋を表示するほか、故人の愛 した季節の花等も表示することで、より深く故人を偲ぶことができるようにする ことを課題とし、本考案はこれらの課題を解決しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するために以下に記載する手段を提供しようとする ものである。 すなわち、 （１）額縁本体１の前面に透明板２を嵌め込み、該透明板２の背面に台紙３が備 えられている遺影写真用額縁において、前記台紙３には、遺影写真嵌込み穴３ａ 、年忌表示板嵌込み穴３ｂ、及び文言表示板嵌込み穴３ｃがそれぞれ設けられて いることを特徴とする遺影写真用額縁である。 （２）遺影写真嵌込み穴３ａに故人の遺影写真４が嵌め込まれていることを特 徴とする前項１記載の遺影写真用額縁である。 （３）遺影写真４の背景部分のみを交換できるよう構成されていることを特徴 とする前項２記載の遺影写真用額縁である。 （４）年忌表示板嵌込み穴３ｂに故人の年忌を表示する年忌表示板５が嵌め込 まれていることを特徴とする前項１乃至前項３のいずれか１項に記載の遺影写真 用額縁である。 （５）文言表示板嵌込み穴３ｃに故人を偲ぶ文言を表示した文言表示板６が嵌 め込まれていることを特徴とする前項１乃至前項４のいずれか１項に記載の遺影 写真用額縁である。 （６）文言表示板６の一部分に故人の家紋が表示されていることを特徴とする 前項５記載の遺影写真用額縁である。 （７）台紙の一部分に押花が貼付けられていることを特徴とする前項１乃至前 項６のいずれか１項に記載の遺影写真用額縁である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図面で説明する。 図１は本考案の実施例を示す平面図である。額縁本体１の前面には、ガラス又 はプラスチックからなる透明板２が嵌め込まれており、透明板２の背面には台紙 ３が備えられている。台紙３は紙で作られている場合のほか木材やプラスチック 又は金属のシートでも作ることができる。 台紙３には、遺影写真嵌込み穴３ａ、年忌表示板嵌込み穴３ｂ、文言表示板嵌 込み穴３ｃがあけられており、遺影写真嵌込み穴３ａには遺影写真４、年忌表示 板嵌込み穴３ｂには年忌表示板５、文言表示板嵌込み穴３ｃには文言表示板６が それぞれ嵌め込まれている。

【０００６】 図２は図１のＡ−Ａ断面図である。額縁本体１の前面に透明板２が嵌め込まれ ており、その背面に台紙３があるが、台紙３には年忌表示板５と文言表示板６が 嵌め込んである状態を示している。 台紙３の裏には中敷板７と、さらに裏板８があり、裏板８は止め部材９、９で 額縁本体１に止められている。

【０００７】 図３は本考案の裏面図である。額縁本体の上下左右にそれぞれ止め部材９、９ 、９、９があって裏板８が額縁本体１に止められている。 遺影写真用額縁を壁等に掛ける場合には額縁本体１の裏面に取付けられた壁掛 け紐１０を用いることとし、机の上等に遺影写真用額縁を立てる場合は裏板８に 取付けられたスタンド１１を用いることとする。

【０００８】 図４は、台紙３の斜視図であって、台紙３の上半部に遺影写真用嵌込み穴３ａ が設けられ、台紙３の左下部に年忌表示板嵌込み穴３ｂ、台紙３の右下部に文言 表示板嵌込み穴３ｃが設けられている。また、遺影写真嵌込み穴３ａと文言表示 板嵌込み穴３ｃの間の台紙空白部分は押花貼り付け部３ｄとなっている。

【０００９】 図５は遺影写真嵌込み穴３ａに嵌め込む遺影写真４の斜視図である。 遺影部分と背景部分が一体となっている場合と、遺影部分と背景部分とが別々 に分離できるようにし、背景部分を例えば季節ごとの花に交換できるようにする 場合とがある。

【００１０】 図６は年忌表示板嵌込み穴３ｂに嵌め込む年忌表示板５の斜視図である。 故人の俗名と各年忌及びこれらに対応する年月日を記載した欄があり、この欄 外には葬儀社名が記載してある。 図７は文言表示板嵌込み穴３ｃに嵌め込む文言表示板の斜視図である。故人の 好んだ文言、あるいは故人を偲ぶ文言を表示するが、そのほかに家紋６ａを表示 することもできる。

【００１１】 台紙３の余白部分に押花貼付け部３ｄを設け、故人の愛した花等を押花として 貼付ける。押花貼付け部３ｄは図４では遺影写真嵌込み穴３ａと文言表示板嵌込 み穴３ｃの間に設けているが、必ずしもこの位置に限定するものではない。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、上記のように構成されているから、故人の遺影写真とともに故人の 好んだ文言等に接することで故人をより深く偲ぶことができるとともに、年忌表 示板により常に故人の年忌を確認することができるので年忌の年月日を間違った り、忘れたりするおそれがない。また押花を貼付けたり、遺影写真の背景を季節 の花や季節の風景等に時々交換することで情趣に富む遺影写真に接することがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す平面図である。

【図２】図１におけるＡ−Ａ断面図である。

【図３】本考案の実施例を示す裏面図である。

【図４】台紙の斜視図である。

【図５】遺影写真の斜視図である。

【図６】年忌表示板の斜視図である。

【図７】文言表示板の斜視図である。

【符号の説明】

１ 額縁本体 ２ 透明板 ３ 台紙 ３ａ 遺影写真嵌込み穴 ３ｂ 年忌表示板嵌込み穴 ３ｃ 文言表示板嵌込み穴 ３ｄ 押花貼付け部 ４ 遺影写真 ５ 年忌表示板 ６ 文言表示板 ６ａ 家紋 ７ 中敷板 ８ 裏板 ９ 止め部材 １０ 壁掛け紐 １１ スタンド

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 額縁本体の前面に透明板を嵌め込み、該
   透明板の背面に台紙が備えられている遺影写真用額縁に
   おいて、前記台紙には、遺影写真嵌込み穴、年忌表示板
   嵌込み穴及び文言表示板嵌込み穴がそれぞれ設けられて
   いることを特徴とする遺影写真用額縁。
2. 【請求項２】 遺影写真嵌込み穴に故人の遺影写真が嵌
   め込まれていることを特徴とする請求項１記載の遺影写
   真用額縁。
3. 【請求項３】 遺影写真の背景部分のみを交換できるよ
   う構成されていることを特徴とする請求項２記載の遺影
   写真用額縁。
4. 【請求項４】 年忌表示板嵌込み穴に故人の年忌表示板
   が嵌め込まれていることを特徴とする請求項１乃至請求
   項３のいずれか１項に記載の遺影写真用額縁。
5. 【請求項５】 文言表示板嵌込み穴に故人を偲ぶ文言を
   表示した文言表示板が嵌め込まれていることを特徴とす
   る請求項１乃至請求項４のいずれか１項に記載の遺影写
   真用額縁。
6. 【請求項６】 文言表示板の一部分に故人の家紋が表示
   されていることを特徴とする請求項５記載の遺影写真用
   額縁。
7. 【請求項７】 台紙の一部分に押花が貼付けられている
   ことを特徴とする請求項１乃至請求項６いずれか１項に
   記載の遺影写真用額縁。