JP3079711U

JP3079711U - 商品及び価格表示具

Info

Publication number: JP3079711U
Application number: JP2001000757U
Authority: JP
Inventors: 武明家田
Original assignee: Kawajun Co Ltd
Current assignee: Kawajun Co Ltd
Priority date: 2001-02-20
Filing date: 2001-02-20
Publication date: 2001-08-31
Anticipated expiration: 2007-02-20

Abstract

(57)【要約】【課題】商品価格表示ボードを構成する部品点数を極
力低減し、組付けが容易で、簡易構造で低価格な商品及
び価格表示具を提供すること。【解決手段】陳列商品などの情報を掲示する商品表示
部３と、該商品表示部３の下方に位置し該陳列商品の価
格を複数窓で表示する価格表示部２とを共に表裏両面に
付設する商品及び価格表示ボード１であって、該商品及
び価格表示ボードの骨格を構成する枠体本体と、裏側の
価格表示部を構成する別枠体と、一対のマーカー用書き
込みボードの４部品を組み込んで形成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、商品の価格や商品情報を表示する商品及び価格表示具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、百貨店、スーパー、文具店などで使用され、商品の価格や商品情報を表示する商品及び価格表示具としては、陳列商品などの情報を掲示する商品表示部と、該商品表示部の下方に位置し該陳列商品の価格を複数窓で表示する価格表示部とを備える商品価格表示ボードが多数開示されている。これらの商品価格表示ボードの商品表示部は、マーカー用書き込みボードのものが多く使用され、価格表示部は価格表示カードの抜き差しで使用する形態のものが多い。いずれの商品価格表示ボードも、売り場の統一、売り場の整理、視認性の向上及びイメージアップを狙ったものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

しかしながら、これらの商品価格表示ボードは幾つもの構成部品から形成されており、成形品であれば、金型を幾種類も必要とするものであった。構成部品が多いと、当然のことながらコスト上昇になり、組付けも煩雑となり、不良品が出易いなどの種々の問題があった。

【０００４】従って、本考案の目的は、商品価格表示ボードを構成する部品点数を極力低減し、組付けが容易で、簡易構造で低価格な商品及び価格表示具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

かかる実情において、本考案者らは鋭意検討を行った結果、マーカー用書き込みボード以外の構成部品を商品と価格表示ボードの主骨格を構成する特定構造の枠体本体のみか、あるいは、商品と価格表示ボードの骨格を構成する特定構造の枠体本体と、裏側の価格表示部を構成する特定構造の別枠体の２点とすれば、組付けが容易で、簡易構造で低価格な商品及び価格表示具が得られることを見出し、本考案を完成するに至った。

【０００６】すなわち、本考案（１）は、陳列商品などの情報を掲示する商品表示部と、該商品表示部の下方に位置し該陳列商品の価格を表示する価格表示部とを共に表裏両面に付設する商品及び価格表示ボードであって、該商品及び価格表示ボードの主骨格を構成する枠体本体と、マーカー用書き込みボードの２部品から構成され、更に、前記価格表示部には価格表示カードが挿入されてなることを特徴とする商品及び価格表示具を提供するものである。かかる構成を採ることにより、マーカー用書き込みボード及び価格表示カード以外の構成部品は１点であり、組付けが容易で、低価格なものが提供できる。

【０００７】すなわち、本考案（２）は、陳列商品などの情報を掲示する商品表示部と、該商品表示部の下方に位置し該陳列商品の価格を表示する価格表示部とを共に表裏両面に付設する商品及び価格表示ボードであって、該商品及び価格表示ボードの骨格を構成する枠体本体と、裏側の価格表示部を構成する別枠体と、マーカー用書き込みボードの３部品から構成され、更に、前記価格表示部には価格表示カードが挿入されてなることを特徴とする商品及び価格表示具を提供するものである。かかる構成を採ることにより、マーカー用書き込みボード及び価格表示カード以外の構成部品は２点であり、組付けが容易で、低価格なものが提供できる。

【０００８】また、本考案（３）は、前記枠体本体が、マーカー用書き込みボードが着脱自在に嵌め込まれるボード用溝とボード固定用爪を有するボード設置部と、価格表示カード挿入口、価格表示窓及び価格表示窓背面壁を有する表側価格表示部とからなり、前記ボード設置部と前記表側価格表示部との連結部の中心壁は基台と該基台の下方から延出する区画壁とからなり、該区画壁は価格表示カード挿入口のやや下側部分で切り欠かれていることを特徴とする前記（２）記載の商品及び価格表示具を提供するものである。また、本考案（４）は、前記別枠体は、価格表示カード挿入口、価格表示窓及び価格表示窓背面壁を有する裏側価格表示部と、該価格表示窓背面壁の裏面に設置され、前記枠体本体の区画壁の切り欠き部分に係合して該区画壁の一部を構成する対向壁部とを備えることを特徴とする前記（１）〜（３）のいずれか１項に記載の商品及び価格表示具を提供するものである。

【０００９】また、本考案（５）は、前記価格表示部に挿入される価格表示カードは、上端の辺に切り込みにより形成された中央側に突出する一対のスリーブ係合爪を備えることを特徴とする前記（１）〜（４）のいずれか１項に記載の商品及び価格表示具を提供するものである。かかる構成を採ることにより、価格表示カード自体を簡易な構造とできる他、、価格表示カード挿入口の隙間より価格表示カードを束ねるスリーブの径を若干大きくするだけで、簡単に装着できる一方、一端装着された価格表示カードは外力が加わらないかぎり容易に脱落することはない。

【００１０】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態における商品及び価格表示具（以下、単に「商品価格表示具」とも言う。）を図１〜図４を参照して説明する。図１は、本実施の形態例における商品価格表示具の斜視図、図２は図１の商品価格表示具の分解図、図３及び図４は価格表示カード及びそれを束ねるスリーブを説明する図、図５（ａ）は枠体本体と別枠体を分解した図、（ｂ）は枠体本体と別枠体を組み込んだ図をそれぞれ示す。

【００１１】商品価格表示具１は、陳列商品などの情報を掲示する商品表示部３と、該商品表示部３の下方に位置し該陳列商品の価格を複数窓で表示する価格表示部２とを共に表裏両面に付設するものであって、該商品価格表示ボードの骨格を構成する枠体本体４と、裏側の価格表示部を構成する別枠体６と、一対のマーカー用書き込みボード５ａ、５ｂの３部品から構成され、更に、前記価格表示部の複数窓９１には価格表示カード１２が挿入されてなるものである。

【００１２】枠体本体４は、マーカー用書き込みボードが着脱自在に嵌め込まれるボード用溝１０と四隅並びに下側辺中央の２か所にあるボード固定用爪７ａ〜７ｆを有するボード設置部３ａと、価格表示カード挿入口９２、価格表示窓９１及び価格表示窓背面壁９６からなる窓部を複数有する表側価格表示部２ａとからなり、前記ボード設置部３ａと前記表側価格表示部２ａとの連結部の中心壁は断面が逆三角形の基台３１ａと該基台３１ａの下方から延出する区画壁３１ｂとからなり、該区画壁３１ｂは価格表示カード挿入口９２のやや下側部分で切り欠き３２を有している。この区画壁３１ｂの先端（切り欠き３２側）は、価格表示カード１２の挿入のし易さ及び抜け難さを考慮した隙間ｌ₂を形成するため、やや末広がり状となっている。また、切り欠き３２を設けることにより、金型成形を可能としている。この切り欠き３２を設けることなく金型を作ると、この切り欠き３２の上方にある断面が逆三角形の基台３１ａが邪魔となってスライド構造を採れず、本例のような商品価格表示具を得ようとしても、少なくとも３点以上の金型が必要となるか、又は後述するように金型成形が可能であっても、基台３１ａの設置位置を更に上側にする必要があり、マーカー用書き込みボードの有効面積が減少して見栄えや使い勝手が悪くなってしまう。ボード設置部３ａのボード用溝１０の底面（壁部）はリブ８で補強されている。また、ボード設置部３ａ上辺部には、別途に作成されたＰＯＰ表示カード類を挟み込んで表示ができるバインダー１１、１１を備え、更にその両側には掲示用のフック１９が固定される固定代１９１、１９１が設けられている。また、価格表示部の下端には突出片１４が設けられ、上記フック１９による掲示以外に、図では省略するバインダーによる固定や、係止溝を有する架台への設置を可能にしている。

【００１３】図２に示すように、表側価格表示部２ａにおいて、価格表示窓９１は本例では価格を示す窓が４つ、商品個数を示す窓が１つであり、各価格表示窓９１の上方には、価格表示カード挿入口９２が形成されている。価格表示カード挿入口９２は略１／４筒状物の上方を開口したような形状のものであり、挿入側の第１開口９２ａの隙間の幅ｌ₂は、価格表示カードを束ねるスリーブ径ｌ₁よりやや小さめである。すなわち、スリーブ径ｌ₁＞隙間の幅ｌ₂の関係にある。これにより、スリーブ１３で束ねられた価格表示カード１２を価格表示カード挿入口９２から挿入する際、最後はスリーブ１３を該開口にやや強めに押し込んで挿入するため、挿入後は、外力を加えない限り容易には脱落しない。また、第１開口９２ａより更に奥側にある第２開口９２ｂは、価格表示カード１２は容易に通過するが、スリーブ径ｌ₁は通過しない寸法となっている（図５参照）。

【００１４】別体枠６は、裏側の価格表示部を形成するものであり、各窓部には、価格表示カード挿入口９３、価格表示窓６３及び価格表示窓背面壁６１を有する。また、価格表示窓背面壁６４の裏面には、前記枠体本体４の区画壁の切り欠き部３２に係合して該区画壁３１ｂの一部を構成する対向壁部９５と、枠体本体４の価格表示窓９１を形成する枠縁に係止する係止９６１に係合する係止片６２ａ、６２ｂを備える。対向壁部９５は、枠体本体３に嵌合される際、切り欠き部３２に係合して区画壁３１ｂの一部を構成することにより、表側価格表示部への価格表示カード１２の挿入を容易にする。別体枠６にこのような突状の対向壁部９５を設けたのは、表側からの価格表示カードの挿入が容易とするためである。

【００１５】図３及び図４に示すように、価格表示部に挿入される価格表示カード１２は、上端の辺に切り込みにより形成された中央側に突出する一対のスリーブ係合爪１２１、１２１を備えるものである。また、スリーブ１３は本例では軟質樹脂材であり、円筒状のものである。価格表示カード１２はスリーブ１３の両側からスリーブ係合爪１２１、１２１を差し込むことで束ねられる。このような価格表示カード１２は、価格表示カードの表示数値の変更が容易で、且つ商品価格表示具の価格表示部に容易に差し込むことができる。

【００１６】次に、金型成形された２部品、一対のマーカー用書き込みボード５ａ、５ｂ及び束ねられた価格表示カード１２を組付けて本例の商品価格表示具を形成する方法及びそれを利用する方法について説明する。商品価格表示ボードの骨格を構成する枠体本体４の価格表示窓９１を形成する枠縁９６１に裏面の価格表示部を構成する別枠体６の係止片６２ａ、６２ｂを係止し、且つ突状の対向壁部９５を枠体本体４の切り欠き部３２に係合させて、枠体本体４と別枠体６を一体化させる。次に、枠体本体４の表側において、ボード用溝１０とボード固定用爪７ａ〜７ｆ間にマーカー用書き込みボード５ａ、５ｂを差し込む。一方、枠体本体４の裏面についても同様に行い、両面に一対のマーカー用書き込みボード５ａ、５ｂを設置する。次に、スリーブ１３で束ねられた価格表示カード１２を各窓部の価格表示カード挿入口９２からそれぞれ挿入する。この際、図５（ｂ）に示すように、切り欠き部３２に対向壁部９５が埋められており、価格表示カード１２は図５（ａ）のイに示す方向には入らず、円滑に挿入される。また、スリーブ１３は軟質材であり、且つスリーブ１３の径は価格表示カード挿入口９２の隙間幅よりやや大きめであるため、挿入時には押し込みにより簡単に挿入できる一方、挿入後は外力を加えないかぎり、容易には脱落しない。このように形成された商品価格表示具は、上辺部に付設したフック状部材により所定の位置にセットされる。マーカー用書き込みボード５ａ、５ｂは書き込み内容がイレーザーで容易に消去できる材質のものから予め印刷されたＰＯＰ掲示物のものまで広く適用できる。

【００１７】また、必要であれば、別途に作成されたＰＯＰ掲示物を前記マーカー用書き込みボード５ａ、５ｂの上から沿わせバインダー１１、１１で固定するようにしてもよい。次に、陳列商品が変われば、マーカー用書き込みボード５ａ、５ｂの内容を変えるため、イレーザーで消去後、新たに書き込んだり、別途に印刷された書き込みボードをセットしたりする。一方、価格表示の変更は、価格表示窓６３、９１に表れる価格表示カード１２の表示部分を指で軽く押し上げれば簡単に価格表示カード１２を取り出せ、内容を変更してそのまま再度価格表示カード挿入口９２から挿入すればよい。本考案の商品価格表示具によれば、売り場の統一、売り場の整理、視認性の向上及びイメージアップを図ることができる。

【００１８】また、上記実施の形態例の他、例えば、商品及び価格表示ボードの主骨格を構成する枠体本体と、マーカー用書き込みボードの２部品から構成され、更に、前記価格表示部には価格表示カードが挿入されてなる構造の場合、上記実施の形態例と異なる点は、切り欠き３２を無くして、基台３１ａから下方に区画壁を末広がり形状を採ることなく真っ直ぐに延出し、且つ基台３１ａの設置位置を価格表示カード挿入口９２から更に上方側に設けることにある。これにより金型成形が可能となる。

【００１９】

【考案の効果】

本考案（１）によれば、マーカー用書き込みボード及び価格表示カード以外の構成部品は１点であり、組付けが容易で、低価格なものが提供できる。また、本考案（２）によれば、マーカー用書き込みボード及び価格表示カード以外の構成部品は２点であり、組付けが容易で、低価格なものが提供できる。また、本考案（３）及び（４）によれば、基本骨格は１又は２種類の金型のみで製造でき、組付けが容易で、簡易構造で低価格なものとすることができる。また、本考案（５）によれば、価格表示カード自体を簡易な構造とできる他、、価格表示カード挿入口の隙間より価格表示カードを束ねるスリーブの径を若干大きくするだけで、簡単に装着できる一方、一端装着された価格表示カードは外力が加わらないかぎり容易に脱落することはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施の形態例における商品価格表示具の斜視
図である。

【図２】図１の商品価格表示具の分解図である。

【図３】価格表示カード及びそれを束ねるスリーブを説
明する図である。

【図４】価格表示カード及びそれを束ねるスリーブを説
明する図である。

【図５】(a) は枠体本体と別枠体を分解した図、(b) は
これを組み込んだ図である。

【符号の説明】

１商品及び価格表示具２価格表示部２ａ表側価格表示部３枠体本体３ａボード設置部４枠体本体５ａ、５ｂマーカー用書き込みボード６別体枠７ａ〜７ｆボード固定用爪８リブ１０ボード用溝１１バインダー１２価格表示カード１３スリーブ１４突出片３１ａ基台３１ｂ区画壁３２切り欠き６１価格表示窓背面壁６２ａ、６２ｂ係止片６３表側価格表示窓６４価格表示窓背面壁９１裏側価格表示窓９２価格表示カード挿入口９２ａ第１開口９２ｂ第２開口９３価格表示カード挿入口９５対向壁部９６価格表示窓背面壁１２１スリーブ係合爪ｌ₁ スリーブ径ｌ₂ 隙間の幅

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】陳列商品などの情報を掲示する商品表示
部と、該商品表示部の下方に位置し該陳列商品の価格を
表示する価格表示部とを共に表裏両面に付設する商品及
び価格表示ボードであって、該商品及び価格表示ボード
の主骨格を構成する枠体本体と、マーカー用書き込みボ
ードの２部品から構成され、更に、前記価格表示部には
価格表示カードが挿入されてなることを特徴とする商品
及び価格表示具。
【請求項２】陳列商品などの情報を掲示する商品表示
部と、該商品表示部の下方に位置し該陳列商品の価格を
表示する価格表示部とを共に表裏両面に付設する商品及
び価格表示ボードであって、該商品及び価格表示ボード
の骨格を構成する枠体本体と、裏側の価格表示部を構成
する別枠体と、マーカー用書き込みボードの３部品から
構成され、更に、前記価格表示部には価格表示カードが
挿入されてなることを特徴とする商品及び価格表示具。
【請求項３】前記枠体本体は、マーカー用書き込みボ
ードが着脱自在に嵌め込まれるボード用溝とボード固定
用爪を有するボード設置部と、価格表示カード挿入口、
価格表示窓及び価格表示窓背面壁を有する表側価格表示
部とからなり、前記ボード設置部と前記表側価格表示部
との連結部の中心壁は基台と該基台の下方から延出する
区画壁とからなり、該区画壁は価格表示カード挿入口の
やや下側部分で切り欠かれていることを特徴とする請求
項２記載の商品及び価格表示具。
【請求項４】前記別枠体は、価格表示カード挿入口、
価格表示窓及び価格表示窓背面壁を有する裏側価格表示
部と、該価格表示窓背面壁の裏面に設置され、前記枠体
本体の区画壁の切り欠き部分に係合して該区画壁の一部
を構成する対向壁部とを備えることを特徴とする請求項
１〜３のいずれか１項記載の商品及び価格表示具。
【請求項５】前記価格表示部に挿入される価格表示カ
ードは、上端の辺に切り込みにより形成された中央側に
突出する一対のスリーブ係合爪を備えることを特徴とす
る請求項１〜４のいずれか１項に記載の商品及び価格表
示具。