JP3072002U - 陳列棚用プライスケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】値札の表示を読み取り易い安価なプライスケー
スを提供すること。 【解決手段】透明な硬質プラスチック製の値札４の挟み
込み部１の背面に、陳列棚９の前面に設けた複数本の互
いに平行した商品落下防止用横桟５の１本が進入する隙
間６を有する筒型の弾力係着部７を備えたプライスケー
スに於いて、該隙間を構成する一方の開口縁に、該商品
落下防止用横桟の間隔よりも長く且つ先端が該背面から
離反した延長部８を設けた。値札の挟み込み部を透明な
硬質プラスチック板を折り込んで形成した表面板２と背
面板３とで構成し、該弾力係着部を、該背面板の端縁部
を該背面板の板面方向へ湾曲させて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、陳列棚に着脱自在に取付けて値段を表示するプライスケースに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、陳列棚として棚の前方に商品の落下を防止する横桟を設けた形式のもの が知られており、この横桟にガード状の値札を挟み込んだ透明なプライスケース を着脱自在に設けて商品の値段を表示することも行われている。 該プライスケースの１例は図１に示すごとくであり、透明な硬質プラスチック 製の差し込み部ａの背面に、該横桟ｂの１本が進入する隙間ｃを備えた筒型の弾 力係着部ｄを設け、該隙間ｃを押し開いて横桟ｂに吊り下げて取付けしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のプライスケースは、横桟ｂに対して回動自在であるから、通常は垂下状 態になり、低い位置にこれが取り付けられるとプライスケースを手で回動しなけ れば値札の表示を読み取れない不都合があった。 本考案は、こうした不都合のない安価なプライスケースを提供することを目的と するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、透明な硬質プラスチック製の値札の挟み込み部の背面に、陳列棚 の前面に設けた複数本の互いに平行した商品落下防止用横桟の１本が進入する長 手の隙間を有する筒型の弾力係着部を備えたプライスケースに於いて、該隙間を 構成する一方の開口縁に、該商品落下防止用横桟の間隔よりも長く且つ先端が該 背面から離反した延長部を設けたことにより、上記の目的を達成するようにした 。 該値札の挟み込み部を透明な硬質プラスチック板を折り込んで形成した表面板 と背面板とで構成し、該弾力係着部を、該背面板の端縁部を該背面板の板面方向 へ湾曲させて構成してもよい。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図面に基づき本考案の実施の形態を説明すると、図２に於いて符号１は、透明 な硬質プラスチック板を折り込んで形成した表面板２と背面板３からなるプライ スケースの値札４の挟み込み部を示す。 該挟み込み部１の背面には、該背面板３の上端部を丸め込むことにより陳列棚 ９の１本の横桟５が進入する長手の隙間６を有する筒型の弾力係着部７を設ける ようにした。 該隙間６の幅は、外れ落ちないように該横桟５の太さよりも小さく形成される 。 こうした構成は従前のものとあまり変わりないが、本考案のものでは、該隙間 ６を構成する一方の開口縁に延長部８を設けて上記した値札４の表示を読み取れ ない不都合を解決するようにした。 これを更に説明すると、該延長部８は、その長さを該陳列棚９の複数本の平行 した商品落下防止用横桟５、５の間隔よりも長く形成し、該延長部８の先端を挟 み込み部１の背面から次第に離反して設けられ、プライスケースを陳列棚９に取 付けたとき、該延長部８が横桟５に支えられて該挟み込み部１の表面板２が上方 へ傾き、値札４の表示が上方から読み易くなる。 本考案のプライスケースは、図３に示すような下方の陳列棚９の商品の値段表 示に適するもので、商品落下防止用横桟５に該間隔６を押し開いて１本の上方の 横桟５ａを弾力係着部７の筒内へ押し込んで取付け、このとき該延長部８を該横 桟５ａの下方の横桟５ｂの前方へせり出させると、図４に示したように値札４の 表示が上向いて上方から読みやすくなる。

【０００６】

【考案の効果】

以上のように本考案によるときは、値札挟み込み部の背面の商品落下防止用横 桟が嵌る筒型の弾力係着部の隙間の開口縁に、複数本の該横桟の間隔よりも長く 且つ先端が該背面から離反した延長部を設けたので、該延長部を弾力係着部と嵌 合した横桟の下方のものに当てることで該挟み込み部の値札が上方に傾き、値段 の表示を屈まずに上方から読み取れて便利であり、その構成も簡単で安価に製作 できる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のプライスケースの斜視図

【図２】本考案の実施の形態を示す斜視図

【図３】使用状態の側面図

【図４】図３の要部の拡大断面図

【符号の説明】

１ 挟み込み部 ２ 表面板 ３ 背面板 ４ 値札 ５ 商品落下防止用横桟 ６ 隙間 ７ 弾力係着部 ８ 延長部 ９ 陳列棚

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】透明な硬質プラスチック製の値札の挟み込
   み部の背面に、陳列棚の前面に設けた複数本の互いに平
   行した商品落下防止用横桟の１本が進入する長手の隙間
   を有する筒型の弾力係着部を備えたプライスケースに於
   いて、該隙間を構成する一方の開口縁に、該商品落下防
   止用横桟の間隔よりも長く且つ先端が該背面から離反し
   た延長部を設けたことを特徴とする陳列棚用プライスケ
   ース。
2. 【請求項２】上記値札の挟み込み部を透明な硬質プラス
   チック板を折り込んで形成した表面板と背面版とで構成
   し、上記弾力係着部を、該背面版の端縁部を該背面板の
   板面方向へ湾曲させて構成したことを特徴とする陳列棚
   用プライスケース。