JP3075715U - 自動販売機の見本設置部に設ける販売促進情報表示部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 見本缶などの各種見本が示している販売商品
と、その宣伝広告などの販売促進情報との結びつきを強
化し、スペースを有効利用して、充分な販売促進効果及
び宣伝広告効果を挙げることができる販売促進情報表示
部材を提供する。 【解決手段】 自動販売機の販売商品を示す見本、例え
ば見本缶を設置する見本缶設置部に取り付けて設置する
販売促進情報表示部材１１であって、販売促進情報表示
部材１１の本体１２正面側には販売促進情報１４を表示
するとともに、見本缶１５を設け、その裏面側には見本
缶設置部への取り付け部を設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動販売機の販売商品を示す見本缶をはじめとする各種見本を設置 する見本設置部に、他の見本とともに取り付けて設置する販売促進情報表示部材 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来における自動販売機の販売商品を示す見本を設置する見本設置部には、販 売商品と同様な図柄や文字を表示して、自動販売機に収容した購入可能な商品を 示す見本のみを設置している。そして、当該商品の販売促進用宣伝広告は、自動 販売機の本体の正面所定部に、粘着テープで固定したり、糊付けしたり、あるい は単に載置する等により、設置した、宣伝広告用プレートで行っている。また、 前記見本は、同一種類のものを複数個隣接するよう並べて設置している場合もあ る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、従来においては、見本と宣伝広告用プレートとが離れた位置にあ るので、見本が示している販売商品と、宣伝広告用プレートに表示された販売促 進用の宣伝広告情報との結びつきが弱く、充分な販売促進効果及び宣伝広告効果 を挙げていないという不都合があった。また、見本を、同一種類のものを複数個 隣接するよう並べて設置した場合には、スペースの無駄な使用である一方、販売 促進には結びつかないという不都合がある。本考案は、このような不都合を解消 した自動販売機などの見本に装着する販売促進情報表示部材を提供することを目 的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案の請求項１に記載した自動販売機の見本設 置部に設ける販売促進情報表示部材は、自動販売機の販売商品を示す見本を設置 する見本設置部に取り付けて設置する販売促進情報表示部材であって、販売促進 情報表示部材の正面側には販売促進情報を表示する一方、その裏面側には前記見 本設置部へ取り付けるための取り付け部を設けたものである。

【０００５】 また、上述の目的を達成するために、本考案の請求項２に記載した自動販売機 の見本設置部に設ける販売促進情報表示部材は、請求項１の構成において、販売 促進情報表示部材の正面側に、販売促進情報とともに見本を設けたものである。

【０００６】 さらに、上述の目的を達成するために、本考案の請求項３に記載した自動販売 機の見本設置部に設ける販売促進情報表示部材は、請求項１又は請求項２の構成 において、販売促進情報表示部材の裏面側に、見本設置部への取り付け部を複数 設けたものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の好適な実施形態を添付図面の図１〜図５に基いて説明する。こ こにおいて、図１〜図４は見本缶設置部に適用した場合の第１の実施形態を示し 、図１は販売促進情報部材の斜視図、図２は同じく背面図、図３は同じく側面図 、図４は自動販売機の見本缶設置棚の正面図である。また、図５は見本缶設置部 に適用した場合の第２の実施形態を示す販売促進情報部材の斜視図である。さら に、図６は自動販売機の一般的な構成を示す正面図である。

【０００８】 はじめに、図６に基づいて、自動販売機の一般的な構成を説明する。自動販売 機本体１正面には、販売している商品名などを表示した表示部２と、見本缶設置 棚に設置した販売商品を示す複数の見本、例えば見本缶３と、各見本缶３に対応 して設けた商品選択ボタン４と、コイン投入口５と、宣伝広告用プレート６を取 り付け具７で設置する窪み状の設置部８と、開閉可能なカバー（図示せず）を備 えた商品取り出し口９を設けている。そして、前記表示部２、前記各見本缶３の 設置棚及び宣伝広告用プレート６を取り付け具７で設置する設置部８は、透明な 合成樹脂製のカバー１０で保護している。一方、商品選択ボタン４は、前記カバ ー１０表面から突出し、また、コイン投入口５は、前記カバー１０には対応せず 露出状態にある。

【０００９】 続いて、図１〜図４に基づいて第１の実施形態を説明する。図１〜図３に示す ように、販売促進情報表示部材１１は硬質樹脂製の箱状の本体１２を備え、この 本体１２は、背面側に、上部を除いて下端に向けて徐々に厚みが薄くなるように 形成した傾斜面１３を有している。この本体１２の大きさは、図示していない他 の見本缶用本体を２個、並設した大きさに対応する。

【００１０】 図１に示すように、本体１２の正面には、販売商品に関連した販売促進情報１ ４を印刷などの手段で表示するとともに、硬質樹脂製の有底半円筒状の見本缶１ ５を突設している。すなわち、見本缶１５を２個設置できるスペースの、１個分 の見本缶１５のスペースに、見本缶１５を設置しないで、販売促進情報１４を表 示しているのである。また、前記見本缶１５には、販売商品とほぼ同一のデザイ ンを施している。

【００１１】 図２に示すように、本体１２の背面側の傾斜面１３には、自動販売機の見本缶 設置棚２０（図３及び図４参照）の隣接する２個の固定孔２１，２１にそれぞれ 嵌合固定するよう形成した取り付け部たる２個の嵌合突縁１６，１６を、開口部 分の周囲に沿って設けている。前記本体１２背面の傾斜面１３は、前記見本缶設 置棚２０の固定孔２１，２１を設けた傾斜面２２と、互いの傾斜角度が対応一致 するよう形成している。

【００１２】 上述した販売促進情報表示部材１１は、本体１２の背面に設けた２個の嵌合突 縁１６，１６を自動販売機の見本缶設置棚２０（図３及び図４参照）の傾斜面２ ２に設けた隣接する２個の固定孔２１，２１に嵌合固定して、自動販売機に設置 するものである。

【００１３】 次に、図５に基づいて第２の実施形態を説明する。本実施形態における販売促 進情報表示部材３１は硬質樹脂製の箱状の本体３２を備え、この本体３２は、背 面側に、上部を除いて下端に向けて徐々に厚みが薄くなるように形成した傾斜面 ３３を有している。この本体３２の大きさは、図示していない他の見本缶用本体 と同一の大きさを有している。すなわち、この本体３２は上述した第１の実施形 態の本体１２と比べて、幅方向がほぼ半分となっているほかは、同一の大きさに 形成されている。

【００１４】 本体３２の正面には、その上部に販売商品に関連した販売促進情報３４を印刷 などの手段で表示するとともに、この販売促進情報３４の下に、硬質樹脂製の有 底半円筒状の見本缶３５を突設している。すなわち、１個分の見本缶３５のスペ ースに、見本缶３５を設けるとともに、販売促進情報３４をも表示しているので ある。また、前記見本缶３５には、販売商品とほぼ同一のデザインを施している 。

【００１５】 図示してはいないが、上述した販売促進情報表示部材３１の本体３２の背面に は、第１実施形態で説明した嵌合突縁１６と同一構成の係合突縁が傾斜面３３に 設けられている。そして、第１実施形態と同様に、この図示していない係合突縁 を自動販売機の見本缶設置棚２０（図３及び図４参照）の傾斜面２２に設けた所 定の固定孔２１に嵌合固定して、自動販売機に設置するものである。

【００１６】 なお、本考案は上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、販売 促進情報表示部材１１，３１には、少なくとも販売促進情報１４，３４を表示す ればよく、見本缶１５，３５は必ずしも設ける必要はない。また、本体１２，３ ２の大きさも、３個以上の見本缶１５，３５を設けることができる大きさとして もよい。この場合には、取り付け部たる係合突縁１６は、本体１２，３２の大き さに応じて、３個以上を設けることになる。さらに、販売促進情報１４，３４の 内容も、図示した文字情報に限らず、図柄あるいは図柄と文字の組み合わせによ る情報であってもよい。またさらに、見本缶１５，３５の構成や、見本缶設置棚 ２０へ取り付け設置するための係合突縁１６の構造も、種々変更可能である。さ らにまた、本体１２，３２や見本缶１５，３５の材質も種々変更可能である。加 えて、販売促進情報表示部材１１，３１は見本缶設置部２０以外の各種見本設置 部にも適用可能である。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本願考案の請求項１〜請求項３に記載した自動販売機に 設置した見本設置部に設ける販売促進情報表示部材によれば、見本の近くに販売 促進情報が表示されるので、見本が示している販売商品と、その宣伝広告などの 販売促進情報との結びつきを強化するとともに、スペースを有効利用して、充分 な販売促進効果及び宣伝広告効果を挙げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施形態を示す販売促進情報部材の斜視
図。

【図２】同じく販売促進情報表示部材の背面図。

【図３】同じく販売促進情報表示部材の側面図。

【図４】同じく自動販売機の見本缶設置棚の正面図。

【図５】第２の実施形態を示す販売促進情報部材の斜視
図。

【図６】自動販売機の一般的な構成を示す正面図。

【符号の説明】

１ 自動販売機本体 １１，３１ 販売促進情報表示部材 １２，３３ 本体 １４，３４ 販売促進情報 １５，３５ 見本缶 １６ 係合突縁 ２０ 見本缶設置棚 ２１ 固定孔

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 星 英典 東京都荒川区西日暮里１丁目59番３号 株 式会社協同制作内 (72)考案者 小肥 久祥 東京都荒川区西日暮里１丁目59番３号 株 式会社協同制作内 (72)考案者 飯田 幾久馬 東京都荒川区西日暮里１丁目59番３号 株 式会社協同制作内 (72)考案者 加治 睦実 東京都荒川区西日暮里１丁目59番３号 株 式会社協同制作内

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動販売機の販売商品を示す見本を設置
   する見本設置部に取り付けて設置する販売促進情報表示
   部材であって、販売促進情報表示部材の正面側には販売
   促進情報を表示する一方、その裏面側には前記見本設置
   部へ取り付けるための取り付け部を設けたことを特徴と
   する自動販売機の見本設置部に設ける販売促進情報表示
   部材。
2. 【請求項２】 販売促進情報表示部材の正面側には、販
   売促進情報とともに見本を設けたことを特徴とする請求
   項１記載の自動販売機の見本設置部に設ける販売促進情
   報表示部材。
3. 【請求項３】 販売促進情報表示部材の裏面側には、見
   本設置部への取り付け部を複数設けたことを特徴とする
   請求項１又は請求項２記載の自動販売機の見本設置部に
   設ける販売促進情報表示部材。