JP3079642B2 - プラスチック容器 - Google Patents

プラスチック容器

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JP3079642B2 JP03138494A JP13849491A JP3079642B2 JP 3079642 B2 JP3079642 B2 JP 3079642B2 JP 03138494 A JP03138494 A JP 03138494A JP 13849491 A JP13849491 A JP 13849491A JP 3079642 B2 JP3079642 B2 JP 3079642B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品を長期保存できる
と共に電子レンジにより内部の食品を均一に加熱できる
プラスチック容器に関する。
【0002】
【従来の技術】第3図は、本発明者らが先に提案したガ
スバリア性に優れた合成樹脂製容器である(例えば特開
昭60−90130号公報、特開昭60−90131号
公報、特開昭63−67241号公報参照)。
【0003】この容器は、容器本体1と蓋2とで構成さ
れている。容器本体1は、剛性を有するプラスチック製
外層部3とガスバリア層4とからなるものである。ガス
バリア層4は、第4図に示すように、ガスバリア性を有
するアルミニウム箔5の両面にプラスチックフィルム
6,6が積層された複合フィルムを折り曲げてカップ状
に賦形することによって形成されている。
【0004】蓋2は、プラスチック製の外層部7とガス
バリア性を有するガスバリア層8とからなるものであ
る。この蓋2は、容器本体1の開口部内に落とし込まれ
た中央部2aと、容器本体1の上端部に嵌合するフラン
ジ部2bとで形成されている。そして中央部2aの外周
縁に沿う位置には、ガスバリア層8が露出した弱化線9
が形成されている。この蓋2のガスバリア層8は、容器
本体1のガスバリア層4と同じ複合フィルムによって形
成されている。
【0005】この容器においては、容器内部がガスバリ
ア層4,8のアルミニウム箔5によって囲まれているの
で、ガスバリア性に優れており、内容物を長期保存でき
る利点がある。
【0006】ところがこの容器においては、容器内部を
囲むアルミニウム箔5によってマイクロ波が反射されて
内部に侵入できないので、容器に収容されている内容物
を電子レンジで加熱調理することができない不満があっ
た。さらに、蓋及び容器本体の最内面層が、ポリオレフ
ィン層であるため個々の食品が持つフレーバーが、最内
面層に吸着してしまい、容器をあけたとき、個々の食品
が持つフレーバーが、少なくなるという不満があった。
一方、第5図に示す容器は、従来より用いられている他
の容器の例である。
【0007】この容器は、合成樹脂のみで形成された容
器本体11の上部開口がプラスチックフィルム製の薄い
蓋12によって閉じられたものである。この容器ではマ
イクロ波が容器内に侵入できるので、電子レンジによる
内容物の加熱調理が可能である。しかしながら、この容
器に収容された内容物を電子レンジで加熱した場合、内
容物がシチュー等の流動性の悪いものであると、内容物
を均一に加熱できない問題があった。
【0008】またこの容器はガスバリア性能が不十分
で、個々の食品が持つフレーバーの吸着により、食品等
を長期保存できない問題もあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点を解決し、食品等を長期保存できると共に電子
レンジにより内部の食品を均一に加熱できるプラスチッ
ク容器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチック容
器は、容器本体とこれと気密に閉止する蓋とからなるプ
ラスチック容器であって前記容器本体がガスバリア性プ
ラスチック層を少なくとも一層有するプラスチック製の
ものであり、前記蓋がガスバリア性を有する金属箔層の
外面にこの金属箔層を保護するプラスチック層が積層さ
れ、内面に当該蓋と容器本体とを融着するための融着用
飽和ポリエステル層が積層されたものであって、該飽和
ポリエステル層の引張り破断伸度(ASTM D−88
2で測定)が、MD,TDの両方向において200%を
超える飽和ポリエステルであることを特徴とするもので
ある。また、本発明は、容器本体とこれと気密に閉止す
る蓋とからなるプラスチック容器であって前記容器本体
が、少なくともプロピレン系樹脂からなる層とポリ塩化
ビニリデン系樹脂からなる層と飽和ポリエステル樹脂か
らなる層とが積層された多層シートによって形成された
ものであり、前記蓋がガスバリア性を有する金属箔層の
外面にこの金属箔層を保護するプラスチック層が積層さ
れ、内面に当該蓋と容器本体とを融着するための融着用
飽和ポリエステル層が積層されたものであることを特徴
とするものでもある。さらに、本発明は、容器本体とこ
れと気密に閉止する蓋とからなるプラスチック容器であ
って前記容器本体が、少なくともプロピレン系樹脂から
なる層と無延伸ポリプロピレンフィルムからなる層とポ
リ塩化ビニリデン系フィルムからなる層と飽和ポリエス
テル樹脂からなる層とが積層された多層シートによって
形成されたものであり、前記蓋がガスバリア性を有する
金属箔層の外面にこの金属箔層を保護するプラスチック
層が積層され、内面に当該蓋と容器本体とを融着するた
めの融着用飽和ポリエステル層が積層されたものである
ことを特徴とするものでもある。
【0011】ここで容器本体がプラスチック製とは、全
てプラスチックであることを意味する。この容器本体の
酸素透過率は、モダンコントロール社製OXTRAN1
0/50を用い、条件20℃、60%RH下で測定した
とき0.05cc/個・24hr・酸素気圧以下であるこ
とが望ましい。
【0012】前記容器本体は、多層シートを真空又は圧
空成形することによって製造できる。この多層シートと
しては、プロピレン系樹脂からなる層とエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体系樹脂からなる層とプロピレン系
樹脂からなる層と飽和ポリエステル樹脂からなる層とが
積層された多層シート、プロピレン系樹脂からなる層と
ポリ塩化ビニリデン系樹脂からなる層とプロピレン系樹
脂からなる層と飽和ポリエステル樹脂からなる層とが積
層された多層シート、およびプロピレン系樹脂からなる
層と無延伸ポリプロピレンフィルムからなる層とポリ塩
化ビニリデン系樹脂フィルムからなる層と低延伸倍率の
飽和ポリエステルフィルムからなる層とが積層された多
層シートが特に好適である。以下、これら多層シートを
形成する各樹脂について説明する。
【0013】プロピレン系樹脂(以下PPと記す) 本発明において使用されるPPとしては、プロピレン単
独重合体またはプロピレンを少なくとも70重量%含有
するエチレンもしくは他のα−オレフィンとのランダム
またはα−オレフィンとのランダムまたはブロック共重
合体があげられる。さらに1.0〜50重量%のエチレ
ン系重合体が混合されたものも利用できる。
【0014】これらのPPは、メルトフローレート(J
IS K−7210に従い、温度が230℃および荷重
が2.06kgの条件で測定、以下「MFR(1)」と云
う)が0.005〜20g/10分であることが望まし
い。MFR(1)が0.005g/10分未満のPPを用
いると、成形加工性が低下し、良好な容器が得られな
い。また20g/10分を超えたPPを使用すると、容器
の耐衝撃性が低下し、容器が実用に適しないのみなら
ず、多層シート成形加工性も低下する。
【0015】またこのPPは一般に合成樹脂およびゴム
の分野において広く使われている無機充填剤を添加して
もよい。
【0016】これらの無機充填剤としては、酸素および
水と反応しない無機化合物であり、混練時および成形時
において分解しないものが好んで用いられる。該無機充
填剤としてはアルミニウム、銅、鉄、鉛、ニッケル、マ
グネシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、ジルコニウ
ム、モリブデン、ケイ素、アンチモン、チタンなどの金
属の酸化物、その水和物(水酸化物)、硫酸塩、炭酸
塩、ケイ酸塩のごとき化合物、これらの複塩ならびにこ
れらの混合物に大別される。該無機充填剤の代表例は特
願昭59−124481号明細書に記載されている。
【0017】これらの無機充填剤のうち、粉末状のもの
はその径が30ミクロン以下のものが好ましい。また、
繊維状のものでは径が1〜500ミクロンであり、長さ
が0.1〜6.0mmのものが望ましい。さらに、平板状
のものは30ミクロン以下のものが好ましい。これらの
無機充填剤のうち、特に平板状(フレーク状)のものお
よび粉末状のものが好適である。
【0018】該無機充填剤含有プロピレン系重合体中に
占める無機充填剤の組成割合(含有割合)は10〜70
重量%が好適である。無機充填剤含有プロピレン系重合
体中に占める無機充填剤の組成割合が10重量%未満で
は、得られる容器の剛性が不足し、かつ焼却時の燃焼発
熱量が8000kcal/kg以上になり易焼却樹脂にならな
い。一方、70重量%を超えると、得られる容器の耐衝
撃性が著しく低下し、実用に適しない容器しか得られな
い。
【0019】また、PPの熱成形性及び水蒸気バリア性
を向上させるために、PPに後記のエチレン系樹脂を配
合してもよい。このさい、プロピレン系樹脂とエチレン
系樹脂の配合割合は通常多くとも50重量%である。
【0020】ブレンドされるエチレン系樹脂としてはエ
チレン単独重合体およびエチレンと炭素数が多くとも1
2個のα−オレフィン(たとえば、プロピレン、ブテン
−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1)との共
重合体があげられる。エチレンα−オレフィンとの共重
合体のα−オレフィンの共重合割合は、通常多くとも1
5重量%が好適である。該エチレン系樹脂の密度は、一
般には0.900〜0.965g/cm3 が好適であ
る。さらに、メルトフローレート(JIS K−721
0に従い、条件4で測定、以下「MFR(2)」と云
う)は、前記のプロピレン系樹脂と同じ理由で、通常
0.01〜80g/10分が好適である。
【0021】該エチレン系樹脂には、いわゆる高圧法に
よって製造される低密度ポリエチレンやフィリップス触
媒またはチーグラー触媒によって製造される直鎖状の低
密度ないし高密度ポリエチレンを利用できる。
【0022】エチレン−ビニルアルコール共重合体(以
下EVOHと記す) さらに、本発明において使用されるEVOHの出発物質
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体のエチレンの共重
合割合は15〜60モル%が好ましい。またけん化度は
80%以上が好適である。
【0023】さらに、このEVOHのメルトフローレー
ト(JIS K−7210に従い、温度が210℃およ
び荷重が2.16kgで測定、以下「MFR(3)」と云
う)は通常0.1〜50g/10分のものが好適である。
MFR(3)が0.1g/10分未満のEVOHを使うと
成形性が不良となる。一方、20g/10分を超えたEV
OHを使用すると、多層積層物を製造するときに成形性
が悪く、良好な積層物が得られない。
【0024】ポリ塩化ビニリデン(以下PVDCと記
す) 本発明において用いられるPVDCとしては塩化ビニリ
デン単独重合体、塩化ビニリデンを少なくとも50重量
%以上含有する塩化ビニルとの共重合体および塩化ビニ
リデンを少なくとも50重量%含有し、他のモノマー
(たとえば、ビニルエステル、ビニルエーテル、アクリ
ロニトリル、塩化ビニル、(メタ)アクリル酸、メチル
(メタ)アクリレート、マレイン酸、イタコン酸)との
三元共重合体があげられる。
【0025】またPVDCとしては、塩化ビニリデンと
アクリル酸エステルとの共重合樹脂も好適に用いられ
る。塩化ビニリデンとアクリル酸エステルとの配合比は
重量比で95:5〜80:20の範囲であることが望ま
しい。この塩化ビニリデン−アクリル酸エステル共重合
体からなる層は、この樹脂からなるフィルムを二軸延伸
をしてもかまわない。該PVDCのMFR(2)は、成
形性および強度の点で通常0.1〜50g/10分が好適
である。
【0026】飽和ポリエステル また、飽和ポリエステルとしては、ジカルボン酸とジオ
ールとの縮重合によってつくられる熱可塑性ポリエステ
ルが好ましい。たとえば、テレフタル酸とエチレングリ
コールとの縮重合物、テレフタル酸と1,4−ブタンジ
オールとの縮重合物、テレフタル酸、イソフタル酸、
1,4−ブタンジオール、ポリエチレングリコールなど
を組み合せた共重合体や、ブレンド物であってもよい。
【0027】分子量としては、フェノールとテトラクロ
ロエタンとの1:1の混合溶媒(PTCE)を用い温度
30℃で粘度法により測定した場合、1万から5万がよ
く、好ましくは2万から4万のものがよい。
【0028】さらに、この発明においては、フレーバー
成分の吸着が少ないことが重要である。特に、下記に示
す測定方法によりd−リモネン、dl−カンフル、l−
メントールの吸着が23℃で60日間保管後5mg/g以
下であることが望ましい。
【0029】測定方法としては、フレーバー成分(d−
リモネン:dl−カンフル:l−メントール:サリチル
酸メチル−1:1:1:1)を含ませた脱脂綿を飽和ポ
リエステルフィルムにはさみ四方をシールする。23℃
で60日間保管後、フレーバー成分をサンプリングし、
ガスクロで分析する。(ガスクロ分析の条件:カラムP
EG−HTchromosorubu、昇温速度4℃/min 、インジ
ェクション温度180℃)
【0030】5mg/gを超えると、内容食品のフレーバ
ー成分を保持することができない。
【0031】さらに、飽和ポリエステルとしては、AS
TM−D−882で測定したときの引張り破断伸度がM
D、TDの両方向において200%を超えることが望ま
しい。同伸度が50〜80%である延伸PETを用いた
場合、熱成形段階における成形条件が困難になるととも
に、容器に食品を充填後、120℃、30分程度のレト
ルト処理を実施すると剥離等の問題が発生しやすい。
【0032】本発明のプラスチック容器では、容器本体
がプラスチック製なので、マイクロ波は容器本体の部分
を通過して容器内に侵入できる。そして容器内に侵入し
たマイクロ波は蓋の金属箔層で反射されて容器内に散乱
される。
【0033】またこのプラスチック容器では、蓋にガス
バリア性を有する金属箔層が設けられているので、容器
全体のガスバリア性が大幅に向上する。そして請求項2
〜4のプラスチック容器では、容器本体が所定のプラス
チックからなる多層シートによって形成されているの
で、容器本体のガスバリア性を十分保証できる。さら
に、蓋および容器本体の最内面層がフレーバー吸着の少
ない飽和ポリエステルである為、個々の食品が持つフレ
ーバーについても十分保持できる。
【0034】
【実施例】以下、図面を参照して本発明のプラスチック
容器を詳しく説明する。なお前記従来例と同様の構成部
分には同一符合を付して説明を簡略化する。図1は本発
明のプラスチック容器の実施例を示すもので、図中符合
21は容器本体、符合22は蓋である。この容器本体2
1は、多層シートを圧空成形することによって製造され
た合成樹脂のみからなるものである。この容器本体21
の圧空成形には、同時打ち抜き圧空成形機STF−60
0(住友重機械社製)が用いられた。またこの容器21
を形成する多層シートには、図2に示すようにPPの層
23とEVOHの層24とPPの層25との共押出しシ
ートに、飽和ポリエステル26を貼合成形した多層シー
トが用いられた。
【0035】多層シートをなすPPには、エチレンの共
重合体割合が12重量%であり、MFR(1)が0.5
g/10分のプロピレン−エチレンブロック共重合体が用
いられている。このPPのなす層の厚さは各600μm
であった。
【0036】EVOHには、エチレンの共重合割合が3
8モル%のエチレン酢酸ビニル共重合体をけん化させる
ことによって得られるけん化物(けん化度99%、MF
R4.0g/10分)が用いられている。このEVOHか
らなる層の厚さは50μm であった。
【0037】飽和ポリエステル26は、比重1.30、
前記測定法で求めた分子量が3万である無延伸フィルム
を用いた。
【0038】前記蓋22は、プロピレン製の外層部7と
ガスバリア性を有するガスバリア層8とからなるもので
ある。ガスバリア層8(図4’参照)は、厚さ12μm
のアルミニウム箔5の内容物に接しない面に、厚さ30
μm のプラスチックフィルム(プロピレン製)6、さら
に箔5の表面に厚さ40μm の飽和ポリエステルフィル
ム6’(食品に接する面)が積層されたものが用いられ
ている。この蓋22は、前記容器本体21の上縁部に高
周波溶着されている。
【0039】このプラスチック容器では、容器本体21
が合成樹脂のみで形成されているので、マイクロ波は容
器本体21の部分を通過して容器内に侵入できる。そし
て容器内に侵入したマイクロ波は蓋21をなすガスバリ
ア層8のアルミニウム箔5で反射して容器内に散乱され
る。従ってこのプラスチック容器では、内容物を電子レ
ンジで均一に加熱することができる。
【0040】またこのプラスチック容器では、蓋21に
ガスバリア性を有するアルミニウム箔5からなるガスバ
リア層8が設けられているので、容器全体のガスバリア
性が大幅に向上する。しかもこのプラスチック容器で
は、ガスバリア性に優れたEVOHからなる層を有する
多層シートによって容器本体21が形成されているの
で、容器本体21側のガスバリア性も十分である。さら
に、本発明の容器は、食品に接する部分がすべて飽和ポ
リエステルである為に、内容物特有のフレーバーを長期
間保持することが可能である。従って、このプラスチッ
ク容器は、優れたガスバリア性、フレーバーの保持性を
有し、食品等を長期間保存できるものとなる。
【0041】なお、上記実施例では、PP/EVOH/
PP/飽和ポリエステルからなる多層シートで形成され
た容器本体のみを示したが、PP/EVOH/PP/C
PP(無延伸プロピレンフィルム)/飽和ポリエステ
ル、PP/PVDC/PP/CPP/飽和ポリエステ
ル、PP/CPP/PVDCフィルム/飽和ポリエステ
ルからなる多層シートで容器本体を形成しても同様の作
用効果が得られることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプラスチッ
ク容器は、ガスバリア性を有するプラスチック層を少な
くとも一層有するプラスチック製の容器本体と、ガスバ
リア性を有する金属箔層が設けられた蓋とで構成された
ものなので、優れたガスバリア性および優れたフレーバ
ー保持性を有し、食品等を長期保存できるものとなる。
しかも本発明の容器は前記のように構成されているの
で、マイクロ波が容器本体の部分を通過して容器内に侵
入でき、しかも容器内に侵入したマイクロ波は蓋の金属
箔により反射されて容器内に散乱される。従ってこのプ
ラスチック容器では、内容物を電子レンジで均一に加熱
することができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック容器の一実施例を示した
説明図である。
【図2】図1中A部を拡大して示す断面図である。
【図3】従来の容器の第1の例を示す断面図である。
【図4】図3に示した容器のガスバリア層を形成する複
合フィルムを示す断面図である。
【図5】図3に示した容器の食品に接する面におけるガ
スバリア層を形成する複合フィルムを示す断面図であ
る。
【図6】従来の容器の第2の例を示す断面図である。
【符号の説明】
5 アルミニウム箔 21 容器本体 22 蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−25433(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 77/20 B65D 17/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体とこれと気密に閉止する蓋とか
    らなるプラスチック容器であって前記容器本体がガスバ
    リア性プラスチック層を少なくとも一層有するプラスチ
    ック製のものであり、前記蓋がガスバリア性を有する金
    属箔層の外面にこの金属箔層を保護するプラスチック層
    が積層され、内面に当該蓋と容器本体とを融着するため
    の融着用飽和ポリエステル層が積層されたものであっ
    て、該飽和ポリエステル層の引張り破断伸度(ASTM
    D−882で測定)が、MD,TDの両方向において
    200%を超える飽和ポリエステルであることを特徴と
    するプラスチック容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体が、少なくともプロピレン
    系樹脂からなる層とエチレン−ビニルアルコール共重合
    体系樹脂からなる層と飽和ポリエステル樹脂からなる層
    とが積層された多層シートによって形成されたものであ
    る請求項1記載のプラスチック容器。
  3. 【請求項3】 容器本体とこれと気密に閉止する蓋とか
    らなるプラスチック容器であって前記容器本体が、少な
    くともプロピレン系樹脂からなる層とポリ塩化ビニリデ
    ン系樹脂からなる層と飽和ポリエステル樹脂からなる層
    とが積層された多層シートによって形成されたものであ
    り、前記蓋がガスバリア性を有する金属箔層の外面にこ
    の金属箔層を保護するプラスチック層が積層され、内面
    に当該蓋と容器本体とを融着するための融着用飽和ポリ
    エステル層が積層されたものであることを特徴とするプ
    ラスチック容器。
  4. 【請求項4】 容器本体とこれと気密に閉止する蓋とか
    らなるプラスチック容器であって前記容器本体が、少な
    くともプロピレン系樹脂からなる層と無延伸ポリプロピ
    レンフィルムからなる層とポリ塩化ビニリデン系フィル
    ムからなる層と飽和ポリエステル樹脂からなる層とが積
    層された多層シートによって形成されたものであり、前
    記蓋がガスバリア性を有する金属箔層の外面にこの金属
    箔層を保護するプラスチック層が積層され、内面に当該
    蓋と容器本体とを融着するための融着用飽和ポリエステ
    ル層が積層されたものであることを特徴とするプラスチ
    ック容器。
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