JP3079631B2 - 特殊効果装置 - Google Patents

特殊効果装置

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JP3079631B2
JP3079631B2 JP03108392A JP10839291A JP3079631B2 JP 3079631 B2 JP3079631 B2 JP 3079631B2 JP 03108392 A JP03108392 A JP 03108392A JP 10839291 A JP10839291 A JP 10839291A JP 3079631 B2 JP3079631 B2 JP 3079631B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像番組の制作を行う
上で特殊な映像信号の合成等が可能な、例えばプロダク
ションスイッチャに用いられるような特殊効果装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばテレビ番組等の映像制作では、複
数のカメラを用いて被写体に対して複数の方向から撮影
している。この撮影された映像信号は、映像副調整装置
であるいわゆるスイッチャに送られる。このスイッチャ
の概略的な基本機能だけを有する最小規模の構成を図7
に示している。この最小規模の構成は、2台のカメラ、
カメラ1とカメラ2から供給される映像信号をそれぞれ
入力端子50、51を介して入力し、2つのバス、Aバ
ス(列)とBバス(列)に供給している。また、この他
に入力端子52を介してブラックバースト信号が上記2
つのバスに供給されている。
【0003】また、この2つのバスが、それぞれ混合/
キー信号増幅器(MIX/KEY)55に接続されてい
る。この混合/キー信号増幅器55は、所望の位置に映
像を混合したり、切り換えるよう制御する特殊効果装置
であるキー信号発生回路54によって制御されている。
この混合/キー信号増幅器55からの出力信号は、入力
端子53を介して入力されるキャラクター等のスーパー
インポーズする素材と重畳させるためスーパーインポー
ズ回路56に送られる。この重畳もまたキー信号発生回
路54から供給される信号によって制御される。この種
々の信号処理を受けた信号は、スーパーインポーズ回路
56から出力信号処理回路57に送る。この出力信号処
理回路57は、出力における波形整形等を行っている。
【0004】この出力信号処理回路は、同じ出力信号を
それぞれ出力端子58、59に供給している。この出力
端子58に供給される信号は、例えば放送用として用い
られる本線系に相当するライン出力信号である。また、
出力端子59に供給される信号は、例えば上記したライ
ン出力信号を監視するためのモニタ出力信号である。以
上のようにスイッチャとして最小規模の構成がなされて
いる。上記した構成において電気的に映像信号を合成や
消去させる信号処理を行って特殊な映像を制作する際に
キー信号発生回路54は、混合/キー信号増幅器55や
スーパーインポーズ回路56を制御している。
【0005】この特殊効果装置であるキー信号発生回路
54の構成は、図8に示すようにワイプするためのワイ
プパターンを発生させるワイプキー信号発生部60と画
面を一部をマスクするためのマスクキー信号発生部61
を設けている。キー信号合成部62は、上記ワイプキー
信号発生部60とマスクキー信号発生部61からそれぞ
れ供給される信号を合成して出力端子63からキー信号
として出力している。このキー信号発生回路54から供
給されるキー信号の制御によって出力端子58から出力
されるライン出力信号は、例えばカメラから供給される
映像信号に星型のマスクパターンを供給すると、星型の
マスクがされた映像信号になる。このようにしてキー信
号によって特殊効果を有する画面が作成される。また、
上記特殊効果装置であるキー信号発生回路54は、各種
の画面効果を得るため、この特殊効果装置中にフレーム
メモリを具備して、例えば特殊効果を施した信号をこの
フレームメモリに記憶させている装置もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように簡単な
構成からなる特殊効果装置であるキー信号発生回路54
を用いて、多種類のワイプパターンや複雑なマスクパタ
ーンを予め作っておき例えばカメラで撮影した像をキー
信号として用いると、特殊効果を有する画像が得られ
る。ところが、多種類のワイプパターンや複雑なマスク
パターンは、上記キー信号発生回路54が発生する選択
された一つのワイプパターンで作ることは難しく、作成
するとしても煩雑な作業を伴って時間を要する。また、
予め必要とするパターンを各種類作成しておくとして
も、緊急的な対応が要求される場合、上記各種の対応す
るパターンの検索を行うこと等も面倒である。また、フ
レームメモリを有する特殊効果装置を用いても、上記キ
ー信号発生回路54が発生するワイプパターンで作成す
る画面は、一画面の所望の位置にワイプパターンに応じ
たマスクが形成されるに過ぎず、より複雑なマスクパタ
ーンの作成、あるいはマットを用いた複雑なマスクパタ
ーンの作成を行うことは難しい。
【0007】より複雑なマスクパターン、マットを用い
た複雑なマスクパターンを連続的に変化させることは、
さらに困難である。例えば次第に曇りガラスの曇りを拭
き取っていくように画像の視認できる領域が広がらせる
ワイプによる効果、あるいは逆にワイプパターンの移動
と共に拭き取られた領域にペインティングしてこの領域
が消えていくようなイレースの効果を得るためには複雑
な構成が必要とされる。
【0008】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、簡単
な構成で、マットを利用した複雑なマスクパターンを一
画面内に多重に書き込んで作成することを可能にすると
ともに、マスクパターンを連続的に動作させてこのマス
クパターンの移動の軌跡を用いてワイプさせたり、上記
ペインティングやイレースの効果を容易に得る特殊効果
装置の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る特殊効果装
置は、一方の入力端に映像信号が供給され、他方の入力
端にキー信号を反転した反転キー信号が供給される第1
の乗算手段と、一方の入力端にキー信号が供給される第
2の乗算手段と、上記第1の乗算手段の出力信号と上記
第2の乗算手段の出力信号とを加算する加算手段と、一
方の入力端に上記加算手段の出力信号が供給される非加
算混合手段と、上記加算手段の出力信号又は上記非加算
混合手段の出力信号を選択する第1のスイッチ手段と、
上記第1のスイッチ手段で選択された上記加算手段の出
力信号又は上記非加算混合手段の出力信号を記憶する記
憶手段と、上記記憶手段の出力信号とマット信号とを選
択的に上記第2の乗算手段の他方の入力端に供給する第
2のスイッチ手段とを備え、上記第1のスイッチ手段が
上記非加算混合手段の出力信号を選択して上記記憶手段
に記憶されたとき、上記記憶手段の出力信号は上記第2
のスイッチ手段及び上記非加算混合手段の他方の入力端
に供給されるとともに、出力信号として出力される。
【0010】
【作用】本発明に係る特殊効果装置は、マスクパターン
を移動した領域の軌跡を積算した信号と映像信号を加算
して出力する。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る特殊効果装置の一実施例
について、図1に示す特殊効果装置の基本的な概念を示
すブロック図を参照しながら説明する。この特殊効果装
置は、前述した信号発生回路である。この特殊効果装置
は、概略すると入力信号に特殊な信号処理を施すキーヤ
ー(KEYER)部12と画像メモリ部17で構成され
ている。このキーヤー部12は、一対の入力端を有する
第1の乗算器13と第2の乗算器14及び上記第1の乗
算器13の出力信号と上記第2の乗算器14の出力信号
とを加算する加算器16とからなる。
【0012】入力端子10を介して第1の乗算器13の
一対の入力端の一方に映像信号が供給されている。ま
た、入力端子11を介して例えば2値レベル、あるいは
0〜1間のアナログレベルで表されるキー信号Kが、第
2の乗算器14の一対の入力端の一方と加算器15の一
対の入力端の一方に供給されている。上記加算器15の
出力端は上記第1の乗算器13の他方の入力端に接続し
ている。この加算器15からの出力信号は、第1の乗算
器13の乗算係数で、後述するように入力端子11を介
して供給されるキー信号Kの反転信号である。上記第2
の乗算器14の他方の入力端には、後述する記憶手段か
ら読み出された信号が供給されている。
【0013】加算器15には一対の入力端の他方から1
が常に供給されている。この加算器15の一対の入力端
の一方に供給されるキー信号Kは符号がマイナスとされ
て加算器15に加えられるので上記他方の入力端から供
給される1から引算されることになり加算器15の出力
は(1−K)となる。この加算器15の出力(1−K)
は反転信号とみなすことができる。
【0014】すなわち、第2の乗算器14に供給される
上記キー信号Kが“1”のとき第1の乗算器13の乗算
係数(1−K)は“0”となり、第2の乗算器14に供
給される上記キー信号Kが“0”のとき上記第1の乗算
器13の乗算係数は“1”となる。
【0015】なお、入力端子10を介して供給されるキ
ー信号は、上述したように2値レベルを例に説明した
が、このレベルだけに限定されるものでなく、例えば画
像から切り取る境界部分を曖昧に、あるいはソフトに表
示させたいとき、上記キーの信号Kを“1”と“0”の
範囲で連続して可変させてアナログ的に変化させること
もできる。
【0016】上記第2の乗算器14の出力信号と上記第
1の乗算器13の出力信号は、これら二つの出力信号を
加算する加算器16に供給されて加算混合される。この
加算器16での加算混合により切り抜きした合成画像の
出力信号が得られる。この加算器16の出力信号は、記
憶手段である画像メモリ部17に一時的に記憶される。
この画像メモリ部17には、1フレームの画像を記憶す
ることのできるフレームメモリを用いることができる。
この画像メモリ部17から読み出された信号は、上記第
2の乗算器14の他方の入力端に供給されると共に、出
力端子18を介して出力映像信号として取り出すように
構成されている。なお、図示していないが出力端子18
からの出力は、後述するように画面構成においてタイミ
ングの取り方を変化させることによってより複雑な画面
を構成する。
【0017】次に、上記図1に基本的な概念を示した一
実施例のより具体的な構成について図2を参照しながら
説明する。この図2に示すブロック図において図1と共
通する部分には同じ参照番号を付して説明を省略する。
映像信号が入力端子10を介して第1の乗算器13に送
られ、一方、キー信号が入力端子11を介して加算器1
5及び第2の乗算器14にそれぞれ供給されている。加
算器16は第1の乗算器13の出力信号と上記第2の乗
算器14の出力信号とを加算混合して画像を合成してい
る。
【0018】この加算器16の出力信号は、非加算的な
混合(Non Additive Mix)を行うNAM回路19に送られ
ると共に、スイッチ20の端子20aに供給される。N
AM回路19の出力信号はスイッチ20の端子20bに
供給されている。このスイッチ20で切り換えられた信
号は、画像メモリ部17に送られている。このスイッチ
20によって、画像メモリ部17に供給する信号を選択
しているのは、後述するスイッチ21の切り換えと関連
して本特殊効果装置において行う動作を変更するためで
ある。すなわち、スイッチ20により加算器16の出力
信号を選択し、画像メモリ部17に供給するとともに、
スイッチ21で端子21a側を選択していれば、本特殊
効果装置は、後述する図3に示すように、各種のマスク
パターンを有したより複雑な画面を作成する動作を行
う。また、後述する図4の(b)に示すように、マスク
パターンの移動と大きさの変化に伴う軌跡により複雑な
マスクパターンを連続的に作成して出力する動作を行
う。また、スイッチ20によりNAM回路19の出力信
号を選択し、画像メモリ部17に供給するとともに、ス
イッチ21で端子21a側を選択していれば、本特殊効
果装置は、後述する図6に示すように例えば曇りガラス
を拭き取るワイプパターンとして入力した画面を次第に
見えてくるようにできる。また、スイッチ20によりN
AM回路19の出力信号を選択し、画像メモリ部17に
供給するとともに、スイッチ21で端子21b側を選択
していれば、後述するように入力した画像を消しゴムで
消していくような動作を行う。さらに、同様のスイッチ
の切り換え状態(スイッチ20でNAM回路19の出力
信号を、スイッチ21で端子21b側を選択)であれ
ば、後述するように、図3に示したような複数のマスク
パターンの色を異なった色にすることができる。また、
後述するように、図4の(b)に示した連続的に変化す
るマスクパターン内の軌跡の色を連続的に変化して表示
することもできる。なお、本発明では上記スイッチ20
がNAM回路19の出力信号を選択して画像メモリ部1
7に供給する構成及び動作に特徴がある。この画像メモ
リ部17からの出力信号が出力映像信号として出力端子
18を介して出力されると共にスイッチ21の端子21
a及びNAM回路19に供給されている。このスイッチ
21のもう一つの端子21bには入力端子22から後述
するマット(MAT)信号と呼ばれる色信号が供給され
ている。スイッチ21は、画像メモリ部17からの出力
映像信号と、MAT信号を切り換える。
【0019】例えばMAT信号が単色の黒であり、端子
21bが選択されたときには画像メモリ部17からの出
力映像信号を黒く塗りつぶし、クリアしたように見え
る。なお、このMAT信号は、単色の黒に限定されるも
のでなく、画像メモリ部17からの出力映像信号を一様
にクリアしたように見せる信号、例えばラスタオペレー
ション信号でもよい。また、マスクパターンの色を変え
るために所望の色を用いることもできる。さらに、後述
するようにMAT信号はレベルが可変されながら入力端
子22に供給されてもよい。スイッチ21の切替選択に
応じた出力信号は上記第2の乗算器14の他方の入力端
に供給される。
【0020】上記NAM回路19には、上述したように
加算器16の出力信号と、画像メモリ部17から供給さ
れる出力映像信号とが入力されている。このNAM回路
19は、この入力された2つの信号の輝度レベルの高い
方の出力信号だけを出力する。スイッチ20は、このN
AM回路19からの信号とこのNAM回路19を介さな
い信号とを選択している。このようにキーヤー部12や
NAM回路19を介して信号処理した画像信号が画像メ
モリ部17に供給され、画像メモリ部17からは出力端
子18を介して出力映像信号が出力される。
【0021】次に、上記図2により具体的に構成を示し
た特殊効果装置の処理及びその処理実行時の動作につい
て説明する。先ず、この特殊効果装置が各種のマスクパ
ターンを有したより複雑な画面を作成する処理及び動作
について説明する。スイッチ20が端子20aに供給さ
れた加算器16からの出力映像信号を切替選択し、スイ
ッチ21が端子21aに供給された画像メモリ部17か
らの出力映像信号を切替選択している場合である。この
場合に上記特殊効果装置が作成した画面を図3に示す。
一時的に画像メモリ部17に記憶した画像を第2の乗算
器14に戻すことにより可能である。先ず、キー信号と
して四辺形のマスクパターン23を供給する。このキー
信号に応じてキーヤー部12は画面を作成する。キーヤ
ー部12が作成した画像信号はスイッチ20を介して画
像メモリ部17に供給され一時的に記憶される。画像メ
モリ部17から読み出された上記画像信号は、スイッチ
21を介して第2の乗算器14の入力端に戻り、新たな
マスクパターンとなるキー信号が乗算され、加算器16
に供給される。加算器16には第1の乗算器13から供
給される映像信号も供給されており、上記新たなマスク
パターンとなるキー信号が乗算された映像信と合成され
る。加算器16で合成された出力映像信号は、所望のマ
スクパターンが作成されるまで第2の乗算器14の入力
端に戻される。
【0022】すなわち、新たなマスクパターンを有する
画面にするため、入力端子11を介してキー信号Kを、
例えば上記四辺形のマスクパターン23と異なる位置に
円形のマスクパターン24をマスクするように供給する
と、第1及び第2の乗算器13、14の出力の合成映像
信号は上記画像メモリ部17に記憶されてから第2の乗
算器14に戻ってくるので、新たなマスクパターン24
がマスクパターン23と異なる位置に形成された画面を
得ることができる。以下順次キー信号Kが、それぞれ所
望の異なる位置に小型の四辺形25、星型26及び小型
の四辺形27、28を多重されるように上述した画像メ
モリ部17からの出力信号を第1の乗算器13に戻す操
作を繰り返すことにより、各種のマスクパターンがそれ
ぞれのマスクパターンとして書き込まれて点在する複雑
なマスクパターンの画面を生成することができる。この
ように複雑なマスクパターンの画面は、各マスクパター
ンと位置を選択するだけで簡単に生成することができ
る。また、この最終的に所望の複雑なマスクパターンの
多重した画面が生成された時点で出力させると、一度に
複雑なマスクパターン24〜28が作られたようにみせ
ることもできる。また、この特殊効果装置においては、
マット(MAT)信号の色を変化させることにより、複
数のマスクパターンの色を異なった色にすることもでき
る。この複数のマスクパターンの色を異なった色にする
動作については後述する。
【0023】次に、特殊効果装置がマスクパターンの移
動と大きさの変化に伴う軌跡により複雑なマスクパター
ンを連続的に作成して出力する処理及び動作について説
明する。この処理及び動作も、スイッチ20が端子20
aに供給された加算器16からの出力映像信号を切替選
択し、スイッチ21が端子21aに供給された画像メモ
リ部17からの出力映像信号を切替選択している場合に
行われる。これは、フレームメモリを有していても、フ
レームメモリからの出力映像信号をそのまま出力させる
だけで、第2の乗算器14に戻さない構成の従来の特殊
効果装置の課題を解決するものである。つまり、従来の
特殊効果装置では、フレームメモリからの出力映像信号
をそのまま出力させるだけであるので、図4の(A)に
示すように、次に、例えば表示させたい位置に大きな円
形のマスクパターン30をキー信号Kとして設定しても
前の円形のマスクパターン29が新たなマスクパターン
による画像信号のデータに置き換えられてしまい、同時
にマスクパターン29、30を一画面内に表示できな
い。
【0024】ところが、上述したように画像メモリ部1
7の出力映像データを第1の乗算器13に戻す処理を行
いながら、画像メモリ部17からの出力映像信号を連続
的に出力端子18を介して出力させると、例えば図4
(B)に示す特殊な画面が得られる。この図4(B)に
示す画面は、この特殊効果装置の入力端子11を介して
供給されるキー信号Kが、順次形成される円形のマスク
パターンの挿入位置及び大きさを小円31から大円32
まで徐々に連続的に変化させるものであるとき、上記マ
スクパターンの移動と大きさの変化に伴う軌跡が複雑な
マスクパターンとして連続的に作成されて出力されたも
のである。また、この連続的(あるいは動的)に変化す
るマスクパターンはワイプパターンとして用いることも
できる。このように上記図2に示した特殊効果装置では
基本的な構成によって、より複雑なマスクパターンやワ
イプパターンからなる特殊な効果を有する画面を簡単に
つくることができる。
【0025】また、この特殊効果装置においては、マッ
ト(MAT)信号の色を変化させると、連続的に変化す
るマスクパターン内の軌跡の色を連続的に変化して表示
させることもできる。この連続的に変化するマスクパタ
ーン内で色を変化させる動作については後述する。
【0026】次に、上記図2に示した構成の特殊効果装
置によって入力画像が次第に見えてくるような特殊な画
面を作成する処理及び動作について説明する。先ず、比
較のため、上記フレームメモリを用いながらも読み出し
映像信号を第2の乗算器14に戻す構成を有していない
特殊効果装置による従来のワイプトランジションについ
て説明する。従来のワイプトランジションでは例えば図
5に示すように基本的に相似形のマスクパターンを1フ
ィールド、あるいは1フレーム毎に大きくしてマスクパ
ターンの領域を順に可変していくことによって徐々に入
力画像が見えてくるようにワイプしている。すなわち、
徐々に入力された車の映像が順に、図5(A)に示す画
面35では何も表示していない状態34から、図5
(B)に示すように円形のワイプパターンが時間の経過
に伴って円形部分36が見えるようになる。図5(C)
においてさらに表示される部分がマスクパターンの広が
りに応じて視認領域(あるいはワイプ領域)37が大き
くなり、図5(D)において完全に車の画像38が見え
るようになる。
【0027】このように上記従来の特殊効果装置により
フレームメモリを用いて連続的にマスクパターンを広げ
るように操作しても画面の表示は、マスクパターンの広
がりに応じて、例えば図5に示すように単に、円形のマ
スクパターンの広がりに応じて車として見える領域が徐
々に広がってくるだけである。複雑なマスクパターンの
構成を1フィールド、あるいは1フレーム毎に動的に可
変させることによって、例えば適宜に曇りガラスを拭き
取るように表示させることはできない。
【0028】しかしながら、上記図2に示した特殊効果
装置の構成によれば、上記適宜に曇りガラスを拭き取る
ように表示させる処理が可能である。この処理及び動作
は、スイッチ20が端子20bに供給されたNAM回路
19からの出力映像信号を切替選択し、スイッチ21が
端子21aに供給された画像メモリ部17からの出力映
像信号を切替選択している場合に行われる。NAM回路
19は、上述したように加算器16の出力信号と、画像
メモリ部17から供給される出力映像信号との輝度レベ
ルの高い方の出力信号だけを出力するので、画像メモリ
部17を介して上記キーヤー部12に戻される処理が繰
り返されることにより、出力端子18からの出力映像信
号は図6に示されるように変化する。すなわち、最初は
図6(A)に示す画面39では何も表示していない状態
34、図6(B)で単純なマスクパターンが時間と共に
連続的に多少移動させたことに応じて生じる軌跡によっ
て画面のやや左側に寄った付近が見える画面を作成する
ことができる。この視認可能になったワイプ領域40
は、図5において示したような基本的に相似形のマスク
パターン、例えば円形といったマスクパターンと異なっ
て軌跡で作成されることから、不定形のマスクパターン
を作成している。
【0029】さらに、図6(C)、(D)に示すように
単純なマスクパターンが移動に伴って決まった形の例え
ば基本的に相似形のマスクが広がっていくものと異な
り、例えて言えば曇りガラスを拭き取るように入力され
た画像が徐々に曇りガラスを拭き取るように次第に見え
る領域をそれぞれ画像41、42として徐々に領域を広
げて表示できるようになる。最終的にこの出力映像信号
による画面は、図6(E)に示すように完全に車として
視認できる画面33になる。このように単純なマスクパ
ターンを用いてもこのマスクパターンの移動に伴って軌
跡を積算させると、より複雑なマスクパターンが作成さ
れて曇りガラスを拭き取るワイプパターンとして動的に
入力した画面が次第に見えてくるように操作することが
できる。
【0030】逆に、入力した画像を消しゴムで消してい
くような処理も可能である。スイッチ20が端子20b
に供給されたNAM回路19からの出力映像信号を切替
選択し、スイッチ21が端子21bに供給されたマット
(MAT)信号を切替選択している場合である。すなわ
ち、キー信号に応じて供給されるマスクパターンにより
複雑なマスクパターンを作成しつつ、図2に示したスイ
ッチ21を端子21bの側に切り換えてマスクパターン
の移動に伴って軌跡を積算させると、画像メモリ部17
に記憶していた背景色や背景画面が次第に供給されるM
AT信号に応じた色でペイントされたマスクパターンで
覆われていく画面にできる。このマスクパターンはワイ
プパターンとして用いることができる。この供給された
映像信号による背景画面は所望のペイントされた部分の
画面によって徐々に見えなくなってしまう。また、上記
図2に示した特殊効果装置によれば、上述したように、
図3に示すようなマスクパターンの色を異なった色にす
ることもできる。マスクパターンの色を異ならせるため
には、上記図2においてスイッチ20により端子20b
に供給されたNAM回路19からの出力映像信号を選択
して画像メモリ部17に供給し、この画像メモリ部17
からの出力信号をNAM回路19の他の端子に供給し、
かつスイッチ21により端子21bに供給されたマット
(MAT)信号を選択して第2の乗算器14に供給す
る。このようにすれば画像メモリ部17に記憶していた
背景画像を、MAT信号として供給される所定の色に応
じたマスクパターンで覆うことになるので、各マスクパ
ターン毎にMAT信号の色を変えれば複数のマスクパタ
ーンの色を異ならせることができる。また、上記図2に
示した構成によれば、上述したように、図4の(b)に
示した、連続的に変化するマスクパターン内の軌跡の色
を例えば虹のように変化して表示させることもできる。
このためには、上記図2においてスイッチ20により端
子20bに供給されたNAM回路19からの出力映像信
号を選択して画像メモリ部17に供給し、この画像メモ
リ部17からの出力信号をNAM回路19の他の端子に
供給し、かつスイッチ21により端子21bに供給され
たマット(MAT)信号を選択して第2の乗算器14に
供給する。入力端子11を介して供給されるキー信号K
が、順次形成される円形のマスクパターンの挿入位置及
び大きさを徐々に連続的に変化させたものであるとき、
画像メモリ部17に記憶していた背景画像を、連続的に
色を変化させるMAT信号に応じて覆うことになるの
で、連続的に変化するマスクパターン内の軌跡の色を例
えば虹のように変化して表示させることができる。
【0031】このように構成することよって、この特殊
効果装置は、より複雑なマスクパターンや、マットを利
用した複雑なマスクパターンの作成を簡単に行うことが
できるになる。また、この複雑なマスクパターンの作成
をリアルタイムに行うことができる。これによって、従
来の特殊効果装置では得られなかった例えば曇りガラス
を拭き取るように画面を徐々に表示させる効果を得るこ
とができるようになる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の特殊効果装置によれば、マット信号切り替えて用い
ることにより、マットを利用した複雑なマスクパターン
の作成を簡単に行うことができる。また、非加算混合手
段を有することによって曇りガラスを拭き取るように画
面を徐々に表示させる効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る特殊効果装置における基本的な概
念を示すブロック回路図
【図2】図1に示したブロック回路図の構成をより具体
的な構成で示したブロック図
【図3】図1に示した基本的なブロック回路図の構成に
よって得られる静的な特殊効果処理を施した画面の模式
【図4】(A)は従来の構成により出力される画面を示
し、(B)は図2に示したより具体的な回路構成によっ
て得られる動的な特殊効果処理を施した画面を示す模式
【図5】(A)乃至(D)は従来のマスクパターン処理
による一画面のマスク処理画面を連続的にそれぞれ示す
模式図
【図6】(A)乃至(E)は図2に示したブロック回路
図の構成による一画面のマスク処理画面を連続的にそれ
ぞれ示す模式図
【図7】スイッチャの最小規模の構成を示すブロック回
路図
【図8】従来の特殊効果装置であるキー信号発生回路の
構成を示すブロック回路図
【符号の説明】
10、11・・・・・・・・・入力端子 12・・・・・・・・・・・・キーヤー部 13・・・・・・・・・・・・第1の乗算器 14・・・・・・・・・・・・第2の乗算器 15、16・・・・・・・・・加算器 17・・・・・・・・・・・・画像メモリ部 18・・・・・・・・・・・・出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/262 - 5/275 H04N 9/74

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の入力端に映像信号が供給され、他
    方の入力端にキー信号を反転した反転キー信号が供給さ
    れる第1の乗算手段と、 一方の入力端にキー信号が供給される第2の乗算手段
    と、 上記第1の乗算手段の出力信号と上記第2の乗算手段の
    出力信号とを加算する加算手段と、 一方の入力端に上記加算手段の出力信号が供給される非
    加算混合手段と、上記加算手段の出力信号又は上記非加
    算混合手段の出力信号を選択する第1のスイッチ手段
    と、 上記第1のスイッチ手段で選択された上記加算手段の出
    力信号又は上記非加算混合手段の出力信号を記憶する記
    憶手段と、 上記記憶手段の出力信号とマット信号とを選択的に上記
    第2の乗算手段の他方の入力端に供給する第2のスイッ
    チ手段とを備え、 上記第1のスイッチ手段が上記非加算混合手段の出力信
    号を選択して上記記憶手段に記憶されたとき、上記記憶
    手段の出力信号は上記第2のスイッチ手段及び上記非加
    算混合手段の他方の入力端に供給されるとともに、出力
    信号として出力されることを特徴とする特殊効果装置。
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