JP3079529U

JP3079529U - 竹製蒸し容器

Info

Publication number: JP3079529U
Application number: JP2000004729U
Authority: JP
Inventors: 英彦宮脇; 秋美池田
Original assignee: 英彦宮脇; 秋美池田
Priority date: 2000-05-31
Filing date: 2000-05-31
Publication date: 2001-08-24
Anticipated expiration: 2006-05-31

Abstract

(57)【要約】【課題】竹の香ばしい風味や香りのする、持ち運びに
便利で食する時に食器として利用できる竹製の蒸し容器
を提供する。【解決手段】一方を閉じ他方を開口した竹筒（２）を
縦方向に割って２分割し、前記竹筒（２）が分離しない
ように紐（５）で固縛して蒸し容器（６）を形成する。
前記蒸し容器（６）の開口部（８）から所定量の中華ち
まきの食材（７）を投入し、前記蒸し容器（６）の開口
部（８）にくま笹の蓋（９）をして蒸し釜において蒸す
ことを特徴とする。また、前記蒸し容器（６）を横方向
に寝かせて置く時の回転防止用の平坦な面（１１）を前
記蒸し容器（６）の外周の一部に施したことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、生竹の香りや風味を有する中華ちまきを製造するために用いられる竹製蒸し容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、中華ちまきはもち米と数種類の具材とスープを炒めた食材を竹の皮で包んで蒸し上げて製造している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の竹の皮で包んで蒸す方法では今一つ香ばしい風味や香りが不足することや、柔らかいために持ち運びが不便なこと、また包みを解いて食する時に手が汚れるという欠点がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

以上のような課題を解決するための手段としての請求項１記載の竹製蒸し容器は、一方を閉じ他方を開口した竹筒を縦方向に割って２分割し、前記竹筒が分離しないように紐で固縛して蒸し容器を形成し、前記蒸し容器の開口部から所定量の食材を投入し、前記蒸し容器の開口部に蓋をして蒸し釜で蒸すように構成したものである。また、請求項２記載の竹製蒸し容器は、請求項１記載の竹製蒸し容器を横方向に寝かせて置く時の回転防止用として、前記蒸し容器の外周の一部に平坦な面加工を施したものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について説明し、本考案の理解に供する。ここに、図１は本考案の実施の形態の一例を示す斜視図、図２はこの考案の実施の形態の一例を示す縦断面図、図３はこの考案の使用形態における斜視図である図４はこの考案の実施の形態の一例を示す側面図である。

【０００６】図１に示すように、本考案の一実施形態に係る竹製蒸し容器は、直径が５ｃｍ程度の生竹の節部（１）を残して切断し、その次の節部の手前で切断することによって、一端が閉じ他端が開口した２０ｃｍ程度の竹筒（２）を形成する。次に前記竹筒（２）を縦方向に２分割して上半分（３）下半分（４）とし、切断面、分割面のバリ取りや洗浄をした後に分割面を合わせて前記竹筒（２）の元の状態に復元して、紐（５）で固縛し、蒸し容器（６）を形成する。

【０００７】もち米、数種類の具材、スープ等を混ぜ合わせ、適度な状態に炒めて準備した中華ちまきの食材（７）の所定量を前記蒸し容器（６）の開口部（８）から投入し、図２に示すように前記開口部（８）にくま笹の蓋（９）をする。そして、前記中華ちまきの食材（７）を充填した前記蒸し容器（６）を蒸し釜の中に並べて３０分程度蒸しあげる。

【０００８】図３に示すように、蒸し上げた前記蒸し容器（６）の前記くま笹の蓋（９）を外して、前記蒸し容器（６）を横方向に寝かせて置いて前記紐（５）を外し、前記竹筒（２）の上半分（３）を取り外すと、下半分（４）に蒸し上がった中華ちまき（１０）が載っており、前記竹筒（２）の前記下半分（４）はそのまま食器として利用できる。

【０００９】図４に示すように、前記竹筒（２）の前記下半分（４）の前記節部（１）に平坦な面（１１）を加工することによって、前記蒸し容器（６）を横方向に寝かせて置く時に前記蒸し容器（６）が回転するのを防止することができる。

【００１０】

【考案の効果】

請求項１記載の竹製蒸し容器は、以上の説明から明かなように香ばしい生竹の香りや風味を味わうことができ、持ち運びが便利なため郷土の土産としても最適であり、蒸し容器がそのまま食器として利用できるので手を汚すことがない。請求項２記載の竹製蒸し容器は、容器を横にして置いた時に容器が回転しないので容器を常に手で押さえている必要がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態の一例を示す斜視図であ
る。

【図２】この考案の実施の形態の一例を示す縦断面図で
ある。

【図３】この考案の使用形態における斜視図である。

【図４】この考案の実施の形態の一例を示す側面図であ
る。

【符号の説明】

１節部２竹筒３２分割の上半分４２分割の下
半分５紐６蒸し容器７食材８開口部９くま笹の蓋１０中華ちまき１１面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】一方を閉じ他方を開口した竹筒を縦方向
に割って２分割し、前記竹筒が分離しないように紐で固縛して蒸し容器を形
成し、前記蒸し容器の開口部から所定量の食材を投入
し、前記蒸し容器の開口部に蓋をして蒸し釜において蒸
すことを特徴とする竹製蒸し容器。
【請求項２】前記蒸し容器を横方向に寝かせて置く時
の回転防止用の平坦な面を前記蒸し容器の外周の一部に
施した請求項１記載の竹製蒸し容器。