JP3079427U - Ｄｖｄディスク片収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク片を傷付けず簡単に取り出し可能な
収納ケースを提供する。 【解決手段】 本体はフタカバー１と底カバー２からな
り、底カバー２の内面には、保護盤３、ディスクを設置
するための平面保護縁３１が設けられている。保護盤３
の中央には、突起状の固定体３２が設けられ、引掛ける
ことなくディスク片の中心穴を設置可能とする。保護盤
３の両側には突起バー５が、外側が傾斜弾性状に起上が
るように設けられている。突起バー５の中央には、指を
入れる凹穴５１が設けられ、凹穴５１の端には、押圧操
作するための取出し面５２が設けられている。内部端の
凹穴５１部分は、平面保護縁３１まで伸び、突起バー５
両側は、ストップバー５３から保護盤３の平面保護縁３
１まで内側に伸び、ディスク片を押さえる。凹穴５１か
らディスク片を取出す時、突起バー５は下に押圧され、
同時にストップバー５３がディスク片を解放する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ＤＶＤディスク片収納ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のコンパクトディスクなどの収容ケースは、図１０に示すように、従来の ＣＤディスク片の収納ケースにある中央のロック装置６が外に向かった弾性張力 をもち、ＣＤあるいはＶＣＤディスク片の中心穴を挟み込み安定させている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ＤＶＤディスク片は、コンパクトディスクなどの単層構造とは 違い、二層板で複合的にできているため、収納上高価なディスク片が損傷を受け ないよう、十分な注意が必要である。この他に、使用時に取出す簡易性や、ケー スに収める簡易性は、考慮しなければならない要素である。 上述の張力によりディスク片の内円穴をロックする方法は、ＤＶＤディスク片 には適用できない。ＤＶＤ内円穴の二層体の結合構造を傷付けることになる。Ｄ ＶＤ収納ケースをよく観察してわかるとおり、ディスク片の内円穴はロックし過 ぎてはならず、回転させることができる。ただしＣＤあるいはＶＣＤの収納ケー スでは、回転させることができない。これによりＤＶＤを収めたり取出すとき、 中心円穴内面は圧迫されてはならない。

【０００４】 図１１は、米国特許第5,788,068号に開示されているディスク片収納ケースを 示し、図１２は、台湾特許公告第319239号のディスク片収納ケースを示す。この ２つは、中央に設けられている押圧可能な弾性ロック７によりディスク片を挟み 込む。ディスク片を取出す際は、指で中央の弾性ロック７を押圧し内側へ縮小さ せることにより解放し、ディスク片を取出し可能とする。

【０００５】 この種の構造には、２つの欠点がある。 １点は、弾性ロック７を押圧した際、図１３に示すように、ディスク片７１が 変形されそうになり、容易にディスク片を傷付けてしまうことである。 ２点目は、ディスク片を取出す際、必ず２度の動作をしなければならないこと である。人差し指あるいは中指にて弾性ロック７を押圧してディスク片を解放し 、その後指に挟んでディスク片を取出す。故に使用上不便である。

【０００６】 図１４は、台湾特許公告第325048号のディスク片収納ケースを示す。中央に弾 性を有する弾力片８が設けられ、その両側に固定片９が設けられている。固定片 ９を開いたとき、弾力片８の弾力によってディスク片が起き上がり、ディスク片 の取り出しが可能となる。このような構造は、前述で述べたような従来の収納ケ ースに比べ実用性が低い。弾力片８が終始ディスク片を上に押し上げているので 、時間を経るとともに、ディスク片が変形されやすく、中心に固定円がないため 、ディスク片を工場から出荷する際、自動機械が設置個所を読取れず、収納ケー スに正確にディスク片を収めることができない。

【０００７】 したがって本考案の目的は、ディスク片を傷付けることなく、かつ簡単に取り 出すことが可能なＤＶＤディスク片収納ケースを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上述の課題を解決するために本考案の請求項に記載のＤＶＤディスク片収納ケ ースは、開閉可能に結合されているフタカバーと内側に保護板を有する底カバー とからなる。 保護盤の内側には、ディスク片を置くための平面保護縁が設けられ、かつ前記 保護盤の中央には、突起状の固定体が設けられている。底カバー中心に形成され ている凹穴に互いに噛合ったり引掛ることなく前記ディスク片は収容可能となる 。

【０００９】 保護盤の両側には、互いに向き合う２片の突起バーが設けられている。底カバ ーが成形されるとき、突起バーの外側の一方は起き上がって傾斜弾性を有する。 突起バー中央には、指を差入れることが可能な凹孔が設けられ、凹孔の端には、 指により押される取出し面が平面保護縁内へ伸ばされ設けられている。 突起バー両側は、ストップバーから保護盤の平面保護縁上部に伸ばされている 。ディスク片を押さえ凹穴からディスク片を取出す際、突起バーは下方に押され 、同時にストップバーからディスクが取外される。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１、図２に示すように、本考案の一実施例によるディスク片収納ケースは、 フタカバー１と底カバー２からなり、フタカバー１は、底カバーと連接し、開閉 することが可能である。底カバー２の内面には、１つの保護盤３が設けられ、内 面には、ディスクを設置するための平面保護縁３１が設けられている。保護盤３ の中央には、突起状の固定体３２が設けられ、お互いに噛合う、あるいは引掛る ようなことなくディスク片４の中心穴４１に設置可能とする。

【００１１】 保護盤３の両側には、２片の相対する突起バー５が設けられている。突起バー ５は、底カバー２を成形した際、外側が傾斜弾性状に起き上がるように形成され る。突起バー５の中央には、指を入れるための凹穴５１が設けられ、凹穴５１の 端には、指によって押圧操作するための取出し面５２が設けられている。内部端 の凹孔部分は、平面保護縁３１まで伸びている。さらに、突起バー５両側は、ス トップバー５３から保護盤３の平面保護縁３１まで内側に伸ばされ、ディスク片 ４を押さえるのに用いられる。凹穴５１からディスク片４を取出すとき、突起バ ー５は下に押圧され、同時にストップバー５３がディスク片４を解放する。

【００１２】 また、前述で述べたストップバー５３の上部は、ガイド斜面５３１に向かい、 かつ端部は、アーチ形状に成形されている。これにより、ディスク片を収納ある いは取出す際、便利になる。 図３に示すように、保護盤３内の突起バー５の内側には、平面保護縁３１より 低く突起した補助リブ３３が設けられている。これにより、ディスク片の表面を 傷付けることを回避可能とする。

【００１３】 突起バー５上の凹穴５１は、中空あるいは中空でない形状で、その端にある取 出し面５２は、指に合わせて傾斜アーチ状に成形されている。これにより、指で ディスク片を取出すとき便利である。 前述した技術方法で、本考案の実施例による成形品を使用するときの効能は、 以下のとおりである。

【００１４】 図３、図４および図５に示すように、本実施例によりディスク片４を保護盤３ に設置する際、中心穴４１を突起状の固定体３２に合わせ、ディスク片４の縁４ ２を突起バー５内側のストップバー５３上部のガイド斜面５３１に滑り落とす。 平面保護縁３１に設置され、ストップバー５３の底部がディスク片４をロックし 、保護盤３内から落ちないようにさせる。固定された後のディスク片４の中心穴 ４１は、保護盤３中央の突起状固定体３２より、少し大きいかあるいは同じで、 噛合わせあるいは引掛ることなく固定される。これにより、図６に示すとおり、 ディスク片４は、保護盤３上で回転可能だが固定され、いかなる張力あるいは弾 力などの外力作用を受けることがないので、傷付くことはない。

【００１５】 図７、図８および図９に示すように、本実施例による別の特徴は、ディスク片 ４を取出す際、早く簡単であり、かつディスク片４を変形させることがない。2 本の指を両突起バー５の凹穴５１に差入れ、ディスク片４を取出すとき、指の爪 の甲が自然にアーチ状傾斜取出し面５２に触れ、図８から図９に示す状態になる 。すなわち、ストップバー５３が外に傾き、ディスク片４を取外すことが可能と なる。このとき、指を縮めて順調にディスク片４を迅速に持ち上げることができ る。

【００１６】 以上のように、本実施例を利用してディスク片４を取出すとき、同時に解放と 取外しが可能であり、わずか１度の動作で済み、従来のように指で押圧して解放 し、それからまた取出すというような２度の動作を必要としない。ただし最も重 要なことは、ディスク片４は、始終いかなる外部からのいかなる弾力あるいは作 用力の妨害を受けることがないので、変形することはない。

【００１７】 本実施例による収納ケースは、ディスク片を取出すのに便利であるだけでなく 、通常、固定あるいは使用時に取出すときにさえ、高価なＤＶＤディスク片を傷 付けることはないし、その保存年数を向上させる実用性を備えている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例によるＤＶＤディスク片収納
ケースを示す全体図である。

【図２】本考案の一実施例によるＤＶＤディスク片収納
ケースの突起バー構造を示す立体図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線により切断された断面を示す断
面図である。

【図４】本考案の一実施例によるＤＶＤディスク片収納
ケースの保護盤にディスク片を設置する前の状態を示す
図である。

【図５】本考案の一実施例によるＤＶＤディスク片収納
ケースの保護盤にディスク片を設置した状態を示す図で
ある。

【図６】本考案の一実施例によるＤＶＤディスク片収納
ケースの突起バーによってディスク片がロックされた状
態を示す図である。

【図７】本考案の一実施例によるＤＶＤディスク片収納
ケースからディスク片を取出す動作を示す図である。

【図８】本考案の一実施例によるＤＶＤディスク片収納
ケースに設けられている突起バーを押圧した状態を示す
図である。

【図９】本考案の一実施例によるＤＶＤディスク片収納
ケースに設けられている突起バーを押圧したと同時にデ
ィスク片が取出される状態を示す図である。

【図１０】従来のディスク収納ケースを示す図である。

【図１１】従来のディスク片収納ケースを示す図であ
る。

【図１２】従来のディスク片収納ケースを示す図であ
る。

【図１３】図１２の部分拡大図である。

【図１４】従来のディスク片収納ケースを示す図であ
る。

【符号の説明】

１ フタカバー ２ 底カバー ３ 保護盤 ４ ディスク片 ５ 突起バー ３１ 平面保護縁 ３２ 固定体 ３３ 補助リブ ４１ 中心穴 ５１ 凹穴 ５２ 取出し面 ５３ ストップバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フタカバーと底カバーとからなり、 前記フタカバーと前記底カバーとは開閉可能に結合さ
   れ、 前記底カバーの内側には保護盤を有し、 前記保護盤の内側には、ディスク片が載置される平面保
   護縁が設けられ、前記保護盤の中央には、突起状の固定
   体が設けられ、 前記ディスク片を中心の穴に載置可能であり、相互に噛
   み合ったり引っ掛かることが防止され、 前記保護盤の両側に２片の互いに向き合う突起バーが設
   けられ、前記底カバーが成形されるとき、外側の１つが
   傾斜弾性を有して起き上がっており、前記突起バー中央
   には指を差入れることが可能な凹孔が設けられ、前記凹
   孔の端には指により押し込み可能な取出し面が設けら
   れ、その内側の前記凹孔部分から前記平面保護縁へ伸び
   ており、 前記突起バーの両側はストップバーから前記平面保護縁
   上部に伸び、前記ディスク片を押さえ、指が前記凹孔か
   ら前記ディスク片を取出すとき、前記突起バーは下方に
   押され、同時に前記ストップバーから前記ディスク片が
   取外されることを特徴とするＤＶＤディスク片収納ケー
   ス。