JP3078947U - 山芋の空中栽培用育成器と栽培装置 - Google Patents

山芋の空中栽培用育成器と栽培装置

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JP3078947U JP2001000777U JP2001000777U JP3078947U JP 3078947 U JP3078947 U JP 3078947U JP 2001000777 U JP2001000777 U JP 2001000777U JP 2001000777 U JP2001000777 U JP 2001000777U JP 3078947 U JP3078947 U JP 3078947U
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和徳 古藤
亮二 馬場
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和徳 古藤
亮二 馬場
清岡 佐代子
三砂 周治
平野 泰成
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 山芋の育成時の雰囲気の水分を調整すること
によって、求める歯触りの山芋を育成すること、及び葉
の面積を人為的に調整することによって山芋の味を濃厚
にするか淡泊にするかを調整することを可能にする山芋
の空中栽培用育成器と空中栽培装置を提供する。 【解決手段】 20〜70cm程度の長さに切断した竹
筒を縦方向に2分割し、上下の節を残して不要な節を切
除した後、当該竹筒を元通りに合わせて分離しないよう
に紐等で固縛した容器を形成し、上方の節の上の空間に
は水苔を培地としてその中に肥料とむかごを配して山芋
の育成部とすることと、上方の節には山芋が下向きに成
長可能な穴を設け、下方の節には山芋の成長を確認する
ためと余分な水分を下方に排出させるための穴を設けた
ことを特徴とする空中栽培用育成器であり、当該空中栽
培用育成器を用いて水や液肥を自動供給して求める歯触
りの山芋を空中栽培する装置と、山芋の茎と葉を展開し
て管理できる棚を有して山芋の味を濃厚にするか淡泊に
するかを調整する山芋の空中栽培装置である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、山芋を野外または温室(室内)で栽培する際に、土壌中ではなく 空中で栽培する場合の育成器と栽培装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から山芋の栽培を行なう場合には、むかごを土壌中に埋め込んで育成させ るのが一般的である。しかし、掘り出す際の手間を省くために筒状の容器に土と むかごをいれて土壌中に埋めて育成したり、同様の容器を土の上に設置して育成 したり、実用新案第3008766号に登録されているように、土とむかごを入 れた容器の底面から成育した山芋が下向きに空気中に通過して成長するように工 夫した育成器や栽培方法がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
通常は、山芋等の芋類は土壌中でしか成長しないと考えられがちでだが、それ は間違った見解であり、太陽光の届かない冷暗で無風な空間で、土中と同程度の 温度を維持すれば芋の実は確実に生長することができ、これに適度の湿気もしく は少量の水分があれば充分に良好な成長を期待することが出来る。 代表的な山芋類の大きな特徴はその茎の長大さと、その実と比較して大きいか もしくは多数の葉にあり、芋の実(一見根の類に見えるがそれも誤り)それ自体 は土壌中から養分を摂取している訳ではなく、適度の土壌中の水分や土中の温度 が芋の表面や内部を保護しているだけであり、水分が多すぎれば柔らかすぎて人 が食べて食味が悪くなるので水耕栽培の山芋は水っぽさだけが目だって美味しく は感じない。勿論、工業的に山芋類を水耕栽培したという記録はない。 逆に土壌中に殆ど水分がないかもしくは微量しか含有しなければ、今度は水の 浸透圧によって、実の持つ養分は流出し難いがその水分は土壌中に移動して実は 硬くなり、実が極端に硬くなって成長するとこれも美味しく感じない。 この事から導きだされることは食べる側の柔らかいか硬いかの嗜好に合わせて 、育成時の雰囲気の水分を調整する事によって求める歯触りの山芋が育成できる ということである。 代表的な山芋類は簡単に言えば、多数の葉脈等の働きによって光合成や窒素同 化によって得た養分をデンプンにして実の方に送り続けているに過ぎず、この作 用によって芋の実は成長を継続し、大きく成長出来るか否かは実が存在する空間 の性質と、つとに山芋自身の生命力に懸かっている。 この事から導きだされることは空間が同じ条件であれば葉の面積を人為的に調 節する事によって、山芋の味を濃厚にするか淡泊にするかを変えられるというこ とである。 本考案は、これ等を解決するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の山芋の空中栽培用育成器Aは、20〜70cm 程度の長さに切断した竹筒(1)を縦方向に2分割し、上下の節を残して不要な 節を切除した後、前記竹筒(1)を元通りに合わせて分離しないように紐(2) で固縛して育成用の容器とする。 前記竹筒(1)の上方の空間には例えば水苔を培地(3)としてその中に肥料 (4)としての油カスとむかごを配し、山芋の育成部とする。 前記竹筒(1)の上方の節には山芋(5)が下向きに成長可能な穴(6)をあ け、前記竹筒(1)の下方の節には山芋(5)の水分調整又は排出口そして成長 を確認するための穴(7)を有する。
【0005】 請求項2記載の山芋の空中栽培用育成器Bは、前記空中栽培用育成器Aを吊り 下げて使用するために、前記竹筒(1)の上方に吊り下げ用紐(8)を設置した ものである。
【0006】 請求項3記載の山芋の空中栽培装置Cは、前記山芋の空中栽培用育成器Bを使 用して山芋を栽培する場合、栽培時の水分調整や肥料供給のため、水や液肥等と を自動供給するための配管やポンプ及び制御機構を有する。 前記山芋の空中栽培用育成器Bの吊り下げ用紐(8)を空中栽培装置Cの吊り 下げ棒(9)に吊り下げて使用し、吊り下げ棒(9)には水や液肥等を供給する ためのノズルや穴のあいたパイプ(10)を設置する。 前記竹筒(1)内部の湿度は専用の液肥、水分供給用ポンプによって送水する 水量やその頻度によって自由に調節可能であり、前記竹筒(1)内部の温度の調 整は前記竹筒(1)の表面部分に冷水をシャワーリングすることによって前記竹 筒(1)の表面から水が蒸発するときに生じる潜熱を奪う作用によって温度を下 げたり、逆に温水をシャワーリングすることによって加熱調節することが出来る 。
【0007】 請求項4記載の山芋の空中栽培装置Dは、前記山芋の空中栽培用育成器Bを使 用して山芋を栽培する場合、栽培時の葉(11)の面積を調整するために、山芋 の葉(11)と茎(12)を展開して管理出来る棚(13)を有する。 前記山芋の空中栽培用育成器Bの吊り下げ用紐(8)を空中栽培装置Dの吊り 下げ棒(14)に吊り下げて使用し、山芋の葉(11)と茎(12)を棚(13 )の上に広げて栽培する。 山芋の葉(11)と茎(12)は充分な広さを与えられ、おのずと茎(12) は伸長して葉(11)の数は増加し、光合成や窒素同化作用が活発となり、山芋 (5)は大きく成長する。 また、多すぎれば葉(11)を人為的に間引くことも出来る。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について説明し、本考案の理解に供する。 ここに、図1は本考案の実施形態に係る山芋の空中栽培用育成器Aの斜視図、図 2は同山芋の空中栽培用育成器Aの上部の断面図、図3、図4は同山芋の空中栽 培用育成器Aの全体の断面図、図5は同山芋の空中栽培用育成器Bの斜視図、図 6は同山芋の空中栽培装置Cの正面図、図7は同山芋の空中栽培装置Cの水と液 肥供給部の断面図、図8は同山芋の空中栽培装置Dの斜視図、図9は同山芋の製 品が完成した時の育成器の断面図、図10は同山芋の製品が完成した時の育成器 の正面図である。
【0009】 図1に示すように、20〜70cm程度の長さに切断した前記竹筒(1)を縦 方向に2分割し、上下の節を残して不要な節を切除した後、前記竹筒(1)を元 通りに合わせて分離しないように紐(2)で固縛して育成器Aとする。 前記竹筒(1)の上方の空間には水苔を培地(3)としてその中に肥料(4) としての油カスとむかごを配し、育成部とする。 前記竹筒(1)の上方の節には山芋(5)が下向きに成長可能な穴(6)をあ け、前記竹筒(1)の下方の節には山芋(5)の成長を確認するための穴(7) を有する。 前記育成器Aを吊り下げて使用する際は、前記育成器Aの上方に吊り下げ用紐 (8)をつけて育成器Bとする。 前記山芋の空中栽培装置Cは前記育成器Bを使用するものであり、前記育成器 Bの吊り下げ用紐(8)を空中栽培装置Cの吊り下げ棒(9)に吊り下げて使用 し、吊り下げ棒(9)には水と液肥を供給するためのパイプ(10)を設置する 。 また、空中栽培装置Dを組み合わせて使用し、葉(11)と茎(12)を棚( 13)の上に広げて栽培することで、茎(12)は伸長して葉(11)の数は増 加しするので一層効果的である。 製品の完成の確認は、前記育成器A、Bの底面にあらかじめ開口した穴(7) から山芋の先端部分が少しでもはみ出してくることで可能であり、収穫後なるべ く早く、山芋に雑菌が進入して腐敗するのと劣化を防止するために実から茎(1 2)を1〜5cm程度残して鋭利な刃物で切断し、切断表面をガスバーナー等で 焼き止め処理して出荷待ち状熊にする。 この処理によって無処理の場合と比較すれば、保全面では格段の差が生じ、こ の処理を施すことによってある程度の外部の温湿度の変化にもその食味を損ない にくく処理加工できる。
【0010】
【考案の効果】 請求項1〜4記載の山芋の空中栽培用育成器及び栽培装置は、食べる側の嗜好 に合わせて、育成時の水分を調節する事によって求める歯触りの山芋が育成出来 ること、また、葉の面積を人為的に調節することによって、山芋の味を濃厚にす るか淡泊にするかを簡単に調節出来るという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係る山芋の空中栽培用育成
器Aの斜視図である。
【図2】同山芋の空中栽培用育成器Aの上部の断面図で
ある。
【図3】同山芋の空中栽培用育成器Aの全体の断面図で
ある。
【図4】同山芋の空中栽培用育成器Aの全体の断面図で
ある。
【図5】同山芋の空中栽培用育成器Bの斜視図である。
【図6】同山芋の空中栽培装置Cの正面図である。
【図7】同山芋の空中栽培装置Cの水と液肥供給部の断
面図である。
【図8】同山芋の空中栽培装置Dの斜視図である。
【図9】同山芋の製品が完成した時の育成器の断面図で
ある。
【図10】同山芋の製品が完成した時の育成器の正面図
である。
【符号の説明】
A 山芋の空中栽培育成容器 B 山芋の空中栽培
育成容器 C 山芋の空中栽培装置 D 山芋の空中栽培
装置 1 竹筒 2 紐 3 培地 4 肥料 5 山芋(実) 6 穴 7 穴 8 吊り下げ用紐 9 吊り下げ棒 10 パイプ 11 葉 12 茎 13 棚 14 吊り下げ棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 599175417 三砂 周治 福岡県北九州市八幡東区祇園原町3番20− 110号 (73)実用新案権者 597170771 平野 泰成 福岡県遠賀郡遠賀町大字広渡1957番地の16 (72)考案者 古藤 和徳 福岡県北九州市小倉北区南丘1−7−14 (72)考案者 馬場 亮二 福岡県久留米市長門石4−6−3−14

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 20〜70cm程度の長さに切断した竹
    筒を縦方向に2分割し、上下の節を残し不要な節を切除
    した後、当該竹筒を元通りに合わせて分離しないように
    紐等で固縛した容器を形成することと、上方の節の上の
    空間には水苔を培地としてその中に肥料とむかごを配し
    て山芋の育成部とすることと、上方の節には山芋が下向
    きに成長可能な穴をあけること、及び下方の節には山芋
    の成長を確認するためと余分な水分を下方に排出させる
    ための穴を設けることを特徴とする山芋の空中栽培用育
    成器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の山芋の空中栽培用育成器
    を吊り下げて使用するために、竹筒の上方に吊り下げ用
    紐を設置することを特徴とする山芋の空中栽培用育成
    器。
  3. 【請求項3】 請求項1、2記載の山芋の空中栽培用育
    成器を使用して山芋を栽培する場合、栽培時の水分調整
    と肥料供給のために、水と液肥とを自動供給する配管と
    ポンプ及び制御機構を有することを特徴とする山芋の空
    中栽培用栽培装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2記載の山芋の空中栽培用育
    成器を使用して山芋を栽培する場合、栽培時の葉の面積
    を調整するために、山芋の茎と葉を展開して管理できる
    棚を有することを特徴とする山芋の空中栽培用栽培装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5207160B1 (ja) * 2012-10-05 2013-06-12 隆 小吉 自然薯の栽培装置
JP5234444B1 (ja) * 2013-02-05 2013-07-10 隆 小吉 自然薯の生産方法

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