JP3078778B2 - 異常診断方法および車両緊急情報通報装置 - Google Patents

異常診断方法および車両緊急情報通報装置

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JP3078778B2
JP3078778B2 JP10062012A JP6201298A JP3078778B2 JP 3078778 B2 JP3078778 B2 JP 3078778B2 JP 10062012 A JP10062012 A JP 10062012A JP 6201298 A JP6201298 A JP 6201298A JP 3078778 B2 JP3078778 B2 JP 3078778B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両緊急情報通報
装置の異常診断方法と異常診断手段を備えた車両緊急情
報通報装置に関し、特に、車両緊急情報通報装置が提供
する機能への影響度を加味した診断を行なう異常診断方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両緊急情報通報システムは、車両の衝
突などの事故発生時に、車両に搭載した車両緊急情報通
報装置から無線回線を介して、自動でサービスセンター
へ車両緊急情報を通報するシステムである。このシステ
ムにより、救急車やパトカーなどの緊急車両が現場へ到
着するまでの時間を短縮し、けが人をより迅速に救出、
救済することができる。また、急病人発生などの緊急事
態でも、車両緊急情報通報装置の救急ボタンを押下する
ことにより、無線回線を介して車両緊急情報がセンター
に通報され、センターのサービス要員との会話を行なう
ことができる。
【0003】車両緊急情報サービスには、事故発生時の
自動通報と、緊急時の手動通報と、ロードサイドサービ
スの手動通報がある。事故発生時の自動通報は、車両の
衝突や事故発生時、自動でサービスセンターへ通報し、
さらに引き続いて緊急サービスセンターへ通報するもの
である。緊急時の手動通報は、急病人発生などの緊急
時、緊急通報ボタンを押すとサービスセンターへ通報
し、さらに引き続いて緊急サービスセンターへ通報する
ものである。ロードサイドサービスの手動通報は、パン
クなどの故障で困った時、ロードサービス要求ボタンを
押すとロードサービスセンターへ通報するものである。
その他に検査・保守サービスがあり、車両緊急情報デー
タおよびその直前の走行状況データを記録する車両緊急
情報データの保持サービスと、外部機器(携帯型試験機
など)による検査保守である。
【0004】以下に、車両緊急情報システムの車両緊急
情報通報装置の機能の概要を説明する。 (1)通信機能(サービスセンターとの通信):携帯電
話機を用い、携帯電話の通話可能地域であれば通信可能
である。9600bpsのデータ通信と音声通話が可能であ
る。データ通信と音声通話を自動的に切り換える。自動
切換機能をもつシングルダイバーシティアンテナを持
つ。 (2)位置検出機能(自車両の位置検出):GPSによ
り位置検出を行なう。ジャイロを持ち、GPSの使用で
きないトンネルなどでも、位置を記録できる。車速セン
サーやリバースやブレーキの使用状態を記録する。 (3)緊急検出機能(自車両の緊急検出):衝突検出装
置センサーと横転センサーを持ち、どのような事故が発
生したかを検出する。 (4)車両緊急情報通報機能(サービスセンターへの緊
急通報):衝突検出装置センサーと横転センサーの検知
による自動通報を行なう。車両緊急情報通報ボタンの押
下による手動通報もできる。 (6)ロードサイドサービス機能(サービスセンターへ
支援呼び出し):ロードサービス要求ボタンの押下によ
る手動通報により、救援を要請できる。 (7)ハンドセット機能(ハンドセットにより音声通信
が可能)とハンズフリー機能(ハンズフリーで音声通信
が可能):ハンドセットとクレードルにより通常の電話
として通話できるし、マイクと専用スピーカにより、ハ
ンズフリー通話ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両緊急情報通
報装置では、装置の起動時など特定のタイミングでのみ
自己診断を行ない、定期検査の際に精密な診断を行なっ
ていたので、装置の動作中に異常が発生しても発見でき
なかった。そのため、事故が発生しても装置が正常に機
能しないおそれがあった。
【0006】本発明は、上記の従来の問題を解決し、種
々のタイミングで車両緊急情報通報装置の診断をして、
常に装置が正常に機能することを確認できるようにする
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記の問題
を解決するために、車両の緊急事態を検出して無線回線
でセンターに緊急情報通報を行なう車両緊急情報通報装
置の異常診断を行なう異常診断方法を、車両緊急情報通
報装置の起動時に異常診断を行ない、所定の周期でも異
常診断を行ない、所定の事象が発生した時にも異常診断
を行なう構成とした。このように構成したことにより、
異常発生があれば速やかに発見でき、車両緊急情報通報
装置の信頼性を高めることができる。
【0008】また、車両緊急情報通報装置が提供する機
能への影響度を加味して異常診断を行なう構成とした。
このように構成したことにより、重要な回路の故障と些
細な故障とを区別することができ、故障に対して適切な
対応ができる。
【0009】また、異常診断により車両緊急情報通報装
置の異常を検出した場合に影響度を加味した異常値を累
積して累積値を算出し、累積値が一定値に達するとセン
ターに異常通知を行なう構成とした。このように構成し
たことにより、重要な故障は直ちにわかり、些細な故障
が集まって重大な故障になる前に検知することができ
る。 また、診断を行なった結果が異常であれば正の異
常値を累積し、結果が正常であれば負の異常値を累積す
る構成とした。このように構成したことにより、一時的
な異常だけで正常に回復した場合に、車両緊急情報通報
装置を通常どおり使用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載した発明
は、車両の緊急事態を検出して無線回線でセンターに緊
急情報通報を行なう車両緊急情報通報装置の異常診断を
行なう異常診断方法において、前記車両緊急情報通報装
置の起動時に前記異常診断を行ない、所定の周期でも前
記異常診断を行ない、所定の事象が発生した時にも前記
異常診断を行なう異常診断方法であり、異常発生があれ
ば短時間で発見できるタイミングで診断するという作用
を有する。
【0011】本発明の請求項2に記載した発明は、請求
項1記載の異常診断方法において、前記車両緊急情報通
報装置が提供する機能への影響度を加味して前記異常診
断を行なうものであり、重要度を考慮した故障の発見を
可能にするという作用を有する。
【0012】本発明の請求項3に記載した発明は、請求
項2記載の異常診断方法において、前記異常診断により
前記車両緊急情報通報装置の異常を検出した場合に前記
影響度を加味した異常値を累積して累積値を算出し、前
記累積値が一定値に達すると前記センターに異常通知を
行なうものであり、複数の小さな故障が重なって重大な
故障になる前に発見するという作用を有する。
【0013】本発明の請求項4に記載した発明は、請求
項3記載の異常診断方法において、前記診断を行なった
結果が異常であれば正の異常値を累積し、前記結果が正
常であれば負の異常値を累積するものであり、一時的な
故障と永久的な故障を区別するという作用を有する。
【0014】本発明の請求項5に記載した発明は、車両
の緊急事態を検出して無線回線でセンターに緊急情報通
報を行なう車両緊急情報通報装置において、前記車両緊
急情報通報装置の起動時に前記車両緊急情報通報装置の
異常診断を行なう手段と、所定の周期で前記異常診断を
行なう手段と、所定の事象が発生した時に前記異常診断
を行なう手段とを有する異常診断手段を具備する車両緊
急情報通報装置であり、頻繁に自己診断をして、故障を
短時間で発見するという作用を有する。
【0015】本発明の請求項6に記載した発明は、請求
項5記載の車両緊急情報通報装置において、前記異常診
断手段に、前記車両緊急情報通報装置が提供する機能へ
の影響度を加味して前記異常診断を行なう手段を設けた
ものであり、重要度を考慮した故障の発見を可能にする
という作用を有する。
【0016】本発明の請求項7に記載した発明は、請求
項6記載の車両緊急情報通報装置において、前記異常診
断手段に、前記車両緊急情報通報装置の異常を検出した
場合に前記影響度を加味した異常値を累積して累積値を
算出する手段と、前記累積値が一定値に達すると前記セ
ンターに異常通知を行なう手段とを設けたものであり、
複数の小さな故障が重なって重大な故障になる前に発見
するという作用を有する。
【0017】本発明の請求項8に記載した発明は、請求
項7記載の車両緊急情報通報装置において、前記異常診
断手段に、前記診断を行なった結果が異常であれば正の
異常値を累積し、前記結果が正常であれば負の異常値を
累積する手段を設けたものであり、一時的な故障と永久
的な故障を区別するという作用を有する。
【0018】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図7を参照しながら詳細に説明する。
【0019】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態は、車両装置の起動時に異常診断を行なう手段
と、所定の周期で異常診断を行なう手段と、所定の事象
が発生した時に異常診断を行なう手段とを具備する車両
緊急情報通報装置である。
【0020】図1は、本発明の第1の実施の形態の車両
装置のブロック図である。図1において、診断制御回路
1は、各種のタイミングで車両緊急情報通報装置2を診
断する装置である。車両緊急情報通報装置2は、車両の
衝突などの緊急時に車両の位置や事故状況などの情報を
センターに通報する装置である。表示装置3は、診断結
果を可視表示する装置である。事象発生時診断指示装置
4は、所定の事象が発生したことを検出して、診断開始
の指示を出す装置である。周期診断指示装置5は、クロ
ックに従って、起動後所定期間ごとに診断を行なうよう
に指示を出す装置である。起動時診断指示装置6は、車
両の起動時に車両制御装置2の診断を行なうように、診
断制御装置1に指示を出す装置である。
【0021】診断制御回路1は、独立のハードウエアと
してもよいし、診断制御プログラムにより、診断を制御
するようにしてもよい。CPUが正常に動作しないこと
を検出するWDT(ウオッチドッグタイマ)などは、独
立の回路にすることが望ましい。WDTがCPUの異常
を検出したら、直ちにアラームを発生するように構成す
る必要がある。CPUが正常に動作したら、診断制御プ
ログラムによりその後の診断を行なえばよい。
【0022】起動時診断指示装置6は、車両のイグニッ
ションキーにより診断開始信号を発生するようにしても
よいし、電源投入を検出して診断開始するようにしても
よい。 周期診断指示装置5は、時計を利用して、毎時
0分ごとに診断をするようにしてもよい。あるいは、ラ
ジオなどの時報信号を受信して診断を開始してもよい。
CPUの能力に余裕がある場合は、バックグラウンドで
パトロールプログラムを走らせておくようにしてもよ
い。
【0023】事象発生時診断指示装置4の診断を開始す
るきっかけとなる事象としては、給油、冷却水温度上
昇、エンジン油圧低下、バッテリ電源電圧低下、などが
ある。あるいは、手動で診断開始スイッチを投入して診
断開始してもよい。
【0024】診断結果に何らかの異常があった場合、異
常通知方法には、表示装置3のLEDで表示してドライ
バに知らせる方法と、無線回線を介してセンタ(警察、
消防、車両サービス会社など)へ報告する方法の2通り
がある。あるいは、ブザーや音声でドライバに知らせて
もよい。
【0025】診断対象は、車両緊急情報通報装置の構成
要素である通信回路(携帯電話機など)、位置検出装置
(GPSなど)、衝突検出装置(加速度センサーな
ど)、記録装置(メモリなど)、電源装置(バッテリな
ど)、制御回路(CPUなど)、車両要素(速度計な
ど)がある。
【0026】車両緊急情報通報装置2の制御回路の診断
方法としては、テストプログラムを走らせてみて、正常
終了であれば異常なしとし、それ以外であれば異常を記
録する方法がある。センサーの診断方法としては、正常
範囲の信号を出力していれば正常とする。また、出力が
変動することが当然のセンサーについては、一定値に固
定した出力が連続した場合は異常とする。メモリでは、
0と1の両方でリードアフターライトを行なってそれぞ
れ一致すれば正常とする。電源装置では、電圧が規定値
からのずれが3%以内であれば正常とし、3〜5%であ
れば要注意とし、5%以上であれば異常とする。
【0027】上記のように、本発明の第1の実施の形態
では、車両緊急情報通報装置を、車両装置起動時に異常
診断を行なう手段と、所定の周期で異常診断を行なう手
段と、所定の事象が発生した時に異常診断を行なう手段
とを具備する構成としたので、要所要所のタイミングで
自己診断することができ、故障を早期に発見することが
できる。
【0028】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、車両装置が提供する機能への影響度を加味し
て異常診断を行なう手段を備えた車両緊急情報通報装置
である。
【0029】本発明の第2の実施の形態の装置構成は、
第1の実施の形態と同じである。図2は、本発明の第2
の実施の形態における診断方法の手順を示す図である。
図3は、本発明の第2の実施の形態における診断方法に
用いるテーブルの説明図である。
【0030】車両緊急情報通報装置2の機能に対して、
各回路の故障における影響度を図3に示すようなテーブ
ルにしておく。例えば、通信機能に対して、電圧低下の
影響度は50点である、というように定めておく。メモリ
の故障は、通信などの機能に対しては大きな影響はない
が、記録機能に対しては影響が大であるから、記録機能
に対する点数を大きくしておく。メモリの故障でも、1
回かぎりのパリティエラーであれば、影響は小さいが、
ページ単位の固定エラーが発生した場合は、予備メモリ
エリアが十分でないなら致命的故障となる。エラーの種
類に応じて、点数をキメ細かく定めておく。電源の故障
も、電圧変動の大きさや時間を考慮して点数を決める。
20%の瞬間電圧低下と3%の定常的電圧低下では、影響
は機能ごとに異なるので、実際は図3のように単純では
ない。
【0031】各機能に対する各回路の故障の影響度を合
計して、診断結果として表示する。モデムが1回エラー
を発生しても、合計点は50点であるが、CPUが暴走し
たり、ハングアップしたりするエラーを発生すると、合
計点は100点となり、致命的故障とされる。CPUが故
障すると直ちに対策を行なわなければならないが、通信
を行なっていないときに、モデムが一時的に故障して回
復しても、特にすぐに対策を行なう必要はない。リトラ
イなどによりエラーをカバーできるので、致命的なエラ
ーとはならない。
【0032】上記のように、本発明の第2の実施の形態
では、車両緊急情報通報装置を、車両装置が提供する機
能への影響度を加味して異常診断を行なう手段を備えた
構成としたので、重大な故障と些細な故障を区別して対
処することができる。
【0033】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態は、車両装置の異常を検出した場合に、車両装置
が提供する機能への影響度を加味した異常値を累積し、
一定値に達すると異常通知を行なう異常診断手段を有す
る車両緊急情報通報装置である。
【0034】本発明の第3の実施の形態の装置構成は、
第1、2の実施の形態と同じである。図4は、本発明の
第3の実施の形態における診断方法の手順を示す図であ
る。図5は、本発明の第3の実施の形態におけるアラー
ム発生の方法を示す図である。図6は、エラー点数を、
正常な場合にマイナスする様子を示す図である。図7
は、エラー点数が加算されたり減算されたして増減を繰
り返し、アラーム発生に至る様子を示す図である。
【0035】車両緊急情報通報装置(車両装置)2が提
供する機能への影響度を加味して、第2の実施の形態の
ように異常診断を行なう。車両装置の異常を検出した場
合に、車両装置が提供する機能への影響度を加味した異
常値を累積し、一定値に達すると異常通知を行なう。
【0036】図5は、エラー点数をエラー発生ごとに累
積して、アラームの発生に至る様子を示すグラフであ
る。エラーが回復したか否かにかかわらず、エラーの累
積を重視する場合は、このようにすべてのエラーの累積
値に従ってアラームを発生する。
【0037】しかし、この方法では、ノイズによるエラ
ーのように回復可能で不可避的なエラーの累積により、
必ずアラームが発生してしまう。それを避けるために、
正常であれば、累積値をマイナスする。例えば、電源電
圧が5%下がっていたとき、10点加算したが、次の診断
では、1%上がっていたとすれば、累積値を−1する。
累積値が0になれば、それ以上はマイナスしない。一時
的に異常が検出されても、その後すべて正常になれば、
累積値は緩やかに0に向かって下がっていく。重要な故
障は1回でアラームを発生するが、小さな異常は連続し
て何回か発生してはじめてアラームを発生する。いくつ
かの小さい故障が連続すると、累積値は大きくなるの
で、アラームを発生する。個別に監視していては見逃す
故障も、累積値をみることで発見することができる。小
さな故障の相乗効果で重大な故障を誘発する危険を事前
に回避することが可能となる。
【0038】図6は、エラーが発生した後、正常状態が
続き、エラー点数が減算されて0になる様子を示すグラ
フである。通常の状態であれば、まれに間欠エラーが発
生して、その後正常状態が続くので、この図のようなエ
ラー点数の変化となる。
【0039】図7は、エラーが頻発して、エラー点数が
十分に小さくなる前に次のエラーが発生して、累積値が
80点を越えて、アラームを発生する様子を示すグラフ
である。エラー累積値が80点を超えてアラーム発生とな
ったときの異常通知方法は、第1、2の実施の形態と同
様である。
【0040】上記のように、本発明の第3の実施の形態
では、車両緊急情報通報装置を、車両装置の異常を検出
した場合に、車両装置が提供する機能への影響度を加味
した異常値を累積し、一定値に達すると異常通知を行な
う異常診断手段を有する構成としたので、複数の小さな
故障の累積による重大な障害を事前に察知することがで
きる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、車両緊急情報通報装置に、車両装置起動時に異常
診断を行なう手段と、所定の周期で異常診断を行なう手
段と、所定の事象が発生した時に異常診断を行なう手段
とを設けた構成としたので、長時間にわたって故障の発
生を見逃すことがなくなり、信頼性を高めることができ
るという効果が得られる。
【0042】また、本発明では、車両緊急情報通報装置
に、車両装置が提供する機能への影響度を加味して異常
診断を行なう手段を設けた構成としたので、重大な故障
と一時的なエラーを区別して扱うことができ、重大な故
障については直ちに修理することができるという効果が
得られる。
【0043】また、本発明では、車両緊急情報通報装置
に、車両装置の異常を検出した場合に、車両装置が提供
する機能への影響度を加味した異常値を累積し、一定値
に達すると異常通知を行なう構成としてので、小さな故
障の累積による重大な障害の発生を未然に防止できると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の車両緊急情報通報
装置のブロック図、
【図2】本発明の第2の実施の形態の診断方法の手順を
示す図、
【図3】本発明の第2の実施の形態の診断方法で用いる
テーブルの図、
【図4】本発明の第3の実施の形態の診断方法の手順を
示す図、
【図5】本発明の第3の実施の形態のアラーム発生方法
の説明図、
【図6】本発明の第3の実施の形態のエラー点数累積値
の減少を説明する図、
【図7】本発明の第3の実施の形態のエラー点数累積値
が増減してアラーム発生に至る様子を示す図である。
【符号の説明】
1 診断制御回路 2 車両緊急情報通報装置 3 表示装置 4 事象発生信号回路 5 周期信号回路 6 起動信号回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 一成 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 根岸 辰行 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 市川 幸雄 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 大貫 雅弘 東京都港区虎ノ門四丁目3番9号 ダイ ムラー・ベンツ インターサービス テ レマティック日本株式会社内 (72)発明者 柑谷 昌克 東京都港区虎ノ門四丁目3番9号 ダイ ムラー・ベンツ インターサービス テ レマティック日本株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−233562(JP,A) 特開 平9−33300(JP,A) 特開 平1−123400(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 23/00 - 31/00 B60R 16/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の緊急事態を検出して無線回線でセ
    ンターに緊急情報通報を行なう車両緊急情報通報装置の
    異常診断を行なう異常診断方法において、前記車両緊急
    情報通報装置の起動時に前記異常診断を行ない、所定の
    周期でも前記異常診断を行ない、所定の事象が発生した
    時にも前記異常診断を行なうことを特徴とする異常診断
    方法。
  2. 【請求項2】 前記車両緊急情報通報装置が提供する機
    能への影響度を加味して前記異常診断を行なうことを特
    徴とする請求項1記載の異常診断方法。
  3. 【請求項3】 前記異常診断により前記車両緊急情報通
    報装置の異常を検出した場合に前記影響度を加味した異
    常値を累積して累積値を算出し、前記累積値が一定値に
    達すると前記センターに異常通知を行なうことを特徴と
    する請求項2記載の異常診断方法。
  4. 【請求項4】 前記診断を行なった結果が異常であれば
    正の異常値を累積し、前記結果が正常であれば負の異常
    値を累積することを特徴とする請求項3記載の異常診断
    方法。
  5. 【請求項5】 車両の緊急事態を検出して無線回線でセ
    ンターに緊急情報通報を行なう車両緊急情報通報装置に
    おいて、前記車両緊急情報通報装置の起動時に前記車両
    緊急情報通報装置の異常診断を行なう手段と、所定の周
    期で前記異常診断を行なう手段と、所定の事象が発生し
    た時に前記異常診断を行なう手段とを有する異常診断手
    段を具備することを特徴とする車両緊急情報通報装置。
  6. 【請求項6】 前記異常診断手段に、前記車両緊急情報
    通報装置が提供する機能への影響度を加味して前記異常
    診断を行なう手段を設けたことを特徴とする請求項5記
    載の車両緊急情報通報装置。
  7. 【請求項7】 前記異常診断手段に、前記車両緊急情報
    通報装置の異常を検出した場合に前記影響度を加味した
    異常値を累積して累積値を算出する手段と、前記累積値
    が一定値に達すると前記センターに異常通知を行なう手
    段とを設けたことを特徴とする請求項6記載の車両緊急
    情報通報装置。
  8. 【請求項8】 前記異常診断手段に、前記診断を行なっ
    た結果が異常であれば正の異常値を累積し、前記結果が
    正常であれば負の異常値を累積する手段を設けたことを
    特徴とする請求項7記載の異常診断方法。
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