JP3078396U - タンクローリー車の転落防止柵 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】タンクローリー車の点検用に設けたタンクＡ上
縁の安全柵をより安全にするための改良に係り、作業中
の事故の防止を図る。 【解決手段】安全柵の支柱をスライド式に伸縮可能とし
て走行中は短縮して従来の高さとし、点検作業をする際
には油圧シリンダーを操作して支柱を伸ばし作用時の安
全を図る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、タンクローリー車の作業用の安全柵を昇降可能として転落防止を図 る安全柵に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般にタンクローリー車のタンクの上縁には運転者が登って蓋の状態や計量の 測定等の点検を行うときの作業の安全を図るための安全柵が設けてある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、この安全柵は高さが僅か２０ｃｍ程度であって、低いためこの安全柵 は単に別に設けた足場から登るときの手掛りとなる程度にしか用いられず、雨の 日、風の日などの点検作業には転落事故の危険があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このため作業の安全を確保するように柵の高さを上げると、タンクローリー車 自体が相当の高さがあり、これに加えて柵の高さを上げた場合には、高さ制限の あるトンネルやガードの通過が不能となる。

【０００５】 考案者はこの点に鑑み鋭意研究を続けた結果本考案に到達したものであって、 本考案は安全柵の支柱をスライド式に伸縮可能とすることによって点検作業をす る際には支柱を伸ばして柵を高くし、また走行する際には支柱を縮めて走行の安 全を図る構造としたものである。

【０００６】 そしてこの操作は油圧シリンダーの機構としたものであって、運転者が運転台 からの操作によるのとすることによって天候の悪い日でも楽に行うことができる ようにして点検作業中の安全を図るものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

添付図面により本考案の実施の形態を説明すると、図１はタンクローリー車の 全体を示す側面図であり、図２は安全柵（１）を低くした走行中の柵の状態図、 図３は支柱を伸ばして安全柵（１）を高くした状態図を示している。

【０００８】

【実施例】

図について本考案の実施例を説明すると、図１はタンクローリー車の側面図で あって、このタンクＡの上縁には安全柵（１）が設けられている。図２は安全柵 （１）の要部を示す構造図であって、この図２は安全柵（１）を低くした走行中 の状態図である。

【０００９】 図３は図２の安全柵の支柱（７）を伸ばした状態図であって点検作業中の状態 図を示すものである。この伸縮の操作は油圧シリンダー（３）によるものであり 、また支柱（７）は図に示すようにスライド式の構造であるため油圧シリンダー （３）の作用よって、図２あるいは図３のように伸縮する。

【００１０】 図中の符号（２）は前後バランスブラケットを示し、（４）は、横ずれ防止ポ ールであって支柱（７）の伸縮を円滑にする。また（５）は作業者が移動する際 の足場である。符号（６）は昇降確認スイッチであって運転者は運転台からの操 作によって昇降の状態を確認する。 なお本考案にあってはタンクローリー車についてのみ記載しているが同じ構造 の粉体運搬車や飼料運搬車についても同様の構造が適用できる。

【００１１】

【考案の効果】

上述のように本考案はタンクローリー車のタンクの上縁に設けた安全柵の支柱 を伸縮可能とすることによって、タンクの点検作業中には柵の支柱を伸ばして柵 を高くし作業の安全を図るもので作業中の転落事故を未然に防ぐことができると いう作用効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】タンクローリー車の側面図

【図２】走行中の安全柵の状態図

【図３】支柱を伸ばした作業中の安全柵の状態図

【符号の説明】

（１）…安全柵 （２）…前後バランスブラケット （３）…油圧昇降シリンダー （４）…横ずれ防止ポール （５）…車両足場 （６）…昇降時の安全確認スイッチ Ａ…タンク

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】タンクローリー車のタンクＡの上部周囲に
   取付けた作業用の安全柵（１）の支柱（４）を伸縮可能
   とし、作業中支柱（４）を上昇させて安全を図ることを
   特徴としたタンクローリー車の転落防止柵。
2. 【請求項２】安全柵の昇降を油圧シリンダーによるもの
   とし、この操作を運転台から行うことを特徴としたタン
   クローリー車の転落防止柵。