JP3078203U - 電流トランスデューサ - Google Patents

電流トランスデューサ

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JP3078203U JP2000008697U JP2000008697U JP3078203U JP 3078203 U JP3078203 U JP 3078203U JP 2000008697 U JP2000008697 U JP 2000008697U JP 2000008697 U JP2000008697 U JP 2000008697U JP 3078203 U JP3078203 U JP 3078203U
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Inventor
基 男 呂
嘉 賓 蘇
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乾坤科技股▲ふん▼有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すべての部品が1つのケース内に収納され
て、よりコンパクトになった電流トランスデューサを提
供する。 【解決手段】 電磁誘導部3および回路基板30を直立
の立体状に組み立てて、1つのケース10内に収納し
て、従来よりもコンパクトにした電流トランスデュー
サ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、電流トランスデューサに関するもので、特に精巧に設計されて、よ りコンパクトな大きさの電流トランスデューサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の電流トランスデューサの構成を示す図面である。
【0003】 図8から分るように、従来の電流トランスデューサは、扁平な外観を呈し、1 つの電子回路基板1上に設けられた、1つの電磁誘導素子2と、1つのコイル1 2と、1つの磁気検測器4と、1つの電子回路5と、複数の接続端子6と、コイ ルの末端リード線7とを含む。
【0004】 電子回路基板1は、磁気回路と同一方向に平行に配列されるものであり、この ため、電流トランスデューサ全体のサイズが大きくなり、使用上不便である。
【0005】 図9〜図12は、台湾の実用新案第89206444号に開示された従来の電 流トランスデューサの1つの実施例を示した図面である。これらの図面から分る ように、この電流トランスデューサは、1つの電磁誘導素子11と、1つのコイ ル12と、コイル12からの一対のリード線7と、リード線7を固定するための 固定板(ボール紙)20と、1つの磁気検測器(素子)40と、1つの接地素子 (銅マット)31と、複数の信号出力端子42とから構成されている。
【0006】 そして、前記の電磁誘導素子11とコイル12は、図9および図10に示した ように、ケース100内の凹溝101に挿入されて固定され、図12に示したよ うに、これら電磁誘導素子11とコイル12の上から接地素子31が取り付けら れて、さらにケース100の凹溝411に、磁気検測器(素子)40が設けられ た電子回路板30が挿入されて組み立てられている。このため電流トランスデュ ーサの容積を小さくする一定の効果がある。
【0007】
【考案の解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電流トランスデューサは、組み立て構造が複雑で、 ケースの容積が、なお過大である。このため、一緒に使用される他の電子設備も 電流トランスデューサの影響でその容積が大きくならざるを得なくなり、軽く、 薄く、短くて、コンパクトな近代的設計の傾向に合わないといった問題がある。
【0008】 また、全体の構造がやや複雑であるので、ケースの型取りにある程度の困難を 伴ない、製作のコストが上昇するといった問題もある。
【0009】 そこで、本考案の目的は、すべての部品が1つのケース内に収納されて、より コンパクトになった電流トランスデューサを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の目的は、以下の構成により達成される。
【0011】 (1)電磁誘導素子、コイル、磁気検測器、電子回路板、接地素子、出力端子 、および該出力端子を固定する固定基板を含み、前記コイルを通過する電流によ って、前記電磁誘導素子に誘起された磁気が前記磁気検測器により検出されて電 圧に変換され、該電圧が前記電子回路板上の電子回路により増幅されて出力され る電流トランスデューサにおいて、前記すべての部品が直立の立体状にコンパク トに組み立てられ、1つのケース内に収納されていることを特徴とする電流トラ ンスデューサ。
【0012】 (2)前記コイルは、前記電磁誘導素子の一側に巻かれ、その末端に複数のリ ード線が垂直に形成されており、前記電子回路板には、前記電磁誘導素子を固定 するためのコイル定置板が設けられていることを特徴とする電流トランスデュー サ。
【0013】 (3)前記電子回路板上には、隔離板と、該隔離板を載置するための隔離板パ ッドが設けられていることを特徴とする電流トランスデューサ。
【0014】 (4)前記接地素子は、外部からの雑音の干渉を遮断するための面積の大きな 銅網で形成されていることを特徴とする電流トランスデューサ。
【0015】 (5)前記電磁誘導素子は、前記コイル定置板に半田付されることによって前 記電子回路板と結合され、前記電磁誘導素子と前記電子回路板の間は、前記隔離 板と隔離板パッドによって絶縁されていることを特徴とする電流トランスデュー サ。
【0016】 (6)前記ケースは、上方に開口が形成されており、該開口から、前記電磁誘 導用の各素子と前記電子回路板を組み合わせた構体を垂直に収納して、樹脂で封 止したものであることを特徴とする電流トランスデューサ。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下添付した図面を参照して本考案の一実施の形態を説明する。なお、図8〜 12に示した従来の電流トランスデューサと同じ部品については同一の符号を付 し、それらの説明は省略する。
【0018】 図1は、本実施の形態における電流トランスデューサのコイルと電磁誘導素子 とを示す斜視図である。
【0019】 図1から分かるように、本実施の形態による電流トランスデューサは、電磁誘 導作用を起こす電磁誘導部3が、1つのコイル12と電磁誘導素子11(鉄心) からなる。コイル12は電磁誘導素子11の一側に巻かれ、その末端から垂直に 複数のコイル末端リード線7(図では2本)が出ており、コイル12を電流が通 過すると電磁誘導作用によって電磁誘導素子11に磁場を生じる。
【0020】 図2および3は、本実施の形態における電流トランスデューサの電子回路の組 み立て構成を説明するため斜視図である。
【0021】 図2に示されるように、電子回路板(たとえばプリントサーキット板(PCB )30の一面上には、隔離板のパッド201と磁気検測器33がある。パッド2 01は、図4に示すように、その上に隔離板20が設けられて、電磁誘導部3と 電子回路板30との間のバリアとなる。
【0022】 磁気検測器33は、電磁誘導部3で誘起された磁気を電圧(mv級)に変換し 、さらに電子回路で増幅して、制御可能な出力電圧にする。
【0023】 電子回路板30の他方の面上には、図3に示すように、接地素子(たとえば銅 網)31が設けられており、また、電磁誘導素子11を半田付けするためのコイ ル定置板320を固定するつめ部32が出ている。
【0024】 接地素子31には、外部からの雑音を有効に遮断するように、面積の大きな銅 網が使用されている。
【0025】 またそのほかに、信号の出力用に、電子回路板30の一端には複数の信号出力 端子42が形成されている。
【0026】 図4および5は、本実施の形態における電流トランスデューサの電磁誘導用の 素子と、電子回路との結合状態を説明するための概略図である。
【0027】 両図から分かるように、電磁誘導部3の電磁誘導素子(鉄心)11がコイル定 置板320に半田付けされることで、電子回路板30と結合され、隔離板20と パッド201によって絶縁されている。このとき磁気検測器(素子)33が電磁 誘導素子(鉄心)11の破口に挿入されて、空間の利用率を高めている。
【0028】 図6および7は、上記のようにして結合された各素子をケース内に収納する状 態を説明するための概略図である。
【0029】 両図から分かるように、ケース10には、上方に開口があり、ここから内部に 電磁誘導部3と電子回路板30を組み合わせた部品を垂直に収納する。そしてこ れらの各部品が樹脂で封止される。
【0030】 また、ケース10のふた13には、破口14とスリット15が形成されて、コ イル末端リード線7と複数の信号出力端子42が各々破口14とスリット15か ら引き出されるようになっている。
【0031】 このように本実施の形態によれば、各素子や部品を垂直に立ててケースに収納 できるようにしているので、従来のものよりもコンパクトな電流トランスデュー サとして提供することができる。
【0032】 以上本考案の実施の形態を説明したが、本考案は上述した実施の形態に限定さ れるものではなく、当業者において本明細書の内容に若干の変更や修飾を加へ得 ることが可能であり、しかるにもしその構想が本考案の技術思想に含まれるもの であれば、皆本考案に含まれるものとする。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による電流トランスデューサは、そのすべての部 品を直立の立体状にコンパクトに組み立て、1つのケース内に収納したので、全 体のサイズがコンパクトになり、製作しやすく、使用が便利、コストも安くなる 利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施の形態における電流トランスデ
ューサのコイルと電磁誘導素子とを示す斜視図である。
【図2】 上記電流トランスデューサの電子回路の組み
立て構成を説明するため斜視図である。
【図3】 上記電流トランスデューサの電子回路の組み
立て構成を説明するため斜視図である。
【図4】 上記電流トランスデューサの電磁誘導用の素
子と、電子回路との結合状態を説明するための概略図で
ある。
【図5】 上記電流トランスデューサの電磁誘導用の素
子と、電子回路との結合状態を説明するための概略図で
ある。
【図6】 上記電流トランスデューサの各素子をケース
内に収納する状態を説明するための概略図である。
【図7】 上記電流トランスデューサの各素子をケース
内に収納する状態を説明するための概略図である。
【図8】 従来の電流トランスデューサの基本構造を説
明するための図である。
【図9】 従来の電流トランスデューサの構造を説明す
るための図である。
【図10】 従来の電流トランスデューサの構造を説明
するための図である。
【図11】 従来の電流トランスデューサの構造を説明
するための図である。
【図12】 従来の電流トランスデューサの構造を説明
するための図である。
【符号の説明】
1…電子回路基板 2…電磁誘導素子 3…電磁誘導部 4…磁気検測器 5…電子回路 6…接続端子 7…リード線 10…ケース 11…電磁誘導素子 12…コイル 13…ふた 14…破口 15…スリット 20…隔離板 30…電子回路板 31…接地素子 32…つめ部 33、40…磁気検測器 42…出力端子 100…ケース 101、411…凹溝 201…パッド 320…コイル定置板

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁誘導素子、コイル、磁気検測器、電
    子回路板、接地素子、出力端子、および該出力端子を固
    定する固定基板を含み、前記コイルを通過する電流によ
    って、前記電磁誘導素子に誘起された磁気が前記磁気検
    測器により検出されて電圧に変換され、該電圧が前記電
    子回路板上の電子回路により増幅されて出力される電流
    トランスデューサにおいて、 前記すべての部品が直立の立体状にコンパクトに組み立
    てられ、1つのケース内に収納されていることを特徴と
    する電流トランスデューサ。
  2. 【請求項2】 前記コイルは、前記電磁誘導素子の一側
    に巻かれ、その末端に複数のリード線が垂直に形成され
    ており、 前記電子回路板には、前記電磁誘導素子を固定するため
    のコイル定置板が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の電流トランスデューサ。
  3. 【請求項3】 前記電子回路板上には、隔離板と、該隔
    離板を載置するための隔離板パッドが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の電流トランスデューサ。
  4. 【請求項4】 前記接地素子は、外部からの雑音の干渉
    を遮断するための面積の大きな銅網で形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の電流トランスデューサ。
  5. 【請求項5】 前記電磁誘導素子は、前記コイル定置板
    に半田付されることによって前記電子回路板と結合さ
    れ、前記電磁誘導素子と前記電子回路板の間は、前記隔
    離板と隔離板パッドによって絶縁されていることを特徴
    とする請求項1記載の電流トランスデューサ。
  6. 【請求項6】 前記ケースは、上方に開口が形成されて
    おり、該開口から、前記電磁誘導用の各素子と前記電子
    回路板を組み合わせた構体を垂直に収納して、樹脂で封
    止したものであることを特徴とする請求項1記載の電流
    トランスデューサ。
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