JP3078167U - コイン等収納具付きバッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 素早くスムーズにコイン等を出し入れするこ
とができ、収納しているコイン等の飛出を防ぐことがで
きるコイン等収納具付きバッグを提供することにある。 【解決手段】 適宜形状のバッグと、このバッグに取付
けられたコイン等収納具とで構成されたコイン等収納具
付きバッグにおいて、当該コイン等収納具が、開閉可能
な開口部を有する収納具本体と、この収納具本体内に設
けられ、常時閉鎖方向に反撥し、収納されたカード類を
挟持できる開閉可能に形成された挟持材と、収納具本体
の開口時の断面形状が一定の形状で留まるように、当該
収納具本体両側に設けられた留め具と、前記収納具本体
開口部に設けられた止着手段とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、バイク乗車中での料金所における支払い時や駅の自動券売機におけ る切符の購入時など小銭等のコイン及びカード類の出し入れを素早くスムーズに 行うことを要求されるときに使用されるコイン等収納具付きバッグに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来のバッグは、１、５、１０、５０、１００及び５００円玉などの小銭その 他各種コインを収納するため、バッグの内側あるいは外側に単に一部が開口した 小さなポケットを設けたもの、あるいは、このポケットから収納したコインが飛 び出さないよう当該ポケット開口部にファスナーを設けたものがあった。加えて 、プリペイドカード等のカード類を収納するため、カード類の幅に合わせた切り 込みをポケット内に複数設け、重ねるようにカード類を収納するものがあった。

【０００３】 しかし、バッグの内側あるいは外側に単に一部が開口した小さなポケットを設 けたものは、収納されている小銭等のコインが増えると、バッグの動きによって 当該コインが飛び出して散乱してしまい、慌てて拾い集めなければならないとい うことがあった。

【０００４】 また、上記の欠点を解決するために、開口部にファスナーを設けたバッグでは 、小銭等のコインが必要なとき、例えば、バイク乗車中、有料道路の料金所にお いて料金を支払うときや駅の自動券売機で切符を購入するときなど、後続に待機 車両や混雑して待っている人がいると落ち着いてポケット開口部を開けることが できず、当該ポケット開口部に手が引っ掛かってしまったり、ファスナーが堅く ポケット開口部をなかなか開けることができなかったりなど、収納されている小 銭等のコインを素早く取り出すことができなかった。

【０００５】 さらに、カード類を取り出すときにおいても、カード類は重なり合うように収 納されている上、カードの上端部分以外ポケット内部に収納されているため、取 り出しにくく、慌てると指がすべり益々取り出しにくくなるという欠点があった 。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記欠点に鑑み、素早くスムーズにコイン等を出し入れすることが でき、収納しているコイン等の飛出を防ぐことができるコイン等収納具付きバッ グの提供を目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、適宜形状のバッグと、このバッグに取 付けられたコイン等収納具とで構成されたコイン等収納具付きバッグにおいて、 当該コイン等収納具が、開閉可能な開口部を有する収納具本体と、この収納具本 体内に設けられ、常時閉鎖方向に反撥し、収納されたカード類を挟持できる開閉 可能に形成された挟持材と、収納具本体の開口時の断面形状が一定の形状で留ま るように、当該収納具本体両側に設けられた留め具と、前記収納具本体開口部に 設けられた止着手段とで構成されている。

【０００８】

【作用】

上記のように構成されたコイン等収納具付きバッグは、収納具本体の開口部に 設けられた止着手段を取外し、開口部を開放する。この開放された開口部より小 銭等のコイン及びカード類を収納することができる。

【０００９】 また、前記収納具本体内に収納された前記カード類が、収納具本体内に設けら れた挟持材により挟持されたのち、収納具本体の開口部に設けられた止着手段を 止着することで小銭等のコイン及びカード類の飛出を防ぐことができる。

【００１０】

【本考案の実施例】 以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細に説明する。 図１乃至図４の第１の実施例において、１はコイン等収納具付きバッグで、こ のコイン等収納具付きバッグ１はバッグ２と、当該バッグ２表面上に縫着された コイン等収納具３とで構成されている。

【００１１】 前記コイン等収納具３は、ナイロンなどの合成繊維からなり、ほぼ中央で谷折 りされ、開放時の側面の断面形状がＶ字状の収納具本体４と、この収納具本体４ 内に設けられた挟持材７と、当該収納具本体４バッグ前方側４ａ上端に設けられ た片８と、収納具本体４両側に縫着された留め具９、９とで構成されている。

【００１２】 前記収納具本体４バッグ側４ｂの上端に縫着され、おもにベルクロテープオス が用いられたバッグ側止着手段５と、このバッグ側止着手段５に対応する、当該 収納具本体４バッグ前方側４ａ上端に縫着され、おもにベルクロテープメスが用 いられたバッグ前方側止着手段６とが止着され、収納具本体４の開口部１０は図 ２に示すとおり閉鎖状態となる。

【００１３】 前記収納具本体４は、図３乃至図４に示すとおり、前記片８を摘まみバッグ２ の前方に引き下げることで、前記バッグ側止着手段５に止着していたバッグ前方 側止着手段６とが取外され、開口部１０が開放する。このとき、収納具本体４の 両側に設けられ、透明なゴム製となっている扇状の留め具９、９により、断面形 状がＶ字状になるよう留められる。

【００１４】 前記挟持材７は、収納されたハイウェイカード、テレフォンカードなどのプリ ペイドカードあるいはキャッシュカードなどカード１２を挟持できるよう開閉可 能な板状に形成されており、図３乃至図４に示すように、下辺が前記収納具本体 ４開放時の断面形状Ｖ字状の鋭角部に取付けられ、上辺が常時、収納具本体４バ ッグ側４ｂに位置するように反撥性を有している。

【００１５】 １、５、１０、５０、１００及び５００円玉などの小銭その他各種のコイン１ １、１１、１１を収納するときは、前記片８を摘まみバッグ２前方に引き下げる ことで、前記開口部１０を開放し、収納具本体４バッグ前方側４ａと挟持材７と の間に収納することとなる。

【００１６】 カード１２を収納するときは、前記挟持材７の上辺を指などで軽く収納具本体 ４バッグ前方側４ａ方向に移動させるだけでよく、当該カード１２を収納後は指 などを離せば、上辺は収納具本体４バッグ側４ｂに向かって反撥し、カード１２ を挟持することとなる。

【００１７】 コイン１１、１１、１１及びカード１２の収納状態は、留め具９、９が透明で あるので、はっきりと内部を視認することができ、コイン１１、１１、１１及び カード１２の種類の確認が容易となる。

【００１８】 コイン１１、１１、１１及びカード１２収納後は、バッグ側止着手段５とバッ グ前方側止着手段６とを止着させるだけで、開口部１０が閉じるので、コイン１ １、１１、１１及びカード１２の飛出を防ぐことができる。

【００１９】 なお、本考案の実施例にあって、挟持材７の上辺が常時、収納具本体４バッグ 前方側４ａに位置するように取付けてもよく、その効果はまったく変わらない。

【００２０】 また、収納具本体４バッグ側４ｂは、バッグ２表面上に縫着されているが、バ ッグ側４ｂがバッグ２表面に一体的に設けられてもよく、その効果はまったく変 わらない。

【００２１】

【本考案の異なる実施例】

次に図５乃至図６に示す本考案の異なる実施例について説明する。 なお、この実施例の説明にあたって、前記本考案の第１の実施例と同一構成部 分には同一記号を付して重複する説明を省略する。

【００２２】 図５の本考案の第２の実施例において、前記第１の実施例と主に異なる点は、 前記収納具本体４バッグ側４ｂの表面全体に縫着されたおもにベルクロテープオ スが用いられた収納具本体側止着手段５ａと、この収納具本体側止着手段５ａに 対応するように、バッグ２表面上に縫着されたおもにベルクロテープメスが用い られたバッグ本体側止着手段６ａとを形成した点で、このように形成されたコイ ン等収納具付きバッグ１Ａを構成することにより、バッグ本体側止着手段６ａの 取付位置によって、例えば、ショルダーベルトなど、バッグ２のどの位置にも取 付が可能となり、前記収納具本体４のみの携帯も可能となる。

【００２３】 図６の本考案の第３の実施例において、前記第１の実施例と主に異なる点は、 止着手段として、前記収納具本体４バッグ側４ｂ上端に取付けられた一個又は複 数個の磁石式ボタンオス１３と、この磁石式ボタンオス１３に対応する、前記収 納具本体４バッグ前方側４ａ上端に取付けられた一個又は複数個の磁石式ボタン メス１４とを用いた点で、このように形成されたコイン等収納具付きバッグ１Ｂ を構成しても、第１の実施例と同様の効果を得ることができる。

【００２４】

【考案の効果】

以上の説明により明らかなように、本考案にあっては次ぎに列挙する効果が得 られる。

【００２５】 （１）適宜形状のバッグと、このバッグに取付けられたコイン等収納具とで構成 されたコイン等取納具付きバッグにおいて、当該コイン等収納具が、開閉可能な 開口部を有する収納具本体と、この収納具本体内に設けられ、常時閉鎖方向に反 撥し、収納されたカード類を挟持できる開閉可能に形成された挟持材と、収納具 本体の開口時の断面形状が一定の形状で留まるように、当該収納具本体両側に設 けられた留め具と、前記収納具本体開口部に設けられた止着手段とで構成されて いるので、バッグの動きによってコイン等が外に飛び散ることがない。

【００２６】 （２）（１）により、コイン等の出し入れがスムーズであるので、例えば、バイ クで有料道路の料金所で料金を支払うときや駅の自動券売機で切符を購入すると きなど、止着手段を取外すだけで収納されているコイン等を容易に素早くスムー ズに出し入れすることができる。

【００２７】 （３）請求項２も前記（１）〜（２）と同様な作用効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例の正面図。

【図２】本考案の第１の実施例の拡大側面図。

【図３】本考案の第１の実施例の説明図。

【図４】本考案の第１の実施例の説明図。

【図５】本考案の第２の実施例の説明図。

【図６】本考案の第３の実施例の説明図。

【符号の説明】

１、１Ａ、１Ｂ コイン等収納具付きバッグ、２ バッ
グ、 ３ コイン等収納具、４ 収納具本体、４ａ
バッグ前方側、４ｂ バッグ側、５ バッグ側止着手
段、５ａ 収納具本体側止着手段、６ バッグ前方側止
着手段、６ａ バッグ本体側止着手段、７ 挟持材、
８ 片、９ 留め具、 １０ 開口部、１１
コイン、 １２ カード、１３ 磁石式ボタンオス、
１４ 磁石式ボタンメス。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜形状のバッグと、このバッグに取付
   けられたコイン等収納具とで構成されたコイン等収納具
   付きバッグにおいて、当該コイン等収納具が、開閉可能
   な開口部を有する収納具本体と、この収納具本体内に設
   けられ、常時閉鎖方向に反撥し、収納されたカード類を
   挟持できる開閉可能に形成された挟持材と、収納具本体
   の開口時の断面形状が一定の形状で留まるように、当該
   収納具本体両側に設けられた留め具と、前記収納具本体
   開口部に設けられた止着手段とで構成されたことを特徴
   とするコイン等収納具付きバッグ。
2. 【請求項２】 前記止着手段が一対の平面吸着テープで
   形成されていることを特徴とする請求項１に記載のコイ
   ン等収納具付きバッグ。