JP3080956U - 紙幣と小銭の出し入れ容易な財布 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】小銭と紙幣の出し入れを容易且つ確実に行える
ようにする。 【構成】小銭入れ部（３）を九十度開口可能とし、その
周囲にこぼれ落ち防止用蛇腹体（９）とスポンジ体（１
０）を設けると共に、背中合わせに設けた紙幣入れ部
（５）も九十度ないし百八十度開口可能とし、且つ紙幣
挟持用クリップ体（６）・（７）を装備してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、紙幣入れ部と小銭入れ部とを重ね配置で備えた財布に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来の財布は、図２に示すように内側に小銭入れ部を設け、外側に紙幣入れ部 を備えたものが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述のような従来の財布に、小銭と紙幣を入れて所持している場合は特に問題 ないが、いざ支払いを行う際に不便や不都合が生じる。

【０００４】 止め金を外して口金を開き、小銭入れ部の中から必要な金額を選び出すのに難 儀するものである。即ち、その開き角度が非常に狭いので、指先が入り難く且つ 団子状態なので、たいへん見づらい。

【０００５】 一方、外側に配置されている従来の紙幣入れ部も、僅かな隙間に薄い紙幣を挿 入しなければならない。折れ曲がったりはみ出したりしやすい。また、百八十度 全開しないと紙幣の出し入れが難しいし、また紙幣の種類も分かりにくい。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、従来の財布の問題点を簡単な手段で解決したものである。先 ず、小銭入れの開き角度を九十度まで開口可能とし、且つ小銭のこぼれ落ちを防 止する蛇腹体とスポンジ体を設けてなる。一方、この小銭入れ部と背中合わせに 紙幣入れ部を設けると共に、少なくとも二本の軟質プラスチック製紙幣挟持用ク リップ体を装備してなる。

【０００７】 先ず、止め金（１）を外して口金部（２）を開くと、小銭入れ部（３）は九十 度開口する。従って広い平面部が生まれるから、これへ小銭（４）を押し広げる ことができる。故に、多種多数の小銭（４）の中から、必要なものを容易且つス ピーディーに選び出すことができる。また一目瞭然に視認できるから間違えるこ とがなくなる。

【０００８】 小銭（４）を机の上や手の平の上に取り出して並べたり、落としたりする不便 や不都合が一切なくなる。また、こぼれ落ち防止用蛇腹体（９）及びこぼれ落ち 防止用スポンジ体（１０）は、共に伸縮自在であるから口金部（２）の開閉に順 応し連動する。従ってその開閉に支障を起こすことはない。

【０００９】 一方、紙幣入れ部（５）も前記小銭入れ部（３）と背中合わせに設けられ、こ れも九十度程度から百八十度開口することによって、紙幣挟持用クリップ体（６ ）・（７）が現れる。従って、この横方向から紙幣（８）を挿入するだけで簡単 に挟み込める。この場合、九十度開口よりも百八十度開口した方が挟み込みやす い。

【００１０】 従来のように、財布の外側の狭い隙間に紙幣が折れ曲がらないように苦労して 挿入しなくても、まる見えの状態であるからワンタッチで簡単確実に挟み込める 。 しかも、紙幣（８）の全体や端部がよく見えるので、抜き出す場合もその種類 や枚数を間違いなく迅速に行える。

【００１１】

【考案の効果】

小銭入れ部（３）と紙幣入れ部（５）が、共に九十度ないし百八十度開口可能 とすることによって、小銭（４）と紙幣（８）の出し入れが容易且つ確実に行え るから、指先の弱い人や不器用な人、お年寄りの人達に好適にして便利重宝な有 益考案を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施状態を示す斜視図。

【図２】 従来品の一例を示す斜視図。

【符号の説明】 １ 止め金 ２ 口金部 ３ 小銭入れ部 ４ 小銭 ５ 紙幣入れ部 ６ 紙幣挟持用クリップ体 ７ 紙幣挟持用クリップ体 ８ 紙幣 ９ こぼれ落ち防止用蛇腹体 １０ こぼれ落ち防止用スポンジ体 １１ 止着具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】紙幣入れ部と小銭入れ部とを重ね配置で備
   えた財布において、小銭入れ部（３）を九十度開口可能
   とし、その周囲にこぼれ落ち防止用蛇腹体（９）とスポ
   ンジ体（１０）を設けると共に、背中合わせに設けた紙
   幣入れ部（５）には紙幣挟持用クリップ体（６）・
   （７）を備えたことを特徴とする財布。