JP3078105B2 - 光線路の識別方法 - Google Patents
光線路の識別方法Info
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Description
路をその端部において識別する方法に関するものであ
る。
の屈折率を部分的に変化させ、この変化位置をOTDR
測定法を用いて線路端部で検出する方法が知られている
(1991年電子情報通信学会秋季大会 文献B−59
1「光線路データベースのための遠隔ファイバ識別
法」)。
れば、光線路に設ける識別符号部が数百メートルにわた
ってしまう。たとえば、上述した文献中の例では、8ビ
ットの識別符号を光線路に記録するのに1ビット当たり
50m、全体で400mの長さを要している。したがっ
て、もともと短い長さの光線路に対して識別符号を付け
ることは困難である。また、数百メートルにわたる識別
符号を光線路に記録するには、光線路の製造過程でこれ
を行う必要があり、実用的ではない。
するために、本発明の識別方法は、光線路上に特定波長
のみの光を反射する反射部を複数箇所に設け、光線路毎
に反射部の特定波長および相対位置の組み合わせをかえ
て識別標識とし、これらの光線路に対して検査光を入射
したときの識別標識からの反射光の波長および相対位置
を測定し、この測定結果に基づいて光線路を識別するも
のである。
わりに、光線路に識別標識を有する分岐線路を付加して
もよい。
識別標識である反射部で反射され入射端に戻ってくる。
反射部の反射光波長および相対位置の組み合わせを光線
路ごとに異なるものとしておき、反射光を測定すれば、
その測定結果から光線路を識別できる。
る光線路設備管理システムを示す構成図である。局舎1
と加入者宅3との間には、光線路の接続切り換えを行う
ための端子函2が設けられている。局舎1内の伝送装置
4に一端が接続されている複数の光線路は光ファイバケ
ーブル9として束ねられ、端子函2まで延びている。各
光線路の他端は、端子函2内において、各加入者宅3に
延びている光線路の一端と光コネクタ10を介して接続
され、これにより、局舎1内の伝送装置4と各加入者宅
3とがそれぞれ1本の光線路で接続されたことになる。
動で任意に行うことができる。この切り換えを行う際に
は、まず、局舎1内に置かれた識別標識読取装置(コー
ド読取装置)5で、後述する識別方法により光線路のル
ート情報を調べ、そのルート情報を制御装置6から端子
函2内のローカルコントローラ11に伝達し、表示装置
12で現場の作業者にその情報を知らせる。作業者はそ
のルート情報に基づいて所望のコネクタ切り換えを行
う。切り換え作業終了後、再びコード読取装置5で光線
路の識別標識を読み取って局舎1側でルート情報を確認
し、このルート情報を制御装置6からローカルコントロ
ーラ11を介して表示装置12に表示することで、作業
者は切り換えの良否を確認する。
びその周辺装置を示すブロック図である。コード読取装
置5は発光部20と受光部21を備え、これらは制御回
路6を構成するコンピュータ22によってその動作が制
御される。
回路114とを備えている。光源109は、半導体レー
ザアレイ110、プリズム113および集光レンズ27
を内蔵している。半導体レーザアレイ110は、発振波
長が互いに異なる複数の半導体レーザ111と、各半導
体レーザ111毎に設けられたレンズ112を備えてい
る。駆動制御回路114は、半導体レーザ111の選択
的な駆動およびプリズム113の移動について制御を行
い、これにより、光源109は特定波長の検査光を選択
的に出射することができる。光ファイバ40は、被測定
光線路である光ファイバ50とコード読取装置5とを繋
ぐ分岐光線路であり、接続手段38を介して被測定光線
路50と接続されている。接続手段38は、光ファイバ
40を多数の被測定光線路50の中のいずれかに選択的
に接続するものである。
る受光素子34と、この受光素子34からの信号をデジ
タル値に変換するメモリ付きA/D変換回路35と、A
/D変換回路35からのデジタル値に対して平均化処理
を施す平均化回路36とを備えている。光ファイバ41
は光ファイバカプラ37によって光ファイバ40に接続
され、一端が受光部21に導かれている。A/D変換回
路35は、駆動制御回路114から与えられる検査光の
発光タイミングを基準にして受光素子からの信号の時間
的変化を記憶し、適当な時間間隔で各時刻でのアナログ
値をデジタル値に変換する。したがって、発光部20か
ら検査光が出射されてから反射光が戻ってくるまでの時
間を検出することができる。
いるので、コンピュータ22では、検査光波長と識別標
識39での反射光の到達時間との組み合わせによって、
識別標識39を構成する各反射部の特定波長とその相対
位置を検出することができる。
識(コード)39が線路中に書き込まれている。識別標
識39は、特定波長のみの光を反射する反射部を複数箇
所に設け、光線路毎に反射部の特定波長および相対位置
の組み合わせをかえたものである。識別標識39を構成
する反射部のそれぞれは、光線路50の屈折率を局所的
に変化させた縞で構成され、屈折率変化の空間周波数等
を適当に設定することで、その反射部固有の反射光波長
を得ることができる。図3(a)に示すように、光線路
50に屈折率を一定周期で変化させた縞で反射部100
を作る。この縞100の周期(相隣る屈折率変化点の間
隔)をd、反射部における光線路の屈折率をnとする
と、反射光波長λは、λ=2ndで表されることから、
dおよびnを適当に設定すれば、所望の反射光波長を得
ることができる。このようにして得た反射部100を同
図(b)に示すように光線路50上に複数箇所(同図で
は5箇所)設け、各反射部100の反射光波長λ1〜λ
5の値およびその相対位置を適当に設定して識別標識3
9とする。屈折率はUV光(紫外線)を光線路50に局
所的に照射することにより変化させることができるの
で、これを利用して所望の波長のみを反射させる反射部
を形成できる。
子函2との間の光線路、端子函2と加入者宅3との間の
光線路のそれぞれに設けられている。局舎1と加入者宅
3との間に端子函が複数個介在する場合は、端子函間の
光線路にも識別標識が設けられる。
る。たとえば、反射波長としてλ1からλnまでのn種
の波長を用いてn進数コード作る。つまり、各波長に1
からnまでの整数を割り当てる。そして、これらの波長
の中から適当に選択された波長特性をもつ反射部を光線
路50上でm箇所に設ける。これによって、反射部の特
定波長と相対位置からm桁のn進数コードを作ることが
できる。コード読取装置5は上述したように、検査光に
用いた波長とその反射光の到達時間を検出することがで
きるので、このコードを読み取ることができる。図4
は、ある任意の識別標識を構成する反射部の波長と相対
位置との対応表を示している。この表は、波長λ2が1
番目、波長λ1が2番目、波長λ3が3番目に形成され
た例を示しており、これを読取りコードに変換すると
「213…」となる。
駆動制御回路114からのタイミング信号に基づいて動
作させているが、光ファイバ41の他端に受光素子を設
けて検査光の入射タイミングを検出し、この検出信号を
A/D変換回路35に対する動作タイミング信号として
もよい。
路中に直接書き込む代わりに、識別標識100が書き込
まれた分岐光線路101をファイバカプラ102などを
用いて付加してもよい。
の別の構成例を示す部分切り欠き斜視図である。この例
では、特定波長のみ反射する反射部として光フィルタが
用いられている。この識別標識の形成方法を簡単に説明
する。シリコン基板200上に2本のV溝201、20
2を形成し、それぞれに光線路である2心テープファイ
バ203の各光ファイバ204、205を埋め込む。そ
の後、上からシリコン蓋206を被せて樹脂207で固
め、光ファイバ204、205を固定する。ついで、シ
リコン蓋206の上からシリコン基板200に溝208
を形成することにより、光ファイバ204、205を切
断する。そして、溝208に所望の単色反射光フィルタ
210を嵌め込むことにより、光線路中に特定波長のみ
反射する反射部を形成したことになる。この光フィルタ
210は例えば誘電体多層膜などで構成される。この光
フィルタによる方法を用いると、光線路がこの例のよう
に2心テープファイバあるいはそれ以上の多心テープフ
ァイバである場合に、各光ファイバに対して同時に同じ
識別標識を設けることが可能である。
を示す斜視図である。この例は、反射部である光フィル
タをコネクタの端面に設けることで、その取り付けを容
易にしたものである。コネクタは、ガイドピン221を
有する雄コネクタ220と、ガイドピン221用の受け
穴222を有する雌コネクタ223で構成されている。
各コネクタ220、223は2枚のシリコンチップ22
4、225を重ねてエポキシ樹脂226で固めた構造を
有する。シリコンチップ224にはテープファイバ22
7を構成する光ファイバと同数またはそれ以上のV溝2
28が形成されており、各光ファイバがこれらのV溝中
に固定されている。ガイドピン221を受け穴222に
挿入することにより、雄コネクタ220側の光ファイバ
と、雌コネクタ223側の光ファイバがそれぞれ1対1
に結合される。この結合の際に、単色反射光フィルタ2
30を間に介在させることで、光線路中に反射部を形成
することができる。この例では、光フィルタ230がコ
ネクタ220、223と別体のものであるが、雌コネク
タ223の端面に誘電体多層膜を蒸着して形成してもよ
い。
よれば、識別標識を構成する複数の反射部の反射光波長
および相対位置の組み合わせを光線路ごとに異なるもの
としておき、識別標識からの反射光によって反射部の特
定波長および相対位置を測定することにより、その測定
結果から容易にかつ正確に光線路を識別できる。したが
って、端子函における切り換え作業の際の接続の確認に
極めて有効である。
ステムを示すブロック図。
装置を示すブロック図。
説明図。
5…コード読取装置、6…制御装置、20…発光部、2
1…受光部、39…識別標識、50…光線路。
Claims (5)
- 【請求項1】 光線路上に特定波長のみの光を反射する
反射部を複数箇所に設け、光線路毎に前記反射部の特定
波長および相対位置の組み合わせをかえて識別標識と
し、これらの光線路に対して検査光を入射したときの前
記識別標識からの反射光によって前記特定波長および相
対位置を測定し、この測定結果に基づいて光線路を識別
する光線路の識別方法。 - 【請求項2】 光線路のそれぞれに分岐線路を付加し、
これらの分岐線路上に特定波長のみの光を反射する反射
部を複数箇所に設け、光線路毎に前記反射部の特定波長
および相対位置の組み合わせをかえて識別標識とし、前
記光線路に対して検査光を入射したときの前記識別標識
からの反射光によって前記特定波長および相対位置を測
定し、この測定波長に基づいて光線路を識別する光線路
の識別方法。 - 【請求項3】 反射部が光線路の屈折率を局所的に変化
させた縞であることを特徴とする請求項1または2のい
ずれかに記載の光線路の識別方法。 - 【請求項4】 反射部が光線路中に挿入した光フィルタ
であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに
記載の光線路の識別方法。 - 【請求項5】 光線路が複数の光コネクタで接続されて
おり、反射部である光フィルタが前記各光コネクタの端
面に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の
光線路の識別方法。
Priority Applications (17)
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---|---|---|---|
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DE69321548T DE69321548T2 (de) | 1992-05-01 | 1993-04-28 | Verfahren zur identifizierung einer optischen linie |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
1992
- 1992-05-01 JP JP04112818A patent/JP3078105B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
電子情報通信学会大会講演論文集、1991〔秋季4〕(1991)p.4.51 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05307122A (ja) | 1993-11-19 |
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