JP3231167B2 - 光線路の識別方法及び光線路の識別装置 - Google Patents

光線路の識別方法及び光線路の識別装置

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JP3231167B2
JP3231167B2 JP30431693A JP30431693A JP3231167B2 JP 3231167 B2 JP3231167 B2 JP 3231167B2 JP 30431693 A JP30431693 A JP 30431693A JP 30431693 A JP30431693 A JP 30431693A JP 3231167 B2 JP3231167 B2 JP 3231167B2
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政一 茂原
享 井上
保次 服部
克也 山下
文男 大槻
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光通信に用いられる光線
路をその端部において識別する光線路の識別方法及びそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光線路の識別方法として、光線路のコア
の屈折率を部分的に変化させ、この変化位置をOTDR
測定法を用いて線路端部で検出する方法が知られている
(1991年電子情報通信学会秋季大会 文献B−59
1「光線路データベースのための遠隔ファイバ識別方
法」)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法によ
れば、光線路に設ける識別符号部が数百メートルにわた
ってしまう。例えば、上述した文献中の例では、8ビッ
トの識別符号を光線路に記録するのに1ビットあたり5
0m、全体で400mの長さを要している。したがっ
て、もともと短い長さの光線路に対して識別符号を付け
ることは困難であった。また、数百メートルにわたる識
別符号を光線路に記録するには、光線路の製造過程でこ
れを行う必要があり、実用的ではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するために、光線路の識別方法は、特定波長の光を反射
する反射部を光線路に設け、この反射部を単数或いは複
数組み合わせて、個々の光線路を識別する識別標識とす
る。また、検査光の波長を繰り返し連続的に変化させつ
つ、この検査光を光線路に入射し、光線路の識別標識で
反射された検査光の反射光を受光部で受光する。そし
て、この受光された反射光の波長に基づいて、いずれの
光線路であるかを識別する。
【0005】また、この受光部に入射可能な光の波長を
入射許容波長とすると、受光部で反射光を受光する際、
この入射許容波長を検査光の波長変化に追従して繰り返
し連続的に変化させ、かつ、この検査光の波長変化と入
射許容波長の波長変化との位相差を相対的に変化させつ
つ、受光部に到達する反射光の有無を検知する。そし
て、受光部において反射光が検出された際の前述した位
相差と、この検査光が出射された後にその反射光が受光
部で検出されるまでの時間とを、それぞれ計測すること
により、この反射光の波長に基づいて、いずれの光線路
であるかを識別してもよい。
【0006】一方、本発明にかかる光線路の識別装置
は、測定に必要なスペクトル幅を持つ光を発光する光源
手段と、この光源手段から発せられた光のうち、特定波
長の光のみを選択的に透過させる第1波長選択手段と、
第1波長選択手段の透過波長を、繰り返し連続的に変化
させる第1制御手段と、反射部で反射された検査光の反
射光を受光する受光手段とを備えて構成する。
【0007】また、この装置は、さらに、この受光手段
に向かう反射光のうち、特定波長の光のみを選択的に透
過させる第2波長選択手段と、第1波長選択手段を透過
する光の波長変化に追従するようにして、この第2波長
選択手段の透過波長を、繰り返し連続的に変化させる第
2制御手段と、第1制御手段と第2制御手段とを制御
し、第1波長選択手段の透過波長の波長変化と第2波長
選択手段の透過波長の波長変化との位相差を変化させる
位相制御手段と、検査光が光源手段から出射された後、
その反射光が受光手段で検出されるまでの時間を計時す
る計時手段とを備えて構成することもできる。
【0008】なお、第1及び第2波長選択手段は、音響
光学素子によって構成することが望ましい。
【0009】
【作用】光線路の識別方法では、光線路の一端から検査
光を入射すると、その光は識別標識である反射部で反射
されて入射側に戻る。この反射部における反射波長を光
線路毎に異なるものとしてあるため、その反射光の波長
を測定すれば、その測定結果からいずれの光線路かを識
別できる。
【0010】また、検査光の波長変化に追従するように
入射許容波長を変化させる場合には、この両者の波長変
化の位相差Δtが、発光部−反射部−受光部の間を出射
された検査光が往復する時間に一致した場合に、この受
光部に反射光が入射できることになる。従って、受光部
に反射光が入射した際の位相差Δtを計測することで、
Δt×c/n(cは光束、nは光線路の屈折率)より、
反射部までの往復の光学的距離Lが求まる。すなわち、
反射部が形成された位置を認識することができる。
【0011】また、検査光が発光部から出射されてか
ら、その反射光が受光部で検出されるまでの時間t´を
計測し、(t´−Δt)を求めることで、検出された波
長を有する検査光が発光部から選択的に出射された時間
tが得られる。したがって、この時間tに、いかなる波
長の検査光が出射されたかを調べることで、受光部で検
出された反射光の波長を間接的に特定する。
【0012】一方、本発明にかかる光線路の認識装置で
は、第1制御手段によって、第1波長選択手段を透過す
る検査光の波長を、時間的に変化させつつ出射する。こ
の検査光は識別標識である反射部で反射されて戻ってく
るが、反射部における反射波長を光線路毎に異なるもの
としてあるため、その反射光の波長を検出することで、
いずれの光線路であるかを識別する。
【0013】また、位相制御手段により、第1制御手段
による透過波長の波長変化と第2制御手段による透過波
長の波長変化との位相差を変化させ、受光手段において
反射光が検出された際の位相差Δtを求めることで、前
述したように、反射部までの往復の光学的距離Lが求ま
る。
【0014】また、計時手段により、反射光がこの受光
手段で検出されるまでの時間t´を計時することで、第
1波長選択手段から出射された際の時間tが得られる。
よって、前述したように、この時間tに、いかなる波長
の検査光が第1波長選択手段を透過したかを調べること
で、受光手段で検出された反射光の波長を間接的に認識
する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の各実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0016】<実施例1>図1に、本実施例にかかる光
線路の識別装置の構成を示す。局舎1と加入者宅3との
間には、光線路の接続切り換えを行うための端子函2を
設けている。局舎1内の伝送装置4に一端を接続した複
数の光線路は、光ファイバケーブル9として束ねられ、
端子函2まで延びている。各光線路の他端は、端子函2
内において、各加入者宅3まで延びる光線路の一端に対
し光コネクタ10を介して接続し、これによって、局舎
1内の伝送装置4と各加入者宅3とがそれぞれ1本の光
線路で接続されている。
【0017】光コネクタ10では、接続の切り換えを手
動で任意に行うことができる。この切り換えを行う際に
は、まず、局舎1内に置かれた光線路の識別装置5によ
って、後述する識別方法で光線路のルート情報を調べ、
そのルート情報を制御装置6から端子函2内のローカル
コントローラ11に伝達し、表示装置12で現場の作業
者にその情報を知らせる。作業者はそのルート情報に基
づいて所望のコネクタ切り換えを行う。切り換え作業終
了後、再び識別装置5で光線路の識別標識を読み取って
局舎1側でルート情報を確認し、このルート情報を制御
装置6からローカルコントローラ11を介して表示装置
12に表示することで、作業者は切り換えの良否を確認
する。
【0018】図2に、識別装置5の内部構成およびその
周辺装置を示す。識別装置5は発光部20と受光部21
を備え、これらは制御装置6を構成するコンピュータ2
2によってその動作が制御される。
【0019】発光部20は、任意の波長の光を選択的に
発するものであり、測定に必要な波長を含む適当なスペ
クトル幅を持つ光(白色光など)を発する光源24、こ
の光源24から出射される光のうち、特定の波長の光を
選択的に透過する音響光学素子25、この音響光学素子
25の入出力部にそれぞれ設けたレンズ系26、27、
及び、音響光学素子25の透過波長を連続的に変化させ
る駆動部28で構成している。光源24から出射された
光は、レンズ26を介して、音響光学素子25に入射
し、ここで特定の波長を有する光のみが透過する。この
透過する光の波長は、例えば、一定の周期で、時間に比
例して繰り返し変化させる。そして、音響光学素子25
を透過した光は、レンズ27を経て、検査光として光フ
ァイバ40に入射する。
【0020】光ファイバ40は、被測定光線路である光
線路50と識別装置5とを繋ぐ分岐光線路であり、分岐
結合器38を介して各光線路50と接続している。この
分岐結合器38は、光ファイバ40を多数の光線路50
のいずれかに選択的に接続するものである。
【0021】受光部21は、干渉分光器であるファブリ
ペローエタロン(以下、エタロンと記す)32、エタロ
ン32内の共振用の2枚の平面板の間隔を制御するエタ
ロンコントローラ33、エタロン32の入出力部にそれ
ぞれ設けたレンズ系30,31、エタロン32を透過し
た光の光強度を電気信号に変換する受光素子34を備え
ている。また、この受光部21は、受光素子34の出力
信号をコンピュータ22の信号によって時間的に切り出
しを行うボックスカー積分器35と、ボックスカー積分
器35の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換
回路36とを備えている。
【0022】エタロン32は、光ファイバ40−カプラ
37−光ファイバ41を介して、光線路50からの反射
光が入射し、その反射光の分光を行う。その際に、エタ
ロンコントローラ33は、コンピュータ22からの指令
に基づいてエタロン32内の共振面の間隔を制御して分
光波長を変化させる。コンピュータ22は、エタロン3
2を制御しながらA/D変換回路36からのデータを取
り込むことで、反射光の波長解析を行う。なお、エタロ
ン32に代えて音響光学素子、また、エタロンコントロ
ーラ33に代え、音響光学素子の透過波長を連続的に変
化させる駆動部を用いて構成することも可能である。
【0023】各光線路50には、それぞれ固有の識別標
識(コード)39が線路中に書き込まれている。識別標
識39は、特定波長のみの光を反射する反射部100を
複数箇所に設け、光線路毎に反射部100の特定波長の
組み合わせをかえたものである。識別標識39を構成す
る個々の反射部100は、光線路50の屈折率を局所的
に変化させた縞で構成し、屈折率変化の空間周波数等を
適当に設定することで、その反射部固有の反射光波長を
得ることができる。図3(a)に示すように、光線路5
0に屈折率を一定周期で変化させた縞で反射部を作る。
この縞100の周期(隣り合う屈折率変化点の間隔)を
d、反射部100における光線路の平均屈折率をnとす
ると、反射光波長λは、λ=2ndで表される。従っ
て、dおよびnを適当に設定すれば、所望の反射光波長
を得ることができる。このようにして得た反射部100
を同図(b)に示すように光線路50上に複数箇所(同
図では5箇所)設け、各反射部100の反射光波長λ1
〜λ5の値を適当に設定して識別標識39とする。屈折
率は紫外線を光線路50に局所的に照射することにより
変化させることができるので、これを利用して所望の波
長のみを反射させる反射部100を形成できる。
【0024】識別標識39は、図1における局舎1と端
子函2との間の光線路、及び、端子函2と加入者宅3と
の間の各光線路に設けている。局舎1と加入者宅3との
間に端子函が複数個介在する場合は、端子函間の光線路
にも識別標識を設ける。
【0025】つぎに、識別標識39の読取方法を説明す
る。たとえば、反射波長としてλ1からλ5までの5つ
の波長を用いて2値のコード化をするものとする。つま
り、各波長について反射光の有無を「1」または「0」
に対応させる。図4(a)は、発光部20から任意の光
線路50に対して検査光を与えたときに得られた反射光
波長特性の一例を示す特性図である。この特性図は横軸
に波長、縦軸に光強度を採っている。この例では、λ
1、λ3およびλ5の各波長については、反射光を観測
することができ、逆に、λ2およびλ4について全く観
測できない。同図(b)は、この観測結果をコード情報
に対応させたものである。つまり、同図(a)の観測結
果から「10101」という5ビットのコード情報を得
ることができる。なお、コード化の場合に、2値のコー
ド化は必要条件ではなく、光強度の違いを識別できる程
度の多値のコード化でも良い。この場合は、図5の例に
加えて光強度の情報が増えるため、同じ波長の数で多く
の情報を盛り込むことができる。また識別する光線路が
少なく、識別標識の数が少ない場合には、各識別標識に
は一つの波長のみを割り当てて行うことも可能である。
【0026】本実施例では、局舎1と加入者宅3とを繋
ぐ光線路が、端子函2で接続された2本の区分光線路で
構成している。識別標識は各区分光線路に設けているた
め、これらを区別して認識する必要がある。ボックスカ
ー積分器35は、そのために用いるものである。すなわ
ち、パルス状の検査光を被測定光線路に入射し、検査光
の入射タイミングを基準にして、識別標識ごとの反射光
を時間的に切り出す。これにより、同一光線路上の異な
る点の識別標識からの反射光を区別することができる。
コンピュータ22は、この識別標識ごとの反射光を区別
しながら、波長別の光強度データを取り込み、識別標識
ごとの反射光スペクトルを測定する。なお、反射光の切
り出しは、ボックスカー積分器35に代えて、光ゲート
(光偏向器)を用いることでも達成できる。
【0027】なお、図5に示すように、識別標識を光線
路中に直接書き込む代わりに、識別標識が書き込まれた
分岐光線路101をファイバカプラ102などを用いて
付加してもよい。
【0028】<実施例2>光線路の識別装置にかかる他
の実施例を図6に示す。前述した実施例1(図2参照)
と同一の構成要素には同一の参照番号を付し説明は省略
する。
【0029】本実施例の識別装置5も、発光部20と受
光部21とを備えており、この発光部20も、実施例1
と同様に、特定の波長の光を選択的に透過する音響光学
素子25、音響光学素子25の透過波長を連続的に変化
させる駆動部28等を有している。本実施例では、この
駆動部28により、音響光学素子25を透過する波長
を、一定の周期Tで、時間に比例して連続的に変化させ
ている(図7(b)参照)。
【0030】受光部21は、任意の波長を選択的に透過
する音響光学素子32´、音響光学素子32´における
透過波長を連続的に変化させる駆動部33´等を有して
いる。この駆動部33´では、音響光学素子32´を透
過する波長を、発光部20の音響光学素子25を透過す
る波長変化に追従するように、これと同一の周期Tで、
時間に比例して連続的に変化させている(図7(b)参
照)。
【0031】また、本実施例の識別装置5は、位相制御
回路23を備えている。この位相制御回路23は、発光
部20の駆動部28によって制御される透過光の波長変
化の位相と、受光部21の駆動部33によって制御され
る透過光の波長変化の位相とを相対的に変化させ、双方
の間に所定の位相差を形成する回路である。
【0032】次に、図7(a),(b)に基づき、この
識別装置によって識別標識を識別する原理を説明する。
【0033】音響光学素子25,32´は、駆動部2
8、33´の駆動周波数を変化させることにより、ある
一定の角度に出射される光の波長を変化させ、その光の
みを透過させる。前述したように、発光部20の音響光
学素子25では、ここを透過する光の波長を時間に比例
して、連続的に周期Tで変化させている。このようにし
て出射された検査光のうち、被測定光線路である光線路
50の識別標識39で反射する波長λの光のみが反射さ
れて受光部21に入射する。
【0034】一方、受光部21の音響光学素子32´
は、発光部20の音響光学素子25を透過する波長変化
に追従するように、同一の周期Tで、この音響光学素子
32´を透過し得る波長を同期的に変化させている。こ
の識別操作の際には、位相制御回路23の制御の下、発
光部20の駆動部28に対する、受光部21の駆動部3
3´の位相差を変化させながら、受光素子34に入射す
る反射光の有無を検知する。
【0035】ここで、駆動部28に対する駆動部33´
の位相差が△tのとき、受光素子34に入射する反射光
が検知されたとする。ある波長を持った反射光が受光素
子34に入射する条件は、発光部20−識別標識39−
受光部21に亘る光学距離Lが、△t×c/n(cは光
速、nはファイバの屈折率)に一致した場合である。従
って、△tを計測することで、(△t×c/n)によっ
てこの光学距離Lが求められ、この結果、識別標識39
までの距離、すなわち、光線路上のどの位置に形成され
た識別標識39からの反射光であるかを認識できること
となる。
【0036】また、この計測と同時に、コンピュータ2
2内部の計時機構部において、検査光が時刻t0 に発光
部20から出射されてから、その反射光が受光部21で
検出されるまでの時間t´を計測する。この際、コンピ
ュータ22は、A/D変換回路36から与えられる検出
信号によって、反射光が受光素子に入射した時刻t´を
検知する。この場合の測定結果は、時間t´以降、周期
Tで、反射光が観測されることになる。
【0037】また、この受光した時間t´と位相差△t
とより、発光部20を出射した光の時間tが、t=t´
− △tとして計算される。そこで、この時間tに、い
かなる波長の検査光が音響光学素子25を透過したかを
調べることで、受光素子で検出された反射光の波長が求
まる。このような波長解析方法によって、受光された光
の波長を直接分析することなく、反射光の波長を求める
ことができる。
【0038】なお、この方法によって検出された反射光
の各波長の有無を、前述した実施例1と同様に、「1」
または「0」に対応させるとすると、λ1からλ5まで
の5つの波長を用いた場合に、5ビットのコード情報を
得ることができる。なお、コード化の場合に、2値のコ
ード化は必要条件ではなく、光強度の違いを識別できる
程度の多値のコード化でも良い。また識別する光線路が
少なく、識別標識の数が少ない場合には、各識別標識に
は一つの波長のみを割り当てて行うことも可能である。
【0039】<実施例3>上記した各実施例1、2にお
いて、任意の波長を連続的に変化させる発光部20とし
ては、音響光学素子25の代りに、発振波長を変化させ
ることができる半導体レーザや、図8に示すように、白
色光のような適当なスペクトル幅を持った光源24と透
過部材に塗布した誘電体多層膜フィルタ(以下、フィル
タと記す)70を用いることもできる。この場合には、
光源24から出射される光の光軸に対するフィルタ70
の傾斜角度を変化させることで、このフィルタ70を透
過する光の波長を変化させることができる。
【0040】また、図9に示すように、発光部20の構
成を、屈折率を縞状に変化させた反射部43を有する光
ファイバ71と、この反射部43の両側を挟むように配
置し光ファイバ71を支持固定する一対の移動ステージ
72とで構成することもできる。この場合には、移動ス
テージ72を光ファイバ71の長手方向に沿って機械的
に移動させることにより、光ファイバ71を伸縮させ、
これによって「縞」の間隔が変化するようになる。従っ
て、この反射部43で反射される光の波長を連続的に変
化されば良い。そして、この反射部43での反射光を検
査光として、光分岐器44を介して光ファイバ40側に
入射させることもできる。
【0041】さらに、図10に示すように、反射部43
を有する光ファイバ71を、例えば、空気を充填するこ
とによって膨脹する膨脹部材73に巻き付けて構成し、
この膨脹部材73を膨脹・収縮させる構成としても良
い。このように膨脹部材73を利用して、ファイバ71
を伸縮させれば、図8、9と同様に、発光部20として
利用することもできる。
【0042】つまり何らかの方法で反射部43の縞の間
隔を変化させれば反射波長が変化するので、温度を変化
させて光ファイバを膨脹させてもよい。
【0043】また、受光部21としても、音響光学素子
32´の代りに、図8と同様にフィルタ70を用いて、
このフィルタ70の傾斜角度を変化させてもよい。さら
に、図9,図10と同様な構成によって、受光素子34
に入射し得る光の波長(入射許容波長)を、連続的に変
化させてもよい。
【0044】図11は、識別標識39として用いる反射
部の別の構成例を示す部分切り欠き斜視図である。この
例では、特定波長のみ反射する反射部として光フィルタ
を用いている。
【0045】この識別標識の形成方法の一例としては、
シリコン基板200上に2本のV溝201,202を形
成し、それぞれに光線路である2心テープファイバ20
3の各光ファイバ204,205を埋め込む。その後、
上からシリコン蓋206を被せて樹脂207で固め、光
ファイバ204,205を固定する。ついで、シリコン
蓋206の上からシリコン基板200に溝208を形成
することによって、光ファイバ204,205を切断す
る。そして、溝208に所望の単色反射光フィルタ21
0を嵌め込むにより、光線路中に特定波長のみ反射部を
形成したことになる。
【0046】この光フィルタ210は、例えば、図8に
用いるフィルタ70と同様のもので構成することが望ま
しい。この光フィルタによる方法を用いると、光線路が
この例のように2心テープファイバ、或いはそれ以上の
多心テープファイバである場合に、各光ファイバに対し
て同時に同じ識別標識を設けることが可能である。
【0047】また、図12は、光フィルタをコネクタに
設けた例を示す斜視図である。一般に光線路は、複数の
区分光線路をコネクタで縦続接続して構成している。そ
こで、識別標識39を備えた光フィルタをコネクタの端
面に設けることで、その取り付けを容易にしたものであ
る。コネクタは、ガイドピン221を有する雄コネクタ
220と、ガイドピン221用の受け穴222を有する
雌コネクタ223で構成している。各コネクタ220,
223は、2枚のシリコンチップ224,225を重ね
て樹脂226で固めた構造を有しており、シリコンチッ
プ224には、テープファイバ227を構成する光ファ
イバと同数またはそれ以上の本数の光ファイバがV溝内
に固定されている。ガイドピン221を受け穴222に
挿入することにより、雄コネクタ220側の光ファイバ
と、雌コネクタ223側の光ファイバとがそれぞれ1対
1に結合される。この結合の際に、単色反射光フィルタ
230を間に介在させることで、光線路中に識別標識を
形成することができる。この例では、光フィルタ230
がコネクタ220,223と別体のものであるが、雌コ
ネクタ223の端面に誘電体多層膜を蒸着して形成して
もよい。
【0048】さらに、図13に、発光部20と受光部2
1との選択的な波長変化の状態を管理する方法を示す。
【0049】図13(a)のように、発光部20および
受光部21と被測定光線路の間に、反射波長が既知の反
射部材250を設けるか、或いは、図13(b)のよう
に光カプラ37に接続された分岐光線路42の終端部
に、この反射部材250を設ける。そして、この反射部
材250の位置、すなわち、発光部20−反射部材25
0−受光部21の光学的距離をあらかじめ把握しておけ
ば、発光部20と受光部21との波長変化の真の位相差
を、計算により求めることができる。したがって、反射
部材250から戻る反射光を受光部21で検出した際の
位相差を、計算された位相差で補正すれば、実際の測定
の際に、正確な測定結果を得ることができる。
【0050】なお、反射部材250が単一波長のみを反
射させる部材で構成されている場合は、このような位相
差の補正に利用することができるが、反射部材250が
白色光などの広い範囲のスペクトル幅を反射させる部材
の場合には、発光部20と受光部21の時間の変化に対
して波長の変化が線形に変化しているか、或いは、所定
の変化の割合で正しく変化されているかなどを確認する
こともできる。また、反射部材250は、光線路中の接
続部に設けられている光コネクタの端面に形成されてい
れば、反射部材250を設けるため、特別に光線路を加
工することなく設けることができる。
【0051】以上、各実施例では、光線路として光ファ
イバを例示したが、平面型光導波路など、他の光線路に
ついても適用することが可能である。
【0052】また、実施例2において、音響光学素子2
5、32´を透過し得る透過許容波長の変化として、一
定周期で時間に比例して波長を変化させる例を示したが
(図7(b))、この例に限定するものではなく、一周
期の中で、時間に対して単調増加、あるいは単調減少す
ること、すなわち一周期中に2度以上同じ波長の光が投
光されることがないように、透過許容波長を変化させ、
かつ、入射許容波長を、この透過許容波長の変化と同じ
状態で変化させれば、どのような変化のパターンでも実
施は可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、光線路の識別方法
によれば、識別標識を構成する複数の反射部の反射光波
長、或いはその反射波長の組み合わせを光線路毎に異な
るものとしておき、反射光の波長等を測定すれば、その
測定結果から容易にかつ正確に光線路を識別できる。し
たがって、端子函における切り換え作業の際の接続の確
認に極めて有効である。
【0054】また、検査光の波長変化に追従するよう
に、受光部の入射許容波長を変化させる場合には、反射
光が検出された際のこの両者の位相差Δtと、受光部で
反射光が検出されるまでの時間t´とを計測するだけ
で、すなわち、いずれも時間的間隔のみを計測するだけ
て、反射部までの光学的距離Lと、この検出された反射
光の波長との双方を認識することができる。
【0055】一方、光線路の識別装置によれば、第1制
御手段によって、第1波長選択手段を透過する検査光の
波長を、時間的に変化させながら出射する。この検査光
は識別標識である反射部で反射されて戻ってくるが、反
射部における反射波長を光線路毎に異なるものとしてあ
るため、その反射光の波長を検出することで、いずれの
光線路であるかを識別することができる。
【0056】また、位相制御手段により、第1及び第2
制御手段による透過波長の波長変化の位相を変化させ、
受光手段において反射光が検出された際の位相差Δtを
計測することで、反射部までの光学的距離Lを求めるこ
とができる。従って、光線路上のどの位置に形成された
識別標識からの反射光であるかを認識できる。
【0057】さらに、この計測と同時に、計時手段によ
り、反射光がこの受光手段で検出されるまでの時間t´
を計時することで、この時間t´と前述した位相差Δt
とにより、受光部に到達した光が第1波長選択手段を透
過したタイミング(時刻)を求めることができる。従っ
て、直接的に、受光した光の波長を分析することなく、
この透過タイミングに基づき、この時に出射された光の
波長を間接的に特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光線路の識別方法を適用する光線路設
備管理システムを示すブロック図である。
【図2】識別装置の内部構成及びその周辺装置を示すブ
ロック図である。
【図3】(a)は光線路に形成した反射部を拡大して示
す図、(b)は識別標識を拡大して示す図である。
【図4】(a),(b)は、反射光を2値のコード情報
に変換する方法について示す説明図である。
【図5】識別標識用の分岐線路を示す図である。
【図6】識別装置の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】(a),(b)は識別標識の読取り原理を説明
する図である。
【図8】発光部の他の構成例を説明する図である。
【図9】発光部の他の構成例を説明する図である。
【図10】発光部の他の構成例を説明する図である。
【図11】反射部の別の構成例を示す斜視図である。
【図12】反射部の別の構成例を示す斜視図である。
【図13】(a),(b)は波長変化の状態を管理する
方法を説明する図である。
【符号の説明】
20…発光部、21…受光部、23…位相制御回路、2
4…光源(光源手段)、25…音響光学素子(第1波長
選択手段)、28…駆動部(第1制御部)、32…ファ
ブリペローエタロン(第2波長選択手段)、33…エタ
ロンコントローラ(第2制御部)、34…受光素子(受
光手段)、39…識別標識、100…反射部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 保次 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 山下 克也 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 大槻 文男 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−307120(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 G01M 11/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定波長の光を反射する反射部を光線路に
    設け、この反射部を単数或いは複数組み合わせて、個々
    の光線路を識別する識別標識とし、 前記検査光の波長を繰り返し連続的に変化させつつ、こ
    の検査光を前記光線路に入射し、 前記光線路の識別標識で反射された前記検査光の反射光
    を受光部で受光し、 この受光された反射光の波長に基づいて、前記各光線路
    を識別する光線路の識別方法において、 前記受光部に入射可能な光の波長を入射許容波長とする
    と、 前記受光部で前記反射光を受光する際、この入射許容波
    長を前記検査光の波長変化に追従して繰り返し連続的に
    変化させ、かつ、 前記検査光の波長変化と前記入射許容波長の波長変化と
    の位相差を相対的に変化させつつ、前記受光部に到達す
    る前記反射光の有無を検知し、 前記受光部において前記反射光が検出された際の前記位
    相差と、前記検査光が出射された後に前記反射光が前記
    受光部で検出されるまでの時間とを、それぞれ計測する
    ことを特徴とする光線路の識別方法。
  2. 【請求項2】前記検査光の波長及び前記入射許容波長
    は、同一の周期で、かつ、時間に比例して変化させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光線路の識別方法。
  3. 【請求項3】前記受光部では、さらに、この受光部に入
    射する前記反射光の光強度を検出することを特徴とする
    請求項2記載の光線路の識別方法。
  4. 【請求項4】特定波長の光を反射する反射部を光線路に
    設け、この反射部を単数或いは複数組み合わせて個々の
    光線路を識別する識別標識とし、 前記光線路に対して検査光を入射すると共に、その反射
    光を受光することにより、前記各光線路を識別する光線
    路の識別装置であって、 この識別装置は、 測定に必要なスペクトル幅を持つ光を発光する光源手段
    と、 この光源手段から発せられた光のうち、特定波長の光の
    みを選択的に透過させる第1波長選択手段と、 前記第1波長選択手段の透過波長を、繰り返し連続的に
    変化させる第1制御手段と、 前記反射部で反射された前記検査光の反射光を受光する
    受光手段と、 前記受光手段に向かう前記反射光のうち、特定波長の光
    のみを選択的に透過させる第2波長選択手段と、 前記第1波長選択手段を透過する光の波長変化に追従す
    るようにして、この第2波長選択手段の透過波長を、繰
    り返し連続的に変化させる第2制御手段と、 前記第1制御手段と前記第2制御手段とを制御し、前記
    第1波長選択手段の透過波長の波長変化と前記第2波長
    選択手段の透過波長の波長変化との位相差を変化させる
    位相制御手段と、 前記検査光が前記光源手段から出射された後、前記反射
    光が前記受光手段で検出されるまでの時間を計時する計
    時手段と、 を備えることを特徴とする光線路の識別装置。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2波長選択手段は、音響光
    学素子によって構成したことを特徴とする請求項4記載
    の光線路の識別装置。
  6. 【請求項6】前記第1及び第2制御手段では、前記第1
    及び第2波長選択手段の透過波長を、同一の周期で、か
    つ、時間に比例して変化させることを特徴とする請求項
    5記載の光線路の識別装置。
  7. 【請求項7】前記反射部は、前記光線路の屈折率を局所
    的に変化させた縞によって形成されたことを特徴とする
    請求項4乃至6のいずれかに記載の光線路の識別装置。
  8. 【請求項8】前記反射部は、前記光線路中に挿入した光
    フィルタであることを特徴とする請求項4乃至6のいず
    れかに記載の光線路の識別装置。
  9. 【請求項9】前記光線路が複数の光コネクタによって接
    続されており、前記光フィルタが、その各光コネクタの
    端面に配設されていることを特徴とする請求項8記載の
    光線路の識別装置。
  10. 【請求項10】前記第1又は第2波長選択手段を、屈折
    率を局所的に変化させた縞を有する光ファイバと、この
    光ファイバを伸縮させる伸縮手段とで構成することを特
    徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の光線路の識
    別装置。
  11. 【請求項11】前記第1又は第2波長選択手段を、特定
    波長の光を透過する光フィルタと、透過光の光軸に対し
    て、この光フィルタを所定の角度で傾斜させる傾斜手段
    とで構成することを特徴とする請求項4乃至6のいずれ
    かに記載の光線路の識別装置。
  12. 【請求項12】前記光線路には、分岐線路が接続されて
    おり、この分岐線路に前記識別標識を備えることを特徴
    とする請求項4乃至6のいずれかに記載の光線路の識別
    装置。
  13. 【請求項13】前記光線路が複数の区分線路の縦続接続
    により構成されており、前記識別標識が前記区分線路毎
    に設けられていることを特徴とする請求項4乃至6のい
    ずれかに記載の光線路の識別装置。
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