JP3078086B2 - エーテル基とエステル基とを有するイソシアネートプレポリマー、その製造方法、並びに被覆用、封止用もしくは流延用組成物を製造するためのその使用 - Google Patents

エーテル基とエステル基とを有するイソシアネートプレポリマー、その製造方法、並びに被覆用、封止用もしくは流延用組成物を製造するためのその使用

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JP3078086B2 JP04032796A JP3279692A JP3078086B2 JP 3078086 B2 JP3078086 B2 JP 3078086B2 JP 04032796 A JP04032796 A JP 04032796A JP 3279692 A JP3279692 A JP 3279692A JP 3078086 B2 JP3078086 B2 JP 3078086B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エーテル基とエステル
基とを有すると共に室温にて液体である新規なイソシア
ネートプレポリマー、その製造方法、並びに溶剤フリー
もしくは低溶剤のポリウレタン被覆用組成物、封止用組
成物もしくは流延用組成物における結合剤としてのその
使用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】結合剤がポリウレタンを形成するよう反
応する化合物に基づいた被覆用組成物および流延用組成
物は公知である〔たとえばワグナー・サルクス、ラック
クンストハルツ、第5版、カール・ハンサー・フェアラ
ーク出版、ミュンヘン(1971)、第153〜173
頁、並びにクンストストッフ・ハンドブーフ、第7巻、
ハンサー・フェアラーク出版(1983)、第540〜
561頁および第425〜428頁参照〕。任意所望の
厚さの被覆を単一操作工程で製造しうる溶剤フリー系
も、最初に挙げた刊行物の第169〜170頁および第
2の刊行物の第556〜559頁に記載されている。溶
剤フリーの被覆用組成物は、環境衛生における関心が高
まるにつれて特に重要となった。溶剤フリーの被覆の製
造は低粘度の出発物質の使用を必要とする。イソシアネ
ートプレポリマーおよび(潜在的に)イソシアネート反
応性の化合物を含有する多くの結合剤が知られている。
たとえばDE−OS 1,520,139号は、使用す
るポリイソシアネートが好ましくはイソシアネートプレ
ポリマー(NCOプレポリマー)であるポリイソシアネ
ートとポリケチミンもしくはポリアルジミンとの水分硬
化性混合物の製造方法を記載している。DE−AS1,
240,654号は、イソシアネートプレポリマーおよ
び特殊な芳香族ジアミンからの架橋した合成樹脂の製造
方法を記載している。DE−OS 2,018,233
号は、イソシアネート基を有する化合物およびポリオキ
サゾリジンの水分硬化性調製物を記載している。
【0003】当業界で知られたイソシアネートプレポリ
マーは、たとえばポリエーテルもしくはポリエステルポ
リオールのような比較的高分子量のポリヒドロキシル化
合物と過剰量のジ−もしくはポリ−イソシアネートとの
反応により製造される。ポリエステルポリオールに基づ
くプレポリマーは架橋された後に光および熱による老化
に対し良好な耐性を有する合成樹脂をもたらすが、これ
らプレポリマーは極めて粘性であり或いはその化学構成
により室温にて結晶質でさえあり、したがって溶剤およ
び/または可塑剤の添加によってのみ後処理することが
できる。ポリエーテルポリオールに基づくプレポリマー
は、これらを殆んどまたは全く溶剤を用いずに後処理し
うるよう充分低い粘度を室温にて有する。これらプレポ
リマーの架橋後に得られる合成樹脂は良好な加水分解耐
性を有するが、光および酸素に対する耐性が不充分であ
る。他の欠点は、この種のプレポリマーの硬化に際し生
ずる増大したブリスター形成である。
【0004】ポリエステルポリウレタンのプラスの性質
とポリエーテルポリウレタンの性質とを組合せるため、
従来技術によれば2つの解決策が可能である: 1.ポリエーテル/ポリエステル混合物をジ−もしくは
ポリ−イソシアネートと反応させることによるプレポリ
マーの製造 2.たとえばDE−OS 3,315,382号、DE
−PS 2,210,839号、DE−OS 1,64
5,674号、EP−A−0,178,562号および
DE−OS 1,178,955号に記載されたような
エーテル基とエステル基とを有するポリオールの製造、
および次いでこの種のポリオールをジ−もしくはポリ−
イソシアネートと反応させることによるプレポリマーの
生成。 上記(1)もしくは(2)により製造されるエーテル基
とエステル基とを持ったイソシアネートプレポリマーは
常に、ポリエーテルポリオールに基づくプレポリマーよ
りも高い粘度を有する。多くの場合、この種のプレポリ
マーは、有機溶剤もしくは可塑剤を添加してしか使用す
ることができない。しかしながら、溶剤の使用は環境学
的観点から欠点となることが周知されている。規制はで
きるだけ少量しか溶剤を含有しない被覆系の使用を要求
している。可塑剤は被覆中に残留し、重合体の機械的性
質および基質に対するその付着性を阻害する傾向を有す
ると共に、長期間にわたり被覆から離脱する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、エー
テル基とエステル基とを有しかつ低粘度を有すると共に
公知のポリエーテルポリオールに基づくできるだけ少な
いイソシアネートプレポリマーであるが、それらの欠点
を持たないイソシアネートプレポリマーを提供すること
にある。この課題は、本発明によれば下記するイソシア
ネートプレポリマーにより解決される。本発明は、エー
テル基とエステル基とを有する或る種のポリヒドロキシ
ル化合物と市販のポリイソシアネートとから得られるプ
レポリマーが、同じポリイソシアネートと慣用のポリエ
ーテルおよび/またはポリエステルとに基づくプレポリ
マーよりも顕著に低い粘度を有するという驚異的な観察
に基づいている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (A)少なくとも1種の有機ポリイソシアネートを含有
すると共に168〜1000の平均分子量を有するポリ
イソシアネート成分と、 (B)(1)エーテル基とエステル基とを有し、2〜3
の平均ヒドロキシル官能価と40〜90の平均ヒドロキ
シル価とを有すると共に、(i)200〜600の平均
ヒドロキシル価を有するポリエーテルポリオールと、
(ii)成分(i)のヒドロキシル基および成分(ii)の
カルボキシル基に対し25〜67当量%の、少なくとも
1種の有機モノカルボン酸または少なくとも1種の有機
モノカルボン酸と全カルボン酸に対し20カルボキシル
当量%までの多塩基性有機カルボン酸との混合物を含有
する有機カルボン酸成分とのエステル化生成物に基づく
ポリヒドロキシル化合物、および
【0007】(2)必要に応じ成分(B1)に対し25
ヒドロキシル当量%までの量の62〜200の分子量を
有する有機ポリヒドロキシル化合物を含有する有機ポリ
ヒドロキシル成分との反応生成物に基づくことを特徴と
するエーテル基とエステル基とを有すると共に、1.9
〜25重量%のイソシアネート含有量を有するイソシア
ネートプレポリマーに関するものである。
【0008】さらに本発明は、エーテル基とエステル基
とを有すると共に1.9〜25重量%のイソシアネート
含有量を有するこれらイソシアネートプレポリマーの製
造方法にも関し、この方法は (A)少なくとも1種の有機ポリイソシアネートを含有
すると共に168〜1000の平均分子量を有するポリ
イソシアネート成分と、 (B)(1)エーテル基とエステル基とを有し、2〜3
の平均ヒドロキシル官能価と40〜90の平均ヒドロキ
シル価とを有すると共に、(i)200〜600の平均
ヒドロキシル価を有するポリエーテルポリオールと、
(ii)成分(i)のヒドロキシル基および成分(ii)の
カルボキシル基に対し25〜67当量%の、少なくとも
1種の有機モノカルボン酸または少なくとも1種の有機
モノカルボン酸と全カルボン酸に対し20カルボキシル
当量%までの多塩基性有機カルボン酸との混合物を含有
する有機カルボン酸成分とのエステル化生成物に基づく
ポリヒドロキシル化合物、および
【0009】(2)必要に応じ成分(B1)に対し25
ヒドロキシル当量%までの量の62〜200の分子量を
有する有機ポリヒドロキシル化合物を含有する有機ポリ
ヒドロキシル成分とを1.7:1〜20:1のNCO/
OH当量比にて反応させると共に、必要に応じ未反応の
過剰の出発ポリイソシアネート(A)を蒸留により除去
することを特徴とする。
【0010】最後に本発明は、低溶剤もしくは溶剤フリ
ーのポリウレタン被覆用組成物、封止用組成物もしくは
流延用組成物における結合剤もしくは結合剤成分として
の本発明によるイソシアネートプレポリマーの使用に関
するものである。ポリエーテルポリオールと一塩基性カ
ルボン酸との反応生成物として得られるエーテル基およ
びエステル基含有のポリヒドロキシル化合物は公知であ
って、EP−A 0,209,823号およびUS−P
S 3,248,349号公報に記載されている。これ
ら従来の刊行物に記載されたポリヒドロキシル化合物
は、そのヒドロキシル価に関し本発明の成分(B1)と
は相違する。さらに、これらポリヒドロキシル化合物は
イソシアネートプレポリマーの製造には推奨されず、寧
ろ2−成分ポリウレタン系におけるポリオール成分(E
P−A−0,209,823号)またはポリウレタンフ
ォームの製造における有機ポリイソシアネート用の反応
体(US−PS 3,248,349号)として推奨さ
れる。
【0011】4〜6の平均ヒドロキシル官能価と200
〜600mg KOH/gの(平均)ヒドロキシル価とを
有するポリエーテルポリオールもしくはポリエーテルポ
リオール混合物は、本発明に必要とされるポリヒドロキ
シル化合物の製造に出発物質として使用することができ
る。これらポリエーテルポリオールは、公知方法で適す
る出発分子または適する出発分子の混合物のアルコキシ
ル化によって得ることができる。好適アルコキシル化化
合物は酸化プロピレンおよび酸化エチレンであって、必
要に応じ混合してかつ/または所望の順序で順次に用い
ることができる。他の酸化アルキレンもポリエーテルポ
リオールの製造に対するアルコキシ化化合物の1部また
は全部として使用することができ、たとえば酸化1,2
−ブチレン、酸化2,3−ブチレンもしくは酸化スチレ
ンがある。適する出発分子の例は4もしくはそれ以上の
官能価を有するアルコール(たとえばペンタエリスリト
ール、ソルビトール、マニトール、蔗糖、乳糖、ソルビ
タン、α−メチルグリコシド、α−ヒドロキシアルキル
グリコシドおよびその混合物)、並びに二官能性もしく
は三官能性出発分子(たとえば水、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリンおよびトリメチ
ロールプロパン)を包含する。出発分子の混合物を使用
する場合、ヒドロキシル官能価に関する上記の条件を厳
守せねばならない。
【0012】しかしながら、アルコキシル化用に使用す
べき出発分子の選択により成分(i)の官能価を調整す
る必要はない。寧ろ、官能価およびヒドロキシル価にお
いて相違する別途に作成されたポリエーテルポリオール
を、混合物が上記官能価およびヒドロキシル価に関する
条件に一致するような割合で互いに混合することができ
る。たとえばエチルアミン、エタノールアミン、エチレ
ンジアミンもしくはヘキサメチレンジアミンのようなモ
ノ−もしくはポリ−アミンも使用することができ、或い
はポリエーテルポリオールまたはポリエーテルポリオー
ル混合物の個々の成分の製造につき出発分子として含ま
せうるが、これは大して好適でない。
【0013】天然または合成のモノカルボン酸またはモ
ノカルボン酸の混合物も、本発明によるポリヒドロキシ
ル組成物の製造に成分(ii)として使用することができ
る。モノカルボン酸は2〜30個、好ましくは少なくと
も10個、より好ましくは10〜24個の炭素原子を有
する。脂肪族モノカルボン酸が好適に使用され、より好
ましくは10〜300の沃素価を有する不飽和脂肪酸が
使用される。適するモノカルボン酸の例は酢酸、酪酸、
n−ヘプタンカルボン酸、n−ノナンカルボン酸、n−
トリデカンカルボン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
安息香酸、10〜18個の炭素原子を有する合成脂肪酸
混合物、特にたとえば大豆油脂肪酸、落花生油脂肪酸、
サフラワ油脂肪酸、コンジュバンドール脂肪酸、オレイ
ン酸、トール油脂肪酸のような不飽和脂肪酸、並びにこ
れらカルボン酸の混合物を包含する。たとえばアジピン
酸、フタル酸またはテレフタル酸のような多塩基性カル
ボン酸の少量(カルボキシル基に対し20当量%まで)
も使用しうるが好適でない。何故なら、この種の多塩基
性酸の添加は一般に望ましくない粘度の上昇をもたらす
からである。使用するモノカルボン酸は好ましくはたと
えばヒドロキシル基のような他の置換基を持たない。
【0014】モノカルボン酸は、本発明によるポリヒド
ロキシル化合物の製造に関し、成分(i)のヒドロキシ
ル基および成分(ii)のカルボキシル基に対し25〜6
7当量%の量で使用される。エステル化反応は、公知方
法でEP−A 0,209,823号およびその引用文
献に詳細に記載されたように行なわれる。本発明により
使用すべきポリヒドロキシル組成物は2〜3、好ましく
は2〜2.5の(平均)ヒドロキシル官能価と40〜9
0の平均ヒドロキシル価と5未満の酸価とを有する。そ
の粘度は一般に250〜1500mPa.s /22℃であ
る。ポリイソシアネート成分(A)として使用するのに
適した化合物は168〜1000の平均分子量を有する
有機ポリイソシアネートを包含する。適するポリイソシ
アネートの例はヘキサメチレンジイソシアネート、1,
3−および/または1,4−ジイソシアナトシクロヘキ
サン、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5
−イソシアナトメチル−シクロヘキサン(イソホロンジ
イソシアネート)、4,4’−ジイソシアナト−ジシク
ロヘキシルメタン、2,4−ジイソシアナトトルエン
(およびこれとの混合物に対し35重量%までの2,6
−ジイソシアナトトルエンとの混合物)、2,4’−ジ
イソシアナトジフェニルメタン、2,2’−ジイソシア
ナトジフェニルメタンおよび4,4’−ジイソシアナト
ジフェニルメタンを包含する。
【0015】しかしながら、不揮発性または比較的不揮
発性のポリイソシアネート、たとえば上記ジイソシアネ
ートのシクロ三量化もしくはビウレット化によって得ら
れるようなものを使用するのが好適である。上記ジイソ
シアネートに基づく低分子量のイソシアネートプレポリ
マーも本発明により使用することができる。
【0016】好適ポリイソシアネート(A)には、17
4〜500の平均分子量を有する芳香族ポリイソシアネ
ート、特に室温にて液体であるジフェニルメタン系列の
ポリイソシアネート混合物が包含される。これら液体混
合物は4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタンと
2,4−および必要に応じ2,2−ジイソシアナトジフ
ェニルメタンとの混合物、またはこれら異性体とアニリ
ン/ホルムアルデヒド縮合物のホスゲン化により公知方
法で得られるその高級同族体との混合物を含有する。本
発明によれば、「ジフェニルメタン系列のポリイソシア
ネート混合物」はさらに4,4’−ジイソシアナトジフ
ェニルメタンまたは4,4’−ジイソシアナトジフェニ
ルメタンと2,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン
との混合物と、必要に応じ2,2’−ジイソシアナトジ
フェニルメタンまたは上記高級同族体と当量以下の量の
多価アルコール、特に700までの平均分子量を有する
プロピレングリコール或いはさらにこれらポリイソシア
ネートもしくはポリイソシアネート混合物のカルボジイ
ミド改変誘導体との反応生成物を包含する。好適ポリイ
ソシアネート(A)は、室温にて液体でありかつ約20
〜33重量%のイソシアネート含有量を有する化合物で
ある。
【0017】イソシアネートプレポリマーを製造すべく
本発明による方法を行なうには、ポリイソシアネート
(A)をポリヒドロキシル化合物(B)と40〜140
℃、好ましくは50〜110℃の温度にて反応させる。
反応体の量は一般に1.7:1〜20:1のNCO/O
H当量比に相当する。易揮発性ポリイソシアネートを使
用する場合、成分(A)と(B)との量は一般に1.
7:1〜2:1のNCO/OH当量比に相当するよう選
択される。大過剰の易揮発性ポリイソシアネートを使用
する場合、この過剰量はプレポリマー生成の後に薄層蒸
留によって除去すべきである。プレポリマーを揮発性の
低いポリイソシアネート(特にジフェニルメタン系列の
ポリイソシアネート)から製造する場合は、過剰のポリ
イソシアネートがプレポリマー中に残存することもあ
る。この種の場合、驚ろくことにプレポリマーの粘度は
殆んど選択されるNCO/OH当量比に無関係であるこ
とが判明した。ポリウレタン化学で使用される公知の触
媒、たとえば1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オ
クタン、ビス−(ジメチルアミノメチル)−フェノー
ル、ベンジルジメチルアミン、ビス−(ドデカノイルオ
キシ)−ジブチル錫およびビス−(エチルヘキサノイル
オキシ)−錫を、必要に応じ本発明によるプレポリマー
の製造に使用することができる。
【0018】62〜200の分子量を有する有機ポリヒ
ドロキシル化合物は、成分(B1)のヒドロキシル基に
対し25ヒドロキシル当量%までの量で含ませることが
できる。しかしながら、その使用は得られるプレポリマ
ーの粘度の急上昇に鑑み好適でない。これら連鎖延長剤
もしくは架橋剤の例はエチレングリコール、1,3−ブ
タンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、グリセリンおよびトリメチロールプロパ
ンを包含する。本発明に必須でない200より高い分子
量を持った他のポリヒドロキシル化合物も少量で含ませ
うるが、これも好適でない。溶剤フリー型において、本
発明によるイソシアネートプレポリマーは1.9〜25
重量%、好ましくは4〜20重量%のNCO含有量と2
3℃にて100〜20,000mPa.s 、好ましくは20
0〜10,000mPa.s の粘度とを有する。
【0019】本発明によるイソシアネートプレポリマー
は、その低粘度のため、溶剤フリーもしくは低溶剤の水
分硬化性1−成分ポリウレタン被覆用、流延用もしくは
封止用組成物の製造に極めて適している。本発明による
プレポリマーは、さらに2−成分ポリウレタン系におけ
るイソシアネート成分としても特に適している。本発明
によるイソシアネートプレポリマーを2−成分ポリウレ
タン系におけるポリイソシアネート成分として使用する
場合、第2成分は少なくとも2個のイソシアネート反応
性基または少なくとも2個のこの種の基まで加水分解的
に変換しうる基(すなわち可逆的に封鎖されたイソシア
ネート反応性基)を有する少なくとも1種の化合物を含
有する。さらに、好適ではないが遊離イソシアネート反
応性基とこの種の可逆的に封鎖されたイソシアネート反
応性基との両者を有する化合物も使用することができ
る。さらに、数種の異なる化合物または遊離イソシアネ
ート反応性基を有する化合物と可逆封鎖されたイソシア
ネート反応性基を有する化合物との両者を含有した混合
物も可能であるが、これは大して好適でない。第2成分
として使用される化合物は、好ましくは1分子当り2〜
4個の遊離または可逆封鎖されたイソシアネート反応性
基を有する。
【0020】第2成分の量は、イソシアネートプレポリ
マーにおけるイソシアネート基と第2成分における遊離
および/または可逆封鎖イソシアネート反応性基との当
量比が0.8:1〜2:1、好ましくは1:1〜1.
2:1となるように2−成分結合剤混合物を与えるべく
選択される。
【0021】本発明によるイソシアネートプレポリマー
と反応させるべく第2成分として使用しうる反応体の例
は次のものを包含する:ポリウレタン化学から公知の種
類のポリオキサゾリジン、たとえばDE−PS2,01
8,233号(US−PS 3,743,626号、参
考のためここに引用する)およびDE−OS 2,44
6,438号(US−PS 4,002,601号、参
考のためここに引用する)に記載されたもの;たとえば
DE−OS 1,520,139号(US−PS 3,
420,800号、参考のためここに引用する)、US
−PS 3,567,692号(参考のためここに引用
する)およびDE−OS 3,308,418号(US
−PS 4,481,345号、参考のためここに引用
する)に記載されたポリウレタン化学から公知の種類の
ポリケチミンもしくはポリアルジミン;芳香族ポリアミ
ン、特に立体障害アミノ基を有するジアミン、たとえば
US−PS 4,218,543号(参考のためここに
引用する)で連鎖延長剤として使用されるもの、好まし
くは1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノ
ベンゼンおよびこれと1−メチル−3,5−ジエチル−
2,6−ジアミノベンゼンとの混合物;または62〜3
99の分子量を有する或いは少なくとも400の分子量
を有する多価アルコール。適する低分子量アルコールの
例はエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオール−(1,4)、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコールおよびこれらポリオールの
混合物を包含する。適する比較的高分子量アルコールの
例は上記出発物質(B1)、並びにエポキシド樹脂、フ
ェノール樹脂、アルキド樹脂、ヒマシ油、ヒドロキシル
基を有するポリエステル樹脂、並びにヒドロキシル基を
有するシリコーン樹脂。
【0022】本発明による2−成分結合剤は、個々の成
分を互いに混合して製造される。可逆封鎖されたイソシ
アネート反応性基(特に可逆封鎖されたアミノ基)を有
する組成物を使用する場合、得られる組成物は水分の不
存在下に貯蔵安定性であり、適する基質に施した後に水
分の存在下で急速に硬化する。必要ならば、硬化反応は
たとえばp−トルエンスルホン酸、オクタン酸ジブチル
錫または塩化亜鉛のような公知触媒を添加して促進する
こともできる。遊離イソシアネート反応性基(特に遊離
アミノもしくはヒドロキシル基)を有する反応成分を使
用する場合、得られる反応混合物は室温で反応してポリ
ウレタンもしくはポリ尿素を生成する。これら混合物は
限られた可使寿命しか持たず、この可使寿命内で処理せ
ねばならない。「2−成分結合剤」という用語は、本明
細書において、本発明による結合剤が上記個々の成分に
基づき、これらを組合せて本発明によるイソシアネート
プレポリマーと一緒に封鎖イソシアネート反応性成分を
使用すれば「ワンショット」系を形成しうることを意味
すると了解すべきである。
【0023】不活性有機溶剤もしくは可塑剤を個々の成
分または本発明による組成物に、個々の成分を混合して
結合剤を作成する前またはその間或いはその後に添加す
ることができる。特にポリオキサゾリジン、ポリケチミ
ンもしくはポリアルジミンを本発明によるイソシアネー
トプレポリマーの反応性成分として使用する場合、溶剤
もしくは可塑剤は結合剤の充分な貯蔵安定性を確保すべ
く実質的に無水とすべきである。しかしながら、溶剤も
しくは可塑剤の使用は、できるだけ溶剤含有量を少なく
した結合剤を与える目的から大して好適でない。顔料並
びに大抵の用途に必要とされる他の助剤および添加剤
(たとえば充填剤、均展剤など)の添加は、好ましくは
これら添加剤を本発明による結合剤の製造前に出発成分
の1種に添加して行なわれる。
【0024】本発明による1−成分および2−成分結合
剤は、特に被覆用および封止用組成物を製造するのに適
している。本発明による結合剤を含有した被覆用組成物
は公知方法により、たとえば噴霧、刷毛塗り、浸漬、フ
ラッジングまたはローラもしくは被覆ナイフの使用によ
り任意の基質に1層もしくはそれ以上の層として施すこ
とができる。適する基質の例は金属、木材、ガラス、
石、セラミック材料、コンクリート、硬質および軟質プ
ラスチック、繊維、皮革および紙を包含する。基質は、
本発明による結合剤を含有した被覆用組成物を施す前
に、公知の下塗で被覆することもできる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明し、
ここで部数および%は特記しない限り全て重量に基づ
く。ポリヒドロキシル化合物B1 大豆油脂肪酸6230gと450のOH価を有するポリ
エーテル(ソルビトールのプロポキシル化により得ら
れ、平均分子量750)の90%水溶液4633gと
を、窒素流の下で攪拌機と加熱手段と窒素入口管とカラ
ムと水放出口とを装着した15リットルの攪拌容器に秤
量して入れた。この反応混合物を次いで200℃まで約
3時間にわたり加熱した。この時間に際しカラムの頭部
で測定した温度は105℃を越えなかった。サンプ温度
が200℃に達すると共に頭部温度が90℃以下に下降
したら直ちに、カラムを最初に外し、次いで窒素流を毎
時30リットルまで増加させた。1.4mgKOH/gの
酸価が得られるまで縮合を続けた。次いで反応混合物を
100℃まで冷却し、生成物を布フィルタで濾過した。
得られた生成物は次の性質を有した: 粘度:310mPa.s /23℃ 酸価:1.4mg KOH/g OH価:66 沃素色数:2 平均ヒドロキシル官能価:2
【0026】ポリヒドロキシル化合物B2 手順は、ポリヒドロキシル化合物B1につき説明したと
同様にした。合成脂肪酸(プリケム9600、分子量2
25、製造業社 ユニケマ社)5960gと450のO
H価を有するポリエーテル(ソルビトールのプロポキシ
ル化により得られ、平均分子量750)の90%水溶液
4965gとを出発物質として使用した。次の性質を有
するポリオールが反応の後に得られた: 粘度:450mPa.s /23℃ 酸価:1.3mg KOH/g OH価:70 沃素色数:3 平均ヒドロキシル官能価:2
【0027】ポリヒドロキシル化合物B3 手順は、ポリヒドロキシル化合物B1につき説明したと
同様にした。落花生油脂肪酸2630gとポリヒドロキ
シル化合物B1につき使用した4633gのポリエーテ
ル水溶液とを出発物質として使用した。次の性質を有す
るポリオールが反応の後に得られた: 粘度:360mPa.s /23℃ 酸価:1.4mg KOH/g OH価:67 沃素色数:4 平均ヒドロキシル官能価:2
【0028】実施例1:プレポリマー1 86.15gの2,4−ジイソシアナトトルエンと41
3.85gのポリヒドロキシル化合物B3とを50℃ま
で加熱しかつこの温度で7時間にわたり反応させてプレ
ポリマーを生成させた。次の性質を有するイソシアネー
トプレポリマーが得られた: NCO含有量:4.1% 粘度:4700mPa.s /23℃ モノマー含有量:0.85%の遊離2,4−ジイソシア
ナトトルエン。
【0029】実施例2:プレポリマー2 111gのイソホロンジイソシアネートと400gのポ
リヒドロキシル化合物B2とを、0.2gのジラウリン
酸ジブチル錫を添加しながら60℃にて6時間反応させ
ることによりプレポリマーを生成させた。次の性質を有
するプレポリマーが得られた: NCO含有量:4.05% 粘度:5800mPa.s /23℃ モノマー含有量:2.8%の遊離イソホロンジイソシア
ネート。
【0030】実施例3:プレポリマー3 1110gのイソホロンジイソシアネートと800gの
ポリヒドロキシル化合物B2とを、26.4%の理論イ
ソシアネート含有量に達するまで100℃にて反応させ
ることによりプレポリマーを生成させた。次いで、混合
物を140℃/0.1ミリバールにて薄層蒸留にかけ
た。次の性質を有するプレポリマーが蒸留後に得られ
た: NCO含有量:4.35% 粘度:4100mPa.s /23℃ モノマー含有量:<0.5%の遊離イソホロンジイソシ
アネート
【0031】実施例4:プレポリマー4 1,6−ジイソシアナトヘキサンの三量化により得られ
ると共に21.5%のイソシアネート含有量と3000
mPa.s /23℃の粘度とを有する703gのイソシアヌ
レート基含有ポリイソシアネート(デスモジュールN3
300、バイエルAG社から入手しうる)を297gの
ポリヒドロキシル化合物B1と85℃にて2時間反応さ
せることにより、プレポリマーを生成させた。次の性質
を有するプレポリマーが得られた: NCO含有量:13.1% 粘度:15,000mPa.s /23℃
【0032】実施例5:プレポリマー5 31%のイソシアネート含有量と40mPa.s /23℃の
粘度とを有するジフェニルメタン系列のポリイソシアネ
ート混合物(デスモジュールVL50、バイエルAG社
から入手しうる)655gを343gのポリヒドロキシ
ル化合物B1と50℃にて3時間反応させることによ
り、プレポリマーを生成させた。次の性質を有するプレ
ポリマーが得られた: NCO含有量:19.25% 粘度:240mPa.s /23℃
【0033】実施例6:プレポリマー6 実施例5からの615gのポリイソシアネートを385
gのポリヒドロキシル化合物B1と実施例5におけると
同様に反応させた。次の性質を有するプレポリマーが得
られた: NCO含有量:17.5% 粘度:310mPa.s /23℃
【0034】実施例7:プレポリマー7 実施例5からの360gのポリイソシアネートを実施例
5におけると同様に440gのポリヒドロキシル化合物
B1と反応させた。次の性質を有するプレポリマーが得
られた: NCO含有量:15.6% 粘度:360mPa.s /23℃ 実施例5〜7は、プレポリマーの粘度が選択されたNC
O/OH当量比には殆んど無関係であったことを示して
いる。
【0035】実施例8:溶剤フリーの2−成分ポリウレ
タン被覆用組成物の作成 103gのプレポリマーと8.9gの1−メチル−3,
5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼンとを互いに充
分攪拌した。この混合物は4400mPa.s/23℃の初
期粘度と15分間の可使寿命とを有した。室温にてガラ
ス板に被覆したフィルムは約45分間後に完全に乾燥し
た。熟成後に、高光沢の高い引裂耐性を有する3単性フ
ィルムが得られた。
【0036】実施例9:溶剤フリーの2−成分ポリウレ
タン被覆の作成 218gのプレポリマー5と、75重量部のヒマシ油お
よび25重量部のシクロヘキサノンとホルムアルデヒド
との縮合生成物よりなる340gのポリオール混合物
(OH価165、粘度5000mPa.s /23℃)とを互
いに充分混合した。この混合物は2400mPa.s /23
℃の初期粘度と70分間の可使寿命とを有した。ガラス
板に被覆したフィルムは、良好な耐磨耗性を有する強靱
な弾性ポリマーまで硬化した。ブリスタの形成は硬化の
過程で観察されなかった。
【0037】実施例10:実施例1と比較するためのポ
リエーテルに基づくプレポリマーの製造 プロピレングリコールのプロポキシル化により得られた
ポリエーテル850g(OH価66、粘度310mPa.s
/23℃)850gと17Kgの2,4−ジイソシアナト
トルエンとを50℃まで加熱すると共に、この温度で7
時間反応させることによりプレポリマーを生成させた。
次の性質を有するイソシアネートプレポリマーが得られ
た: NCO含有量:4.1% 粘度:7200mPa.s /23℃ モノマー含有量:0.79%の遊離2,4−ジイソシア
ナトトルエン
【0038】実施例11:実施例5と比較するためのポ
リエーテルに基づくプレポリマーの製造 実施例5からの360gのポリイソシアネートを440
gの実施例10からのポリエーテルと50℃にて4時間
反応させることによりプレポリマーを生成させた。次の
性質を有するイソシアネートプレポリマーが得られた: NCO含有量:15.4% 粘度:980mPa.s /23℃
【0039】実施例12 218gのプレポリマー5と848gのポリヒドロキシ
ル化合物B1とを緊密混合した。僅か200mPa.s /2
3℃の極めて低い初期粘度を有する混合物が得られた。
可使寿命は70分間であった。ガラス板に施したフィル
ムは、高光沢のブリスターを持たない強靱な弾性ポリマ
ーフィルムまで硬化した。以上、本発明を例示の目的で
詳細に説明したが、この詳細は単に例示の目的であっ
て、本発明の思想および範囲を逸脱することなく多くの
改変を当業者によりなしうることが了解されよう。
【0040】以下、本発明の実施態様を要約すれば次の
通りである: 1.(A)少なくとも1種の有機ポリイソシアネートを
含有すると共に168〜1000の平均分子量を有する
ポリイソシアネート成分と、 (B)(1)エーテル基とエステル基とを有し、2〜3
の平均ヒドロキシル官能価と40〜90の平均ヒドロキ
シル価とを有すると共に、(i)200〜600の平均
ヒドロキシル価を有する少なくとも1種のポリエーテル
ポリオールと、(ii)成分(i)のヒドロキシル基およ
び成分(ii)のカルボキシル基に対し25〜67当量%
の、少なくとも1種の有機モノカルボン酸または少なく
とも1種の有機モノカルボン酸と全カルボン酸に対し2
0カルボキシル当量%までの多塩基性有機カルボン酸と
の混合物を含有する有機カルボン酸成分とのエステル化
生成物からなる少なくとも1種のポリヒドロキシル化合
物、および (2)必要に応じ成分(B1)に対し25ヒドロキシル
当量%までの量の62〜200の分子量を有する有機ポ
リヒドロキシル化合物を含有する有機ポリヒドロキシル
成分との反応生成物からなることを特徴とするエーテル
基とエステル基とを有し、1.9〜25重量%のイソシ
アネート含有量を有するイソシアネートプレポリマー。
【0041】2.成分(A)が174〜500の分子量
を有する芳香族ポリイソシアネートからなる上記第1項
記載のイソシアネートプレポリマー。 3.成分(A)がジフェニルメタン系列のポリイソシア
ネート混合物からなる上記第1項記載のイソシアネート
プレポリマー。 4.成分(ii)が10個より多い炭素原子を有する脂肪
酸からなる上記第1項記載のイソシアネートプレポリマ
ー。 5.成分(ii)が10個より多い炭素原子を有する脂肪
酸からなる上記第2項記載のイソシアネートプレポリマ
ー。 6.成分(ii)が10個より多い炭素原子を有する脂肪
酸からなる上記第3項記載のイソシアネートプレポリマ
ー。 7.成分(ii)が10個より多い炭素原子と10〜30
0の沃素価とを有する不飽和脂肪酸からなる上記第1項
記載のイソシアネートプレポリマー。 8.成分(ii)が10個より多い炭素原子と10〜30
0の沃素価とを有する不飽和脂肪酸からなる上記第2項
記載のイソシアネートプレポリマー。 9.成分(ii)が10個より多い炭素原子と10〜30
0の沃素価とを有する不飽和脂肪酸からなる上記第3項
記載のイソシアネートプレポリマー。
【0042】10.エーテル基とエステル基とを有し、
さらに1.9〜25重量%のイソシアネート含有量を有
するイソシアネートプレポリマーを製造するに際し、 (A)少なくとも1種の有機ポリイソシアネートを含有
すると共に168〜1000の平均分子量を有するポリ
イソシアネート成分と、 (B)(1)エーテル基とエステル基とを有し、2〜3
の平均ヒドロキシル官能価と40〜90の平均ヒドロキ
シル価とを有すると共に、(i)200〜600の平均
ヒドロキシル価を有する少なくともポリエーテルポリオ
ールと、(ii)成分(i)のヒドロキシル基および成分
(ii)のカルボキシル基に対し25〜67当量%の、少
なくとも1種の有機モノカルボン酸または少なくとも1
種の有機モノカルボン酸と全カルボン酸に対し20カル
ボキシル当量%までの多塩基性有機カルボン酸との混合
物を含有する有機カルボン酸成分とのエステル化生成物
からなる少なくとも1種のポリヒドロキシル化合物、お
よび (2)必要に応じ成分(B1)に対し25ヒドロキシル
当量%までの量の62〜200の分子量を有する有機ポ
リヒドロキシル化合物を含有する有機ポリヒドロキシル
成分とを1.7:1〜20:1のNCO/OH当量比に
て反応させると共に、必要に応じ未反応の過剰の出発物
質を蒸留により除去することを特徴とするイソシアネー
トプレポリマーの製造方法。
【0043】11.成分(A)が174〜500の分子
量を有する芳香族ポリイソシアネートからなる上記第1
0項記載の方法。 12.成分(A)がジフェニルメタン系列のポリイソシ
アネート混合物からなる上記第10項記載の方法。 13.成分(ii)が10個より多い炭素原子を有する脂
肪酸からなる上記第10項記載の方法。 14.成分(ii)が10個より多い炭素原子を有する脂
肪酸からなる上記第11項記載の方法。 15.成分(ii)が10個より多い炭素原子を有する脂
肪酸からなる上記第12項記載の方法。
【0044】16.成分(ii)が10個より多い炭素原
子と10〜300の沃素価とを有する不飽和脂肪酸から
なる上記第10項記載の方法。 17.成分(ii)が10個より多い炭素原子と10〜3
00の沃素価とを有する不飽和脂肪酸からなる上記第1
1項記載の方法。 18.成分(ii)が10個より多い炭素原子と10〜3
00の沃素価とを有する不飽和脂肪酸からなる上記第1
2項記載の方法。 19.結合剤が上記第1項記載のイソシアネートプレポ
リマーと、少なくとも2個のイソシアネート反応性基を
有する化合物とからなる被覆用、封止用もしくは流延用
組成物。 20.イソシアネート反応性基が可逆的に封鎖される被
覆用、封止用もしくは流延用組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨゼフ・ペダイン ドイツ連邦共和国デイー5000 ケルン 80、ハツフエルカンプ 6 (72)発明者 ヴオルフハールト・ヴイークツオレツク ドイツ連邦共和国デイー4152 ケンペン 3、エゲルシユトラーセ 6 (56)参考文献 特開 昭62−32119(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/10,18/48,18/66 C09D 175/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)少なくとも1種の有機ポリイソシ
    アネートを含有すると共に168〜1000の平均分子
    量を有するポリイソシアネート成分と、 (B)(1)エーテル基とエステル基とを有し、2〜3
    の平均ヒドロキシル官能価と40〜90の平均ヒドロキ
    シル価とを有すると共に、(i)200〜600の平均
    ヒドロキシル価を有する少なくとも1種のポリエーテル
    ポリオールと、(ii)成分(i)のヒドロキシル基およ
    び成分(ii)のカルボキシル基に対し25〜67当量%
    の、少なくとも1種の有機モノカルボン酸または少なく
    とも1種の有機モノカルボン酸と全カルボン酸に対し2
    0カルボキシル当量%までの多塩基性有機カルボン酸と
    の混合物を、含有する有機カルボン酸成分とのエステル
    化生成物からなる少なくとも1種のポリヒドロキシル化
    合物、および (2)必要に応じ成分(B1)に対し25ヒドロキシル
    当量%までの量の62〜200の分子量を有する有機ポ
    リヒドロキシル化合物を含有する有機ポリヒドロキシル
    成分との反応生成物からなることを特徴とするエーテル
    基とエステル基とを有し、1.9〜25重量%のイソシ
    アネート含有量を有するイソシアネートプレポリマー。
JP04032796A 1991-01-26 1992-01-24 エーテル基とエステル基とを有するイソシアネートプレポリマー、その製造方法、並びに被覆用、封止用もしくは流延用組成物を製造するためのその使用 Expired - Fee Related JP3078086B2 (ja)

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