JP3077988B2 - 湿式粉砕・混合および乾燥装置 - Google Patents

湿式粉砕・混合および乾燥装置

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JP3077988B2
JP3077988B2 JP02031793A JP3179390A JP3077988B2 JP 3077988 B2 JP3077988 B2 JP 3077988B2 JP 02031793 A JP02031793 A JP 02031793A JP 3179390 A JP3179390 A JP 3179390A JP 3077988 B2 JP3077988 B2 JP 3077988B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は助剤として溶剤を使用し、粉体と粒体または
異種紛体の粉砕・混合を行う湿式粉砕・混合装置に係わ
り、特に、粉砕・混合後、溶剤を蒸発させ、乾燥紛体で
取り出すのに好適な乾燥機能を付加した湿式粉砕・混合
および乾燥装置に関する。
〔従来の技術〕
この種の装置として公知のものには特公昭58−5081号
公報に記載のものがあり、これは固形分を含む液状体残
渣を振動ミルの粉砕筒内において粉砕用ボール、すなわ
ち、球状媒体の衝突等による内部発熱により蒸発処理
し、乾燥粉砕された固体および凝縮液体を回収すること
により、液状体残渣を複合的に効率よく処理するもので
ある。また、実開昭57−145549号公報には、振動ミルの
粉砕筒の外面にジャケットを設け、そこにスチームを導
入することにより粉砕筒外面より加熱する構成が記載さ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来技術は加熱源の発生熱量およ
び熱効率について配慮がなされておらず、以下の問題が
あった。
粉砕筒や球状媒体の振動による内部発熱量は粉体を乾
燥させるのに十分でなく、乾燥効率が悪い。
粉砕筒外面からの加熱では、伝熱加熱であるため、粉
体の乾燥温度よりも粉砕筒を高温に加熱しなければなら
ず、熱効率が悪い。また、その場合、振動の駆動源や振
動の伝達部を断熱しなければならず、装置構造が複雑
で、製造が困難になる。
粉砕筒は強度上、金属製とするが、粉体によっていは
金属不純物を嫌う紛体もあるので、粉砕筒内面にセラミ
ックコーティングやナイロン樹脂ライニングを施す必要
が生じる。この場合には、セラミックやナイロンの熱伝
導率が低いため、粉砕筒外面からの加熱では効率が悪
く、粉体を所定の乾燥温度まで加熱しようとすると、粉
砕筒を乾燥温度以上の高温まで加熱しなければならず、
セラミックやナイロンの剥離、軟化、劣化を生じる恐れ
がある。
本発明の目的は、紛体を十分にかつ効率的に乾燥でき
る湿式粉砕・混合および乾燥装置を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、粉体および溶剤
を入れる容器を有し、この容器内の粉体および溶剤に運
動を与え、粉体を粉砕・混合する手段と、熱風を発生
し、熱風を送風、制御する熱風発生手段と、熱風を前記
容器に導入する配管および第1の仕切り弁を有する熱風
導入手段と、容器内の熱風を排出する排出口および第2
の仕切り弁を有する熱風排出手段と、前記熱風排出手段
に設けられ、粉体の流出を防止するフィルター手段とを
有し、前記容器内の粉体および溶剤に運動を与えて粉体
の粉砕・混合を行った後に、前記第1および第2の仕切
り弁を開き、熱風を容器内に導入して乾燥を行うと共
に、前記熱風導入手段の配管を前記容器に対して着脱可
能とし、粉砕・混合時に切り離し、乾燥時に接続するよ
うにしたものである。
また、本発明は、上記目的を達成するため、粉体およ
び溶剤を入れる容器を有し、この容器内の粉体および溶
剤に運動を与え、粉体を粉砕・混合する手段と、熱風を
発生し、熱風を送風、制御する熱風発生手段と、熱風を
前記容器に導入する配管および第1の仕切り弁を有する
熱風導入手段と、容器内の熱風を排出する排出口および
第2の仕切り弁を有する熱風排出手段と、前記熱風排出
手段に設けられ、粉体の流出を防止するフィルター手段
とを有し、前記容器内の粉体および溶剤に運動を与えて
粉体の粉砕・混合を行った後に、前記第1および第2の
仕切り弁を開き、熱風を容器内に導入して乾燥を行うと
共に、前記熱風導入手段の配管内の空気を排出する手段
をさらに有し、前記第1の仕切り弁を開けたときに前記
配管内の空気が前記容器内に混入しないようにしたもの
である。
好ましくは、前記熱風導入手段の配管内の空気を排出
する手段さらに有し、前記第1の仕切弁を開けたときに
前記配管内の空気が前記容器内に混入しないようにす
る。
この排出手段は、好ましくは前記配管に接続された仕
切り弁を有する真空ポンプを有し、この真空ポンプの真
空排気により配管内の空気を排出する。
また、排出手段は、前記配管に接続された仕切り弁を
有する不活性ガス供給源と、前記配管の前記容器近傍に
設けられた仕切り弁を有する排気口とを有し、前記不活
性ガス供給源からの不活性ガスで置換することにより配
管内の空気を排気する構成としてもよい。
また、本発明は、上記目的を達成するため、粉体およ
び溶剤を入れる容器を有し、この容器内の粉体および溶
剤に運動を与え、粉体を粉砕・混合する手段と、熱風を
発生し、熱風を送風、制御する熱風発生手段と、熱風を
前記容器に導入する配管および第1の仕切り弁を有する
熱風導入手段と、容器内の熱風を排出する排出口および
第2の仕切り弁を有する熱風排出手段と、前記熱風排出
手段に設けられ、粉体の流出を防止するフィルター手段
とを有し、前記容器内の粉体および溶剤に運動を与えて
粉体の粉砕・混合を行った後に、前記第1および第2の
仕切り弁を開き、熱風を容器内に導入して乾燥を行うと
共に、前記容器に導入される熱風の温度を測定する第1
の温度測定手段と、前記容器内の粉体の温度を測定する
第2の温度測定手段と、前記第1の温度測定手段の測定
結果に基づき熱風の温度が所定の温度を越えないように
前記熱風発生手段を制御すると共に、第1および第2の
温度測定手段の測定結果に基づき熱風の温度と粉体の温
度の温度差を演算し、その温度差が所定値に達すると熱
風の温度を降下させるよう前記熱風発生手段を制御する
制御手段とをさらに有する構成とする。
〔作用〕
このように構成した本発明においては、粉体を粉砕・
混合するときには、熱風導入手段の第1の仕切り弁およ
び熱風排出手段の第2の仕切り弁を閉じ、粉体および溶
剤に運動を与えることにより、粉体や溶剤が消散せず、
最初に混合した適度な割合を保持しつつ粉砕・混合され
る。粉砕・混合完了後は第1および第2の仕切り弁を開
け、熱風発生手段より熱風導入手段を介して容器内に熱
風を送り、粉体と溶剤の混合物を加熱し、溶剤を蒸発さ
せて熱風排出手段の排出口より熱風と共に排気する。こ
のとき、運動により粉体はさらに混合されて乾燥効率を
上げるので、粉体に対する運動は継続させることが好ま
しい。このようにして粉体は乾燥され、容器より取り出
される。このような乾燥工程において、熱風は容器壁面
を介さず、粉体と溶剤の混合物を直接加熱するので、熱
効率が良い。また、容器壁面を介しての加熱でないた
め、容器内面にセラミックコーティングやナイロン樹脂
ライニングが施してあっても、それを劣化させることが
ない。
ところで、熱風発生手段を熱風導入手段を介して常時
容器に接続しておくことは可能であるが、容器が例えば
振動ミルの粉砕筒の場合、粉砕筒の振動が熱風発生手段
や熱風導入手段の配管に伝わるため、これらを損傷する
恐れがある。そこで、熱風導入手段の配管は容器に対し
て着脱可能とし、粉体を粉砕・混合するときは第1およ
び第2の仕切り弁を閉じた上、熱風導入手段の配管を容
器から外しておく。これにより、熱風発生手段及び配管
には振動が伝わらないので、これらを損傷する恐れがな
くなる。
容器内で使用する溶剤がアセトンのような可燃性有機
溶剤の場合は、空気が侵入すると危険である。そこで、
熱風導入手段の配管内の空気を排出する手段を設け、第
1の仕切り弁を開ける前に配管内の空気を排出してお
く。これにより、配管内の空気が容器内に混入しないの
で、その後安全に熱風を供給できる。
また、容器内面にナイロン等の樹脂をライニングした
場合には、熱風により加熱状態になり、樹脂の軟化、劣
化を生じる恐れがある。そこで、容器に導入される熱風
の温度を測定する第1の温度測定手段と、その測定結果
に基づき熱風の温度が所定の温度を越えないように熱風
発生手段を制御する制御手段を設けることにより、容器
内の加熱を防止し、ライニング樹脂の軟化、劣化を防止
する。また、容器内の粉体の温度を測定する第2の温度
測定手段をさらに設け、熱風の温度と粉体の温度の温度
差が所定値に達すると熱風の温度を降下させるよう熱風
発生手段を制御することにより、熱風の温度と粉体の温
度の温度差は粉体の乾燥度に対応するので、粉体の乾燥
度が所定のレベルに達すると直ちに熱風の温度を降下せ
ることとなり、ライニング樹脂の軟化、劣化をさらに効
果的に防止する。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。
第1図において、振動ミル1は粉砕筒2と、駆動部3
と、粉砕筒2および駆動部3を支持する架台4と、粉砕
筒2と架台4の間に介装されたスプリング5と、駆動部
3の回転力を粉砕筒2に伝える伝達部6とからなってい
る。粉砕筒2は粉砕・混合される紛体7と粉砕の助剤で
ある溶剤8(例えばアセトンのような低沸点溶剤)と粉
砕・混合用の球状媒体9とを収容する容器を構成してい
る。
熱風発生器10は、仕切り弁11を有する不活性ガスの供
給源12、不活性ガスを加熱する熱交換器13、不活性ガス
を熱交換器13に導く配管14、熱交換器13で加熱された不
活性ガスを温風として粉砕筒2に導く配管15、不活性ガ
スを加熱するための媒体である油16を収容する容器17、
油16を加熱する加熱器18、加熱器18の制御装置19、加熱
器18より熱交換器13へ油を移送するポンプ20、これらを
結ぶ配管21より成っている。
粉砕筒2の内面にはナイロン製のライニング22が施さ
れ、粉砕筒2の上部には熱風の導入口23および排出口24
が設けられている。これら導入口23および排出口24には
それぞれ仕切り弁25,26が取り付けられ、導入口23の仕
切り弁25は着脱可能に温風発生機10の配管15に接続され
ている。排出口24には粉体が排出口より外部に飛散する
ことを防止するためのフィルター27が設けられている。
粉砕筒2には、また、紛体7と溶剤8を粉砕筒に供給
するための粉体供給口28が側壁上部に設けられ、粉砕筒
2の底部には粉体取出口29が設けられている。粉体取出
口29の外側には分級用のふるい30が設置されている。
熱風排出口24の仕切り弁26には仕切り弁31を有する排
気用の配管32が着脱可能に接続され、この配管32より分
岐して、真空ポンプ33と真空ポンプ33前後の仕切り弁3
4,35とを有する真空引き用の配管36が接続されている。
この真空引き用の配管36は仕切弁37を有する配管38を介
して熱風導入用の配管15と接続されている。
熱風導入用の配管15の導入口23の近くには熱風の温度
を測定する熱電対39が設置されている。また、粉砕筒2
の上部には観察窓40を設け、この観察窓40と対向する位
置に、観察窓40と間隔をあけ、粉砕筒2に非接触の放射
温度計41が設置されている。
次に、以上のように構成した本実施例の動作を説明す
る。本実施例の動作は紛体の粉砕・混合工程、混合した
粉体の乾燥工程、乾燥した紛体の排出工程の3つに大別
される。
まず、粉体の粉砕・混合工程を実施する。そのため、
粉砕される粉体7と溶剤8および球状媒体9を粉体供給
口28より粉砕筒2内に供給した後、熱風導入口23および
排出口24の仕切り弁25,26を閉じ、熱風導入用の配管15
および排気用の配管32を仕切り弁25,26から切り離す。
次いで、駆動部3を回転させ、振動ミル1を振動させ紛
体7の粉砕・混合を行う。
次いで、混合した粉体7の乾燥工程を行う。まず、乾
燥の準備工程を行う。この準備工程では、まず、粉砕・
混合完了後、熱風導入用の配管15および排気用の配管32
を仕切り弁25,26に接続する。次いで、排気用の配管32
の仕切り弁31を閉じ、真空ポンプ33を運転後、真空ポン
プ前後の仕切り弁34,35と熱風導入用の配管15と真空引
き用の配管36を接続する配管38の仕切り弁37とを開き、
熱風導入用の配管15および熱風排気用の配管32内にある
空気を真空吸引し、粉砕筒2内に空気が流入することを
防ぐ。
その後、乾燥の本工程に移行する。この本工程では、
まず、仕切り弁37,24を閉じ、不活性ガス供給源12の仕
切り弁11を開き、熱風発生機10の加熱器18を運転した
後、熱風導入口23の仕切り弁25を開いて、熱風を粉砕筒
2内に導入する。その後、排出口24の仕切り弁26および
排気用の配管32の仕切り弁31を開いて、熱風を排出し、
乾燥を行う。このとき、熱風排出口24にはフィルター27
が設けてあるため、乾燥した粉体7が排出口24より熱風
と共に飛散することはない。粉砕筒2内に導入される熱
風の温度は熱電対39により測定され、その測定温度が目
標温度を越えないよう制御装置19を操作し、加熱器18を
制御する。
一方、乾燥工程中における粉体7の温度は観察窓40よ
り放射温度計41で測定し、その測定温度が所定の温度に
なると熱風導入口23の仕切り弁25及び排気用配管32の仕
切り弁31を閉じ、真空ポンプ33を運転後、その前後の仕
切り弁34,35を開け、熱風排出口24より粉砕筒2内の真
空排気を行う。この真空排気により粉砕筒2内は減圧さ
れ、この減圧により溶剤8が蒸発し、粉体7が乾燥する
と共に、蒸発時の気化熱により粉体7の温度が下がる。
粉体7の温度が所定温度まで下がると再度熱風を送給す
る上述した手順を実行する。以上を繰り返すことによ
り、熱風による加熱乾燥と真空引きによる蒸発乾燥とが
交互に行われ、これにより、粉砕筒2内の温度をナイロ
ン製のライニング22の軟化または劣化を生じる温度まで
過熱することなく、乾燥を行うことができる。
乾燥が完了すると粉体の排出工程に移行する。排出工
程ではまず仕切り弁25,26を閉じ、熱風導入用の配管15
および排気用の配管32を取り外す。次いで、駆動部3を
再び回転させ、振動を加えながら粉体取出口29を開き、
分級用ふるい30を通して粉体を取り出す。粉体は分級用
ふるい30を通るとき、粉体の凝集したものが解体され、
また大きい紛体、硬い凝集体は除去される。このように
粉体を取り出すと同時に分級が行われる。
本実施例は以上のように構成したので、次に述べる効
果を得ることができる。
(1)本実施例によれば、熱風により粉砕筒2内の粉体
7と溶剤8の混合物および球状媒体9を直接加熱できる
ため乾燥効率が向上する。また、粉砕筒2のライニング
22は粉体7等を介しての加熱になるため、短時間では粉
体程には温度が上がらず、ライニング22のナイロンの軟
化、劣化が抑制できる。
(2)また、従来の湿式粉砕・混合装置の粉砕・混合工
程では、溶剤と粉体が混ざっており、粉体が粉砕当の内
壁や球状媒体に付着し、取り出せないという欠点があっ
たが、本実施例よれば、粉砕筒2内で乾燥工程迄行なう
ため、そのような粉体の付着が無く、粉体の回収効率が
向上する。
(3)振動ミル1の稼働時には、熱風発生器10との接続
配管15を切り離しておくため、熱風発生器10及び配管15
に振動ミルの振動が伝わらず、それら機器を損傷する恐
れがなくなり、長寿命化できる。
(4)熱風導入の配管15および排気用の配管32を粉砕筒
2に接続するときには、配管15,32内の空気を真空ポン
プ33の真空引きにより排出した後に接続するため、溶剤
8を使用している粉砕筒2内に空気が混入することが無
く、安全性が向上する。
(5)粉体7の温度測定を振動ミル1から独立に離して
設置した放射温度計41で行うので、粉砕筒2内での球状
媒体9の摩擦や振動の影響が放射温度計41に及ばず、放
射温度計41の損傷を防ぎ、長寿命化できる。
(6)熱風による加熱乾燥と真空引きによる蒸発乾燥を
交互に行なうので、粉体7は低温で乾燥される。また、
真空引きによる蒸発乾燥時には溶剤の気化熱で粉砕筒2
内の温度も低下させる。このため、粉砕筒内のナイロン
製のライニング22や、観察窓40、仕切り弁25,26等のゴ
ムパッキンの劣化を防止でき、長寿命化できる。
(7)振動ミル1の粉砕筒2内で乾燥した粉体にできる
ので、粉体取出口29に分級用ふるい30を取付け、振動ミ
ル1で振動を与えることにより、粉体を分級しながら取
り出せる。このため、1台の装置で粉砕・混合、乾燥、
分級の3工程を行なうことができる。
本発明の他の実施例を第2図により説明する。本実施
例は粉砕筒の上部に設置される観察窓の構造に変形を加
えたものである。
第2図において、観察窓40は管台50上に設置され、管
台50は仕切り弁51を介して粉砕筒2と接続されている。
管台50には不活性ガス供給ノズル52が取付けられ、ノズ
ル52は仕切り弁53及び配管54を介して、前述した不活性
ガス供給用の配管14に接続されている。
不活性ガス供給源12の仕切り弁11を開け、ノズル52の
仕切り弁53を開け、さらに管台50の仕切り弁51を開ける
と、不活性ガス供給源12より不活性ガスがノズル52に供
給され、ノズル52より不活性ガスが観察窓40の内面に吹
き付けられる。この不活性ガスは管台50から仕切り弁51
を通り、粉砕筒2内に流れ込む。これにより、粉砕筒2
内の乾燥した粉体は管台50内に飛散せず、観察窓40内面
への粉体の付着が防止できる。また、粉砕・混合時は仕
切り弁51を閉じておく。これにより、観察窓40への粉体
7と溶剤8の混合したスラリーの付着が防止できる。
本発明のさらに他の実施例を第3図により説明する。
本実施例は粉砕筒の温度制御の他の実施例を示すもので
ある。
第3図において、熱電対39および放射温度計41で測定
された温度はコントローラ55に取り入れられる。コント
ローラ55には、紛体7および溶剤8の種類および粉砕筒
2のライニング22の材質に応じて、粉砕筒2内に導入さ
れる熱風の目標温度および粉体7の目標乾燥度に対応す
る熱風と粉体7との目標温度差が予め設定されている。
コントローラ55は熱風導入口23近傍の配管15部分に設置
された熱電対39で測定された温度を予め設定された目標
温度と比較し、その結果により制御装置19に指令信号を
出力し、熱風温度が目標温度に一致するよう加熱装置18
を制御する。
これと同時に、コントローラ55では熱電対39で測定さ
れた熱風の温度と、放射温度計41で測定された粉体7の
温度の差を求め、その温度差と予め設定した目標温度差
とを比較することにより粉体7の乾燥度を算出し、測定
した温度差が目標値になるまで熱風の上述した制御を継
続する。温度差が目標値に達すると、粉体7が所定の乾
燥度に達したので制御装置19に温度下降の指令信号を出
力し、熱風の温度を降下させる。そして、不活性ガス供
給源12の仕切り弁11を閉じ、熱風の供給を停止し、前述
した真空引きによる蒸発乾燥を工程に移行する。
このように粉体7の乾燥度を算出し、管理することに
より、粉砕筒2の内面にコーティングしたライニング22
のナイロン樹脂の軟化、劣化がさらに効果的に防止でき
る。また、粉体が過度に加熱された場合、一度粉砕され
た粉体が再び凝集するが、このような紛体の再凝集が防
止できる。
本発明のさらに他の実施例を第4図により説明する。
本実施例は、粉体の粉砕・混合後に行う熱風導入用の配
管15内の空気の排出を真空引きでなく不活性ガスの置換
により行うものであり、そのために、真空引き用の配管
36を熱風導入用の配管15に接続する仕切弁37を有する配
管38は設けず、代わりに配管15の熱風導入口23の近傍に
仕切り弁56を備えた排気口57を設けている。
粉砕・混合完了後、熱風導入用の配管15を熱風導入口
23に接続した後、不活性ガス供給源12の仕切り弁11(第
1図参照)および本実施例で接地した仕切り弁56を開
け、不活性ガス供給源12より不活性ガスを送給し、排気
口57より空気と共に不活性ガスを排出する。これによ
り、不活性ガス供給源12から熱風発生器10および熱風導
入用の配管15までの全ての空気が不活性ガスに置換され
る。
本実施例によっても、第1図の実施例と同様に熱風導
入口23の仕切り弁25を開けたときの粉砕筒2内への空気
の侵入が防止でき、熱風による加熱乾燥時の安全性が向
上できる。
以上、本発明の幾つかの実施例を粉砕・混合手段とし
振動ミルを採用した場合に付説明したが、これには限定
されず、例えば、円筒形の容器で軸を水平にして容器を
回転させる回転式のボールミル、円筒形の容器の中心軸
から放射状に突き出た撹拌棒で混合する撹拌式のボール
ミル等を粉砕・混合手段として用いることも可能であ
る。
〔発明の効果〕
以上明らかなように、本発明によれば以下の効果が得
られる。
1.熱風により容器内の粉体を直接加熱できるため、粉体
の乾燥効率が向上する。容器は粉体を介しての加熱にな
るため、短時間では粉体程には温度が上がらず、例え
ば、ナイロン樹脂のライニング、セラミックコーティン
グ等を施してある場合には、これらの寿命を損なうこと
がない。
また、粉砕・混合を行う容器内で乾燥迄行なうので、
容器内面への粉体の付着が無く、粉体の回収効率が向上
する。
更に、振動ミルで粉砕・混合を行う場合、粉砕・混合
時には、熱風発生手段との接続配管を切り離しておくた
め、振動ミルの振動が伝わらず、熱風発生手段や接続配
管を長寿命化できる。
2.熱風導入手段の配管を容器に接続するときには、配管
内の空気を真空引きまたは不活性ガスの置換により排出
した後、接続するため、溶剤を使用している容器内に空
気が混入することが無く、安全性が向上する。
3.粉体の乾燥度を算出し、管理するので、容器内面のナ
イロン樹脂ライニングの軟化、劣化を一層効果的に防止
できると共に、粉体が過度に加熱されることにより生じ
る粉砕後の再凝集を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による湿式粉砕・混合および
乾燥装置の概略図であり、第2図は本発明の他の実施例
による観察窓部の拡大図であり、第3図は本発明のさら
に他の実施例による温度制御のブロック図であり、第4
図は本発明のなおさらに他の実施例による湿式粉砕・混
合および乾燥装置の概略図である。 符号の説明 1……振動ミル(粉砕・混合手段) 2……粉砕筒(容器) 7……粉体 8……溶剤 10……熱風発生器 12……不活性ガス供給源 15……配管 23……熱風導入口 24……熱風排出口 25,26……仕切り弁 27……フィルター 29……取出口 30……分級用ふるい 31……仕切り弁 32……配管 33……真空ポンプ 37……仕切り弁 38……配管 39……熱電対 40……観察窓 41……放射温度計
フロントページの続き (72)発明者 菅原 均 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (72)発明者 坂口 繁 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (72)発明者 松島 清美 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (72)発明者 高橋 俊幸 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社日立製作所日立工場内 (72)発明者 今川 克己 茨城県日立市弁天町3丁目10番2号 日 立協和工業株式会社内 (72)発明者 中村 喜之 茨城県日立市会瀬町2丁目9番1号 日 立設備エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−81778(JP,A) 特開 昭59−69137(JP,A) 実開 昭61−143629(JP,U) 実開 平1−130331(JP,U) 特公 昭52−15548(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01F 3/12,11/00,15/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉体および溶剤を入れる容器を有し、この
    容器内の粉体および溶剤に運動を与え、粉体を粉砕・混
    合する手段と、熱風を発生し、熱風を送風、制御する熱
    風発生手段と、熱風を前記容器に導入する配管および第
    1の仕切り弁を有する熱風導入手段と、容器内の熱風を
    排出する排出口および第2の仕切り弁を有する熱風排出
    手段と、前記熱風排出手段に設けられ、粉体の流出を防
    止するフィルター手段とを有し、前記容器内の粉体およ
    び溶剤に運動を与えて粉体の粉砕・混合を行った後に、
    前記第1および第2の仕切り弁を開き、熱風を容器内に
    導入して乾燥を行うと共に、前記熱風導入手段の配管を
    前記容器に対して着脱可能とし、粉砕・混合時に切り離
    し、乾燥時に接続することを特徴とする湿式粉砕・混合
    および乾燥装置。
  2. 【請求項2】粉体および溶剤を入れる容器を有し、この
    容器内の粉体および溶剤に運動を与え、粉体を粉砕・混
    合する手段と、熱風を発生し、熱風を送風、制御する熱
    風発生手段と、熱風を前記容器に導入する配管および第
    1の仕切り弁を有する熱風導入手段と、容器内の熱風を
    排出する排出口および第2の仕切り弁を有する熱風排出
    手段と、前記熱風排出手段に設けられ、粉体の流出を防
    止するフィルター手段とを有し、前記容器内の粉体およ
    び溶剤に運動を与えて粉体の粉砕・混合を行った後に、
    前記第1および第2の仕切り弁を開き、熱風を容器内に
    導入して乾燥を行うと共に、前記熱風導入手段の配管内
    の空気を排出する手段をさらに有し、前記第1の仕切り
    弁を開けたときに前記配管内の空気が前記容器内に混入
    しないようにしたことを特徴とする湿式粉砕・混合およ
    び乾燥装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の湿式粉砕・混合および乾燥
    装置において、前記熱風導入手段の配管内の空気を排出
    する手段は、前記配管に接続された仕切り弁を有する真
    空ポンプを有し、この真空ポンプの真空排気により配管
    内の空気を排出することを特徴とする湿式粉砕・混合お
    よび乾燥装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の湿式粉砕・混合および乾燥
    装置において、前記熱風導入手段の配管内の空気を排出
    する手段は、前記配管に接続された仕切り弁を有する不
    活性ガス供給源と、前記配管の前記容器近傍に設けられ
    た仕切り弁を有する排気口とを有し、前記不活性ガス供
    給源からの不活性ガスで置換することにより配管内の空
    気を排気することを特徴とする湿式粉砕・混合および乾
    燥装置。
  5. 【請求項5】粉体および溶剤を入れる容器を有し、この
    容器内の粉体および溶剤に運動を与え、粉体を粉砕・混
    合する手段と、熱風を発生し、熱風を送風、制御する熱
    風発生手段と、熱風を前記容器に導入する配管および第
    1の仕切り弁を有する熱風導入手段と、容器内の熱風を
    排出する排出口および第2の仕切り弁を有する熱風排出
    手段と、前記熱風排出手段に設けられ、粉体の流出を防
    止するフィルター手段とを有し、前記容器内の粉体およ
    び溶剤に運動を与えて粉体の粉砕・混合を行った後に、
    前記第1および第2の仕切り弁を開き、熱風を容器内に
    導入して乾燥を行うと共に、前記容器に導入される熱風
    の温度を測定する第1の温度測定手段と、前記容器内の
    粉体の温度を測定する第2の温度測定手段と、前記第1
    の温度測定手段の測定結果に基づき熱風の温度が所定の
    温度を越えないように前記熱風発生手段を制御すると共
    に、第1および第2の温度測定手段の測定結果に基づき
    熱風の温度と粉体の温度の温度差を演算し、その温度差
    が所定値に達すると熱風の温度を降下させるよう前記熱
    風発生手段を制御する制御手段とをさらに有することを
    特徴とする湿式粉砕・混合および乾燥装置。
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