JP3077912U - オレフィン系樹脂製離脱防止継手 - Google Patents
オレフィン系樹脂製離脱防止継手Info
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- JP3077912U JP3077912U JP2000008353U JP2000008353U JP3077912U JP 3077912 U JP3077912 U JP 3077912U JP 2000008353 U JP2000008353 U JP 2000008353U JP 2000008353 U JP2000008353 U JP 2000008353U JP 3077912 U JP3077912 U JP 3077912U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】容易な方法を用いて、オレフィン系樹脂製離脱
防止継手の接続部に離脱方向の力が加わっても離脱防止
機能がより確実に発揮でき、設計値以上の水圧が離脱防
止継手の接続部にかかった時でも継手部の拡径を抑え漏
水を確実に防ぐことができる離脱防止継手を提供する。 【解決手段】接続される管の挿口13が開口部2から挿
入される受口1の内周面に、開口部2側より奥側に向か
って、シールリング用溝4、シールリング用溝4より奥
側に隔離して暫時拡径するテーパ面5を有する離脱防止
リング用溝6が設けられており、シールリング用溝4に
はシールリング3が、離脱防止リング用溝6には離脱防
止リング9がそれぞれ装着されてなるオレフィン系樹脂
製離脱防止継手において、受口1の外周面に金属製の補
強用部材7を全周にわたって装着する。
防止継手の接続部に離脱方向の力が加わっても離脱防止
機能がより確実に発揮でき、設計値以上の水圧が離脱防
止継手の接続部にかかった時でも継手部の拡径を抑え漏
水を確実に防ぐことができる離脱防止継手を提供する。 【解決手段】接続される管の挿口13が開口部2から挿
入される受口1の内周面に、開口部2側より奥側に向か
って、シールリング用溝4、シールリング用溝4より奥
側に隔離して暫時拡径するテーパ面5を有する離脱防止
リング用溝6が設けられており、シールリング用溝4に
はシールリング3が、離脱防止リング用溝6には離脱防
止リング9がそれぞれ装着されてなるオレフィン系樹脂
製離脱防止継手において、受口1の外周面に金属製の補
強用部材7を全周にわたって装着する。
Description
【0001】
本発明は受口に挿口を挿入して管同士を接合でき、さらに離脱防止機能を有す る管継手に関するものである。
【0002】
従来から離脱防止継手は種々提案されているが、柔軟性があり耐震性に優れて いるという理由からポリエチレン、ポリプロピレンあるいはポリブテン等のオレ フィン系樹脂で製造される管継手としては、図7に示されるように、ポリエチレ ン製の円筒状の継手本体15の開口端部側の内周面に設けられた環状凹部16に シール用ゴム輪17が装着され、ゴム輪17よりも奥側に位置する内周面が奥部 に向かって拡径する傾斜溝18に、その内周面19にほぼ合致した傾斜外周面2 0を有する管締付け用の割リング21を遊嵌状態で配置することにより離脱防止 機能を奏するようにされていた。
【0003】
しかしながら、オレフィン系樹脂製の離脱防止継手の場合、上述のような離脱 防止継手として有益な性能を充分備え持っているとしても、例えば、継手の肉厚 が不充分な場合、オレフィン系樹脂が比較的柔らかいことから、万一、差口22 、継手本体15に対し離脱方向へ過大な外力が加わった時、差口22が軸方向へ 移動し、それに伴い差口22を掛止している管締め付け用の割りリング21の傾 斜外周面20が内周面19を押し広げながら離脱方向に摺動し、傾斜溝18に相 対する継手本体15の部分が押し広げられ、管締め付け用の割りリング21が傾 斜溝18から外れ、差口22が抜けてしまうおそれがあった。 また、例えば、離脱防止継手と差口22の接続部に設計値以上の水圧がかかっ た場合は、継手本体15が水圧により拡径され接続部から漏水するおそれがあっ た。
【0004】 本考案は以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、 容易な方法を用いて、オレフィン系樹脂製離脱防止継手の接続部に離脱方向の力 が加わっても離脱防止機能がより確実に発揮でき、設計値以上の水圧が離脱防止 継手の接続部にかかった時でも継手部の拡径を抑え漏水を確実に防ぐことができ る離脱防止継手を提供することである。
【0005】
上記課題を解決するために、本考案の構成を図1を参照して説明する。すなわ ち、本発明の離脱防止継手は接続される管の挿口が開口部2から挿入される受口 1の内周面に、該開口部2側より奥側に向かって、シールリング用溝4、該溝4 より奥側に隔離して暫時拡径するテーパ面5を有する離脱防止リング用溝6が設 けられており、シールリング用溝4にはシールリング3が、離脱防止リング用溝 6には離脱防止リング9がそれぞれ装着されてなるオレフィン系樹脂製の離脱防 止継手において、受口1の外周面に金属製の補強用部材7が全周にわたって装着 されたことを第1の特徴とし、前記補強用部材7が、シールリング用溝4および /または離脱防止リング用溝6に相対する受口1の外周面に全周にわたって装着 されたことを第2の特徴とし、前記補強用部材7が、バンドもしくはリングであ ることを第3の特徴とする。
【0006】 本考案の離脱防止継手の材質は、ポリエチレン、ポリプロピレンあるいはポリ ブテン等のオレフィン系樹脂であれば良く、特に限定されるものではないが、ポ リエチレンが最も好適なものとして挙げられる。
【0007】
以下、本考案の実施の形態を図1乃至図5に示す実施例に基づいて説明するが 、本考案がこれら実施例に限定されないのは言うまでもない。
【0008】 図1は、本考案のポリエチレン製離脱防止継手の第1の実施例を示す縦断面図 である。図2は、本考案のポリエチレン製離脱防止継手の第1の実施例を示す正 面図である。図3は、本考案の第2の実施例を示す正面図である。図4は、本考 案の第3の実施例を示す正面図である。図5は、本考案の第4の実施例を示す正 面図である。
【0009】
【実施例1】 図1及び図2に基づいて、本考案のポリエチレン製離脱防止継手の第1の実施 例を説明する。1はポリエチレン製の受口で、開口部2側より奥側に向かってS BR製のシールリング3が装着されているシールリング用溝4が設けられ、シー ルリング用溝4から奥側に隔てて、後記離脱防止リング9が移動自在に装着され 暫時拡径するテーパ面5を有する離脱防止リング用溝6が設けられている。
【0010】 7は受口1に装着された補強用部材としての金属製バンドである。バンド7は シールリング用溝4および離脱防止リング用溝6に相対する受口1の外周面に全 周にわたって各々1ヶずつ装着されている。バンド7は、長さ調整機構8が設け られていて、受口1に対してバンド7の着脱が自在となり、受口1への締め付け の強弱も変えることができる。バンド7の厚みは0.5〜1.0mm程度で好適 には0.7mm程度に設けるのが良い。バンド7の材質は金属(鉄、銅、ステン レスなど)であれば特に限定されないが、好適にはステンレスを用いるのが良い 。また受口1に装着するバンド7の数については特に限定されないが、好適には 1〜3ヶ設けるのが良い。
【0011】 9は離脱防止リング用溝6に移動自在に設けられたポリアセタール製の離脱防 止リングである。離脱防止リング9には一定幅の切り欠き部が設けられ拡縮自在 となっており、通常状態での内径は後記挿口13の外径より小さく形成されてい る。その外周面の先端部には、受口1の開口部2側より奥側に向かって暫時拡径 するテーパ面10が形成され、内周には鋸歯状の複数の掛止部11が設けられて いる。掛止部11は図示したような形状に限定されず、後記挿口13の外周面に 強く噛み合って掛止する形状であればどのような形でも良い。尚、本実施例では 、離脱防止リング9の材質はポリアセタールであるが、硬度、ヤング率が後記挿 口13のそれより大きい材質であれば、金属、樹脂、または金属と樹脂との組み 合わせたものでも良く、特に限定されない。
【0012】 尚、本考案の受口は管継手として使用される以外にパイプ端部に受口を融着し た状態で使用しても良い。
【0013】
【実施例2】 次に、本考案の第2の実施例を図3に基づいて説明する。図に示されるように 本実施例が第1の実施例と異なる点は、シールリング用溝4、離脱防止用溝6双 方に相対する受口1の外周面の各々の箇所を含む幅を有するバンド7が受口1の 外周面全周にわたって装着されている点で、その他の部材の形状、構造及び材質 は第1の実施例と同じである。
【0014】
【実施例3】 次に、本考案の第3の実施例を図4に基づいて説明する。図に示されるように 本実施例が第1の実施例と異なる点は、受口1の外周面に全周にわたって装着さ れた金属製の補強用部材のバンド7がリング12に代わった点で、リング12の 厚みは1〜5mm程度で好適には2mm程度に設けるのが良い。リング12の材 質は金属(鉄、銅、ステンレスなど)であれば特に限定されないが好適にはステン レスを用いるのが良い。装着方法は、受口1成形時にインサートとして一体成形 で設けてもよく、または受口1成形後にリング12を受口1に嵌着する方法でも 良い。その他の部材の形状、構造及び材質は第1の実施例と同じである。
【0015】
【実施例4】 次に、本考案の第4の実施例を図5に基づいて説明する。図に示されるように 本実施例が第3の実施例と異なる点は、シールリング用溝4、離脱防止用溝6双 方に相対する受口1の外周面の各々の箇所を含む幅を有するリング12で、該リ ング12が受口1の外周面にわたって装着されている点で、その他の部材の形状 、構造及び材質は第3の実施例と同じである。
【0016】
以下、本実施例の作用を図1、図2、図6に基づいて説明を行う。 13は受口1に接続されるポリエチレン製の挿口である。挿口13の端部外周面 には面取り部が設けられて、内周には挿口13の変形を防止するための円筒状の インコア14が装着されている。
【0017】 まず、受口1に挿口13を接続する時の作用について説明する。図1の状態か ら受口1に管の挿口13が開口部2から挿入されると、挿口13はシールリング 3を貫通して進み、その後、離脱防止リング9を徐々に拡径させて挿口13先端 が受口1の奥側まで移動する。このとき離脱防止リング9は挿口13に掛止した 状態で保持され挿入が完了する。
【0018】 次に挿口13に離脱方向への力が加わったときの作用について説明する。挿口 13が離脱方向へ移動するに連れて離脱防止リング9も挿口13に掛止した状態 で移動する。そして離脱防止リング9のテーパ面10と受口1のテーパ面5が当 接し押圧されることで離脱防止リング9に縮径する力が発生して掛止部11が挿 口13に食い込み、挿口13の離脱を阻止する事ができる。このとき離脱防止リ ング9が受口1のテーパ面5を押圧することで受口1のテーパ面5を拡径する力 が働く。この力に対して離脱防止リング9に相当する受口1外周面に装着された バンド7の締め付け力が働き拡径を抑えることができ、拡径による挿口1の抜け を確実に防止できる。
【0019】 また、設計値以上の水圧が離脱防止継手の接続部にかかった時、受口1は水圧 によって拡径するが、シールリング3に相当する位置にあるバンド7により受口 1の拡径を抑えることができ、水漏れを確実に防止できる。また、離脱防止リン グ7に相当する位置にあるバンド7によっても受口1の拡径を確実に抑えること ができる。
【0020】
以上説明したように、本考案によれば離脱防止継手の受口の外周面またはシー ルリング用溝および/または離脱防止リング用溝に相対する受口の外周面に全周 にわたって金属製の補強用部材(バンドもしくはリング)を装着するという簡便 な方法で、オレフィン系樹脂製離脱防止継手の接続部に離脱方向の力が加わって も離脱防止機能がより確実に発揮でき、設計値以上の水圧が離脱防止継手の接続 部にかかった時でも継手部の拡径を抑え漏水を確実に防ぐことができるという優 れた効果がある。
【提出日】平成12年12月5日(2000.12.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【0002】
従来から離脱防止継手は種々提案されているが、柔軟性があり耐震性に優れて いるというポリエチレン、ポリプロピレンあるいはポリブテン等のオレフィン系 樹脂で製造される管継手としては、図7に示されるように、ポリエチレン製の円 筒状の継手本体15の開口端部側の内周面に設けられた環状凹部16にシール用 ゴム輪17が装着され、ゴム輪17よりも奥側に位置する内周面が奥部に向かっ て拡径する傾斜溝18に、その内周面19にほぼ合致した傾斜外周面20を有す る管締付け用の割リング21を遊嵌状態で配置することにより離脱防止機能を奏 するようにされていた。
【図1】本考案のポリエチレン製離脱防止継手の第1の
実施例を示す縦断面図である。
実施例を示す縦断面図である。
【図2】本考案のポリエチレン製離脱防止継手の第1の
実施例を示す正面図である。
実施例を示す正面図である。
【図3】本考案の第2の実施例を示す正面図である。
【図4】本考案の第3の実施例を示す正面図である。
【図5】本考案の第4の実施例を示す正面図である。
【図6】図1の離脱防止継手の受口に挿口を接続した後
に離脱方向の力が作用した時の状態を示す縦断面図であ
る。
に離脱方向の力が作用した時の状態を示す縦断面図であ
る。
【図7】従来の離脱防止継手に離脱方向の力が働いた時
の状態を示す縦断面図である。
の状態を示す縦断面図である。
1…受口 2…開口部 3…シールリング 4…シールリング用溝 5…テーパ面 6…離脱防止リング用溝 7…バンド(補強用部材) 8…長さ調整機構 9…離脱防止リング 10…テーパ面 11…掛止部 12…リング(補強用部材) 13…挿口 14…インコア 15…継手本体 16…環状凹部 17…ゴム輪 18…傾斜溝 19…内周面 20…外周面 21…割りリング 22…差口
Claims (3)
- 【請求項1】接続される管の挿口が開口部2から挿入さ
れる受口1の内周面に、開口部2側より奥側に向かっ
て、シールリング用溝4、シールリング用溝4より奥側
に隔離して暫時拡径するテーパ面5を有する離脱防止リ
ング用溝6が設けられており、シールリング用溝4には
シールリング3が、離脱防止リング用溝6には離脱防止
リング9がそれぞれ装着されてなるオレフィン系樹脂製
離脱防止継手において、受口1の外周面に金属製の補強
用部材7が全周にわたって装着されたことを特徴とする
オレフィン系樹脂製離脱防止継手。 - 【請求項2】前記補強用部材7が、シールリング用溝4
および/または離脱防止リング用溝6に相対する受口1
の外周面に全周にわたって装着されたことを特徴とする
請求項1記載のオレフィン系樹脂製離脱防止継手。 - 【請求項3】前記補強用部材7が、バンドもしくはリン
グであることを特徴とする請求項1及び請求項2記載の
オレフィン系樹脂製離脱防止継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000008353U JP3077912U (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | オレフィン系樹脂製離脱防止継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000008353U JP3077912U (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | オレフィン系樹脂製離脱防止継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3077912U true JP3077912U (ja) | 2001-06-12 |
Family
ID=43210885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000008353U Expired - Fee Related JP3077912U (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | オレフィン系樹脂製離脱防止継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3077912U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5200184B1 (ja) * | 2012-09-12 | 2013-05-15 | 井上スダレ株式会社 | 管継手 |
-
2000
- 2000-11-24 JP JP2000008353U patent/JP3077912U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |