JP3077781U - 車体保護カバー - Google Patents

車体保護カバー

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート体による車体の被覆作業性及び車体に
被覆されたシート体の撤収作業性に優れた、簡素な構造
の車体保護カバーを提供する。 【解決手段】 車体8に被覆されるシート体1と、シー
ト体1に設けられ、シート体1による車体8への被覆時
に車体8上面の所要位置に磁着されて該シート体1を車
体8に仮固定させる磁性体5と、シート体1に設けら
れ、シート体1による車体8への被覆時に該シート体1
周縁を車体8下部に近接させるシート体近接手段(留め
部材2、2’及び第二留め部材3、3’)と、シート体
1に設けられ、車体8からのシート体1の撤収時に車体
8上面上に磁性体5の磁着位置近辺において折畳み又は
巻回により集積されたシート体1を展開不能に一時保形
するシート体保形手段(帯状体4及び係合部材6、
6’)とから構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車、モータバイク、自転車等の駐車時に、それらの車体を被覆 して日光、風雨、塵埃等の侵入を遮断する車体保護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
車体保護カバーとして、シート体周縁に弾力性を付与し、シート体がその周縁 を外方向に一旦拡張させて車体にその上面から被覆されたときに、該シート体周 縁がその弾力性により内方向に収縮すると共に車体下部に近接するようにしてな るものが広く知られている。
【0003】 前記形式の車体保護カバーは、安価且つ構造が簡素である反面、シート体を車 体に被覆するためにシート体の各部を車体の各所定位置に位置合せし、或いは車 体に被覆されたシート体を撤収するために車体上のシート体を剥離しながら小さ く折畳み或いは巻回する際に、シート体の一部が大きく動いて車体から脱落し易 いなど、シート体による車体の被覆作業性や車体に被覆されたシート体の撤収作 業性に問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、シート体による車体の被覆作業性及び車体に被覆されたシー ト体の撤収作業性に優れた、安価且つ簡素な構造の車体保護カバーを提供するこ とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る車体保護カバーは、車体に被覆されるシート体と、シート体に設 けられ、シート体による車体の被覆時に車体上面の所要位置に磁着されて該シー ト体を車体に仮固定させる磁性体と、シート体に設けられ、シート体による車体 の被覆時に該シート体周縁を車体下部に近接させるシート体近接手段と、シート 体に設けられ、車体からのシート体の撤収時に車体上面上に磁性体の磁着位置近 辺において折畳み又は巻回により集積されたシート体を展開不能に一時保形する シート体保形手段とからなるものである。
【0006】 前記構成において、車体保護カバーの使用前におけるシート体は、小さく折り 畳まれ又は巻回されると共にシート体保形手段により展開不能に集積保形された 状態にある。シート体による車体の被覆時には、先ず、シート体が集積保形され た車体保護カバーが車体上面に載置されると共に磁性体が車体上面の所定位置に 磁着され、それによってシート体が車体に対して概略位置決めされると共に車体 に仮固定される。
【0007】 続いて、前記のような車体へのシート体の仮固定下に、シート体保形手段が解 除されると共にシート体が展開可能とされ、シート体による被覆が車体上面にお ける磁性体の磁着位置から外方向且つ下方向へと開始され、最後にシート体周縁 がシート体近接手段により車体下部に近接させられると共にそれによって被覆作 業が完了する。
【0008】 前記被覆作業後におけるシート体による車体の被覆中も、シート体は、シート 体近接手段により車体に近接させられるのみならず、磁性体により車体に仮固定 されているので、強い風雨等を受けても車体上に安定に保持される。
【0009】 次に、車体からのシート体の撤収時には、シート体近接手段が解除された後、 シート体が車体上面上に磁性体の磁着位置近辺において折畳み又は巻回により集 積されると共にシート体保形手段により展開不能に一時保形される。シート体保 形手段によりシート体が車体上面上に集積保形されてなる前記車体保護カバーは 、必要に応じて、再度、車体への被覆作業に供されることも可能であり、或いは 車体から磁性体を脱着させた後に車体のトランクルームその他の場所に収容され てもよい。
【0010】 前記のような車体へのシート体の仮固定をさらに確実にするために、シート体 による車体の被覆時に磁性体と共に車体表面の所要位置に磁着されて該シート体 を車体に仮固定させる第二磁性体がシート体に設けられてもよい。前記第二磁性 体は、例えば車体の側面に磁着されるようにシート体に設けられてもよい。
【0011】 前記シート体近接手段は、従来のようにシート体周縁に弾力性を付与する以外 に、例えば、シート体隅部に設けられると共に、シート体による車体の被覆時に 車体下部を包むように折り畳まれたシート体隅部を展開不能に一時保形する留め 部材からなるものであってもよい。前記留め部材として、例えばスナップ式ファ スナーやタッチ・クローズ型接着布等を好適に使用することができる。
【0012】 前記シート体保形手段は、例えば、シート体裏面に磁性体の設置位置近辺にお いて設けられると共に、車体上面上に磁性体の磁着位置近辺において集積された シート体の周囲に巻き掛けられる帯状体と、該帯状体を集積シート体の展開不能 に締結する係合部材とからなるものであってもよい。前記帯状体は、細紐状のも のであってもよいが、集積されたシート体を安定に保形し得る点において広幅の ものが好ましい。また、前記係合部材として、例えばスナップ式ファスナーやタ ッチ・クローズ型接着布等を好適に使用することができる。
【0013】 前記シート体は、車体形状に合った外形や立体構造を有していてもよいが、シ ート体による車体の被覆作業性や車体からのシート体の撤収時における車体上面 上へのシート体の集積作業性、及び経済性等の観点からは単なる矩形であっても よい。
【0014】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の実施例に係る車体保護カバーの展開時における平面図、図2は 図1に示す車体保護カバーの展開時における裏面図、図3は図1におけるI−I 線切断断面図、図4は図1におけるII−II線切断断面図、図5は図1に示す車体 保護カバーの車体被覆時におけるシート体幅方向切断断面図、図6は図1に示す 車体保護カバーの車体被覆時におけるシート体長手方向切断断面図、図7は図1 に示す車体保護カバーの車体被覆時におけるシート体前端部裏面図、図8は図1 に示す車体保護カバーの剥離後の車体上面上への積層状態におけるシート体幅方 向切断断面図であり、特に図3〜8については厚み方向に若干誇張して描出され ている。
【0015】 図1〜4において、防水性且つ遮光性を備えた矩形布製のシート体1の各隅部 上面には、幅方向及び長手方向の各辺に沿って頂部から略等距離の位置に、互い に嵌合可能な一対のスナップ式ファスナーからなる留め部材2、2’が固着され ている。また、前記シート体1における各隅部の上面頂部及びそれと幅方向に隣 接する他方の隅部の裏面頂部に、互いに嵌合可能な一対のスナップ式ファスナー からなる第二留め部材3、3’が固着されている。
【0016】 前記一対の留め部材2、2’を互いに嵌合させると、シート体1の各隅部は三 角形状に二つに折り畳まれると共にシート体1裏側にわん曲させられるので、シ ート体1の全隅部について前記のように対向する留め部材2、2’を互いに嵌合 させることにより、該シート体1は四辺が裏面方向に折り曲げられた可撓性の箱 状を呈することになる。
【0017】 また、前記のように各シート体1隅部が三角形状に二つ折りにされてシート体 1裏側にわん曲させられた状態で、前記一対の第二留め部材3、3’を互いに嵌 合させると、各三角形状シート体1隅部及びそれと幅方向に隣接する他方の三角 形状シート体1隅部とが連結されると共に前記シート体1の箱状態がより安定化 させられる。 前記留め部材2、2’及び第二留め部材3、3’等は、協働して本発明におけ るシート体近接手段を構成している。
【0018】 さらに、前記シート体1の裏面中央付近には、矩形布製の帯状体4がその中央 部において縫着され、該帯状体4の裏面中央にプラスチック磁石からなる磁性体 5が接着されると共に、該帯状体4の幅方向両端の表裏面には、それら両端縁の 締結可能に互いに係合し得るタッチ・クローズ型接着布からなる係合部材6、6 ’が縫着されている。前記シート体1に対する帯状体4及び磁性体5の配置は、 車体の形状、構造等に応じて選択されることが好ましい。前記帯状体4及び係合 部材6、6’等は、協働して本発明におけるシート体保形手段を構成している。 また、前記シート体1の裏面における長手方向中央付近の各辺に沿って、プラ スチック磁石からなる第二磁性体7、7’が接着されている。
【0019】 前記構成の車体保護カバーの使用に際しては、図8に示すように、帯状体4及 び係合部材6、6’等からなるシート体保形手段の作用でシート体1が折畳み又 は巻回により集積された状態にある車体保護カバーが車体8上面にその幅方向に 載置されると共にその磁性体5が車体8上面の所要位置に磁着され、それによっ てシート体1が車体8の所定位置に略位置決め状態に仮固定される。
【0020】 前記のような車体8へのシート体1の仮固定下に、図5〜6に示すように、係 合部材6、6’の脱着及び帯状体4の展開によりシート体保形手段が解除される と共に集積状態のシート体1が展開可能とされ、シート体1による被覆が車体8 上面における磁性体5の磁着位置から外方向且つ下方向へと開始される。
【0021】 先ず、シート体1裏面上の第二磁性体7、7’が車体8の各側面に磁着され、 これによって車体8へのシート体1の仮固定がさらに確実にされる。 続いて、車体8下部を囲繞するシート体1周縁の各隅部において、図7に示す ように(シート体1前端部を例示する)、一対の留め部材2、2’が互いに嵌合 させられると共に、幅方向に隣接する各隅部において一対の第二留め部材3、3 ’が互いに嵌合させられ、それらの留め部材2、2’及び第二留め部材3、3’ 等からなるシート体近接手段によりシート体1周縁が車体8下部に近接させられ ると共にそれによって被覆作業が完了する。シート体1による車体8の前記被覆 作業は、磁性体5等による車体8へのシート体1の仮固定下に良好に行われる。
【0022】 次に、車体8からのシート体1の撤収時には、前記のようなシート体近接手段 が解除された後、図8に示すように、シート体1が車体8上面上に磁性体5の磁 着位置近辺において折畳み又は巻回により集積されると共にシート体保形手段の 帯状体4により両側から巻き掛けられ、その状態で帯状体4の両端縁が係合部材 6、6’により係合されると共にシート体1は展開不能に集積状態に保形される 。車体8からのシート体1の前記撤収作業も、磁性体5等による車体8へのシー ト体1の仮固定下に良好に行われることになる。
【0023】 シート体1が車体8上面上に集積保形されてなる前記車体保護カバーは、必要 に応じて、再度、車体8の被覆作業に供され、或いは車体8から磁性体5を脱着 させた後に車体8のトランクルームその他の場所に収容される。
【0024】
【考案の効果】
本考案に係る車体保護カバーは以上のように構成され、シート体は、車体への 磁性体の磁着による仮固定下に車体に被覆されると共に、前記被覆作業後におけ るシート体による車体の被覆中も車体への仮固定状態に保持され、また該シート 体は、車体への仮固定下に車体からの撤収が開始されると共に車体上面上に集積 され得るようにしたので、安価で簡素な構造を有しながら、シート体による車体 の被覆作業性及び車体に被覆されたシート体の撤収時における車体上面への集積 作業性や撤収作業性に優れると共に、シート体による車体の被覆中における強い 風雨等に対する被覆安定性にも優れるものである。
【0025】 本考案において、磁性体と共に第二磁性体を設けたものでは、車体へのシート 体の仮固定をさらに確実にすることができる。また、シート体隅部にシート体の 保形のための留め部材を設けたシート体近接手段を用いたものでは、シート体周 縁をより確実且つ容易に車体下部に近接させることができる。係合部材付きの帯 状体からなるシート体保形手段を用いたものでは、車体上面上に集積されたシー ト体をより確実且つ容易に保形させることができる。さらに、矩形のシート体を 用いたものでは、安価であり、且つより優れた、シート体による車体の被覆作業 性及び車体上面上へのシート体の集積作業性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る車体保護カバーの展開時
における平面図である。
【図2】図1に示す車体保護カバーの展開時における裏
面図である。
【図3】図1におけるI−I線切断断面図である。
【図4】図1におけるII−II線切断断面図である。
【図5】図1に示す車体保護カバーの車体被覆時におけ
るシート体幅方向切断断面図である。
【図6】図1に示す車体保護カバーの車体被覆時におけ
るシート体長手方向切断断面図である。
【図7】図1に示す車体保護カバーの車体被覆時におけ
るシート体前端部裏面図である。
【図8】図1に示す車体保護カバーの剥離後の車体上面
上への積層状態におけるシート体幅方向切断断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シート体 2、2’ 留め部材 3、3’ 第二留め部材 4 帯状体 5 磁性体 6、6’ 係合部材 7、7’ 第二磁性体 8 車体

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に被覆されるシート体と、シート体
    に設けられ、シート体による車体の被覆時に車体上面の
    所要位置に磁着されて該シート体を車体に仮固定させる
    磁性体と、シート体に設けられ、シート体による車体の
    被覆時に該シート体周縁を車体下部に近接させるシート
    体近接手段と、シート体に設けられ、車体からのシート
    体の撤収時に車体上面上に磁性体の磁着位置近辺におい
    て折畳み又は巻回により集積されたシート体を展開不能
    に一時保形するシート体保形手段とからなる車体保護カ
    バー。
  2. 【請求項2】 シート体による車体の被覆時に磁性体と
    共に車体表面の所要位置に磁着されて該シート体を車体
    に仮固定させる第二磁性体がシート体に設けられた請求
    項1に記載の車体保護カバー。
  3. 【請求項3】 シート体近接手段が、シート体隅部に設
    けられると共に、シート体による車体の被覆時に車体下
    部を包むように折り畳まれたシート体隅部を展開不能に
    一時保形する留め部材からなる請求項1に記載の車体保
    護カバー。
  4. 【請求項4】 シート体保形手段が、シート体裏面に磁
    性体の設置位置近辺において設けられると共に、車体上
    面上に磁性体の磁着位置近辺において集積されたシート
    体の周囲に巻き掛けられる帯状体と、該帯状体を集積シ
    ート体の展開不能に締結する係合部材とからなる請求項
    1に記載の車体保護カバー。
  5. 【請求項5】 シート体が矩形である請求項1〜4の何
    れかに記載の車体保護カバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114823238A (zh) * 2022-06-29 2022-07-29 深圳市恒讯通电子有限公司 一种具备过载保护的电磁电开关
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