JP3077659U - 吹出口 - Google Patents

吹出口

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JP3077659U
JP3077659U JP2000008089U JP2000008089U JP3077659U JP 3077659 U JP3077659 U JP 3077659U JP 2000008089 U JP2000008089 U JP 2000008089U JP 2000008089 U JP2000008089 U JP 2000008089U JP 3077659 U JP3077659 U JP 3077659U
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JP
Japan
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air
slit
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outlet
flow
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JP2000008089U
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Inventor
幸男 久野
明 鳥実
拓也 重松
英樹 田中
Original Assignee
協立エアテック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない設置数でも空気を拡散させながら良好
な垂直層流が得られる吹出口を提供すること。 【解決手段】 天井に設置され空調機からの空気を室内
に吹き込む吹出口であって、本体1の外郭縁に沿って外
向きに空気を拡散させる羽根板1c付きのスリット1d
と、スリット1dより本体1の中央側に分布し真下に空
気を供給する孔1eまたは開口1fの群とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、空調用の吹出口に係り、特にクリーンルーム及びセミクリーンルー ム用として好適な垂直層流が得られるようにした吹出口に関する。
【0002】
【従来の技術】
クリーンルーム及びセミクリーンルームでは、天井からの空調空気の垂直層流 落下と床下への垂直掃気が設計面で非常に重要である。空調空気の天井からの垂 直層流落下のための吹出口としては、たとえば天井裏に設置するチャンバの内部 に空気濾過用のフィルタを内蔵し、室内に臨むチャンバの下端にパンチングメタ ルを備えるというものがある。このような吹出口では供給された空気がパンチン グメタルを通過するときに垂直層流化され、室内の空気流れを乱すことのない環 境を造りだすことができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
パンチングメタルを吹出口に備える従来構造では、吹出口からの空気の拡散が ほとんどなく、吹出口の流路面積にほぼ相当する範囲でしか垂直層流を得ること ができない。これは、本来クリーンルームやセミクリーンルームでは、空気流を 拡散させずに垂直層流が実現できさえすればよいという従来からの設計思想に起 因する。
【0004】 ところが、吹出口からの空気の拡散がないと、ルームの全体を垂直層流化する ためには吹出口の配列間隔を短くする必要がある。このため、吹出口の設置数及 び配管数が増えることになり、設備コストが高くなる傾向にある。
【0005】 そこで、本考案は、少ない設置数でも空気を拡散させながら良好な垂直層流が 得られる吹出口を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、天井に設置され空調機からの空気を室内に吹き込む吹出口であって 、本体の外郭縁に沿って外向きに空気を拡散させる羽根板付きのスリットと、前 記スリットより前記本体の中央側に分布し真下に空気を供給する孔または開口の 群とを備え、前記孔または開口から吹き出される空気の流量を全体流量の5〜2 0%程度としたことを特徴とする。
【0007】 本考案によれば、スリットからの空気放出によって吹出口より広い領域へ空気 を供給できるとともに孔または開口からの垂直層流との合成によって吹出口より 大きな範囲に垂直層流を形成することができる。そして、前記孔または開口から 吹き出される空気の流量を全体流量の5〜20%程度とすることにより、吹出口 からの空気の拡散と垂直層流の形成を最適化することができる。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】 図1は本考案の実施の形態における吹出口の底面図、図2は図1のA−A線矢 視による縦断面図、図3は天井に設置したときの斜視図である。
【0010】 図2に示すように、吹出口の本体1は天井の支持桟21の上に保持されるとと もに上端に下面開放のチャンバ2を一体に連結したものである。チャンバ2は従 来のクリーンルーム用の空調設備の場合と同様に空気濾過用のフィルタ2aを内 蔵し、空調機(図示せず)に流路を接続したダクト2bを連結している。
【0011】 本体1は1枚の金属板から構成されたもので、周縁を立ち上げて支持桟21の 上に搭載されるフランジ1aを形成した偏平な容器状としたものである。フラン ジ1aによって包囲された部分は一様な平坦面の幕板部1bとして形成され、幕 板部1bの周縁の近傍にレーザカットによる切り起こしによって斜め上向きに立 ち上げられた細長い羽根板1cを形成している。これらの羽根板1cは図2に示 すようにチャンバ2からの空気流を外側に拡散させる向きの姿勢として立ち上げ られ、これらの羽根板1cの立ち上げによって開放する部分をスリット1dとし ている。したがって、チャンバ2からの空気は羽根板1cによるガイドにより幕 板部1bの外縁から外に拡大する拡散流として放出される。
【0012】 スリット1dに包囲された領域の幕板部1bには、図1に示すように多数の孔 1eを設ける。これらの孔1eは一様なピッチで配列されたもので、チャンバ2 からの空気流は真下に向かう層流として放出される。
【0013】 ここで、チャンバ2から本体1に供給された空気は、スリット1d及び孔1e の両方から室内に向けて放出される。本考案においては、孔1eから吹き出され る空気流量をチャンバ2からの全供給量の5〜20%の範囲となるように設定す る。すなわち、スリット1d及び孔1eの全流路面積の比及びチャンバ2内の空 気流量分布の設定によって、孔1eからの吹出流量をチャンバ2からの全空気流 量の5〜20%の範囲とする。このような空気流量の分布に代えて、四方のスリ ット1dで囲まれた部分の領域に対する孔1eの開口率を2〜20%とするよう にしてもよい。
【0014】 以上の構成において、ダクト2bからチャンバ2に供給された空気は幕板部1 bの裏面の全体にほぼ一様に分布し、スリット1d及び孔1eから室内側に放出 される。スリット1dを抜ける空気は図2に示すように幕板部1bの外側縁へ向 かうように羽根板1cの傾斜によってガイドされる。したがって、スリット1d からの空気は本体1の周辺に拡散するように放出され、本体1の底面積より広い 領域に向けて室内で拡散する。一方、孔1eからはチャンバ2内の空気が室内に ほぼ垂直の層流となって放出され、スリット1dから放出された空気流の内部を 埋めるような流量分布となる。
【0015】 このようなスリット1d及び孔1eからの空気の放出により、本体1の下の室 内空間には本体1よりも広い範囲で垂直層流を造りだすことができる。そして、 考案者等の知見によれば、孔1eから吹き出される空気流量をチャンバ2からの 全供給量の5〜20%の範囲となるように設定することにより、より好適な垂直 層流を得ることができる。
【0016】 以上のように、羽根板1cによって空気流を外側に向けて拡散させるスリット 1dを幕板部1bの周縁に沿って設けるとともに、これらのスリット1dに囲ま れた部分に孔1eを分布させることにより、本体1よりも広い面積に及ぶ垂直層 流を形成できる。したがって、従来例に比べると本体1の設置数を減らしても室 内全体を垂直層流化できクリーンルーム及びセミクリーンルーム用として好適に 使用することができる。
【0017】 図4は別の実施の形態を示す吹出口の底面図であり、これは図1〜図3の例に おける孔1eに代えて細長い開口1fを設けたものである。なお、図1〜図3の 例と同じ構成部材については共通の符号で指示している。
【0018】 開口1fはスリット1dで囲まれた部分に2列配置として形成されたもので、 先の例と同様に開口1fから吹き出される空気流量をチャンバ2からの全供給量 の5〜20%の範囲となるように開口1fの全開口面積が設定されている。なお 、スリット1dで四方を囲まれた領域に対して開口1fの開口率を2〜20%と してもよい。
【0019】 この構成においても、スリット1dからは本体1の外縁から外側へ拡散する流 れと、開口1fから垂直層流として流れる流れとの合成により、本体1より広い 範囲に垂直層流を形成することができる。
【0020】 なお、以上の実施の形態では本体1の底面形状を長方形状としたが、これに代 えて正四角形やその他の多角形または円形としてもよい。すなわち、吹出口の底 面形状に関係なく、外郭縁に沿う部分に拡散流れのためのスリットを備えるとと もにこのスリットに囲まれた部分に垂直層流のための孔や開口を設ける構成とす れば、吹出口よりも広い面積に対して垂直層流を室内に形成することができる。
【0021】
【考案の効果】
本考案によれば、羽根板によって外側に向けてガイドされる空気を放出するス リットによって吹出口よりも広い面積に空気流を拡散させることができるととも に、スリットに囲まれた部分に孔または開口からの垂直層流との合成によって、 室内の広い範囲に垂直層流を形成できる。したがって、吹出口の配列間隔を長く しても垂直層流を形成できる範囲が拡大するため、吹出口の設置台数を低減でき 、設備コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の吹出口の底面図である。
【図2】 図1のA−A線矢視による縦断面図である。
【図3】 図1の吹出口を室内の天井に設置したときの
斜視図である。
【図4】 孔に代えて細長の開口を備える例の吹出口の
底面図である。
【符号の説明】
1 本体 1a フランジ 1b 幕板部 1c 羽根板 1d スリット 1e 孔 1f 開口 2 チャンバ 2a フィルタ 2b ダクト 21 支持桟
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 重松 拓也 福岡県粕屋郡篠栗町大字和田1034−4 協 立エアテック株式会社内 (72)考案者 田中 英樹 福岡県粕屋郡篠栗町大字和田1034−4 協 立エアテック株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井に設置され空調機からの空気を室内
    に吹き込む吹出口であって、本体の外郭縁に沿って外向
    きに空気を拡散させる羽根板付きのスリットと、前記ス
    リットより前記本体の中央側に分布し真下に空気を供給
    する孔または開口の群とを備え、前記孔または開口から
    吹き出される空気の流量を全体流量の5〜20%程度と
    したことを特徴とする吹出口。
JP2000008089U 2000-11-13 2000-11-13 吹出口 Expired - Lifetime JP3077659U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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