JP3077443U - 笛付き幼児用椅子 - Google Patents

笛付き幼児用椅子

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JP3077443U
JP3077443U JP2000007861U JP2000007861U JP3077443U JP 3077443 U JP3077443 U JP 3077443U JP 2000007861 U JP2000007861 U JP 2000007861U JP 2000007861 U JP2000007861 U JP 2000007861U JP 3077443 U JP3077443 U JP 3077443U
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清 木村
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有限会社木村製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 笛が鳴っている時間を長くし、座り心地をよ
くする。 【解決手段】 脚の上端に座板を取り付けた幼児用椅子
において、座板は、芯板11上にクッション材12、1
3を重ね、クッション材12、13を芯板11の左右の
側部上では高くしてそれらの間では低くし、クッション
材12、13を被覆シート14で被覆し、クッション材
12、13の左右の高所間に、クッション材12、13
の低所と被覆シート14で囲われた空気室16を形成
し、空気室16に連通する空気孔17をクッション材1
2に貫通し、芯板11に笛18を貫通して取り付け、笛
18の上端開口を空気孔17に連通した。幼児が座板に
座ると、クッション材12、13と空気室16が圧縮さ
れ、空気室16の空気が空気孔17を経て笛18を通過
し、笛18が鳴る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、幼児が座板に座ると笛が鳴る笛付きの幼児用椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
幼児用椅子は、金属パイプの切断、湾曲、溶接などの加工により、脚、背もた れ、ひじ掛けと座板取付部からなる骨格体を構成している。また、硬質合成樹脂 の芯板の上には発泡合成樹脂のクッション板を重ねてこれらを合成樹脂の被覆シ ートで被覆して座板を構成している。骨格体の座板取付部には、座板を載せて固 定している。
【0003】 笛付きの幼児用椅子は、座板の芯板に筒形状の笛を貫通して取り付け、笛の上 端開口を、座板のクッション板に貫通した空気孔に連通し、笛の下端開口を、座 板の芯板下面を被覆する被覆シートを貫通して座板下方の外部に連通している。
【0004】 幼児が座板に座ると、幼児の臀部が座板のクッション板をその上の被覆シート を介して押し、クッション板が芯板に押さえ付けられて圧縮され、クッション板 上の被覆シートで上端開口が閉鎖されているクッション板の空気孔内の空気が、 笛を通過して、座板の下方に流出する。笛は、その上端開口から下端開口に空気 が通過する間、鳴る。
【0005】 幼児が座板から立ち上がると、座板の圧縮されていたクッション板がその弾性 力で復元し、座板下方の空気が笛を通過して、クッション板の空気孔内に流入す る。空気が笛を下端開口から上端開口に通過する際には、笛は鳴らない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記のような笛付きの幼児用椅子においては、笛が鳴っている時間 は、短い。幼児の興味を引いている時間は、長くない。
【0007】 座板のクッション板に貫通する空気孔を大きくすると、幼児が座板に座ったと きに笛を通過する空気が多くなって笛が鳴っている時間が長くなるが、芯板上の クッション板のない部分が広くなって座り心地が悪くなる。
【0008】 また、座板は、芯板上のクッションが一枚の平板であり、座り心地がよいわけ ではない。
【0009】 笛が鳴っている時間を長くし、かつ、座り心地をよくすることは困難である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
1)脚の上端に座板を取り付けた幼児用椅子において、 座板は、芯板の上にクッション材を重ね、クッション材を芯板の左右の側部上 では高くしてそれらの間では低くし、クッション材を被覆シートで被覆し、 クッション材の左右の高所間に、クッション材の低所と被覆シートで囲われた 空気室を形成し、この空気室に連通する空気孔をクッション材に貫通し、 芯板に笛を貫通して取り付け、笛の上端開口をクッション材の空気孔に連通し 、 幼児が座板に座ると、クッション材と空気室が圧縮され、空気室の空気が空気 孔を経て笛を通過し、笛が鳴る構成にしたことを特徴とする笛付き幼児用椅子。
【0011】 2)脚の上端に座板を取り付けた幼児用椅子において、 座板は、芯板の上に芯板と同形又はほぼ同形の全体クッション板を重ね、全体 クッション板の左右の側部上にそれぞれ側部クッション板を重ね、全体クッショ ン板と左右の側部クッション板を被覆シートで被覆し、 左右の側部クッション板の間に、全体クッション板と被覆シートで囲われた空 気室を形成し、この空気室に連通する空気孔を全体クッション板に貫通し、 芯板に笛を貫通して取り付け、笛の上端開口を全体クッション板の空気孔に連 通し、 幼児が座板に座ると、全体クッション板、側部クッション板と空気室が圧縮さ れ、空気室の空気が空気孔を経て笛を通過し、笛が鳴る構成にしたことを特徴と する笛付き幼児用椅子。
【0012】
【考案の効果】
幼児が座板に座ると、座板の芯板上のクッションと空気室が圧縮され、空気室 の空気が空気孔を経て笛を通過し、笛が鳴る。
【0013】 空気室は、従来品における空気孔より広くなり、幼児が座板に座ったときに笛 を通過する空気が多くなって、笛が鳴っている時間が長くなる。座板に空気室を 設けても、座板の芯板上のクッションのない部分が広くなるわけではなく、座り 心地が悪くなるわけではない。
【0014】 幼児が座板に座ると、座板の芯板上のクッションと空気室の両者が圧縮されて 緩衝作用をするので、座り心地がよい。
【0015】
【考案の実施の形態】
笛付き幼児用椅子は、図1に示すように、前後左右の脚1、2と背もたれ3及 び左右のひじ掛け4並びに左右の座板取付部5からなる骨格体と、座板6からな る。
【0016】 骨格体は、図1と図2に示すように、左右の前脚1と左右のひじ掛け4及び背 もたれ3の上部を構成する1本の第1部材、右側又は左側の後脚2と背もたれ3 の右部又は左部を構成する2本の第2部材、右側又は左側の座板取付部5を構成 する2本の第3部材を、それぞれ、鉄管のような金属パイプの切断、湾曲により 形成し、1本の第1部材と2本の第2部材及び2本の第3部材を溶接して固定し ている。
【0017】 骨格体の左右の座板取付部5上には、座板6を載せ、左右の座板取付部5を貫 通したボルト7をそれぞれ座板6の左右の側部にねじ込んで、左右の座板取付部 5の上に座板6を固定している。座板6は、骨格体の前後左右の脚1、2の上端 に少し前上りに取り付けている。
【0018】 座板6は、図3と図4に示すように、芯板11の上に芯板11と同形又はほぼ 同形の全体クッション板12を重ね、全体クッション板12の左右の側部上にそ れぞれ側部クッション板13を重ねて接着し、左右の側部クッション板13、全 体クッション板12と芯板11を上側被覆シート14と下側被覆シート15で被 覆している。
【0019】 芯板11は、ポリプロピレンのような硬質合成樹脂の成形板である。全体クッ ション板12と左右の側部クッション板13は、ポリウレタンフォームのような 発泡合成樹脂板である。上側被覆シート14と下側被覆シート15は、塩化ビニ ールのような合成樹脂シートである。
【0020】 左右の側部クッション板13の間には、全体クッション板12と上側被覆シー ト14で囲われた空気室16を形成している。全体クッション板12の中央後部 には、空気室16に連通する円形断面の空気孔17を貫通している。
【0021】 芯板11の中央後部には、円筒形状の笛18を貫通して取り付け、笛18の上 端開口を全体クッション板12の空気孔17に連通し、笛18の下端開口を、芯 板11の下面を被覆する下側被覆シート15を貫通して座板下方の外部に連通し ている。
【0022】 この笛付き幼児用椅子の座板6に幼児が座ると、幼児の臀部が座板6の全体ク ッション板12と左右の側部クッション板13をその上の上側被覆シート14を 介して押し、全体クッション板12と左右の側部クッション板13が芯板11に 押さえ付けられて圧縮され、また、空気室16と空気孔17が圧縮され、空気孔 17の空気が笛18を通過し、引き続き、空気室16の空気が空気孔17を経て 笛18を通過し、空気が笛18を経て座板6の下方に流出する。笛18は、その 上端開口から下端開口に空気が通過する間、鳴る。空気室16の空気が多く、笛 18が鳴っている時間が長い。
【0023】 幼児が座板6に座ると、クッション板12、13と空気室16の両者が圧縮さ れて緩衝作用をするので、座り心地がよい。
【0024】 幼児が座板6から立ち上がると、圧縮されていた全体クッション板12と左右 の側部クッション板13がそれらの弾性力で復元し、空気室16と空気孔17が 復元し、座板6の下方の空気が笛18を通過して、空気室16内と空気孔17内 に流入する。空気が笛18を下端開口から上端開口に通過する際には、笛18は 鳴らない。
【0025】 上記の実施形態においては、座板の芯板上のクッションは、全体クッション板 12の上に左右の側部クッション板13を重ねて複数枚の板状クッション材で構 成しているが、左右の側部を高くしてそれらの間の中央部を低くした単体のクッ ション材で構成してもよい。また、座板の芯板上のクッションは、芯板の左右の 側部上に厚いクッション材を重ね、芯板の中央部上に薄いクッション材を重ねて 構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態における笛付き幼児用椅子の
正面図。
【図2】同笛付き幼児用椅子の側面図。
【図3】同笛付き幼児用椅子の座板の一部破断平面図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【符号の説明】
1 前脚 2 後脚 6 座板 11 芯板 12 全体クッション板、板状クッション材、クッショ
ン 13 側部クッション板、板状クッション材、クッショ
ン 14 上側被覆シート 15 下側被覆シート 16 空気室 17 空気孔 18 笛

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚の上端に座板を取り付けた幼児用椅子
    において、 座板は、芯板の上にクッション材を重ね、クッション材
    を芯板の左右の側部上では高くしてそれらの間では低く
    し、クッション材を被覆シートで被覆し、 クッション材の左右の高所間に、クッション材の低所と
    被覆シートで囲われた空気室を形成し、この空気室に連
    通する空気孔をクッション材に貫通し、 芯板に笛を貫通して取り付け、笛の上端開口をクッショ
    ン材の空気孔に連通し、 幼児が座板に座ると、クッション材と空気室が圧縮さ
    れ、空気室の空気が空気孔を経て笛を通過し、笛が鳴る
    構成にしたことを特徴とする笛付き幼児用椅子。
  2. 【請求項2】 脚の上端に座板を取り付けた幼児用椅子
    において、 座板は、芯板の上に芯板と同形又はほぼ同形の全体クッ
    ション板を重ね、全体クッション板の左右の側部上にそ
    れぞれ側部クッション板を重ね、全体クッション板と左
    右の側部クッション板を被覆シートで被覆し、 左右の側部クッション板の間に、全体クッション板と被
    覆シートで囲われた空気室を形成し、この空気室に連通
    する空気孔を全体クッション板に貫通し、芯板に笛を貫
    通して取り付け、笛の上端開口を全体クッション板の空
    気孔に連通し、 幼児が座板に座ると、全体クッション板、側部クッショ
    ン板と空気室が圧縮され、空気室の空気が空気孔を経て
    笛を通過し、笛が鳴る構成にしたことを特徴とする笛付
    き幼児用椅子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107495737A (zh) * 2017-10-25 2017-12-22 浙江安立博休闲用品有限公司 一种儿童坐凳
CN107581813A (zh) * 2017-10-25 2018-01-16 浙江安立博休闲用品有限公司 一种凳子

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