JPS6345418Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、運転者の後側に同乗者を乗せるこ
とができる大型のオートバイのダブルシートに関
する。

オートバイのなかで大型のものでは、運転者の
後側に同乗者を乗せることができるダブルシート
が装着される。ダブルシートは運転者の着座部と
同乗者の運転者とが同一面で連なつているのが一
般的であるが、運転者の着座部の後側に立壁を設
けると、運転者の尻の後側まで支えることができ
て、体重が加わる部分を分散し、運転者の疲労を
少くできて好都合である。ところが、同乗者は、
前側の立壁が邪魔になつて、その外側まで股を広
げて着座しなければならなくなり、姿勢が不自然
になつて疲れるようになる不具合が生じる。

この考案は、かかる点に鑑み、運転者の疲労も
少なく、同乗者の疲労も少ないように、運転者の
着座部の後端の立壁の両側に斜めの切欠きを設け
たものである。

以下図面に示す本考案の実施例について説明す
る。

運転者の着座部１の後側には、運転者の着座部
１より一段高い位置にして、同乗者の着座部２が
設けてある。そして、運転者の着座部１の後端に
は、立壁３が設けてある。立壁３は、同乗者の着
座部２より高くしてあり、立壁３の両端は、同乗
者の着座部２と同じ高さになるように斜めの切欠
き４で切欠いてある。同乗者の着座部２の後端に
も立壁５が設けてある。そして、シート全体は、
表皮の内側にクツシヨン材を入れて、柔かく作ら
れている。

作用について説明する。

運転者は、運転者の着座部１に跨つて着座する
と、尻の後側に立壁３が当り、体重を支える部分
を立壁３まで分散できて、疲労を少くできる。同
乗者は、同乗者の着座部２に跨つて着座する。こ
のとき、立壁３の左右両端は、同乗者の着座部２
と同じ高さに斜めの切欠き４によつて切欠かれて
いるので、邪魔になることがなく、股の広がりを
少なく、自然な形で着座できて、疲労を少なくで
きる。

以上説明したように、この考案は、運転者の着
座部の後側に位置を高くして同乗者の着座部を設
け、運転者の着座部の後端に同乗者の着座部より
高くした立壁を設けると共に、該立壁の左右両端
を同乗者の着座部と同じ高さになるように斜めの
切欠きを設けたので、立壁で運転者の尻の後側ま
で支えることができ、体重を支える部分を分散で
きて疲労を少なくできる。又、同乗者は、立壁左
右両端の斜めの切欠きで、股を大きく広げなくて
もよくなり、自然な姿勢で着座できて疲労が少な
くなる。そして、立壁の中央部分は、同乗者の着
座部より高いので、前にずれ出すこともない。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は斜視
図、第２図は平面図、第３図は側面図である。 １…運転者の着座部、２…同乗者の着座部、３
…立壁、４…斜めの切欠き。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 運転者の着座部の後側に位置を高くして同乗者
   の着座部を設け、運転者の着座部の後端に同乗者
   の着座部より高くした立壁を設けると共に、該立
   壁の左右両端を同乗者の着座部と同じ高さになる
   ように斜めの切欠きを設けたことを特徴とするオ
   ートバイのダブルシート。