JP3076875U - ホースバンド - Google Patents

ホースバンド

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JP3076875U
JP3076875U JP2000007242U JP2000007242U JP3076875U JP 3076875 U JP3076875 U JP 3076875U JP 2000007242 U JP2000007242 U JP 2000007242U JP 2000007242 U JP2000007242 U JP 2000007242U JP 3076875 U JP3076875 U JP 3076875U
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武夫 小松
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株式会社カネサン製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状部材の内面の全体で均一にシールする。 【解決手段】 一枚の金属製帯状部材2から作り、該帯
状部材2を環状に丸めてその両端部を重ねる。重ねた状
態を固定手段10で固定しつつ締付け耳部7の脚部8、
8を両側から挟み込んで変形させ、帯状部材2を縮径す
る。内側重なり部分3の端部の幅方向の中心位置に細幅
のガイド部4を形成する。一方外側重なり部分5の幅方
向の中心位置に、ガイド部4が摺動自在に嵌入する、ガ
イド部4の肉厚と同一の深さの凹部6を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はホースの締め付けに使用するホースバンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のホースバンドは、図7乃至図10に示す如く、一枚の金属製帯状部材1 00からなるものであり、該帯状部材100を環状に丸めてその両端部を互いに 内側と外側に重ねて使用するものである。そして、この重ねた状態を、内側重な り部分101に外側に切り起こして形成したフック爪102を、外側重なり部分 103に設けた係止孔104に係止させることによって固定するものである。そ して、外側重なり部分103に外側に突出するように形成した、一対の脚部10 5、105とこれらを結ぶ連結部106とからなるコ字形の締付耳部107を、 図9に示す如く、その脚部105、105を両側から挟み込んで変形させ、もっ て帯状部材100の巻き径を縮めるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、斯かる従来のホースバンドには、次の如き問題点がある。先ず第1点 は、図9に示す如く、内側重なり部分の肉厚分、その先端101aが段差Aとな り、この部分のシールが不完全になるという点である。第2点は、図10に示す 如く内側重なり部分101は、その外側重なり部分103の内面に沿って滑ると き先端部が幅方向への移動を規制されていないから、締付け耳部107の脚部1 05、105を両側から挟み込んで変形させるときに、外力が左右均等に加わら なかったりしたとき、先端部が幅方向のどちら側かにずれ易い。このときには帯 状部材100の内面の全体で均一に締め付けることができず、シールが不完全に なる。第3点は、内外の重なり部分の固定が、単に切り起こしたフック爪102 を係止孔104に係止させただけであるから、締付け耳部107の脚部105、 105を変形させるときに加えられる力によってフック爪102が反り返って外 れ易いという点である。
【0004】 本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、帯状部材の内面の全体で均一 にシールすることができ、更にまた、内外の重なり部分を固定する手段として、 締付け耳部の脚部を加圧したときの力で外れることがないようになしたホースバ ンドを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
而して、本考案の要旨とするところは、両端部を開放された自由端とした金属 製帯状部材からなり、該帯状部材を環状に丸めてその両端部を互いに重ねた状態 で使用し、適宜の固定手段をもって内外の重なり部分を固定した状態において、 帯状部材の外側重なり部分に外側に突出するよう形成した、一対の脚部とこれら 脚部を結ぶ連結部とからなるコ字形の締付耳部を、その脚部を両側から挟み込ん で変形させて帯状部材の巻き径を縮めるようになし、このとき、帯状部材の内側 重なり部分の端部が外側重なり部分に対して相対的に前進するようになしたホー スバンドであって、 前記内側重なり部分の端部に、その幅方向の中心位置に帯状部材の長さ方向に 沿った所要の長さの細幅のガイド部を形成し、一方前記外側重なり部分の幅方向 の中心位置に,前記内側重なり部分のガイド部が摺動自在に嵌入する、該ガイド 部の肉厚と同一の深さの凹部を形成したことを特徴とするホースバンドにある。
【0006】 また、上記構成において、内側重なり部分に、帯状部材の長さ方向に所要の間 隔をおいて、開放部が向き合った一対の係止枠を外側に膨出させて形成し、一方 前記外側重なり部分の端部に、前記内側重なり部分の係止枠の一方に差し込む舌 状片を突出形成し、更に端部近傍に前記内側重なり部分のもう一方の係止枠がく ぐる切欠孔を設けると共に、該切欠孔内に該もう一方の係止枠に差し込む舌状片 を突出形成するようにしてもよい。
【0007】
【考案の実施の形態】 以下、本考案の実施形態について図面を参照しつつ説明する。 図1は正面図、図2は左側面図、図3は要部の斜視図、図4は展開状態の平面 図、図5は展開状態の正面図、図6は作用説明図である。
【0008】 図中、1はホースバンドであり、ステンレス鋼等からなる一枚の金属製帯状部 材2からなるものである。そして該帯状部材2を環状に丸めてその両端部を互い に内側と外側に重ねて使用するものである。
【0009】 また、該帯状部材2の内側重なり部分3の端部には、その幅方向の中心位置に 帯状部材2の長さ方向に沿った所要の長さの細幅のガイド部4を形成している。
【0010】 また一方、外側重なり部分5の幅方向の中心位置には、前記内側重なり部分3 のガイド部4が摺動自在に嵌入する、該ガイド部4の肉厚と同一の深さの凹部6 を形成している。尚、本実施形態では、該凹部6は外側重なり部分5を外側に打 ち出しによって膨出させることによって形成している。
【0011】 7は外側重なり部分5に外側に突出するよう形成した締付け耳部であり、一対 の脚部8、8とこれら脚部8、8を結ぶ連結部9とからなり、これらをもってコ 字形になしている。尚、9aは連結部9の中央に設けた補強用の打ち出し突部で ある。
【0012】 10は内外の重なり部分3、5を固定する手段である。該固定手段10は、内 側重なり部分3に、帯状部材2の長さ方向に所要の間隔をおいて、開放部11a 、12aが向き合った一対の係止枠11、12を外側に膨出させて形成し、一方 外側重なり部分5の端部に、前記内側重なり部分の係止枠の一方11に差し込む 舌状片13を突出形成し、更に端部近傍に内側重なり部分3のもう一方の係止枠 12がくぐる切欠孔14を設けると共に、該切欠孔14内に該もう一方の係止枠 12に差し込む舌状片15を突出形成して構成される。尚、本実施形態では、該 係止枠11、12は外側へ打ち出すことによって膨出させている。
【0013】 次に、本実施形態の作用について説明する。 先ず、固定手段10によって内外の重なり部分3、5を固定する。これは外側 重なり部分5の両舌状片13、15を夫々内側重なり部分3の係止枠11、12 の夫々に同時に差し込むことによって行う。
【0014】 そして、この状態において図示しない治具を用いて図6に示す如く締付け耳部 7の脚部8、8を両側から挟み込んで変形させる。これにより帯状部材2の巻き 径が縮まり、ホースの被締付面を締め付けるものである。
【0015】 そして、このときにおいて、内側重なり部分3のガイド部4が外側重なり部分 5の凹部6内に入り込むが、ガイド部4の肉厚と凹部6の深さが同一であるから 、従来の如き段差は生じない。したがって、帯状部材2の内面は全体にわたって 面一であり、シールする上での死角は生じない。
【0016】 また、内側重なり部分3のガイド部4が外側重なり部分5の凹部6内に入り込 むときには、帯状部材2の長さ方向に沿って真っ直ぐに入り込み、そして完全に 入り込んだときには内側重なり部分3のガイド部4は幅方向への移動が完全に規 制される。したがって、内外の重なり部分3、5は完全に一致して重合する。よ って、帯状部材2の内面の全体にわたって均一の締め付け力を保持できる。
【0017】 また、締付け耳部7の脚部8、8を変形させるときに固定部10には引っ張ら れる力が加わるが、外側重なり部分5の舌状片15は力が加わる方向と平行し、 そして該舌状片15を差し込む係止枠12は、打ち出しによって枠形に膨出され て形成されているから強度的に強く、且つこれが舌状片15に被さり、更にまた もう一方の舌状片13は他方の係止枠11に入り込んで浮き上がりが阻止されて いるから、舌状片15が係止枠12から外れる虞はない。そしてまた、両舌状片 13、15が夫々係止枠11、12に同時に差し込まれているから、帯状部材2 にショックが加わっても簡単には固定状態を解除することはない。
【0018】
【考案の効果】
本考案は上記の如き構成、作用であるから、帯状部材の内面の全体で均一にシ ールすることができるものである。更にまた、内外の重なり部分を固定する手段 を請求項2の如くなした場合には、締付け耳部の脚部を加圧したときの力で外れ ることがないと共に、帯状部材にショックが加わっても簡単に固定状態を解除す ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の正面図である。
【図2】本考案の左側面図である。
【図3】本考案の要部の斜視図である。
【図4】本考案の展開状態の平面図である。
【図5】本考案の展開状態の正面図である。
【図6】本考案の作用説明図である。
【図7】従来品の正面図である。
【図8】従来品の要部の斜視図である。
【図9】従来品の作用説明図である。
【図10】従来品の縮径時における重なり部分の平面図
である。
【符号の説明】
1 ホースバンド 2 帯状部材 3 内側重なり部分 4 ガイド部 5 外側重なり部分 6 凹部 7 締付け耳部 8、8 脚部 9 連結部 10 重なり部分の固定手段 11、12 係止枠 13 舌状片 14 切欠孔 15 舌状片

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部を開放された自由端とした金属製
    帯状部材からなり、該帯状部材を環状に丸めてその両端
    部を互いに重ねた状態で使用し、適宜の固定手段をもっ
    て内外の重なり部分を固定した状態において、帯状部材
    の外側重なり部分に外側に突出するよう形成した、一対
    の脚部とこれら脚部を結ぶ連結部とからなるコ字形の締
    付耳部を、その脚部を両側から挟み込んで変形させて帯
    状部材の巻き径を縮めるようになし、このとき、帯状部
    材の内側重なり部分の端部が外側重なり部分に対して相
    対的に前進するようになしたホースバンドであって、前
    記内側重なり部分の端部に、その幅方向の中心位置に帯
    状部材の長さ方向に沿った所要の長さの細幅のガイド部
    を形成し、一方前記外側重なり部分の幅方向の中心位置
    に,前記内側重なり部分のガイド部が摺動自在に嵌入す
    る、該ガイド部の肉厚と同一の深さの凹部を形成したこ
    とを特徴とするホースバンド。
  2. 【請求項2】 内側重なり部分に、帯状部材の長さ方向
    に所要の間隔をおいて、開放部が向き合った一対の係止
    枠を外側に膨出させて形成し、一方前記外側重なり部分
    の端部に、前記内側重なり部分の係止枠の一方に差し込
    む舌状片を突出形成し、更に端部近傍に前記内側重なり
    部分のもう一方の係止枠がくぐる切欠孔を設けると共
    に、該切欠孔内に該もう一方の係止枠に差し込む舌状片
    を突出形成してなる請求項1記載のホースバンド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014529714A (ja) * 2011-09-06 2014-11-13 ハンス エティカー アーゲー マシーネン− ウント アパラーテファブリークHansOetiker AG Maschinen− und Apparatefabrik ホースクランプ

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