JP3076685U - 自転車用スポークリフレクター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【技術課題】 夜間、ライトの光が無くても自発光して
自転車の位置をハッキリと確認できるようにする。 【解決手段】 リフレクター本体１は、スポーク２０に
対する固定部２を両サイドに形成すると共に両面に乱反
射出光面５を形成し、且つ前記乱反射出光面５の中央に
ＬＥＤ７を配置する。そして、前記リフレクター本体１
の一部に自発光回路組み込み用のケース部８を形成し、
このケース部８内に電池９及び遠心力感知体１１を組み
込む。リフレクターは、固定部２を用いてスポーク２０
に取り付ける。遠心力感知器１１は、自転車が走行して
遠心力を感知すると、前記ＬＥＤ７の電源回路１６をＯ
Ｎに制御し、ＬＥＤ７を点滅させる。このＬＥＤ７の光
は、反射面６で反射し、出光面５から出光する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自転車のスポークのところに取り付けることにより、夜間、自転車 の位置をはっきりさせて事故防止を図るリフレクターに関するもので、更に詳し くは、自転車が走行している時に、リフレクターに作用する遠心力を利用してＬ ＥＤの電源回路を閉成し、リフレクターを自発光させて、よりはっきりと自転車 の位置が判るように工夫したリフレクターに関するものである。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

従来の自転車用スポークリフレクターは、反射式のものであることから、自動 車等のライトには反射するが、無燈火同志の自転車あるいは人対自転車には効力 を発揮できない。また、反射面が汚れると、反射率が低下して機能が損なわれる ようになる。

【０００３】 本考案は斯る点に鑑みて提案されるものであって、自発光するリフレクターを 提案するのが目的である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１に記載の考案においては、スポークに対す る固定部を両サイドに形成すると共に両面に乱反射出光面を形成し、且つ前記乱 反射出光面の中央にＬＥＤを配置して成るリフレクター本体、及び前記リフレク ター本体の一部に自発光回路組み込み用のケース部を形成し、このケース部内に 電池及び遠心力感知体及びこの遠心力感知体が遠心力を感知すると、前記ＬＥＤ の電源回路をＯＮに制御する制御回路を組み込んで成ることを特徴とするもので ある。

【０００５】 更に、請求項２に記載の考案においては、請求項１に記載の考案において、遠 心力感知体は、導電性金属により円筒状に形成された筒体と、前記筒体内におい て、片持ちで支持され、筒体の内面より少し離れる様に位置を定めて組み込まれ た導電性コイルと、から成ることを特徴とするものである。

【０００６】 更に、請求項３に記載の考案においては、請求項１に記載の考案において、制 御回路は、ＬＥＤを点滅するように制御することを特徴とするものである。

【０００７】 更に、請求項４に記載の考案においては、請求項１に記載の考案において、制 御回路には昼夜センサが組み込まれていて、夜間のみ電源回路を閉成してＬＥＤ を発光させることを特徴とするものである。

【０００８】 更に、請求項５に記載の考案においては、請求項１に記載の考案において、リ フレクター本体には、スポークにその固定部を固定した後、簡単に取り外すこと ができないように盗難防止手段が設けられていることを特徴とするものである。

【０００９】

【実施例】

図１〜図３に本考案に係るリフレクターを示し、図４に本考案に係るリフレク ターを自転車のスポークに取り付けた状態を示す。これらの図において、符号の １は透明なアクリル樹脂により成形された偏平形状のリフレクター本体であって 、この両サイドには、スポーク挿入溝３と、この溝３の奥に形成されたストッパ ー４とから成るスポーク固定部２が形成されている。但し、このスポーク固定部 ２は従来例で説明した反射式リフレクターにおいても利用されている公知のもの である。

【００１０】 ５は上記スポーク固定部２間に形成された出光面であって、この肉厚内中央に は連続山形反射面６が形成されている。また、この左右の反射面６の中間には反 射面６に向けて光を放射するＬＥＤ７が組み込まれていて、ＬＥＤ７から放射さ れた光は、図２に示すように、反射面６で反射し、出光面５全体から出光する。 ８はリフレクター本体１の外側に一体に形成された発光回路組み込み用のケー ス部であって、このケース部８内には電池９と制御回路１０と、遠心力感知器１ １とが組み込まれている。なお、図１のケース部８は、ケース蓋を取り外した状 態であり、通常は、簡単に電池交換ができるケース蓋で閉塞されている。

【００１１】 図３は遠心力感知器１１を説明するもので、この遠心力感知器１１は、導電性 金属で作られた円筒体１２と、導電性コイル１３とから成る。なお、前記コイル １３は、通常は円筒体１２内においてこの円筒体１２には接触しておらず、遠心 力が作用すると、図３においてＷのように上端側が横揺れして円筒体１２の内面 に接触し、端子１４、１４ａ間を導通させるものである。

【００１２】 図１で示した制御回路１０は、電池９とＬＥＤ７とを結ぶ電源回路１６を前記 遠心力感知器１０が遠心力を感知して端子１４、１４ａ間が導通した時にＬＥＤ ７を点滅させる。 図１で示した一点鎖線１７は、一般に昼夜検出センサと称されるもので、周囲 が一定の暗さになるとスイッチがＯＮし、前記電源回路１６を閉成するもので、 夜間のみＬＥＤ７の点滅条件が整うものである。但し、この昼夜検出センサ１７ は、コスト的に合わない場合には、省略する。また、実施例はＬＥＤ７を１個組 み込んでいるが、複数であっても良い。

【００１３】 上記構成のリフレクターは、図４に示すように、自転車１８の車輪１９のスポ ーク２０に固定部２を利用して取り付けておくことにより、車輪１９が回転する と遠心力感知器１１が作動して電源回路１６を閉成し、ＬＥＤ７を点滅させる。 ２１は盗難防止手段としてのビスであって、このビス２１を締め込んでおくこと により、溝３からスポーク２０が外れない、つまりスポーク２０からリフレクタ ーを簡単に取り外すことはできない。上記実施例は、２ケ所にビス２１を取り付 けているが、どちらか１ケ所でも良い。又、盗難防止手段は上記ビス２１以外に 止め輪等でも良く、この盗難防止手段は実施例に限定されるものではない。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は以上のように、リフレクターが自発光するため、夜間自転車の位置が ハッキリとし、自動車の運転者からも良く確認できるばかりでなく、他の自転車 、歩行者からも良く判り、ただの反射式のものに比較して、事故防止効果を格段 に高めることができる。 また、本考案は、遠心力による揺動するコイルを円筒体の中に組み込み、自転 車走行時にこのコイルが車輪の回転により遠心力を受けて横揺れする方式で自転 車の走行状態を感知するため、例えば走行中ばかりでなく、ゆっくりと走行した り、降りて手押しをしている場合でも確実に作動する。この結果、自転車は走行 していなくてもその位置をハッキリと他に視認させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るリフレクターの説明図。

【図２】Ａ−Ａ´断面図。

【図３】遠心力感知器の説明図。

【図４】自転車のスポークに本考案に係るリフレクター
を取り付けた状態の説明図。

【符号の説明】

１ リフレクター本体 ２ スポーク固定部 ５ 出光面 ６ 連続山形反射面 ７ ＬＥＤ ８ ケース部 ９ 電池 １１ 遠心力感知器 １２ 円筒体 １３ コイル １６ 制御回路 １８ 自転車 ２０ スポーク ２１ ビス

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スポークに対する固定部を両サイドに形
   成すると共に両面に乱反射出光面を形成し、且つ前記乱
   反射出光面の中央にＬＥＤを配置して成るリフレクター
   本体、及び前記リフレクター本体の一部に自発光回路組
   み込み用のケース部を形成し、このケース部内に電池及
   び遠心力感知体及びこの遠心力感知体が遠心力を感知す
   ると、前記ＬＥＤの電源回路をＯＮに制御する制御回路
   を組み込んで成る自転車用スポークリフレクター。
2. 【請求項２】 請求項１の遠心力感知体は、導電性金属
   により円筒状に形成された筒体と、前記筒体内におい
   て、片持ちで支持され、筒体の内面より少し離れる様に
   位置を定めて組み込まれた導電性コイルと、から成るこ
   とを特徴とする自転車用スポークリフレクター。
3. 【請求項３】 請求項１の制御回路は、ＬＥＤを点滅す
   るように制御することを特徴とする自転車用スポークリ
   フレクター。
4. 【請求項４】 請求項１の制御回路には昼夜センサが組
   み込まれていて、夜間のみ電源回路を閉成してＬＥＤを
   発光させることを特徴とする自転車用スポークリフレク
   ター。
5. 【請求項５】 請求項１のリフレクター本体には、スポ
   ークにその固定部を固定した後、簡単に取り外すことが
   できないように盗難防止手段が設けられていることを特
   徴とする自転車用スポークリフレクター。