JP3076464B2 - 高温液の放熱防止用浮き玉及びその放熱防止方法 - Google Patents

高温液の放熱防止用浮き玉及びその放熱防止方法

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JP3076464B2 JP04311045A JP31104592A JP3076464B2 JP 3076464 B2 JP3076464 B2 JP 3076464B2 JP 04311045 A JP04311045 A JP 04311045A JP 31104592 A JP31104592 A JP 31104592A JP 3076464 B2 JP3076464 B2 JP 3076464B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の食品等の解凍・
調理又は殺菌、湯煎等に際しこれらの高温液の液面を覆
い蒸気発生、放熱を防止して保温する高温液面の放熱防
止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍食品(うどん、そば、魚、肉等)の
解凍、調理について従来例を説明すると、調理槽内の沸
騰湯に冷凍食品を投入して煮沸、解凍した後、沸騰湯等
によつて調理する解凍・調理法が一般的になっており、
また、冷凍食品に蒸気を吹き付けて解凍した後、適宜の
手段で調理する解凍・調理法も行われているが、これら
の解凍・調理では、その沸騰湯又は蒸気吹き付けにより
多量の蒸気が発生して多量に放熱され、また、袋入りの
レトルト食品の殺菌や湯煎用の高温湯についてもかなり
の湯気(水蒸気)が発生し放熱されて、結露して不衛生
になりコスト高や作業環境の悪化等の原因になつてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の食品解凍・調理
や殺菌、湯煎等においては、前記のように多量の蒸気、
湯気が発生して熱効率が著しく低下し、結露等によつて
不衛生になり作業環境が悪化するなど、これらの高温液
(解凍・調理湯、高温湯等)の蒸気発生及び放熱の防
止、作業環境の改善、省エネ等が課題となる。
【0004】本発明は、上記のような課題に対処するた
めに開発されたものであって、その目的とする処は、
数の放熱防止用浮きによつて高温液の液面を敷き詰め
状態で覆い、外気と遮断して蒸気発生、放熱を防止し保
温及び加熱性能を向上するとともに、作業環境を改善し
ランニングコストの大幅な節減を可能にした高温液の放
熱防止用浮き玉及びその放熱防止方法を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、正六角形の周
側面に形成した本体部と、周側面の各辺を底辺とした二
等辺三角形の緩傾斜平面からなる6面の滑り面によつて
外面を形成し本体部の上側と下側に突設した上凸斜面部
及び下凸斜面部とを具備し、全体的に扁平状に形成して
高温液の液面に浮上して覆う高温液の放熱防止用浮き玉
に特徴を有し、また、前記の多数の放熱防止用浮き玉を
高温液に入れ、放熱防止用浮き玉の上凸斜面部と下凸斜
面部との接面状の滑り移動によって放熱防止用浮き玉の
重なりを自動的に解消し、かつ各放熱防止用浮き玉の隣
接した周側面が自動的に整合した接触状となり、高温液
の液面において各放熱防止用浮き玉の周側面が自動的に
接触した敷き詰め状態となつて浮上し、敷き詰め状態の
各放熱防止用浮き玉によつて高温液の液面を覆つて放熱
を防止することを特徴とする高温液の放熱防止方法に特
徴を有し、前記の多数の放熱防止用浮き玉を食品調理の
高温液に入れて、各放熱防止用浮き玉により高温液の液
面を自動的に敷き詰め状態に覆う高温液の放熱防止方法
に特徴を有し、放熱防止用浮き玉は、前記構成の本体部
(正六角形の周側面)と、6面の滑り面(二等辺三角形
の緩傾斜平面)からなる上凸斜面部及び下凸斜面部とを
具備し、重さなつた上凸斜面部と下凸斜面部が自動的に
接面状となり滑り移動し、高温液(好ましくは調理の高
温液)の液面に浮上して自動的に素早く周側面が蜜接し
た敷き詰め状態となり、食品等の出入等が容易、また、
乱れが生じても自動的に同様な滑り移動により同様な敷
き詰め状態に素早く復元し、各放熱防止用浮き玉により
高温液の液面を効果的に覆い外気と遮断し、蒸気発生や
放熱を防止して保温、加熱性能を向上し、作業環境を改
善しランニングコストを節減している。
【0006】
【作用】本発明の放熱防止用浮き玉は、正六角形の周側
面に形成した本体部と、二等辺三角形の緩傾斜平面に形
成した6面の滑り面からなる上側と下側の上凸斜面部及
び下凸斜面部とを具備し、全体的に扁平状に形成してい
るので、高温液にその液面の広さに対応させて多数入れ
ると、各放熱防止用浮き玉は、高温液の液面において対
象形の上下いずれの体勢でも、重さなつた上凸斜面部と
下凸斜面部が自重により自動的に接面状となつて滑り移
動を生じ、隣接した各放熱防止用浮き玉の周側面が自動
的に素早く蜜接し相互間に隙間が生じない整合した敷き
詰め状態となり、液面の上下、多少の波立ちや沸騰では
殆ど乱れが生じない安定状態になる。高温液の追加や食
品等の出入等が容易に随時に行われ、放熱防止用浮き玉
の乱れは、前記と同様な自動的な接面状の滑り移動によ
り素早く解消されて同様な敷き詰め状態に復元する。
六角形の周側面の接面性及び全体的な扁平状の形状によ
り、高温液の液面がほぼ均等な適度の厚さに覆われて、
高温液の液面が外気と効果的に遮断されて蒸気発生、放
熱が著しく低減されるなど,優れた高温液の保温、加熱
性能が得られる。蒸気発生が殆どなく作業環境が著しく
改善されて、ランニングコストの大幅な節減が可能とな
る。さらに、解凍や殺菌等の食品調理用の高温液(高温
湯)に適用することにより、前記のような作用、効果が
効果的に発揮される。
【0007】
【実施例】図1に本発明の放熱防止用浮き玉の一実施
例、図2及び図3に食品解凍・調理装置に適用した高温
液の防熱防止装置及び放熱防止方法の一実施例、図4に
特性比較図を示している。図1に示す放熱防止用浮き玉
1の実施例は、図1A、Bに示すように平面視で正六角
形の周側面に形成した扁平な本体部2と、周側面の各辺
を底辺とした二等辺三角形の緩傾斜面からなる6面の滑
り面によつて外面を形成し本体部2の上側及び下側に突
設した上凸斜面部3a及び下凸斜面部3bとを具備し、
上下側が対象形の全体的に扁平状に形成して、高温液a
の液面に浮上して覆う構造になっており、各種の金属や
プラスチッにより中空あるいは中実に形成し、好まし
くは図示のように各稜線部を適度の凸湾曲形状として滑
り移動を円滑とし、適度の浮力により液面に浮上するよ
うにしている。例えば、図1Cのように上下1対の分割
部材1aと1bを嵌合し一体に接着して形成され、正六
角形の周側面に形成した扁平な本体部2と、その上、下
側に上凸斜面部3a及び上凸斜面部3bを一体的に突設
し、上下面対象形で全体的に適度の扁平形状としている
ので、高温液aの液面において放熱防止用浮き玉1が重
なると、放熱防止用浮き玉1の適度の自重により、重な
った上凸斜面部3aと上凸斜面部3bが自動的に接面状
となつて滑り移動し、各放熱防止用浮き玉1の隣接した
周側面が接触状になつて、高温液aの液面において各放
熱防止用浮き玉1の周側面が蜜に接触した整合の敷き詰
め状になる。
【0008】また、図2及び3に示す食品解凍・調理装
置10、及び同装置に適用した高温液面の放熱防止装置
の実施例について説明すると、図中1は放熱防止用浮き
玉、12は食品解凍・調理装置10の本体11内に設け
た解凍・調理槽、13は解凍・調理槽及び本体の蓋、1
4は解凍・調理槽の周囲に巻装した蛇口14a付き予熱
給湯配管、15は冷凍食品Fの落し蓋15a付き食品カ
ゴ、16は解凍・調理槽の上部に連設した排気兼用の廃
水口16a付きオーバーフローダクト、17はオーバー
フローダクトの下部と排気ダクト18との間に配設した
排気フアン、19は解凍・調理槽及び循環槽の区画、a
は解凍・調理槽内の調理湯、Fは解凍、調理される冷凍
食品であり、冷凍食品Fを解凍、調理する解凍・調理槽
12と、解凍・調理槽内の解凍・調理湯aを冷凍食品F
に対応する沸騰温度未満の解凍湯温及び調理湯温に加熱
制御する加熱手段21と、解凍・調理槽12内の解凍・
調理湯aを循環室22に導出し同解凍・調理槽内の冷凍
食品Fの周囲に吹付け循環する循環機構22〜24と、
前記の加熱機構及び循環機構の制御機構25,26を具
備し、また、解凍・調理槽12の周囲に排気兼用のオー
バーフローダクト16を連設するとともに、解凍・調理
槽12に蓋13を設け、解凍・調理槽12内を複数槽に
区画19するとともに、解凍・調理槽12の区画槽部ご
とに制御機構25,26で個別に制御される加熱手段2
1及び循環機構22〜24を設け、解凍・調理槽12の
周囲に予熱給湯配管14を配設し、落し蓋15a付きの
食品カゴ15により冷凍食品Fを解凍・調理槽12内に
収容する構造の食品解凍・調理装置10になつており、
さらに、その食品解凍・調理装置10には、上、下凸斜
面部3a,3bを有し偏平六角形状に形成した放熱防止
用浮き玉1を解凍・調理湯(高温液)aの湯面(液面)
に多数浮上せしめ、同湯面(液面)を放熱防止用浮き玉
1群によつて覆つた調理湯面(高温液面)の放熱防止装
置を組み込まれている。
【0009】前記の食品解凍・調理装置10は、予熱給
湯配管14の蛇口14aにより解凍・調理槽12内に給
水し、落し蓋15a付き食品カゴ15により冷凍食品F
を解凍・調理槽12内に収容して、その冷凍食品Fに対
応した制御パターンにセツトすると、その制御機構2
5,26は、センサー25による解凍・調理湯aの湯温
計測信号25aを入力し加熱制御信号21a、循環制御
信号23a及び排気制御信号17aを出力して、加熱手
段21、循環機構22〜24の循環ポンプ23及び排気
フアン17を駆動制御する。即ち、解凍・調理湯aの湯
温計測信号25a及び加熱制御信号21aにより駆動制
御される加熱手段21によつて、解凍・調理槽12内の
解凍・調理湯aが冷凍食品Fに対応した沸騰温度未満の
解凍湯温に加熱制御されるとともに、その解凍・調理槽
12内の解凍・調理湯aは、循環制制御信号23aによ
り駆動制御される循環ポンプ23によつて、循環室22
に強制的に導出されて循環用配管24に送り込まれ、さ
らに、解凍・調理槽12の下部から矢示のように冷凍食
品Fの周囲に吹付け循環されて、その冷凍食品Fは、そ
れに対応して制御された所定の解凍湯温及び所定の循環
量、吹き付け流速の解凍・調理湯aにより効率良く解凍
された後、その解凍・調理湯aは冷凍食品Fに対応した
適宜(例えば沸騰温度未満)の調理湯温に加熱制御さ
れ、同様に吹き付け循環されて効率良く調理される。前
記の解凍、調理に際し解凍・調理槽12内の解凍・調理
湯aがオーバーフロー等により減少すると、蛇口14a
付き予熱給湯配管14によつて予熱された給湯が随時に
補給され、解凍・調理湯aの湯温変動が殆んどなく、排
気制御信号17aによる排気フアン17の駆動制御によ
り排気ダクト18から適度に排気されて、本体11内の
安全性が確保される。
【0010】前記の食品解凍、調理において、解凍・調
理槽12内の解凍・調理湯aは、制御機構25,26に
より冷凍食品Fに対応した沸騰温度未満の解凍湯温及び
調理湯温に加熱制御されるとともに、強制的に循環され
て冷凍食品Fの周囲に吹付けられ、冷凍食品Fに対応し
た沸騰温度未満の所望の解凍湯温及び調理湯温に高精度
で制御されて、その湯温変動が著しく低減、安定化され
るとともに食品周囲の低温域が解消され、食品内、外部
の加熱がほぼ均等化されて熱効率が著しく高められ食品
の色、形、栄養等の食味が大幅に改善されるなど、優れ
た解凍・調理性能が得られる。また、蒸気発生が著しく
低減されて省エネ化され作業環境が著しく改善されてい
る。
【0011】さらに、前記の食品解凍・調理装置10に
付設した防熱防止装置に基づき解凍・調理湯(高温液)
aの放熱防止方法について詳述すると、熱防止用浮き玉
1は、前記のように正六角形の周側面に形成した本体部
と、二等辺三角形の緩傾斜平面に形成した6面の滑り面
からなり上側と下側に突設した上凸斜面部及び下凸斜面
部とを具備し、上下面が対象形の全体的に扁平状に形成
しているので、調理湯(高温液)aの湯面(液面)の広
さに対応させて所要数(多数)を解凍・調理湯(高温
液)aに入れると、各熱防止用浮き玉1は、湯面(液
面)において適度の自重により上下面のいずれでも上凸
斜面部3aと下凸斜面部3bとの自動的な接面状の滑り
移動が生じ、放熱防止用浮き玉1相互の重なりが自動的
に解消され、かつ各放熱防止用浮き玉の隣接した周側面
が自動的に整合して接触状となり、解凍・調理湯(高温
液)aの液面において各放熱防止用浮き玉1の周側面が
素早く蜜に接触した敷き詰め状態となつて浮上する。即
ち、その周側面が自動的に蜜接して相互間に隙間が生じ
ないで整合し、水の表面張力などで周側面が蜜接して液
面の多少の上下や波立ち、沸騰では乱れが生じない安定
状態になり、高温液の追加や食品等の出入等が容易に随
時に行われる。また、各放熱防止用浮き玉の乱れは、前
記と同様な自動的な接面状の滑り移動により素早く解消
されて同様な敷き詰め状態に復元する。前記のように高
温液の液面を覆った放熱防止用浮き玉1群は、正六角形
の周側面の接面性及び全体的な扁平状の形状により、高
温液の液面をほぼ均等な適度の厚さで覆い、高温液の液
面を外気に対し効果的に熱的に遮断して蒸気発生、放熱
を著しく低減し,優れた高温液の保温、加熱性能が得ら
れる。蒸気発生が殆どなく作業環境が著しく改善され
て、ランニングコストの大幅な節減が可能となる。好ま
しくは解凍や殺菌等の食品調理用の高温液(高温湯)に
適用することにより、前記のような作用、効果が効果的
に発揮される。
【0012】加熱槽に水6.0リツトルを入れ、その水
面に多数の放熱防止用浮き玉1を浮上させて覆い実施例
とし、また、前記の浮き玉を使用しないでその水面を外
気に解放して従来例とし、加熱源2,400キロカロリ
ー/時により加熱して温度上昇の試験をするとともに、
加熱を止め放冷による温度下降の試験をした結果、図4
に示すような特性曲線が得られた。この特性曲線から明
らかなように放熱防止用浮き玉群を浮上せしめて覆つた
実施例Xは、従来例Yに比べ高温になるに従って温度上
昇つまり湯の沸きが著しく速くなり、湯気(蒸気)の発
生が殆んど見られず、温度下降時の湯冷めスピードが著
しく低減されている。また、前記試験の加熱容量は比較
的に小さく、従来例Yでは95.5℃まで温度上昇され
て、湯気(蒸気)の発生が効果的に減少されて放熱が著
しく防止され、優れた保温性、熱効率が得られる。
【0013】また、前記の食品解凍・調理装置10にお
いて、図示のように解凍・調理槽12の周囲に排気兼用
のオーバーフローダクト16を連設するとともに、本体
11及び解凍・調理槽12に蓋13を設けて、前記のよ
うな蒸気発生の大幅な低減とともに、オーバーフローダ
クト16による解凍・調理湯aのオーバーフロー湯の排
出及び排気により、本体11及び解凍・調理槽12の蓋
13を可能とし、さらに放熱を防止して熱効率を高め、
作業環境を改善している。解凍・調理槽12内を複数槽
に区画19するとともに、解凍・調理槽12の区画槽部
ごとに制御機構25〜26で個別に制御される加熱機構
21及び循環機構22〜24を設けて、区画槽部ごとに
冷凍食品Fを個別に解凍、調理可能とし、解凍・調理能
率を大幅に高めている。解凍・調理槽12の周囲に予熱
給湯配管14を配設して、解凍、調理中に給水を余熱し
て随時に給湯可能とし、解凍・調理湯aの湯温変動を著
しく減少し解凍・調理性能、信頼性をさらに高めてい
る。さらに、食品カゴ15には図示のように落し蓋15
aが組み合わされ、その落し蓋15aは、冷凍食品Fを
解凍・調理湯aの適度の深さに収容して解凍・調理湯a
の吹き付け循環性能、信頼性を高めるとともに、複数個
の放熱防止用浮き玉1を収容して、食品カゴ、食品の出
入を容易としその上部の遮温性能をさらに高めている。
【0014】本発明は、前記のような食品解凍・調理装
置への適用以外に、各種の高温液の液面の放熱防止用と
して汎用される。例えば、各種のレトルト食品の殺菌、
湯煎用の高温液や各種のメツキ溶液の放熱防止用として
適用すると、その液面の放熱防止、保温とともに酸化等
による変質防止用としても効果的に機能する。
【0015】本発明の放熱防止用浮き玉は、前記のよう
に構成した本体部(正六角形の周側面)と、6面の滑り
面(二等辺三角形の緩傾斜平面)からなる上凸斜面部及
び下凸斜面部とを具備し、上下面が対象形の全体的に扁
平状になつているので、高温液にその液面の広さに対応
させて多数入れると、重さなつた上凸斜面部と下凸斜面
部が自動的に接面状になつて滑り移動し、高温液(好ま
しくは食品調理の高温液)の液面に浮上して自動的にか
つ相互に蜜接した敷き詰め状態となり、液面の上下、波
立ちや沸騰では殆ど乱れを生じない安定状態になり、高
温液の追加や食品等の出入等が容易に行われる。また、
乱れが生じても自動的に同様な滑り移動により、蜜接し
た敷き詰め状態に素早く復元し、前記の放熱防止用浮き
玉群により高温液の液面をほぼ均等な所要の厚さで効果
的に覆い外気と遮断して蒸気発生や放熱が著しく減少
れる。好ましくは食品調理の高温液(高温湯)に適用す
ると前記のような作用、効果が有効に発揮されるされる
など、保温、加熱性能を著しく向上するとともに、作業
環境を改善しランニングコストの大幅な節減を可能とし
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放熱防止用浮き玉の一実施例を示す平
面図(A)と側面図(B)及び組立状態を示す分解縦断
面図(C)
【図2】食品解凍・調理装置に適用した実施例を示す縦
断面図
【図3】図2の横断平面図
【図4】本発明と従来例の加熱及び放冷の特性比較図で
ある。
【符号の説明】
1 放熱防止用浮き玉(放熱防止用浮き玉群) 3a,3b 上、下凸斜面部 a 高温液(解凍・調理湯)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C25D 21/11 C25D 21/11 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 3/365 A23L 1/01 A23L 3/16 A47J 27/14 A47K 3/00 C25D 21/11

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正六角形の周側面に形成した本体部と、
    周側面の各辺を底辺とした二等辺三角形の緩傾斜平面か
    らなる6面の滑り面によつて外面を形成し本体部の上側
    と下側に突設した上凸斜面部及び下凸斜面部とを具備
    し、全体的に扁平状に形成して高温液の液面に浮上して
    覆うことを特徴とする高温液の放熱防止用浮き玉。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高温液の放熱防止用浮き
    玉において、前記の多数の放熱防止用浮き玉を高温液に
    入れ、放熱防止用浮き玉の上凸斜面部と下凸斜面部との
    自動的な接面状の滑り移動によって放熱防止用浮き玉の
    重なりを自動的に解消し、かつ各放熱防止用浮き玉の隣
    接した周側面が自動的に整合した接触状となり、高温液
    の液面において各放熱防止用浮き玉の周側面が接触した
    敷き詰め状態となつて浮上し、敷き詰め状態の各放熱防
    止用浮き玉により高温液の液面を覆つて放熱を防止する
    ことを特徴とする高温液の放熱防止方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の高温面の放熱防止方法に
    おいて、前記の多数の放熱防止用浮き玉を食品調理の高
    温液に入れて、各放熱防止用浮き玉により高温液の液面
    を自動的に敷き詰め状態に覆うことを特徴とする高温液
    の放熱防止方法。
JP04311045A 1992-10-28 1992-10-28 高温液の放熱防止用浮き玉及びその放熱防止方法 Expired - Lifetime JP3076464B2 (ja)

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