JP3076229B2 - モールド成形品の成形方法 - Google Patents
モールド成形品の成形方法Info
- Publication number
- JP3076229B2 JP3076229B2 JP23859095A JP23859095A JP3076229B2 JP 3076229 B2 JP3076229 B2 JP 3076229B2 JP 23859095 A JP23859095 A JP 23859095A JP 23859095 A JP23859095 A JP 23859095A JP 3076229 B2 JP3076229 B2 JP 3076229B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- mold
- molding
- molding method
- present
- Prior art date
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芯材をキャビティ
を有する金型にセットし、成形用材料を金型へ注入する
ことにより、芯材の周囲に所定形状の成形部分を形成し
てなるモールド成形品の成形方法の改良に関するもので
ある。
を有する金型にセットし、成形用材料を金型へ注入する
ことにより、芯材の周囲に所定形状の成形部分を形成し
てなるモールド成形品の成形方法の改良に関するもので
ある。
【0002】このようなモールド成形品の一例として、
例えばFRP製のコアとコアの周囲に設けた複数の笠と
からなるポリマー碍子は従来から知られている。このポ
リマー碍子は、笠成形材料としてシリコーンゴム、エチ
レン−プロピレン共重合体(EPM)、エチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合体(EPDM)、ポリウレタン等
の絶縁性高分子材料を使用し、一般に金型を使用した成
形方法によって成形されている。
例えばFRP製のコアとコアの周囲に設けた複数の笠と
からなるポリマー碍子は従来から知られている。このポ
リマー碍子は、笠成形材料としてシリコーンゴム、エチ
レン−プロピレン共重合体(EPM)、エチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合体(EPDM)、ポリウレタン等
の絶縁性高分子材料を使用し、一般に金型を使用した成
形方法によって成形されている。
【0003】成形方法として射出成形を用いる場合、金
型内部でコアを支持せずに材料の注型を行うと、中心部
コアに撓みが発生する場合があり、寸法精度の高いポリ
マー碍子を得ることができない問題があった。
型内部でコアを支持せずに材料の注型を行うと、中心部
コアに撓みが発生する場合があり、寸法精度の高いポリ
マー碍子を得ることができない問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解消するた
めに、金型内において高分子材料の注入方向の反対方向
からコアをコア支持部材で支えることが考えられてい
る。しかし、製品形状にコア支持部材を合わせるために
はコア支持部材の動きを精度良く制御する必要があり、
その制御が煩雑となる問題があった。さらに、長尺のポ
リマー碍子を射出成形する場合は、その長さに応じて相
当数のコア支持部材が必要となる問題があった。
めに、金型内において高分子材料の注入方向の反対方向
からコアをコア支持部材で支えることが考えられてい
る。しかし、製品形状にコア支持部材を合わせるために
はコア支持部材の動きを精度良く制御する必要があり、
その制御が煩雑となる問題があった。さらに、長尺のポ
リマー碍子を射出成形する場合は、その長さに応じて相
当数のコア支持部材が必要となる問題があった。
【0005】本発明の課題は、芯材の撓みをなくし製品
の肉厚の不均衡をなくすことができるモールド成形品の
成形方法を提供しようとするものである。
の肉厚の不均衡をなくすことができるモールド成形品の
成形方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のモールド成形品
の成形方法は、芯材をキャビティを有する金型にセット
し、成形用材料を金型へ注入することにより、芯材の周
囲に所定形状の成形部分を形成してなるモールド成形品
の成形方法において、前記芯材を、少なくとも成形用材
料を金型へ注入する間回転させることを特徴とするもの
である。
の成形方法は、芯材をキャビティを有する金型にセット
し、成形用材料を金型へ注入することにより、芯材の周
囲に所定形状の成形部分を形成してなるモールド成形品
の成形方法において、前記芯材を、少なくとも成形用材
料を金型へ注入する間回転させることを特徴とするもの
である。
【0007】本発明では、少なくとも高分子材料等の成
形用材料を金型へ注入する間芯材を回転させた場合に
は、成形用材料注入時に芯材に一方向の力が掛からず、
また、成形用材料を金型へ注入する間は芯材を回転させ
ず、材料注入後のみ芯材を回転させた場合でも、金型内
に完全に充填された未硬化状態の材料が芯材の回転につ
られて動き、回転を重ねる毎に芯材の撓みが除々に矯正
され、芯材支持部材を設けなくても芯材の撓み発生をな
くすことができる。その結果、装置は若干複雑になるも
のの、モールド製品の肉厚の不均衡がなく、また芯材の
傷がないことで信頼性の高いポリマー碍子を得ることが
できる。
形用材料を金型へ注入する間芯材を回転させた場合に
は、成形用材料注入時に芯材に一方向の力が掛からず、
また、成形用材料を金型へ注入する間は芯材を回転させ
ず、材料注入後のみ芯材を回転させた場合でも、金型内
に完全に充填された未硬化状態の材料が芯材の回転につ
られて動き、回転を重ねる毎に芯材の撓みが除々に矯正
され、芯材支持部材を設けなくても芯材の撓み発生をな
くすことができる。その結果、装置は若干複雑になるも
のの、モールド製品の肉厚の不均衡がなく、また芯材の
傷がないことで信頼性の高いポリマー碍子を得ることが
できる。
【0008】さらに、本発明において、芯材を回転する
期間を少なくとも成形用材料注入時としたのは、成形用
材料注入時以外には芯材の撓みが発生することは少ない
ためである。また、芯材の回転を、金型外に突出した芯
材の端部を回転手段で駆動することにより行うと、回転
手段を射出成形装置の外部に設けることができ、従来の
射出成形装置を改造せずにそのまま利用して本発明の射
出成形方法を実施できるため、好ましい態様となる。
期間を少なくとも成形用材料注入時としたのは、成形用
材料注入時以外には芯材の撓みが発生することは少ない
ためである。また、芯材の回転を、金型外に突出した芯
材の端部を回転手段で駆動することにより行うと、回転
手段を射出成形装置の外部に設けることができ、従来の
射出成形装置を改造せずにそのまま利用して本発明の射
出成形方法を実施できるため、好ましい態様となる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明のモールド製品の射
出成形方法の一例として、コアの周囲に複数の笠を設け
てなるポリマー碍子の射出成形方法の例を説明するため
の図である。図1に示す例において、1は金型、11は
コア、21は回転手段である。金型1は、セグメント2
−1‥2−nを連続して固定することで形成されてい
る。金型1の中心には、コア11をセットするための貫
通孔3を設けるとともに、隣り合うセグメント間には、
コア11の周囲に笠を形成するための図示しないキャビ
ティを設けている。セグメント2−1‥2−nを一体化
して構成される金型1は、パーティングライン4におい
て上型5および下型6に2分割可能に構成されている。
これにより、コア11の金型1内へのセットを可能にし
ている。成形用材料としてのシリコーンゴム等の高分子
材料は、例えばパーティングライン4の面に形成された
図示しないゲートから金型1内に供給される。
出成形方法の一例として、コアの周囲に複数の笠を設け
てなるポリマー碍子の射出成形方法の例を説明するため
の図である。図1に示す例において、1は金型、11は
コア、21は回転手段である。金型1は、セグメント2
−1‥2−nを連続して固定することで形成されてい
る。金型1の中心には、コア11をセットするための貫
通孔3を設けるとともに、隣り合うセグメント間には、
コア11の周囲に笠を形成するための図示しないキャビ
ティを設けている。セグメント2−1‥2−nを一体化
して構成される金型1は、パーティングライン4におい
て上型5および下型6に2分割可能に構成されている。
これにより、コア11の金型1内へのセットを可能にし
ている。成形用材料としてのシリコーンゴム等の高分子
材料は、例えばパーティングライン4の面に形成された
図示しないゲートから金型1内に供給される。
【0010】コア11はFRP製のコアであり、中空、
中実を問わない。回転手段21は、モータ22とモータ
22の回転軸23に設けられたプーリ24とから構成さ
れる。回転力の伝達は、プーリ24とコア11の端部と
の間にベルト25を巻回して行っている。なお、図1は
概略図であり、各部材の詳細な構成を示すものでないた
め、金型端部のコア突出部のシール構造やコアの支持構
造等を記載していない。しかい、それらの省略した部材
には、従来から公知の構成の部材を使用していることは
いうまでもない。
中実を問わない。回転手段21は、モータ22とモータ
22の回転軸23に設けられたプーリ24とから構成さ
れる。回転力の伝達は、プーリ24とコア11の端部と
の間にベルト25を巻回して行っている。なお、図1は
概略図であり、各部材の詳細な構成を示すものでないた
め、金型端部のコア突出部のシール構造やコアの支持構
造等を記載していない。しかい、それらの省略した部材
には、従来から公知の構成の部材を使用していることは
いうまでもない。
【0011】本発明は、図1に示す装置を使用して、成
形中好ましくは高分子材料を金型1内に注入する間、コ
ア11を回転手段21により回転させることである。す
なわち、コア11を金型1内にセットした後、高分子材
料を図示しないゲートから金型1内に注入すると同時
に、モータ22の回転を図示し、プーリ24、ベルト2
5を介してコア11を回転する。その後、高分子材料の
注入を終了した時点でモータ22の駆動を停止し、コア
11の回転を停止している。
形中好ましくは高分子材料を金型1内に注入する間、コ
ア11を回転手段21により回転させることである。す
なわち、コア11を金型1内にセットした後、高分子材
料を図示しないゲートから金型1内に注入すると同時
に、モータ22の回転を図示し、プーリ24、ベルト2
5を介してコア11を回転する。その後、高分子材料の
注入を終了した時点でモータ22の駆動を停止し、コア
11の回転を停止している。
【0012】図2は本発明のモールド成形品の射出成形
方法における高分子材料注入時の状態を示す図であり、
図1における金型1においてあるセグメント2−kの断
面を観察した図である。図2において、31は高分子材
料注入用のゲートを、32は笠形成用のキャビティを、
また斜線で示した領域33はゲート31から注入された
高分子材料としてのシリコーンゴムを示している。図2
からわかるように、コア11を回転させると、コア12
の回転でゲート31から注入されたシリコーンゴム33
はコア11の周囲に供給されるようになり、コア11は
注入されたシリコーンゴム33の圧力を直接受けること
がない。その結果、コア11が長尺であっても、撓むこ
とはない。
方法における高分子材料注入時の状態を示す図であり、
図1における金型1においてあるセグメント2−kの断
面を観察した図である。図2において、31は高分子材
料注入用のゲートを、32は笠形成用のキャビティを、
また斜線で示した領域33はゲート31から注入された
高分子材料としてのシリコーンゴムを示している。図2
からわかるように、コア11を回転させると、コア12
の回転でゲート31から注入されたシリコーンゴム33
はコア11の周囲に供給されるようになり、コア11は
注入されたシリコーンゴム33の圧力を直接受けること
がない。その結果、コア11が長尺であっても、撓むこ
とはない。
【0013】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものでなく、幾多の変形および変更が可能である。例え
ば、上述した実施例において、回転手段の一例として、
モータとプーリとベルトとから構成した例を示したが、
本発明で重要なのはコアを回転させることであり、コア
が回転しさえすれば、その回転手段は例示したものの他
どのような構成のものでも良いことはいうまでもない。
また、上述した実施例では、笠を有するポリマー碍子の
射出成形を例にとって説明したが、例示した長尺のコア
に類する他の部材を射出成形する際にも本発明の射出成
形方法を好適に利用できることはいうまでもない。さら
に、複数のセグメントを一体化したものからなり、上型
と下型に分割可能な金型を使用したが、従来から知られ
ているどのような構成の金型にも本発明を適用できるこ
とはいうまでもない。
ものでなく、幾多の変形および変更が可能である。例え
ば、上述した実施例において、回転手段の一例として、
モータとプーリとベルトとから構成した例を示したが、
本発明で重要なのはコアを回転させることであり、コア
が回転しさえすれば、その回転手段は例示したものの他
どのような構成のものでも良いことはいうまでもない。
また、上述した実施例では、笠を有するポリマー碍子の
射出成形を例にとって説明したが、例示した長尺のコア
に類する他の部材を射出成形する際にも本発明の射出成
形方法を好適に利用できることはいうまでもない。さら
に、複数のセグメントを一体化したものからなり、上型
と下型に分割可能な金型を使用したが、従来から知られ
ているどのような構成の金型にも本発明を適用できるこ
とはいうまでもない。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、モールド成形品の成形にあたり、成形中好ま
しくは少なくとも成形用材料注入時に芯材を回転させる
ことで、芯材の撓みをなくし、モールド成形品の肉厚の
不均衡をなくすことができるため、信頼性及び寸法精度
の高いモールド成形品を得ることができ、特にポリマー
碍子の射出成形方法に好適に使用することができる。
によれば、モールド成形品の成形にあたり、成形中好ま
しくは少なくとも成形用材料注入時に芯材を回転させる
ことで、芯材の撓みをなくし、モールド成形品の肉厚の
不均衡をなくすことができるため、信頼性及び寸法精度
の高いモールド成形品を得ることができ、特にポリマー
碍子の射出成形方法に好適に使用することができる。
【図1】本発明のモールド成形品の射出成形方法の一例
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図2】本発明のモールド成形品の射出成形方法におけ
る高分子材料注入時の状態を示す図である。
る高分子材料注入時の状態を示す図である。
1 金型、11 コア、21 回転手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:34 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 33/00 - 33/76
Claims (2)
- 【請求項1】芯材をキャビティを有する金型にセット
し、成形用材料を金型へ注入することにより、芯材の周
囲に所定形状の成形部分を形成してなるモールド成形品
の成形方法において、前記芯材を、少なくとも成形用材
料を金型へ注入する間回転させることを特徴とするモー
ルド成形品の成形方法。 - 【請求項2】前記芯材の回転を、金型外に突出した芯材
の端部を回転手段で駆動することにより行う請求項1記
載のモールド成形品の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23859095A JP3076229B2 (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | モールド成形品の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23859095A JP3076229B2 (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | モールド成形品の成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0976299A JPH0976299A (ja) | 1997-03-25 |
JP3076229B2 true JP3076229B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=17032467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23859095A Expired - Lifetime JP3076229B2 (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | モールド成形品の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3076229B2 (ja) |
-
1995
- 1995-09-18 JP JP23859095A patent/JP3076229B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0976299A (ja) | 1997-03-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000509 |