JP3076145B2 - 乗客コンベア用ハンドレールの製造方法 - Google Patents

乗客コンベア用ハンドレールの製造方法

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JP3076145B2 JP04140564A JP14056492A JP3076145B2 JP 3076145 B2 JP3076145 B2 JP 3076145B2 JP 04140564 A JP04140564 A JP 04140564A JP 14056492 A JP14056492 A JP 14056492A JP 3076145 B2 JP3076145 B2 JP 3076145B2
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雅則 吉田
俊雄 木田
省吾 松崎
修一 中静
茂 丸山
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エスカレータや動く歩
道等電動道路などの乗客コンベア用ハンドレールの製造
方法に係わり、特に品質が向上された乗客コンベア用ハ
ンドレールを歩留りよく製造できる製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エスカレータあるいは動く歩
道等、乗客をステップに載置して移動する乗客コンベア
がある。乗客コンベアは、乗客を載置して移動するステ
ップと共に、エンドレスに移動して乗客がバランスを失
わないように掴まるための手すり即ちハンドレールを設
けている。
【0003】ハンドレール1は、図5に示すように複数
枚の積層された帆布2間に、補強のためテンションメン
バー3が間装されてなる芯体4の上層に、化粧ゴム層5
が装着された断面略C字型のベルト状のものであって、
エンドレスに回転駆動される機構に取付けられて用いら
れている。このようなハンドレールの製造装置は、図6
に示すように各テンションメンバー3をそれぞれ供給す
るテンションメンバー供給部6が備えられ、各テンショ
ンメンバー供給部6から供給されるテンションメンバー
3を整列させる整列ガイド7により整列されたテンショ
ンメンバー3を挟持するように、帆布2を供給する帆布
供給部8が設けられる。帆布供給部8からそれぞれ接着
剤が塗布されて供給される帆布2は平坦な帯状であり、
これを正確に積層させるガイド9が設けられる。ガイド
9により正確に積層されて導かれた複数枚の帆布2は、
帆布圧着ローラ10によりテンションメンバー3を間装
して圧着され、両縁を折曲されて断面略コ字型に形成さ
れる。その後、断面略コ字型に形成された帆布の折曲部
分を湾曲させ断面略C字型に成形するローラ群を備えた
帆布成形部11が備えられる。帆布成形部11は、図7
に示すように、例えば4枚以上重ねられた帆布2を屈曲
させるため非常に大きな負荷が必要であり、空気圧、あ
るいは油圧等により複数の例えば5つのローラ12で帆
布2の表面を押圧する。帆布成形部11はそれ自体が帆
布進行方向に敷設されるレール11a上を往復可能とな
っており、帆布の進行に伴って移動しながら積層された
帆布2を断面略C字型に成形し、未処理の帆布の位置ま
で戻り、順次芯体4を成形するようになっている。成形
された芯体4は、巻取部13により巻取られ、後工程で
芯体4上に未加硫のゴム層を積層し加熱硬化して、化粧
ゴム層5が積層されハンドレール1が形成される。
【0004】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、このようなハ
ンドレール製造装置で製造された芯体4は、剛性の帆布
2を積層した後、最外層の帆布の表面からローラ12に
より押圧して屈曲させるため各層の帆布に曲げ応力が生
じ、これが時間経過と共に断面略C字型が崩れ、断面が
コ字型に戻ってしまうこともあった。更に、後工程で化
粧ゴム層を成形する際、芯体4上にゴム材を載置しこの
ゴム材を加硫するために加熱すると、熱による応力解放
によって屈曲が戻ってしまうおそれもあった。この傾向
は、帆布成形部11で帆布2を押圧する際、往復運動す
る帆布成形部11の移動方向が変わる部分あるいは移動
により一度しか押圧されない部分で発生しやすく、歩留
りの低下を招いてしまった。しかも帆布成形部11は、
特に最下層の帆布の端縁部2aを折返し、芯体4の縁を
処理し、その上に化粧ゴム層を形成する場合、押圧力が
不足して最下層の折返し部分が剥離してしまうこともあ
り、再度成型するか、最悪の場合化粧ゴム層を形成する
こともできず歩留りが悪くなってしまった。
【0005】本発明は、上記の欠点を解消するためにな
されたものであって、芯体が経時や加熱に伴い変形を起
こすことがないように、精度よく断面略C字型に形成し
効率よく製造でき、しかも歩留りを向上させることがで
きる乗客コンベア用ハンドレールの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の乗客コンベア用ハンドレールの製造方法
は、複数枚積層された断面略C字型の帆布上に化粧ゴム
層を積層して乗客コンベア用ハンドレールを製造する
際、帆布を各々個別に断面略C字型に形成するものであ
る。
【0007】
【作用】複数枚の帆布が積層された断面略C字型の芯体
を形成する際、各帆布をそれぞれ断面略C字型に形成し
それを積層し、圧着して一体化し芯体を形成する。この
ようにすることで最下層の帆布から最上層の帆布まで屈
曲率が異なっても、それに応じた略C字型の断面になる
ように形成できる。しかも剛性のある帆布であっても各
帆布ごとに1枚ずつ押圧すれば押圧力が不足することも
なく、精度よく成形でき経時に伴い変形を生じることも
ない。従って、高品質のものを歩留りよく製造すること
ができる。
【0008】
【実施例】本発明の乗客コンベア用ハンドレールの製造
方法を適用した乗客コンベア用ハンドレールの製造装置
を図面を参照して説明する。図1に示す乗客コンベア用
ハンドレールの製造装置Sは図5に示す乗客コンベア用
ハンドレールを製造する装置であり、主に帆布2、鋼線
等のテンションメンバー3の材料を供給する供給部20
と、帆布2によりテンションメンバー3を間装した芯体
4を成形する成形部21と、製造された芯体4を巻取る
巻取部23とを備えている。
【0009】供給部20は、テンションメンバー3の本
数に相当するテンションメンバー供給部24を備え、そ
れぞれのテンションメンバー供給部24から供給される
テンションメンバー3を並列させるため、溝が形成され
たローラを備えた整列ガイド25が設けられている。更
に、供給部20は帆布2の積層枚数に相当する帆布供給
部26が設けられる。帆布供給部26は、必要に応じて
帆布2相互の接着を図るため、帆布2に接着剤を塗布す
る接着剤供給装置(図示せず)が備えられる。
【0010】供給部20から供給された帆布2及びテン
ションメンバー3から芯体4を形成する成形部21は、
帆布供給部26から供給されるそれぞれの帆布2を載置
して、断面略C字型に形成するためのガイドレール27
が備えられている。ガイドレール27は成形部21の一
端から他端まで連続して設けられるバーであり、帆布2
が折曲されて断面略C字型に成形される略C字型の断面
を有している。成形部21は帆布2をそれぞれ断面略C
字型に成形する帆布成形部28を供給される帆布2に対
応する数を備えている。即ち、最下層となる第1層を形
成する帆布成形部28a、その上層となる第2層を形成
する帆布成形部28b、第3層を形成する帆布成形部2
8c、第4層を形成する帆布成形部28dが順次設けら
れる。また、成形部21はテンションメンバー圧着部2
9を第2層帆布成形部28bと第3層帆布成形部28c
間に備え、帆布の第2層と第3層間にテンションメンバ
ー3を間装できるようになっている。
【0011】更に、芯体4の縁を処理するために第1層
帆布の両縁部を処理するため、第1層帆布成形部28a
によりガイドレール27の下方に延伸するように成形す
ると共に、第1層帆布の両縁2a(図2)をガイドレー
ルに押圧して支持するプーリとベルト等から成る縁部保
持部30を備えている。縁部保持部30は、第4層帆布
成形部28dにより第4層帆布が成形されるまで第1層
帆布縁部を保持するため第4層帆布成形部28dまで延
設されている。そして、第4層帆布成形部28dの下流
に第1層帆布2aの両縁を折返す縁部形成部31が設け
られている。
【0012】このような成形部21の第1層帆布成形部
28aは図2に示すように、クラウンローラ32、平坦
部成形ローラ33、屈曲部成形ローラ34、湾曲部成形
ローラ35を順次備え、クラウンローラ32により供給
される帆布2の中心がガイドレール27の中央になるよ
うに位置合せして載置し(a)、ガイドレール27と帆
布2間に空気が入らないよう平坦部成形ローラ33によ
りガイドレール27の平坦部に帆布2を押圧し、平坦部
分を成形し(b)、屈曲部成形ローラ34、湾曲部成形
ローラ35により順次帆布2を断面略C字型に成形する
ようになっている(c)、(d)。
【0013】そして、帆布2の両縁部2aをそれぞれ縁
部保持部30によりガイドレール27の折曲部に押圧
し、両縁部2bを折曲させると共にガイドレール27の
下方に押圧して支持するようになっている(e)。ま
た、第2層から第4層を成形する帆布成形部28b、2
8c、28dは図3に示すように平坦部成形ローラ3
3、屈曲部の異なる屈曲部成形ローラ34、36を備
え、同様に平坦部成形ローラ33により断面略C字型に
成形された下層上に帆布2を載置し、平坦部成形ローラ
33により平坦部を成形し(a)、屈曲部成形ローラ3
4、36で断面略C字型に形成する(b)、(c)。
【0014】また、テンションメンバー圧着部29は、
圧着ガイドローラ37を備え、供給されるテンションメ
ンバー3を並列させる溝37aにテンションメンバー3
を導入し、所定位置に圧着するようになっている。成形
部21により形成された芯体4を一旦巻き取り、化粧ゴ
ム層を積層するため後工程に搬送するための巻取ボビン
を備えた巻取部23が設けられている。巻取部23の速
度により芯体4の成形速度の調整を行なわれるようにな
っている。
【0015】このような構成の乗客コンベア用ハンドレ
ールの製造装置Sを用いて、乗客コンベア用ハンドレー
ル1を製造するには、供給部20の帆布供給部26から
供給される帆布2の第1層の帆布をまず帆布成形部28
aにおいて、断面略C字型に成形し、更に第2層の帆布
を第1層帆布上に導入し、帆布成形部28bにより断面
略C字型に成形する。その後、テンションメンバー3を
テンションメンバー圧着部29において第2層帆布上に
圧着し、第3層、第4層と同様にそれぞれ帆布成形部2
8c、28dにより断面略C字型に成形する。そして、
第1層の縁部を縁部成形部31において第4層の表面ま
で折返し、帆布の縁部を処理して芯体4を形成し、成型
された芯体4は一旦巻取部23で巻取られる。その後、
巻取られた芯体4上に未加硫のゴム材を載置し、加熱加
硫し、化粧ゴム層を形成し、ハンドレールが作成され
る。
【0016】このように、帆布2を各層ごとに断面略C
字型に形成するため剛性の強い帆布であっても内部応力
のため帆布が復元し、断面略C字型が崩れない芯体を形
成できる。以上の説明は帆布4層の乗客コンベア用ハン
ドレールの製造について説明したが、帆布は4層に限ら
ず所望の層を備えたものであってよく、各層毎に帆布を
形成しながら積層してもよい。又、帆布の剛性が弱いも
のを多層数積層する場合、2層ずつ湾曲形成するように
してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の乗客コンベア用ハンドレールによれば、帆布を各層
ごとに成形しながら下層に積層していくため、各層ごと
に所望の形状に成形でき、内部応力による帆布の戻りが
発生しない。そのため、高品位のハンドレールを効率よ
く、歩留りよく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した乗客コンベア用ハンドレール
の製造装置の構成図。
【図2】(a)から(e)は図1に示す要部の構成図。
【図3】(a)から(c)は図1に示す要部の構成図。
【図4】図1に示す要部の構成図。
【図5】乗客コンベア用ハンドレールの断面図。
【図6】従来例を示す図。
【図7】従来例を示す図。
【符号の説明】
1‥‥‥乗客コンベア用ハンドレール 2‥‥‥帆布 5‥‥‥化粧ゴム層 S‥‥‥乗客コンベア用ハンドレールの製造装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中静 修一 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 丸山 茂 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−223088(JP,A) 実公 昭63−10266(JP,Y2) 実公 昭48−9832(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 21/00 - 31/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚積層された断面略C字型の帆布上に
    化粧ゴム層を積層して乗客コンベア用ハンドレールを製
    造する際、前記帆布を各々個別に断面略C字型に形成し
    て積層することを特徴とする乗客コンベア用ハンドレー
    ルの製造方法。
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