JP3075462U - 人体各部のツボ押圧器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】手足の指の股部や上面、足裏のほか、頭部、首
筋、肩、腰、股、膝などの人体各部のツボを押圧するこ
とができる器具。 【解決手段】人体各部のツボ押圧器具として、細長い丸
棒よりなり、その一端近傍に緩やかな湾曲収縮部を形成
しているもの、およびその一端面に放射状の切り溝を、
他端面に円筒外面をなす凹曲面と放射状の切り溝を形成
付加したもの、さらにその一端面の中心に小孔を穿設付
加したものがある。 【効果】このツボ押圧器具は製作が容易で収納にかさば
らず、軽量であるから持ち運びが可能である。これによ
り手足の指の股部や手足の指の上面のツボをはじめとし
て人体各部のツボを押圧し揉むほか、各部を軽くたたき
刺激することもできる便利さがある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は手足の指の股部や上面、足裏のほか、頭部、首筋、肩、腰、股、膝な どの人体各部のツボ押圧器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から人体各部の疲労や痛みを緩和する手段として、あるいは、ある種疾患 に対する療法として専門職により指圧や按摩などがおこなわれているが、按摩や 揉みほぐしなどには機械化されたものが市販されていて、家庭でも手軽に使用さ れている。しかし、ツボを押圧する指圧器具となると市販されているものは少な く、とくに、手足の指の股部や上面をも対象にしたものはみあたらない。首筋や 腰、足裏に対する指圧機として特開昭51−55187 号に電動式のもが見受けられる が、指圧箇所が限定され、移動が不便であり手軽に使用することができない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は手足の指の股部や上面、足裏のほか、頭部、首筋、肩、腰、股、膝な どの人体各部のツボの押圧器具を提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

ここにおいて本考案者は、人体各部のツボ押圧器具として、細長い丸棒よりな り、その一端近傍に緩やかな湾曲収縮部を形成しているもの、およびその一端面 に放射状の切り溝を、他端面に円筒外面をなす凹曲面と放射状の切り溝を形成付 加したもの、さらにその一端面の中心に小孔を穿設付加したものを見出すにいた った。

【０００５】 一端面の中心に穿設した小孔は各種香料や芳香剤を滲み込ませたティシュペイ パ−などを丸めて差し込み使用するためのものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の人体各部のツボ押圧器具はその各部の形状を利用してつぼを押圧した り、揉むことにより指圧の効果を得るものである。第一に、細長い丸棒よりなり 、その一端近傍に緩やかな湾曲収縮部を有する。このものは他端を把持して使用 する。その標準寸法として丸棒の直径が２５ないし３０ｍｍで全長が６００ｍｍ 、湾曲収縮部の最小直径が１０ｍｍで区間２００ｍｍにわたる湾曲収縮部の中央 位置が一端より１４０ｍｍにあるのが適当である。素材は桂などによる木製が適 当であり、その軽さや柔らかさが棒の側面で頭部等の人体各部を軽くたたき刺激 するのに適している。その湾曲収縮部の最小直径の位置を手足の各指の股部に差 し当て、前後に摺動すれば湾曲収縮部の形状により指の股部が拡開して指の股部 にあるツボが適度に押圧されて揉まれる。細長い丸棒の長さは楽な姿勢でこの動 作ができるようしてある。

【０００７】 第二に、細長い丸棒の一端面の周縁を曲面にして端面に放射状の切り溝を形成 してある。これを足の裏面やその他の人体各部に当て、押圧と揉みをおこなう。 放射状の切り溝は幅３ｍｍ、深さ５ｍｍ程度のものを３〜8 本設けるのが適当で あり、これを所定のツボに当てて押圧すれば皮膚面に食い込むので、一方の手の 指で輪を作り細長い丸棒を通し、その中心を軸に左右に回動しながら揉みの効果 も得ることができる。細長い丸棒の長さは楽な姿勢でこの動作ができるようして ある。

【０００８】 第三に、細長い丸棒の他端面には円筒外面をなす凹曲面とこれに交差するよう 放射状の切り溝を２本程度形成してある。凹曲面は幅１５ｍｍ、深さ５ｍｍ程度 で、この凹曲面を手足の指の上面に載せ押圧すれば、前記同様形状の放射状の切 り溝も皮膚面に食い込むので、一方の手の指で輪を作り細長い丸棒を通し、その 中心を軸に左右に回動しながら揉みの効果も得ることができる。細長い丸棒の長 さは楽な姿勢でこの動作ができるようしてある。なお、放射状の切り溝は２本で およそ足り、その場合、円筒外面をなす凹曲面と直交する位置に設けるのが好ま しい。また、凹曲面の底の位置から細長い丸棒の側面に沿い若干長さの案内溝を 設けて着色し、凹曲面の方向を案内するよう目印にしたほうがよい。

【０００９】 第四に、好ましくは放射状の切り溝のみがある細長い丸棒の一端面の中心に直 径１０ｍｍ、深さ１５ｍｍ程度の小孔を掘削しておき、そこに各種香料や芳香剤 を充分滲み込ませたティシュペイパ−などを丸めて差し込んでおけば、香料や芳 香剤が木部にも滲み込み、香料や芳香剤の種類に応じて芳香が持続し、ツボ押圧 器具の使用中はもとより、使用後そばに置くだけでも芳香がただよい、心がなご みその使用効果が増大するばかりでなく、安眠をも誘う効果がある。

【００１０】

【実施例】

以下、実施例により本考案をさらに具体的に説明する。人体各部のつぼ押圧器 具の形状として、細長い丸棒１の直径が３０ｍｍで全長が６００ｍｍ、緩やかな 湾曲収縮部２の開始位置が両端面より４０ｍｍと３６０ｍｍで最小直径が１０ｍ ｍであり、一端面の放射状切り溝３は幅３ｍｍ、深さ５ｍｍで、均等配置の８本 からなり、端面は中央付近が平坦で周縁にかけて曲面になっている。その中央に は端面から内径１０ｍｍ、深さ１５ｍｍと内径５ｍｍ、深さ３０ｍｍの２段から なる小孔５が設けてある。他端面には深さ４ｍｍの円筒外面をなす凹曲面４（断 面が直径１７ｍｍの円弧）と幅３ｍｍ、深さ５ｍｍからなる２本の放射状切り溝 ３を形成してある。なお、凹曲面４の底の位置から細長い丸棒１の側面に沿い長 さ１０ｍｍの案内溝６を設け着色してある。細長い丸棒１全体の外観を図１に、 図２には放射状切り溝３と小孔５がある一端面を、図３には凹曲面４と２本の放 射状切り溝３のある他端面をそれぞれ示してある。

【００１１】

【考案の効果】

本考案のツボ押圧器具は製作が容易で収納にかさばらず、軽量であるから持ち 運びが可能である。これにより手足の指の股部や手足の指の上面のツボをはじめ として人体各部のツボを押圧し揉むほか、各部を軽くたたき刺激することもでき る便利さがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ツボ押圧器具の外観図である。

【図２】 （イ）は放射状切り溝と小孔のある一端面の
平面図、（ロ）はその正面図である。

【図３】 （ハ）は凹曲面と２本の放射状切り溝のある
他端面の平面図、（ニ）はその正面図である。

【符号の説明】

１ 細長い丸棒 ２ 湾曲収縮部 ３ 放射状切り溝 ４ 凹曲面 ５ 小孔 ６ 案内溝

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 細長い丸棒よりなり、その一端近傍に緩
   やかな湾曲収縮部を形成してある人体各部のツボ押圧器
   具。
2. 【請求項２】 細長い丸棒の一端面に放射状の切り溝
   を、他端面に円筒外面をなす凹曲面と放射状の切り溝を
   形成してある請求項１記載の人体各部のツボ押圧器具。
3. 【請求項３】 細長い丸棒の一端面の中心に小孔を穿設
   してある請求項１又は請求項２記載の人体各部のツボ押
   圧器具。