JP2005287819A - 治療用器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気治療器や鍼、灸、マッサージに依拠することなく経穴を刺激して疾患を治癒させるための治療用器具を簡易に、且つ、安価に取得することを目的とする。
【解決手段】中央部に括れ部3を上下端部にはテーパ4a,5aの付いた鍔状部4、5を形成した棒状体2を各指相互間の指の付け根部に装着し、指の付け根部を該棒状体2で押圧刺激することによって人体を治療するように構成した治療用器具1を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】中央部に括れ部3を上下端部にはテーパ4a,5aの付いた鍔状部4、5を形成した棒状体2を各指相互間の指の付け根部に装着し、指の付け根部を該棒状体2で押圧刺激することによって人体を治療するように構成した治療用器具1を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は治療用器具に関するものであり、特に、中央部に括れ部を上下端部にはテーパ付き鍔状部を形成した棒状体を各指相互間の指の付け根部に装着し、指の付け根部を該棒状体で押圧刺激することによって人体を治療するように構成した治療用器具に関するものである。
従来この種の治療用機器として、磁気を使用した物が使われていた。即ち、従来の人体の経穴等に配置して疾患を治療するための身体装着用具は、一例として、特許文献1の救急絆創膏型磁気治療器に開示されているように、粘着性シート基材の接着面にS極とN極とを交互に着磁した磁性体シートを接着し、該接着面に、前記磁性体シートを覆うように取り外し自在に剥離紙を貼着するものが開示されている。該磁気治療器は、粘着性シート基材の剥離紙を取り外し磁性体シートを人体の経穴又は痛みを感じる部位に貼着して該貼着個所の健康増進、痛みの軽減等を図るものである。
又、別の従来例として、非特許文献2記載の如く、人体の経穴、経絡に働きかけて人体を治療するために鍼、灸、マッサージ等の皮膚を刺激することによって疾患を治癒する方法も行なわれている。
特開平11−290465号公報
昭和56年4月25日鍼灸振興会発行「皮膚刺激法 経穴経絡(中版)」(第6〜8頁「経穴と経絡」外参照)
従来例である前記特許文献1に記載された磁気治療器は、磁気シートを通じて痛みを除去し経穴や経絡を刺激して治療を行なうものであるが、患部にその都度貼着しなければならず煩瑣であり、しかも該磁気シートの使用は一度限りで繰り返しの使用ができず不経済であると共に磁石によって他の電子部品等に悪影響を及ぼす恐れがあり、且つ、磁気の素材が高価である等のデメリットを免れないものであった。
又、従来例である前記非特許文献2に記載された皮膚刺激法は、皮膚を刺激するための特殊の用具を必要とする外、該皮膚刺激を施術するには専門職に頼る必要があるのみならず費用も多くかかるというデメリットを免れなかった。
そこで、経穴を刺激し経絡の流れの円滑化を図り、疾患等を治癒するために、磁気シート貼着の不便、不経済及び磁石の不都合等をなくし、且つ、特殊な用具及び専門職を介することなくして、簡単な治療用器具で安く治療効果を実現するために解決せられるべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は斯かる課題を解決することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、中央部に括れ部を上下端部にはテーパ付き鍔状部を形成した棒状体を各指相互間の指の付け根部に装着し、指の付け根部を該棒状体で押圧刺激することによって人体を治療するように構成した治療用器具を提供する。
この構成によれば、該棒状体を指相互間の指の付け根部に装着することにより、指相互間の指の付け根部を該棒状体が押圧刺激することによって指の付け根部近傍の経穴を刺激
し、そして、該経穴から発する経絡の活性化を誘発することができる。
し、そして、該経穴から発する経絡の活性化を誘発することができる。
請求項2記載の発明は、上記指が足の指であり、足の指相互間の指の付け根部に上記棒状体を装着するようにした請求項1記載の治療用器具を提供する。
この構成によれば、該棒状体を足の指相互間の指の付け根部に装着することにより、神経が集中する足の指相互間における指の付け根部の経穴を該棒状体が押圧刺激するので、足の指の付け根部近傍の経穴から発する経絡を活性化することができる。
請求項3記載の発明は、上記指が手の指であり、手の指相互間の指の付け根部に上記棒状体を装着するようにした請求項1記載の治療用器具を提供する。
この構成によれば、該棒状体を足の指相互間の指の付け根部に装着することにより、神経の集中する手の指相互間の指の付け根部近傍の経穴を該棒状体が押圧刺激するので、手の指付け根部近傍の経穴から発する経絡を活性化することができる。
請求項4記載の発明は、上記棒状体が、柔軟性物質で構成されている請求項1,2又は3記載の治療用器具を提供する。
この構成によれば、上記棒状体が、柔軟性物質により構成されているので、該柔軟性物質よりなる棒状体が指の付け根部を押圧するに当たり、該棒状体が指相互間の指の付け根部近傍に柔軟に接触し指の付け根部に適合的に嵌め込むことができる。
本請求項1記載の発明は、中央部に括れ部を上下端部にはテーパ付き鍔状部を形成した棒状体を各指相互間の指の付け根部に装着し、指の付け根部を該棒状体で押圧刺激することによって人体を治療するように構成した治療用器具であるので、指相互間における指の付け根部を中央部に括れ部を形成し上下端部には夫々テーパの付いた鍔状部を形成した棒状体を以って押圧刺激することとなるから該指相互間の指の付け根部近傍に存する経穴を刺激し、そして、該経穴から発する神経の経路である経絡を活性化して血液の循環を良好にし、身体のしびれや凝りを治癒することができる。斯くして、請求項1記載の発明は簡単な構成であり、装着部位への装着も簡単に行なうことができ、鍼やマッサージ等の如く高価な費用をかけることなく、何人も随時この治療用器具を用いて疾患を治癒することができる。
請求項2記載の発明は、上記指が足の指であり、足の指相互間の指の付け根部に上記棒状体を装着するようにした請求項1記載の治療用器具であるので、疾患の治癒に関連する多くの神経が集中する足の指相互間における指の付け根部近傍の経穴を該棒状体で押圧刺激することにより、該経穴から発する足における経絡を活性化させることができる。斯くして、請求項2記載の治療用器具の使用により、前記足等の経絡の不活性に起因する各種の疾患を治癒することができる。
請求項3記載の発明は、上記指が手の指であり、手の指相互間の指の付け根部に上記棒状体を装着するようにした請求項1記載の治療用器具であるので、上記足とは別異に、疾患の治癒に関連する多くの神経が集中する手の指の付け根部近傍の経穴を該棒状体が押圧刺激して、該経穴から発する手や上半身等の経絡を活性化させることができる。斯くして、請求項3記載の治療用器具の使用により、血液の循環を良好にして肩凝り、しびれ、前記上肢や上半身の経絡の不活性に起因する疾患等を治癒することができる。
請求項4記載の発明は、上記棒状体が、柔軟性物質で構成されている請求項1,2又は
3記載の治療用器具であるので、上記請求項1,2又は3記載の発明の効果に加えて、該柔軟性物質で構成された棒状体が指の付け根部に柔軟に接触するから、該棒状体を指相互間に装着しても格別の違和感が無く、各装着者の指の付け根部に柔軟に適応して形を保持するから何人の使用にも適合的に対処することができる。
3記載の治療用器具であるので、上記請求項1,2又は3記載の発明の効果に加えて、該柔軟性物質で構成された棒状体が指の付け根部に柔軟に接触するから、該棒状体を指相互間に装着しても格別の違和感が無く、各装着者の指の付け根部に柔軟に適応して形を保持するから何人の使用にも適合的に対処することができる。
磁気を使用することなく、且つ、鍼、灸、マッサージ等に依拠することなく肩こりやしびれ等の疾患を除去するという目的を、指相互間の指の付け根部にテーパの付いた上下鍔状部を形成した棒状体を装着して、指の付け根部を押圧刺激する治療用器具を用いることによって達成した。
以下、本発明の一実施の形態につき図1〜図3に従って説明する。図1において、1は本発明の治療用器具を示す。該治療用器具1は、棒状体2よりなり、該棒状体2は、中央部に括れ部3を有し、該括れ部3より上下に離隔して上端鍔状部4、下端鍔状部5を夫々形成している。そして、前記棒状体2の中央部の該括れ部3の上部から該上端鍔状部4の外縁に向けて上向き放射状のテーパ4aが形成されており、同様に該括れ部3の下部から該下端鍔状部5の外縁に下向き放射状のテーパ5aが形成されている。斯かる上下端部の鍔状部により、該治療用器具が指相互間の間隙から脱落したり、飛出たりすることが防止される。このような棒状体2の中央部の括れ部3が指間における各指の付け根部を押圧し、且つ、上端鍔状部のテーパ4aと下端鍔状部のテーパ5aとが該棒状体を装着した指の付け根部に適合的に嵌着されて、該指の付け根部近傍の経穴を好適に刺激させることになる。該棒状体2は、所定の形保持力があればよく木材、金属、合成樹脂、紙、布、ゴム等で形成することができる。なお、本発明の棒状体2を、合成樹脂で成形する場合には、硬軟自在に樹脂の素材を選択することができる外、モールド成形によって一体的、且つ、大量に製造することができる。
又、手形或いは足形を予め形成し、そして、該手形又は足形の指の付け根部に前記棒状体を形成することによっても、同一の効果が発揮できる。そして、この発明が之等手形又は足形に形成した治療用器具に及ぶことは当然である。
つぎに、本発明の治療用器具1を、足の指に使用した形態につき、図2に従って説明する。図中、6は足を示し、本発明の治療用器具1を足6の各指相互間の指の付け根部である4個所に使用した状態を示す。足の指相互間は間隔が狭く五本の指がほぼ同様の間隔と同様の横並びの線上に存するので、治療用器具の棒状体が各指の間に安定的に嵌着される。足には、各種の神経線が集中しており、それ相応に重要な経穴も存在しており、請求項2記載の治療用器具により、斯かる足の経穴を押圧刺激することによって、該足の経穴から発せられる各種経絡を活性化させて、これ等経絡の不活性に起因する各種の疾患を治癒することができる。なお、該治療用器具1は、任意の指間に適宜装着することもでき、常に4個の治療用器具を用いることは必ずしも要しない。
更に又、本発明の治療用器具1を、手の指に用いた形態につき、図3に従って説明する。図中、7は手を示し、手の指相互間の手の付け根部全てにつき4本の治療用器具1を装着した状態を示す。小指と薬指の間、薬指と中指の間、中指と人差指の間の各指間においては棒状体中央部の括れ部が指付け根部を押圧し、且つ、これ等各指間における指の付け根部に前記上端鍔部のテーパと下端鍔部のテーパとが適合的に嵌着される。このことは基本的に親指と人差指の間においても当てはまるが、もしも、親指と人差指との間隔が開きすぎて不具合を生じるという事情があれば輪ゴム等適宜の係止手段を該治療用器具の上下端部の鍔状部に掛け渡して親指に支えて係止させて使用しても良い。而して、手の指も各種の神経線が集中しており、それに対応して、重要な経穴が手の指付け根部近傍に存在しており、このような経穴を本発明の棒状体で押圧刺激することにより該経穴より発する経絡を活性化することにより手及び上半身における人体の血液の循環を活発にし、肩凝りやしびれ等の疾患を除去することができる。なお、該治療用器具1は、手の指相互間の必要な個所に適宜装着することもでき、常に4個の治療用器具を用いることは必ずしも要しない。
そして又、本発明の棒状体2を、柔軟性物質で構成した場合の実施の形態につき言及する。柔軟性物質としては、ゴム、合成ゴム、発泡性ポリウレタン樹脂、軟質合成樹脂、エアを容れた空気袋等が用いられる。このような構成を採用すると該柔軟性物質が所定の形を保持しながら指の付け根部に柔軟に接触することができるから如何なる形状をした指間の指の付け根部にも適応して嵌め合わせることができる外、装着者は違和感無く使用することができる。又、該治療用器具を装着した部位である指相互間の指の付け根部を強く圧迫することが回避され、無理のない治療効果が達成される。又、本発明の棒状体から成る各治療器具は夫々紐状帯にて連結することもできる。斯くすることによって各治療器具の紛失を防止することができる。
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
1 治療用器具
2 棒状体
3 括れ部
4 上端鍔状部
4a 上端鍔状部のテーパ
5 下端鍔状部
5a 下端鍔状部のテーパ
6 足
7 手
2 棒状体
3 括れ部
4 上端鍔状部
4a 上端鍔状部のテーパ
5 下端鍔状部
5a 下端鍔状部のテーパ
6 足
7 手
Claims (4)
- 中央部に括れ部を上下端部にはテーパ付き鍔状部を形成した棒状体を各指相互間の指の付け根部に装着し、指の付け根部を該棒状体で押圧刺激することによって人体を治療するように構成したことを特徴とする治療用器具。
- 上記指が足の指であり、足の指相互間の指の付け根部に上記棒状体を装着するようにしたことを特徴とする請求項1記載の治療用器具。
- 上記指が手の指であり、手の指相互間の指の付け根部に上記棒状体を装着するようにしたことを特徴とする請求項1記載の治療用器具。
- 上記棒状体が、柔軟性物質で構成されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の治療用器具。
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JP2004107867A JP2005287819A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 治療用器具 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015051243A (ja) * | 2013-09-05 | 2015-03-19 | 昌樹 上田 | 認知症ケア用鍼シリーズ手指間装着式接触鍼 |
JP2017018586A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-01-26 | 朝日ゴルフ用品株式会社 | 足指安定サポート具 |
JP2017023178A (ja) * | 2015-07-15 | 2017-02-02 | 株式会社Dc | 手指装着具 |
JP2021097820A (ja) * | 2019-12-20 | 2021-07-01 | 大輔 辻端 | 補助器具 |
JP7208341B1 (ja) | 2021-12-06 | 2023-01-18 | 株式会社Dr.健康クラブ | 指用マッサージ器 |
-
2004
- 2004-03-31 JP JP2004107867A patent/JP2005287819A/ja active Pending
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JP7208341B1 (ja) | 2021-12-06 | 2023-01-18 | 株式会社Dr.健康クラブ | 指用マッサージ器 |
JP2023083692A (ja) * | 2021-12-06 | 2023-06-16 | 株式会社Dr.健康クラブ | 指用マッサージ器 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070605 |