JP3075437U - バッグインポーチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッグの中身の移し替え操作を容易にできる
バッグインポーチにおいて、バッグから出し入れする操
作を、円滑化、容易化すると共に、貴重品の紛失を確実
に防止する。 【解決手段】 被収納物を納めるポケット状の収納部３
を、ポーチ本体２の内側だけに形成する。又内部の一端
部に、貴重品用の収納部７を形成する。この収納部７に
収納させた貴重品８を繋ぎ止めるための線状部材９を、
ポーチ本体２の一端部に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、バッグインポーチに関し、更に詳しくはバッグの中を整理できるだ けではなく、バッグを替えるとき中身を一々移し替えることなく、簡単、迅速に 中身を入れ替えることができるよう形成したバッグインポーチに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のポーチとしては、例えば布地を縫製加工し、化粧道具等の被収納 物を納めるポケット状の収納部を内部だけではなく、外面にも形成したものがあ る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところでこの種のポーチは、バッグの中を上手に整理でき、又バッグを替える とき、バッグの中身を一々移し替えることなく、一度の出し入れ操作で簡単且つ 迅速に行うことができるものであるから、できるだけ出し入れ操作を円滑化、容 易化できるよう形成されているのが望ましい。又この種のポーチは、例えばバッ グから出し入れする際、床面等に一時的に置かれる場合も多いから、貴重品がこ ぼれ出て紛失することがないよう形成されているのが望ましい。

【０００４】 しかるに従来品は、上記の通り、ポーチ本体の内部だけではなく、外面にもポ ケット等の収納箇所が形成されていたから、従来品を使用するとバッグに出し入 れする際、バッグの止め金具等に外面の収納箇所の口が引っ掛かり易く、その結 果使い勝手が悪い、という問題点があった。

【０００５】 又従来品は、貴重品の場合も、その他の被収納物と同様に、単にポケット状の 収納部に収納させるだけであったから、従来品を使用すると、バッグからの出し 入れ時等に、貴重品の紛失事故が起きる惧れがあった。

【０００６】 本考案は、このような従来品の問題点を解消しようとするものである。 従って本考案の技術的課題は、バッグを替えるとき、中身の移し替え操作を容 易化できるだけではなく、バッグから出し入れする操作を、円滑化、容易化でき 、又貴重品の紛失を確実に防止できるよう形成したバッグインポーチを提供する ことにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の課題を解決するために、次のような技術的手段を採る。

【０００８】 即ち本考案は、図１に示されるように、バッグ１の中に出し入れ自在に収納さ れ、被収納物を納めるポケット状の収納部３を複数備えてなるバッグインポーチ であって、上記の収納部３がポーチ本体２の内側だけに形成され、且つ内部の一 端部に貴重品用の収納部７が形成され、この収納部７に収納させた貴重品８を繋 ぎ止めるための線状部材９がポーチ本体２の一端部に設けられたことを特徴とす る（請求項１）。

【０００９】 本考案の場合、ポケット状の収納部３、貴重品用の収納部７の大きさや配置、 或いは個数等は任意である。又ポーチ本体２は、例えば布地、樹脂シート、皮革 等で形成され、この場合表裏を反転使用できるよう形成されるのでも良い。

【００１０】 又ここで、内部の一端部に貴重品用の収納部７が形成され、とは、具体的には 貴重品用の収納部７がポーチ本体２の内部の片面の端に形成されたり、側面（い わゆるマチの部分）の内側に形成されることで達成される。又貴重品用の収納部 ７は、貴重品８を確実に収納できるよう、口７ａが例えばゴム部材７ｂ（図４参 照）で収縮状に形成されると良い。なお貴重品８としては、例えば部屋や自動車 のキー、定期券、或いは学生証や社員証等の身分証明書等がある。又ここで、線 状部材９とは、柔軟で細長い部材を意味し、具体的には紐、チェーン、樹脂製コ ード等がある。

【００１１】 又本考案は、線状部材９が伸縮自在に形成されるのが好ましい（請求項２）。

【００１２】 この場合は、貴重品８を収納させたときは線状部材９を短くでき、貴重品８を 使用するときはポーチ本体２から遠くまで引き出すことができる。従ってこれに よれば、貴重品８の取り扱いを容易化でき、使い勝手が良くなる、という利点が ある。線状部材９を伸縮自在に形成する仕方としては、具体的には線状部材９を ゴム部材等で形成したり、コイルスプリング状に巻回することにより達成される 。

【００１３】 又本考案は、ポーチ本体２の開口部２ａが、雌雄一対の止め具１１で閉塞自在 に形成されるのが好ましい（請求項３）。

【００１４】 なぜならこの場合は、ポーチ本体２の開口部２ａから中身である被収納物が不 用意に転がり出ることを防止でき、開口部２ａの開け閉めを簡単且つ容易にでき るからである。ここで、雌雄一対の止め具１１とは、雄形と雌形の一対の部材で 形成され、開閉操作をワンタッチで行うことが可能な止め具を意味する。具体的 には、スナップ、面状ファスナー、磁石の吸着作用を利用したスナップ式止め具 等がある。

【００１５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の好適な一実施形態を添付図面に従って説明する。

【００１６】 図１等において、１は例えばハンドバッグ等の婦人用のバッグである。又２は 、このバッグ１の中に出し入れ自在に収納される本考案品のポーチ本体である。 このポーチ本体２は、この実施形態では布地を縫製加工することにより形成され ている。

【００１７】 本考案品は、被収納物を納めるポケット状の収納部３をポーチ本体２の内側だ けに複数備えてなる。この収納部３は、この実施形態では図３〜図５に示される ように、ポーチ本体２の内側の対向する両面に、例えば縦方向の縫い目４で仕切 られて左右方向に並列状に複数形成されている。５は、ファスナー（チャック） である。この実施形態の本考案品は、このファスナー５で口が開け閉めされるフ ァスナー付き収納部６を備えてなる。

【００１８】 ７は、ポーチ本体２の内部の一端部に形成された貴重品用の収納部である。こ の貴重品用の収納部７の口７ａは、貴重品８としての例えばキーを確実に収納で きるよう、この実施形態ではゴム部材７ｂ（図４参照）で収縮状に形成されてい る。

【００１９】 ９は、貴重品用の収納部７に収納させた貴重品８としてのキーを、ポーチ本体 ２に繋ぎ止めるための線状部材である。この線状部材９は、この実施形態ではコ イルスプリング状に巻回された樹脂製コードで伸縮自在に形成されている。１０ は、ポーチ本体２の一端部の縁に取り付けられたリング状の連結部材である。線 状部材９は、この連結部材１０に基端部が取り付けられてポーチ本体２の一端部 に設けられている。

【００２０】 又１１は、雌雄一対の止め具としてのスナップである。ポーチ本体２の開口部 ２ａは、この止め具１１で被収納物が散逸しないよう閉塞自在に形成されている 。

【００２１】 次に本考案品の使用例を説明する。

【００２２】 使用者は、線状部材９の先端部に貴重品８としての例えばキーを繋ぎ止め、貴 重品用の収納部７にこのキーを入れ、又他の収納部３、６には被収納物としての 例えば財布、ハンカチ、ポケットティッシュ、携帯電話機、メガネ、タバコ、手 帳、筆記具、化粧道具等を収納させる。

【００２３】 そして使用者は、図１に示されるように、本考案品をバッグ１に納め、バッグ １と共に携帯して使用する。この場合、被収納物を取り出すときは、バッグ１の 蓋を開き、止め具１１で閉じられているポーチ本体２の開口部２ａを開いて使用 する。又バッグ１を替えるときは、本考案品を先ず使用中のバッグ１から取り出 し、次に交換用の別のバッグ１の中に本考案品をそのまま移し替えて使用する。

【００２４】 以上の処において、本考案は、図６〜図８に示されるように、サイズ変更が可 能になるよう、形成されるのでも良い。この実施形態の場合は、ポーチ本体２の 外面の所定位置を折り返して重ね合せ、この重合部１２の対向位置に設けた一対 の止め付け部材１３としてのスナップで重合部１２を固定できるよう形成したも のである。

【００２５】 従ってこの実施形態の場合は、バッグ１が例えば小さい場合は、ポーチ本体２ の重合部１２を止め付け部材１３としてのスナップで止め、左右方向の長さを短 くして使用する（図６、図７の実線状態参照）。又バッグ１が大きい場合は、止 め付け部材１３としてのスナップの係合状態を解き、ポーチ本体２の重合部１２ を左右方向に引き伸ばし、横方向に寸法Ｄ１だけ長くして使用する。この実施形 態の場合は、重合部１２を引き伸ばすと、この重合された部分の寸法Ｄ２の倍の 長さである寸法Ｄ３（寸法Ｄ１と同寸）だけ、横方向の寸法が長くなる。

【００２６】 それ故この本考案品の場合は、バッグ１の大きさが変わっても、バッグ１の中 で位置ずれが起きることを防止できるから、これによれば使い勝手が良くなると 共に、二種類の大きさの本考案品を揃える煩雑さ、不経済性を一掃できる。

【００２７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、バッグインポーチにおいて、ポケット状の収納 部をポーチ本体の内側だけに形成し、且つ内部の一端部に貴重品用の収納部を形 成し、この収納部に収納させた貴重品を繋ぎ止めるための線状部材をポーチ本体 の一端部に設けたものである。

【００２８】 従って本考案の場合は、バッグを替えるとき、中身を一々移し替えることなく 、ポーチ本体ごと入れ替えることで済むから、これによればバッグを交換する際 の中身の入れ替え操作を、簡単化、容易化、迅速化できる。

【００２９】 又本考案は、収納部をポーチ本体の内側だけに形成したものであるから、これ によればバッグの止め金具等に引っ掛かったりすることなく、円滑に出し入れで きる。更に本考案の場合は、貴重品を線状部材で繋ぎ止めることができるから、 これによれば貴重品の紛失を確実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ポーチの好適な一実施形態を示す使用状
態時の斜視図である。

【図２】同上ポーチの正面図である。

【図３】同上ポーチの開口時の平面図である。

【図４】図３のＩＶ―ＩＶ線における断面図である。

【図５】図３のＶ―Ｖ線における断面図である。

【図６】同上ポーチの他の実施形態を示す斜視図であ
る。

【図７】図６の実施形態に係る本考案品の作用を説明す
るための正面図である。

【図８】図６の実施形態に係る本考案品の正面図であ
る。

【符号の説明】

１ バッグ ２ ポーチ本体 ２ａ 開口部 ３ ポケット状の収納部 ４ 縫い目 ５ ファスナー ６ ファスナー付き収納部 ７ 貴重品用の収納部 ７ａ 貴重品用の収納部の口 ７ｂ ゴム部材 ８ 貴重品 ９ 線状部材 １０ 連結部材 １１ 止め具 １２ 重合部 １３ 止め付け部材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バッグの中に出し入れ自在に収納され、
   被収納物を納めるポケット状の収納部を複数備えてなる
   バッグインポーチであって、上記の収納部がポーチ本体
   の内側だけに形成され、且つ内部の一端部に貴重品用の
   収納部が形成され、この収納部に収納させた貴重品を繋
   ぎ止めるための線状部材がポーチ本体の一端部に設けら
   れたことを特徴とするバッグインポーチ。
2. 【請求項２】 請求項１記載のバッグインポーチであっ
   て、線状部材が伸縮自在に形成されたことを特徴とする
   バッグインポーチ。
3. 【請求項３】 請求項１又は２記載のバッグインポーチ
   であって、ポーチ本体の開口部が、雌雄一対の止め具で
   閉塞自在に形成されていることを特徴とするバッグイン
   ポーチ。