JP3075429U - 管体を輪状体に形成して成る壁掛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 観光地などのお土産店で販売されている、絵
画、写真、彫刻などの美術・工芸品を収めた壁掛けとし
て、雅趣ある美しさと、従来品に比して安価にこれを提
供することを課題とする。 【解決手段】 ゴム弾性を有する合成樹脂又は天然ゴ
ム、合成ゴムからなる管体１を、略真円となるように輪
状体Ｒに形成させた壁掛けにおいて、輪状体Ｒとした管
体１の内側に、三角、四角又はそれ以上の角を有する絵
画、写真、彫刻等の美術・工芸・装飾体６の角に対応す
る切込部３を設けるか、又は管体１の内側を、輪状体Ｒ
の全長手方向に切開した切開部４とし、そこに装飾体６
を差し込んで成る表裏両面を顕出可能にしたことを特徴
とする壁掛。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、名所、旧跡、その他、あらゆる観光地等の土産物店で販売する、美 術・工芸・装飾品の一つとしての斬新な壁掛けに関し、然も本案品は安価に製作 出来、従来にない雅趣ある美観を呈する壁掛けを提供する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、多くの観光地の土産物店で製造販売している壁掛装飾体としては、額入 りの絵画、写真、彫刻類か、又は木製の板の表面をこがして磨いたものに、適宜 の絵画や写真等を取り付けた片面だけの物が殆どで、勢い製作に手間・暇が掛か るみならず制作費も嵩む結果となる。したがって、それらの土産品を買う際に、 子供や、大人でも比較的安価に求めたい筋には一つの制約が生ずる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案品は、壁掛けとしての両面に雅趣の異なる絵画、彫刻、写真をセットす ることにより、一面のみの物に比して多様に楽しめる特徴をもち、輪状体たる外 輪が、軟質弾性を有する合成樹脂又はゴム系の物質から製作されているため、保 形成に優れ仮に落とした場合でも周囲に影響を与えることもなく、また、はめ込 んである美術・工芸品を損傷させる懸念も低い壁掛けとして提供することを課題 としている。その管体の色彩についても有色透明のもの、不透明のもの、太さな ど、装飾品に適合させる様如何様にも選択作成することが可能である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

１ ゴム弾性を有する合成樹脂又は天然ゴム、合成ゴムからなる管体１を、略 真円となるように輪状体Ｒに形成させた壁掛けにおいて、輪状体Ｒとした管体１ の内側に、三角、四角又はそれ以上の角を有する絵画、写真、彫刻等の美術・工 芸・装飾体６の角に対応する切込部３を設けるか、又は管体１の内側を、輪状体 Ｒの全長手方向に切開した切開部４とし、そこに装飾体６を差し込んで成る表裏 両面を顕出可能にしたことを特徴とする壁掛。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案に係る管体１は、シリコンゴム、スチレンブタジエンゴム、ポウレタン ゴム、ポリ塩化ビニルその他ゴム弾性をもつ原型回復性のものなら特に規定する ことなく使用できる。管体１は一本を差込継管２で連結するか、二本を二箇所で 繋げばよい。差込継管２の外径は、管体１の内径に適合する外径のものを用いる 。

【０００６】 管体１の色彩は透明でも、不透明でも目的に応じて選択でき、若し透明である 場合には外側から見えるので差込継管２は、体裁上、鋸鋏でカットして波状とし たものを差し込むと色彩との調和も加味した美観を呈する。その他、装飾体６と して比較的厚みを有する場合は（板等）、四角なら四角の四隅に適合した切込部 ３を設けたほうがよく、反面、薄いカードケースに表裏二枚の写真等をいれて装 飾体６としたような場合には、管体１の内側長手方向全体に切開部４を設けて、 所望の位置にセットすることも本考案の範疇に属するものである。

【０００７】

【実施例】

先ず、図面について説明すると、図１は本考案に係る壁掛の正面図で、図２は 管体１の内側長手方向の切開部４を示す側面図で、このものについては、差込継 管２は接合剤により接着した継管接合部７とすることにより保形性が維持される 。

【０００８】 外径１５ｍｍ、内径１２ｍｍの緑色透明の管体１一本を、外径１２ｍｍの差込 継管２を鋸鋏でカットしたものを差し込んで、真円の輪状体Ｒとした。上部の連 結部には飾り紐をもって吊り紐５とした。別に寸法合わせしたカードケースに写 真と、裏面に絵を入れた装飾体６を、四隅に合わせた切込部３に差し込んで壁掛 けとした。

【０００９】 本考案に係る壁掛けは、市場に出ておらず、客筋として老若男女に関わらず非 常に人気が高いと推測でき、本考案のものとは別の従来品の壁掛けにおける売れ 方の経験からみて、本考案品の物においても売れ行きは順調に経緯すると考えら れるから速やかな権利取得を望むところである。

【００１０】

【考案の効果】

以上詳記したように、本考案による壁掛けは、ソフトな管体からなる輪状の外 観に美術・工芸品を表裏両面に使い分けることが出来、管体の色彩と装飾体との 組み合わせにより雅趣ある美観を与え、かつ、安価に大小様々な製品を製作可能 である。製作に手数のかかった従来の種々の壁掛けに比して、容易に製作出来る ため市場性が非常に高い等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る壁掛の正面図

【図２】同側面図

【符号の説明】

１ 管体 ２ 差込継管 ３ 切込部 ４ 切開部 ５ 吊紐 ６ 装飾体 ７ 継管接合部 Ｒ 輪状体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴム弾性を有する合成樹脂又は天然ゴ
   ム、合成ゴムからなる管体１を、略真円となるように輪
   状体Ｒに形成させた壁掛けにおいて、輪状体Ｒとした管
   体１の内側に、三角、四角又はそれ以上の角を有する絵
   画、写真、彫刻等の美術・工芸・装飾体６の角に対応す
   る切込部３を設けるか、又は管体１の内側を、輪状体Ｒ
   の全長手方向に切開した切開部４とし、そこに装飾体６
   を差し込んで成る表裏両面を顕出可能にしたことを特徴
   とする壁掛。