JP3075361B2 - 分布型光ファイバ温度センサ - Google Patents

分布型光ファイバ温度センサ

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JP3075361B2 JP02300187A JP30018790A JP3075361B2 JP 3075361 B2 JP3075361 B2 JP 3075361B2 JP 02300187 A JP02300187 A JP 02300187A JP 30018790 A JP30018790 A JP 30018790A JP 3075361 B2 JP3075361 B2 JP 3075361B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は光ファイバーにパルスレーザー光を入射した
ときの後方散乱光から温度分布を測定する分布型光ファ
イバ温度センサに関する。
(従来の技術) プラントやエネルギ−システム等における配管の温度
分布を測定する場合、分布型光ファイバ温度センサ(以
下、温度センサと省略する)が用いられる。第15図はか
かる温度センサを適用した例であって、配管1に対して
温度センサの光ファイバー2が接触して配設されてい
る。この温度センサ2の作用を第16図を参照して説明す
ると、光ファイバー3の一端側には半導体レーザ4及び
受光素子5が設けられている。半導体レーザ4から出力
されたパルスレーザ光6は光ファイバー3に入射されて
その内部を伝播する。このとき、光ファイバー3の内部
にはラマン散乱光が発生し、このラマン散乱光のうち後
方散乱光がレーザ光の入射側に向かう。この場合、後方
散乱光の強度は温度に依存しており、例えば温度の高い
部分があると、後方散乱光の強度は高くなる。この後方
散乱光は光ファイバー3を伝播して受光素子5で受光さ
れ、光電変換される。この電気信号は信号処理装置に送
られ、この信号処理装置は電気信号を処理して第17図に
示す時系列信号に変換する。この時系列信号は光ファイ
バー3の入射側でレベルが高く、光ファイバー3の他端
側になるに従ってレベルが低くなり、かつ温度の高い部
分でレベルが高くなっていることを示す。そして、この
信号処理値は距離に対する換算を行って第18図に示す時
系列信号に変換し、この信号から温度分布を求める。
ところで、配管1の温度分布測定は第15図に示すよう
に光ファイバー2を配管1の軸方向に配設しているので
正確な温度分布が測定できない。すなわち、配管1内を
流れる流体の流速分布、内壁の状態変化による熱伝導率
の分布、周囲の温度条件、対流等により配管1の同一位
置でも表面温度は周方向において異なった分布を示す。
(発明が解決しようとする課題) 以上のように配管1の周方向の温度分布は考慮されて
おらず、正確な温度分布を測定できなかった。
そこで本発明は、周方向の温度分布を考慮して正確な
温度分布を測定できる分布型光行ファイバ温度センサを
提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、被測定体の周面に反って光ファイバーが配
置され、光ファイバーにパルスレーザ光を入射したとき
に生じる後方散乱光の強度及び到達時間から被測定体の
温度分布を求める分布型光ファイバ温度センサにおい
て、光ファイバーは、被測定体の軸方向及び周方向の温
度分布を求めるべく、被測定体の円周上の任意の2点間
の距離を特定するように一定ピッチで配置されることを
特徴とする分布型光ファイバ温度センサである。
(作用) このような手段を備えたことによって、光ファイバー
は、被測定体の軸方向及び周方向の温度分布を求めるべ
く、被測定体の円周上の任意の2点間の距離を特定する
ように測定体の周面に反って一定ピッチで配置されてい
るので、被測定体における周面の任意位置での温度を捕
らえることができる。その結果、被測定体における通常
の軸方向温度分布のみならず周方向温度分布も正確に求
まる。
(実施例) 以下、本発明の第1実施例について図面を参照して説
明する。
第1図は分布型光ファイバ温度センサの構成図であ
る。円筒の配管1には光ファイバー10がその周囲に沿っ
て規則的な形状で配置されている。すなわち、光ファイ
バー10は配管1に対して一定ピッチlで巻き付けられて
いる。そして、光ファイバー10は一定ピッチl間つまり
(イ)−(イ′)間、(ハ)−(ハ′)間の長さがLと
なっている。
この光ファイバー10の一端側には半導体レーザ11及び
受光素子12が設けられ、この受光素子12は信号処理装置
13に接続されている。この信号処理装置13は受光素子12
からの電気信号を受けて配管1の周方向及び軸方向にお
ける温度分布を求める機能を有している。
次に上記の如く構成された温度センサの作用について
説明する。配管1は上部aが高温で下部が低温となって
いる。半導体レーザ11から出力されたパルスレーザ光14
は光ファイバー10に入射されてその内部を伝播する。こ
のとき、光ファイバー10の内部にはラマン散乱光が発生
し、このラマン散乱光のうち後方散乱光がパルスレーザ
光14の光ファイバー10への入射側に向かう。この場合、
後方散乱光の強度は上記の如く温度に依存する。この後
方散乱光は光ファイバー10を伝播して受光素子12で受光
され、光変換されて信号処理装置13に送られる。
この信号処理装置13は受光素子12からの電気信号を受
けて後方散乱光の強度及び到達時間を求めて後方散乱光
の時系列信号に変換し、この時系列信号から第2図に示
すような位置に対する温度分布を求める。この温度分布
から分かるように光ファイバー10が配管1の高温部分に
配置されたところの温度が高くなり、低温部分に配置さ
れたところの温度が低くなっており、この温度変化がピ
ッチlごとに周期的に変化している。
次に信号処理装置13はこの温度分布から同一円周位置
をパラメータとして配管1の軸方向の温度分布を求め
る。信号処理装置13は例えば円周上の位置(イ)
(イ′)(イ″)、位置(ロ)(ロ′)(ロ″)及び位
置(ハ)(ハ′)(ハ″)の温度を抽出して第3図に示
すような温度分布を作成する。
ここで、配管1の円周上の任意の位置における温度を
求める場合について説明する。第4図に示すように配管
1を1ピッチlの長さだけ展開して光ファイバー10の一
端をSとするとともに他端をEとする。第5図は配管1
を展開した模式図であって、配管1の円周は2πrとな
る。なお、rは配管1の半径である。ゆえに、1ピッチ
lの光ファイバー10の長さLは となる。従って、位置Sから円周方向にθだけ回転した
位置Pまでの距離LPにより表される。従って、この第(2)式から配管1の
円周上の任意の位置における温度が求められる。
このように上記第1実施例においては、光ファイバー
10を配管1に対して一定ピッチlで巻き付けたので、配
管1の円周上の温度分布を求めることができる。これに
より、配管1内を流れる流体の流速分布、内壁状態変化
による熱伝導率の分布、周囲の温度条件、対流等により
配管1の表面分布が周方向において異なっても、その温
度分布を正確に測定できる。
次に本発明の第2実施例について第6図乃至第9図を
参照して説明する。
配管1に対してその構造上から光ファイバー10を巻き
付けることが困難な場合、光ファイバー10は第6図に示
すように配管1の表面に一定ピッチ間隔で折り曲げられ
て配置される。この場合、光ファイバー10の配管1に対
する配設は第8図に示す各フック20を第7図に示すよう
に所定間隔ごとに設けて行われる。この場合、ピッチ
l、光ファイバー10の1ピッチl間の距離Lとして円周
方向にθだけ回転した位置Qまでの距離LQは第9図に示
す模式図を参照すると、 により表される。従って、この第(3)式から配管1の
円周上の任意の位置における温度が求められる。
このように上記第2実施例においても配管1の円周上
の温度分布を求めることができるとともい、配管1の軸
方向の温度分布を求めることができる。
ところで、この第2実施例において光ファイバー10を
配管1に対して配置する場合、第10図に示すように十分
耐熱性のあるシート部材30上に予め配線し、このシート
部材30ごと配管1に取り付けてもよい。又、逆に配管1
に光ファイバー10を布設し、この後にシート部材30によ
り被覆してもよい。これにより各フック20を直接配管1
に取り付けることができない場合に有効である。第11図
及び第12図はかかるシート部材30を用いて光ファイバー
10を配管1に設けた例であり、第12図は複数の光ファイ
バー10を配管1に設けた場合である。
なお、本発明は上記各実施例に限定されるものでなく
その要旨を変更しない範囲で変更してもよい。例えば、
被測定体としては第13図及び第14図に示すような四角柱
や三角柱でも適用できる。
[発明の効果] 以上詳記したように本発明によれば、周方向の温度分
布を考慮して正確な温度分布を測定できる分布型光ファ
イバ温度センサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明の第1実施例を説明するため
の図であって、第1図は構成図、第2図は温度分布図、
第3図は円周上の温度分布図、第4図及び第5図は任意
位置の温度の算出を説明するための図、第6図乃至第9
図は本発明の第2実施例を説明するための図であって、
第6図及び第7図は構成図、第8図はフックの構成図、
第9図は任意位置の温度の算出を説明するための図、第
10乃至第14図は光ファイバーの他の適用例を示す図、第
15図乃至第18図は従来技術を説明するための図である。 1……配管、10……光ファイバー、11……半導体レー
ザ、12……受光素子、13……信号処理装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定体の周面に反って光ファイバーが配
    置され、前記光ファイバーにパルスレーザ光を入射した
    ときに生じる後方散乱光の強度及び到達時間から前記被
    測定体の温度分布を求める分布型光ファイバ温度センサ
    において、 前記光ファイバーは、前記被測定体の軸方向及び周方向
    の温度分布を求めるべく、前記被測定体の円周上の任意
    の2点間の距離を特定するように一定ピッチで配置され
    ることを特徴とする分布型光ファイバ温度センサ。
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