JP3075124U - 室内貼着型テレビジョンカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水構造が不要で、車内の居住空間を狭くす
ることもない等の特長を有するテレビジョンカメラを提
供する。 【解決手段】 本体２と、本体２にレンズ７を回動可能
に支持する支持手段と、支持手段によって支持されたレ
ンズ７の回動角度を調整する調整手段と、本体２を略々
透明な面上に貼着するための貼着手段とを備える室内貼
着型テレビジョンカメラ１。このカメラ１を車両のリア
ウインドウ２１に設置して後方確認用に使用することが
できる。支持手段を、レンズ７を保持するとともに左右
両側に軸部８、９を有するレンズユニット３と、本体２
に固定され軸部９、１０を支持する軸受け１０、１１と
で構成することができ、調整手段を、レンズユニット３
の軸部の一方８に一体的に形成されたダイヤル４と、該
ダイヤル４の軸部４ａと軸受け１０に形成された凹部１
０ａとの間に介装されたＯリング１３とで構成すること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、車両の後方を確認するため等の目的で使用される室内貼着型テレビ ジョンカメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、車両の後方を確認するため、または建物の玄関や窓から外を監視する等 の目的でテレビジョンカメラが使用されている。このテレビジョンカメラには、 ＣＣＤイメージセンサ等が搭載され、車両の後方確認に用いた場合には、画像を バックミラー感覚で視得したり、建物の玄関等の監視に利用する場合には、赤外 線センサを内蔵させて人が検知エリアに入ると音で知らせること等も行われてき た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来のテレビジョンカメラにおいては、車外または室外に設置さ れていると、テレビジョンカメラが風雨に曝されることがあるため、防水構造と する必要があり、製造コストが増加するという問題があった。

【０００４】 また、車両の後方確認用に設置する場合には、車内にテレビジョンカメラを置 くスペースが必要であるため、テレビジョンカメラのみならずその支持構造等に よって車内の居住空間が狭くなるという問題があった。

【０００５】 そこで、本考案は上記従来のテレビジョンカメラにおける問題点に鑑みてなさ れたものであって、防水構造が不要であるとともに、車内の居住空間を狭くする こともない等の特長を有するテレビジョンカメラを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１記載の考案は、室内貼着型テレビジョンカ メラであって、本体と、該本体にレンズを回動可能に支持する支持手段と、該支 持手段によって支持されたレンズの回動角度を調整する調整手段と、前記本体を 略々透明な面上に貼着するための貼着手段とを備えることを特徴とする。

【０００７】 そして、請求項１記載の考案によれば、貼着手段を介して本体を略々透明な面 上に貼着することができ、その後、レンズの回動角度調整手段によって被写体の 方向にレンズ７を向けることができるため、略々透明な面越しに被写体を容易に 捉えることができる。これによって、テレビジョンカメラを室内に設置すること ができ、盗難に遭遇しづらくなるとともに、防水対策が不要となって、構造が簡 易で製造コストも低減できる。

【０００８】 請求項２記載の考案は、請求項１記載の室内貼着型テレビジョンカメラにおい て、略々透明な面が車両のリアウインドウであることを特徴とする。

【０００９】 請求項２記載の考案によれば、車両のリアウインドウの角度が車種によって変 化しても、調整手段を使用してレンズの回動角度を調整することができるため、 後方確認カメラとして最適の角度に容易に調整することができる。また、リアウ インドウに直接テレビジョンカメラを貼着するため、車内の居住空間を狭めるこ ともない。

【００１０】 請求項３記載の考案は、請求項１または２記載の室内貼着型テレビジョンカメ ラの好ましい一形態として、前記支持手段は、前記レンズを保持するとともに、 左右両側に軸部を有するレンズユニットと、前記本体に固定され、前記軸部を支 持する軸受けとを含むことを特徴とする。

【００１１】 また、請求項４記載の考案は、請求項３記載の室内貼着型テレビジョンカメラ において、前記調整手段は、前記レンズユニットの前記軸部の一方に一体的に形 成されたダイヤルと、該ダイヤルの軸部と、前記軸部の前記軸受けに形成された 凹部との間に介装されたＯリングであることを特徴とする。これによって、簡易 な構成により、ワンタッチでレンズの回動角度を調整することができる。

【００１２】 請求項５記載の考案は、請求項１乃至４のいずれかに記載の室内貼着型テレビ ジョンカメラにおいて、前記貼着手段は、前記本体の前記レンズが配置された面 に貼着された接着テープであることを特徴とする。これによって、レンズを透明 な面の外側に向けながら容易にテレビジョンカメラを同面上に設置することがで きる。

【００１３】

【考案の実施の形態】

次に、本考案にかかる室内貼着型テレビジョンカメラ（以下「テレビジョンカ メラ」と略称する）の実施の形態の具体例を図面を参照しながら説明する。尚、 本実施例では、本考案にかかるテレビジョンカメラを車両の後方確認用に使用す る場合を例にとって説明する。

【００１４】 図１は、本考案にかかるテレビジョンカメラの一実施例を示し、このテレビジ ョンカメラ１は、本体２と、本体２に対して回動可能に設けられたレンズユニッ ト３と、レンズユニット３の回動角度を調整するためのダイヤル４と、アンテナ ５と、本体２を車両のリアウインドウに貼着するための両面テープ６等で構成さ れる。

【００１５】 図２に示すように、レンズ７を備えたレンズユニット３は、左右両側の軸部８ 、９の各々が本体２（図１）に固定された軸受け１０、１１によって回動可能に 支持されるとともに、軸部８と係合する軸部４ａを備えたダイヤル４によってテ レビジョンカメラ１が車両のリアウインドウに設置された状態で上下方向に回動 可能となっている。軸受け１０の凹部１０ａとダイヤル４の軸受け１０との当接 面４ｂの間には、摩擦力によってレンズ７の軸部８を凹部１０ａに保持するため Ｏリング１３が介装される。

【００１６】 図１に示すように、アンテナ５は、図示しない保持手段によって本体に対して ３６０°回動可能に装着される。また、電源コード１２が図示しない電源に接続 される。その他レンズ７等の構成要素については、通常のテレビジョンカメラの 場合と同様である。

【００１７】 次に、上記テレビジョンカメラ１の電気的構成について、図３を参照しながら 説明する。

【００１８】 このテレビジョンカメラ１は、ＣＣＤ等のイメージセンサ１４と、テレビジョ ントランスミッタ１５と、周波数（チャンネル）切換スイッチ１６と、アンテナ ５等で構成される。

【００１９】 イメージセンサ１４によって画像からの光信号が電気信号に置き換えられ、Ｎ ＴＳＣ信号がテレビジョントランスミッタ１５に送信され、この映像信号がアン テナ５を介してテレビジョン受信機１７のアンテナ１８に伝送され、テレビジョ ンカメラ１によって撮影された画像がテレビジョン受信機１７の画面に映し出さ れる。ここで、周波数切換スイッチ１６は、映像信号の周波数を例えば４段階に 切り換えるために備えられる。

【００２０】 次に、上記構成を有するテレビジョンカメラ１の使用方法について、図４を参 照しながら説明する。

【００２１】 まず、両面テープ６を介してテレビジョンカメラ１の本体２を車両のリアウイ ンド２１の内側に貼着する。次に、ダイヤル４によってレンズユニット３の上下 方向の角度を調整して被写体の方向にレンズ７を向ける。また、テレビジョン受 信機１７を車内のダッシュボード等の上に設置する。

【００２２】 図示しないスイッチをオンして、イメージセンサ１４等に電力を供給し、映像 信号をアンテナ５を介してテレビジョン受信機１７に送信し、テレビジョン受信 機１７によって車両後方の画像を得ることができる。尚、バックギヤに切り換え たときに、自動的にイメージセンサ１４等に電力を供給して、車両後方の画像を 得るようにすることもできる。

【００２３】 尚、上記実施例においては、本体２にレンズ７を含むレンズユニット３を回動 可能に支持する支持手段を、レンズユニット３の軸部８、９と、軸受け１０、１ １とで構成したが、本考案の支持手段はこれに限定されることはない。

【００２４】 また、上記支持手段によって支持されたレンズ３の回動角度を調整する調整手 段として、ダイヤル４と、Ｏリング１３等を用いたが、レンズユニット３の重量 等を考慮して他の構成を採用することもできる。

【００２５】 さらに、本体２をリアウインドウ２１に貼着するための貼着手段として両面テ ープ６を用いたが、貼着面を有するものであれば他の構成とすることもできる。

【００２６】 また、上記実施例においては、本考案にかかる室内貼着型テレビジョンカメラ を車両の後方確認用に使用する場合について説明したが、建物の玄関等の監視等 に使用することも可能である。

【００２７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、防水構造が不要であるとともに、車両 の後方確認用に用いた場合には、車内の居住空間を狭くすることもない等の特長 を有するテレビジョンカメラを提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるテレビジョンカメラの一実施例
を示す外観斜視図である。

【図２】図１のテレビジョンカメラのレンズの支持手段
及び調整手段を示す分解斜視図である。

【図３】本考案にかかるテレビジョンカメラの一実施例
の電気的構成を示すブロック図である。

【図４】図１のテレビジョンカメラの使用例として車両
のリアウインドウに設置した場合を示す図であって、
（ａ）は側面図、（ｂ）は正面図である。

【符号の説明】

１ テレビジョンカメラ ２ 本体 ３ レンズユニット ４ ダイヤル ４ａ 軸部 ４ｂ 当接面 ５ アンテナ（テレビカメラ側） ６ 両面テープ ７ レンズ ８ 軸部 ９ 軸部 １０ 軸受け １０ａ 凹部 １１ 軸受け １２ 電源コード １３ Ｏリング １４ イメージセンサ １５ テレビジョントランスミッタ １６ 周波数切換スイッチ １７ テレビジョン受信機 １８ アンテナ（テレビジョン受信機側） ２１ リアウインドウ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体と、 該本体にレンズを回動可能に支持する支持手段と、 該支持手段によって支持されたレンズの回動角度を調整
   する調整手段と、 前記本体を略々透明な面上に貼着するための貼着手段と
   を備えることを特徴とする室内貼着型テレビジョンカメ
   ラ。
2. 【請求項２】 前記略々透明な面が、車両のリアウイン
   ドウであることを特徴とする請求項１記載の室内貼着型
   テレビジョンカメラ。
3. 【請求項３】 前記支持手段は、 前記レンズを保持するとともに、左右両側に軸部を有す
   るレンズユニットと、 前記本体に固定され、前記軸部を支持する軸受けとを含
   むことを特徴とする請求項１または２記載の室内貼着型
   テレビジョンカメラ。
4. 【請求項４】 前記調整手段は、 前記レンズユニットの前記軸部の一方に一体的に形成さ
   れたダイヤルと、 該ダイヤルの軸部と、前記軸部の前記軸受けに形成され
   た凹部との間に介装されたＯリングであることを特徴と
   する請求項３記載の室内貼着型テレビジョンカメラ。
5. 【請求項５】 前記貼着手段は、 前記本体の前記レンズが配置された面に貼着された接着
   テープであることを特徴とする請求項１乃至４のいずれ
   かに記載の室内貼着型テレビジョンカメラ。