JP3074597U - 作務衣 - Google Patents
作務衣Info
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- JP3074597U JP3074597U JP2000004678U JP2000004678U JP3074597U JP 3074597 U JP3074597 U JP 3074597U JP 2000004678 U JP2000004678 U JP 2000004678U JP 2000004678 U JP2000004678 U JP 2000004678U JP 3074597 U JP3074597 U JP 3074597U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 着替えを省略し、墨染めの法衣を上から直接
羽織ることができ、僧侶としての体裁を損わず、普段の
雑務にも支障のない作務衣を提供すること。 【解決手段】 穿き口部6cの前部から裾口6d、6e
までの長さよりも少し長い前垂れ布7を、その上端部で
穿き口部6cの前部から両側部を越えて後身頃部6b側
に若干巻き込ませて縫着し、該前垂れ布7を捲り上げ状
態で保持する係止具8を装備させ、前記穿き口部6cの
背中側に腰紐9の中央部を縫着し、該腰紐9の両端を穿
き口部6cの前部で結び止め可能とした下衣6と、前後
の身頃部1a〜1d及び両側袖部2a、2bを有し、一
様な幅の衿3を着物衿と同様に胸元でX字状に召し合わ
せ交差させ、両側の衿裾に係止具4a、4bを取付け、
これに対応して両側の脇下部内外に係止具4c、4dを
取付けた上衣1とからなる。
羽織ることができ、僧侶としての体裁を損わず、普段の
雑務にも支障のない作務衣を提供すること。 【解決手段】 穿き口部6cの前部から裾口6d、6e
までの長さよりも少し長い前垂れ布7を、その上端部で
穿き口部6cの前部から両側部を越えて後身頃部6b側
に若干巻き込ませて縫着し、該前垂れ布7を捲り上げ状
態で保持する係止具8を装備させ、前記穿き口部6cの
背中側に腰紐9の中央部を縫着し、該腰紐9の両端を穿
き口部6cの前部で結び止め可能とした下衣6と、前後
の身頃部1a〜1d及び両側袖部2a、2bを有し、一
様な幅の衿3を着物衿と同様に胸元でX字状に召し合わ
せ交差させ、両側の衿裾に係止具4a、4bを取付け、
これに対応して両側の脇下部内外に係止具4c、4dを
取付けた上衣1とからなる。
Description
【0001】
本考案は、僧侶が寺院内や境内などで雑務を行う場合に着用される作務衣に関 するものである。
【0002】
本来、僧侶の正装は、宗派によって多少異なるが、一般に、和服形式で下側に 白地の着物を着用し、その上から墨染めの法衣が着用されている場合が多い。し かし、寺院内や境内などで雑務を行う場合、行動の利便性、汚損回避等のため、 普段着として、作務衣が着用されている。
【0003】
しかし、作務衣は、僧侶の普段着であって、本来の正装ではない。そのため、 予約客以外の臨時客や檀家、信者等の急な来訪時、急いで正装に着替えて接見対 応されている。来訪者の要件が済めば、再び、作務衣に着替えて雑務に戻る場合 もしばしばあり、その都度、着替えを余儀なくされている。
【0004】 そこで本考案は、着替えを省略し、墨染めの法衣を上から直接羽織ることがで き、僧侶としての体裁を損わず、普段の雑務にも支障のない作務衣を提供するこ とを目的としている。
【0005】
上記目的を達成するため、本考案の請求項1の作務衣は、ズボン状に裁断・縫 製された前後の身頃部を有し、穿き口部前部から裾口までの長さよりも少し長い 前垂れ布を、その上端部で穿き口部前部から両側部を越えて後身頃側に若干巻き 込ませて縫着し、該前垂れ布を捲り上げ状態で保持させるための係止具を装備さ せ、前記穿き口部の背中側に腰紐の中央部を縫着し、該腰紐の両端を穿き口部前 部で結び止め可能とした下衣と、前後の身頃部及び両側袖部を有し、後身頃部の 衿回りから左右の前身頃部の召し合わせ部に沿って一様な幅の衿を縫着して着物 衿と同様に胸元でX字状に召し合わせ交差させ、両側の衿裾に係止具を取付け、 これに対応して両側の脇下部内外に係止具を取付けた上衣とからなることを特徴 とする。
【0006】 請求項2の作務衣は、上衣の後身頃部を左右に分離裁断し、背中央部で縦縫合 線に沿って縫合したことを特徴とする。
【0007】 請求項3の作務衣は、上衣の腹部周囲に前後の身頃部の生地を若干上部へ摘み 上げて縫合した折り返し重合部を形成したことを特徴とする。
【0008】 請求項4の作務衣は、上衣の両袖付け根の脇下にカット部を設けたことを特徴 とする。
【0009】 請求項5の作務衣は、上衣の両側裾部にサイドスリットを形成したことを特徴 とする。
【0010】 請求項6の作務衣は、下衣の前垂れ布を捲り上げ状態で保持するための係止具 が、ボタンとこのボタンに係止するループ状止め紐とで構成されていることを特 徴とする。
【0011】 請求項7の作務衣は、上衣の衿裾及び両脇下の内外に取付けた係止具が、結び 止め紐であることを特徴とする。
【0012】
以下、本考案の実施の形態を図面に基いて説明する。図1の(A)は本考案に 係る作務衣の上衣の実施形態を示す正面図、(B)は下衣の実施形態を示す正面 図、図2の(A)は本考案に係る作務衣の上衣の実施形態を示す背面図、(B) は下衣の実施形態を示す背面図である。
【0013】 図1及び図2において、本考案に係る作務衣の上衣の実施形態は、前後の身頃 部1a、1b、1c、1d及び両側袖部2a、2bを有し、後身頃部1c、1d の衿回りから左右の前身頃部1a、1bの召し合わせ部に沿って一様な幅の衿3 を縫着して着物衿と同様に胸元でX字状に召し合わせ交差させ、両側の衿裾に係 止具4a、4bを取付け、これに対応して両側の脇下部内外に係止具4c、4d を取付けている。上衣1の衿裾及び両脇下の内外に取付けた係止具4a〜4dは 、身頃生地と共生地で作成した結び止め紐とした場合を例示しているが、マジッ クテープ(商標名)等の面接着型ファスナーやボタン、その他、ホック等を採用 しても良い。
【0014】 上衣1の後身頃部1c、1dは、左右に分離裁断し、背中央部で縦縫合線1e に沿って縫合している。また、上衣1の腹部周囲には前後の身頃部1a〜1dの 生地を若干上部へ摘み上げて縫合した折り返し重合部1fを形成している。さら に、上衣の両袖付け根の脇下にV状のカット部1g、1hを設けている。また、 上衣の両側裾部にサイドスリット1i、1jを前記折り返し重合部1fより下側 に形成している。また、上衣の前身頃部1a、1bには、サイドポケット5a、 5bを形成し、さらに、召し合わせの下側となる前身頃部1aの外側に内ポケッ ト5cを形成している。
【0015】 袖部2a、2bの袖丈は、夏用(五分袖)〜冬用(八分袖)まで、適宜の長さ とされる。また、上衣の着丈は、ハーフコート丈(夏季用)から七分丈(冬、春 、秋等)とされる。上衣の袖口には、ゴムを入れても入れなくてもよい。上衣を 構成する生地は、木綿、麻、絹等の天然繊維、化学繊維、合成繊維、これらの混 紡繊維等のいずれを用いてもよく、その色彩も、白地、藍染め、茶褐色、その他 、宗派で認容されている適宜の色彩を採用してもよい。
【0016】 次に、本発明の作務衣の下衣6は、ズボン状に裁断・縫製された前後の身頃部 6a、6bを有し、穿き口部6cの前部から裾口6d、6eまでの長さよりも少 し長い前垂れ布7を、その上端部で穿き口部6cの前部から両側部を越えて後身 頃部6b側に若干(例えば、7〜8cm程度)巻き込ませて縫着し、該前垂れ布 7を捲り上げ状態で保持させるための係止具8を装備させ、前記穿き口部6cの 背中側に腰紐9の中央部を縫着し、該腰紐9の両端を穿き口部6cの前部で結び 止め可能としている。
【0017】 下衣6の前垂れ布7を捲り上げ状態で保持するための係止具8は、本実施形態 では、前垂れ布7の上部両側に取付けたボタン8aと、このボタン8aに2つ折 り状態又は4つ折り状態に折り畳んで係止するために、前垂れ布7の下端両側と 途中両側とに取付けられ、前垂れ布7と共生地で作成されたループ状止め紐8b 、8cとで構成した場合を例示しているが、マジックテープ(商標名)等の面接 着型ファスナー、その他、適宜の係止具を採用しても良く、折り畳み数も適宜変 更しても良い。この下衣6及び前垂れ布7は、上衣1と同一生地及び色彩で構成 され、裾口6d、6eには、ゴムを入れても入れなくてもよい。なお、本考案の 作務衣は、男女同様とするものである。
【0018】
請求項1の考案によれば、普段の雑務等の作業時では、前垂れ布の裾を捲り上 げて、その状態を係止具で保持させておき、これによって、従来の作務衣と同様 となり、作業の支障とならず、かつ、前垂れ布が汚れるのを防止することができ 、急な来訪者等に正装で接見対応する場合には、前垂れ布の係止を解いて前垂れ 布を前に垂れ下げた状態で墨染めの法衣を上から直接羽織って、着替え時間を短 縮し、素早く対応することができ、来訪者を長く待たせる必要がなく、しかも、 僧侶の歩行時はもとより、正座して対応する場合の着座時や立座時に法衣の前側 の裾が多少捲れても、前側の内側には前垂れ布があり、下衣の裾口が隠されてお り、衿部は着物衿と同様としてあるため、本考案の作務衣が、正装時の下側に着 物を着ているのと同様に見え、僧侶の体裁が十分に保たれる。しかも、両側の衿 裾に係止具を取付けているため、上衣着用状態での衿を引締めて密着させること ができ、襟元の乱れを防止して常に整った襟元を保持させることができ、法衣を 羽織った状態はもとより、作務衣で行う雑務の遂行時にも着用者の威厳を向上さ せることができる。また、緊急時や用足し時、バイク等に乗って檀家等に出掛け る際には、前垂れ布を捲り上げれば、運転し易く、便利であり、目的場所に到着 して前垂れ布を下ろし、墨染めの法衣を着用すればよく、墨染めの法衣だけを衣 装ケース等に入れて法具等と共に持ち運びすればよくなるため、交通安全性を向 上させることができ、また、法衣の損傷も少なくすることができる。そして、檀 家等での要件が済めば、法衣を脱ぎ、前垂れ布を捲り上げて再びバイク等に乗っ て帰院することができる。
【0019】 請求項2の考案によれば、本考案の作務衣の上衣は、背広服等の洋服と同様な 立体裁断・縫製方法を採用することが可能となり、体形にフィットした体裁の良 い上衣の提供が可能となる。
【0020】 請求項3の考案によれば、作務衣の上衣の腹部周囲に折り返し重合部を設ける ことによって、上衣の強度を向上させることができると共に、該重合部の位置で 上衣の裾の風等による捲くれ上がりを防止することができ、バンドと同様なアク セントと機能を与えることができ、外観見栄えの向上が図れる。
【0021】 請求項4の考案によれば、両手の上げ下げ動作等を容易にすることができる。
【0022】 請求項5の考案によれば、腰回りの捩り動作や上半身の前後への屈伸動作を円 滑にすることができる。
【0023】 請求項6の考案によれば、下衣の前垂れ布の捲り上げ状態の係止操作及び係止 解除操作が容易であり、法衣を上から羽織った場合の前垂れ布の裾捌きを容易に し、かつ、着座時の異物状の違和感や痛感等を与えることもなくすことができる 。
【0024】 請求項7の考案によれば、上衣の召し合わせ状態の保持を着用者のサイズに関 係なく自由に調整して最適状態に結び止めることができる。
【図1】(A)は本考案に係る作務衣の上衣の実施形態
を示す正面図、(B)は下衣の実施形態を示す正面図。
を示す正面図、(B)は下衣の実施形態を示す正面図。
【図2】(A)は本考案に係る作務衣の上衣の実施形態
を示す背面図、(B)は下衣の実施形態を示す背面図。
を示す背面図、(B)は下衣の実施形態を示す背面図。
1 上衣 1a、1b 前身頃部 1c、1d 後身頃部 1e 縦縫合線 1f 折り返し重合部 1g、1h カット部 1i、1j サイドスリット 2a、2b 袖部 3 衿 4a〜4d 係止具 5a、5b サイドポケット 5c 内ポケット 6 下衣 6a 前身頃部 6b 後身頃部 6c 穿き口部 6d、6e 裾口 7 前垂れ布 8 係止具 8a ボタン 8b、8c ループ状止め紐 9 腰紐
Claims (7)
- 【請求項1】 ズボン状に裁断・縫製された前後の身頃
部を有し、穿き口部前部から裾口までの長さよりも少し
長い前垂れ布を、その上端部で穿き口部前部から両側部
を越えて後身頃側に若干巻き込ませて縫着し、該前垂れ
布を捲り上げ状態で保持させるための係止具を装備さ
せ、前記穿き口部の背中側に腰紐の中央部を縫着し、該
腰紐の両端を穿き口部前部で結び止め可能とした下衣
と、 前後の身頃部及び両側袖部を有し、後身頃部の衿回りか
ら左右の前身頃部の召し合わせ部に沿って一様な幅の衿
を縫着して着物衿と同様に胸元でX字状に召し合わせ交
差させ、両側の衿裾に係止具を取付け、これに対応して
両側の脇下部内外に係止具を取付けた上衣とからなるこ
とを特徴とする作務衣。 - 【請求項2】 上衣の後身頃部を左右に分離裁断し、背
中央部で縦縫合線に沿って縫合したことを特徴とする請
求項1に記載の作務衣。 - 【請求項3】 上衣の腹部周囲に前後の身頃部の生地を
若干上部へ摘み上げて縫合した折り返し重合部を形成し
たことを特徴とする請求項1又は2に記載の作務衣。 - 【請求項4】 上衣の両袖付け根の脇下にカット部を設
けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
作務衣。 - 【請求項5】 上衣の両側裾部にサイドスリットを形成
したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
作務衣。 - 【請求項6】 下衣の前垂れ布を捲り上げ状態で保持す
るための係止具が、ボタンとこのボタンに係止するルー
プ状止め紐とで構成されていることを特徴とする請求項
1〜5のいずれかに記載の作務衣。 - 【請求項7】 上衣の衿裾及び両脇下の内外に取付けた
係止具が、結び止め紐であることを特徴とする請求項1
〜6のいずれかに記載の作務衣。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000004678U JP3074597U (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | 作務衣 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000004678U JP3074597U (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | 作務衣 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3074597U true JP3074597U (ja) | 2001-01-19 |
Family
ID=43207763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000004678U Expired - Fee Related JP3074597U (ja) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | 作務衣 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3074597U (ja) |
-
2000
- 2000-07-04 JP JP2000004678U patent/JP3074597U/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
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