JP3074593B2 - 樹脂材料の造粒装置 - Google Patents

樹脂材料の造粒装置

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JP3074593B2 JP06309436A JP30943694A JP3074593B2 JP 3074593 B2 JP3074593 B2 JP 3074593B2 JP 06309436 A JP06309436 A JP 06309436A JP 30943694 A JP30943694 A JP 30943694A JP 3074593 B2 JP3074593 B2 JP 3074593B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/02Making granules by dividing preformed material
    • B29B9/06Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂材料のペレットを
製造する造粒装置に関するもので、特に、紐状に成形さ
れた樹脂材料をその長手方向に送りながら、その送り方
向に直交する面内で回転する刃物によって細かく切断す
ることにより、粒状に加工するようにした樹脂材料の造
粒装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、樹脂材料は、原料を溶融混練
し、粒状に加工してペレットとした上で搬送される。そ
のように樹脂材料をペレット化する造粒装置としては、
シートカット方式、ストランドカット方式、空中あるい
は水中ホットカット方式等、種々の方式のものが知られ
ているが、それらはいずれも、樹脂材料をまず紐状に成
形し、次いで、その紐状の樹脂材料を長手方向に送りな
がら、横切り用の回転カッタにより一定の長さに切断す
る、というものである。ホットカット方式の造粒装置に
おいては、古くから、その回転カッタとして、樹脂材料
が紐状に成形されて押し出される送り方向に直交する面
内で平板状の刃物を回転させるようにしたものが用いら
れていた(例えば実開昭63−21008号公報参
照)。また、最近では、ストランドカット方式の造粒装
置においても、紐状に成形された樹脂材料であるストラ
ンドの送り方向に直交する面内で回転する回転円板に刃
板を取り付けた回転カッタが用いられるようになってき
ている(特開平4−226303号公報参照)。
【0003】そのような回転カッタを用いる場合、従来
は、その回転カッタを構成する刃物は回転中心から放射
状に延びる半径上に配置するものとされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な造粒装置においては、紐状の樹脂材料は、通常、多数
本が一列あるいは数列に並んだ状態で固定刃上に送られ
て、回転する刃物によって切断される。その場合、一般
には、回転カッタの回転中心は固定刃とほぼ同一面上に
配置される。そのために、従来のように刃物を回転中心
に対して放射状の位置に配置したものでは、その刃物に
多数本の樹脂材料の切断抵抗が同時に加わることにな
る。そして、その結果として、その刃物にはかなりの負
荷がかかることになる。特にストランドカット方式の造
粒装置の場合には、切断される樹脂材料が硬化している
ので、その負荷は大きくなる。したがって、刃物、特に
その刃先には、そのような負荷に耐え得るだけの剛性を
持たせることが必要となる。そのためには、刃先の角度
を大きくしてその肉厚を確保することが求められる。し
かしながら、そのように刃先の角度を大きくすると、回
転面に対する刃面の傾斜角、すなわち樹脂材料に当たる
刃物の角度が大きくなり、切れが悪くなってしまう。そ
して、そのために、切断される紐状の樹脂材料が跳ね上
がり、2度切りされて細かいペレットとなったり、完全
に切断されずに連珠状のペレットとなったりするという
問題がある。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、並列状に送られる多数本
の紐状の樹脂材料を滑らかに切断することのできる耐久
性の高い造粒装置を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明では、上述のように樹脂材料の送り方向に直
交する面内で回転する刃物を、その回転面に対して刃先
が樹脂材料の送り方向とは反対方向に向かうように傾け
るとともに、その回転中心に対する放射方向からその刃
物の回転方向とは反対方向に傾けて配置するようにして
いる。その刃物が円板に取り付けられる場合には、その
刃物は刃先が円板の表面から突出するようにして取り付
けられる。そして、その円板の表面の、刃物の刃先の背
面側の位置に、その刃物によって切断されて飛散する前
記樹脂材料のペレットを案内する案内溝が設けられる。
一方、円板の回転軸には中心孔が設けられ、その中心孔
と案内溝とを連通させる冷却孔が円板に設けられる。そ
の場合、その刃物は、その傾斜方向に位置調整可能なよ
うにして円板に取り付けることが望ましい。その場合に
は、その刃物の、円板の背面側端縁部に、その刃物の刃
先の突出量を調整する押し引きボルトが、その刃物の傾
斜方向に沿って設けられる。造粒装置がストランドカッ
ト方式のものである場合には、紐状の樹脂材料をその長
手方向に送る一対の引取りロールにそれぞれベルトプー
リが取り付けられ、それらのベルトプーリに、モータに
よって駆動される1本のベルトが巻き掛けられる。そし
て、その引取りロールの一方がゴムロールとされるとと
もに、そのゴムロールが他方に対して移動可能とされ、
そのロールとそれを回転駆動するベルトプーリとの間
に、そのロールを樹脂材料の送り方向には回転自在とす
るワンウェイクラッチが設けられる。さらに、引取りロ
ールと固定刃との間に、一方が他方に対して押圧力調整
可能に押圧付勢され、紐状の樹脂材料を挟み付けて案内
する一対の小径フリーロールが設けられる。その場合に
は、それら引取りロールとフリーロールとからなる二組
のロール組のうち、少なくとも一方の組に平ベルトを巻
き掛けるようにすることもできる。
【0007】
【作用】このように、回転する刃物を、その回転面に対
して傾けるとともに、その回転中心に対する放射方向か
らその刃物の回転方向とは反対方向に傾けて配置するこ
とにより、紐状の樹脂材料は、刃物の回転軌跡に沿い刃
物を斜めに横切って切断されることになる。したがっ
て、切断時の刃面の角度はその刃物の刃先の角度より小
さくなることになり、刃先の角度が比較的大きい刃物で
あっても樹脂材料は滑らかに切断されるようになる。ま
た、並列状に送られてくる樹脂材料は、刃物の回転中心
側に位置するものから順に切断されることになる。した
がって、多数本の樹脂材料の切断抵抗が刃物に同時に加
わることも防止される。その結果、その刃物として刃先
の角度の小さいものを用いることが可能となり、樹脂材
料はより滑らかに切断されるようになる。そして、その
刃物を円板に取り付ける場合には、その刃物の刃先が円
板の表面から若干突出するようにして取り付けるととも
に、その刃先の背面側に案内溝を設けることにより、切
断された樹脂材料はその案内溝内に入り、遠心力によっ
て円板の外周側に導かれて飛散するようになる。したが
って、切断された樹脂材料、すなわちペレットがボルト
等の凸部に衝突してそのボルト等の摩耗や緩みを生じる
ようなことが防止される。また、その案内溝と円板の回
転軸に設けられている中心孔とを結ぶ冷却孔を設けるこ
とにより、樹脂材料を柔軟な状態で切断し、それを瞬時
に冷却固化させるということや、切断に伴う発熱を防止
することなどが可能となる。さらに、刃物を円板に対し
て傾斜方向に位置調整可能に取り付け、その刃物の背面
側端縁部に、その刃物の傾斜方向に沿って押し引きボル
トを設けることにより、その刃物の刃先突出量の調整を
安全な円板の背面側から行うことが可能となる。しか
も、その調整は、傾斜配置されている刃物をその傾斜方
向に移動させることによって行われるので、刃物を大き
く移動させてもその刃先の突出量はそれほど大きく変化
しない。したがって、刃先突出量の微調整が容易とな
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図中、図1〜5は本発明を適用したストランドカッ
ト方式の造粒装置の一実施例を示すもので、図1はその
全体構成を示す配置図であり、図2はその造粒装置に用
いられているストランドカット装置の概略斜視図であ
る。また、図3及び図4はそのストランドカット装置の
要部の横断面図及び縦断面図であり、図5はその回転カ
ッタの切り欠き正面図である。図1に示されているよう
に、ストランドカット方式の造粒装置は、原料を溶融混
練して押し出す押出機1と、押し出される樹脂材料を一
列に並んだ多数本の紐状のストランド2に成形するスト
ランドダイ3と、そのストランド2を冷却する冷却水槽
4と、冷却されて表面が硬化したストランド2を所定の
長さに切断してペレット化するストランドカット装置5
とによって構成されている。そのストランドカット装置
5は、入口側から送り込まれるストランド2を引き取っ
て送り出す上下一対の引取りロール6,7と、そのスト
ランド2を所定の長さに切断する回転カッタ8とを備え
ている。
【0009】図2から明らかなように、ストランドカッ
ト装置5の入口側には、左右方向に延びる水平支持軸9
が設けられている。その支持軸9は、ストランドカット
装置5のフレーム10により回転自在に支持されてい
る。また、ストランドカット装置5の左右両側には、側
面から見てV字形のアーム11,11がそれぞれ設けら
れている。そのアーム11はV字の頂点部分において支
持軸9により揺動自在に支持され、後方に向かって延出
するように配置されている。上部引取りロール6の支持
軸12は、そのアーム11の上側自由端部により回転自
在に支持されている。一方、下部引取りロール7の支持
軸13は、図3に示されているように、フレーム10に
よって回転自在に支持されている。
【0010】ストランドカット装置5の水平支持軸9
は、モータ14によって回転駆動されるようになってい
る。その支持軸9にはベルトプーリ15が一体的に取り
付けられている。また、各引取りロール6,7の支持軸
12,13にも、それぞれベルトプーリ16,17が一
体的に取り付けられている。さらに、V形アーム11の
下側自由端部には、テンションプーリ18が前後動可能
に取り付けられている。そのテンションプーリ18は、
図示されていないスプリングにより後方に向かって付勢
されている。そして、それらのプーリ15〜18に、1
本のベルト19が図2に示されているようにエンドレス
状に巻き掛けられている。こうして、モータ14を駆動
することにより、上下の引取りロール6,7が図4の矢
印方向に同速度で回転駆動されるようになっている。
【0011】また、V形アーム11の下側自由端部とベ
ースとの間にはエアシリンダ20が接続されている。し
たがって、そのエアシリンダ20を収縮させたときに
は、アーム11が水平支持軸9を支点として下方に向け
て揺動し、上部引取りロール6が下部引取りロール7に
押し付けられる。こうして、上下の引取りロール6,7
が任意の押圧力で互いに押し付けられ、その間にストラ
ンド2を挟み込むことによってそのストランド2を引き
取り、出口側へと送り出すようにされている。
【0012】図3,4から明らかなように、上部引取り
ロール6は外周面にゴム層21を有するゴムロールとさ
れている。そして、そのロール6とその支持軸12との
間には、そのロール6をストランド2の送り方向には回
転自在とするワンウェイクラッチ22が設けられてい
る。したがって、上部引取りロール6は、通常はワンウ
ェイクラッチ22を介してモータ14により回転駆動さ
れるが、その周速が下部引取りロール7の周速より低く
なったときには、その下部引取りロール7に従動して回
転するようになっている。
【0013】フレーム10の出口側端部には、引取りロ
ール6,7と平行に、すなわちストランド2の送り方向
に対して直角方向に、固定刃23が設けられている。ま
た、その固定刃23と上下の引取りロール6,7との間
には、小径のフリーロールである上下一対のピンチロー
ル24,25が設けられている。下側のピンチロール2
5は、その上面が下部引取りロール7及び固定刃23の
各上面と同一面上に位置するように配置され、ベアリン
グを介してフレーム10により回転自在に支持されてい
る。一方、上側のピンチロール24は、左右両側に設け
られている支持レバー26,26によりベアリングを介
して回転自在に支持されている。その支持レバー26
は、V形アーム11に上部引取りロール6と同心状に設
けられているボス27により、揺動自在に支持されてい
る。そして、その支持レバー26は、V形アーム11と
の間に設けられているスプリング28により、図4で時
計方向に付勢されている。その付勢力は、アーム11に
取り付けられている押しボルト29によってスプリング
28の圧縮量を変化させることにより調整されるように
なっている。こうして、上側のピンチロール24は下側
のピンチロール25に対して押圧力調整可能に押圧付勢
され、引取りロール6,7から固定刃23に向けて送ら
れるストランド2がそれらのピンチロール24,25に
よって挟み付けて案内されるようにされている。その引
取りロール6,7とピンチロール24,25との間の左
右両側部には、その間でストランド2が左右方向に蛇行
するのを防止するガイドプレート30が設けられてい
る。
【0014】回転カッタ8は、回転円板31に多数の刃
物32,32,…を取り付けることによって構成されて
いる。その円板31は、固定刃23に対して直角方向の
軸線を有する回転軸33に固定されており、その回転軸
33をモータ33a(図1参照)によって回転駆動する
ことにより、ストランド2の送り方向に直交する面内で
回転されるようになっている。その回転軸33は、固定
刃23とほぼ同一面上でその一側に偏って位置するよう
に配置されている。各刃物32は矩形の平板状のもの
で、固定刃23とほぼ同じ長さを有しており、円板31
の周方向に等間隔を置いて配置されている。図4に示さ
れているように、その刃物32は、刃先32aが円板3
1の固定刃23に面する表面から突出するように、すな
わち、その刃先32aがストランド2の送り方向とは反
対方向に向かうように傾斜させて取り付けられている。
その傾斜角θ(図6参照)は、側面から見て20゜〜4
5゜とされている。そして、その刃物32の刃先32a
の角度は、刃物32の傾斜角θよりわずかに小さい大き
さとされている。また、図5に示されているように、各
刃物32は、その回転中心に対する放射方向から角度α
=5゜〜15゜だけ回転方向とは反対の方向に傾けて配
置されている。
【0015】円板31の表面には、刃物32の刃先32
aの背面側の位置に、円板31の外周縁にまで延びる扇
形状の案内溝34が形成されている。また、円板31の
回転軸33には中心孔35が設けられている。そして、
円板31の内部には、それら円板31表面の案内溝34
と回転軸33の中心孔35とを結ぶ放射方向の冷却孔3
6が設けられている。その冷却孔36には、回転軸33
の中心孔35を介して冷却用の水あるいは空気が供給さ
れるようになっている。
【0016】刃物32はその傾斜方向の面内で位置調整
可能に取り付けられている。その刃物32の刃先32a
とは反対側の端縁部、すなわち円板31の背面側に位置
する端縁部には、長手方向の両端部に、一対の切り欠き
37,37が設けられている。そして、その切り欠き3
7に、押し引きボルト38の先端に形成されている段付
きの円柱部分38aがはめ込まれている。その押し引き
ボルト38は、刃物32の傾斜方向に沿うように配置さ
れ、円板31の背面部分に螺合するようにされている。
こうして、円板31の背面側から押し引きボルト38を
回転させることにより、刃物32の刃先32aの円板3
1表面からの突出量が調整されるようになっている。ま
た、刃物32には、幅方向の中央部にタップ39が設け
られており、そのタップ39に、円板31に設けられて
いる長孔40を通して円板31の背面側から締結ボルト
41をねじ込むことにより、刃物32が円板31に固定
されるようになっている。
【0017】次に、このように構成された造粒装置の作
用について説明する。押出機1に原料を投入すると、そ
の原料は押出機1内において溶融混練され、ストランド
ダイ3を通して押し出される。そのストランドダイ3に
は多数のダイ孔が一列に設けられている。したがって、
押し出される樹脂材料は一列に並んだ多数本の紐状のス
トランド2となる。そのストランド2は、次いで冷却水
槽4に導かれて冷却され、それによってその表面が硬化
する。そして、そのストランド2がストランドカット装
置5の引取りロール6,7間に送られる。
【0018】前述したように、上下の引取りロール6,
7は1本のベルト19により同速度で互いに反対方向に
回転駆動されている。また、エアシリンダ20を収縮さ
せることにより、それらの引取りロール6,7は所定の
押圧力で互いに押し付けられている。したがって、スト
ランド2はそれらの引取りロール6,7間で挟み付けら
れ、そのロール6,7の回転に伴って引き取られて、固
定刃23側へと送り出される。その場合、上部引取りロ
ール6はゴムロールとされているので、全ストランド2
のうちに径の異なるものがあっても、外周面のゴム層2
1の変形によりその差が吸収される。したがって、上下
の引取りロール6,7間ですべてのストランド2を確実
に挟み込むことができる。また、そのように上部引取り
ロール6の外周面のゴム層21が変形するために、上部
引取りロール6と下部引取りロール7とを同速で回転さ
せると、上部引取りロール6の周速が下部引取りロール
7の周速よりも小さくなることがあるが、その場合に
は、上部引取りロール6がワンウェイクラッチ22を介
して下部引取りロール7に従動する。したがって、下部
引取りロール7により送られるストランド2と上部引取
りロール6との間に滑りが生ずるようなことがなくな
り、上部引取りロール6を構成するゴムロールに異常摩
耗が発生することが防止される。また、その速度差に基
づくストランド2の蛇行も防止される。
【0019】引取りロール6,7から送り出されたスト
ランド2は、次いで、回転自在に支持されている上下の
ピンチロール24,25間に導かれ、それらのピンチロ
ール24,25により案内支持される。その引取りロー
ル6,7からピンチロール24,25までの間にストラ
ンド2が接触する固定部はない。したがって、ストラン
ド2が固定部と摩擦接触することによる蛇行が防止され
る。こうして、ストランド2は乱れることなく安定した
状態で固定刃23上へと送られ、その固定刃23上で回
転カッタ8により切断される。その場合、ストランド2
は切断の衝撃で跳ね上がろうとするが、上側のピンチロ
ール24がスプリング28によって下側のピンチロール
25に対して押圧付勢されており、ストランド2はそれ
らのピンチロール24,25間に挟み付けられているの
で、その跳ね上がりは抑制される。
【0020】このようにして、ストランド2は、多数本
が一列に並んだ状態で連続的に固定刃23上に送られ
る。そして、その固定刃23から一定の長さだけ突出し
たところで、回転円板31に等間隔で取り付けられてい
る刃物32,32,…によって切断される。したがっ
て、切断されたストランド2はほぼ一定長さのペレット
42,42,…となる。その場合、刃物32はその回転
中心に対する放射方向から回転方向とは反対方向に傾け
て配置されているので、一列に並んだ状態で送られる多
数本のストランド2,2,…は、図6(A)に示されて
いるように、刃物32の回転中心O側に位置するものか
ら順に切断されることになる。したがって、刃物32に
多数本のストランド2,2,…の切断抵抗が同時に加わ
ることが防止され、その負荷が小さくなる。また、図6
(B)に示されているように、刃物32はその回転面に
対して角度θの傾斜を持って取り付けられているが、こ
れを刃物32の回転軌跡に沿って見ると、図6(C)に
示されているように、その傾斜角度はθ0と小さくな
る。そして、刃先32aの角度も同様に小さくなる。し
たがって、ストランド2は、あたかも刃先の角度の小さ
い鋭利な刃物で切断されるかのようになり、極めて滑ら
かに切断される。
【0021】このようにストランド2を細かく切断して
形成されたペレット42は、刃物32の刃先32aの背
面側に設けられている案内溝34内に入り、回転する円
板31から遠心力を受けて、その案内溝34に沿って外
周方向に飛散する。したがって、ペレット42が円板3
1に設けられているボルト等の凸部に衝突してそのボル
ト等の摩耗や緩みを生じるようなことが防止される。ま
た、このとき、その案内溝34内には、円板31の回転
軸33に設けられている中心孔35を通して供給される
冷却水あるいは冷却空気が冷却孔36から噴出する。し
たがって、ペレット42はより広範に飛散される。しか
も、ペレット42はその冷却水あるいは冷却空気によっ
て冷却されて硬化するので、ペレット42,42,…ど
うしの付着も確実に防止される。したがって、ストラン
ド2は完全に硬化していない状態で切断してもよいこと
になり、切断負荷を小さくするとともに、冷却水槽4の
長さの短縮化を図ることも可能となる。さらに、ストラ
ンド2の切断に伴う刃物32等の発熱も軽減される。
【0022】このようにして、このストランドカット装
置5により、あらゆる樹脂材料のストランド2を、無理
なく正確にペレット化することが可能となる。
【0023】ところで、このような回転カッタ8を用い
るストランドカット装置5においては、ストランド2の
硬度や径に応じて、回転する刃物32の刃先32aと固
定刃23との間の間隔を所定の大きさに正確に調整する
ことが必要となる。その間隔は、刃物32の全長にわた
って一定でなければならない。しかも、多数の刃物32
のすべてについて同一にする必要がある。この回転カッ
タ8によれば、そのような調整作業も容易に行うことが
できる。その場合には、まず、刃物32を固定する締結
ボルト41を緩め、刃物32の背面側の切り欠き37に
係合している押し引きボルト38を回転させる。その押
し引きボルト38を一方向に回転させると、刃物32は
円板31の表面から突出する方向に押され、その刃先3
2aが固定刃23に接近する。また、反対方向に回転さ
せると、刃物32は引き込まれ、刃先32aが固定刃2
3から離れる。刃物32にはこのような押し引きボルト
38が長手方向の両端部にそれぞれ取り付けられている
ので、その調整によって刃物32の刃先32aと固定刃
23との間の間隔を全長にわたって一定にすることがで
きる。しかも、その押し引きボルト38は刃物32の傾
斜方向に沿うように配置されているので、その押し引き
によって刃物32は傾斜方向に移動する。したがって、
押し引きボルト38により刃物32を移動させたときの
刃先32aと固定刃23との間の間隔の変化量は、押し
引きボルト38の移動量×sinθとなる。すなわち、刃
物32を大きく移動させたとしても、その刃先32aの
円板31表面からの突出量の変化は小さい。その結果、
刃物32の刃先32aと固定刃23との間の間隔を、1
/100mm程度のオーダーで微調整することが可能とな
る。その調整が完了すれば、締結ボルト41を締め付け
る。それによって刃物32は円板31に固定される。こ
のような押し引きボルト38及び締結ボルト41の操作
はすべて円板31の背面側から行われる。したがって、
鋭利な刃物32の刃先32aに直接触れるおそれがな
く、極めて安全にその調整作業を行うことができる。
【0024】図7は、本発明による造粒装置の異なる実
施例を示す要部の縦断側面図である。この実施例の場合
には、上側の引取りロール6とピンチロール24とに、
平ベルト43が巻き掛けられている。ピンチロール24
は引取りロール6から離れる方向に弾力付勢されてお
り、それによって平ベルト43にテンションが加えられ
るようになっている。その他の構成は上述の実施例と同
様である。このように平ベルト43を巻き掛けると、そ
の平ベルト43及びピンチロール24は引取りロール6
の回転駆動力によって駆動されるようになる。したがっ
て、ストランド2はその送り速度に同調してガイドされ
る。そして、そのような平ベルト43を用いることによ
り、引取りロール6,7間から送り出されるストランド
2の跳ね上がりが防止されるようになり、腰の弱いスト
ランドであってもその蛇行が防止され、安定して固定刃
23上に送られるようになる。このような平ベルトは、
下側の引取りロール7とピンチロール25との間に巻き
掛けるようにすることもできる。また、上下両方のロー
ル組にそれぞれ平ベルトを巻き掛けるようにしてもよ
い。
【0025】以上、本発明の好適実施例について説明し
たが、本発明はそれに限られるものではなく、特許請求
の範囲記載の要旨内で種々の変更を加えることができ
る。例えば、上記実施例のように上下の引取りロール
6,7によってストランド2を水平方向に送るもののほ
か、一対の引取りロールを前後に配置してストランドを
垂直方向に送るようにしたものがあるが、本発明はその
ようなものにも適用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、紐状に成形された樹脂材料を切断する刃物を
その回転面に対して鋭角に取り付けるとともに、その回
転方向とは反対方向に傾けて取り付けるようにしている
ので、切断抵抗が小さく、切れ味がよくなり、切断の衝
撃による樹脂材料の跳ね上がりが防止されるようにな
る。したがって、一定長さのペレットを得ることが可能
となる。また、その刃物を円板に取り付ける場合には、
その円板の表面の、刃物の刃先の背面側の部分に案内溝
を設けるとともに、その案内溝内に冷却水あるいは冷却
空気を噴出させるようにしているので、紐状の樹脂材料
を切断して形成されたペレットは、瞬時に冷却硬化する
とともに、広範囲に飛散するようになる。したがって、
樹脂材料は完全に硬化していない状態で切断することも
可能となり、切断負荷を一層軽減させることができる。
さらに、刃物の刃先の突出量の調整が、その刃物の傾斜
方向に沿って設けられる押し引きボルトによって行われ
るようにしているので、その微調整が容易となる。しか
も、その調整作業は円板の背面側から行うことができる
ので、鋭利な刃物の刃先に触れるおそれがなく、安全で
ある。そして、ストランドカット方式の造粒装置に適用
する場合には、一対の引取りロールのうちの一方をゴム
ロールとするとともに、そのゴムロールをワンウェイク
ラッチにより送り方向に回転自在とするようにしている
ので、径の異なるストランドが含まれていても確実に引
取って送り出すことが可能となるばかりでなく、引取り
ロールの周速の差に伴うストランドの蛇行も防止するこ
とができる。また、その場合、引取りロールから送り出
されるストランドを、固定刃との間でフリーロールによ
り案内支持するようにしているので、固定部との摩擦接
触によるストランドの蛇行をも防止することができる。
こうして、引き取りから切断に至るまで、ストランドが
安定した状態で流れるようになるので、樹脂材料の合理
的なペレット化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したストランドカット方式の造粒
装置の一実施例を示す全体配置図である。
【図2】その造粒装置に用いられているストランドカッ
ト装置の概略斜視図である。
【図3】そのストランドカット装置の横断面図である。
【図4】そのストランドカット装置の要部の縦断側面図
である。
【図5】そのストランドカット装置に用いられている回
転カッタの切り欠き正面図である。
【図6】その回転カッタによる作用の説明図である。
【図7】本発明を適用したストランドカット方式の造粒
装置の異なる実施例を示す要部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 押出機 2 ストランド(紐状の樹脂材料) 5 ストランドカット装置 6 上部引取りロール(ゴムロール) 7 下部引取りロール 8 回転カッタ 11 V形アーム 12,13 引取りロール支持軸 14 モータ 15,16,17 ベルトプーリ 19 ベルト 20 エアシリンダ 21 ゴム層 22 ワンウェイクラッチ 23 固定刃 24,25 ピンチロール(小径フリーロール) 26 支持レバー 28 スプリング 31 回転円板 32 刃物 33 回転軸 34 案内溝 35 中心孔 36 冷却孔 38 押し引きボルト 42 ペレット 43 平ベルト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−226303(JP,A) 特開 平4−67911(JP,A) 実開 昭49−51862(JP,U) 実開 昭47−26468(JP,U) 実公 昭27−2992(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 9/00 - 9/16 B26D 1/00 - 1/62

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融した樹脂材料を紐状に成形した後、
    冷却して表面を硬化させることによって形成された紐状
    の樹脂材料を複数本、並列させてその長手方向に送りな
    がら、その送り方向に直交する面内で回転する円板に取
    り付けられている複数枚の平板状の刃物によって切断す
    ることにより、前記樹脂材料のペレットを製造する樹脂
    材料の造粒装置において; 前記刃物が、その刃先が前記円板の表面から突出すると
    ともに、その回転面に対して刃先が前記樹脂材料の送り
    方向とは反対方向に向かうように傾き、かつ、その回転
    中心に対する放射方向からその刃物の回転方向とは反対
    方向に傾くようにして前記円板に取り付けられており、 前記円板の表面の、前記各刃物の刃先の背面側の位置
    に、その刃物によって切断されて飛散する前記樹脂材料
    のペレットを円板の外周方向に案内する案内溝が設けら
    ていることを特徴とする、 樹脂材料の造粒装置。
  2. 【請求項2】 前記刃物が、前記円板に、その傾斜方向
    に沿って位置が調整可能となるようにして取り付けられ
    ておりその刃物の、刃先とは反対側の、前記円板の背面側端縁
    部に、その刃物の刃先の突出量を調整する押し引きボル
    トが設けられるとともにその刃物の中央部に、前記円板の背面側から操作するこ
    とによってその刃物を固定する締結ボルトが 設けられて
    いることを特徴とする、 請求項1記載の樹脂材料の造粒装置。
  3. 【請求項3】 前記円板の回転軸に中心孔が設けられ
    おり、その中心孔と前記案内溝の各々とを連通させる冷却孔が
    前記円板に 設けられていることを特徴とする、 請求項1又は2記載の樹脂材料の造粒装置。
  4. 【請求項4】 前記紐状の樹脂材料をその長手方向に送
    る一対の引取りロールにそれぞれベルトプーリが取り付
    けられ、それらのベルトプーリにモータによって駆動さ
    れる1本のベルトが巻き掛けられていて、 前記引取りロールの一方がゴムロールとされるととも
    に、そのゴムロールが他方の引取りロールに対して移動
    可能とされ、 そのゴムロールと前記ベルトプーリとの間に、そのゴム
    ロールを前記紐状の樹脂材料の送り方向には回転自在と
    するワンウェイクラッチが設けられていることを特徴と
    する、 請求項1ないし3のいずれか記載の樹脂材料の造粒装
    置。
  5. 【請求項5】 前記引取りロールと固定刃との間に、一
    方が他方に対して押圧力調整可能に押圧付勢され、前記
    紐状の樹脂材料を挟み付けて案内する一対の小径フリー
    ロールが設けられていることを特徴とする、 請求項4記載の樹脂材料の造粒装置。
  6. 【請求項6】 前記引取りロールとフリーロールとから
    なる二組のロール組のうち、少なくとも一方の組に平ベ
    ルトが巻き掛けられていることを特徴とする、 請求項5記載の樹脂材料の造粒装置。
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