JP3074244B2 - 製氷装置 - Google Patents

製氷装置

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JP3074244B2
JP3074244B2 JP06273031A JP27303194A JP3074244B2 JP 3074244 B2 JP3074244 B2 JP 3074244B2 JP 06273031 A JP06273031 A JP 06273031A JP 27303194 A JP27303194 A JP 27303194A JP 3074244 B2 JP3074244 B2 JP 3074244B2
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勝夫 橋元
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍庫(冷凍冷蔵庫内
の冷凍室を含む)内で自動的に製氷・貯蔵を繰り返す製
氷装置に関する。更に詳述すると、本発明は、製氷装置
の氷の取り出し機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍庫内で製氷してそれをストッカー内
に自動的に落下させて貯蔵する製氷装置は、例えば特開
平5−172445号等に開示されている。この自動製
氷装置は、図7の(A)に示すように、自動給水装置
(図示省略)から供給する一定量の水を製氷皿101に
張って製氷し、製氷が終了した後に製氷皿101を図7
の(B)に示すように反転させて氷102をストッカー
103内に落とすようにしたものである。製氷皿101
は、ボックス105内に収められているモータとこのモ
ータの回転を伝達する減速ギア群とによって駆動される
回転軸104を中心にほぼ1/2回転して氷を落下させ
るようにしている。製氷皿101は、小さなブロックに
区画された凹部106を2列並べて形成し、その中心に
回転軸104を設けて揺動自在にボックス105及びフ
レーム107に支持されている。この製氷皿101は、
その一隅に製氷装置のボックス105に固定されたスト
ッパー108と衝突するあて板109が取り付けられ、
回転軸104を中心に1/2回転させて逆さまにしたと
きにストッパー108とあて板109とを衝突させて製
氷皿にねじりを与え氷を取り出すように設けられてい
る。この製氷皿101は氷102をストッカー103内
に落とした後は逆回転して再び元の位置に復帰し、給水
装置から給水を受け、凹部106内に水を溜めるように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の製氷装置は、小さなブロックに区画された凹部10
6を2列平行に配置した製氷皿101を中央の回転軸1
04を中心に全体に反転させるものであるため、皿を回
転させるための大きな空間を必要とする。例えば、図8
に示すように、製氷皿101を図7のVIII矢印方向から
見たときの全体の輪郭の高さa,輪郭幅Aとした場合、
a×Aの面積を有する製氷皿101の回転を可能とする
ためB×Bの空間を最小限必要とする。この製氷皿の回
転のための空間は限られた冷蔵庫内あるいは冷凍庫内の
容量を無駄に使うこととなることから、できるだけ小さ
くすることが好ましい。しかも、凹部106を2列並べ
て設けその中心を1本の回転軸104で支持するため、
製氷皿101自体の幅が広くなってその傾きの影響が大
きくなる。このため、製氷皿101を水平に維持するこ
とができない場合、各ブロックの凹部106に溜まる水
の量が異なることによって氷の大きさにばらつきがでた
り、製氷皿101に対する氷の付着力が異なり軽いねじ
りを加えただけでは落下しない氷が出てくる虞がある。
【0004】また、2列の凹部106の中心に配置され
た回転軸104によって回転する製氷皿101の一隅の
あて板108とストッパー109との当接によって製氷
皿101にねじりを加えるため、回転軸104とあて板
108が設けられている方の列110の凹部106には
ねじりが加えられるが、反対側の列111の凹部106
にはねじりが加えられない。即ち、一点での押さえによ
って製氷皿全体をねじるのは困難である。このため、相
当大きな力で製氷皿を回転させ大きなねじりを発生させ
なければ氷を落とすことが困難である。
【0005】本発明は、製氷皿の回転に必要なスペース
を小さくでき、かつ氷の取り出しが確実に行える冷蔵庫
の製氷装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の製氷装置は、水を溜めて氷をつくる複数の
凹部を一列に形成した製氷皿を複数設け、各製氷皿毎に
回転軸を設けて各製氷皿毎に回転可能とすると共に、当
接することで他の製氷皿を撓ませるように変形させる製
氷皿変形部材を製氷皿に設け、隣り合う製氷皿の製氷皿
変形部材の回転軌跡が重なり合う位置関係に上記複数の
製氷皿を配置している。
【0007】
【0008】
【0009】また、本発明の製氷装置は、複数の製氷皿
の回転軸が平行になるようにした製氷皿を設置してい
る。
【0010】また、本発明の製氷装置は、製氷皿変形部
材は突起でも良い。
【0011】更に、本発明の製氷装置は、お互いの製氷
皿の底壁および製氷皿を逆さまにした時お互い対向する
製氷皿の側壁のいずれか一方または双方に上述の突起が
設けられている。また、本発明の製氷装置は、水を溜め
て氷をつくる複数の凹部を一列に形成した製氷皿を複数
設け、各製氷皿毎に回転軸を設けて各製氷皿毎に回転可
能とすると共に、隣り合う製氷皿の回転軌跡が重なり合
う位置関係に上記複数の製氷皿を配置し、反転時に製氷
皿同士が当接することで製氷皿を撓ませるように変形さ
せるようにしている。
【0012】
【作用】したがって、ストッカー内に氷が無いことある
いは少なくなったことを何らかの手段で検知した場合
数の製氷皿は各々の回転軸を中心に回転し、製氷皿同
士が直接衝突して、若しくは背面ないし側面に形成した
突起同士が当接して乗り上げ、製氷皿を湾曲させる。こ
れによって、製氷皿が列方向に撓み各凹部内の氷をスト
ッカー内に落下させる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0014】図1〜図4に本発明の製氷装置の一実施例
を示す。この製氷装置は、図示していない給水装置と、
一定量の水を貯留する製氷皿1,1と、この製氷皿1,
1を回転させる駆動装置2と、製氷皿1,1の直下にお
いて氷(図示省略)を貯蔵するストッカー3とから構成
されている。
【0015】製氷皿1は、水を溜めて氷をつくる複数の
凹部(図示省略)を1列に並べたものである。本実施例
の場合、2個の製氷皿1,1が平行に並べて設置され、
各々独立した回転軸4によってそれぞれ回転自在に支持
されている。各製氷皿1,1の底壁1a及び側壁1bに
は、図5の(A)に示すように、製氷皿1,1のほぼ長
手方向の中央部分に製氷皿変形部材たる突起5,5が設
けられている。この突起5,5は製氷皿1の回転中心O
から最も外側に位置する輪郭6までの回転半径r1 より
も更に外側に突出しており、隣る製氷皿1の突起5との
み当接するように設けられている。即ち、各製氷皿1の
突起5の回転軌跡(回転半径r2 で描かれる円)7が隣
る他の製氷皿1の突起5の回転軌跡7と重なるように配
置されている。本実施例の場合、製氷皿1の底壁1aと
側壁1bの双方に突起5を設けているが、これに特に限
定されず底壁1aのみあるいは側壁1bのみに突起5を
設けるだけでも十分である。また、突起5を介在させず
に製氷皿1,1同士を直接衝突させるようにしても良
い。この場合にも、製氷皿1,1は撓み変形を起こすの
で氷が剥離されて落ちる
【0016】2個の製氷皿1,1を回転させる駆動装置
2は、冷蔵庫の制御手段から出力される指令信号を受け
て360°回転するモータ9と、該モータ9のロータに
直結された駆動ギア10と、この駆動ギア10と氷が検
知されなかった時にのみ噛合する切替ギア11と、製氷
皿1側の従動ギア12と、この従動ギア12と噛合して
一方の製氷皿1を回転させるギア13と、該ギア13と
噛合して他方の製氷皿1を逆回転させるギア14とから
構成されている。ここで、駆動ギア10と従動ギア12
及びこれらの間で移動する切替ギア11とによって製氷
皿駆動切替機構が構成されている。尚、モータ9は回転
当初の一部を氷検知レバー用駆動源として、また残りを
製氷皿駆動源として利用するように設けられている。
【0017】モータ9に直結された駆動ギア10は、一
部分にギアを有する扇ギア部10aと全周面に歯を有す
るギア部10bとから構成され、扇ギア部10aが氷検
知レバー15と連動するピニオン21と噛合する一方、
ギア部10bが切替ギア11のピニオン11aと噛合す
るように設けられている。氷検知レバー15とピニオン
21とは摩擦力によって連結され、所定値以上の外力が
氷検知レバー15に働いたときにピニオン21と氷検知
レバー15とが別々に駆動されるように設けられてい
る。例えば、図4に示すように、氷検知レバー15に対
しピニオン21がコイルスプリング22によって押しつ
けられている。氷検知レバー15は製氷機のフレーム8
から突出している支軸23に回転自在に嵌合され、同軸
上にピニオン21が嵌合されている。そして、支軸23
に装着されるようにしてフレーム8とピニオン21との
間にコイルスプリング22が装着されている。したがっ
て、モータ9の回転によってピニオン21が回転する
と、氷検知レバー15も回転する。しかし、氷検知レバ
ー15が氷に当たり氷の抵抗がコイルスプリング22に
よって生ずる摩擦力を上回る場合には、氷検知レバー1
5の移動が停止しピニオン21のみが回転を続行する。
尚、図中の符号26は氷検知レバー15を常時初期位置
に引っ張るリターンスプリングである。
【0018】切替ギア11は、移動ピニオン支持レバー
16によって回転自在に支持されている。移動ピニオン
支持レバー16は製氷機のフレーム8に中央部分が支軸
20によって取り付けられて揺動自在に設けられてい
る。そして、このレバー16の他端側は製氷機のフレー
ム8から突出する位置出し用の凸部18及びストッパー
19と係合するように設けられている。この位置出し用
凸部18の上方及び下方にはそれぞれ移動ピニオン支持
レバー16の揺動端を決定するストッパー19がそれぞ
れ設けられている。移動ピニオン支持レバー16は揺動
する際にフレームから突出した凸部18を乗り越え得る
程度に変形可能なばね性を有している。この移動ピニオ
ン支持レバー16の一端には切替ギア11が回転自在に
支持されている。また、切替ギア11の周辺の移動ピニ
オン支持レバー16にはモータ9によって回転する駆動
ギア10の側面に形成された復帰用突起17と係合して
切替ギア11を駆動ギア10のギア部10bから切り離
す押し下げ部25と氷検知レバー15と当接して氷検知
レバー15の動きによって切替ギア11を扇ギア部10
bに噛み合わせる押し上げ部24とを有している。した
がって、移動ピニオン支持レバー16は駆動ギア10の
扇ギア部10aと噛合するピニオン21の回転によって
氷検知レバー15が移動した際に押し上げられて支軸2
0を中心に揺動し、切替ギア11のピニオン11aと駆
動ギア10のギア部10bとを噛合させる。移動ピニオ
ン支持レバー16の切り替え後は凸部18の存在によっ
て当該レバー16が元に戻らないように設けられてい
る。そして、駆動ギア10の扇ギア部10bが所定角度
回転したときに押し下げ部25と衝突して切替ギア11
を押し下げ、レバー16の他端側が凸部18を乗り越え
てレバー16が時計回転方向へ揺動し、駆動ギア10と
製氷皿側の従動ギア12とを切り離すように設けられて
いる。尚、切替ギア11は、駆動ギア10のギア部10
bと噛合するピニオン11aと従動ギア12のピニオン
12aと噛合するギア10bとから構成されている。
【0019】従動ギア12は、切替ギア11のギア11
bと噛合するピニオン12aと製氷皿1の回転軸4に取
り付けられたギア13のピニオン13aと歯合するギア
12bとから構成され、製氷機のフレーム8から突出す
る軸27に回転自在に取り付けられている。
【0020】一方、各製氷皿1,1の各回転軸4,4に
はそれぞれギア13,14が固着されている。ここで、
ギア13は従動ギア12のギア12bと噛合するピニオ
ン13aと同軸上のギア13bとから構成され、ギア1
3bと他方の製氷皿1のギア14とは同じ歯数・モジュ
ールのギアである。したがって、製氷皿1,1はそれぞ
れ逆方向に同じ角度だけ回転する。
【0021】以上のように構成された製氷装置による
と、次のようにしてつくられた氷が自動的に製氷皿から
取り出されストッカー3内にストックされる。
【0022】まず、冷蔵庫の制御手段から出力される指
令信号を受けてモータ9が360°回転する。モータ9
の回転に伴って駆動ギア10の扇ギア部10aと噛合す
るピニオン21がまず回転して同軸上に配置された氷検
知レバー15を揺動させてストッカー3内を移動させ
る。このとき、駆動ギア10のギア部10bと切替ギア
11のピニオン11aとは噛合していないので、製氷皿
1,1側へ回転は伝達されない。
【0023】ここで、ストッカー3内に氷が十分な量だ
けストックされている場合には、その抵抗によって氷検
知レバー15が移動することができずに停止し、氷検知
レバー15とピニオン21との間でスリップを起こしな
がらモータ9が回転し続ける。そして、駆動ギア10が
一定量回転したとき、扇ギア部10aからピニオン21
が外れて氷検知レバー15への回転力の付与が断たれ
る。このため、切替ギア11が製氷皿側の従動ギア12
とモータ側の駆動ギア10とに噛み合わず、モータ9の
回転は製氷皿1へ伝達されない。尚、氷検知レバー15
は、駆動ギア10の扇ギア部10aから外れた後に引張
ばね26の力で元位置に復帰する。また、モータ9は1
回転した後、自動的に停止する。
【0024】一方、ストッカー3内に氷がない場合ある
いは少ない場合、氷検知レバー15にかかる抵抗がない
かあるいは小さいため、氷検知レバー15はストッカー
3内を移動する。これによって切替ギア11が氷検知レ
バー15によって押し上げられ製氷皿側の従動ギア12
とモータ側の駆動ギア10とに噛み合い、モータ9の回
転を製氷皿1へ伝達する。このモータ9の回転は一方の
製氷皿1の回転軸4に伝達されると同時に他方の皿1に
も直接あるいは間接に伝達され、他方の皿を回転させ
る。本実施例の場合、2列の製氷皿1,1は各々の回転
軸4,4を中心に互いに逆回転し、底壁1aないし側壁
1bに形成した突起5,5が当接して乗り上げ、製氷皿
1,1を湾曲させる。これによって、各製氷皿1,1が
列方向に撓み各凹部6内の氷をストッカー3内に落下さ
せる。ここで、製氷皿1,1は、図5の(C)に示すよ
うに、まず底壁1aの突起5,5同士を突き合わせて湾
曲させた後、更に側壁1bの突起5,5を突き合わせて
湾曲させ、残った氷を確実に落下させる。製氷皿1,1
からの氷の供給によりストッカー3内は氷で満たされる
ため、図上右側に移動した氷検出レバー15が元の位置
に戻ることができない状態となる。そこで、冷蔵庫の制
御手段から次の指令信号を受けてモータ9が回転を始め
ても、駆動ギア10の扇ギア部10aとピニオン21と
が噛合できないため、モータ9の回転は製氷皿1,1側
へ伝達されることがない。ストッカー3内の氷の量が少
なくなったとき、氷検知レバー15がリターンスプリン
グ26の働きによって元の位置に復帰し、次の制御手段
からの指令信号に備える。
【0025】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、本実施例では2つの製氷皿1,1を互いに
逆方向に回転させるようにしているが、これに特に限定
されずアイドルギアの介在などによって同方向に回転さ
せるようにしても良い
【0026】
【0027】更に、3個以上の製氷皿の全てが隣の製氷
皿あるいはその突起との突き当たりによって変形・湾曲
するようにし、かつ各製氷皿の突起の位置あるいは製氷
皿同士の接触位置をずらすなどして変形・湾曲のタイミ
ングをずらし、複数の製氷皿が同時に変形・湾曲して撓
みを相殺することがないように設けても良い。
【0028】また、本明細書において、製氷皿の回転軸
を中心にして回転させた時の回転軌跡とは、回転中心を
一定にした場合に想定される突起を含む製氷皿の輪郭上
最も径方向に突出した部分の回転軌跡は勿論のこと、相
手側突起などを乗り越える際の撓みによって起こる回転
軌跡の偏位分も含まれる。したがって、単独で回転する
場合には他の製氷皿やフレームの突起と接触しないが、
他の製氷皿が変形・湾曲して撓んだ際には他の製氷皿と
も当接して変形・湾曲を起こすように設けても良い。
【0029】また、製氷皿変形部材としては、本実施例
の場合、楔状の突起5を採用した場合について主に説明
したが、これに特に限定されるものではなく、その他の
変形部材や突起形状を採用しても良い。また、突起5を
製氷皿のほぼ中央に設ける場合が最も少ない力あるいは
変位量で効果的に氷を取り出すことができるが、これに
特に限定されず、それよりもずれた位置に配置されても
良い。
【0030】また、図示した移動ピニオン支持レバー1
6に代えて、思案点等を利用した即反転機構を取り付け
るようにしても良い。例えば、図示していないが、先端
に図3に示す切替ギア11と押し下げ部25及び押し上
げ部24を設けたレバーの基端側を製氷機のフレーム側
に揺動自在に固定し、この回転中心よりもレバーの先端
寄りの部分とその反対側のフレーム側との間に引張ばね
を張架して、当該レバーが思案点を境に図上上方ないし
下方へ瞬時に移動し切り替わるように設ける。また、レ
バーの揺動回転中心よりも基端側とフレームとの間にオ
メガばねを取り付けて、該ばねの変形によってレバーを
上方あるいは下方へ瞬時に切り替えるようにしても良
い。
【0031】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の本発明の製氷装置は、製氷皿変形部材例えば突
起との当接によって、この突起が乗り越える際の力で製
氷皿を湾曲させるように変形させて氷を落とすことがで
きるので、確実に氷の取り出しが可能となる。しかも、
それに要する力は製氷皿を回転させるに充分な力であ
る。
【0032】また、本発明の製氷装置によると、製氷皿
は1列で幅が狭くできるので、皿の水平度がばらついて
も、氷の大きさが右側と左側とで大きくばらつかないた
め氷の取り出し易さにばらつきが出ない。このため、小
さな変形・力でも容易に氷が取り出せる。
【0033】また、水を溜めて氷をつくる複数の凹部を
一列に形成した製氷皿を複数個有し、各製氷皿毎に回転
軸を設けて各製氷皿毎に回転可能としたので、製氷皿の
回転に要する空間が1列分の凹部の大きさに低減でき、
従来のスペースの約半分にできる。例えば、図8に示す
ように、従来のa×Aの大きさの2列の製氷皿と同じ大
きさの氷をつくる製氷皿(a×a)の場合、ほぼ(1/
2)B×(1/2)Bの空間で足りる。
【0034】また、請求項の発明の場合には、製氷皿
同士の当接によって製氷皿を変形させ得るので、製氷皿
や製氷機のフレーム側などに突起を設けることが不要と
なり、構造がより簡単なものとなり、小型化できる。
【0035】また、請求項の発明の場合には、製氷皿
の中心軸が近づくため製氷皿を駆動する駆動部分を小型
化できる。
【0036】また、請求項の発明の場合には、突起を
乗り越える際の力で製氷皿を変形させて氷を落とすこと
ができるので、小さな回転力で確実に氷の取り出しが可
能となる。
【0037】また、請求項あるいはの発明の場合に
は、突起を有する製氷皿を採用するだけで足り、製氷機
のフレーム側には突起が不要となるので、構造がより簡
単なものとなり、小型化できる。また、突起を底壁のみ
ならず側壁にも設けた場合には、底壁の突起同士の当た
りでは落とせなかった氷を更に方向を変えた側壁からの
変形によって再度変形を与えることができ、確実に氷の
取り出しが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製氷装置の一実施例を示す図で、駆動
装置部分の平面図である。
【図2】駆動装置の正面図である。
【図3】駆動装置の氷検知レバーと移動ピニオン支持レ
バーの動きを示す説明図である。
【図4】氷検知レバーとその駆動ギアとの関係を示す平
面図である。
【図5】製氷皿の外観及び氷取り出し時の変形状態を示
す図で、(A)は氷取り出し前の状態の正面図、(B)
は側面図、(C)は氷取り出し時の斜視図である。
【図6】製氷皿の他の実施例を示す図で、(A)は氷取
り出し時の正面図、(B)は氷取り出し時の側面図であ
る。
【図7】従来の製氷装置の製氷皿部分を示す正面図であ
る。
【図8】図7の製氷皿の回転範囲を示す説明図である。
【符号の説明】
1 製氷皿 3 ストッカー 4 回転軸 5,5’突起 6 製氷皿の回転軌跡 7 製氷皿変形部材たる突起の回転軌跡 8 製氷機のフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25C 1/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を溜めて氷をつくる複数の凹部を一列
    に形成した製氷皿を複数設け、各製氷皿毎に回転軸を設
    けて各製氷皿毎に回転可能とすると共に、当接すること
    で他の製氷皿を撓ませるように変形させる製氷皿変形部
    材を製氷皿に設け、隣り合う製氷皿の製氷皿変形部材の
    回転軌跡が重なり合う位置関係に上記複数の製氷皿を配
    置したことを特徴とする製氷装置。
  2. 【請求項2】 上記製氷皿変形部材は上記製氷皿の長手
    方向のほぼ中央部分に設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の製氷装置。
  3. 【請求項3】 上記製氷皿変形部材は突起であることを
    特徴とする請求項1または2記載の製氷装置。
  4. 【請求項4】 お互いの製氷皿の底壁に上記突起が設け
    られたことを特徴とする請求項3記載の製氷装置。
  5. 【請求項5】 製氷皿を逆さまにした時お互い対向する
    製氷皿の側壁に上記突起が設けられたことを特徴とする
    請求項3または4記載の製氷装置。
  6. 【請求項6】 水を溜めて氷をつくる複数の凹部を一列
    に形成した製氷皿を複数設け、各製氷皿毎に回転軸を設
    けて各製氷皿毎に回転可能とすると共に、隣り合う製氷
    皿の回転軌跡が重なり合う位置関係に上記複数の製氷皿
    を配置し、反転時に製氷皿同士が当接することで製氷皿
    を撓ませるように変形させることを特徴とする製氷装
    置。
  7. 【請求項7】 上記複数の製氷皿の回転軸が平行になる
    ようにした製氷皿を設置したことを特徴とする請求項1
    または6記載の製氷装置。
JP06273031A 1994-10-12 1994-10-12 製氷装置 Expired - Lifetime JP3074244B2 (ja)

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