JP2011158110A - 製氷方法および製氷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水が貯留された製氷皿に製氷部材を挿入し、製氷皿内の氷を完全に凍らせて氷塊を製造し、この氷塊を製氷皿の下方の貯氷部に貯留する製氷装置を提供すること。
【解決手段】製氷装置1は、製氷皿5に挿入された製氷部材6により当該製氷皿5に貯留された水を冷却し、水を完全に凍結させて、製氷皿5および製氷部材6と固着状態の氷塊を製造する(ステップST1、ST2)。次に、製氷部材6を加熱し、氷塊において製氷部材6に付着している氷部分を溶かし(ステップST3)、製氷皿5を第1離間位置5Bに移動させて氷塊から製氷部材6を引き抜く(ステップST4)。しかる後に、製氷皿5を下向きに反転させながら捩る(ステップST5)。これにより、氷塊が製氷皿5から剥離して、下方の貯氷部2に落下する。
【選択図】図4

Description

本発明は、水が貯留された製氷皿に蒸発管などの製氷部材を挿入して氷塊を製造し、この氷塊を製氷皿の下方に位置する貯氷部に貯留する製氷方法に関する。より詳細には、氷塊を製造する際に製氷皿内の水を完全に凍結させることができる製氷方法、および製氷装置に関する。
水が貯留された製氷皿に蒸発管などの製氷部材を挿入して氷塊を製造する製氷装置では、冷却状態の製氷部材を製氷皿に上から挿入して上下方向に揺動させ、製氷部材の周りに氷塊を造る。そして、氷塊が所定の大きさに達したところで、製氷部材と製氷皿を上下方向に離間させる。この際、氷塊は製氷部材に固着した状態になっているので、製氷部材および氷塊は製氷皿から離れた状態となる。しかる後に、製氷皿を製氷部材の直下から外れた位置まで移動させて、製氷部材を加熱する。これにより、氷塊において製氷部材に固着している氷部分が溶けるので、氷塊は落下して下方に配置された貯氷部に貯留される。
このような製氷装置は、例えば、特許文献1、2に記載されている。これらの製氷装置では、製氷皿内の水を完全に凍結させると、製氷皿と氷塊とが固着状態になって製氷部材と製氷皿を離間させる際に氷塊が製氷皿の側に残ってしまうことがあるので、製氷部材の周りに氷塊を造る際に、製氷皿内の水を完全に凍結させないようにしている。
特開平10−47824号公報 特開2004−301490号公報
しかし、製氷皿内の水を完全に凍結させない製氷方法では、製氷皿の内周面で氷塊の大きさや形状を規定できないので、所望の大きさおよび形状の氷塊を得ることが難しい。また、製氷皿内の水が完全に凍結していないので、製造された氷塊の表面が濡れた状態となっており、貯氷部に水が溜まってしまうという問題がある。
ここで、製氷皿内の水を完全に凍結させる場合には、製氷部材と製氷皿を離間させるために、ヒータで製氷皿を加熱して氷塊を製氷皿から離すことが考えられる。しかし、ヒータで製氷皿内の氷塊を溶かすと、氷塊の表面が濡れた状態となるので、貯氷部に水が溜まってしまうという問題がある。また、ヒータを設けると、その分、製氷装置の製造コストが嵩んでしまうという問題がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、水が貯留された製氷皿に蒸発管などの製氷部材を挿入して氷塊を製造し、この氷塊を製氷皿の下方に位置する貯氷部に貯留する製氷方法において、製氷皿を加熱するためのヒータを備えることなく、製氷皿内の水を完全に凍結させることができる製氷方法を提案することにある。また、そのような製氷方法の製氷装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の製氷方法は、
製氷皿に貯めた製氷用の水に製氷部材を挿入した状態を形成する製氷部材挿入工程と、
前記製氷部材を冷却することにより、前記製氷皿に貯めた前記水を完全に凍結させて氷塊を形成する氷塊形成工程と、
前記製氷部材を加熱することにより、前記製氷部材に付着している前記氷塊の部分を溶かす製氷部材加熱工程と、
前記氷塊から前記製氷部材を引き抜く製氷部材引き抜き工程と、
前記製氷皿を変形させて前記氷塊を当該製氷皿から剥離させる氷塊剥離工程と、
剥離した前記氷塊を前記製氷皿から落下させて貯氷部に貯める氷塊貯留工程とを有していることを特徴とする。
本発明によれば、製氷皿内に形成された氷塊を貯氷部に貯留する際に、まず、氷塊から製氷部材を引き抜いて、氷塊を製氷皿に残している。このため、氷塊と製氷皿とが固着状態となっていてもよく、製氷部材によって製氷皿に貯留された水を完全に凍結させることができる。この結果、氷塊の形状を製氷皿の内周面で規定できるので、所望の大きさ、形状の氷を製造できる。また、製造された氷の表面が濡れた状態とならないので、貯氷部に水が溜まることを低減できる。さらに、製氷皿内の水を完全に凍結させてもよいので、製氷部材による製氷を時間などに基づいて簡易に管理することができる。また、製氷皿に残った氷塊は、製氷皿を反転、変形させることにより貯氷部へ落下させられるので、氷塊を製氷皿から離すためのヒータが必要なく、装置の製造コストを抑えることができる。さらに、ヒータによって氷塊の表面が溶かされることがないので、貯氷部に水が溜まることを低減できる。
本発明において、前記製氷部材引き抜き工程では、前記製氷皿を前記製氷部材に対して相対的に下方に離すことにより、前記製氷部材を前記氷塊から上方に引き抜き、前記氷塊剥離工程と前記氷塊貯留工程とを、前記製氷部材の真下の位置で行なうことが望ましい。このようにすれば、製氷装置が水平方向に大型化してしまうことを抑制できる。
この場合において、製氷皿から氷塊を剥離して貯氷部に落下させるためには、前記氷塊剥離工程では、前記製氷皿を上向き状態から下向き状態に反転させる反転動作と、前記製氷皿を変形させる変形動作を並行して行い、前記氷塊貯留工程では、変形後の製氷皿を前記下向き状態に保持して剥離した前記氷塊を落下させることが望ましい。
この場合、氷塊を製氷皿の下方に落下させるためには、前記反転動作では、前記製氷皿の上面開口が当該製氷皿の底よりも上方に位置する前記上向き状態から、前記製氷皿の上面開口が前記製氷皿の底よりも下方に位置する前記下向き状態となるまで前記製氷皿を反転させ、前記変形動作では、前記反転動作において前記製氷皿の上面開口が垂直になった後から前記下向き状態になるまでの間に、前記製氷皿を変形させることが望ましい。
また、この場合において、製氷皿から氷塊を剥離して貯氷部に落下させるためには、前記氷塊剥離工程では、上向き状態の前記製氷皿を変形させる変形動作を行い、前記氷塊貯留工程では、前記製氷皿を上向き状態から下向き状態に反転させる反転動作を行うことが望ましい。
次に、本発明は、上記の製氷方法により氷を製造する製氷装置において、
製氷用の水を貯留する貯留部を備えた弾性変形可能な製氷皿と、
前記製氷皿の下方に配置された貯氷部と、
前記製氷皿の前記貯留部に上方から挿入され当該貯留部内の水を凍らせる製氷部材と、
前記製氷部材を加熱するための製氷部材加熱機構と、
前記製氷皿を予め定めた移動軌跡に沿って移動させることにより、前記貯留部から前記製氷部材を引き抜く製氷部材引き抜き動作、前記製氷皿を上向き状態から下向きに反転させる反転動作および前記製氷皿を捩り変形させる捩り変形動作を行う製氷皿移動機構と、
を有していることを特徴とする。
本発明によれば、製氷皿に残された氷塊は、製氷皿が反転しながら捩り変形することにより、製氷皿から離れて、貯氷部に落下する。
この場合において、製氷皿を反転させながら捩るためには、
前記製氷皿移動機構は、
前記製氷皿における一方の第1側面部分に取り付けた第1駆動ピン、および、前記第1側面部分における前記第1駆動ピンよりも下側の位置において当該第1駆動ピンと平行となるように取り付けた第1ガイドピンと、
前記製氷皿における他方の第2側面部分に、前記第1駆動ピンと同一軸線上に位置するように取り付けた第2駆動ピン、および、前記第1ガイドピンと同一軸線上に位置するように取り付けた第2ガイドピンと、
前記第1側面部分に対峙する装置ケースの第1側壁部分に形成されており、前記第1駆動ピンおよび前記第1ガイドピンがスライド可能な状態で差し込まれている第1ガイド溝と、
前記第2側面部分に対峙する前記装置ケースの第2側壁部分に形成されており、前記第2駆動ピンおよび前記第2ガイドピンがスライド可能な状態で差し込まれている第2ガイド溝と、
前記第1駆動ピンおよび前記第2駆動ピンを、それらの中心軸線回りに回転自在に支持した状態で、前記第1ガイド溝および前記第2ガイド溝に沿ってスライドさせるスライド機構とを備え、
前記第1ガイド溝には、上下方向に直線状に延びる第1直線状ガイド溝部分と、この下端に連続して下に凸の状態で湾曲している第1湾曲ガイド溝部分が形成されており、
前記第2ガイド溝には、上下方向に直線状に延びる第2直線状ガイド溝部分と、この下端に連続して下に凸の状態で湾曲している第2湾曲ガイド溝部分が形成されており、
前記第1直線状部分および前記第2直線状部分は、前記第1、第2駆動ピンの軸線方向から見た場合に同一位置に形成されており、
前記第1湾曲ガイド溝部分と前記第2湾曲ガイド溝部分は、前記第1、第2駆動ピンの軸線方向から見た場合に、これらの終端部分が上下にオフセットした位置となるように形成されており、
前記スライド機構によって前記第1、第2駆動ピンが前記第1、第2ガイド溝に沿って移動する間に、前記製氷部材引き抜き動作、前記第1、第2駆動ピンを中心とする前記製氷皿の前記反転動作および前記第1、第2駆動ピンを中心として前記製氷皿を捩る前記変形動作が行われることが望ましい。
次に、本発明は、上記の製氷方法により氷を製造する製氷装置において、
製氷用の水を貯留する貯留部を備えた弾性変形可能な製氷皿と、
前記製氷皿の下方に配置された貯氷部と、
前記製氷皿の前記貯留部に上方から挿入され当該貯留部内の水を凍らせる製氷部材と、
前記製氷部材を加熱するための製氷部材加熱機構と、
予め定めた回転中心軸線回りに回転可能に支持されており、前記製氷皿を変形させるために当該製氷皿が押し当てられる押し当て部材と、
前記製氷皿を予め定めた移動軌跡に沿って移動させることにより、前記貯留部から前記製氷部材を引き抜く製氷部材引き抜き動作、前記製氷皿を上向き状態から下向きに反転させる反転動作および前記製氷皿を前記押し当て部材に押し当てて変形させる変形動作を行う製氷皿移動機構と、
を有していることを特徴とする。
本発明によれば、製氷皿に残された氷塊は、製氷皿が反転しながら押し当て部材に押し当てられて変形することにより、製氷皿から離れて、貯氷部に落下する。
この場合において、製氷皿を反転させながら押し当て部材に押し当てるためには、
前記製氷皿移動機構は、
前記製氷皿における一方の第1側面部分に取り付けた第1駆動ピン、および、前記第1側面部分における前記第1駆動ピンよりも下側の位置において当該第1駆動ピンと平行となるように取り付けた第1ガイドピンと、
前記製氷皿における他方の第2側面部分に、前記第1駆動ピンと同一軸線上に位置するように取り付けた第2駆動ピン、および、前記第1ガイドピンと同一軸線上に位置するように取り付けた第2ガイドピンと、
前記第1側面部分に対峙する装置ケースの第1側壁部分に形成されており、前記第1駆動ピンおよび前記第1ガイドピンがスライド可能な状態で差し込まれている第1ガイド溝と、
前記第2側面部分に対峙する前記装置ケースの第2側壁部分に形成されており、前記第2駆動ピンおよび前記第2ガイドピンがスライド可能な状態で差し込まれている第2ガイド溝と、
前記第1駆動ピンおよび前記第2駆動ピンを、それらの中心軸線回りに回転自在に支持した状態で、前記第1ガイド溝および前記第2ガイド溝に沿ってスライドさせるスライド機構とを備え、
前記第1ガイド溝には、上下方向に直線状に延びる第1直線状ガイド溝部分と、この下端に連続して下に凸の状態で湾曲している第1湾曲ガイド溝部分が形成されており、
前記第2ガイド溝には、上下方向に直線状に延びる第2直線状ガイド溝部分と、この下端に連続して下に凸の状態で湾曲している第2湾曲ガイド溝部分が形成されており、
前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝とは、前記第1、第2駆動ピンの軸線方向から見た場合に同一位置に形成されており、
前記スライド機構によって前記第1、第2駆動ピンが前記第1、第2ガイド溝に沿って移動する間に、前記製氷部材引き抜き動作、前記第1、第2駆動ピンを中心とする前記製氷皿の反転動作および前記製氷皿の前記変形動作が行われ、
前記押し当て部材は、前記回転中心軸線が前記第1、第2駆動ピンの前記中心軸線と平行に設定されており、前記製氷皿が押し当てられるのに伴って前記回転中心軸線回りに回転させられることが望ましい。
また、次に、本発明は、上記の製氷方法により氷を製造する製氷装置において、
製氷用の水を貯留する貯留部を備えた弾性変形可能な製氷皿と、
前記製氷皿の下方に配置された貯氷部と、
前記製氷皿の前記貯留部に上方から挿入され当該貯留部内の水を凍らせる製氷部材と、
前記製氷部材を加熱するための製氷部材加熱機構と、
所定の回転中心軸線回りに回転可能に支持されており、前記製氷皿を変形させるために当該製氷皿が押し当てられる押し当て部材と、
前記製氷皿を予め定めた移動軌跡に沿って移動させることにより、前記貯留部から前記製氷部材を引き抜く製氷部材引き抜き動作および前記製氷皿を前記押し当て部材に押し当てて変形させる変形動作を行う製氷皿移動機構と、
前記押し当て部材を回転させることにより当該押し当て部材に押し当てられて変形した前記製氷皿を上向き状態から下向き状態に反転させる反転動作を行う製氷皿反転機構と、
を有していることを特徴とする。
本発明によれば、製氷皿に残された氷塊は、製氷皿が押し当て部材に押し当てられて変形させられることにより製氷皿から離れ、製氷皿が反転させられることにより貯氷部に落下する。
この場合において、製氷皿を押し当て部材に押し当てて変形させた後に、この製氷皿を反転させるためには、
前記製氷皿移動機構は、
前記製氷皿における一方の第1側面部分に取り付けた第1駆動ピンと、
前記製氷皿における他方の第2側面部分に、前記第1駆動ピンと同一軸線上に位置するように取り付けた第2駆動ピンと、
前記第1側面部分に対峙する装置ケースの第1側壁部分に上下方向に延びる直線状に形成されており、前記第1駆動ピンがスライド可能な状態で差し込まれている第1ガイド溝と、
前記第2側面部分に対峙する前記装置ケースの第2側壁部分に上下方向に延びる直線状に形成されており、前記第2駆動ピンがスライド可能な状態で差し込まれている第2ガイド溝と、
前記第1駆動ピンおよび前記第2駆動ピンを、それらの中心軸線回りに回転自在に支持した状態で、前記第1ガイド溝および前記第2ガイド溝に沿ってスライドさせるスライド機構とを備え、
前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝とは、前記第1、第2駆動ピンの軸線方向から見た場合に同一位置に形成されており、
前記スライド機構によって前記第1、第2駆動ピンが前記第1、第2ガイド溝に沿って移動する間に、前記製氷部材引き抜き動作および前記製氷皿の前記変形動作が行われ、
前記押し当て部材は、前記回転中心軸線が前記押し当て部材に押し当てられて変形した状態の前記製氷皿の前記第1、第2駆動ピンの前記中心軸線と一致するように設定されており、
前記製氷皿反転機構は、前記押し当て部材を前記回転中心軸線回りに回転させることにより、前記第1、第2駆動ピンを中心とする前記製氷皿の前記反転動作を行なうことが望ましい。
本発明において、製氷皿を押し当て部材に押し当てて変形させるためには、前記製氷皿は、シリコンゴムやフッ素ゴムから形成されていることが望ましい。
本発明によれば、製氷皿内に形成された氷塊を貯氷部に貯留する際に、まず、氷塊から製氷部材を引き抜いて、氷塊を製氷皿に残している。このため、氷塊と製氷皿とが固着状態となっていてもよく、製氷部材によって製氷皿に貯留された水を完全に凍結させることができる。この結果、氷塊の形状を製氷皿の内周面で規定できるので、所望の大きさ、形状の氷を製造できる。また、製造された氷の表面が濡れた状態とならないので、貯氷部に水が溜まることを低減できる。さらに、製氷皿内の水を完全に凍結させてもよいので、製氷部材による製氷を時間などに基づいて簡易に管理することができる。また、製氷皿に残った氷塊は、製氷皿を反転、変形させることにより貯氷部へ落下させられるので、氷塊を製氷皿から離すためのヒータが必要なく、装置の製造コストを抑えることができる。さらに、ヒータによって氷塊の表面が溶かされることがないので、貯氷部に水が溜まることを低減できる。
本発明を適用した製氷装置の製氷ユニットを斜め上方から見た斜視図である。 図1の製氷ユニットの分解斜視図である。 図1の製氷皿を取り出して示す斜視図である。 本発明の製氷装置の製氷動作を示すフローチャートである。 図1の製氷装置において、製氷皿から貯氷部に氷を貯留する氷貯留動作を示す説明図である。 本発明を適用した別の製氷装置の製氷ユニットを斜め上方から見た斜視図である。 図6の製氷ユニットの分解斜視図である。 図6の製氷皿ユニットを取り出して示す斜視図である。 図6の製氷装置において、製氷皿から貯氷部に氷を貯留する氷貯留動作を示す説明図である。 本発明を適用した更に別の製氷装置の製氷ユニットを斜め上方から見た斜視図である。 図10の製氷ユニットの分解斜視図である。 図10の製氷装置において、製氷皿から貯氷部に氷を貯留する氷貯留動作を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した製氷装置について説明する。
[実施例1]
図1は本発明を適用した製氷装置の製氷ユニットを斜め上方から見た斜視図である。図2は図1の製氷ユニットの分解斜視図である。図3は製氷皿を取り出して示す斜視図である。
(全体構成)
製氷装置1は、冷蔵庫内あるいは冷凍庫内において氷塊を連続して製造するとともに、製造した氷塊を下方の貯氷部2に落下させて貯留する。製氷装置1は、氷塊を製造するための製氷ユニット3と、この製氷ユニット3を駆動する駆動ユニット(不図示)を有しており、貯氷部2は製氷ユニット3の下方に設けられている。駆動ユニットは、製氷装置1が搭載される冷蔵庫あるいは冷凍庫の制御部によって駆動制御される。
製氷ユニット3は、枠状の装置ケース4と、装置ケース4の内側の中央部分に配置された製氷皿5と、製氷皿5内に上方から挿入された状態で、この製氷皿5に貯留された製氷用の水を凍らせる製氷部材6と、製氷部材6を加熱するための製氷部材加熱機構(不図示)と、製氷皿5を製氷部材6から離れた位置に移動させるとともに、製氷皿5を反転させながら変形させ、製氷皿5内で製造された氷塊を貯氷部2へ落下させる製氷皿移動機構7を備えている。
(装置ケース)
図2に示すように、装置ケース4は、製氷ユニット幅方向の左右の端を規定する左右の側板41、42(第1、第2側壁部分)と、左右の側板41、42の前端および後端に架け渡されている前板43および背板44を備えている。左右の側板41、42の上端の後側部分には上板45が架け渡されており、上板45の前方が上面開口4aとなっている。装置ケース4の底は、図2に示すように、その全面が下面開口4bとなっている。
左右の側板41、42にはそれぞれガイド溝46、47が形成されている。各ガイド溝46、47は上下方向に直線状に延びる直線状ガイド溝部分46a、47aと、直線状ガイド溝部分46a、47aの下端から連続して下に凸状態で湾曲する湾曲ガイド溝部分46b、47bを備えている。製氷ユニット幅方向から見たときに、左側の側板41に形成された左側ガイド溝(第1ガイド溝)46の左側直線状ガイド溝部分(第1直線状ガイド溝部分)46aと右側の側板42に形成された右側ガイド溝47(第2ガイド溝)の右側直線状ガイド溝部分(第2直線状ガイド溝部分)47aは同じ位置で重なるように設けられている。また、製氷ユニット幅方向から見たときに、左側ガイド溝46の左側湾曲ガイド溝部分(第1湾曲ガイド溝部分)46bと右側ガイド溝47の右側湾曲ガイド溝部分(第2湾曲ガイド溝部分)47bは、それらの終端部分46c、47cが上下にオフセットされた位置となるように設けられている。より詳細には、左側湾曲ガイド溝部分46bの終端部分46cは、右側湾曲ガイド溝部分47bの終端部分47cよりも上に位置している。左右のガイド溝46、47は製氷皿移動機構7の一部を構成している。
(製氷皿)
製氷皿5は、上方から見たときに、製氷ユニット幅方向に長い矩形をしている。中央部分には凹部51が形成されており、凹部51の上面開口51aが装置ケース4の上面開口4aから露出するように配置されている。製氷皿5はPPCなどの弾性変形可能な樹脂から形成されており、凹部51の下側部分には、所定量の水を貯留することが可能な8個の製氷セル(貯留部)52が形成されている。8個の製氷セル52は、製氷ユニット幅方向に沿って2列に形成されており、製氷ユニット前後方向に沿って4列に形成されている。図2、図3に示すように、各製氷セル52は、筒状の胴部52aと、この胴部52aの下側に下方に膨らむ半球状の底部52bを備えている。各製氷セル52の内周面には、上方から見たときに、製氷ユニット幅方向および製氷ユニット前後方向のいずれとも交差する方向に延びる溝52cが形成されている。
ここで、製氷装置1では、製氷皿5に挿入した製氷部材6により製氷皿5内の水を冷却し、凍結させるので、製氷皿5を熱伝導率の高い材料で形成しておく必要がなく、材料選択の自由度が高い。従って、例えば、製氷皿5を弾性変形させることが容易なシリコンゴムなどから形成しておけば、製氷皿5を捻って変形させることが容易となり、製氷皿5から氷塊を離しやすい。また、フッ素ゴムなどから形成しておけば、製氷皿5を変形させたときに、氷塊が製氷皿5から離れ易い。
次に、製氷皿5の製氷ユニット幅方向の左側面部分からは左側駆動ピン(第1駆動ピン)53が突出している。製氷皿5の左側側面における左側駆動ピンの下側の部位からは左側駆動ピン53と平行に左側ガイドピン(第1ガイドピン)55が突出している。製氷皿5の製氷ユニット幅方向の右側面部分からは、左側駆動ピン53と同一軸線上に位置するように右側駆動ピン(第2駆動ピン)54が突出している。製氷皿5の右側側面における右側駆動ピン54の下側の部位からは、左側ガイドピン55と同一軸線上に位置するように右側ガイドピン(第2ガイドピン)56が突出している。左右の駆動ピン53、54および左右のガイドピン55、56は、製氷皿5の短手方向の中央部分、すなわち、製氷皿5の製氷ユニット幅方向に延びる2列の製氷セル52の間の部位から外側に突出している。左右の駆動ピン53、54および左右のガイドピン55、56は、製氷皿移動機構7の一部を構成している。
(製氷部材)
製氷部材6は、不図示の圧縮器および凝縮器などとともに冷凍サイクルを構成する蒸発管である。製氷皿5の上面開口51aと平行に配置されているU字形状の主管61と、主管61から下方に延びている8本の枝管62を備えている。各枝管62は各製氷セル52に上方から挿入されている。
主管61の冷媒流入口61aから流入する冷媒は、主管61および各枝管62を流れた後に冷媒排出口61bから排出される。製氷皿内に水が貯留された状態で冷媒が流されると、枝管62を介して冷媒と製氷セル52内の水との間で熱交換が行なわれる。この結果、製氷セル52内の水が凍って氷塊となる。なお、枝管62を設ける代わりに、熱伝導性の高い材料から形成した8本の突起を主管61に取り付け、これらの突起を製氷セル52内に挿入したものを製氷部材とすることもできる。
(製氷部材加熱機構)
製氷部材加熱機構は、製氷部材6の主管61および枝管62内にホットガスを供給して、主管61および枝管62を加熱する。ホットガスは、冷媒を加圧して高温にしたもの、或いは、冷媒をヒータで加熱して高温にしたものとすることができる。なお、製氷部材加熱機構としては、主管61に沿ってヒータを配置するとともに、このヒータを駆動制御することにより主管61および枝管62を加熱するものを採用することもできる。
(製氷皿移動機構)
製氷皿移動機構7は、製氷皿5を左右のガイド溝46、47に沿って移動させることにより、製氷皿5を上向き状態から下向き状態に反転させる反転動作と、製氷皿5を捻り変形させる変形動作を並行して行い、製氷皿5の氷塊を貯氷部2へと落下させる。反転動作では、製氷皿5を、上面開口51aが製氷皿5の底よりも上方で水平となっている上向き状態から、製氷皿5の底(製氷セル52の底部52bの下端)が上面開口51aよりも上方に位置した下向き状態へと反転させる。変形動作では、反転動作の途中において、製氷皿5の上面開口51aが垂直になった後から、製氷皿5が下向き状態になるまでの間に、製氷皿5の捻り変形を行なう。
製氷皿移動機構7は、左右のガイド溝46、47、左右の駆動ピン53、54および左右のガイドピン55、56、並びに、左右の駆動ピン53、54をそれらの中心軸線回りに回転自在に支持した状態で左右のガイド溝46、47に沿って移動させるスライド機構71を備えている。スライド機構71は、製氷皿5の後方において左右の側板41、42の間に架け渡された回転軸72と、この回転軸72に取り付けられた左右の旋回腕73、74を備えている。
回転軸72は、製氷皿5の左側駆動ピン53および右側駆動ピン54の中心軸線と平行に延びており、その両端部分が装置ケース4の左右の側板41、42に形成された左右の円形開口部41a、42aに挿入されることにより回転可能に支持されている。回転軸72には、製氷ユニット3の外側に配置された駆動ユニットの駆動源からの駆動力が伝達される。
左右の旋回腕73、74は、製氷ユニット幅方向の両側で製氷皿5を挟むように回転軸72に取り付けられている。左側旋回腕73および右側旋回腕74は、それぞれ製氷ユニット前後方向に延びる延設腕部分73a、74aと、この延設腕部分73a、74aの後端部分から連続して下方に湾曲する湾曲腕部分73b、74bを備えている。湾曲腕部分73b、74bの端部分は回転軸72に固定されており、延設腕部分73a、74aにはスライド溝73c、74cが形成されている。
製氷皿5の左側駆動ピン53は、左側旋回腕73の左側スライド溝73cにスライド可能に挿入された状態で、装置ケース4の左側ガイド溝46にスライド可能に挿入されている。製氷皿5の右側駆動ピン54は、右側旋回腕74の右側スライド溝74cにスライド可能に挿入された状態で、装置ケース4の右側ガイド溝47にスライド可能に挿入されている。また、左右の駆動ピン53、54は、それらの中心軸線回りに回転自在の状態で左右の旋回腕73、74に支持されている。製氷皿5の左側ガイドピン55は、装置ケース4の左側ガイド溝46にスライド可能に挿入されており、製氷皿5の右側ガイドピン56は、装置ケース4の右側ガイド溝47にスライド可能に挿入されている。
回転軸72が駆動ユニットによって所定の角度範囲で回転駆動されると、左右の旋回腕73、74は回転軸72を中心にして所定の角度範囲で一体に旋回する。左右の旋回腕73、74の旋回に伴って、左右の駆動ピン53、54は、左右のスライド溝73c、74c内をスライドしながら、左右のガイド溝46、47に沿って移動する。同時に、左右のガイドピン55、56が左右のガイド溝46、47に沿って移動する。この結果、製氷皿5は左右のガイド溝46、47に案内されながら移動する。
(製氷動作)
次に、図1、図4、図5を参照して、製氷装置1による製氷動作を説明する。図4は製氷動作のフローチャートである。図5は製氷皿から貯氷部に氷を貯留する氷貯留動作を示す説明図である。なお、図5では、製氷皿および旋回腕に動きが分るように、製氷皿5および旋回腕74を実線で示している。
製氷前の初期状態では、図1に示すように、製氷皿5は、製氷部材6の枝管62が上方から製氷セル52内に挿入された挿入位置5Aに配置されている。この状態で、製氷皿5には不図示の給水管から所定量の水が供給される。この結果、製氷セル52内に貯めた水に製氷部材6が挿入された状態が形成される(製氷部材挿入工程:ステップST1、図5(a))。なお、製氷皿5に給水管から所定量の水を供給した後に、製氷皿5と製氷部材6とを相対的に移動させて製氷セル52内に製氷部材6の枝管62を挿入し、これにより、製氷セル52内に貯めた水に製氷部材6が挿入された状態を形成することもできる。
製氷セル52が水で満たされると、制御部は製氷部材6に冷媒を流し、冷媒の気化熱により製氷セル52内の水を凍結させる(製氷工程:ステップST2)。ここで、冷媒を循環させる時間を予め定めた時間とすることにより、製氷セル52内の水を完全に凍らせる。或いは、製氷皿5の温度が予め定めた温度状態になるまで冷媒を循環させることにより、製氷セル52内の水を完全に凍らせる。この結果、製氷セル52内には、製氷皿5および製氷部材6と固着状態の氷塊が製造される。
次に、製氷部材加熱機構によって製氷部材6を加熱し、製造された氷塊において製氷部材6に付着している部分を溶かす(製氷部材加熱工程:ステップST3)。
その後、製氷皿5の姿勢を維持したままで下降させ、製氷皿5を、挿入位置5Aから、製氷部材6が製氷皿5の外に外れた第1離間位置5Bに移動させる。
より具体的には、スライド機構71が回転軸72を反時計回りに回転させることにより、旋回腕73、74を反時計回りに旋回させる。これにより、左右の駆動ピン53、54および左右のガイドピン55、56が左右のガイド溝46、47の直線状ガイド溝部分46a、47aに沿って下降するので、製氷皿5はその姿勢を維持したままで、挿入位置5Aから、製氷部材6が製氷皿5の外に外れた第1離間位置5Bに移動する。このとき氷塊は製氷皿5と固着状態となっているので、製氷皿5と共に下降する。従って、製氷部材6が氷塊から引き抜かれる(製氷部材引き抜き工程:ステップST4、図5(b))。なお、製氷皿5が下降する際に、製氷部材6に氷塊は付着しておらず、両者は固着状態となっていないので、製氷部材6に負荷がかかることはない。
しかる後に、製氷皿5を変形させて氷塊を製氷皿5から剥離し、製氷皿5を下向きにして氷塊を貯氷部2に落下させて貯留する(氷塊剥離工程および氷塊貯留工程:ステップST5、図5(c)〜図5(f))。
本例では、ステップST5において、旋回腕73、74を更に反時計回りに旋回させることにより、製氷皿5を湾曲ガイド溝部分46b、47bに沿って移動させる。この間に、製氷皿5を下向きに回転させながら、捩る。
すなわち、第1離間位置5Bでは製氷皿5の左右のガイドピンが左右のガイド溝46、47の直線状ガイド溝部分46a、47aの下端に位置しているので、この状態から旋回腕73、74を更に反時計回りに旋回させると、左右のガイドピン55、56が左右のガイド溝46、47の湾曲ガイド溝部分46b、47bに沿って移動しはじめる。この結果、製氷皿5は、左右の駆動ピン53、54を中心に回転し、図5(c)に示すように、製氷皿5の上面開口51aが前方に向かって傾斜し、その後に、上面開口51aが垂直となる。
更に、旋回腕73、74を反時計回りに旋回させると、図5(d)に示すように、左右の駆動ピン53、54も左右のガイド溝46、47の湾曲ガイド溝部分46b、47bをスライドし、製氷皿5は、その上面開口51aが下方を向いた状態となる。
その後、図5(e)、図5(f)に示すように、左右のガイドピン55、56が左右の湾曲ガイド溝部分46b、47bの終端部分46c、47cを移動すると、製氷皿5が捩られる。すなわち、左側湾曲ガイド溝部分46bの終端部分46cと右側湾曲ガイド溝部分47bの終端部分47cは、製氷ユニット幅方向から見たときに上下にオフセットしているので、製氷皿5は捩られて変形する。この結果、図5(f)に示すように、左右のガイドピン55、56が左右の湾曲ガイド溝部分46b、47bの終端に達した第2離間位置5Cでは、製氷皿5と固着状態にあった氷塊は製氷皿5から剥離する。そして、氷塊は、下向き状態とされた製氷皿5から落下して貯氷部2に貯留される。
製氷皿5の氷が貯氷部2に貯留されると、回転軸72は駆動ユニットにより所定の角度範囲だけ時計回りに回転させられる。この結果、旋回腕73、74が所定の角度範囲だけ時計回りに回転し、左右の駆動ピン53、54および左右のガイドピン55、56がガイド溝46、47を反対方向に移動する。従って、製氷皿5の捩りは解除され、製氷皿5は挿入位置5Aに復帰する。
(本形態の効果)
本例によれば、製氷皿5内に形成された氷塊を貯氷部2に貯留する際に、まず、氷塊から製氷部材6を引き抜いて、氷塊を製氷皿5に残している(ステップST4)。このため、氷塊と製氷皿5とが固着状態となっていてもよく、製氷部材6によって製氷皿5に貯留された水を完全に凍結させることができる。この結果、氷塊の形状を製氷皿5の製氷セル52の内周面の形状で規定できるので、所望の大きさ、形状の氷を製造できる。また、製造された氷の表面が濡れた状態とならないので、貯氷部2に水が溜まることを低減できる。さらに、製氷皿5内の水を完全に凍結させることができるので、製氷部材6による製氷を時間などに基づいて簡易に管理することができる。また、製氷皿5に残った氷塊は、製氷皿5を反転、変形させることにより貯氷部2へ落下させられるので、氷塊を製氷皿5から離すためのヒータが必要ない。従って、その分、製氷装置1の製造コストを抑えることができる。さらに、ヒータによって氷塊の表面が溶かされることがないので、貯氷部2に水が溜まることを低減できる。
また、本例では、製氷部材6と製氷皿5とを上下方向に離間させて製氷部材6と氷塊とを離し、製氷部材6の真下の位置において、製氷皿5を反転させながら変形させている。従って、製氷装置1が水平方向に大型化することを抑制できる。
さらに、本例では、回転軸72を回転駆動して旋回腕73、74を旋回させるだけで、製氷皿5を下向きに回転させながら捩ることができる。簡易な構成により氷塊を製氷皿5から離して貯氷部2に落下させることができるので、製氷装置1の製造コストを抑えることができる。
また、本例では、製氷皿5を反転させる反転動作において、製氷皿5を、上面開口51aが製氷皿5の底よりも上方で水平となっている上向き状態から、製氷皿5の底(製氷セル52の底部52bの下端)が上面開口51aよりも上方に位置した下向き状態へと反転させている。そして、製氷皿5を変形させる変形動作では、反転動作において、製氷皿5の上面開口51aが垂直になった後から下向き状態になるまでの間に、製氷皿5を変形させている。ここで、反転動作において製氷皿5の上面開口51aが垂直になる前に製氷皿5を変形させると、氷塊が製氷皿5から斜め前方に飛び出してしまい、装置ケース4に衝突して割れたり、衝突音を発生させたりすることがあるが、本例によれば、氷塊が下方に飛び出すので、このような氷塊の割れや衝突音の発生を回避できる。
さらに、本例によれば、各製氷セル52の内周面には、製氷ユニット幅方向の配列方向および製氷ユニット前後方向の配列方向のいずれとも交差する方向に延びる溝52cが形成されているので、製氷皿5が捻られたときに、製氷セル52が広がり易く、製氷皿5から氷塊が剥離し易い。従って、氷塊を製氷皿5から確実に落下させることができる。
なお、製氷セル52の形状を直方体としてもよい。この場合でも、各製氷セル52の内周面に溝52cを形成しておけば、製氷皿5が捻られたときに、製氷皿5から氷塊が剥離し易くなる。また、上記の例では、製氷部材6を氷塊から引き抜く際に製氷皿5を移動させていたが、製氷部材6を上方に移動させてもよい。
[実施例2]
図6は本例の製氷装置の製氷ユニットを斜め上方から見た斜視図である。図7は図6の製氷ユニットの分解斜視図である。図8は製氷皿ユニットを取り出して示す斜視図である。なお、本例の製氷装置1Aは、上記の製氷装置1と対応する構成を備えているので、対応する部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
本例の製氷装置1Aの製氷ユニット3Aでは、製氷皿5は、製氷皿ユニット8の一部として構成されている。製氷皿移動機構7を構成する左右のガイド溝46、47は、製氷ユニット幅方向から見たときに、湾曲ガイド溝部分46b、47bを含めて、その全体が同じ位置で重なるように設けられている。
また、本例の製氷装置1Aは、製氷皿5を変形させるために製氷皿5の底部52bを押し当てる押し当て部材9を備えており、製氷皿移動機構7は、製氷皿5を離間位置5Bから離間位置5Cに移動させる間に、製氷皿5を反転させながら押し当て部材9に押し当てて変形させる。すなわち、製氷皿移動機構7は、製氷皿5を第1離間位置5Bから第2離間位置5Cに移動させる間に、製氷皿5を上向き状態から下向き状態に反転させる反転動作と、製氷皿5を押し当て部材9に押し当てて変形させる変形動作を並行して行い、製氷皿5の氷塊を貯氷部2へと落下させる。反転動作では、製氷皿ユニットの製氷皿5を、上面開口51aが製氷皿5の底よりも上方で水平となっている上向き状態から、製氷皿5の底が上面開口51aよりも上方に位置した下向き状態へと反転させる。変形動作では、反転動作の途中において、製氷皿5の上面開口51aが垂直になった後から、製氷皿5が下向き状態になるまでの間に、製氷皿5を押し当て部材9に押し当てて変形させる。
(製氷皿ユニット)
図7、図8に示すように、製氷皿ユニット8はシリコンゴムからなる弾性変形可能な製氷皿5と、この製氷皿5を上下方向から挟む上側支持フレーム81および下側支持フレーム82を備えている。上側支持フレーム81および下側支持フレーム82は、製氷皿5内に水が貯留されたときに、製氷用の水の重さによって製氷皿5が変形してしまうことを防止するものである。
製氷皿5は、上方から見たときに、製氷ユニット幅方向に長い矩形をしている。中央部分には凹部51が形成されている。凹部51の下側部分には、所定量の水を貯留することが可能な8個の製氷セル(貯留部)52が形成されている。8個の製氷セル52は、製氷ユニット幅方向に沿って2列に形成されており、製氷ユニット前後方向に沿って4列に形成されている。図7、図8に示すように、各製氷セル52は、筒状の胴部52aと、この胴部52aの下側に下方に膨らむ半球状の底部52bを備えている。各製氷セル52の内周面には、上方から見たときに、製氷ユニット幅方向および製氷ユニット前後方向のいずれとも交差する方向に延びる溝52cが形成されている。
ここで、製氷装置1Aにおいても、製氷皿5に挿入した製氷部材6により製氷皿5内の水を冷却し、凍結させるので、製氷皿5を熱伝導率の高い材料で形成しておく必要がなく、材料選択の自由度が高い。従って、例えば、製氷皿5をフッ素ゴムなどから形成しておけば、製氷皿5を変形させたときに、氷塊が製氷皿5から離れ易い。
上側支持フレーム81は、製氷皿5の長手方向の両側を覆う左右の側板部分83、84と、左右の側板部分83、84の上端縁に架け渡された上側矩形枠部分85を備えている。上側矩形枠部分85には、製氷ユニット前後方向に延びる上側支持板86が製氷ユニット幅方向に所定間隔で3枚取り付けられている。各上側支持板86は、中央部分に製氷皿5の凹部51内に挿入される突出部86aを備えており、突出部86aの下端は凹部51内における製氷セル52と製氷セル52との間の部位に当接している。左側の側板部分83には、左側駆動ピン53および左側ガイドピン55が取り付けられており、右側の側板部分84からは、右側駆動ピン54および右側ガイドピン56が取り付けられている。左右の駆動ピン53、54および左右のガイドピン55、56は、製氷皿ユニット8の短手方向の中央部分、すなわち、左右の側板部分83、84において、製氷皿5の製氷ユニット幅方向に延びる2列の製氷セル52の間の部位と対向する部分から外側に突出している。左右の駆動ピン53、54および左右のガイドピン55、56は、製氷皿移動機構7の一部を構成している。
下側支持フレーム82は、上側矩形枠部分85の下面に当接する下側矩形枠部分87を備えている。下側矩形枠部分87には、下側支持板88が製氷ユニット幅方向に所定間隔で3枚取り付けられている。各下側支持板88は、製氷皿5の製氷ユニット前後方向の両側で上下方向に延びる前後の縦板部分88aと、縦板部分88aの下端を連続させている横板部分88bを備えている。各下側支持板88は、横板部分88bが製氷ユニット幅方向に並んでいる製氷セル52の底部52bの間の部位に当接している。
(押し当て部材)
図7に示すように、押し当て部材9は、製氷ユニット幅方向に長い矩形の平板部91を備えており、製氷皿ユニット8の後側に配置されている。平板部91の矩形面は、製氷ユニット前後方向を向いており、装置ケース4の左右のガイド溝46、47の左右の直線状ガイド溝部分46a、47aの延設方向と平行に配置されている。平板部91の前面には上下方向に延びる4本のリブ92が形成されている。平板部91の後面には製氷ユニット幅方向に延びる筒部93が上下方向の中央部分に形成されている。
4本のリブ92は製氷ユニット幅方向に所定間隔で設けられている。各リブ92は、上側部分と下側部分に、それぞれ山型に突出する突出部分92aを備えている。これら突出部分92aには、後述するように、製氷皿5の各製氷セル52の底部52bがそれぞれ押し当てられる。筒部93には回転軸72が挿入されており、押し当て部材9は回転軸72回りに回転可能に支持されている。すなわち、押し当て部材9は、製氷皿5の左側駆動ピン53および右側駆動ピン54の中心軸線と平行な回転中心軸線(回転軸72)回りに回転可能に支持されている。
ここで、押し当て部材9の回転線となる回転軸72と製氷皿5との間の距離は、製氷皿5の移動位置に拘わらず、常に、回転軸72から押し当て部材9の平板部91の上端または下端までの寸法よりも短い距離に設定されている。この結果、押し当て部材9が回転した場合には、押し当て部材9の一部分が製氷皿5或いは製氷皿ユニット8に当たって、その回転範囲が規制される。よって、押し当て部材9の回転を規制するための規制部材を別途設けることなく、押し当て部材9が、平板部91においてリブ92が形成されている側の面が装置後側に向くまで回転してしまうことを防止できる。
(製氷動作)
図9は製氷皿から貯氷部に氷を貯留する氷貯留動作を示す説明図である。図9では、製氷皿、旋回腕および押し当て部材に動きが分るように、製氷皿5、旋回腕74および押し当て部材9を実線で示している。
本例の製氷装置1Aでも、図4に示すステップST1〜ステップST5の製氷動作を行う。ただし、ステップST5(氷塊剥離工程および氷塊貯留工程)において、製氷皿5を湾曲ガイド溝部分46b、47bに沿って移動させる間に、製氷皿5を反転させながら、押し当て部材9に押し当てる。
より詳細には、ステップST1〜ステップST4の動作により、製氷皿5は、図9(a)に示す挿入位置5Aから、図9(b)に示す第1離間位置5Bに移動している。第1離間位置5Bでは、製氷皿ユニット8の左右のガイドピン55、56が左右のガイド溝46、47の直線状ガイド溝部分46a、47aの下端に位置している。
ステップST5において、旋回腕73、74を更に反時計回りに旋回させると、左右のガイドピン55、56が左右のガイド溝46、47の湾曲ガイド溝部分46b、47bに沿って移動しはじめる。この結果、製氷皿5は、左右の駆動ピン53、54を中心に回転し、図9(c)に示すように、製氷皿5の上面開口51aが前方に向かって傾斜し、その後に、上面開口51aが垂直となる。
更に、また、旋回腕73、74を旋回させると、図9(d)に示すように、左右の駆動ピン53、54も左右のガイド溝46、47の湾曲ガイド溝部分46b、47bをスライドし、製氷皿5は、その上面開口51aが下方を向いた状態となる。同時に、製氷皿5が後方に向かって移動して押し当て部材9に接近し、その底部52bが押し当て部材9のリブ92の突出部分92aに接触する。
その後、図5(e)に示すように、製氷皿5が第2離間位置5Cに達するまで移動する間に、製氷皿5は、押し当て部材9を製氷皿5の反転に追随するように回転軸72回りに回転させながら、その底部52bが押し当て部材9に押し付けられる。これにより、底部52bが潰れて変形するので、製氷皿5と固着状態にあった氷塊は製氷皿5から剥離して、貯氷部2に落下する。
製氷皿5の氷が貯氷部2に貯留されると、回転軸72は駆動ユニットにより所定の角度範囲だけ時計回りに回転させられる。この結果、旋回腕73、74が所定の角度範囲だけ時計回りに回転し、左右の駆動ピン53、54および左右のガイドピン55、56がガイド溝46、47を反対方向に移動する。従って、製氷皿5が押し当て部材9から離れ、変形していた底部52bは元の形状に戻る。そして、製氷皿5は挿入位置5Aに復帰する。また、製氷皿5は、押し当て部材9から離れるまでの間、押し当て部材9を製氷皿5の復帰動作に追随するように回転軸72回りに回転させて、元の姿勢に戻す。
(本形態の効果)
本例においても、製氷皿5内に形成された氷塊を貯氷部2に貯留する際に、まず、氷塊から製氷部材6を引き抜いて、氷塊を製氷皿5に残している(ステップST4)。このため、氷塊と製氷皿5とが固着状態となっていてもよく、製氷部材6によって製氷皿5に貯留された水を完全に凍結させることができる。この結果、氷塊の形状を製氷皿5の製氷セル52の内周面の形状で規定できるので、所望の大きさ、形状の氷を製造できる。また、製造された氷の表面が濡れた状態とならないので、貯氷部2に水が溜まることを低減できる。さらに、製氷皿5内の水を完全に凍結させることができるので、製氷部材6による製氷を時間などに基づいて簡易に管理することができる。また、製氷皿5に残った氷塊は、製氷皿5を反転、変形させることにより貯氷部2へ落下させられるので、氷塊を製氷皿5から離すためのヒータが必要ない。従って、その分、製氷装置1の製造コストを抑えることができる。さらに、ヒータによって氷塊の表面が溶かされることがないので、貯氷部2に水が溜まることを低減できる。
また、本例では、押し当て部材9を左右の駆動ピン53、54の中心軸線と平行な回転中心軸線回りに回転可能に支持しておき、製氷部材6の真下の位置において、押し当て部材9を製氷皿5の反転に追随するように回転させながら、製氷皿5を押し当て部材9に押し当てて変形させている。従って、製氷装置1Aが水平方向に大型化することを抑制できる。
さらに、本例では、製氷皿5を反転させる反転動作において、製氷皿5を、上面開口51aが製氷皿5の底よりも上方で水平となっている上向き状態から、製氷皿5の底(製氷セル52の底部52bの下端)が上面開口51aよりも上方に位置した下向き状態へと反転させている。そして、製氷皿5を変形させる変形動作では、反転動作において、製氷皿5の上面開口51aが垂直になった後から下向き状態になるまでの間に、製氷皿5を押し当て部材9に押し当てて変形させている。ここで、反転動作において製氷皿5の上面開口51aが垂直になる前に製氷皿5を変形させると、氷塊が製氷皿5から斜め前方に飛び出してしまい、装置ケース4に衝突して割れたり、衝突音を発生させたりすることがあるが、本例によれば、氷塊が下方に飛び出すので、このような氷塊の割れや衝突音の発生を回避できる。
また、本例では、製氷皿5が弾性変形しやすいシリコンゴムから形成されているとともに、製氷セル52の底部52bが薄肉に形成されている。従って、製氷皿5を押し当て部材9に押し当てたときに、製氷皿5が変形しやすく、製氷皿5から氷塊が剥離し易い。この結果、氷塊を製氷皿5から確実に落下させることができる。
さらに、本例によれば、各製氷セル52の内周面には、製氷ユニット幅方向の配列方向および製氷ユニット前後方向の配列方向のいずれとも交差する方向に延びる溝52cが形成されているので、製氷皿5が変形させられたときに、製氷セル52が広がり易く、製氷皿5から氷塊が剥離し易い。従って、氷塊を製氷皿5から確実に落下させることができる。
また、本例によれば、回転軸72を回転駆動して旋回腕73、74を旋回させるだけで、製氷皿5を下向きに回転させながら変形させることができる。簡易な構成により氷塊を製氷皿5から離して貯氷部2に落下させることができるので、製氷装置1Aの製造コストを抑えることができる。
なお、本例でも、製氷セル52の形状を直方体としてもよい。この場合でも、各製氷セル52の下側部分を薄肉に形成しておけば、製氷皿5が変形しやすくなる。また、各製氷セル52の内周面に溝52cを形成しておけば、製氷皿5が変形したときに、製氷皿5から氷塊が剥離し易くなる。また、製氷部材6を氷塊から引き抜く際に、製氷部材6を上方に移動させてもよい。
[実施例3]
図10は本例の製氷装置の製氷ユニットを斜め上方から見た斜視図である。図11は図10の製氷ユニットの分解斜視図である。なお、本例の製氷装置1Bは、実施例1、2の製氷装置1、1Aと対応する構成を備えているので、対応する部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
(全体構成)
図10、図11に示すように、本例の製氷装置1Bの製氷ユニット3Bは、装置ケース4’と、装置ケース4’の内側の中央部分に配置された製氷皿ユニット8’と、製氷皿ユニット8’の製氷皿5内に上方から挿入された状態で、この製氷皿5に貯留された水を凍らせる製氷部材6と、製氷部材6を加熱するための製氷部材加熱機構(不図示)と、製氷皿5を変形させるために製氷皿5の底部52bが押し当てられる押し当て部材10を有している。また、製氷ユニット3Bは、製氷皿5を、製氷部材6が挿入されている挿入位置5Aから、製氷部材6が製氷皿5の外に外れる第1離間位置5Bを経由して、製氷皿5の底部52bが押し当て部材10に押し当てられる第2離間位置5Cに移動させる製氷皿移動機構7’と、第2離間位置5Cに配置された製氷皿5を、押し当て部材10を回転させることにより上向き状態から下向き状態に反転させる製氷皿反転機構11を有している。
(装置ケース)
図11に示すように、装置ケース4’は、製氷ユニット幅方向の左右の端を規定する左右の側板41’、42’と、左右の側板41’、42’の前端および後端に架け渡されている前板43’および背板44’を備えている。左右の側板41’、42’の上端の前縁部分および後縁部分には、それぞれ上板45’が架け渡されており、これら前後の上板45’の間が上面開口4a’となっている。装置ケース4’の底は、その全面が下面開口4b’となっている。
前板43’と背板44’との間には、左右2枚のガイド板(第1、第2側壁部分)48、49が左右の側板41’、42’と平行に掛け渡されている。各ガイド板48、49は、前後の上板45’よりも上方に山型に突出する突出板部分48a、49aと、装置ケース4’の内部の前側部分を仕切っている仕切り板部分48b、49bを備えている。各ガイド板48、49の製氷ユニット前後方向の中央には、突出板部分48a、49aから仕切り板部分48b、49bに渡って上下方向に直線状に延びるガイド溝46’、47’が形成されている。左側ガイド板48に形成された左側ガイド溝46’と右側ガイド板49に形成された右側ガイド溝47’は、製氷ユニット幅方向から見たときに同じ位置で重なるように設けられている。左右のガイド溝46’、47’は製氷皿移動機構7’の一部を構成している。
(製氷皿ユニット)
製氷皿ユニット8’はシリコンゴムからなる弾性変形可能な製氷皿5と、この製氷皿5を上下方向から挟む上側支持フレーム81’および下側支持フレーム82を備えている。上側支持フレーム81’および下側支持フレーム82は、製氷皿5内に水が貯留されたときに、製氷用の水の重さによって製氷皿5が変形してしまうことを防止するものである。
製氷皿5は、上方から見たときに、製氷ユニット幅方向に長い矩形をしている。中央部分には凹部51が形成されている。凹部51の下側部分には、所定量の水を貯留することが可能な8個の製氷セル(貯留部)52が形成されている。8個の製氷セル52は、製氷ユニット幅方向に沿って2列に形成されており、製氷ユニット前後方向に沿って4列に形成されている。各製氷セル52は、筒状の胴部52aと、この胴部52aの下側に下方に膨らむ半球状の底部52bを備えている。図11に示すように、各製氷セル52の胴部52aの内周面には、製氷ユニット幅方向に隣接する製氷セル52との間を連通させる第1溝52dと、製氷ユニット前後方向に隣接する製氷セル52との間を連通させる第2溝52eが形成されている。
ここで、製氷装置1Bにおいても、製氷皿5に挿入した製氷部材6により製氷皿5内の水を冷却し、凍結させるので、製氷皿5を熱伝導率の高い材料で形成しておく必要がなく、材料選択の自由度が高い。従って、例えば、製氷皿5をフッ素ゴムなどから形成しておけば、製氷皿5を変形させたときに、氷塊が製氷皿5から離れ易い。
上側支持フレーム81’は、製氷皿5の長手方向の両側を覆う左右の側板部分83、84と、左右の側板部分83、84の上端縁に架け渡された上側矩形枠部分85を備えている。上側矩形枠部分85には、製氷ユニット前後方向に延びる上側支持板86が製氷ユニット幅方向に所定間隔で3枚取り付けられている。各上側支持板86は、中央部分に製氷皿5の凹部51内に挿入される突出部86aを備えており、突出部86aの下端は凹部51内における製氷セル52と製氷セル52との間の部位に当接している。左側の側板部分83には、左側駆動ピン53が取り付けられており、右側の側板部分84には右側駆動ピン54が左側駆動ピン53と同一軸線上に取り付けられている。ここで、左右の駆動ピン53、54は製氷皿ユニット8の短手方向の中央部分、すなわち、左右の側板部分83、84において、製氷皿5の製氷ユニット幅方向に延びる2列の製氷セル52の間の部位と対向する部分から外側に突出している。左右の駆動ピン53、54は、製氷皿移動機構7の一部を構成している。
下側支持フレーム82は、製氷装置1Aの製氷ユニット8の下側支持フレーム82と同様の構成を備えている。すなわち、図8に示すように、上側矩形枠部分85の下面に当接する下側矩形枠部分87を備えており、この下側矩形枠部分87には、下側支持板88が製氷ユニット幅方向に所定間隔で3枚取り付けられている。各下側支持板88は、製氷皿5の製氷ユニット前後方向の両側で上下方向に延びる前後の縦板部分88aと、縦板部分88aの下端を連続させている横板部分88bを備えている。各下側支持板88は、横板部分88bが製氷ユニット幅方向に並んでいる製氷セル52の底部52bの間の部位に当接している。
(押し当て部材)
押し当て部材10は、扇型の左右の側板部分101、102と、これら左右の側板部分101、102の円弧形状の下端縁部分に掛け渡された押し当て部材本体103を備えている。押し当て部材本体103は、上端面が、製氷皿5の底部52bが押し当てられる平坦な押し当て面103aとなっており、下端面が、下方に向かって突出する円弧面103bとなっている。左右の側板部分101、102には、扇型の要部分から外側に突出する押し当て部材駆動ピン104、105が設けられている。
押し当て部材10は、装置ケース4’の下側から装置ケース4’の内部に挿入されており、左の側板部分101が装置ケース4’の左の側板41’と左側ガイド板48の間に配置され、右の側板部分102が装置ケース4’の右の側板42’と右側ガイド板49の間に配置されている。押し当て部材10は、左右の押し当て部材駆動ピン104、105が装置ケース4’の左右の側板41’、42’に形成された左右の円形開口部41a’、42a’に挿入されることにより、回転可能に支持されている。ここで、左右の円形開口部41a’、42a’は、製氷ユニット幅方向から見たときに、左右のガイド溝46’、47’の下端部と重なる位置に設けられている。
左側の押し当て部材駆動ピン104には、製氷ユニット3の外側に配置された駆動ユニットの駆動源からの駆動力が伝達されるようになっている。駆動力が伝達されると、押し当て部材10は、押し当て部材駆動ピン104、105の軸線を回転中心として所定の角度範囲で回転する。
(製氷皿移動機構および製氷皿反転機構)
製氷皿移動機構7’は、左右のガイド溝46’、47’、左右の駆動ピン53、54、および、左右の駆動ピン53、54を左右のガイド溝46’、47’に沿って移動させるスライド機構71’を備えている。スライド機構71’は、製氷皿5の前方において左右の側板41’、42’の間に架け渡された回転軸72と、この回転軸72に取り付けられた左右の旋回腕73’、74’を備えている。
回転軸72は、左側駆動ピン53および右側駆動ピン54の軸線と平行に延びており、その両端部分が左の側板41’に形成された円形開口部(不図示)と右の側板42’に形成された円形開口部42b’に挿入されることにより、回転可能に支持されている。回転軸72には、製氷ユニット3の外側に配置された駆動ユニットの駆動源からの駆動力が伝達される。
左右の旋回腕73’、74’は、製氷ユニット幅方向の両側で製氷皿5を挟むように回転軸72に取り付けられている。左側旋回腕73’および右側旋回腕74’は、それぞれ製氷ユニット前後方向に延びている。左側旋回腕73’および右側旋回腕74’の前端部分は回転軸72に固定されており、後側部分にはスライド溝73c’、74c’が形成されている。
製氷皿ユニット8’の左側駆動ピン53は、左側旋回腕73’の左側スライド溝73c’にスライド可能に挿入された状態で、左側ガイド板48の左側ガイド溝46’にスライド可能に挿入されている。製氷皿5の右側駆動ピン54’は、右側旋回腕74’の右側スライド溝74c’にスライド可能に挿入された状態で、右側ガイド板49の右側ガイド溝47’にスライド可能に挿入されている。また、左右の駆動ピン53’、54’は、それらの中心軸線回りに回転自在の状態で、左右の旋回腕73’、74’に支持されている。
回転軸72が駆動ユニットによって所定の角度範囲で回転駆動されると、左右の旋回腕73’、74’は回転軸72を中心にして所定の角度範囲で一体に旋回する。左右の旋回腕73’、74’の旋回に伴って、左右の駆動ピン53、54は、スライド溝73c’、74c’内をスライドしながら、左右のガイド溝46’、47’に沿って移動する。この結果、製氷皿5は左右のガイド溝46’、47’に沿って移動する。本例では、製氷皿5を製氷部材6から離間させる際には、回転軸72を時計回りに回転駆動して、左右の旋回腕73’、74’を所定の角度範囲で時計回りに旋回させる。
ここで、製氷皿5の左右の駆動ピン53、54から底部52bの下端までの寸法は、ガイド溝46’、47’の下端部から押し当て部材10の押し当て面103aまでの寸法よりも長く設定されている。このため、左右の駆動ピン53、54が左右のガイド溝46’、47’の下端部に達すると、製氷皿5の底部52bが押し当て部材10の押し付け面103aに押し当てられて、製氷皿5の底部52bが変形する。
また、左右の駆動ピン53、54が左右のガイド溝46’、47’の下端部に達すると、製氷皿5の左右の駆動ピン53、54の中心軸線と、押し当て部材10の押し当て部材駆動ピン104、105の中心軸線(回転中心軸線)とが一致する(図12(c)参照)。従って、この状態で、駆動ユニットが押し当て部材駆動ピン104を所定の角度範囲で回転させると、押し当て部材10に押し当てられている製氷皿5は左右の駆動ピン53、54を中心に回転する。すなわち、押当て部材10、押当て部材10を回転させるための押し当て部材駆動ピン104、105、押当て部材10を回転可能に支持している円形開口部41a、41bなどにより、製氷皿5を反転させる製氷皿反転機構11が構成されている。
(製氷動作)
図12は製氷皿から貯氷部に氷を貯留する氷貯留動作を示す説明図である。図12では、製氷皿、旋回腕および押し当て部材に動きが分るように、製氷皿5、旋回腕74および押し当て部材10を実線で示している。
本例の製氷装置1Bでも、図4に示すステップST1〜ステップST5の製氷動作を行う。ただし、ステップST5(氷塊剥離工程および氷塊貯留工程)において、まず、製氷皿5を変形させて製氷皿5から氷塊を剥離し、しかる後に、製氷皿5を下向きに回転させて氷塊を貯氷部2に落下させる。
より詳細には、ステップST1〜ステップST4の動作により、製氷皿5は、図12(a)に示す挿入位置5Aから、図12(b)に示す第1離間位置5Bに移動している。ステップST5において、旋回腕73’、74’が更に時計回りに旋回すると、製氷皿5は、左右の駆動ピン53、54が左右のガイド溝46’、47’の下端部に達する第2離間位置5Cまで下降させられる。
第2離間位置5Cでは、図12(c)に示すように、製氷皿5の底部52bが押し当て部材10の押し当て面103aに押し当てられた状態となり、製氷皿5は、底部52bが潰れた状態に変形する。これにより、氷塊は製氷皿5から剥離した状態となる。また、第2離間位置5Cでは、製氷皿5の左右の駆動ピン53、54の中心軸線と、押し当て部材10の押し当て部材駆動ピン104、105の中心軸線が一致した状態となっている。従って、製氷皿反転機構11が、押し当て部材10を押し当て部材駆動ピン104、105の中心軸線回りに所定の角度範囲で回転させると、図12(d)〜図12(f)に示すように、製氷皿5は、左右の駆動ピン53、54の中心軸線回りに回転し、製氷皿5は、その上面開口51aが下方を向いた状態となる。この結果、製氷皿5内の氷塊は、貯氷部2に落下する。
製氷皿5の氷が貯氷部2に貯留されると、押し当て部材10が逆方向に所定の角度範囲で回転させられて、製氷皿5は上面開口51aが上方を向いた状態に戻る。その後、回転軸72が駆動ユニットにより所定の角度範囲だけ反時計回りに回転させられて、旋回腕73’、74’が所定の角度範囲だけ反時計回りに回転する。この結果、左右の駆動ピン53、54がガイド溝46’、47’に沿って上昇するので、製氷皿5が押し当て部材10から離れ、変形していた底部52bは元の形状に戻る。そして、製氷皿5は挿入位置5Aに復帰する。
(本形態の効果)
本例においても、製氷皿5内に形成された氷塊を貯氷部2に貯留する際に、まず、氷塊から製氷部材6を引き抜いて、氷塊を製氷皿5に残している(ステップST4)。このため、氷塊と製氷皿5とが固着状態となっていてもよく、製氷部材6によって製氷皿5に貯留された水を完全に凍結させることができる。この結果、氷塊の形状を製氷皿5の製氷セル52の内周面の形状で規定できるので、所望の大きさ、形状の氷を製造できる。また、製造された氷の表面が濡れた状態とならないので、貯氷部2に水が溜まることを低減できる。さらに、製氷皿5内の水を完全に凍結させることができるので、製氷部材6による製氷を時間などに基づいて簡易に管理することができる。また、製氷皿5に残った氷塊は、製氷皿5を反転、変形させることにより貯氷部2へ落下させられるので、氷塊を製氷皿5から離すためのヒータが必要ない。従って、その分、製氷装置1の製造コストを抑えることができる。さらに、ヒータによって氷塊の表面が溶かされることがないので、貯氷部2に水が溜まることを低減できる。
また、本例では、押し当て部材10を回転可能に支持しておき、製氷部材6の直下の位置において、押し当て部材10および製氷皿5を反転させて、氷塊を落下させている。さらに、押し当て部材10および製氷皿5を、製氷皿ユニット8’の短手方向の中央部分から外側に突出する左右の駆動ピン53、54の軸線を中心として回転させている。従って、製氷装置1Bが水平方向に大型化することを抑制できる。
また、本例では、製氷皿5が弾性変形しやすいシリコンゴムから形成されているとともに、製氷セル52の底部52bが薄肉に形成されている。従って、製氷皿5を押し当て部材10に押し当てたときに、製氷皿5が変形しやすく、製氷皿5から氷塊が剥離し易い。この結果、氷塊を製氷皿5から確実に落下させることができる。
さらに、本例によれば、各製氷セル52の胴部52aの内周面には、各製氷セル52を製氷ユニット幅方向および製氷ユニット前後方向に隣接する製氷セル52と連通させる第1溝52d、第2溝52eが形成されているので、製氷皿5が変形させられたときに、製氷セル52が広がり易く、製氷皿5から氷塊が剥離し易い。従って、氷塊を製氷皿5から確実に落下させることができる。
なお、本例でも、製氷セル52の形状を直方体とすることができる。また、各製氷セル52の内周面に溝52cを形成しておけば、製氷皿5が変形したときに、製氷皿5から氷塊が剥離し易くなる。また、製氷部材6を氷塊から引き抜く際に、製氷部材6を上方に移動させてもよい。
1・1A・1B 製氷装置
2 貯氷部
3・3A・3B 製氷ユニット
4・4' 装置ケース
5 製氷皿
5A 挿入位置
5B 第1離間位置
5C 第2離間位置
6 製氷部材
7・7' 製氷皿移動機構
9・10 押し当て部材
11 製氷皿反転機構
41・42 側板(側壁部分)
46・47・46'・47' ガイド溝
46a 左側直線状ガイド溝部分(第1直線状ガイド溝部分)
46b 左側湾曲ガイド溝部分(第1湾曲ガイド溝部分)
46c 終端部分
47a 右側直線状ガイド溝部分(第2直線状ガイド溝部分)
47b 右側湾曲ガイド溝部分(第2湾曲ガイド溝部分)
47c 終端部分
48、49 ガイド板(側壁部分)
52 製氷セル(貯留部)
52b 底部
52c、52d、52e 溝
53・54 駆動ピン
55・56 ガイドピン
71・71' スライド機構
72 回転軸
73・74 旋回腕
73a・74a 延設腕部分
73b・74b 湾曲腕部分
73c・73c'・74c・74c' スライド溝
103 押し当て部材本体
103a 押し当て面
104・105 押し当て部材駆動ピン

Claims (12)

  1. 製氷皿に貯めた製氷用の水に製氷部材を挿入した状態を形成する製氷部材挿入工程と、
    前記製氷部材を冷却することにより、前記製氷皿に貯めた前記水を凍結させて氷塊を形成する氷塊形成工程と、
    前記製氷部材を加熱することにより、前記製氷部材に付着している前記氷塊の部分を溶かす製氷部材加熱工程と、
    前記氷塊から前記製氷部材を引き抜く製氷部材引き抜き工程と、
    前記製氷皿を変形させて前記氷塊を当該製氷皿から剥離させる氷塊剥離工程と、
    剥離した前記氷塊を前記製氷皿から落下させて貯氷部に貯める氷塊貯留工程とを有していることを特徴とする製氷方法。
  2. 請求項1において、
    前記製氷部材引き抜き工程では、前記製氷皿を前記製氷部材に対して相対的に下方に離すことにより、前記製氷部材を前記氷塊から上方に引き抜き、
    前記氷塊剥離工程と前記氷塊貯留工程とを、前記製氷部材の真下の位置で行なうことを特徴とする製氷方法。
  3. 請求項2において、
    前記氷塊剥離工程では、前記製氷皿を上向き状態から下向き状態に反転させる反転動作と、前記製氷皿を変形させる変形動作を並行して行い、
    前記氷塊貯留工程では、変形後の製氷皿を前記下向き状態に保持して剥離した前記氷塊を落下させることを特徴とする製氷方法。
  4. 請求項3において、
    前記反転動作では、前記製氷皿の上面開口が当該製氷皿の底よりも上方に位置する前記上向き状態から、前記製氷皿の上面開口が前記製氷皿の底よりも下方に位置する前記下向き状態となるまで前記製氷皿を反転させ、前記変形動作では、前記反転動作において前記製氷皿の上面開口が垂直になった後から前記下向き状態になるまでの間に、前記製氷皿を変形させることを特徴とする製氷方法。
  5. 請求項2において、
    前記氷塊剥離工程では、上向き状態の前記製氷皿を変形させる変形動作を行い、
    前記氷塊貯留工程では、前記製氷皿を上向き状態から下向き状態に反転させる反転動作を行うことを特徴とする製氷方法。
  6. 請求項3または4に記載の製氷方法により氷を製造する製氷装置において、
    製氷用の水を貯留する貯留部を備えた弾性変形可能な製氷皿と、
    前記製氷皿の下方に配置された貯氷部と、
    前記製氷皿の前記貯留部に上方から挿入され当該貯留部内の水を凍らせる製氷部材と、
    前記製氷部材を加熱するための製氷部材加熱機構と、
    前記製氷皿を予め定めた移動軌跡に沿って移動させることにより、前記貯留部から前記製氷部材を引き抜く製氷部材引き抜き動作、前記製氷皿を上向き状態から下向きに反転させる反転動作および前記製氷皿を捩り変形させる変形動作を行う製氷皿移動機構と、
    を有していることを特徴とする製氷装置。
  7. 請求項6において、
    前記製氷皿移動機構は、
    前記製氷皿における一方の第1側面部分に取り付けた第1駆動ピン、および、前記第1側面部分における前記第1駆動ピンよりも下側の位置において当該第1駆動ピンと平行となるように取り付けた第1ガイドピンと、
    前記製氷皿における他方の第2側面部分に、前記第1駆動ピンと同一軸線上に位置するように取り付けた第2駆動ピン、および、前記第1ガイドピンと同一軸線上に位置するように取り付けた第2ガイドピンと、
    前記第1側面部分に対峙する装置ケースの第1側壁部分に形成されており、前記第1駆動ピンおよび前記第1ガイドピンがスライド可能な状態で差し込まれている第1ガイド溝と、
    前記第2側面部分に対峙する前記装置ケースの第2側壁部分に形成されており、前記第2駆動ピンおよび前記第2ガイドピンがスライド可能な状態で差し込まれている第2ガイド溝と、
    前記第1駆動ピンおよび前記第2駆動ピンを、それらの中心軸線回りに回転自在に支持した状態で、前記第1ガイド溝および前記第2ガイド溝に沿ってスライドさせるスライド機構とを備え、
    前記第1ガイド溝には、上下方向に直線状に延びる第1直線状ガイド溝部分と、この下端に連続して下に凸の状態で湾曲している第1湾曲ガイド溝部分が形成されており、
    前記第2ガイド溝には、上下方向に直線状に延びる第2直線状ガイド溝部分と、この下端に連続して下に凸の状態で湾曲している第2湾曲ガイド溝部分が形成されており、
    前記第1直線状部分および前記第2直線状部分は、前記第1、第2駆動ピンの軸線方向から見た場合に同一位置に形成されており、
    前記第1湾曲ガイド溝部分と前記第2湾曲ガイド溝部分は、前記第1、第2駆動ピンの軸線方向から見た場合に、これらの終端部分が上下にオフセットした位置となるように形成されており、
    前記スライド機構によって前記第1、第2駆動ピンが前記第1、第2ガイド溝に沿って移動する間に、前記製氷部材引き抜き動作、前記第1、第2駆動ピンを中心とする前記製氷皿の前記反転動作および前記第1、第2駆動ピンを中心として前記製氷皿を捩る前記変形動作が行われることを特徴とする製氷装置。
  8. 請求項3または4に記載の製氷方法により氷を製造する製氷装置において、
    製氷用の水を貯留する貯留部を備えた弾性変形可能な製氷皿と、
    前記製氷皿の下方に配置された貯氷部と、
    前記製氷皿の前記貯留部に上方から挿入され当該貯留部内の水を凍らせる製氷部材と、
    前記製氷部材を加熱するための製氷部材加熱機構と、
    予め定めた回転中心軸線回りに回転可能に支持されており、前記製氷皿を変形させるために当該製氷皿が押し当てられる押し当て部材と、
    前記製氷皿を予め定めた移動軌跡に沿って移動させることにより、前記貯留部から前記製氷部材を引き抜く製氷部材引き抜き動作、前記製氷皿を上向き状態から下向きに反転させる反転動作および前記製氷皿を前記押し当て部材に押し当てて変形させる変形動作を行う製氷皿移動機構と、
    を有していることを特徴とする製氷装置。
  9. 請求項8において、
    前記製氷皿移動機構は、
    前記製氷皿における一方の第1側面部分に取り付けた第1駆動ピン、および、前記第1側面部分における前記第1駆動ピンよりも下側の位置において当該第1駆動ピンと平行となるように取り付けた第1ガイドピンと、
    前記製氷皿における他方の第2側面部分に、前記第1駆動ピンと同一軸線上に位置するように取り付けた第2駆動ピン、および、前記第1ガイドピンと同一軸線上に位置するように取り付けた第2ガイドピンと、
    前記第1側面部分に対峙する装置ケースの第1側壁部分に形成されており、前記第1駆動ピンおよび前記第1ガイドピンがスライド可能な状態で差し込まれている第1ガイド溝と、
    前記第2側面部分に対峙する前記装置ケースの第2側壁部分に形成されており、前記第2駆動ピンおよび前記第2ガイドピンがスライド可能な状態で差し込まれている第2ガイド溝と、
    前記第1駆動ピンおよび前記第2駆動ピンを、それらの中心軸線回りに回転自在に支持した状態で、前記第1ガイド溝および前記第2ガイド溝に沿ってスライドさせるスライド機構とを備え、
    前記第1ガイド溝には、上下方向に直線状に延びる第1直線状ガイド溝部分と、この下端に連続して下に凸の状態で湾曲している第1湾曲ガイド溝部分が形成されており、
    前記第2ガイド溝には、上下方向に直線状に延びる第2直線状ガイド溝部分と、この下端に連続して下に凸の状態で湾曲している第2湾曲ガイド溝部分が形成されており、
    前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝とは、前記第1、第2駆動ピンの軸線方向から見た場合に同一位置に形成されており、
    前記スライド機構によって前記第1、第2駆動ピンが前記第1、第2ガイド溝に沿って移動する間に、前記製氷部材引き抜き動作、前記第1、第2駆動ピンを中心とする前記製氷皿の反転動作および前記製氷皿の前記変形動作が行われ、
    前記押し当て部材は、前記回転中心軸線が前記第1、第2駆動ピンの前記中心軸線と平行に設定されており、前記製氷皿が押し当てられるのに伴って前記回転中心軸線回りに回転させられることを特徴とする製氷装置。
  10. 請求項5に記載の製氷方法により氷を製造する製氷装置において、
    製氷用の水を貯留する貯留部を備えた弾性変形可能な製氷皿と、
    前記製氷皿の下方に配置された貯氷部と、
    前記製氷皿の前記貯留部に上方から挿入され当該貯留部内の水を凍らせる製氷部材と、
    前記製氷部材を加熱するための製氷部材加熱機構と、
    所定の回転中心軸線回りに回転可能に支持されており、前記製氷皿を変形させるために当該製氷皿が押し当てられる押し当て部材と、
    前記製氷皿を予め定めた移動軌跡に沿って移動させることにより、前記貯留部から前記製氷部材を引き抜く製氷部材引き抜き動作および前記製氷皿を前記押し当て部材に押し当てて変形させる変形動作を行う製氷皿移動機構と、
    前記押し当て部材を回転させることにより当該押し当て部材に押し当てられて変形した前記製氷皿を上向き状態から下向き状態に反転させる反転動作を行う製氷皿反転機構と、
    を有していることを特徴とする製氷装置。
  11. 請求項10において、
    前記製氷皿移動機構は、
    前記製氷皿における一方の第1側面部分に取り付けた第1駆動ピンと、
    前記製氷皿における他方の第2側面部分に、前記第1駆動ピンと同一軸線上に位置するように取り付けた第2駆動ピンと、
    前記第1側面部分に対峙する装置ケースの第1側壁部分に上下方向に延びる直線状に形成されており、前記第1駆動ピンがスライド可能な状態で差し込まれている第1ガイド溝と、
    前記第2側面部分に対峙する前記装置ケースの第2側壁部分に上下方向に延びる直線状に形成されており、前記第2駆動ピンがスライド可能な状態で差し込まれている第2ガイド溝と、
    前記第1駆動ピンおよび前記第2駆動ピンを、それらの中心軸線回りに回転自在に支持した状態で、前記第1ガイド溝および前記第2ガイド溝に沿ってスライドさせるスライド機構とを備え、
    前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝とは、前記第1、第2駆動ピンの軸線方向から見た場合に同一位置に形成されており、
    前記スライド機構によって前記第1、第2駆動ピンが前記第1、第2ガイド溝に沿って移動する間に、前記製氷部材引き抜き動作および前記製氷皿の前記変形動作が行われ、
    前記押し当て部材は、前記回転中心軸線が前記押し当て部材に押し当てられて変形した状態の前記製氷皿の前記第1、第2駆動ピンの前記中心軸線と一致するように設定されており、
    前記製氷皿反転機構は、前記押し当て部材を前記回転中心軸線回りに回転させることにより、前記第1、第2駆動ピンを中心とする前記製氷皿の前記反転動作を行なうことを徴とする製氷装置。
  12. 請求項6ないし11のうちのいずれかの項において、
    前記製氷皿は、シリコンゴムやフッ素ゴムから形成されていることを特徴とする製氷装置。
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