JP3073853U - 音声ミュート装置 - Google Patents

音声ミュート装置

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JP3073853U JP2000000031U JP2000000031U JP3073853U JP 3073853 U JP3073853 U JP 3073853U JP 2000000031 U JP2000000031 U JP 2000000031U JP 2000000031 U JP2000000031 U JP 2000000031U JP 3073853 U JP3073853 U JP 3073853U
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/44Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards
    • H04N5/60Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards for the sound signals
    • HELECTRICITY
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    • H04N21/00Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
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    • H04N21/43Processing of content or additional data, e.g. demultiplexing additional data from a digital video stream; Elementary client operations, e.g. monitoring of home network or synchronising decoder's clock; Client middleware
    • H04N21/439Processing of audio elementary streams
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ローパスフィルタを省略する。 【解決手段】ミュートを行うときには、D/A変換器4
の変換出力電圧12を初期電圧から所定電圧に向かって
徐々に変化させ、ミュートを解除するときには、変換出
力電圧12を所定電圧から初期電圧に向かって徐々に変
化させる制御手段3と、変換出力電圧12が初期電圧と
なるときには、音声信号経路と接地レベルとの間のイン
ピーダンスを高くすることによって音声信号を通過さ
せ、変換出力電圧12が所定電圧となるときには、音声
信号経路と接地レベルとの間のインピーダンスを低くす
ることによって音声信号の通過を阻止するミュート手段
(ミュート部)5とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、D/A変換器の出力を用いて、音声信号の通過を阻止する手段の制 御を行うことにより、音声信号のミュートを行う音声ミュート装置に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
テレビ受像装置においては、受信するチャンネルを変更する場合、音声信号の ミュートを行っている。このようなミュートを行うための従来技術に、実開昭6 3−65332号として提案された技術がある。すなわち、この技術では、ミュ ートを行うときには、ミュートの開始時刻と終了時刻とのそれぞれにおいて、最 短パルス幅または最長パルス幅となり、中間点では、前記と幅が逆となるミュー ト用のパルス列を生成するパルス生成手段を設けている。また、このパルス列を 傾斜のゆるやかなミュート信号に変えるローパスフィルタを設けている。そして 、このミュート信号が導かれたミュート手段を用いることにより、音声信号のミ ュートを行っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記技術を用いた場合では、以下に示す問題が生じていた。すな わち、パルス生成手段が生成したパルス列を、傾斜のゆるやかなミュート信号に 変えるため、ローパスフィルタを設ける必要がある。一方、ローパスフィルタは 、抵抗やコンデンサというディスクリート部品を用いて構成する必要がある。こ のため、ディスクリート部品の点数が増加するという問題を生じていた。また、 生成するパルス列のパルス幅を変化させるためには複雑な制御を必要とするため 、制御のためのプログラムが煩雑化するという問題を生じていた。
【0004】 本考案は上記課題を解決するため創案されたものであって、その目的は、D/ A変換器を用いて、ミュートに必要となる傾斜のゆるやかな信号を生成すること により、ローパスフィルタを省略することのできる音声ミュート装置を提供する ことにある。 また、上記目的に加え、D/A変換器の変換精度を8ビットより多くすること によって、ミュート解除時のポップ音のレベルを実用的なレベルに低減すること のできる音声ミュート装置を提供することにある。 また、上記目的に加え、ミュートトランジスタがオン状態からオフ状態に変位 するときのD/A変換器の出力電圧の変化速度を遅くすることによって、ポップ 音のレベルを、より低減することのできる音声ミュート装置を提供することにあ る。
【0005】 また、本考案の目的は、D/A変換器の状態を第1の出力状態と第2の出力状 態とに変化させる時間間隔を一定とし、第1の出力状態の出力電圧と第2の出力 状態の出力電圧との差異を変化させると共に、D/A変換器の出力の包絡線信号 を取り出してミュート用の信号とすることにより、ポップ音を発生させることな く、ミュートを行うための制御の複雑化を防止することのできる音声ミュート装 置を提供することにある。 また、上記目的に加え、D/A変換器の状態を第1の出力状態と第2の出力状 態とに変化させる時間間隔を短くすることにより、ローパスフィルタのコンデン サの容量を小さくすることのできる音声ミュート装置を提供することにある。
【0006】 また、上記目的に加え、受信するチャンネルを変更するときには、音声のミュ ートを行うことのできる音声ミュート装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案に係る音声ミュート装置は、D/A変換器と、 ミュートを行うときには、前記D/A変換器の変換出力電圧を初期電圧から所定 電圧に向かって徐々に変化させ、ミュートを解除するときには、前記D/A変換 器の変換出力電圧を所定電圧から初期電圧に向かって徐々に変化させる制御手段 と、変換出力電圧が初期電圧となるときには、音声信号経路と接地レベルとの間 のインピーダンスを高くすることによって音声信号を通過させ、変換出力電圧が 所定電圧となるときには、音声信号経路と接地レベルとの間のインピーダンスを 低くすることによって音声信号の通過を阻止するミュート手段とを備えた構成と している。
【0008】 すなわち、D/A変換器から送出される変換出力電圧は、電圧が徐々に変化す る。このため、ミュート手段においては、音声信号経路と接地レベルとの間のイ ンピーダンスは、ゆるやかに変化する。従って、ミュート手段の状態が、音声信 号の通過を阻止する状態から音声信号を通過させる状態に変化するときのポップ 音の発生が防止される。
【0009】 また、上記構成に加え、前記D/A変換器を、少なくとも8ビットの変換精度 を備えた構成としている。
【0010】 すなわち、D/A変換器の変換出力電圧の電圧は、階段状に変化するが、微細 な階段状の変化となるため、ほぼ、滑らかな変化となる。
【0011】 また、上記構成に加え、前記初期電圧を0V近傍の電圧とし、前記ミュート手 段は、コレクタが前記音声信号経路に接続され、エミッタが接地され、ベースに は前記変換出力電圧が導かれたミュートトランジスタを備え、前記制御手段は、 前記変換出力電圧を0.6Vの近傍を横切って低下させるときには、変換出力電 圧が低下する速度を遅くする構成としている。
【0012】 すなわち、ミュート手段は、変換出力電圧が0.6Vを横切って下降するとき 、音声信号の通過を阻止する状態から音声信号を通過させる状態に変化する。従 って、音声信号の通過を阻止する状態から、音声信号を通過させる状態への変化 は、よりゆるやかな変化となる。
【0013】 また、本考案に係る音声ミュート装置は、D/A変換器と、前記D/A変換器 の出力から包絡線信号を取り出す包絡線検出手段と、第1の電圧を出力する状態 を第1の出力状態とし、第2の電圧を出力する状態を第2の出力状態とするとき 、一定の時間間隔でもって前記D/A変換器の状態を第1の出力状態と第2の出 力状態とに変化させる制御手段と、前記包絡線信号のレベルに対応して、音声信 号経路と接地レベルとの間のインピーダンスを変化させることにより、音声信号 の通過を阻止するミュート手段とを備え、前記制御手段は、ミュートを行うとき には、第1の電圧と第2の電圧との差異を0V近傍から所定値に向かって徐々に 増加させ、ミュートを解除するときには、第1の電圧と第2の電圧との差異を前 記所定値から0V近傍に向かって徐々に減少させる構成としている。
【0014】 すなわち、D/A変換器の制御は、一定の時間間隔の制御となるので、制御が 簡単化される。また、ミュートを行うとき、および、ミュートを解除するときに は、D/A変換器が一定の時間間隔で第1の出力状態と第2の出力状態とに変化 するときにも、包絡線検出手段からは、レベルがゆるやかに変化する包絡線信号 が出力される。従って、ミュート手段においては、音声信号経路と接地レベルと の間のインピーダンスは、ゆるやかに変化する。その結果、ミュート手段の状態 が、音声信号の通過を阻止する状態から音声信号を通過させる状態に変化すると きのポップ音の発生が防止される。
【0015】 また、上記構成に加え、前記D/A変換器の状態を第1の出力状態と第2の出 力状態とに変化させる周期を短くした構成としている。
【0016】 すなわち、包絡線検出手段において除去しなければならない信号成分は、高い 周波数の信号成分となる。従って、容量の小さいコンデンサを用いて、不要信号 成分の除去ができる。
【0017】 また、上記構成に加え、前記周期を100μSより短くした構成としている。
【0018】 すなわち、包絡線検出手段において除去しなければならない信号成分は、10 KHzより高い周波数の信号成分となる。従って、容量の小さいコンデンサを用 いて、不要信号成分の除去ができる。
【0019】 また、上記構成に加え、前記音声信号経路を、受信したテレビ放送の音声信号 を伝送する信号経路とし、前記制御手段は、受信するテレビ放送のチャンネルを 変更するときにはミュートを行う構成としている。
【0020】 すなわち、受信するテレビ放送のチャンネルを変更するときに、発生する雑音 がミュートされることになる。
【0021】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。 図1は、本考案に係る音声ミュート装置の第1の実施形態を備えたテレビの電 気的構成を示すブロック線図である。
【0022】 図において、チューナ・IF部1は、制御手段3によって設定された周波数を 受信し、受信した信号を周波数変換すると共に、周波数変換によって得られた中 間周波信号を増幅して出力するブロックとなっている。
【0023】 映像信号回路2は、チューナ・IF部1から出力された中間周波信号を映像検 波すると共に、映像検波によって得られた信号を所定処理するブロックとなって いる。そして、所定処理することにより得られた信号を用いて、CRT6を駆動 する。また、映像検波の処理後に取り出した音声信号を、経路11を介してミュ ート部5に送出する。
【0024】 D/A変換器4は、8ビットの変換精度を有する変換器となっており、制御手 段3から出力される8ビットのデジタル値を、0Vから5Vの電圧範囲のアナロ グ電圧に変換する。
【0025】 制御手段3は、D/A変換器4と同一チップ内に集積されたマイクロコンピュ ータを主要部として構成されたブロックとなっており、テレビとしての主要動作 を制御する。すなわち、チューナ・IF部1が受信するチャンネルを、ユーザに よって指示されたチャンネルに設定するための制御、等を行う。
【0026】 また、制御手段3は、チューナ・IF部1が受信するチャンネルを変更すると きには、映像信号回路2を制御することによって、映像信号のミュートを行う。 また、音声信号のミュートを行うため、D/A変換器4の変換出力電圧12を、 0V(初期電圧)から5V(所定電圧)に向かって徐々に変化させる。そして、 チャンネルの変更が完了したときには、音声信号のミュートを解除するため、D /A変換器4の変換出力電圧12を、5Vから0Vに向かって徐々に変化させる 。また、映像信号のミュートを解除する。
【0027】 ミュート部5は、請求項1〜3記載の考案におけるミュート手段に対応したブ ロックとなっている。すなわち、D/A変換器4の変換出力電圧12が0Vとな るときには、経路11から経路13に至る音声信号経路と接地レベルとの間のイ ンピーダンスを高くすることによって、映像信号回路2から出力される音声信号 を通過させる。また、変換出力電圧が5Vとなるときには、前記音声信号経路と 接地レベルとの間のインピーダンスを低くすることによって、音声信号の通過を 阻止する。
【0028】 増幅器7は、ミュート部5からの経路13を介して導かれた音声信号を増幅し 、増幅した信号でもってスピーカ8を駆動するブロックとなっている。
【0029】 図2は、ミュート部(ミュート手段)5の詳細な電気的接続を示す回路図であ る。
【0030】 映像信号回路2からの経路11は、抵抗R1の一方の端子に導かれており、抵 抗R1の他方の端子は、抵抗R2の一方の端子に導かれている。そして、抵抗R 2の他方の端子は、経路13として、増幅器7に導かれている。また、抵抗R1 と抵抗R2との接続点には、ミュートトランジスタQ1のコレクタが接続されて いる。そして、ミュートトランジスタQ1のベースには、抵抗R3を介して、D /A変換器4からの変換出力電圧12が導かれている。また、ミュートトランジ スタQ1のエミッタは接地されている。
【0031】 ミュート部(ミュート手段)5は、上記した構成となっている。このため、変 換出力電圧12が0.6Vを越えて上昇するときには、ミュートトランジスタQ 1は、オフ状態(高インピーダンス状態)からオン状態(低インピーダンス状態 )に向かって移行する。すなわち、音声信号を通過させる状態から、音声信号の 通過を阻止する状態に移行する。また、変換出力電圧12が0.6Vを越えて下 降するときには、ミュートトランジスタQ1は、オン状態からオフ状態に向かっ て移行する。すなわち、音声信号の通過を阻止する状態から、音声信号を通過さ せる状態に移行する。
【0032】 図3は、D/A変換器4の出力(変換出力電圧)12の変化を示す説明図であ る。必要に応じて同図を参照しつつ、第1の実施形態の動作を説明する。
【0033】 制御手段3は、チューナ・IF部1が受信するチャンネルを変更しないときに は、D/A変換器4から送出される変換出力電圧12が0Vとなるように、D/ A変換器4にデジタル値の0を与える。このため、ミュートトランジスタQ1は オフとなる。従って、映像信号回路2から経路11に送出される音声信号は、増 幅器7によって増幅され、スピーカ8を駆動する。
【0034】 ユーザによるチャンネル変更の指示があった場合、制御手段3は、チューナ・ IF部1が受信するチャンネルを変更する前に、D/A変換器4に与えるデジタ ル値を、0から255に向かって徐々に増加させる。このため、D/A変換器4 の変換出力電圧12は、0Vから5Vに向かって徐々に変化する。その結果、ミ ュートトランジスタQ1がオフ状態からオン状態に緩やかに移行し、経路11か ら経路13に至る音声信号経路は、音声信号を通過させる状態から、音声信号を 通過させない状態に緩やかに移行する。そして、変換出力電圧12の電圧が5V まで上昇した後の時刻T1において、制御手段3は、チューナ・IF部1が受信 するチャンネルを変更する。
【0035】 そして、時刻T1から、例えば数100mSが経過した時刻T2には、チュー ナ・IF部1の受信チャンネルの変更が終了する。このため、制御手段3は、時 刻T2が過ぎたときには、D/A変換器4に与えるデジタル値を、255から0 に向かって徐々に変化させる。このため、D/A変換器4の変換出力電圧12は 、5Vから0Vに向かって徐々に変化する。その結果、ミュートトランジスタQ 1がオン状態からオフ状態に緩やかに移行する。このため、経路11から経路1 3に至る音声信号経路は、音声信号の通過が阻止される状態から、音声信号が通 過する状態に緩やかに移行する。
【0036】 なお、制御手段3は、変換出力電圧12の電圧を0.6V近傍まで下降させた とき(時刻T3)には、D/A変換器4に与えるデジタル値の下降速度を遅くす る。そして、変換出力電圧12が0.6Vを横切って低下したとき(時刻T4) には、D/A変換器4に与えるデジタル値の下降速度を、時刻T3以前の下降速 度に戻す。
【0037】 その結果、変換出力電圧12の下降速度は、時刻T3から時刻T4の期間t1 においては、下降速度が遅くなる。一方、ミュートトランジスタQ1のコレクタ ・エミッタ間のインピーダンスは、変換出力電圧12の電圧が0.6Vに向かっ て下降するに従い、上昇を始める。そして、変換出力電圧12が0.6Vを横切 って下降したときには、極めて大きなインピーダンスとなる。
【0038】 一方、変換出力電圧12は、0.6Vを横切って下降するときには、下降速度 が遅くなっている。従って、ミュートトランジスタQ1は、経路11から経路1 3に至る音声信号経路を低いインピーダンスで接地し、音声信号の通過を阻止す る状態から、音声信号経路を高いインピーダンスで接地し、音声信号を通過させ る状態に向かって、ゆっくりと移行することになる。
【0039】 また、D/A変換器4の精度は8ビットの変換精度となっている。従って、期 間t1における変換出力電圧12の電圧変化は、ローパスフィルタを省略したこ とから、階段状にはなっていても、その段差成分は極めて微少である。その結果 、ミュート部5が、音声信号の通過を阻止する状態から、音声信号を通過させる 状態に変化したときには、経路13にはポップ音が発生しない。また、変換出力 電圧12が変化するときの段差成分によるノイズも、実用上、支障のないレベル に抑制される。
【0040】 なお、D/A変換器4の変換出力電圧12の最高値(所定電圧)については、 5Vとしているが、その他の電圧として、例えば、4Vあるいは3V等のように 、0.6Vを越える範囲で、任意の電圧とすることが可能となっている。
【0041】 以上で第1の実施形態についての説明を終了し、以下に、第2の実施形態につ いて説明する。
【0042】 第2の実施形態を備えたテレビの電気的構成を、ブロック線図として示すとき には、図1に示す構成と同一となる。また、チューナ・IF部1、映像信号回路 2、CRT6、D/A変換器4、増幅器7、スピーカ8の構成は、第1の実施形 態と同一となる。
【0043】 一方、ミュート部5の構成は、図2に示した第1の実施形態における構成とは 異なり、図4に示すように、包絡線検出手段21とミュート手段22との2つの ブロックを備えた構成となる。詳細には、包絡線検出手段21は、ダイオードD 1、抵抗R5、および、コンデンサC1によって構成されている。また、ミュー ト手段22は、抵抗R1,R2,R6,R7、および、ミュートトランジスタQ 1によって構成されている。
【0044】 なお、第2の実施形態のミュート部5を構成する素子のうち、第1の実施形態 のミュート部5(図2に示すミュート手段)を構成する素子と同一となる素子に ついては、図2における符号と同一としている。
【0045】 各ブロックを詳細に説明すると、D/A変換器4の出力12は、ダイオードD 1のアノードに導かれている。そして、ダイオードD1のカソードは、抵抗R5 を介して、コンデンサC1の一方の端子に導かれている。そして、コンデンサC 1の他方の端子は接地されている。
【0046】 包絡線検出手段21は上記した構成となっている。このため、D/A変換器4 の出力12は、ダイオードD1によって整流された後、抵抗R5とコンデンサC 1とからなるローパスフィルタによって高い周波数成分が除去され、包絡線信号 23となる。
【0047】 包絡線信号23は、ベース電流を制限する抵抗R6を介して、ミュートトラン ジスタQ1のベースに導かれている。また、ミュートトランジスタQ1のベース と接地レベルとの間には、放電用の抵抗R7が接続されている。また、抵抗R1 と抵抗R2とミュートトランジスタQ1とは、第1の実施形態におけるミュート 手段と同一の接続となっている。
【0048】 ミュート手段22は上記した構成となっている。このため、ミュート手段22 は、包絡線信号23のレベルが、0.6Vを越えて上昇するときには、音声信号 経路と接地レベルとの間のインピーダンスを低くすることによって、音声信号の 通過を阻止する状態に移行する。また、包絡線信号23のレベルが0.6Vを横 切って下降するときには、音声信号を通過させる状態に移行する。
【0049】 図4を参照した説明を終了し、図1に戻る。 制御手段3は、ミュートを行うときには、図5に示すように、一定の時間間隔 (t5,t6,・・・)でもって、D/A変換器4の状態を、第1の電圧(0V )を出力する第1の出力状態と、第2の電圧を出力する第2の出力状態とに変化 させる。また、第1の電圧と第2の電圧との差異を、0Vから5V(所定値)に 向かって徐々に増加させる。そして、ミュートを解除するときには、第1の電圧 と第2の電圧との差異を、5Vから0Vに向かって徐々に減少させる。
【0050】 また、制御手段3は、20μSの期間(t6,・・・)において、D/A変換 器4の状態を第2の出力状態した後には、20μSの期間(t5,・・・)にお いて、D/A変換器4の状態を第1の出力状態に変化させる。すなわち、制御手 段3は、D/A変換器4の状態を、40μSという短い周期で、第1の出力状態 と第2の出力状態とに変化させる。このため、包絡線検出手段21のローパスフ ィルタを構成するコンデンサC1については、容量が微少な素子を用いることが 可能となっている。
【0051】 以下に、第2の実施形態の動作を説明する。 制御手段3は、チューナ・IF部1が受信するチャンネルを変更しないときに は、D/A変換器4から送出される変換出力電圧12が0Vとなるように、D/ A変換器4にデジタル値の0を与える。このため、包絡線信号23のレベルは0 Vとなり、ミュートトランジスタQ1はオフとなる。従って、映像信号回路2か ら経路11に送出される音声信号は、増幅器7によって増幅され、スピーカ8を 駆動する。
【0052】 ユーザによるチャンネル変更の指示があった場合、制御手段3は、チューナ・ IF部1が受信するチャンネルを変更する前に、D/A変換器4の状態を、20 μSの時間間隔で、第1の出力状態と第2の出力状態とに変化させる。また、第 1の電圧と第2の電圧との差異を、0Vから5Vに向かって徐々に増加させる。 このため、包絡線信号23のレベルは、0Vから、0.6Vを越える電圧に向か って緩やかに変化する。
【0053】 その結果、ミュートトランジスタQ1がオフ状態からオン状態に移行するので 、経路11から経路13に至る音声信号経路を音声信号が通過することが阻止さ れる。そして、第1の電圧と第2の電圧との差異を5Vまで増加させた後の時刻 T6において、制御手段3は、チューナ・IF部1が受信するチャンネルを変更 する。
【0054】 そして、時刻T6から、例えば数100mSが経過した時刻T7には、チュー ナ・IF部1の受信チャンネルの変更が終了する。このため、制御手段3は、時 刻T7が過ぎたときには、第1の電圧と第2の電圧との差異を、5Vから0Vに 向かって徐々に減少させる。すなわち、第1の電圧を変えることなく、第2の電 圧を5Vから0Vに向かって低下させる。その結果、包絡線信号23のレベルは 、0.6Vを越える電圧から、0Vに向かって徐々に変化する。このため、ミュ ートトランジスタQ1は、オン状態からオフ状態に緩やかに移行し、経路11か ら経路13に至る音声信号経路を音声信号が通過する。
【0055】 なお、第1の電圧と第2の電圧との差異の最高値(所定値)については、5V としているが、その他の差異値として、例えば、4Vあるいは3V等のように、 包絡線信号23のレベルが0.6Vを越えるようになる範囲で、任意の差異値と することが可能となっている。
【0056】 また、ダイオードD1のアノード側あるいはカソード側に、直流成分を除去す るためのコンデンサを挿入する場合では、第1の電圧を0V以外の電圧とするこ とが可能となっている。
【0057】 また、D/A変換器4の状態を、第1の出力状態と第2の出力状態とに切り換 える周期については、40μSとした場合について説明したが、100μSより 短い範囲で、任意の周期とすることが可能である。
【0058】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案に係る音声ミュート装置は、D/A変換器と、ミ ュートを行うときには、前記D/A変換器の変換出力電圧を初期電圧から所定電 圧に向かって徐々に変化させ、ミュートを解除するときには、前記D/A変換器 の変換出力電圧を所定電圧から初期電圧に向かって徐々に変化させる制御手段と 、変換出力電圧が初期電圧となるときには、音声信号経路と接地レベルとの間の インピーダンスを高くすることによって音声信号を通過させ、変換出力電圧が所 定電圧となるときには、音声信号経路と接地レベルとの間のインピーダンスを低 くすることによって音声信号の通過を阻止するミュート手段とを備えている。従 って、ミュート手段は、電圧が徐々に変化する信号に対応して、音声信号経路と 接地レベルとの間のインピーダンスをゆるやかに変化させることになる。このた め、ミュート手段の状態が、音声信号の通過を阻止する状態から音声信号を通過 させる状態に変化するときのポップ音の発生が防止されるので、ローパスフィル タを省略することができる。
【0059】 また、さらに、前記D/A変換器を、少なくとも8ビットの変換精度を備えた 構成としている。従って、D/A変換器の変換出力電圧の電圧は、階段状に変化 するが、微細な階段状の変化となるため、ほぼ、滑らかな変化となる。このため 、ミュート解除時のポップ音のレベルを実用的なレベルに低減することができる 。
【0060】 また、さらに、前記初期電圧を0V近傍の電圧とし、前記ミュート手段は、コ レクタが前記音声信号経路に接続され、エミッタが接地され、ベースには前記変 換出力電圧が導かれたミュートトランジスタを備え、前記制御手段は、前記変換 出力電圧を0.6Vの近傍を横切って低下させるときには、変換出力電圧が低下 する速度を遅くする構成としている。従って、ミュート手段の状態が、音声信号 の通過を阻止する状態から、音声信号を通過させる状態に変化する場合、この変 化は、よりゆるやかな変化となるので、ポップ音のレベルを、より低減すること ができる。
【0061】 また、本考案に係る音声ミュート装置は、D/A変換器と、前記D/A変換器 の出力から包絡線信号を取り出す包絡線検出手段と、第1の電圧を出力する状態 を第1の出力状態とし、第2の電圧を出力する状態を第2の出力状態とするとき 、一定の時間間隔でもって前記D/A変換器の状態を第1の出力状態と第2の出 力状態とに変化させる制御手段と、前記包絡線信号のレベルに対応して、音声信 号経路と接地レベルとの間のインピーダンスを変化させることにより、音声信号 の通過を阻止するミュート手段とを備え、前記制御手段は、ミュートを行うとき には、第1の電圧と第2の電圧との差異を0V近傍から所定値に向かって徐々に 増加させ、ミュートを解除するときには、第1の電圧と第2の電圧との差異を前 記所定値から0V近傍に向かって徐々に減少させる構成としている。従って、D /A変換器の制御は、一定の時間間隔の制御となる。また、包絡線検出手段から は、レベルが緩やかに変化する包絡線信号が出力される。このため、ミュート手 段の状態が、音声信号の通過を阻止する状態から音声信号を通過させる状態に変 化するときのポップ音の発生が防止されるので、ポップ音を発生させることなく 、ミュートを行うための制御の複雑化を防止することができる。
【0062】 また、さらに、前記D/A変換器の状態を第1の出力状態と第2の出力状態と に変化させる周期を短くした構成としている。従って、包絡線検出手段において 除去しなければならない信号成分は、高い周波数の信号成分となる。このため、 容量の小さいコンデンサを用いて、不要信号成分の除去ができるので、ローパス フィルタのコンデンサの容量を小さくすることができる。
【0063】 また、さらに、前記周期を100μSより短くした構成としている。従って、 包絡線検出手段において除去しなければならない信号成分は、10KHzより高 い周波数の信号成分となる。このため、容量の小さいコンデンサを用いて、不要 信号成分の除去ができるので、ローパスフィルタのコンデンサの容量を小さくす ることができる。
【0064】 また、さらに、前記音声信号経路を、受信したテレビ放送の音声信号を伝送す る信号経路とし、前記制御手段は、受信するテレビ放送のチャンネルを変更する ときにはミュートを行う構成としている。従って、テレビ放送のチャンネルを変 更するときに発生する雑音がミュートされることになるので、受信するチャンネ ルを変更するときに、音声のミュートを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る音声ミュート装置の実施形態を備
えたテレビの電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】第1の実施形態におけるミュート部(請求項1
〜3記載の考案のミュート手段)の詳細な電気的接続を
示す回路図である。
【図3】第1の実施形態のD/A変換器の出力(変換出
力電圧)の変化を示す説明図である。
【図4】第2の実施形態におけるミュート部(請求項4
〜6記載の考案の包絡線検出手段とミュート手段)の詳
細な電気的接続を示す回路図である。
【図5】第2の実施形態における主要信号を示す説明図
である。
【符号の説明】
3 制御手段 4 D/A変換器 5 ミュート手段、または、包絡線検出手段とミュート
手段とを構成するミュート部 11 音声信号が伝送される経路 12 変換出力電圧 13 音声信号が伝送される経路 21 包絡線検出手段 22 ミュート手段 23 包絡線信号 Q1 ミュートトランジスタ

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 D/A変換器と、ミュートを行うときに
    は、前記D/A変換器の変換出力電圧を初期電圧から所
    定電圧に向かって徐々に変化させ、ミュートを解除する
    ときには、前記D/A変換器の変換出力電圧を所定電圧
    から初期電圧に向かって徐々に変化させる制御手段と、 変換出力電圧が初期電圧となるときには、音声信号経路
    と接地レベルとの間のインピーダンスを高くすることに
    よって音声信号を通過させ、変換出力電圧が所定電圧と
    なるときには、音声信号経路と接地レベルとの間のイン
    ピーダンスを低くすることによって音声信号の通過を阻
    止するミュート手段とを備えたことを特徴とする音声ミ
    ュート装置。
  2. 【請求項2】 前記D/A変換器は、少なくとも8ビッ
    トの変換精度を備えていることを特徴とする請求項1記
    載の音声ミュート装置。
  3. 【請求項3】 前記初期電圧を0V近傍の電圧とし、 前記ミュート手段は、 コレクタが前記音声信号経路に接続され、エミッタが接
    地され、ベースには前記変換出力電圧が導かれたミュー
    トトランジスタを備え、 前記制御手段は、前記変換出力電圧を0.6Vの近傍を
    横切って低下させるときには、変換出力電圧が低下する
    速度を遅くすることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の音声ミュート装置。
  4. 【請求項4】 D/A変換器と、 前記D/A変換器の出力から包絡線信号を取り出す包絡
    線検出手段と、 第1の電圧を出力する状態を第1の出力状態とし、第2
    の電圧を出力する状態を第2の出力状態とするとき、 一定の時間間隔でもって前記D/A変換器の状態を第1
    の出力状態と第2の出力状態とに変化させる制御手段
    と、 前記包絡線信号のレベルに対応して、音声信号経路と接
    地レベルとの間のインピーダンスを変化させることによ
    り、音声信号の通過を阻止するミュート手段とを備え、 前記制御手段は、ミュートを行うときには、第1の電圧
    と第2の電圧との差異を0V近傍から所定値に向かって
    徐々に増加させ、ミュートを解除するときには、第1の
    電圧と第2の電圧との差異を前記所定値から0V近傍に
    向かって徐々に減少させることを特徴とする音声ミュー
    ト装置。
  5. 【請求項5】 前記D/A変換器の状態を第1の出力状
    態と第2の出力状態とに変化させる周期を短くしたこと
    を特徴とする請求項4記載の音声ミュート装置。
  6. 【請求項6】 前記周期を100μSより短くしたこと
    を特徴とする請求項5記載の音声ミュート装置。
  7. 【請求項7】 前記音声信号経路を、受信したテレビ放
    送の音声信号を伝送する信号経路とし、 前記制御手段は、受信するテレビ放送のチャンネルを変
    更するときにはミュートを行うことを特徴とする請求項
    1から請求項6までのいずれかに記載の音声ミュート装
    置。
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