JP3073607B2 - スピーカ用振動板の支持構造 - Google Patents
スピーカ用振動板の支持構造Info
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- JP3073607B2 JP3073607B2 JP04200283A JP20028392A JP3073607B2 JP 3073607 B2 JP3073607 B2 JP 3073607B2 JP 04200283 A JP04200283 A JP 04200283A JP 20028392 A JP20028392 A JP 20028392A JP 3073607 B2 JP3073607 B2 JP 3073607B2
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- outer peripheral
- frame
- peripheral portion
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピーカ用振動板の支持
構造に関する。
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図8(a)〜(d)に、従来例によるス
ピーカの振動板の支持方法を示している。図8(a)
は、振動板1とフレーム(又はバフル板等)2とをギャ
ップを設けて配置し、このギャップに粘弾性物質3を塗
布している。図8(b)は、外周部を下方に傾斜させた
振動板1とフレーム2とをギャップを設けて配置し、こ
のギャップに粘弾性物質3を塗布している。図8(c)
は、外周部を下方に折り曲げた振動板1と、周囲に受け
部2’を形成したフレーム2とをギャップを設けて配置
し、このギャップに粘弾性物質3を塗布している。図8
(d)は、外周部に段部を形成した振動板1とフレーム
2とをギャップを設けて配置し、このギャップに粘弾性
物質3を塗布している。
ピーカの振動板の支持方法を示している。図8(a)
は、振動板1とフレーム(又はバフル板等)2とをギャ
ップを設けて配置し、このギャップに粘弾性物質3を塗
布している。図8(b)は、外周部を下方に傾斜させた
振動板1とフレーム2とをギャップを設けて配置し、こ
のギャップに粘弾性物質3を塗布している。図8(c)
は、外周部を下方に折り曲げた振動板1と、周囲に受け
部2’を形成したフレーム2とをギャップを設けて配置
し、このギャップに粘弾性物質3を塗布している。図8
(d)は、外周部に段部を形成した振動板1とフレーム
2とをギャップを設けて配置し、このギャップに粘弾性
物質3を塗布している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の支持方
法によると、いずれの例も振動板1の外周部はフレーム
2に当接していなかった。このため、振動板1とフレー
ム2との間のギャップの幅は一定せず、粘弾性物質3が
ギャップを充填する際に、このギャップの狭い所と広い
所で充填量が異なり、制動効果の偏りが発生し、特性の
悪化や粘弾性物質3の流動により穴が明いて第3次高調
波歪みが発生したりする不都合があった。
法によると、いずれの例も振動板1の外周部はフレーム
2に当接していなかった。このため、振動板1とフレー
ム2との間のギャップの幅は一定せず、粘弾性物質3が
ギャップを充填する際に、このギャップの狭い所と広い
所で充填量が異なり、制動効果の偏りが発生し、特性の
悪化や粘弾性物質3の流動により穴が明いて第3次高調
波歪みが発生したりする不都合があった。
【0004】又、振動板1の外周部がフレーム2に当接
していないため、図9のように、振動板1とボイスコイ
ル4を接着剤6で接着する際、ボイスコイル4の中心軸
に対して偏心して取り付けられ、このため図10のよう
に、音圧周波数特性が悪化する不都合があった。
していないため、図9のように、振動板1とボイスコイ
ル4を接着剤6で接着する際、ボイスコイル4の中心軸
に対して偏心して取り付けられ、このため図10のよう
に、音圧周波数特性が悪化する不都合があった。
【0005】更に、振動板1の外周部がフレーム2に当
接していないため、図11のように、振動板1は軸が傾
き、全体的に斜めに貼りつけられ、動作不良や周波数特
性の不安定を生じるおそれがあった。
接していないため、図11のように、振動板1は軸が傾
き、全体的に斜めに貼りつけられ、動作不良や周波数特
性の不安定を生じるおそれがあった。
【0006】なお、振動板1の外周部をガイドしないこ
とは、通常のコーンタイプスピーカの工程では組み込み
ができても、ドームスピーカのように外周ガイドで組み
込む工程には不適当である。
とは、通常のコーンタイプスピーカの工程では組み込み
ができても、ドームスピーカのように外周ガイドで組み
込む工程には不適当である。
【0007】この発明は、斯かる課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、振動板のセ
ンタリングを確実にすると共に、取り付け時の偏心をな
くし、かつ周波数特性の乱れをなくすスピーカ用振動板
の支持構造を提供することにある。
なされたもので、その目的とするところは、振動板のセ
ンタリングを確実にすると共に、取り付け時の偏心をな
くし、かつ周波数特性の乱れをなくすスピーカ用振動板
の支持構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、振動板の外周部をフレームに当接させて
位置決めを行うと共に、前記外周部の少し内側を略垂直
に立ち上げ、この垂直面とフレームとの間のギャップを
粘弾性物質で充填したことを特徴とする。又、振動板の
外周部が断面略L字形又はU字形をしていることを特徴
とする。更に、振動板の外周部が当接するフレーム部分
を段状にして角部を設け、この角部に振動板の外周縁を
フレーム部分に対し傾斜させて当接させたことを特徴と
する。
に、本発明は、振動板の外周部をフレームに当接させて
位置決めを行うと共に、前記外周部の少し内側を略垂直
に立ち上げ、この垂直面とフレームとの間のギャップを
粘弾性物質で充填したことを特徴とする。又、振動板の
外周部が断面略L字形又はU字形をしていることを特徴
とする。更に、振動板の外周部が当接するフレーム部分
を段状にして角部を設け、この角部に振動板の外周縁を
フレーム部分に対し傾斜させて当接させたことを特徴と
する。
【0009】
【作用】前記構成により、振動板の外周部を、その断面
が略L字形又はU字形になるように形成し、その外周部
をフレームに当接させることで振動板の位置決めを行う
ことができ、又、振動板の外周部の少し内側を略垂直に
立ち上げ、この垂直面とフレームとの間のギャップを粘
弾性物質で充填することにより、振動板の制動効果を得
ることができ、周波数特性の乱れも少なくなる。又、振
動板の外周部が当接するフレーム部分を垂直部と水平部
からなる段状に形成することにより角部を形成し、この
角部に振動板の外周縁をフレーム部分に対し傾斜させて
当接させることにより、振動板の外周縁がフレームの水
平部と面接触することなく、このため振幅によるビビリ
音の発生を防止することができる。
が略L字形又はU字形になるように形成し、その外周部
をフレームに当接させることで振動板の位置決めを行う
ことができ、又、振動板の外周部の少し内側を略垂直に
立ち上げ、この垂直面とフレームとの間のギャップを粘
弾性物質で充填することにより、振動板の制動効果を得
ることができ、周波数特性の乱れも少なくなる。又、振
動板の外周部が当接するフレーム部分を垂直部と水平部
からなる段状に形成することにより角部を形成し、この
角部に振動板の外周縁をフレーム部分に対し傾斜させて
当接させることにより、振動板の外周縁がフレームの水
平部と面接触することなく、このため振幅によるビビリ
音の発生を防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の好ましい実施例
を説明する。図1は、振動板1の外周部1’をフレーム
2の内周面2aに当接させて振動板1のフレーム2に対
する中心の位置決めを行う状態を示している。振動板1
の外周部1’は、フレーム2に当接する外周縁1aと、
その少し内側を略垂直に立ち上げた垂直面1bから成
り、図では外周縁1aと垂直面1bとで断面略L字形に
形成している。そして、この垂直面1bとフレーム2と
の間のギャップに粘弾性物質3を充填している。
を説明する。図1は、振動板1の外周部1’をフレーム
2の内周面2aに当接させて振動板1のフレーム2に対
する中心の位置決めを行う状態を示している。振動板1
の外周部1’は、フレーム2に当接する外周縁1aと、
その少し内側を略垂直に立ち上げた垂直面1bから成
り、図では外周縁1aと垂直面1bとで断面略L字形に
形成している。そして、この垂直面1bとフレーム2と
の間のギャップに粘弾性物質3を充填している。
【0011】図2は、他の実施例を示すもので、この実
施例では振動板1の外周部1’の断面が、外周縁1aと
垂直面1bとで略U字形をなしている。図3は、本発明
をドームスピーカに適用したもので、振動板1の外周部
1’の断面が略L字形をなし、かつ振動板1の外周部
1’の垂直面1bにボイスコイル4を取り付けている。
施例では振動板1の外周部1’の断面が、外周縁1aと
垂直面1bとで略U字形をなしている。図3は、本発明
をドームスピーカに適用したもので、振動板1の外周部
1’の断面が略L字形をなし、かつ振動板1の外周部
1’の垂直面1bにボイスコイル4を取り付けている。
【0012】図4は、振動板1の外周部1’が当接する
フレーム部分を段状にして角部5を形成し、この角部5
に振動板1の外周縁1aをフレーム部分に対し傾斜させ
て当接させ、かつ振動板1の外周部1’とフレーム2の
内周面との間のギャップに粘弾性物質3を充填したもの
である。図5は、本発明をドームスピーカに適用したも
ので、振動板1の外周部1’の垂直面1bにボイスコイ
ル4を取り付けている。図6は、本発明を他のドームス
ピーカに適用した例を示すものである。図7は、本発明
を逆ドームスピーカに適用した例を示すもので、この例
では振動板1の中心寄りにボイスコイル4を取り付けて
いる。
フレーム部分を段状にして角部5を形成し、この角部5
に振動板1の外周縁1aをフレーム部分に対し傾斜させ
て当接させ、かつ振動板1の外周部1’とフレーム2の
内周面との間のギャップに粘弾性物質3を充填したもの
である。図5は、本発明をドームスピーカに適用したも
ので、振動板1の外周部1’の垂直面1bにボイスコイ
ル4を取り付けている。図6は、本発明を他のドームス
ピーカに適用した例を示すものである。図7は、本発明
を逆ドームスピーカに適用した例を示すもので、この例
では振動板1の中心寄りにボイスコイル4を取り付けて
いる。
【0013】
【発明の効果】この発明は、以上説明した通り、振動板
の外周部をフレームに当接させて位置決めを行うと共
に、前記外周部の少し内側を略垂直に立ち上げ、この垂
直面とフレームとの間のギャップを粘弾性物質で充填し
たことにより、又、振動板の外周部が断面略L字形又は
U字形をしていることにより、粘弾性物質による振動板
の制動効果を充分に得ることができ、かつ振動板のセン
タリングが確実となって、周波数特性を改善することが
できる。
の外周部をフレームに当接させて位置決めを行うと共
に、前記外周部の少し内側を略垂直に立ち上げ、この垂
直面とフレームとの間のギャップを粘弾性物質で充填し
たことにより、又、振動板の外周部が断面略L字形又は
U字形をしていることにより、粘弾性物質による振動板
の制動効果を充分に得ることができ、かつ振動板のセン
タリングが確実となって、周波数特性を改善することが
できる。
【0014】更に、振動板の外周部が当接するフレーム
部分を段状にして角部を設け、この角部に振動板の外周
縁をフレーム部分に対し傾斜させて当接させたことによ
り、振動板の傾きをなくし、かつ、振動板の外周部を粘
弾性物質で充填する支持機構をドームスピーカ等にも取
り入れることができる。又、振動板の外周縁は斜めにな
っていて、フレームの水平面と面接触しないため、振幅
によるビビリ音も発生しない。
部分を段状にして角部を設け、この角部に振動板の外周
縁をフレーム部分に対し傾斜させて当接させたことによ
り、振動板の傾きをなくし、かつ、振動板の外周部を粘
弾性物質で充填する支持機構をドームスピーカ等にも取
り入れることができる。又、振動板の外周縁は斜めにな
っていて、フレームの水平面と面接触しないため、振幅
によるビビリ音も発生しない。
【図1】スピーカの振動板とフレームとの接合部の拡大
を示す図である。
を示す図である。
【図2】スピーカの振動板とフレームとの接合部の拡大
を示す図である。
を示す図である。
【図3】スピーカの振動板とフレームとの接合部の拡大
を示す図である。
を示す図である。
【図4】スピーカの振動板とフレームとの接合部の拡大
を示す図である。
を示す図である。
【図5】スピーカの振動板とフレームとの接合部の拡大
を示す図である。
を示す図である。
【図6】ドームスピーカの半断面を示す図である。
【図7】スピーカの振動板とフレームとの接合部の拡大
を示す図である。
を示す図である。
【図8】(a)〜(d)は従来例のスピーカの振動板と
フレームとの接合部の拡大を示す図である。
フレームとの接合部の拡大を示す図である。
【図9】従来例によるスピーカ振動板の断面を示す図で
ある。
ある。
【図10】振動板の周波数特性を示す図である。
【図11】従来例によるスピーカ振動板の断面を示す図
である。
である。
1 振動板 1’ 外周部 1a 外周縁 1b 垂直面 2 フレーム 2a 内周面 3 粘弾性物質 4 ボイスコイル 5 角部
Claims (3)
- 【請求項1】 振動板(1)の外周部(1’)をフレー
ム(2)に当接させて位置決めを行うと共に、外周部
(1’)の少し内側を略垂直に立ち上げ、この垂直面
(1b)とフレーム(2)との間のギャップに粘弾性物
質(3)を充填したことを特徴とするスピーカ用振動板
の支持構造。 - 【請求項2】 振動板(1)の外周部(1’)が断面略
L字形又はU字形をしていることを特徴とする請求項1
記載のスピーカ用振動板の支持構造。 - 【請求項3】 振動板(1)の外周部(1’)が当接す
るフレーム部分を段状にして角部(5)を設け、この角
部(5)に振動板(1)の外周縁(1a)をフレーム部
分に対し傾斜させて当接させたことを特徴とする請求項
1記載のスピーカ用振動板の支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04200283A JP3073607B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | スピーカ用振動板の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04200283A JP3073607B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | スピーカ用振動板の支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622391A JPH0622391A (ja) | 1994-01-28 |
JP3073607B2 true JP3073607B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=16421741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04200283A Expired - Fee Related JP3073607B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | スピーカ用振動板の支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3073607B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111034224A (zh) * | 2017-10-19 | 2020-04-17 | 松下知识产权经营株式会社 | 扬声器和振动板单元 |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP04200283A patent/JP3073607B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0622391A (ja) | 1994-01-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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