JP3073208U - 自動車運転席用敷物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】運転席床面に敷かれた敷物がずれたときに、そ
の前縁が床面に引っかかってペダルの下方で敷物が盛り
上がらないようにすることにある。 【解決手段】自動車運転席の床面に敷いたときに、敷物
1を使用する自動車の運転席床面に合致するよう、前縁
となる側の所定領域を上方に湾曲させ、使用中に前方に
押し出されたときにその前縁が自動車の床面に引っかか
ることなく、全体的に前方にずれるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動車の運転席床面に敷かれる敷物に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動車の運転席の足元には通常敷物が敷かれるが、この敷物は、柔軟な素材 でできており、床面の形状にフィットするようになっている。 この従来の敷物は、アクセルやブレーキ、クラッチなどのペダル操作を繰り返 すと、徐々に前方に押し出され、その敷設位置が前方にずれていくが、このとき 、図５及び図６に示したように、敷物５、６の前縁５０、６０が床面に引っかか り、敷物の前縁５０、６０側、即ち、ペダル７、８の下方で敷物が盛り上がり、 ペダルの踏み込みを阻害するようになり、非常に危険であるという問題があった 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、敷物 がペダルの下方で盛り上がらないようにすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的は、自動車運転席の床面に敷いたときに、前縁となる側の所定領域 を使用する自動車の運転席の床面に合致するよう上方に湾曲させ、使用中に前方 に押し出されたときにその前縁が自動車の床面に引っかかることなく、全体的に 前方にずれるようにした自動車運転席用敷物によって達成される。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づき本考案を詳細に説明する。 図１は本考案に係る自動車運転席用敷物の第一実施例を示す斜視図、図２は図 １に示した敷物の使用状態を示す断面図、図３は本発明に係る自動車運転席用敷 物の第二実施例を示す斜視図、図４は図３に示した敷物の使用状態を示す断面図 、図５は従来の自動車運転席用敷物の実施状態を示す一例の断面図、図６は従来 の自動車運転席用敷物の実施状態を示す別の一例の断面図である。

【０００６】 まず、図１及び図２について説明する。 図中、１は自動車運転席用敷物、１０は底面板、１１は側壁面、２はペダル、 Ａは平板領域、Ｂは湾曲領域である。 底面板１０は矩形状であり、この敷物１を運転席の床面に敷いたときに前方側 の側縁から所定領域が、この敷物１を用いる自動車の運転席床面の形状に合致す る湾曲領域Ｂであり、後方側の側縁から湾曲領域Ｂまでの領域が平板領域Ａであ る。 側壁面１１は、底面板１０の前方縁以外の三辺に沿って、平板領域Ａが平らに 、湾曲領域Ｂが自動車の運転席床面の形状に合致するよう上方に向かって湾曲す るよう設けられる。

【０００７】 この敷物１は、可撓性のある樹脂製であり、例えば、プレス成形によって得ら れるものであり、図２に示したように、自動車の運転席の床面に敷いて使用され るが、その前縁は上方を向き、そり状になっているので、使用中に敷物１が前方 にずれても、その前縁が床面に引っかかることがなく、点線で示したように、床 面に沿って全体的に前方にずれ、ペダル２の操作に支障を与えることがない。

【０００８】 次に、図３及び図４について説明する。 図中、３は自動車運転席用敷物、４はペダル、Ａは平板領域、Ｂは湾曲領域で ある。 この自動車運転席用敷物３は、その形状が第一実施例のものの底面板のみから なるものであって、例えば、少なくとも湾曲領域Ｂがその形状を維持するのに充 分な硬さを有する素材で構成されたり、その形状を維持するための芯や添え板な どを有するものである。

【０００９】 この敷物３も、第一実施例のものと同様に、自動車の運転席の床面に敷いて使 用中に前方に押し出されても、その前縁が床面に引っかかることがなく、床面に 沿って全体的に前方にずれるものである。 なお、本考案は上記の実施例に限定されるものではなく、例えば、敷物の素材 や底面板に設けられる凹凸模様、底面板及び側面壁の形状等は本考案の範囲内で 自由に設計変更できるものである。 また、本考案に係る自動車運転席用敷物は、助手席など運転席以外の床面に敷 いてもよく、この場合、同乗者が敷物を前方に蹴り出しても敷物にしわが寄った り、折れ曲がったりすることがなく、常に足元がすっきりするようになる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は上記のように構成されるので、本考案によるときは、自動車の運転席 床面に敷いた敷物が、前方に前方に押し出されたときに、アクセルやブレーキ等 のペダルの下方で盛り上がらないようになり、安全に運転を続けることができる ようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る自動車運転席用敷物の第一実施例
を示す斜視図である。

【図２】図１に示した敷物の使用状態を示す断面図であ
る。

【図３】本発明に係る自動車運転席用敷物の第二実施例
を示す斜視図である。

【図４】図３に示した敷物の使用状態を示す断面図であ
る。

【図５】従来の自動車運転席用敷物の実施状態を示す一
例の断面図である。

【図６】従来の自動車運転席用敷物の実施状態を示す別
の一例の断面図である。

【符号の説明】

１ 自動車運転席用敷物 １０ 底面板 １１ 側壁面 ２ ペダル ３ 自動車運転席用敷物 ４ ペダル ５ 自動車運転席用敷物 ５０ 前縁 ６ 自動車運転席用敷物 ６０ 前縁 ７ ペダル ８ ペダル Ａ 平板領域 Ｂ 湾曲領域

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車運転席の床面に敷かれる自動車運
   転席用敷物において、 前縁側の所定領域が、使用する自動車の運転席床面に合
   致するよう上方に湾曲する底面を有する上記の自動車運
   転席用敷物（１、３）。
2. 【請求項２】 前縁側の所定領域が、使用する自動車の
   運転席床面に合致するよう上方に湾曲する底面板（１
   ０）と、その周縁に沿って設けられた側面壁（１１）と
   からなる浅い箱状の請求項１に記載の自動車運転席用敷
   物（１）。
3. 【請求項３】 前縁側の所定領域が、使用する自動車の
   運転席床面に合致するよう上方に湾曲するよう成形され
   た単一の板状体からなる請求項１に記載の自動車運転席
   用敷物（３）。