JP3073199B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3073199B2
JP3073199B2 JP11142708A JP14270899A JP3073199B2 JP 3073199 B2 JP3073199 B2 JP 3073199B2 JP 11142708 A JP11142708 A JP 11142708A JP 14270899 A JP14270899 A JP 14270899A JP 3073199 B2 JP3073199 B2 JP 3073199B2
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roller
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paper
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機等の画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機として両面コピーを行えるものが
ある。このような複写機においては、最初の片面に対す
る転写が終了した記録紙は、中間トレイに重ね合わされ
た状態で収納される。中間トレイに収納された記録紙
は、再給紙装置に送られた後、再給紙装置によって1枚
ずつ給紙される。再給紙装置によって給紙された記録紙
は、転写位置に送られて、他方の片面に対する転写が行
われる。
【0003】再給紙装置として、再給紙装置に重ね合わ
された状態で送られてきた複数枚の記録紙を下側から一
枚ずつ給紙するものがある。この種の再給紙装置とし
て、たとえば、上下一対のさばきローラ対、記録紙押圧
部材を有しかつ記録紙押圧部材がストッパに圧接する待
機位置と重ね合わされた状態の記録紙を上方から押圧す
る押圧位置との間を揺動する記録紙押圧機構および記録
紙の下側に配置されており、記録紙押圧機構の記録紙押
圧部材によって複数枚の記録紙が上方から押圧されてい
る状態において回転せしめられることによって、記録紙
をさばきローラ対のニップ部に送るための給紙ローラを
備えたものがある。
【0004】このような再給紙装置では、給紙動作が繰
り返し行われると、さばきローラ対にトナー、紙粉が付
着していくため、さばきローラ対を通過する際に記録紙
が汚れたり、さばきローラ対のさばき機能が低下したり
するという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、紙送りロ
ーラに付着したトナー、紙粉を効率良く除去できる画像
形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による第1の
像形成装置は、紙送りローラに圧接した状態でクリーニ
ングローラが設けられており、クリーニングローラは、
ゴム硬度がJIS Aで20度以下のシリコーンゴムで
形成されており、クリーニングローラの表面に粘着性を
増加させるために、クリーニングローラの表面に研磨加
工が施されることによって、クリーニングローラの表面
にスパイラル状の凹凸が形成されていることを特徴とす
る。
【0007】この発明による第2の画像形成装置は、紙
送りローラに圧接した状態でクリーニングローラが設け
られており、クリーニングローラは、静摩擦係数が1.
5以上のシリコーンゴムで形成されており、クリーニン
グローラの表面に粘着性を増加させるために、クリーニ
ングローラの表面に研磨加工が施されることによって、
クリーニングローラの表面にスパイラル状の凹凸が形成
されていることを特徴とする。
【0008】この発明による第3の画像形成装置は、紙
送りローラに圧接した状態でクリーニングローラが設け
られており、クリーニングローラは、ゴム硬度がJIS
Aで20度以下でかつ静摩擦係数が1.5以上のシリ
コーンゴムで形成されており、クリーニングローラの表
面に粘着性を増加させるために、クリーニングローラの
表面に研磨加工が施されることによって、クリーニング
ローラの表面にスパイラル状の凹凸が形成されている
とを特徴とする。
【0009】この発明による第4の画像形成装置は、紙
送りローラに圧接した状態でクリーニングローラが設け
られており、クリーニングローラはシリコーンゴムで形
成されており、クリーニングローラを形成するシリコー
ンゴム中に内添されているジメチルシリコーンオイルの
含有率が3%以下であり、シリコーンゴム中の低分子シ
ロキサン(D1120)の含有率が3000ppm以上で
り、クリーニングローラの表面に粘着性を増加させる
ために、クリーニングローラの表面に研磨加工が施され
ることによって、クリーニングローラの表面にスパイラ
ル状の凹凸が形成されていることを特徴とする。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
を複写機に適用した場合の実施の形態について説明す
る。
【0012】〔1〕複写機の全体的な構成についての説
【0013】図1は、複写機の全体的な構成を示してい
る。
【0014】複写機は、複写機本体1と、複写機に隣接
して固定された給紙ユニット2とを備えている。
【0015】複写機本体1のケース3の上面にはコンタ
クトガラス4が設けられている。このコンタクトガラス
4の上側に、自動原稿送り装置5が設けられている。ケ
ース3の給紙ユニット2がある方と反対側の側面に、ソ
ータ6が設けられている。ケース3内には、露光機構、
プリント機構、記録紙搬送機構が設けられている。
【0016】プリント機構は、感光体ドラム11を備え
ている。感光体ドラム11の周囲には、その回転方向の
順に、感光体ドラム11の表面の感光層を帯電させる帯
電器12、余白部を形成するためのブランクランプ1
3、感光層上に形成された静電潜像をトナー顕像として
顕像化する現像装置14、感光層上に形成されたトナー
顕像を記録紙に転写する転写用放電器15、感光体ドラ
ム11から記録紙を分離するための分離用放電器16、
転写後の感光体ドラム11上に残留しているトナーを除
去するクリーニング装置17および感光体ドラム11表
面の電荷を除去する除電器18が配されている。
【0017】感光体ドラム11の表面の帯電器12と現
像装置14との間位置において、原稿からの反射光が照
射されることにより、露光が行われ、感光層上に静電潜
像が形成される。
【0018】露光機構は、コンタクトガラス4上に載置
された原稿の画像を露光走査するための露光ランプ21
および原稿からの反射光を反射する反射ミラー22を備
えた第1光学系走行体31、第1ミラー22によって反
射された光をレンズ25に導くための第2および第3ミ
ラー23、24を備えた第2光学系走行体32、ならび
にレンズ25から出射された光を感光体ドラム11の表
面に導くための第4ミラー26を備えている。
【0019】第1光学系走行体31および第2光学系走
行体32は、図示しないスキャンモータによって左右方
向に往復動される。第2光学系走行体32は、第1光学
系走行体31の速度の1/2の速度で、第1光学系走行
体31の移動距離の1/2の距離を移動する。
【0020】記録紙搬送機構について説明する。給紙ユ
ニット2内の各給紙カセット41、42、43ごとに、
記録紙を給紙するための給紙ローラ51、52、53お
よび給紙された記録紙の重送を防止するためのさばきロ
ーラ対54、55、56が設けられている。
【0021】最上段の給紙カセット41から給紙された
記録紙は、第1〜第6の送りローラ対61〜66を介し
て、レジストローラ対81、82に送られる。中段の給
紙カセット42から給紙された記録紙は、第3〜第6の
送りローラ対63〜66を介して、レジストローラ対8
1、82に送られる。最下段の給紙カセット43から給
紙された記録紙は、第5および第6の送りローラ対6
5、66を介して、レジストローラ対81、82に送ら
れる。
【0022】レジストローラ対81、82に送られた記
録紙は、レジストローラ対81、82によって、感光体
ドラム11の周囲の転写位置に送られて、感光体ドラム
11上に形成されたトナー顕像が転写され、その後、感
光体ドラム11から剥離される。感光体ドラム11から
剥離された記録紙は、搬送ベルト91によって定着ロー
ラ対92に送られ、記録紙に転写されたトナー顕像が記
録紙に定着される。この後、第8送りローラ対68によ
ってソータ6上に排出される。
【0023】両面コピーモード時において最初の片面に
対する転写が行われた記録紙は、定着ローラ対92を通
過した後、分離爪93、ストック搬送部94、反転装置
95を介して中間トレイ96に送られ、中間トレイ96
に一旦収納される。中間トレイ96に収納された記録紙
(複数原稿の画像をコピーする場合には複数枚の記録
紙)は図示しない送り機構によって再給紙装置97に送
られる。再給紙装置97に送られた複数枚の記録紙は、
再給紙装置97によって一枚ずつ給紙された後、第9〜
第11の送りローラ対69〜71ならびに第6の送りロ
ーラ対66を介してレジストローラ対81、82に送ら
れる。
【0024】図2は、レジトスローラ対81、82の駆
動機構の詳細を示している。
【0025】上側のレジストローラ81が固定された軸
101は、ケース3に支持されたフレーム111、11
2に、軸受け113、114を介して回転自在に取り付
けられている。同様に、下側のレジストローラ82が固
定された軸102は、ケース3に支持されたフレーム1
11、112に、軸受け115、116を介して回転自
在に取り付けられている。
【0026】両方の軸101、102は、ギア117、
118を介して連結されている。軸101は、ギア12
1、122を介して図示しないモータによって駆動され
る軸123に連結されている。したがって、軸123が
回転駆動されると、上側の軸101が回転し、それに伴
って、下側の軸102も回転する。
【0027】下側の軸102を支持している軸受け11
5、116は、フレーム111、112に対して、若干
量だけ上下方向に移動できるように取り付けられてい
る。そして、これらの軸受け115、116は、圧縮ば
ね124、125によって、フレーム111、112に
対して上方に付勢されている。これにより、下側のロー
ラ82が上側のローラ81に圧接した状態となる。
【0028】ところで、レジストローラ対81、82に
記録紙が送られてきたときには、レジストローラ対8
1、82は、駆動停止の状態にある。しかしながら、レ
ジストローラ対81、82に送られてきた記録紙がレジ
ストローラ対81、82に衝突することによって、レジ
ストローラ対81、82が空回りして、記録紙がレジス
トローラ対81、82間に進入してしまうといったこと
が発生するおそれがある。このようなことが発生する
と、記録紙への転写位置がずれてしまう。
【0029】そこで、この実施の形態では、図2および
図3に示すように、軸101にトルクリミッタ130が
設けられている。トルクリミッタ130は、よく知られ
ているように内輪131と外輪132とを備えている。
トルクリミッタ130の内輪131は、スプリングピン
133によって、軸101に固定されている。トルクリ
ミッタ130の外輪132は、取付部材134等を介し
て、フレーム111、112に固定されている。
【0030】このトルクリミッタ130としては、常時
は内輪131と外輪132とが磁力、ばね等によって所
定の連結力で連結されており、内輪131に記録紙送り
方向に一定以上の回転トルクが付与された際にその連結
力が弱められ、その内輪131が外輪132に対して回
転する構造のものが用いられている。
【0031】具体的には、内輪131に記録紙送り方向
に800gfcm以上の回転トルクが付与された場合
に、内輪131が外輪132に対して回転するようなト
ルクリミッタ130が用いられている。軸123が回転
駆動された場合には、ギア122、121および軸10
1を介して、内輪131に記録紙送り方向に約5kgf
cmの回転トルクが付与され、内輪131が外輪132
に対して回転する。つまり、軸101が回転する。
【0032】一方、軸123が回転駆動されていないと
きには、記録紙がレジストローラ対81、82に衝突し
ても、内輪131と外輪132との間に作用する連結力
によって内輪131(軸101)が回転しないので、つ
まり、レジストローラ対81、82が空転しないので、
記録紙がレジストローラ対81、82間に進入してしま
うといったことが防止される。
【0033】図4は、再給紙装置97の詳細を示してい
る。
【0034】再給紙装置97は、再給紙装置97に重ね
合わされた状態で送られてきた記録紙を下側から一枚ず
つ給紙するための装置である。再給紙装置97は、さば
きローラ対(紙送りローラ対)201、202、重ね合
わされた状態の記録紙を上側から押圧するための記録紙
押圧機構203、記録紙押圧機構203によって記録紙
が上側から押圧されている状態において回転せしめられ
ことにより、記録紙をさばきローラ対201、202の
ニップ部に送り込む給紙ローラ204、さばきローラ対
201、202の汚れを除去するクリーニングローラ2
05およびさばきローラ対201、202のニップ部に
複数枚の記録紙が送られるのを防止するための記録紙前
端規制部材206を備えている。
【0035】さばきローラ対201、202は、記録紙
搬送経路の幅中央部において、記録紙搬送経路を上下に
挟むようにして配された逆転ローラ201および正転ロ
ーラ202とから構成されている。上側のローラが逆転
ローラ201であり、下側のローラが正転ローラ202
である。正転ローラ202は、図示しない駆動機構によ
り、記録紙送り方向に回転駆動される。
【0036】逆転ローラ201は図示しない駆動機構に
より、記録紙を記録紙送り方向と反対方向(記録紙戻し
方向)に回転駆動される。逆転ローラ201に対して
は、逆転ローラ201に伝わる記録紙送り方向のトルク
が所定値以上になったときに逆転ローラ201への駆動
源からの動力伝達を解除させるためのトルクリミッタ
(図示略)が設けられている。
【0037】給紙ローラ204は、記録紙搬送経路より
下側に配されかつ記録紙搬送方向と直交する方向に延び
た軸211にその軸方向に間隔をおいて2個取り付けら
れている。給紙ローラ201の横断面形状は円の一部が
欠如した欠円形である。給紙ローラ204は、常時は、
図4に実線で示すように、欠如部が上側にくる回転位置
で停止している。
【0038】記録紙押圧機構203は、記録紙搬送経路
を挟んで設けられかつ下端部を中心として揺動可能な一
対のアーム221と、両アーム221の上端部間に取り
付けられた記録紙押圧部材222とを備えている。
【0039】記録紙押圧部材222は、両アーム221
の上端部にピン223を介して回転可能に取り付けられ
た一対の取付板部231と、両取付板部231間に形成
された湾曲板部232とからなる。湾曲板部232の下
端には折り返し部232aが形成されている。
【0040】アーム221は常時は図示しない引っ張り
ばね(アーム付勢用ばね)によって時計方向に揺動する
方向に付勢されており、図4に実線で示すように、記録
紙押圧部材222の折り返し部232aの先端が規制部
材206に当接した状態で停止している。この停止位置
を待機位置ということにする。
【0041】そして、記録紙を給紙する際には、図示し
ないアーム駆動用ソレノイドが作動されることによって
アーム221が反時計方向に揺動せしめられ、図4に鎖
線で示すように、記録紙押圧部材222が記録紙を上側
から押圧した状態となる。この位置を押圧位置というこ
とにする。そして、アーム駆動用ソレノイドの作動が停
止せしめられると、上記アーム付勢用ばねの付勢力によ
ってアーム221が待機位置に戻される。
【0042】記録紙前端規制部材206は、さばきロー
ラ201の両端の外側位置にそれぞれ配された一対の固
定部材213にそれぞれ取り付けられている。固定部材
213は複写機本体1のケース3に支持されており、記
録紙搬送方向と反対方向に面した垂直面213aを有し
ている。
【0043】記録紙前端規制部材206は、固定部材2
13の垂直面213aに固定された弾性部材241と、
弾性部材241に固定されかつ下端が弾性部材241よ
り下方にのびた可撓性部材242とから構成されてい
る。弾性部材241は薄板状のスポンジで形成され、可
撓性部材242は合成樹脂フィルムから形成されてい
る。
【0044】クリーニングローラ205は、さばきロー
ラ対201、202のうちの正転ローラ202に圧接し
ており、正転ローラ202の回転に伴って回転する。さ
ばきローラ対201、202のゴム硬度はJIS Aで
30度程度である。クリーニングローラ205は、正転
ローラ対202に付着した紙粉およびトナーを除去する
ために設けられている。クリーニングローラ205は、
紙粉およびトナーの吸着性の高いシリコーンゴムで形成
されている。
【0045】クリーニングローラ205に用いられるシ
リコーンゴムのゴム硬度は、ゴム硬度が異なるクリーニ
ングローラ別に正転ローラ202に付着した紙粉および
トナーの除去能力を測定した表1の実験結果からわかる
ように、JIS Aで20度以下がよく、好ましくは1
0度以下がよい。表1において、◎は紙粉、トナーの除
去能力が非常に高いことを示し、○印は紙粉、トナーの
除去能力が高いことを示し、△印は紙粉、トナーの除去
能力が低いことを示している。紙粉、トナーの除去能力
を定量的に測定することは困難であるので、目視により
判断した結果を示している。
【0046】
【表1】
【0047】クリーニングローラ205を形成するシリ
コーンゴムのゴム硬度が低い程、紙粉およびトナーの除
去能力が高くなるのは、シリコーンゴムのゴム硬度が低
い程、正転ローラ202とクリーニングローラ205と
の接触面積が大きくなる、つまり、両ローラ間のニップ
面積が大きくなるからであると考えられる。
【0048】クリーニングローラ205の静摩擦係数μ
は、静摩擦係数が異なるクリーニングローラ別に正転ロ
ーラ202に付着した紙粉およびトナーの除去能力を測
定した表2の実験結果からわかるように、1.5以上が
好ましく、好ましくは1.8以上がよい。表2において
も、◎は紙粉、トナーの除去能力が非常に高いことを示
し、○印は紙粉、トナーの除去能力が高いことを示し、
△印は紙粉、トナーの除去能力が低いことを示してい
る。紙粉、トナーの除去能力を定量的に測定することは
困難であるので、目視により判断した結果を示してい
る。
【0049】
【表2】
【0050】クリーニングローラ205の摩擦係数が大
きい程、紙粉およびトナーの除去能力が高くなるのは、
クリーニングローラ205の摩擦係数が大きい程、クリ
ーニングローラ205の粘着性が増加するからであると
考えられる。
【0051】図5は、クリーニングローラ205の静摩
擦係数の測定方法を示している。
【0052】フッ素樹脂製の基板301上に普通紙30
2を載せる。その上にクリーニングローラ205を回転
不能な状態で載せる。クリーニングローラ205に重り
303により、100gの荷重をかける。普通紙302
の一端にロードセル304を連結して、普通紙302の
紙送り速度が3000mm/minとなるように、ロー
ドセル304を引っ張る。そして、紙送り速度が300
0mm/minとなっている場合に普通紙302にかか
っている引っ張り荷重をロードセル304によって検出
する。
【0053】静摩擦係数μは、重り303によってクリ
ーニングローラ205にかけられた荷重をA(この場合
は100g)とし、紙送り速度が3000mm/min
となっている場合に普通紙302にかかっている引っ張
り荷重(ロードセル304による測定値)をBとする
と、次の数式1で求められる。
【0054】
【数1】
【0055】クリーニングローラ205がシリコーンゴ
ムで形成されている場合には、シリコーンゴム中に内添
されているジメチルシリコーンオイルの含有率と、シリ
コーンゴム中の低分子シロキサン(D1120)の含有率
とが静摩擦係数μに影響を及ぼす。シロキサンはSiO
2 (N)で表され、上記D1120における添字11〜
20は、SiOH2 (N)におけるNの連結数を表して
いる。
【0056】シリコーンゴム中に内添されているジメチ
ルシリコーンオイルの含有率が高くなる程、静摩擦係数
μが小さくなる。また、シリコーンゴム中の低分子シロ
キサン(D1120)の含有率が高くなる程、静摩擦係数
μが大きくなる。
【0057】クリーニングローラ205の静摩擦係数μ
を1.5以上にするためには、シリコーンゴム中に内添
されているジメチルシリコーンオイルの含有率を3%以
下にし、シリコーンゴム中の低分子シロキサン(D11
20)の含有率を3000ppm以上にすることが好まし
い。
【0058】この実施の形態では、クリーニングローラ
205としては、全体がシリコーンゴムで形成されてい
るものが用いられている。また、クリーニングローラ2
05を形成するシリコーンゴムとしては、ゴム硬度がJ
IS Aで5度であり、かつその静摩擦係数μが1.8
のものが用いられている。さらに、クリーニングローラ
205の表面に凹凸を形成するとともに粘着性を向上さ
せるために、砥石を用いてクリーニングローラ205の
表面を研磨している。このため、クリーニングローラ2
05によって、正転ローラ202に付着した紙粉および
トナーが効率よく除去されるようになった。
【0059】クリーニングローラ205の表面の研磨加
工について説明する。図6および図7に示すように、ク
リーニングローラ205に砥石401を圧接させ、一方
を時計方向に、他方を反時計方向に回転させる。この例
では、砥石401の直径は405mmであり、クリーニ
ングローラ205の直径は18mmである。そして、砥
石401は反時計方向に回転速度が2100rpmで回
転駆動され、クリーニングローラ205は時計方向に回
転速度が150rpmで回転駆動される。また、砥石4
01は、図6に矢印Aで示す方向に水平移動せしめられ
る。このような研磨加工を行うと、図6に示すように、
クリーニングローラ205の表面にはスパイラル状の凹
凸が形成される。この理由について説明する。
【0060】ゴム硬度がJIS Aで15度以下の低硬
度シリコンゴムは、引っ張り強度が低く(10kg/c
2 以下)、破断伸びが高い(500%以上)傾向があ
る。このため、研磨加工を行った場合、通常のゴム材の
様に砥石の砥粒でゴム材が切断されるのではなく、ゴム
材を引き伸ばして引きちぎるような加工が行われる。ま
た、研磨粉自身にもタック性があり、ロール表面から排
除されにくく、ロールと砥石の間に入り込み、ロール表
面と連れ周りをする。この結果、クリーニングローラ2
05の表面にはスパイラル状の凹凸が形成される。
【0061】このように、クリーニングローラ205
は、紙粉およびトナーを吸着しやすいので、正転ローラ
202に付着した紙粉およびトナーが効率良く除去され
る。しかしながら、クリーニングローラ205表面への
紙粉、トナー、ごみ等の付着量が多くなると、正転ロー
ラ202に付着した紙粉およびトナーの除去効果が低減
する。そこで、この実施の形態では、クリーニングロー
ラ205の表面を少しずつ削り取るためのスクレーパ2
07がクリーニングローラ205に圧接した状態で設け
られている。スクレーパ207の材料としては、硬質樹
脂、金属等が用いられる。
【0062】再給紙装置97の動作について説明する。
【0063】再給紙装置97は、再給紙装置97に複数
枚の記録紙が送られてくると、所定時間間隔で給紙動作
を行う。1回の給紙動作で1枚の記録紙が給紙される。
【0064】1回の給紙動作は、次のようにして行われ
る。まず、アーム駆動用ソレノイドが作動せしめられる
ことにより、記録紙押圧機構203のアーム221が反
時計方向に揺動し、記録紙押圧部材222が図4に鎖線
で示すような押圧位置に移動せしめられる。
【0065】この状態で、給紙ローラ204が回転せし
められことによって、記録紙がさばきローラ対201、
202のニップ部に送られる。同時に、さばきローラ対
201、202が回転駆動され、1枚の記録紙が給紙さ
れる。
【0066】1枚分の給紙が終了すると、アーム駆動用
ソレノイドの作動が停止せしめられるとともに、給紙ロ
ーラ204およびさばきローラ対201、202の駆動
が停止せしめられる。
【0067】アーム駆動用ソレノイドの作動が停止せし
められると、アーム221がアーム付勢用ばねの付勢力
によって時計方向に揺動せしめられて待機位置に戻され
る。アーム221が待機位置に戻るときには、記録紙押
圧部材222の折り返し部232aの先端が固定部材2
13に固定された規制部材206に衝突する。規制部材
206はスポンジ製の弾性部材241とフィルム製の可
撓性部材242とから構成されているので、記録紙押圧
機構203が待機位置に戻る際の衝突音を非常に小さく
することができる。
【0068】ところで、給紙動作が繰り返し行われる
と、さばきローラ対201、202にトナー、紙粉が付
着していく。クリーニングローラ205は、さばきロー
ラ対201、202の正転ローラ202に圧接した状態
で、正転ローラ202の回転にともなって回転するの
で、正転ローラ202に付着したトナー、紙粉がクリー
ニングローラ205に吸着する。
【0069】この実施の形態では、クリーニングローラ
205は、さばきローラ対201、202より硬度の低
いシリコーンゴムで形成されているので、正転ローラ2
02に付着したトナー、紙粉が効率よくクリーニングロ
ーラ205によって吸着される。また、再給紙装置で給
紙される記録紙には、最初の片面に対する定着処理時に
シリコーンオイルが付着することがあるが、クリーニン
グローラ205はシリコーンゴムで形成されているた
め、シリコーンゴムがクリーニングローラ205に付着
してもクリーニングローラ205が劣化することもな
い。
【0070】また、クリーニングローラ205の表面が
スクレーパ207によって少しずつ削り取られるので、
クリーニングローラ205が有しているトナー、紙粉の
高い吸着力を長い期間にわたって維持できる。なお、ク
リーニングローラ205がある程度以上消耗した場合に
は、交換すればよい。
【0071】
【発明の効果】この発明によれば、紙送りローラに付着
したトナー、紙粉を効率良く除去できる紙送りローラの
クリーニング装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機の全体構成を示す概略構成図である。
【図2】レジトスローラ対の駆動機構の詳細を示す側面
図である。
【図3】図2の一部拡大断面図である。
【図4】再給紙装置の構成を示す断面図である。
【図5】クリーニングローラ205の静摩擦係数の測定
方法を示す模式図である。
【図6】クリーニングローラ205の表面を研磨加工し
ている様子を示す正面図である。
【図7】図6の右側面図である。
【符号の説明】
81、82 レジストローラ対 130 トルクリミッタ 97 再給紙装置 201、202 さばきローラ対(紙送りローラ対) 203 記録紙押圧機構 204 給紙ローラ 205 クリーニングローラ 206 記録紙前端規制部材 207 スクレーパ 213 固定部材 221 アーム 222 記録紙押圧部材 241 第1弾性部材 242 第2弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−53861(JP,A) 特開 昭59−133566(JP,A) 特開 平8−16017(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙送りローラに圧接した状態でクリーニ
    ングローラが設けられており、クリーニングローラは、
    ゴム硬度がJIS Aで20度以下のシリコーンゴムで
    形成されており、クリーニングローラの表面に粘着性を
    増加させるために、クリーニングローラの表面に研磨加
    工が施されることによって、クリーニングローラの表面
    にスパイラル状の凹凸が形成されている画像形成装置
  2. 【請求項2】 紙送りローラに圧接した状態でクリーニ
    ングローラが設けられており、クリーニングローラは、
    静摩擦係数が1.5以上のシリコーンゴムで形成されて
    おり、クリーニングローラの表面に粘着性を増加させる
    ために、クリーニングローラの表面に研磨加工が施され
    ることによって、クリーニングローラの表面にスパイラ
    ル状の凹凸が形成されている画像形成装置
  3. 【請求項3】 紙送りローラに圧接した状態でクリーニ
    ングローラが設けられており、クリーニングローラは、
    ゴム硬度がJIS Aで20度以下でかつ静摩擦係数が
    1.5以上のシリコーンゴムで形成されており、クリー
    ニングローラの表面に粘着性を増加させるために、クリ
    ーニングローラの表面に研磨加工が施されることによっ
    て、クリーニングローラの表面にスパイラル状の凹凸が
    形成されている画像形成装置
  4. 【請求項4】 紙送りローラに圧接した状態でクリーニ
    ングローラが設けられており、クリーニングローラはシ
    リコーンゴムで形成されており、クリーニングローラを
    形成するシリコーンゴム中に内添されているジメチルシ
    リコーンオイルの含有率が3%以下であり、シリコーン
    ゴム中の低分子シロキサン(D1120)の含有率が30
    00ppm以上であり、クリーニングローラの表面に粘
    着性を増加させるために、クリーニングローラの表面に
    研磨加工が施されることによって、クリーニングローラ
    の表面にスパイラル状の凹凸が形成されている画像形成
    装置
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