JP3072865B2 - 光パルス試験器用光増幅器 - Google Patents

光パルス試験器用光増幅器

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JP3072865B2
JP3072865B2 JP03236422A JP23642291A JP3072865B2 JP 3072865 B2 JP3072865 B2 JP 3072865B2 JP 03236422 A JP03236422 A JP 03236422A JP 23642291 A JP23642291 A JP 23642291A JP 3072865 B2 JP3072865 B2 JP 3072865B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光パルス試験器用光増幅
器に関し、特に、光パルス試験器用のダイナミックレン
ジを拡大し、高利得で安定に動作する光パルス試験器用
光増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光パルス試験器(Optical Time Domain
Reflectometer:OTDR) は、光パルスを光ファイバに入射
し、光ファイバ中で後方に散乱されて入射端に戻ってく
る光の強度を時間分解測定することにより、光ファイバ
の異常点を探索するためのものである。最近、研究開発
が盛んな光増幅器を応用することにより、光パルス試験
器のダイナミックレンジ(測定が可能な光ファイバ損
失)拡大の試みがなされている。
【0003】図12は光パルス試験器120を用いて光
ファイバの異常点を検出する装置構成を示すものであ
る。図において、130は測定される光ファイバ、14
0は光増幅器であり、光増幅器140は、ポートPoを
介して光パルス試験器120に接続され、ポートPfを
介して被測定光ファイバ130に接続されている。そし
て、光パルス試験器120には、光源121、光増幅器
122,124、光方向性結合器123、および光検出
器125を備えている。
【0004】光増幅器122は、光源121のパワーア
ンプとして使用するものである。また、増幅器124は
光検出器125のプリアンプとして使用するものであ
る。光源121からの光は光増幅器122で増幅されて
光方向性結合器123と光増幅器140を通って被測定
光ファイバ130に到り、光ファイバ中で後方に散乱さ
れて光増幅器140に戻り、光方向性結合器123と光
増幅器124を通って光検出器125において光の強度
が測定される。
【0005】このような2つの増幅器122と増幅器1
24との使用形態では、光信号の流れは一方向のみであ
るため、光増幅器122,124の入出力部それぞれに
アイソレータを使用することにより、光信号の劣化を抑
え、高利得特性を得ることが可能である。
【0006】ところが、この場合には、図12からも分
かるように、光増幅器122,124を光パルス試験器
120の中に組み込む必要があり、既存の光パルス試験
器を改造することなしに性能を向上させることはできな
い。一方、光増幅器140は、光パルス試験器120と
被測定光ファイバ130の間に挿入して使用するインラ
インアンプであるため、容易に既存の光パルス試験器1
20の性能を向上させることができる。そこで、この光
増幅器140を使用して既存の光パルス試験器120の
性能を向上させることが試みられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように光パルス試験器と被測定光ファイバの間に光増幅
器を挿入して既存の光パルス試験器の性能を向上させる
場合には、双方向光増幅を行なう必要があるため、アイ
ソレータを光増幅器の入出力部に使用することができ
ず、 1)光増幅器の前段および後段からの反射により光増幅
器が発振してしまい、高利得を得ることができない、 2)光増幅器内部で発生する増幅された自然放出光(Amp
lified Spontaneous emission:ASE)が光パルス試験器の
検出器に入射し、著しいSN比の劣化を招く、という問
題がある。
【0008】そこで、本発明は前記従来の光パルス試験
器用の光増幅器の問題点を解消し、高利得が可能で、容
易に既存の光パルス試験器に接続して使用可能な光増幅
器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の光パルス試験器用光増幅器の原理構成が図1に示さ
れる。本発明の光パルス試験器用光増幅器は、光ファイ
バの異常点を探索するための光パルス試験器OTDRと
被測定光ファイバLFとの間に設けられるものであり、
光パルス試験器OTDRに接続するポートPoと、被測
定光ファイバLFに接続するポートPfと、ポートPo
とポートPfの間に設けられた光信号伝送用の第1の光
路L1と、この第1の光路L1と並列に設けられた光信
号伝送用の第2の光路L2と、第1と第2の光路L1,
L2の少なくとも一方に設けられた一方向光増幅器LA
と、第1と第2の光路L1,L2の少なくとも一方に設
けられるか、または、第1の光路L1と第2の光路L2
の2つの分岐点のうち、少なくとも一方の分岐点に設け
られた光スイッチSWと、この光スイッチSWの動作タ
イミングを制御し、ポートPoから入射された光が、第
1の光路L1を通ってポートPfに到達し、かつ、ポー
トPfから入射された光が第2の光路L2を通ってポー
トPoに戻り、第1と第2の光路L1,L2で形成され
るループがオープン状態になるようにすることが可能な
光スイッチ制御手段CONTとを備えることを特徴とし
ている。
【0010】
【作用】本発明の光パルス試験器用光増幅器によれば、
光パルス試験器と接続するポートPoと、被測定光ファ
イバと接続するポートPfの間に、往路となる第1の光
路と、帰路となる第2の光路が並列に設けられており、
その往路と帰路からなるループの途中に少なくとも1個
の光スイッチが設けられていることにより、光信号は往
路、または復路のいずれか一方のみを通って光パルス試
験器と被測定光ファイバとの間を往復する。この結果、
ループ中に配置された光増幅器の発振が抑制され、光パ
ルス試験器用光増幅器が安定動作する。
【0011】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0012】図2は、本発明の第1の実施例の光パルス
試験器用光増幅器20の構成を説明する図である。図に
おいて、Poは光パルス試験器と接続するポート、Pf
は被測定光ファイバと接続するポートであり、この実施
例の光パルス試験器用光増幅器20はポートPo,Pf
の間に、光分岐器11、光検出器12、光スイッチ駆動
回路13、光遅延回路14、オンオフ光スイッチ15、
光フィルタ16、2つの光分岐器21,22、および2
つのアイソレータを内蔵した光増幅器23,24を備え
ている。そして、光分岐器21,22の間には並列に2
つの光路が形成され、一方の光路(以後光路Aという)
には光増幅器23とオンオフ光スイッチ15とがあり、
他方の光路(以後光路Bという)には光フィルタ16と
光増幅器24とがあって、2つの光路A,Bは光分岐器
21,22によって切り換えられるようになっている。
【0013】光増幅器23,24としては、エルビウム
ドープ光ファイバ増幅器、ネオジウムドープ光ファイバ
増幅器などの希土類元素ドープ光ファイバ増幅器や、半
導体レーザ光増幅器、ラマン光増幅器、または、ブリル
アン光増幅器等が使用可能である。また、オンオフ光ス
イッチ15としては、超音波光偏向器を使用したAO(A
cousto Optical: 音響光学効果を用いた) 光スイッチ、
または、LiNbO3結晶を使用した光スイッチ等が使
用可能である。更に、光分岐器21,22には光ファイ
バカプラや、ハーフミラー等が使える。
【0014】次に、以上のように構成された光パルス試
験器用光増幅器20の動作を説明する。光パルス試験器
からのプローブパルス光信号はポートPoから入力され
る。光分岐器11と光遅延回路14を経て光分岐器21
により光路A側に分岐されたプローブパルス光信号は、
光増幅器23により増幅される。このとき、増幅された
プローブパルス光信号がオンオフ光スイッチ15を通過
可能なように、予め、光分岐器11により一部分岐され
たプローブパルス光信号が光検出器12で受信され、そ
の電気信号が光スイッチ駆動回路13に入力されて、オ
ンオフ光スイッチ15がプローブパルスの通過する時間
だけ接続状態にされる。オンオフ光スイッチ15は他の
時間は切断状態とするため、光増幅器23で発生した増
幅された自然放出光の大部分はオンオフ光スイッチ15
により遮断される。このとき、光スイッチ駆動回路13
からの信号に対するオンオフ光スイッチ15の応答が遅
い場合(例えばAO光スイッチの場合、応答時間は1μ
s程度ある)には、プローブパルス光信号に同期してオ
ンオフ光スイッチ15を接続状態にすることができな
い。このために、図2に示すように、光遅延回路14が
オンオフ光スイッチ15と分岐器11の間に挿入されて
いる。このようにして、オンオフ光スイッチ15を通過
したプローブパルス光信号は、光分岐22を通過し、ポ
ートPfを介して、被測定光ファイバに入射される。
【0015】被測定光ファイバに入射したプローブパル
ス光信号は、被測定光ファイバ中で後方散乱光を発生さ
せる。この後方散乱光は、ポートPfから入射され、光
分岐器22を通過して光路B側に入り、光増幅器24に
より光増幅される。光増幅された後方散乱光は、光フィ
ルタ16、光分岐器21、光遅延回路14、光分岐器1
1、ポートPoを通過して光パルス試験器に入力され
る。なお、光フィルタ16は、光増幅器24で発生した
増幅された自然放出光を低減するためのものである。
【0016】通常、ポートPoおよびポートPfではフ
レネル反射が生じる。このような場合、ポートPoか
ら、光分岐器11,21、光増幅器23、オンオフ光ス
イッチ15、光分岐器22を経てポートPfに至る光路
Aと、ポートPfから、光分岐器22、光増幅器24、
光フィルタ16、光分岐器21,11を経て、ポートP
oに至る光路Bからなるループにおいて、ループゲイン
が1以上になると、光増幅器23および24の動作は不
安定となってしまう。
【0017】しかしながら、この実施例ではオンオフ光
スイッチ15が接続状態となり、光路Aと光路Bからな
るループが閉じるのは、プローブパルス光信号が光スイ
ッチ15を通過する僅かな時間Twだけである。通常、
光信号が光路Aと光路Bからなるループを一周する時間
TrはTwよりも長いので、光増幅器23および24が
発振し、動作が不安定になることはない。もし、Tr≦
Twとなる場合は、上記ループの中に光ファイバ等を用
いた光遅延回路を挿入し、Tr>Twとすれば良い。通
常、光パルス試験器で使われるパルス幅は1μs程度で
あるから、光遅延回路としては200mの光ファイバを
挿入すれば良く、これは容易に行うことができる。この
ようにして、本実施例の光パルス試験器用光増幅器は、
光パルス試験器と被測定光ファイバの間に挿入して使用
し、なおかつ安定動作可能な光増幅器が実現できる。
【0018】以上の説明では、光分岐器21,22とし
ては、光ファイバカプラや、ハーフミラーを想定した。
しかしこの場合、光分岐器を1回通過するごとに光信号
は3dBの損失を受けるので、前述の実施例の光パルス
試験器用光増幅器を光信号が往復することにより、2個
の光分岐器21,22により合計12dBもの損失を受
けることになる。そこで、光分岐器21および22に
は、光サーキュレータを使用することが望ましい。光サ
ーキュレータは光非相反回路の一種であり、例えば4個
のポートを有する光サーキュレータを考え、そのポート
を、、、とすると、光信号の伝達は、→→
→→のように一方向のみ行われ、その通過損失は
原理上零である。その具体的な構成は、文献(〈1〉松
本他、信学技報、OQE78−149,pp.25−2
8,1979、〈2〉H.IWAMURA et a
l.,Electron.Lett.,15,pp.8
30−831,1979、〈3〉M.SHIRASAK
I et al.,Trans.of IEICE J
apan,E64,pp.30−31,1981、
〈4〉古賀他、信学技報、CS91−9,OCS91−
9,pp.1−6,1991)に詳しい。そこで、今、
光分岐器21,22として2個の光サーキュレータを使
用し、光分岐器21,22のポート21c,22cはサ
ーキュレータのポートに対応させ、同様に、ポート2
1aと22bはに、ポート21bと22aはに対応
させる。ここでサーキュレータのポートは使用しな
い。すると、光分岐器21,22の損失は零となり、高
性能の光パルス試験器用光増幅器が実現できる。
【0019】図3は、本発明の第2の実施例の光パルス
試験器用光増幅器30の構成を説明する図であって、図
2に示した光パルス試験器用光増幅器20と同じ構成部
材については同じ符号が付されている。この図3の光パ
ルス試験器用光増幅器30が図2の光パルス試験器用光
増幅器20と異なる点は、光路Aと光路Bの接続点に光
分岐器21,22の代わりに切替光スイッチ31,32
が設けられている点、および、光スイッチ駆動回路13
が、切替光スイッチ31,32とオンオフ光スイッチ1
5を同期をとって駆動する点のみであり、他は、図2に
示した第1の実施例と同じである。
【0020】本実施例の動作を図4に示したタイミング
チャートを使用して説明する。図4(a)は、時刻t0
にポートPoを通過する光パルス試験器からのプローブ
パルス光信号を示しており、そのパルス幅はWである。
図4(b)は、時刻t0 からt1 (=ポートPoから、
切替光スイッチ31まで光信号が伝搬する時間)後に切
替光スイッチ31に到着したプローブパルス光信号を、
光路Aに沿って伝達させるための、切替光スイッチ31
の動作を表わしたものである。図4(b)において、実
線が上側にあるときは切替光スイッチ31の端子31c
は、光路A側の端子31aに接続されていることを表わ
し、また、実線が下側にあるときは切替光スイッチ31
の端子31cが光路B側の端子31bに接続されている
ことを表わす。図4(b)に示すように、端子31b側
につながっていた切替光スイッチ31の端子31cを、
時刻t0 +t1 に、時間Twだけ端子31aにつなぎ変
えることにより、プローブパルス光信号を光路Aに沿っ
て伝達することができる。更に、時間t2 (=切替光ス
イッチ31から、オンオフ光スイッチ15まで光信号が
伝搬する時間)経過後、図4(c)に示すように、オン
オフ光スイッチ15を時間Twだけ接続状態にすること
により、プローブパルス光信号はオンオフ光スイッチ1
5を通過する。このとき他の時刻では、オンオフ光スイ
ッチ15は切断状態のため、光増幅器23で発生したA
SE(自然放出光)を大幅に除去できる。更にまた、図
4(c)の状態から時間t3 (=オンオフ光スイッチ1
5から切替光スイッチ32まで光信号が伝搬する時間)
経過後、図4(d)に示す様に、端子32b側につなが
っていた切替光スイッチ32を、時間Twだけ、端子3
2aにつなぎ変えることにより、プローブパルス光信号
を光路Aに沿ってポートPfまで伝達することができ
る。なお、図4(d)において、図4(b)と同様に、
実線が上側にあるときは、切替光スイッチ32の端子3
2cが光路A側の端子32aに接続されていることを表
わし、また、実線が下側にあるときは切替光スイッチ3
2の端子32cは、光路B側の端子32bに接続されて
いることを表わす。以上のようにして、光パルス試験器
からポートPoに入力されたプローブパルス光信号は、
光増幅されてポートPfに伝達される。
【0021】一方、被測定光ファイバからポートPfに
入射する光信号は、図4(e)に示したように、ポート
Pfからのフルネル反射光と、それに続く、被測定光フ
ァイバからの後方散乱光からなる(図4(e)において
は、切替光スイッチ32とポートPf間を光信号が伝搬
する時間は無視して示した)。切替光スイッチ32は図
4(d)のように動作しているため、切替光スイッチ3
2を通過して光路Bに沿って伝わる信号は、図4(f)
に示した様に、不要なフレネル反射が除去された後方散
乱光のみになる。この後方散乱光は、光増幅器24によ
り増幅され、光路B側の端子31bにつながった切替光
スイッチ31に到達し、さらにそれを通過して、光パル
ス試験器につながるポートPoに伝達される。
【0022】以上の説明から分かるように、この第2の
実施例では、切替光スイッチ31,32を使用すること
により、光路Aと光路Bからなるループは常にオープン
の状態にあって閉じることはない。したがって、光増幅
器23および24は安定に動作する。
【0023】以上の説明では、切替光スイッチ31,3
2としては、クロストークが少ない理想的なスイッチを
想定した。次に、ある動作状態ではクロストークが劣化
するAO光スイッチ2個を、切替光スイッチ31,32
として使用した場合について説明する。
【0024】図5は超音波光偏向器を応用したAO光ス
イッチ31,32の動作原理を示すものである。超音波
光偏向器結晶(例えばTeO2 ,PbMoO4 等)に貼
り付けたトランスデューサにRF(高周波)電気信号を
入力し、結晶中に超音波を伝搬させる。このとき、結晶
中に入射した光信号は超音波により形成された回折格子
により偏向されるため、超音波光偏向器は,RF電気信
号を制御信号とした光スイッチとして動作する。
【0025】端子31cと端子31bが接続され、か
つ、端子32cと端子32bが接続されることにより、
光路Bがつながった場合に対応するAO光スイッチ3
1,32の動作状態の組合せは、図5に示したα〜δの
4通りが考えられる。ここでは、説明を分かり易くする
ため、AO光スイッチ31,32以外のものは省いて示
した。
【0026】(1)組合せα AO切替光スイッチ31,32がともにRF電気入力が
印加された状態の組合せである。この時、端子31cと
31b間、および、端子32cと32b間は、光信号が
AO光スイッチ31,32の中で回折により偏向される
ことによって接続されている。しかし、AO光スイッチ
31,32の回折効率は通常100%には達しないの
で、端子31cと31a間、および、端子32cと32
a間も接続された状態になる。これを図5では破線で示
している。したがって、光路Aと光路Bからなるループ
が閉じることになり、光路Aと光路Bの途中に設けられ
た光増幅器23および24の動作は不安定になる。
【0027】(2)組合せβ この状態では、AO光スイッチ32へRF電気信号は入
力されていないため、光信号は、端子32cと端子32
bの間を直進するだけであり、端子32cと端子32a
の間は接続されていない。したがって、ループはオープ
ンの状態である。しかしながら、この組合せβに示した
状態で、AO光スイッチ32にRF電気信号が印加され
ると、端子32cと端子32aがつながった状態に移行
し、組合せαと同様の、ループが閉じた状態になる。
【0028】(3)組合せγ この状態では、AO光スイッチ31へRF電気信号は入
力されていないため、光信号は、端子31cと端子31
bの間を直進するだけであり、端子31cと端子31a
の間は接続されていない。したがって、ループはオープ
ンの状態である。しかしながら、この組合せγに示した
状態で、AO光スイッチ31にRF電気信号が印加され
ると、端子31cと端子31aがつながった状態に移行
し、組合せαと同様の、ループが閉じた状態になる。
【0029】(4)組合せδ この状態では、AO光スイッチ31,32に共にRF電
気信号は入力されていないため、光信号は、端子31c
と端子31bの間、および端子32cと端子32bの間
を直進するだけであり、端子31cと端子31aの間お
よび端子32cと端子32aの間は接続されていない。
したがって、ループはオープンの状態である。この状態
から、ループが閉じた状態になるのは、AO光スイッチ
31、32の両方にRF電気信号を印加することによ
り、端子31cと31a間、および、端子32cと32
a間を接続したときだけである。しかし、この状態は、
図4のタイムチャートに示すように存在しない。したが
って、組合せδに示したようにAO光スイッチ31,3
2を結線および動作させることにより、たとえAO光ス
イッチ31,32のクロストーク特性が不十分でも、光
増幅器を安定に動作させることが可能である。
【0030】一方、図4のタイムチャートにおいて、遅
延時間t2 +t3 が非常に短い時について考えてみる
と、この時には、組合せδに示した状態において、A0
光スイッチ31および32にRF電気入力を加えること
により、端子31cと31a間、および、端子32cと
32a間を接続した状態が存在する。そしてこの時に
は、先に述べたように、光路Aと光路Bからなるループ
は閉じて、光増幅器の動作は不安定となる。したがっ
て、組合せδに示したAO光スイッチ31,32の接続
および動作は採用できない。この場合には、組合せβま
たは組合せγを採用し、なおかつ、AO光スイッチ31
と32は図6に示すように位相を合わせて動作させれば
良い。実際、この時には、AO光スイッチ31と32の
何れか一方は常に光路Aまたは光路Bを切り離した状態
になるため、光路Aと光路Bからなるループは常にオー
プン状態にある。
【0031】以上の説明では、オンオフ光スイッチ15
は、ASEを除去する目的にのみ使用した。そして、切
替光スイッチ(AO光スイッチ)31と32の動作によ
り、光路Aと光路Bからなるループを常にオープンの状
態にした。しかし、同様にして、切替光スイッチ31と
オンオフ光スイッチ15の組合せ、あるいは、切替光ス
イッチ32とオンオフ光スイッチ15の組合せによる動
作により、ループを常にオープンの状態にすることが可
能なことは自明である。さらに、この光スイッチとし
て、AO光スイッチのように、ある動作状態ではクロス
トーク特性が劣化する光スイッチを使用した場合におい
ても、前述の説明と同様な対策を行なうことにより、ル
ープを常にオープンの状態にすることが可能なことがわ
かる。
【0032】AO切替光スイッチ31とAOオンオフ光
スイッチ15を組合せた動作により、ループを常にオー
プンの状態にすることが可能な場合を図7および図8に
示す。図7および図8では、AO光スイッチ31とAO
オンオフ光スイッチ15以外の部品は省略して示した。
【0033】図7は、図4のタイミングチャートが示す
ように、AO光スイッチ31とAOオンオフ光スイッチ
15が、光路Aを同時にはつながない場合を示す。図7
においてαは、光パルス試験器からのプローブパルス光
信号が、AO光スイッチ31を通過するときの動作状態
を示す。βは、プローブパルス光信号がAOオンオフ光
スイッチ15を通過するときの動作状態を示す。γは被
測定光ファイバからの後方散乱光が、ポートPfからポ
ートPoへ伝達されるときの動作状態を示す。何れの動
作状態においても、少なくとも一方のAO光スイッチは
完全に断の状態になっており、光路Aと光路Bからなる
ループはオープンの状態になっていることが分かる。
【0034】図8は、AO光スイッチ31とAOオンオ
フ光スイッチ15が、光路Aを同時につなぐことがある
場合を示す。このときは、両光スイッチは位相を合わせ
て動作させるものとする。図8において、αは、光パル
ス試験器からのプローブパルス光信号が、光路Aを通過
するときの動作状態を示す。また、βは、被測定光ファ
イバからの後方散乱光が、光路Bを通過するときの動作
状態を示す。図7のときと同様にして、何れの動作状態
においても、一方のAO光スイッチは完全に断の状態に
なっており、光路Aと光路Bからなるループはオープン
の状態になっていることが分かる。
【0035】図9は、本発明の第3の実施例の光パルス
試験器用光増幅器40の構成を説明する図であって、1
7は光サーキュレータである。本実施例は、図2に示し
た本発明の第1の実施例の光パルス試験器用光増幅器2
0において、光分岐器21と22を、光サーキュレータ
16のみに置き換え、かつ、光路Bにおける光増幅器を
省いたものである。光サーキュレータの通過損失はすで
に述べたように、原理上零であるから、高性能な光パル
ス試験器用光増幅器が実現できる。
【0036】図10は、本発明の第4の実施例の光パル
ス試験器用光増幅器50の構成を説明する図である。本
実施例は、図2に示した本発明の第1の実施例の光パル
ス試験器用光増幅器20において、光分岐器21を切替
光スイッチ31に、また、光分岐器22を光サーキュレ
ータ17に置き換えた場合に相当する。切替光スイッチ
31と光サーキュレータ17の通過損失は原理上零であ
るので、高性能な光パルス試験器用光増幅器が実現でき
る。
【0037】オンオフ光スイッチ15を接続状態とする
時間Twは、光パルス試験器からのプローブパルス光信
号がオンオフ光スイッチ15を通過する僅かな時間だけ
である。したがって、第1の実施例で述べたように、通
常、光路Aと光路Bからなるループを光信号が伝搬する
時間TrはTwよりも大きく、また、そうでない場合
も、光遅延回路をループの中に挿入することにより容易
にTr>Twとすることが可能である。よって、光増幅
器23,24は発振することなく、高利得安定動作す
る。
【0038】また、第2の実施例で述べたように、切替
光スイッチ31とオンオフ光スイッチ15の動作のタイ
ミングをとることにより、光路Aと光路Bからなるルー
プを常にオープン状態にし、光増幅器を高利得安定動作
させることも可能である。
【0039】図11は、本発明の第5の実施例の光パル
ス試験器用光増幅器60の構成を説明する図である。本
実施例は、図2に示した本発明の第1の実施例の光パル
ス試験器用光増幅器20において、光分岐器22を切替
光スイッチ32に、また、光分岐器21を光サーキュレ
ータ17に置き換えた場合に相当する。このような構成
をとることにより、第4の実施例と同様に、高性能な光
パルス試験器用光増幅器が実現できる。
【0040】以上述べた第1、2、4および5の実施例
においては、光路Bにおける光増幅器24の後段に光フ
ィルタ16を使用している。光パルス試験器に使用して
いる光源の線幅が狭い場合には、光フィルタ16の透過
波長幅を狭めることにより、光増幅器24のASEを効
果的に除去できる。しかし、光パルス試験器に使用して
いる光源の線幅が広い場合には、その効果は少ない。後
者の場合、本発明の第1、2、4および5の実施例か
ら、光路Bにおける光増幅器24および光フィルタ16
を省略しても、本発明の動作に変わりがないことは明ら
かである。
【0041】また、図5,7および図8において、超音
波光偏向器結晶の上側にトランスデューサを貼り付け、
RF電気信号を入力しているが、このトランスデューサ
は下側であっても良い。この場合、トランスデューサの
上側、下側の貼り付け位置の違いにより、超音波光偏向
器に入射し、回折される光信号の周波数のシフト量の正
負は異なるが、本発明の動作には変わりはない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光パルス
試験器用光増幅器によれば、次のような効果がある。
【0043】(1)光パルス試験器から被測定光ファイ
バに向かう光路と、被測定光ファイバから光パルス試験
器に向かう光路を別に設けているので、それぞれの光路
に一方向光増幅器が使用でき、安定で高利得な光増幅器
が実現できる。
【0044】(2)2つの光路からなるループをオープ
ン状態にする光スイッチを設けているので、光増幅器が
安定に動作する。
【0045】(3)光パルス試験器と被測定光ファイバ
の間に挿入するだけで、光パルス試験器のダイナミック
レンジを拡大可能な、光パルス試験器用光増幅器を提供
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光パルス試験器用光増幅器の原理構成
図である。
【図2】本発明の第1の実施例の光パルス試験器用光増
幅器の構成を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例の光パルス試験器用光増
幅器の構成を示す図である。
【図4】光スイッチの動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図5】光路A,BとAO光スイッチの接続状態とその
動作を説明するための図である。
【図6】AO光スイッチの動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図7】AO光スイッチの動作を説明するための図であ
る。
【図8】AO光スイッチの動作を説明するための図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施例の光パルス試験器用光増
幅器の構成を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施例の光パルス試験器用光
増幅器の構成を示す図である。
【図11】本発明の第5の実施例の光パルス試験器用光
増幅器の構成を示す図である。
【図12】従来の光増幅器を光パルス試験器に適用する
形態を説明するための図である。
【符号の説明】
11,21,22 光分岐器 12 光検出器 13 光スイッチ駆動回路 14 光遅延回路 15 オンオフ光スイッチ 16 光フィルタ 17 光サーキュレータ 31,32 切替光スイッチ 31a,31b,31c,32a,32b,32c 端
子 120 光パルス試験器 121 光源 122,124,140 光増幅器 123 光方向性結合器 125 光検出器 130 被測定光ファイバ Po,Pf ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−33633(JP,A) 特開 平3−9237(JP,A) 特開 平2−44225(JP,A) 特開 平2−272342(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 G02F 1/35 H04B 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの異常点を探索するための光
    パルス試験器(OTDR)と被測定光ファイバ(LF)
    との間に設けられた光パルス試験器用光増幅器であっ
    て、 前記光パルス試験器(OTDR)に接続するポート(P
    o)と、 前記被測定光ファイバ(LF)に接続するポート(P
    f)と、 前記ポート(Po)と前記ポート(Pf)の間に設けら
    れた光信号伝送用の第1の光路(L1)と、 この第1の光路(L1)と並列に設けられた光信号伝送
    用の第2の光路(L2)と、 前記第1と第2の光路(L1,L2)の少なくとも一方
    に設けられた一方向光増幅器(LA)と、 前記第1と第2の光路(L1,L2)の少なくとも一方
    に設けられるか、または、前記第1の光路(L1)と前
    記第2の光路(L2)の2つの分岐点のうち、少なくと
    も一方の分岐点に設けられた光スイッチ(SW)と、 この光スイッチ(SW)の動作タイミングを制御し、前
    記ポート(Po)から入射された光が、前記第1の光路
    (L1)を通って前記ポート(Pf)に到達し、かつ、
    前記ポート(Pf)から入射された光が前記第2の光路
    (L2)を通って前記ポート(Po)に戻り、前記第1
    と第2の光路(L1,L2)で形成されるループがオー
    プン状態になるようにすることが可能な光スイッチ制御
    手段(CONT)と、 を備えることを特徴とする光パルス試験器用光増幅器。
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