JP3072669U - 保温鍋 - Google Patents

保温鍋

Info

Publication number
JP3072669U
JP3072669U JP2000002587U JP2000002587U JP3072669U JP 3072669 U JP3072669 U JP 3072669U JP 2000002587 U JP2000002587 U JP 2000002587U JP 2000002587 U JP2000002587 U JP 2000002587U JP 3072669 U JP3072669 U JP 3072669U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pan
pot
heat
space
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000002587U
Other languages
English (en)
Inventor
邦夫 鈴木
Original Assignee
株式会社愛邦
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社愛邦 filed Critical 株式会社愛邦
Priority to JP2000002587U priority Critical patent/JP3072669U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3072669U publication Critical patent/JP3072669U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍋の保温性を向上させ、もって、電気等のエ
ネルギーを節約する。 【解決手段】 被加熱対象である内容物が実際に入れら
れる内鍋3の外側面と外鍋4の内側面との間に第一の空
間9、及び、外鍋4と外装材13との間に第二の空間1
5を形成する。この鍋本体1を加熱装置2により加熱す
ることにより、空間9、15内の空気もともに加熱さ
れ、その空気に熱量が蓄積される。この熱量によって、
内鍋3内の内容物が保温され、加熱装置2による加熱を
止めた後にも、内鍋内の内容物が容易に冷めることがな
いようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、加熱装置を有する鍋に関し、特に、加熱後の保温性能を向上させた 鍋に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、調理用鍋の保温を目的として、断熱層あるいは真空層を有する保温容器 が開発され、その改良発明として、特開平9‐75210号公報に掲載された発 明がある。
【0003】 また、保温性能を向上させた加熱調理装置としては、特開平11‐14485 6号公報に掲載された発明がある。
【0004】 これらの従来例においては、断熱層等を有する外装容器を用いることにより、 調理用の鍋を保温するという目的を達成するものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
以上のような従来例においては、断熱層等を有する外装容器の内部に鍋を設置 することから、該外装容器の大きさ及び深さにより、その内部に設置される鍋の 大きさ及び深さが制限され、また、鍋の側面に取りつけられた取っ手等が該外装 容器と干渉し、不利不便であった。
【0006】 また、保温性を持たした外装容器に加熱調理装置を備えた場合には、ふきこぼ れ等により、加熱調理装置が汚れた場合に、その清掃に手間がかかる。
【0007】 本考案は、以上のような課題を解決するため、鍋自体の大きさ及び深さを自由 に設計することができ、かつ、清掃等を容易に行うことができる保温性を向上さ せた保温鍋を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するため、本願請求項1記載の考案は、鍋本体と、前 記鍋本体を加熱する加熱装置と、からなる鍋であって、前記鍋本体は、第一の内 径を有する円筒状の有底の内鍋と、前記第一の内径よりも大きい第二の内径及び 前記内鍋の外側底面と同一の深さの内側底面を有する円筒状の有底の外鍋と、か らなり、前記内鍋は、前記内鍋の外周面と前記外鍋の内周面との間に第一の空間 が形成され、かつ、前記内鍋の外側底面が前記外鍋の内側底面に接するように、 前記内鍋の上端部と前記外鍋の上端部とが接合されることにより、前記外鍋と一 体になっており、前記加熱装置は、前記外鍋の外側底面に少なくとも部分的に接 して配置されている熱拡散板と、前記熱拡散板の下面に接して配置されている加 熱体と、前記加熱体が露出しないように、かつ、前記熱拡散板との間に第二の空 間が形成されるように、前記熱拡散板の下方に設けられている外装材と、からな るものである鍋を提供する。
【0009】 本願請求項1記載の考案において用いられている鍋本体は、有底の内鍋が同じ く有底の外鍋の中に収納された状態で、内鍋と外鍋の各上端部が接合されている 。これによって、内鍋の外側底面は、外鍋の内側底面と接した状態となり、かつ 、内鍋の外周面と外鍋の内周面との間にリング状の閉じた第一の空間が形成され る。
【0010】 本願請求項1記載の考案において用いられている加熱装置は、熱を発する加熱 体と該加熱体により発した熱を前記鍋本体に伝える熱拡散板とこれらを覆う外装 材とからなっている。
【0011】 加熱体は、請求項6に記載されているように通電することにより発熱するニク ロム線等を用いるのが望ましく、発した熱を鍋本体に有効に伝えるべく、熱拡散 板の下面と接して配置されている。
【0012】 熱拡散板は、鍋本体に均一に熱を伝えるために設けられたもので、鍋本体に熱 を伝える必要から、該鍋本体の外鍋の外側底面と少なくとも一部において接して いる。
【0013】 そして、これらの加熱体と熱拡散板とは、加熱体が露出しないように、外装材 により覆われており、また、外装材は、熱拡散板と外装材との間に第二の空間が 形成されるように、熱拡散板の下方から、その周縁部において鍋本体と接するよ うに設けられている。即ち、第二の空間は、外装材と鍋本体の外側面との間に閉 じた空間として存在することとなる。
【0014】 上記のような鍋本体を上記のような加熱装置を用いて加熱すると、内鍋と外鍋 との間に存在する第一の空間内の空気及び外装材と熱拡散板との間に存在する第 二の空間内の空気も同時に過熱され、高温空気となる。内鍋と外鍋との間のリン グ状の第一の空間及び外装材と熱拡散板との間の第二の空間は閉じているため、 この高温空気は、外部に逃げることなく、常に内鍋の周囲に存在することになる 。
【0015】 そして、加熱体による加熱を止めた場合でも、上記のように鍋本体の内鍋と外 鍋との間及び外装材と熱拡散板との間に存在している高温空気が保持している熱 量により、内鍋の中の食物等の保温を行うことができる。
【0016】 なお、このような鍋本体が過度に加熱されると、内鍋と外鍋との間のリング状 の第一の空間及び外装材と熱拡散板との間の第二の空間内の空気も非常な高温ひ いては高圧の空気となるが、内鍋と外鍋との上端部及び鍋本体と加熱装置とを非 密着状態に接合することにより、僅かずつ高温高圧空気は外部に漏れ出し、これ らの空間内の高圧状態は解消される。このため、高圧に起因する空気の膨張を原 因とする内鍋、外鍋、及び外装材の損傷は起こらない。
【0017】 本願請求項2記載の考案は、鍋本体と、前記鍋本体を加熱する加熱装置と、か らなる鍋であって、前記鍋本体は、第一の内径及び第一の深さを有する円筒状の 有底の内鍋と、前記第一の内径よりも大きい第二の内径及び前記第一の深さより も深い第二の深さを有する円筒状の有底の外鍋と、からなり、前記内鍋は、前記 内鍋の外周面と前記外鍋の内周面との間に第一の空間が、かつ、前記内鍋の外側 底面と前記外鍋の内側底面との間に第三の空間がそれぞれ形成されるように、前 記内鍋の上端部と前記外鍋の上端部とが接合されることにより、前記外鍋と一体 になっており、前記加熱装置は、前記外鍋の外側底面に少なくとも部分的に接し て配置されている熱拡散板と、前記熱拡散板の下面に接して配置されている加熱 体と、前記加熱体が露出しないように、かつ、前記熱拡散板との間に第二の空間 が形成されるように、前記熱拡散板の下方に設けられている外装材と、からなる ものである鍋を提供する。
【0018】 この本願請求項2記載の保温鍋における鍋本体においては、内鍋の外周面と外 鍋の内周面との間に形成されるリング状の第一の空間の他に、内鍋の外側底面と 外鍋の内側底面との間にも円柱状の第三の空間が形成される。このため、本願請 求項1記載の鍋本体よりも多くの量の空気を内鍋と外鍋との間に保持することが でき、ひいては、本願請求項1記載の鍋本体よりも多くの熱量を内鍋と外鍋との 間の第一及び第三の空間に保持することができる。従って、より大きな保温効果 を奏し得る。
【0019】 本願請求項3記載の考案は、前記熱拡散板は、その周縁において直立する側壁 が形成されており、前記熱拡散板は前記側壁の上端において前記外鍋の外側底面 に接しており、前記熱拡散板と前記外鍋の外側底面との間には第四の空間が形成 されているものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の鍋を提供する。
【0020】 本願請求項3記載の保温鍋によれば、熱拡散板の周縁において直立する側壁が 鍋本体の外鍋の外側底面と接し、熱拡散板と鍋本体との間に第四の空間が形成さ れるため、このように形成された第四の空間内の空気によっても、熱量を保持す ることができ、より保温効果が高まる。
【0021】 本願請求項4記載の考案は、前記第三の空間には伝熱体が充填されていること を特徴とする請求項2又は3に記載の鍋を提供する。
【0022】 このように、鍋本体の内鍋の外側底面と外鍋の内側底面との間に形成される第 三の空間に、伝熱性の高い材料、例えば、アルミニウム等を充填することにより 、加熱体により発せられた熱を効果的に鍋本体の中に入れられた被加熱体、例え ば、食物等に伝えることができる。
【0023】 本願請求項5記載の考案は、前記外鍋の外側底面の下方には、前記外鍋に接し て保温層が設けられており、前記熱拡散板は前記保温層に接して配置されている ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の鍋。
【0024】 このように、外鍋の外側底面の下方に接するように保温層を設けることにより 、より保温効果を高めることが可能となる。このような保温層としては、放熱性 の低いステンレス等が好ましい。
【0025】 本願請求項6記載の考案は、前記加熱体は電気を熱に変換して熱を発生するも のであり、前記加熱装置は、前記加熱体に通電する時間を制御するタイマーをさ らに備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の鍋を提供する 。
【0026】 このように、加熱体として、電気を熱に変換するもの、例えば、通電すること により発熱するニクロム線等の電熱線を用い、加熱体に通電する時間を制御する タイマーを加熱装置に備えることにより、例えば、一定の時間が経過した場合に は、加熱体への通電を止め、電気を節約することができる。また、このようにし て、加熱体への通電を止め、鍋本体の加熱を止めても、本願考案においては、上 記のように各種の保温機能が組み込まれているため、鍋本体内部の食物等の温度 がすぐに下がってしまうことはない。
【0027】
【考案の実施の形態】
以上のように構成される本願考案の実施の形態を図1乃至図6を参酌して述べ る。
【0028】 図1は、本願考案の第一乃至第五の実施形態に係る保温鍋の上方斜視図である 。
【0029】 本願考案の実施形態に係る保温鍋は、内鍋3と外鍋4とを有する鍋本体1、加 熱装置2、取っ手5、タイマー6、タイマー設定用つまみ部7を有している。
【0030】 図2乃至図6は、図1のA−A線における本願考案の第一乃至第五の実施形態 の断面図である。
【0031】 図2は、本願考案の第一の実施形態である保温鍋10の図1のA−A線におけ る断面図である。
【0032】 本願考案の第一の実施形態における保温鍋10は、鍋本体1と、これと非密着 状態で接合されている加熱装置2と、加熱装置2への通電を制御するタイマー6 とからなる。
【0033】 第一の実施形態における鍋本体1は、内鍋3と外鍋4とからなる。内鍋3と外 鍋4は、後述する第一の空間9内の空気に保持される熱量を逃さないため、とも に放熱量の少ない材料、例えば、ステンレスなどの金属から作られている。
【0034】 内鍋3は、円筒形状をなす有底の鍋であり、図2に示すように、内径D1を有 している。また、外鍋4も内鍋3と同様円筒形状をなす有底の鍋であり、図2に 示すように、内鍋3の内径D1よりも大きい内径D2を有している。また、図2 に示すように内鍋3の外側底面の深さT1と外鍋4の内側底面の深さT2は同じ である。
【0035】 内鍋3の上端部にはフランジ部8が形成されており、内鍋3と外鍋4とは、各 々上端部のフランジ部8において、相互に非密着状態で接合されている。
【0036】 なお、内鍋3と外鍋4の各上端部に形成されているフランジ部8は、内鍋3と 外鍋4との間に形成されている後述する第一の空間9が、外気を完全に遮断する 程度に密着させて接合する必要はなく、第一の空間9が、外気と僅かにでも連通 し得る程度に穏やかに接合しておけばよい。
【0037】 前述したように、外鍋4の内径D2は、内鍋3の内径D1よりも大きく設定さ れている。このため、内鍋3を外鍋4の中に同心状に収納すると、内鍋3の外側 側面と外鍋4の内側側面との間にリング状の第一の空間9が形成される。
【0038】 一方、内鍋3の外側底面の深さT1と外鍋4の内側底面の深さT2とは等しい ため、内鍋3の外側底面と外鍋4の内側底面との間には空間は形成されない。即 ち、図2に示すように、内鍋3の外側底面と外鍋4の内側底面とは相互に接して いる。
【0039】 以上のように、第一の実施形態における鍋本体1を構成したので、内鍋3と外 鍋4とは、各上端部に形成されたフランジ部8により接合され、かつ、内鍋3と 外鍋4の各底部は相互に接しあっているので、第一の空間9は閉じた空間を形成 することとなる。
【0040】 第一の実施形態における加熱装置2は、加熱体11と熱拡散板12と外装材1 3とからなっている。
【0041】 本実施形態における加熱体11は、ニクロム線などの電気抵抗の高い金属で作 られており、水平方向に敷設されている。なお、加熱体11は、熱拡散板12へ の熱の伝導性を高めるため、熱拡散板12との接触面積が大きくなるよう、更に 、熱拡散板12の広範囲にわたるように、例えば、U字状又はW字状に敷設され ることが望ましい。
【0042】 本実施形態における熱拡散板12は、熱伝導性の高い材料、例えば、アルミニ ウムで作られており、鍋本体1の外側底面全体と接するように略平面の板状に形 成されている。また、熱を効果的に伝達するように、鍋本体1の外鍋4の外側底 面に下方からビス16により押し止めされている。
【0043】 外装材13は、加熱体11と熱拡散板12を下方から覆うように形成されてお り、その周縁部14は、鍋本体1の外側面と接するように設けられている。
【0044】 このように外装材13を加熱体11と熱拡散板12の下方から覆うように形成 することにより、外装材13と熱拡散板12との間には、加熱体11を挟んで、 外装材13の内部には、第二の空間15が生じ、この第二の空間15は、外装材 13の周縁部14と鍋本体11とが接しているため、閉じた空間となる。
【0045】 本実施形態には、タイマー6が設けられており、保温鍋10の使用者が、予め 、タイマー設定用つまみ部7を用いて設定した時間が経過した場合には、加熱体 11への通電をストップさせることができる。なお、本実施形態においては、タ イマー6は、加熱装置12とは独立した装置として構成されているが、予め加熱 装置12内に設置してもよい。
【0046】 以上のように構成される第一の実施の形態にかかる保温鍋10は、以下のよう にして使用される。
【0047】 保温鍋10の使用者は、予め、加熱時間をタイマー設定用つまみ部7を用いて 設定しておく。タイマー6は、このように設定された時間、例えば、5分なら5 分の時間だけ、電気を加熱体11に通す。
【0048】 加熱体11は、ニクロム線等の電気抵抗の高い金属でできているため、電気が 通ることにより発熱する。このようにして生じた熱は、加熱体11に接する熱拡 散板12に伝えられ、熱拡散板12が加熱され、熱拡散板12に接する鍋本体1 も加熱される。
【0049】 以上のようにして、加熱体11により発せられた熱は、熱拡散板12、鍋本体 1の底部を通じて、鍋本体1の内部に入れられた内容物に伝えられ、鍋本体1内 の内容物を加熱することとなる。
【0050】 そして、保温鍋10の使用者が予め設定した時間が経過することにより、タイ マー6により、加熱体11への通電がストップされ、加熱が止まる。
【0051】 しかしながら、被加熱対象である内容物が実際に納められている鍋本体1の内 鍋3の外側面には第一の空間9が、また、鍋本体1と外装材13との間には第二 の空間15が、設けられており、かつ、これらの空間9、15は閉じた空間であ るため、外部の空気と接触することはなく、加熱装置12による加熱によって蓄 積された熱量の大部分は空間9、15内の空気に蓄えられることとなる。
【0052】 このようにして空間9、15内の空気に蓄えられた熱は、内鍋3を通じて内鍋 3内の内容物に伝達し、保温が行われることとなる。従って、加熱装置12によ る加熱が止まった後も、鍋本体1内に納められた内容物は、容易に冷めることな く、保温されることとなる。
【0053】 図3は、本願考案の第二の実施形態である保温鍋20の図1のA−A線におけ る断面図である。
【0054】 本願考案の第二の実施形態における保温鍋20は、鍋本体1と、これと非密着 状態で接合されている加熱装置2と、加熱装置2への通電を制御するタイマー6 とからなる。
【0055】 本願考案の第二の実施形態における鍋本体1では、図3に示すように、内鍋3 の外側底面の深さT3が、外鍋4の内側底面の深さT4よりも低い構成をとって いる。このため、内鍋3の底部と外鍋4の底部との間にも、第三の空間17が形 成されることとなる。
【0056】 従って、本願考案の第一の実施形態における鍋本体1の空間9、15よりも多 くの空気を蓄えることができるため、より保温効果が高まることとなる。
【0057】 図4は、本願考案の第三の実施形態である保温鍋30の図1のA−A線におけ る断面図である。
【0058】 本願考案の第三の実施形態における加熱装置2の内部に納められている熱拡散 板12には、その周縁において直立する側壁18が形成されており、この側壁1 8の上端部が鍋本体1の底面と接し、鍋本体1を支持する構成をとっているため 、鍋本体1の底面と熱拡散板12との間にも、閉じた第四の空間19が形成され ることとなり、この空間19内にある空気によっても熱が蓄えられ、保温効果が 高くなる。
【0059】 なお、鍋本体1の底面とこれと接する側壁18とは、非密着状態、即ち、溶接 等により完全に密着されてはおらず、熱拡散板12を下方から、ビス16により 押し止めしているため、高温高圧空気による鍋本体1の底面及び熱拡散板12の 破損が防止できる。
【0060】 図5は、本願考案の第四の実施形態である保温鍋40の図1のA−A線におけ る断面図である。
【0061】 本実施形態のおいては、鍋本体1の内鍋3の外側底面と外鍋4の内側底面との 間に形成される第三の空間17に、熱伝導性の高いアルミニウム等からなる伝熱 体21が充填されている。
【0062】 これにより、加熱体11により発した熱を鍋本体1の内部に入れられる被加熱 体に効率的に伝達することができるとともに、加熱体11により発した熱を均一 に被加熱体に伝えることができる。
【0063】 図6は、本願考案の第五の実施形態である保温鍋50の図1のA−A線におけ る断面図である。
【0064】 本実施形態においては、鍋本体1の外鍋4の底面に、放熱性の少ないステンレ ス等からなる保温層22が設けられている。
【0065】 この保温層22は、例えば、図4に示した第四の空間19の内部にアルミニウ ムその他の伝熱性材料を埋め込むことによっても形成することができる。
【0066】 これにより、本実施形態形態における保温鍋50は、より保温性能が高まる。
【0067】
【考案の効果】
以上のように、本考案に係る保温鍋においては、被加熱体である鍋本体の内容 物が実際に納められている内鍋の外側に、閉じた空間が形成されている。
【0068】 従って、鍋本体を加熱装置により加熱することにより、この空間内に存在する 空気も同時に加熱され、この空気に熱が蓄積される。
【0069】 そして、制御装置により、鍋本体の加熱を止めた後でも、上述した空間内の空 気に蓄積された熱により、鍋本体の内部の内容物の保温が行われることとなり、 鍋本体の加熱に使われる電気等のエネルギーを節約することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の実施形態に係る保温鍋の上方斜視図
である。
【図2】本願考案の第一の実施形態である保温鍋の図1
のA−A線における断面図である。
【図3】本願考案の第二の実施形態である保温鍋の図1
のA−A線における断面図である。
【図4】本願考案の第三の実施形態である保温鍋の図1
のA−A線における断面図である。
【図5】本願考案の第四の実施形態である保温鍋の図1
のA−A線における断面図である。
【図6】本願考案の第五の実施形態である保温鍋の図1
のA−A線における断面図である。
【符号の説明】
1.鍋本体 2.加熱装置 3.内鍋 4.外鍋 6.タイマー 8.フランジ部 9.第一の空間 10.本願考案の第一の実施形態に係る保温鍋 11.加熱体 12.熱伝導体 13.外装材 15.第二の空間 17.第三の空間 18.側壁 19.第四の空間 21.電熱体 20.本願考案の第二の実施形態に係る保温鍋 22.保温層 30.本願考案の第三の実施形態に係る保温鍋 40.本願考案の第四の実施形態に係る保温鍋 50.本願考案の第五の実施形態に係る保温鍋

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋本体と、前記鍋本体を加熱する加熱装
    置と、からなる鍋であって、 前記鍋本体は、 第一の内径を有する円筒状の有底の内鍋と、 前記第一の内径よりも大きい第二の内径及び前記内鍋の
    外側底面と同一の深さの内側底面を有する円筒状の有底
    の外鍋と、からなり、 前記内鍋は、前記内鍋の外周面と前記外鍋の内周面との
    間に第一の空間が形成され、かつ、前記内鍋の外側底面
    が前記外鍋の内側底面に接するように、前記内鍋の上端
    部と前記外鍋の上端部とが接合されることにより、前記
    外鍋と一体になっており、 前記加熱装置は、 前記外鍋の外側底面に少なくとも部分的に接して配置さ
    れている熱拡散板と、 前記熱拡散板の下面に接して配置されている加熱体と、 前記加熱体が露出しないように、かつ、前記熱拡散板と
    の間に第二の空間が形成されるように、前記熱拡散板の
    下方に設けられている外装材と、からなるものである
    鍋。
  2. 【請求項2】 鍋本体と、前記鍋本体を加熱する加熱装
    置と、からなる鍋であって、 前記鍋本体は、 第一の内径及び第一の深さを有する円筒状の有底の内鍋
    と、 前記第一の内径よりも大きい第二の内径及び前記第一の
    深さよりも深い第二の深さを有する円筒状の有底の外鍋
    と、からなり、 前記内鍋は、前記内鍋の外周面と前記外鍋の内周面との
    間に第一の空間が、かつ、前記内鍋の外側底面と前記外
    鍋の内側底面との間に第三の空間がそれぞれ形成される
    ように、前記内鍋の上端部と前記外鍋の上端部とが接合
    されることにより、前記外鍋と一体になっており、 前記加熱装置は、 前記外鍋の外側底面に少なくとも部分的に接して配置さ
    れている熱拡散板と、 前記熱拡散板の下面に接して配置されている加熱体と、 前記加熱体が露出しないように、かつ、前記熱拡散板と
    の間に第二の空間が形成されるように、前記熱拡散板の
    下方に設けられている外装材と、からなるものである
    鍋。
  3. 【請求項3】 前記熱拡散板は、その周縁において直立
    する側壁が形成されており、前記熱拡散板は前記側壁の
    上端において前記外鍋の外側底面に接しており、前記熱
    拡散板と前記外鍋の外側底面との間には第四の空間が形
    成されているものであることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の鍋。
  4. 【請求項4】 前記第三の空間には伝熱体が充填されて
    いることを特徴とする請求項2又は3に記載の鍋。
  5. 【請求項5】 前記外鍋の外側底面の下方には、前記外
    鍋に接して保温層が設けられており、前記熱拡散板は前
    記保温層に接して配置されていることを特徴とする請求
    項1乃至4の何れか一項に記載の鍋。
  6. 【請求項6】 前記加熱体は電気を熱に変換して熱を発
    生するものであり、前記加熱装置は、前記加熱体に通電
    する時間を制御するタイマーをさらに備えることを特徴
    とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の鍋。
JP2000002587U 2000-04-20 2000-04-20 保温鍋 Expired - Fee Related JP3072669U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000002587U JP3072669U (ja) 2000-04-20 2000-04-20 保温鍋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000002587U JP3072669U (ja) 2000-04-20 2000-04-20 保温鍋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3072669U true JP3072669U (ja) 2000-10-24

Family

ID=43205937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000002587U Expired - Fee Related JP3072669U (ja) 2000-04-20 2000-04-20 保温鍋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3072669U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108303294A (zh) * 2017-12-08 2018-07-20 山东交通学院 一种用于实验室的沥青加热称量控制仪及其试验方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108303294A (zh) * 2017-12-08 2018-07-20 山东交通学院 一种用于实验室的沥青加热称量控制仪及其试验方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5025154B2 (ja) 電気炊飯器
JP3072669U (ja) 保温鍋
JPH0621549U (ja) 携帯用保温容器
KR101838595B1 (ko) 열전도판을 이용한 난방용 전열관
JP3414344B2 (ja) 炊飯器
CN2904876Y (zh) 电热锅
JP2006087912A (ja) 被加熱具
JP3689664B2 (ja) 調理装置およびその加熱制御方法
JP5316524B2 (ja) 電気炊飯器
JPS608567Y2 (ja) 調理器具
CN2422905Y (zh) 热媒式电热锅
JP5527459B2 (ja) 電気炊飯器
CN211511461U (zh) 一种套装器具
CN2246979Y (zh) 高效节能电焐煲
CN209770013U (zh) 一种新型电饭煲的加热隔热装置
JPS608803Y2 (ja) 炊飯ジヤ−の内枠構造
CN108814260B (zh) 节能健康止逸汽锅
KR200274033Y1 (ko) 전기 온수기용 히터
JPS5825948Y2 (ja) 炊飯保温容器
JPH0637782Y2 (ja) 電気加熱式断熱調理器具
JP2004065536A (ja) 加熱調理器
JPH038207Y2 (ja)
JPS6139218Y2 (ja)
JPH019467Y2 (ja)
JPS6238586Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees